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🎓 この記事を書いた人

kou|教育系Webライター・プロ家庭教師
指導歴10年超。中学時代に早稲田アカデミーへ通い慶應義塾高等学校に合格、慶應義塾大学経済学部卒。在学中は早稲田アカデミーで多くの受験生を指導しました。
公開日:2026年10月24日/最終更新日:2026年10月24日
※情報変更があった場合は随時更新します。
🎯 結論
結論:英検準1級は、共通テスト英語や高校卒業時の目標を一段上回る「CEFR B2」の力で、難関大の入試英語に通用する語彙・速読の土台になるレベルです。ただし、準1級を持っていることと難関大の英語で合格点を取れることは別物で、精読・和訳・大学別の形式対策は別途必要になります。
📋 この記事でわかること
「英検準1級って、大学受験でいうとどのくらい難しいの?」「準1級を取れば早慶の英語も解けるの?」と迷っている受験生・保護者の方は多いと思います。この記事では次の疑問に答えます。
- 英検準1級は大学受験の英語と比べてどの位置にあるのか
- 2級・1級、共通テストとの具体的な差
- 難関大の入試英語と準1級で求められる力の違い
- 2024年度リニューアル後の試験内容
- 受験勉強と両立しながら準1級を目指す手順
💬 この記事の立ち位置
私は高校受験で慶應義塾高校の英語入試を経験し、慶應義塾大学在学中から早稲田アカデミーで英語を含めて多くの受験生を指導してきました。その経験から、「資格のレベル」と「入試で点が取れる力」がずれる場面を何度も見ています。試験の仕様や数値は日本英語検定協会・文部科学省などの公式情報の範囲でお伝えし、私の見解とははっきり分けて書きます。
なお、準1級の「入試での使い道(優遇・換算の方法)」は準1級を入試でどう使えるかの解説で詳しく扱っているため、本記事では「レベル感」と「必要な力」に絞ります。
英検準1級は大学受験でどのくらいのレベル?
📌 この章のポイント
「準1級=大学レベル」とよく言われますが、その「大学レベル」が入試のことなのか、大学に入ってからのことなのかで意味が変わります。まずは公式の物差しで、準1級の位置を正確に押さえましょう。
英検準1級とは?協会が示す「大学中級程度」の意味
🔍 定義
英検準1級とは、日本英語検定協会が「大学中級程度」と位置づける級で、社会生活で求められる英語を理解し、使用できることが目安とされています(日本英語検定協会「各級の目安」)。2級の「高校卒業程度」の一つ上にあたります。
ここで注意したいのは、「大学中級」は大学入学後に到達を目指す水準という意味であり、「大学入試の問題と同じ難しさ」という意味ではない点です。
CEFR・CSEスコアで見る準1級の位置づけ
📊 各級のCEFR対応と合格基準スコア
| 級 | 協会の目安 | CEFR | 一次の合格基準(満点) | 二次の合格基準(満点) |
|---|---|---|---|---|
| 2級 | 高校卒業程度 | B1 | 1520(1950) | 460(650) |
| 準1級 | 大学中級程度 | B2 | 1792(2250) | 512(750) |
| 1級 | 大学上級程度 | C1 | 2028(2550) | 602(850) |
英検は技能ごとの英検CSEスコアで合否が決まり、準1級は一次がリーディング・リスニング・ライティング各750点、二次のスピーキングが750点です。合格ラインは一次が満点の約8割、二次が約7割です。
📚 出典
日本英語検定協会「各級の目安」「英検CSEスコア」公表資料をもとに作成(2026年10月24日参照)。合格基準スコアは変更される可能性があります。
共通テスト英語・高校卒業の到達目標と比べると
🆚 大学受験の「標準」との比較
- 共通テスト英語:大学入試センターの問題作成方針では、CEFRのA1〜B1程度を想定した出題とされています。
- 高校卒業時の国の目標:第4期教育振興基本計画では、高校卒業段階で「CEFR A2レベル相当以上」の生徒を6割以上にすることが目標とされています。
- 語彙の目安:高等学校学習指導要領(平成30年告示)では、小学校から高校までで4,000〜5,000語程度の語を扱うとされています。なお、英検協会は級ごとの必要語彙数を公表していません。
