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東京都立大学の受験科目|2027年度の共テ・二次を学部別に解説

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kou(教育系Webライター・プロ家庭教師)
指導歴10年超。慶應義塾高等学校・慶應義塾大学経済学部卒。在学中は早稲田アカデミーで講師を務め、現在はフリーランスで中学受験から大学受験・浪人生まで指導しています。

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公開日:2026年10月17日/最終更新日:2026年10月17日
※情報変更があった場合は随時更新します。

🎯 結論

結論:東京都立大学の受験科目は、前期日程なら多くの学部で「共通テスト6教科(情報Ⅰを含む)+個別学力検査(二次)2〜3教科」が基本です。ただし、法学部前期は共通テスト3教科、健康福祉学部は二次が面接中心、理学部化学科・生命科学科は二次の配点比率が約6割と、学部によって合否を決める「重心」がまったく違います。

受験科目は「何を受けるか」だけでなく、どの試験に何点配分されているかまで確認して初めて戦略になります。

📋 この記事でわかること

  • 2027年度一般選抜で、全7学部の共通テスト・二次の科目と配点
  • 情報Ⅰが何点で課されるか、数学を使わずに受けられる学部はあるか
  • 学科ごとの「二次の配点比率」と、それが勉強の優先順位にどう影響するか
  • 2段階選抜(足切り)や外部英語検定など、見落としやすい注意点
  • 高2〜高3でどう科目を仕上げていけばよいか

💬 この記事の立ち位置

「6教科も必要なの?」「私立と併願しながら間に合う?」――公立大学の受験科目を調べ始めた受験生や保護者の方から、こうした不安を聞くことは少なくありません。私が大学受験生を指導する中で何度も見てきたのは、科目数だけを見て志望校を決め、配点の偏りに気づくのが高3の秋になってしまうケースです。

本記事は、東京都立大学の公式発表資料と、旺文社パスナビ・河合塾Kei-Netの掲載情報(いずれも2026年10月17日参照)を突き合わせて整理しています。私自身は東京都立大学の在籍者・入試関係者ではないため、大学の内部事情ではなく公表データの読み解きに徹しています。特定の塾・予備校から依頼を受けて書いた記事ではありません。

  1. 東京都立大学の受験科目の全体像
    1. 東京都立大学の受験科目とは?共通テストと二次の2段構え
    2. 共通テストは原則6教科、情報Ⅰもほぼ全学科で必須
    3. 二次(個別学力検査)は4つのパターンに分かれる
    4. 前期と後期の違いと2段階選抜の目安
  2. 文系学部の受験科目と配点(人文社会・法・経済経営)
    1. 人文社会学部の受験科目|前期も後期も小論文あり
    2. 法学部の受験科目|前期は共テ3教科で受けられる
    3. 経済経営学部の受験科目|一般区分と数理区分の違い
  3. 理系・医療系学部の受験科目と配点
    1. 理学部の受験科目|学科ごとに理科の指定が違う
    2. 都市環境学部の受験科目|6学科で文系・理系が混在
    3. システムデザイン学部の受験科目|インダストリアルアートは実技あり
    4. 健康福祉学部の受験科目|二次は面接が中心
  4. 配点比率から読む東京都立大学の合否の決まり方
    1. 学科別に見る二次の配点比率
    2. 外部英語検定(英検など)を使える学科
  5. 東京都立大学の受験科目で注意したいこと
    1. 私立専願型からの切り替えは科目負担が大きい
    2. 2段階選抜(足切り)で二次を受けられない可能性
    3. 理科・地歴の「選べない組み合わせ」を確認する
  6. 東京都立大学の受験科目別の対策と学習計画
    1. 高2〜入試直前までの科目の仕上げ方
    2. 英語・数学は全学部共通の得点源にする
    3. 国語・社会・理科・情報Ⅰの効率的な進め方
    4. 独学か、塾・家庭教師を使うかの判断基準
  7. 東京都立大学の受験科目に関するよくある質問
    1. 東京都立大学は共通テストで何教科必要ですか?
    2. 東京都立大学の受験に情報Ⅰは必要ですか?
    3. 東京都立大学は数学なしで受験できますか?
    4. 東京都立大学で英検などの外部英語検定は使えますか?
    5. 東京都立大学の前期と後期では受験科目はどう違いますか?
  8. まとめ:東京都立大学の受験科目は配点の重心で選ぶ

