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大学受験料は100万円かかる?内訳と総額を元塾講師が試算

インフォグラフィック

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kou|教育系Webライター・プロ家庭教師

指導歴10年超。慶應義塾高校・慶應義塾大学経済学部卒。中学・高校・大学受験の指導経験をもとに、塾や教材に忖度しない情報を発信しています。

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公開日:2026年10月24日/最終更新日:2026年10月24日
※情報変更があった場合は随時更新します。

🎯 結論

結論:検定料(受験料)だけで100万円かかる人はごく一部です。100万円に近づくのは、交通費・宿泊費と「押さえ校の入学金」が重なったときです。

「大学受験は100万円かかる」という話を聞いて、不安になっていませんか? 実際には、受験料・交通費・宿泊費を合わせた受験費用の平均は30万円弱という調査があります。一方で、地方から上京して多数受験し、入学金を2校分払うと100万円を超えることも十分にあり得ます。

📋 この記事でわかること

  • 共通テスト・国公立・私立それぞれの受験料の相場
  • 「100万円」が何を含んだ数字なのか
  • 受験パターン別の総額シミュレーション(3例)
  • 受験料と入学金を賢く抑える具体策と、絞りすぎの注意点

読み終えるころには、ご家庭の併願計画で実際にいくら必要かを自分で見積もれるようになります。

💬 執筆にあたって

私はプロ家庭教師として大学受験生の指導に携わり、志望校と併願校の組み方を一緒に考えてきました。本記事の金額は、大学入試センター・文部科学省・生命保険文化センターなどの公開情報の調査に基づき執筆しています。個々の大学の検定料は大学ごとに異なるため、試算はあくまでモデルケースです。

  1. 大学受験料で100万円は本当?まず全体像を整理
    1. 大学受験料とは?受験費用との違い
    2. 100万円かかる人・かからない人の分かれ目
  2. 受験料(検定料)の相場と内訳
    1. 共通テスト・国公立・私立の受験料一覧
    2. 受験料以外にかかる交通費・宿泊費・模試代
    3. 押さえ校の入学金という「最大の出費」
  3. 受験パターン別の総額シミュレーション
    1. 3パターンの大学受験費用の総額比較
    2. 100万円を超えやすい家庭の特徴
  4. 元塾講師が見た「受験料が膨らむ家庭」の共通点
    1. 不安から併願校を増やしすぎるケース
    2. 入学金の支払い期限を逆算していないケース
  5. 大学受験の費用を抑える具体的な方法
    1. 併願校を絞り込む3ステップ
    2. 複数学部併願の割引・Web出願を活用する
    3. 教育ローンなど公的制度で資金を準備する
    4. 塾・予備校代とのバランスも見直す
  6. 受験料を削るときの注意点とデメリット
    1. 絞りすぎて全落ちするリスク
    2. 共通テスト利用に偏る落とし穴
    3. 入学金の延納・返還ルールは大学ごとに違う
  7. 大学受験料に関するよくある質問
    1. 大学受験料は平均でいくらかかりますか?
    2. 大学受験で100万円かかるのはどんな場合ですか?
    3. 共通テストの検定料はいくらですか?
    4. 入学しなかった大学の入学金は返ってきますか?
    5. 大学受験の費用が足りない場合はどうすればいいですか?
  8. まとめ:大学受験料で100万円かかるかは併願計画しだい

大学受験料で100万円は本当?まず全体像を整理

📌 この章のポイント

「受験料100万円」という言葉には、実は受験料以外の費用が混ざっていることがほとんどです。まずは言葉の定義と、100万円になる条件を整理します。

大学受験料とは?受験費用との違い

🔍 大学受験料とは

大学受験料とは、大学入試に出願する際に支払う「入学検定料」のことです。共通テストの検定料、国公立大学の個別試験の検定料、私立大学の一般選抜・共通テスト利用入試の検定料などがあります。

これに対して「受験費用」は、受験料に加えて交通費・宿泊費などを含めた広い意味で使われます。さらに「受験〜入学までの費用」になると、合格後の入学金や授業料まで含まれます。

📊 費用の範囲の違い

呼び方含まれるもの金額の目安
受験料(検定料)共通テスト・個別試験の検定料数万〜30万円程度
受験費用検定料+交通費+宿泊費平均27万円前後
受験〜入学の費用上記+押さえ校の入学金+進学先の初年度納付金100万〜200万円超