つまり準1級(B2)は、共通テストの想定上限(B1)よりも一段上、国が高校卒業時に求める水準(A2以上)からは二段上に位置します。
大学受験の難易度帯で見る準1級のリアル
📌 この章のポイント
「準1級は早慶レベル?」という質問をよく受けます。結論から言えば、語彙や速読の面では難関大と重なりますが、問われ方が違うため単純にはイコールになりません。
2級・準1級・1級で何が違う?大学受験との対応
⚖️ 級ごとの違いと受験英語との重なり
| 級 | 求められる主な力 | 受験英語との重なり(筆者の見立て) |
|---|---|---|
| 2級 | 高校教科書レベルの語彙・文法、身近な話題の長文、意見論述 | 共通テスト・中堅私大の土台 |
| 準1級 | 抽象度の高い社会問題の長文、要約、意見論述、面接での説明 | 難関国公立・早慶上智などの長文で求められる語彙・速読と重なる部分が大きい |
| 1級 | 専門的な時事・学術テーマ、高度な語彙、論理的な英作文 | 入試の要求を大きく超える部分が多い |
📝 補足
「受験英語との重なり」は公式な対応表ではなく、指導経験に基づく私の見立てです。大学・学部ごとに出題形式が大きく異なるため、目安としてご覧ください。
難関大の入試英語と準1級は何が違うか
🔍 ズレが生まれる3つのポイント
- 精読・和訳:国公立の二次試験では下線部和訳や内容説明が出ることが多く、英検の選択式とは別の訓練が必要です。
- 文法・語法の細かさ:私大では整序・正誤など文法の精度を問う問題が出ることがありますが、準1級の一次は語彙・読解・英作文・リスニングで構成され、文法の正確さを単独で測る大問はありません。
- 大学ごとの形式:長文の長さ、設問の型、英作文の字数は大学によって大きく違い、過去問でしか慣れられない部分があります。
慶應OBの元講師が見た「準1級=合格力」ではない理由
💡 筆者の見解
講師として多くの受験生の英語を見てきましたが、準1級レベルの語彙を持っていても入試で点が伸び悩む生徒は珍しくありませんでした。典型的なのは、長文の大意は取れるのに下線部の構文を正確に訳せない、選択肢の微妙な言い換えを見抜けない、というケースです。理由はシンプルで、英検は「大意をつかむ力」を広く測る一方、入試は「正確に読んで、決められた形で答える力」を深く測るからです。
逆に言えば、準1級の勉強で身につく語彙と速読力は、入試の長文で時間に追われないための大きな武器になります。私は準1級を「合格の証明」ではなく、過去問演習を効率よく回すための土台と捉えるのが正しいと考えています。
英検準1級の試験内容と求められる力
📌 この章のポイント
準1級は2024年度に問題形式が一部リニューアルされました。古い対策本や体験談は形式が違う場合があるので、現行の形式を前提に準備しましょう。
一次試験(筆記・リスニング)の構成と時間
📋 一次試験の構成(2024年度以降)
| 技能 | 主な内容 |
|---|---|
| リーディング | 短文の語彙・熟語空所補充、長文の空所補充、長文の内容一致選択 |
| ライティング | 要約(60〜70語)、意見論述(120〜150語) |
| リスニング | 会話の内容一致、文の内容一致、Real-Life形式 |
試験時間は筆記90分・リスニング約30分です(日本英語検定協会「準1級の試験内容」)。90分でリーディングと英作文2題をこなすため、時間配分そのものが一つの壁になります。
2024年度リニューアルで何が変わったか
🔍 主な変更点
- 短文の語彙問題が25問から18問に削減
- 長文の内容一致選択の一部を削減
- ライティングに要約問題が新設され、意見論述と合わせて2題に
詳細は英検の2024年度問題形式リニューアルサイトで公開されています。
✏️ 受験生目線で見た変更の意味
要約問題の新設は、大学受験生にとって追い風だと私は考えています。国公立や一部私大で出る「本文の要旨をまとめる」設問と、求められる頭の使い方が近いからです。一方で、語彙問題の比重が下がった分、単語を覚えるだけで点を稼ぐ戦略は以前より通用しにくくなりました。
もう一つ見落とされがちなのが配点です。英検CSEは技能ごとに同じ満点が割り振られるため、問題数の少ないライティング2題が、リーディング全体と同じ重みを持ちます。私が受験生に指導するなら、リーディングで満点を狙うより、要約と意見論述を安定させる方が合格に近いと伝えます。