東京都立大学の受験科目の全体像

📌 この章のポイント

東京都立大学は7学部・前期と後期の2日程で一般選抜を行っています。まずは学部ごとの細かい配点に入る前に、「共通テスト」「二次」「日程」の3つの軸で全体像をつかんでおきましょう。

東京都立大学の受験科目とは?共通テストと二次の2段構え

🔰 基本の仕組み

東京都立大学の一般選抜の受験科目は、1月の「大学入学共通テスト」と、2月下旬に大学が実施する「個別学力検査(いわゆる二次試験)」の2つで構成されます。合否は両方の合計点で判定され、どちらにどれだけ点数を配分するかは学部・学科ごとに決められています。

都立大学の一般選抜は前期日程と後期日程の2回です。たとえば法学部前期の個別学力検査は2027年2月25日実施と案内されています(マナビジョン掲載情報)。

共通テストは原則6教科、情報Ⅰもほぼ全学科で必須

📊 共通テストで課される教科数(2027年度・前期)

学部教科数の目安情報Ⅰの配点
人文社会学部6〜7教科7科目50点
法学部3教科3科目課さない
経済経営学部6〜7教科(区分で異なる)50点
理学部6教科8科目50点
都市環境学部5〜6教科(学科で異なる)50〜100点
システムデザイン学部5〜6教科50点
健康福祉学部5〜6教科7科目40〜50点

出典:旺文社パスナビ、河合塾Kei-Net、マナビジョン掲載の2027年度入試情報(2026年10月17日参照)。都市環境学部は地理環境学科・都市基盤環境学科の掲載値に基づきます。

💡 筆者の見方

表を見て最初に気づいてほしいのは、法学部前期だけが「私立文系型」に近い3教科だという点です。国公立志望でも理科・情報まで手が回らない人にとって、法学部前期は数少ない選択肢になり得ます。ただしその分、二次の英語・国語の比重が上がり、私立上位校志望者とも競う構図になると考えます。

二次(個別学力検査)は4つのパターンに分かれる

🔍 二次のタイプ別整理

タイプ主な科目該当する主な学部(前期)
文系3教科型国語・英語+数学or地歴法学部、経済経営学部一般区分
文系+小論文型国語・小論文+地歴or数学人文社会学部
理系型数学・理科(+英語)理学部、都市環境学部、システムデザイン学部、経済経営学部数理区分
面接型面接(口頭試問を含む)健康福祉学部(放射線学科前期は数学も)

前期と後期の違いと2段階選抜の目安

⚖️ 前期・後期の比較

項目前期日程後期日程
二次の中身2〜3教科の学科試験が中心小論文や1教科が中心
配点の重心学科によっては二次が5〜6割共通テストが6〜9割
第1段階選抜の目安約6倍(健康福祉学部は約5倍)約14倍(健康福祉学部は約30倍)

出典:東京都立大学「2027年度 入学者選抜(一般選抜)の実施教科・科目等について」(2025年11月4日更新)。第1段階選抜は志願者が募集人員の一定倍率を超えた場合に共通テストの成績で行われます。

文系学部の受験科目と配点(人文社会・法・経済経営)

📌 この章のポイント

文系3学部は、同じ大学でも「数学の扱い」と「小論文の有無」が大きく違います。自分が得意な科目をどこで生かせるかという視点で読んでください。

人文社会学部の受験科目|前期も後期も小論文あり

📋 人文社会学部(人間社会学科・人文学科)

日程共通テスト二次
前期850点:国語100、外国語300、理科100(基礎2または発展1)、情報Ⅰ50、地歴・公民・数学から3科目(各100)450点:国語150、小論文100、地歴または数学200
後期1050点:国語200、数学200(ⅠA・ⅡBC)、外国語300、理科100、情報Ⅰ50、地歴・公民から2科目(各100)200点:小論文200

出典:旺文社パスナビ(2027年度、2026年10月17日参照)。

✏️ 筆者の分析

人文社会学部で目立つのは、共通テストの外国語が300点と国語の3倍あることです。前期では外国語だけで共通テスト850点の約35%を占めます。「文学部系だから国語重視」というイメージで対策すると、配点の実態とずれてしまいます。英語のリスニングも60点分あるため、早い段階で毎日の習慣に組み込むのが得策だと考えます。後期日程でも外国語は1050点中300点(約29%)を占め、日程を問わず英語が合否を左右する学部だと言えます。