100万円かかる人・かからない人の分かれ目

⚖️ 分かれ目は3つ

  • 受験回数:私立一般選抜を何回受けるか
  • 自宅から通えるか:遠征すると交通費・宿泊費が受験料に匹敵する
  • 押さえ校の入学金:第一志望の発表前に入学金を払う必要があるか

私立大学一般選抜の検定料が1回35,000円だとすると、検定料だけで100万円に届くのは約28回分です。多くの受験生にとって、100万円の主役は検定料ではなく入学金と遠征費です。

受験料(検定料)の相場と内訳

📌 この章のポイント

受験料は入試の種類ごとにおおよその水準が決まっています。2027年度入試(2026年度に受験する現高3生)向けの公開情報をもとに整理します。

共通テスト・国公立・私立の受験料一覧

📊 受験料の目安(2027年度入試)

試験の種類受験料の目安
共通テスト(3教科以上)18,000円
共通テスト(2教科以下)12,000円
国公立大学 個別試験17,000円程度(1回)
私立大学 一般選抜30,000〜35,000円程度
私立大学 共通テスト利用一般選抜より低めの大学が多い(大学により異なる)

共通テストは成績閲覧を希望すると手数料300円が別途必要です。出典:大学入試センター「令和9年度大学入学共通テスト受験案内」、生命保険文化センター(いずれも2026年10月24日参照)

📝 費用情報について

本記事の費用情報はあくまで目安です。実際の料金は各大学の募集要項または直接のお問い合わせでご確認ください。記事掲載時点の情報であり、変更の可能性があります。

受験料以外にかかる交通費・宿泊費・模試代

🔍 見落としやすい周辺費用

東京私大教連の2025年度調査によると、受験料・交通費・宿泊費を合わせた受験費用の平均は自宅外通学者で27万4,900円、自宅通学者で26万6,900円です(生命保険文化センターの紹介による)。

受験料は多くの場合、Web出願の手続きの中でクレジットカードやコンビニ払いなどで決済します。私立の一般選抜の出願は年明けに集中するため、まとまった現金が必要になるのは1〜2月と見ておくと安心です。このほか、出願前の模試代や過去問(赤本)代も積み重なります。模試の受験料については河合塾の模試の日程と受験料の一覧で整理しています。

押さえ校の入学金という「最大の出費」

⚠️ 入学金は戻らないのが基本

私立大学の入学手続き締切は、国公立大学の合格発表より前に来ることがよくあります。そのため、第一志望の結果を待つ間に私立の押さえ校へ入学金を払うケースが生まれます。

文部科学省の調査では、令和7年度の私立大学入学者の入学料の平均は240,365円です。国立大学の入学料は、文部科学省の省令で定める標準額が282,000円です。多くの大学で入学金は辞退しても返還されないため、押さえ校1校で受験料の数校分が消えることになります。

受験パターン別の総額シミュレーション

📌 この章のポイント

では、実際の併願計画ではいくらになるのでしょうか。よくある3つの受験パターンでモデル試算しました。

3パターンの大学受験費用の総額比較

🧮 モデル試算の前提

項目A 国公立中心・自宅B 首都圏私立型・自宅C 地方から上京・私立多数
共通テスト18,000円18,000円18,000円
国公立個別前期・後期 34,000円なしなし
私立 共テ利用2校 36,000円3校 54,000円3校 54,000円
私立 一般選抜2回 70,000円8回 280,000円8回 280,000円
交通費・宿泊費ほぼなしほぼなし180,000円
押さえ校の入学金1校 240,365円1校 240,365円2校 480,730円
合計約40万円約59万円約101万円

前提:共テ利用は1校18,000円、私立一般選抜は1回35,000円、入学金は文部科学省調査の私立平均値で計算。Cの交通費・宿泊費は新幹線往復3万円×2回、1泊1万円×12泊と仮定。

📊 受験パターン別の総額(内訳)

受験パターン別の大学受験費用の内訳 030万60万90万 100万円 ABC 約40万 約59万 約101万 受験料 交通・宿泊 押さえ校の入学金 出典:大学入試センター・文部科学省・生命保険文化センターの公表値をもとに筆者試算

100万円を超えやすい家庭の特徴

❗ 100万円ラインに近づく条件

  • 地方から首都圏・関西の私立大学を複数受験する
  • 同じ大学で学部を変えて何回も受ける(いわゆる全学部受験)
  • 国公立の結果待ちで、私立の押さえ校に入学金を2校以上払う
  • 私立医学部を複数校受験する