二次試験(面接)の内容
🗣️ 面接の流れ
面接は約8分で、自由会話のあと、4コマのイラストを見て話の流れを説明する「ナレーション」、続いて面接委員からの質問に答えます。後半の質問は社会的な話題について自分の意見を述べる形式で、理由をつけて短く論理的に話す力が問われます。
大学受験生が準1級を目指すメリットと注意点
📌 この章のポイント
準1級は努力に見合う価値がある一方、受験勉強の時間を圧迫するリスクもあります。メリットと注意点を並べて、自分にとって取るべきかを判断しましょう。
準1級の勉強が大学受験で生きる場面
✅ メリット
- 入試の長文で必要な語彙・速読の土台が早めに固まる
- 要約・意見論述の練習が、国公立の記述や自由英作文の下地になる
- 大学によっては出願資格・得点換算・加点などに使える
- 総合型選抜・学校推薦型選抜で英語力の客観的な証明になる
入試での具体的な使われ方は英検利用入試の5つの方式で整理しています。
注意点:受験勉強とのズレと時間の使い方
⚠️ 注意したいこと
- 他教科とのバランス:英語だけに時間を割き、数学や国語が手薄になるケースは避けたいところです。
- 有効期限・提出期限:英検自体に有効期限はありませんが、大学側が「取得から2年以内」などの条件を設けることがあります。
- 入試形式の対策は別:準1級に合格しても、志望校の過去問演習は省略できません。
大学ごとの期限の考え方は英検スコアの有効期限と取得時期で詳しく解説しています。
準1級を目指すのが向いていない人
❌ 今は優先しなくてよいケース
- 2級の内容がまだ安定していない人
- 志望校が英検を出願や得点に使わず、受験まで半年を切っている人
- 英語以外の科目に大きな不安がある人
これは準1級に価値がないという意味ではなく、今の時間をどこに使うのが合格に近いかという優先順位の問題です。2級の段階で迷っている方は英検2級の大学受験での使い道も参考にしてください。
大学受験と両立する準1級の学習ステップ
📌 この章のポイント
受験生にとって大切なのは、準1級の対策を受験勉強と別物にしないことです。入試にもそのまま効く順番で進めましょう。
準1級を目指す時期の目安
💡 筆者のおすすめ
出願に使う可能性があるなら、高2のうちに2級を固め、高3の夏前までに準1級の見通しを立てるのが現実的だと私は考えています。高3の秋以降は過去問演習が本格化し、英検の対策に時間を割くほど他教科が圧迫されやすいからです。
受験にも効く準1級対策の4ステップ
🔰 学習の順番
まず大学受験用の単語帳を完成させ、その上に準1級の単語帳を重ねます。必要語数の考え方は大学受験に必要な英単語数の目安が参考になります。
入試用の長文問題集で精読と速読を両立させます。教材はレベル別の英語長文参考書から選ぶと迷いにくくなります。
添削を受けられる環境があれば、自己流のクセを早めに直せます。
英検の過去問で時間配分を確認し、並行して志望校の過去問にも触れます。
塾・オンライン教材の使い分け
🧭 学習環境の選び方
英作文の添削や面接練習は独学では限界があるため、外部のサポートを使う価値があります。一方、語彙や長文のインプットはオンライン講座でも十分進められます。英語を含めた受験全体の計画は大学受験の全体ロードマップで整理しています。
費用を抑えて講義で学びたいならオンライン講座、添削や面接練習まで任せたいなら塾・家庭教師、という分け方が一つの目安です。
英検準1級と大学受験のよくある質問
❓ よくある質問
受験生や保護者の方からよく聞かれる疑問をまとめました。
英検準1級は偏差値でいうとどのくらい?
❓ Q&A
Q. 英検準1級は偏差値でいうとどのくらいですか?
A. 英検と模試の偏差値を公式に対応させた資料はありません。英検準1級はCEFRのB2に位置づけられており、共通テストが想定するA1〜B1より一段上の力です。偏差値への換算は根拠が弱いため、本記事では行っていません。
準1級があれば早慶やMARCHの英語は解ける?
❓ Q&A
Q. 英検準1級があれば早慶やMARCHの英語は解けますか?
A. 語彙力と速読力の土台は十分にあることが多いですが、入試特有の精読・和訳・文法問題・大学ごとの出題形式への対策は別に必要です。準1級は合格を保証するものではなく、過去問演習と組み合わせることが前提です。
高校生はいつまでに準1級を取るのが良い?