法学部の受験科目|前期は共テ3教科で受けられる

📋 法学部法学科

日程共通テスト二次
前期600点:国語200、英語200(R160・L40)、数学または地歴・公民から1科目200450点:国語150、英語150、数学または地歴・公民150
後期525点:国語100、英語150、数学100(ⅠA・ⅡBC)、理科50、地歴・公民2科目100、情報Ⅰ25200点:小論文200

出典:河合塾Kei-Net・マナビジョン(2027年度、2026年10月17日参照)。前期の地歴・公民は第1解答科目で判定されます。

💡 筆者の見方

前期と後期で科目構成が正反対なのが法学部の特徴です。前期は少数科目を深く、後期は多科目を広く問う設計で、前期と後期の両方に出願するなら、共通テストで理科・情報まで手を抜けないことになります。「前期は3教科だから」と共通テスト対策を絞り込みすぎると、後期という保険を自分で手放すことになりかねません。

経済経営学部の受験科目|一般区分と数理区分の違い

🆚 経済経営学部経済経営学科

区分・日程共通テスト二次
前期・一般区分500点:国語100、数学100、外国語100、理科50、情報Ⅰ50、地歴・公民2科目(各50)400点:国語150、英語100、地歴または数学150
前期・数理区分550点:国語100、数学100、理科100(発展1科目)、外国語100、情報Ⅰ50、地歴・公民1科目100400点:数学300(数Ⅲ・数Cの平面上の曲線と複素数平面を含む)、英語100
後期1200点:国語200、数学400、外国語200、理科100、情報Ⅰ100、地歴・公民2科目(各100)150点:小論文150

出典:旺文社パスナビ(2027年度、2026年10月17日参照)。

🎓 慶應経済出身の筆者から

私が卒業した慶應義塾大学経済学部にも、数学で受けるA方式と地歴で受けるB方式があります。経済学は入学後にミクロ・マクロや統計で数学を使う場面が多く、数理区分は「入学後に困らない人」を選ぶ入口だと私は読んでいます。二次の数学が400点中300点と極端に重く、数Ⅲまで出題範囲に入るため、理系並みの数学力がある文系志望者には大きな武器になります。反対に、数学が平均程度なら一般区分のほうが得点の安定感は高いと考えます。

理系・医療系学部の受験科目と配点

📌 この章のポイント

理系学部は「理科の指定科目」と「基礎科目が使えるか」が学科ごとに細かく決まっています。物理必須なのか、化学必須なのかで高校での科目選択そのものが左右されるため、高1〜高2のうちに確認しておきたい部分です。

理学部の受験科目|学科ごとに理科の指定が違う

📋 理学部(前期)

学科共通テスト二次
数理科学科500点(理科は発展2科目)600点:数学400、理科1科目200
物理学科600点(物理必須+1科目、外国語200)600点:数学200、理科400(物理必須+1科目)
化学科500点800点:数学200、理科400(化学必須+1科目)、英語200
生命科学科500点800点:数学200、理科2科目400、英語200

共通テストは国語100、数学100、理科100、外国語100(物理学科は200)、情報Ⅰ50、地歴・公民1科目50が基本。後期は共通テスト800点に、数理科学科は数学400、物理学科は物理400、化学科は数学100・理科300、生命科学科は小論文400。出典:旺文社パスナビ(2027年度、2026年10月17日参照)。

✏️ 筆者の分析

理学部の配点で見落とされがちなのが英語の扱いの差です。物理学科は共通テストの外国語が200点と他学科の2倍ですが、二次に英語はありません。反対に化学科・生命科学科は共通テストの外国語が100点にとどまる一方、二次で英語200点を課します。同じ理学部でも、物理学科は「共テの英語を安定させる」、化学科・生命科学科は「記述式の英語を鍛える」と、英語の対策の方向がまったく違うと考えます。

都市環境学部の受験科目|6学科で文系・理系が混在

📋 都市環境学部(確認できた学科)

学科・日程共通テスト二次
地理環境学科・前期550点:英語150、数学100、国語100、理科基礎2科目100、地歴・公民1科目50、情報Ⅰ50550点:英語50、数学150、理科・地歴公民から選択、外部英語検定50(選択)
地理環境学科・後期700点:理科200(2科目)、地歴・公民100ほか350点:小論文300、外部英語検定50(選択)
都市基盤環境学科・前期1000点:数学300、理科300(物理・化学必須)、英語150、国語150、情報Ⅰ100600点:英語100、数学200、理科1科目200ほか