元塾講師が見た「受験料が膨らむ家庭」の共通点

📌 この章のポイント

同じ志望校でも、併願の組み方しだいで受験料は倍近く変わります。指導の現場で感じてきたことをお伝えします。

不安から併願校を増やしすぎるケース

💡 筆者の見解

大学受験生の指導で併願校の相談を受けていると、受験料が膨らむ原因の多くは「学力」ではなく「不安」だと感じます。模試の判定が振るわない時期ほど、受ける回数を増やして安心したくなるものです。

しかし受験回数が増えるほど、過去問対策の時間は1校あたり薄くなります。受験回数を増やすことが、合格の確率を上げるとは限りません。

私が併願の相談で目安にしているのは、安全校2校・実力相応校2〜3校・チャレンジ校1〜2校という配分です。これを超えて増やしたくなったら、「どの層の不安を埋めたいのか」を親子で言葉にしてみることをおすすめします。

入学金の支払い期限を逆算していないケース

💡 筆者の見解

入学金は「合格したら考える」では遅く、出願前に各校の入学手続き締切を並べておくのが鉄則だと考えます。国公立の合格発表日と私立の締切を一枚の表にすると、押さえが本当に必要な大学が自然と絞れます。

特に注意したいのは、国公立の後期日程まで結果を待つ計画です。前期の発表前に1校、後期の発表前にもう1校と、押さえの入学金が2校分に増えやすい構造があります。後期まで粘るかどうかは、出願前に費用込みで決めておくべきだと考えます。

高1からの全体の流れは大学受験の学年別ロードマップにまとめています。

大学受験の費用を抑える具体的な方法

📌 この章のポイント

費用を抑えるコツは「安い入試を選ぶ」ことではなく、「必要な受験だけに絞る」ことです。今日からできる順に紹介します。

併願校を絞り込む3ステップ

🔰 併願校の絞り込み手順

① 合格可能性で3層に分ける
チャレンジ校・実力相応校・安全校に分類します。
② 「本当に通うか」で除外する
受かっても進学しない大学は、受験料をかける意味が薄くなります。
③ 入試日程と入学金締切を一覧化する
連続受験の負担と、押さえの入学金が必要かを確認します。

複数学部併願の割引・Web出願を活用する

✅ 受験料を下げる制度

  • 同じ大学で複数学部・複数日程を受けると、2回目以降の検定料が減額される大学があります
  • 共通テスト利用入試は、一般選抜より検定料が安く設定される傾向があります
  • 災害で被災した受験生などを対象に、検定料を免除する大学があります
  • 本校以外に地方試験会場を設ける大学があり、遠征の交通費・宿泊費を抑えられます

いずれも大学ごとに条件が異なるため、募集要項の「入学検定料」の項目を確認してください。

教育ローンなど公的制度で資金を準備する

💰 公的制度の使い分け

制度受験料・入学金への利用
国の教育ローン(日本政策金融公庫)受験費用や入学金にも使える公的融資
日本学生支援機構の奨学金入学後の振込が基本のため、入学金の支払いには間に合わない

詳しくは日本政策金融公庫 国の教育ローン、日本学生支援機構 奨学金の公式情報をご確認ください。

塾・予備校代とのバランスも見直す

💡 筆者の見解

受験料の決済が集中する1〜2月は、直前講習などの塾・予備校代の支払いと同じ時期に重なりやすく、家計の負担感が一気に増す時期です。年間の相場は大学受験の塾費用の相場で解説しています。

費用を抑えたい場合は、映像授業を併用する方法もあります。スタサプ大学受験講座の評判や、スタサプだけで大学受験に挑めるかも参考にしてください。

受験料を削るときの注意点とデメリット

📌 この章のポイント

費用を抑えることは大切ですが、削り方を間違えると浪人という、さらに大きな出費につながります。

絞りすぎて全落ちするリスク

❌ 安全校を削るのは逆効果

受験料を節約しようとして安全校を外すと、全落ちのリスクが高まります。浪人すれば予備校の年間費用がかかり、受験料の節約分をはるかに上回る可能性があります。削るならチャレンジ校の「数」からが基本と考えます。

共通テスト利用に偏る落とし穴

❌ 安い=受かりやすいではない

共通テスト利用入試は検定料が安く、試験会場に行く必要もありません。ただし募集人数が少なく、高い得点率が求められることが多い方式です。共テ利用だけで押さえを固めるのは危険です。必要な得点率の見方は共通テストボーダーの見方と注意点で解説しています。