❓ Q&A
Q. 高校生が英検準1級を目指すならいつまでに取るのが良いですか?
A. 出願で使う予定がある場合、出願時期から逆算して高3の夏前までに取得の見通しを立てるのが一つの目安です。大学によってスコアの有効期限や提出期限が異なるため、志望校の募集要項を必ず確認してください。
英検2級と準1級の差はどのくらい?
❓ Q&A
Q. 英検2級と準1級の差はどのくらいですか?
A. 日本英語検定協会の目安では、2級は高校卒業程度、準1級は大学中級程度です。CEFRでは2級がB1、準1級がB2に対応し、語彙の難しさ、長文の抽象度、要約と意見論述の英作文、社会問題を扱う面接で大きな差があります。
英検準1級の合格率は何%?
❓ Q&A
Q. 英検準1級の合格率は何%ですか?
A. 日本英語検定協会は2016年度以降、級別の合格率を公表していません。インターネット上の数値は過去の公表値や推計であることが多いため、最新の合格率として扱わないよう注意してください。
まとめ:英検準1級の大学受験レベルと目指し方
🎯 この記事の結論
- 英検準1級は協会の目安で「大学中級程度」、CEFRではB2
- 共通テスト英語(A1〜B1程度を想定)より一段上の力
- 難関大の長文に通用する語彙・速読の土台にはなるが、精読・和訳・形式対策は別に必要
- 2024年度から要約問題が加わり、入試の記述対策との相性が良くなった
- 出願に使うなら、高3の夏前までに見通しを立てるのが目安
✅ 準1級を目指すのが向いている人
- 2級に合格済み、または合格圏にある
- 難関国公立・難関私大を志望し、長文の語彙を底上げしたい
- 志望校で英検を出願・得点に使える
❌ 今は優先しなくてよい人
- 2級の内容がまだ不安定
- 受験まで時間がなく、志望校が英検を使わない
- 英語以外の科目の立て直しが急務
📝 ご注意
本記事の情報はあくまで一般的な傾向に基づくものです。最終的な進路・教育の選択は、お子様・ご本人と保護者が十分に情報を収集・比較検討したうえで行ってください。試験形式や合格基準、大学の英検利用条件は変更される場合があるため、最新情報は日本英語検定協会および各大学の公式発表をご確認ください。
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🎓 執筆者プロフィール

kou|教育系Webライター・プロ家庭教師
- 指導歴10年超(中学受験・高校受験・大学受験・中高一貫校・浪人生・不登校・発達障害の指導経験あり)
- 中学時代に早稲田アカデミーへ通い、慶應義塾高等学校に合格
- 慶應義塾大学経済学部卒業。在学中は早稲田アカデミーで多数の受験生を指導
- 現在はフリーランスの教育系Webライター・プロ家庭教師
この記事を書く理由:慶應義塾高校の英語入試を経験し、講師として「資格の級」と「入試の得点力」のずれを見てきた立場から、どの教育機関にも忖度せず、準1級の実力を正確にお伝えしたいと考えたためです。
🏷️ 調査概要
- 調査対象:英検準1級の位置づけ・試験形式・合格基準、大学受験英語の公的な目安
- 調査方法:公式サイト調査(日本英語検定協会、文部科学省、大学入試センター)/著者の指導経験に基づく考察
- 調査実施日:2026年10月24日
- 情報の限界:英検の合格率は2016年度以降非公表のため扱っていません。英検と模試偏差値の公式な対応資料は確認できませんでした。大学別の英検利用条件は年度ごとに変わるため個別には掲載していません。
- 利益相反の有無:本記事で紹介する教育サービスとの間に金銭的な関係はありません。
📚 参考文献・引用元
- 日本英語検定協会「各級の目安」(2026年10月24日参照)
- 日本英語検定協会「準1級の試験内容」(2026年10月24日参照)
- 日本英語検定協会「2024年度 問題形式リニューアル」(2026年10月24日参照)
- 大学入試センター「大学入学共通テスト」(2026年10月24日参照)
- 文部科学省「高等学校学習指導要領(平成30年告示)」(2026年10月24日参照)
- 文部科学省「教育振興基本計画」(2026年10月24日参照)
📝 記事情報
公開日:2026年10月24日/最終更新日:2026年10月24日
※情報変更があった場合は随時更新します。