出典:河合塾Kei-Net(2027年度、2026年10月17日参照)。建築学科・環境応用化学科・観光科学科・都市政策科学科(文系区分・理系区分)は、公開情報の範囲では学科ごとの配点を正確に確認できなかったため掲載していません。大学公式PDFで必ずご確認ください。

✏️ 筆者の分析

都市基盤環境学科前期は、共通テストの数学と理科がそれぞれ300点で、情報Ⅰも100点と他学科の2倍です。共通テスト1000点のうち数学・理科・情報で700点を占める計算になり、国語や地歴が苦手な理系生には有利な配点だと言えます。一方、都市政策科学科には文系区分・理系区分があるなど、同じ学部内でも受験者層がまったく異なる点に注意が必要です。

システムデザイン学部の受験科目|インダストリアルアートは実技あり

📋 システムデザイン学部(前期)

学科共通テスト二次
情報科学科450点(理科は発展1科目50)数学200、理科1科目200、外国語100、外部英語検定加点あり
電気電子工学科600点(物理必須+1科目、英語200)500点:数学250、物理250
機械システム工学科500点(物理必須+化学・生物から1)600点:数学200、物理200、外国語200
航空宇宙システム工学科500点(物理必須+1科目)数学250、物理250、外国語150、外部英語検定加点あり
インダストリアルアート学科450点(5教科6科目、地歴・公民なし)数学200、外国語50、実技(造形表現)200、外部英語検定加点あり

出典:旺文社パスナビ(2027年度、2026年10月17日参照)。外部英語検定は「換算得点と共通テスト外国語の換算得点の高い方」を使う方式です。

健康福祉学部の受験科目|二次は面接が中心

📋 健康福祉学部(前期)

学科共通テスト二次
看護学科750点:国語100、数学200、英語200、情報Ⅰ50、地歴・公民・理科から2科目(各100)面接50、外部英語検定加点50
理学療法学科700点:英語150ほか看護学科と同型面接100、外部英語検定加点50
作業療法学科790点:国語150、数学200、英語200、情報Ⅰ40ほか面接150、外部英語検定加点50
放射線学科700点:数学200、理科2科目200(物・化・生)、英語150ほか数学100、面接150、外部英語検定加点50

出典:旺文社パスナビ(2027年度、2026年10月17日参照)。面接は筆記の成績にかかわらず一定水準に達しない場合は不合格とされています。

💡 筆者の見方

健康福祉学部は前期でも二次の配点比率が12〜30%で、合否の大半は共通テストで決まる構造です。ただし面接には「一定水準に達しなければ筆記の点数にかかわらず不合格」という基準があるため、配点が小さいからと準備を後回しにはできません。共通テスト後の約1か月で、志望理由を自分の言葉で話せるところまで準備しておくのが現実的だと考えます。

配点比率から読む東京都立大学の合否の決まり方

📌 この章のポイント

同じ「6教科」でも、二次で逆転できる学科と、共通テストでほぼ決まる学科があります。合計点に占める二次の割合を学科別に並べると、対策の優先順位がはっきり見えてきます。

学科別に見る二次の配点比率

📊 前期日程・合計点に占める二次の割合

二次の配点比率(%)=二次満点÷(共テ満点+二次満点) 50% 0% 理・化学科62% 理・生命科学科62% SD・航空宇宙60% SD・情報科学57% 理・数理科学科55% SD・機械システム55% SD・インダストリアルアート53% 理・物理学科50% 都市環境・地理環境50% SD・電気電子45% 経済経営・一般区分44% 法学部43% 経済経営・数理区分42% 都市環境・都市基盤環境38% 人文社会学部35% 健康福祉・放射線30% 健康福祉・作業療法20% 健康福祉・理学療法18% 健康福祉・看護12% 理系(二次型) 理系(均衡型) 文系 医療系(面接型) 出典:旺文社パスナビ掲載の配点比率(法学部・地理環境・都市基盤環境は河合塾Kei-Net掲載配点から筆者算出)2026年10月17日参照

💡 グラフから読み取れること

理学部化学科・生命科学科とシステムデザイン学部の多くの学科は、二次が合計の半分を超える「二次逆転型」です。共通テストで多少出遅れても、記述式の数学・理科で取り返せる余地があります。反対に健康福祉学部は二次が1〜3割で、共通テストの得点がほぼそのまま合否に直結する「共テ決戦型」です。

私が受験生に勧めているのは、志望学科がグラフのどこにあるかを確認したうえで、高3の夏以降の学習時間を「共テ対策:二次対策」でおおむね配点比率どおりに配分するという考え方です。もちろん苦手科目の状況で調整は必要ですが、配点を無視した時間配分は最も多い失点要因の一つだと感じています。

外部英語検定(英検など)を使える学科

🔍 外部英語検定の扱い(2027年度)

  • 前期・後期で利用:都市環境学部 地理環境学科・都市基盤環境学科・環境応用化学科・建築学科、システムデザイン学部 情報科学科・航空宇宙システム工学科・インダストリアルアート学科
  • 前期のみ利用:健康福祉学部 看護学科・理学療法学科・作業療法学科・放射線学科
  • 利用なし:人文社会学部、法学部、経済経営学部、理学部、都市環境学部 観光科学科・都市政策科学科、システムデザイン学部 電気電子工学科・機械システム工学科

外部検定の換算得点と共通テスト外国語の換算得点のうち高い方が使われ、スコアがなくても出願できます。換算表や対象となる試験は大学の「一般選抜における外部英語検定試験の利用について」で確認してください。

出典:東京都立大学「2027年度 入学者選抜(一般選抜)の実施教科・科目等について」(2025年11月4日更新)。

📝 進路情報についての注記

本記事の情報はあくまで一般的な傾向に基づくものです。最終的な進路・教育の選択は、お子様・ご本人と保護者が十分に情報を収集・比較検討したうえで行ってください。科目・配点は2027年度入試について2026年10月17日時点で確認できた情報であり、変更の可能性があります。出願前には必ず東京都立大学の学生募集要項をご確認ください。

東京都立大学の受験科目で注意したいこと

📌 この章のポイント

受験科目の一覧表だけでは見えない落とし穴があります。ここでは、出願直前になって慌てることが多いポイントを先回りして整理します。

私立専願型からの切り替えは科目負担が大きい

📉 私立型受験生にとってのデメリット

私立文系の多くは英語・国語・地歴の3科目で受験できますが、東京都立大学は法学部前期を除き、数学・理科・情報Ⅰまで共通テストで必要になります。高3から志望校を切り替える場合、追加で3〜4科目を仕上げる計算になり、現実的な負担はかなり大きいと考えます。

「6教科の中で得意科目に頼れない」ことは、国公立型の勉強に向いていない人にとって明確な短所です。科目数の多さが自分に合わないと感じるなら、それは志望校選びの大切な判断材料です。

2段階選抜(足切り)で二次を受けられない可能性

⚠️ 第1段階選抜に注意

前期は募集人員の約6倍、後期は約14倍(健康福祉学部は前期約5倍・後期約30倍)を超える志願者があった場合、共通テストの成績で第1段階選抜が行われます。二次で逆転するつもりでも、二次を受ける前に不合格になる可能性があるということです。共通テスト後の出願では、自己採点結果と各予備校のボーダーを照らし合わせて判断してください。

理科・地歴の「選べない組み合わせ」を確認する

❗ 見落としやすい科目指定

  • 理学部・システムデザイン学部の多くの学科は、共通テストで理科の基礎科目(物理基礎など)が使えません
  • 電気電子工学科・機械システム工学科・航空宇宙システム工学科・物理学科などは物理が必須
  • 地理環境学科の二次では、地学と地理の組み合わせに制限があります
  • 共通テストの「公共, 倫理」と「公共, 政治・経済」は併せて選べません

高2で理科の履修科目を決める前に、志望学科の指定科目を必ず確認しておくことをおすすめします。

東京都立大学の受験科目別の対策と学習計画

📌 この章のポイント

科目数が多い国公立入試は、「どの科目をいつ仕上げるか」の順番で結果が変わります。ここでは配点の特徴を踏まえた進め方を整理します。

高2〜入試直前までの科目の仕上げ方

🔢 仕上げの順番(目安)

① 高2〜高3春:英語・数学の土台を固める
どの学部でも配点が大きく、伸びるまで時間がかかる2科目です。英語は単語・文法・リスニングを毎日の習慣にします。
② 高3夏:志望学科の二次科目を本格化
二次比率が5割を超える学科は、記述式の数学・理科の演習量を夏から確保します。文系は国語の記述と小論文の型づくりに着手します。
③ 高3秋:共通テストの残り科目と情報Ⅰ
理科基礎・地歴公民・情報Ⅰは短期間でも伸ばしやすい科目です。過去問・予想問題で時間配分を体に覚えさせます。
④ 12月〜1月:共通テスト対策に集中
足切りを避けるためにも、全科目を本番形式で通して解く回数を増やします。
⑤ 共通テスト後〜2月下旬:二次の過去問演習
大学公式サイトで公開されている入試問題と出題の意図を使い、志望学科の傾向に合わせて仕上げます。

英語・数学は全学部共通の得点源にする

💬 指導経験から言えること

都立大学の配点を一通り見ると、英語と数学の両方が軽い学科はほとんどありません。人文社会学部は共通テスト外国語が300点、都市基盤環境学科は数学300点と、どちらかが突出している学科も目立ちます。私が国公立志望の生徒を指導する際も、まずこの2科目を「どの学科を選んでも裏切らない科目」として最優先に置いています。

映像授業で英語・数学の基礎を効率よく固めたい人は、スタサプ大学受験講座の実際の評判も判断材料になります。

高1・高2で学校の授業の補強から始めたい場合は、高校講座の内容と向き不向きのほうが合うこともあります。

国語・社会・理科・情報Ⅰの効率的な進め方

📋 科目別のポイント

科目都立大入試での位置づけ対策の考え方
国語文系前期の二次で150点(人文社会・法・経済経営一般)共通テスト型の読解に加え、記述答案の添削を受ける機会を確保する
地歴・公民文系は二次で選択可、理系は共テ1科目50点が多い理系は配点の小ささを踏まえ、秋以降の短期集中で十分間に合わせる
理科理系二次で200〜400点、文系は基礎2科目が中心理系は物理・化学の記述演習を夏から。文系は基礎科目で効率よく得点する
情報Ⅰ多くの学科で共テ50点(都市基盤環境は100点)配点は小さくても全員が受ける科目。秋以降に問題演習で形式に慣れる

独学か、塾・家庭教師を使うかの判断基準

💡 筆者の考え

6教科を独学で回せるかどうかは、「自分で計画を立てて修正できるか」と「記述答案を誰かに見てもらえるか」の2点でほぼ決まると考えます。共通テストの知識系科目は映像授業や市販教材でも十分対応できますが、二次の記述式数学・国語や小論文は、第三者の添削がないと自己流の減点に気づきにくい科目です。

映像授業中心でどこまで戦えるかはスタサプだけで大学受験に挑む場合の限界と使い方で詳しく整理しています。添削や学習管理まで任せたい場合は、塾や家庭教師を組み合わせることも選択肢になります(まとめの関連記事で比較しています)。

東京都立大学の受験科目に関するよくある質問

❓ よくある質問の前に

ここでは、受験科目について検索されることの多い疑問に、2027年度入試の公表情報をもとに簡潔にお答えします。

東京都立大学は共通テストで何教科必要ですか?

❓ Q&A

Q. 東京都立大学は共通テストで何教科必要ですか?

A. 2027年度前期日程では多くの学部・学科で6教科(情報Ⅰを含む)が必要です。例外として法学部前期は国語・英語と、数学または地歴公民から1科目の3教科、システムデザイン学部インダストリアルアート学科は5教科です。

東京都立大学の受験に情報Ⅰは必要ですか?

❓ Q&A

Q. 東京都立大学の受験に情報Ⅰは必要ですか?

A. 法学部前期を除き、一般選抜のほぼすべての学科・日程で共通テストの情報Ⅰが課されます。配点は多くが50点で、法学部後期は25点、都市環境学部都市基盤環境学科前期は100点など学科で異なります。

東京都立大学は数学なしで受験できますか?

❓ Q&A

Q. 東京都立大学は数学なしで受験できますか?

A. 法学部前期は共通テスト・個別学力検査ともに数学を地歴公民と選択できる配点構造です。人文社会学部前期も個別学力検査は地歴か数学の選択です。一方、経済経営学部や理系学部では共通テストの数学が必須です。科目選択の細則は必ず大学の募集要項で確認してください。

東京都立大学で英検などの外部英語検定は使えますか?

❓ Q&A

Q. 東京都立大学で英検などの外部英語検定は使えますか?

A. 都市環境学部の一部学科、システムデザイン学部の一部学科、健康福祉学部(前期)などで利用でき、外部検定の換算得点と共通テスト外国語の換算得点のうち高い方が使われます。スコアがなくても出願できます。人文社会学部・法学部・経済経営学部・理学部では利用しません。

東京都立大学の前期と後期では受験科目はどう違いますか?

❓ Q&A

Q. 東京都立大学の前期と後期では受験科目はどう違いますか?

A. 後期は個別学力検査が小論文や1教科に絞られることが多く、共通テストの配点比重が高くなります。第1段階選抜の目安も前期の約6倍に対し後期は約14倍(健康福祉学部は前期約5倍・後期約30倍)と設定されています。

まとめ:東京都立大学の受験科目は配点の重心で選ぶ

🎯 記事のまとめ

  • 前期日程は多くの学部で共通テスト6教科(情報Ⅰ含む)+二次2〜3教科
  • 法学部前期は共通テスト3教科、健康福祉学部は二次が面接中心と例外がある
  • 二次の配点比率は約12%〜62%と学科で大きく異なる
  • 前期約6倍・後期約14倍の第1段階選抜があり、共通テストの得点は軽視できない
  • 外部英語検定は一部の学科のみで、高い方の得点を採用する方式

東京都立大学の受験科目は「何科目あるか」より「どの試験に何点配分されているか」で戦略が決まります。志望学科の配点比率を確認したうえで、学習時間の配分を早めに決めておきましょう。

✅ 東京都立大学の受験科目が向いている人

  • 英語・数学を軸に、幅広い科目をバランスよく勉強できる人
  • 記述式の数学・理科が得意で、二次で逆転したい理系の人(理学部・システムデザイン学部など)
  • 少数科目を深めたい文系で、国公立も視野に入れたい人(法学部前期)

❌ 慎重に検討したほうがよい人

  • 高3から私立3科目型を切り替え、数学・理科・情報Ⅰを一から始める人
  • 共通テストの得点が安定せず、第1段階選抜のラインに不安がある人
  • 理系志望で、志望学科の指定科目(物理必須など)を履修していない人

🧭 次にやること

まずは東京都立大学公式サイトの2027年度 一般選抜の実施教科・科目等で志望学科の最新情報を確認し、自分の現在の得意・不得意と照らし合わせてみてください。そのうえで、高1から入試本番までの全体の流れを大学受験ロードマップで確認すると、今やるべき科目がはっきりします。

🎓 著者プロフィール

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kou(教育系Webライター・プロ家庭教師)

指導歴10年超。中学時代に早稲田アカデミーに通い慶應義塾高等学校に合格、慶應義塾大学経済学部を卒業。在学中は早稲田アカデミーで多数の受験生を指導しました。現在はフリーランスのプロ家庭教師として、中学受験・高校受験・大学受験・中高一貫校生・浪人生・不登校・発達障害のある生徒の指導にあたっています。

この記事を書く資格がある理由:大学受験生の指導の中で、志望校の配点に合わせた学習計画づくりに数多く携わってきました。本記事では、その経験を生かして公表資料を「受験生がどう動くべきか」という視点で読み解いています。なお、私は東京都立大学の卒業生・関係者ではありません。

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📝 調査概要

  • 調査対象:東京都立大学 2027年度一般選抜(前期・後期)の受験科目・配点
  • 調査方法:大学公式サイト調査、大手受験情報サイト(旺文社パスナビ・河合塾Kei-Net・マナビジョン)の掲載情報の照合、著者の指導経験に基づく考察
  • 調査実施日:2026年10月17日
  • 情報の限界:都市環境学部の建築学科・環境応用化学科・観光科学科・都市政策科学科の学科別配点、および健康福祉学部理学療法学科の後期日程は、公開情報の範囲で正確に確認できませんでした。著者は東京都立大学の受験・在籍経験はなく、大学関係者への取材も行っていません。
  • 利益相反の有無:なし(本記事に広告・PRは含まれていません)

公開日:2026年10月17日/最終更新日:2026年10月17日
※情報変更があった場合は随時更新します。