入学金の延納・返還ルールは大学ごとに違う

⚠️ 必ず募集要項で確認

入学金の延納や、他大学に進学する場合の負担軽減策を設けている私立大学もあります。文部科学省は入学金の「二重払い」の負担軽減を各大学に求めていますが、2025年12月25日の秋田魁新報(共同通信配信)では、文部科学省の調査で私立大学の約2割が軽減策をとっていないと報じられています。

📝 進路選択について

本記事の情報はあくまで一般的な傾向に基づくものです。最終的な進路・教育の選択は、お子様・ご本人と保護者が十分に情報を収集・比較検討したうえで行ってください。

大学受験料に関するよくある質問

❓ よくある質問

保護者の方からよく寄せられる疑問に、公開情報をもとに回答します。

大学受験料は平均でいくらかかりますか?

🅰️ 回答

受験料・交通費・宿泊費を合わせた受験費用は、東京私大教連の2025年度調査で自宅外通学者が平均27万4,900円、自宅通学者が平均26万6,900円とされています。押さえ校の入学金は含まれないため、入学金を払う場合はさらに上乗せされます。

大学受験で100万円かかるのはどんな場合ですか?

🅰️ 回答

検定料だけで100万円に届くのは、私立一般選抜を約28回受ける場合などに限られます。現実に100万円前後になるのは、地方から上京して多数受験し、交通費・宿泊費に加えて押さえ校の入学金を複数校分支払うケースです。

共通テストの検定料はいくらですか?

🅰️ 回答

2027年度大学入学共通テストの検定料は、3教科以上が18,000円、2教科以下が12,000円です。成績閲覧を希望する場合は手数料300円が別途かかります。

入学しなかった大学の入学金は返ってきますか?

🅰️ 回答

多くの大学では、納めた入学金は入学を辞退しても返還されません。一方で授業料等は所定の期限までに辞退すれば返還される扱いが一般的です。延納制度や入学金の負担軽減策の有無は大学ごとに異なるため、募集要項で確認が必要です。

大学受験の費用が足りない場合はどうすればいいですか?

🅰️ 回答

併願校の数と組み合わせを見直すことが最も効果的です。そのうえで、受験費用や入学金にも利用できる日本政策金融公庫の国の教育ローンなどの公的制度を検討します。日本学生支援機構の奨学金は入学後の振込が基本のため、入学金の支払いには間に合わない点に注意が必要です。

まとめ:大学受験料で100万円かかるかは併願計画しだい

🎯 この記事のまとめ

  • 共通テストは18,000円、国公立個別は17,000円程度、私立一般は3万〜3.5万円程度が目安
  • 受験料・交通費・宿泊費を合わせた受験費用の平均は27万円前後
  • 100万円に近づく主因は、遠征費と押さえ校の入学金
  • 費用を抑えるなら、安全校ではなくチャレンジ校の数から見直す

📋 100万円前後を見込んでおきたい家庭チェック

見込んでおきたい家庭そこまで不要な家庭
地方から都市部の私立を多数受験自宅から通える範囲で受験
押さえ校の入学金を2校以上払う予定国公立第一志望で私立は1〜2校
私立医学部を複数受験共テ利用と一般を合わせて5校前後

🧭 次の一歩

まずは志望校と併願候補の「入試日・合格発表日・入学手続き締切」を一覧にしてみてください。それだけで、ご家庭に必要な金額がはっきり見えてきます。学習面の選択肢は学習塾・家庭教師の比較ランキングで整理しています。

🎓 著者プロフィール

執筆者kouのプロフィール画像

kou|教育系Webライター・プロ家庭教師(フリーランス)

中学時代に早稲田アカデミーに通い、慶應義塾高校に合格。慶應義塾大学経済学部卒。在学中は早稲田アカデミーで多数の受験生を指導し、指導歴は10年超。中学受験・高校受験・大学受験・浪人生・不登校・発達障害の生徒の指導経験があります。

この記事を書く理由:大学受験生の指導で併願校の組み方を相談されてきた立場から、費用面の不安を数字で整理する記事が必要だと考えました。

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📝 調査概要

  • 調査対象:大学入試の検定料、受験費用、入学金に関する公開情報
  • 調査方法:公式サイト調査/文献調査/著者の指導経験に基づく知見
  • 調査実施日:2026年10月24日
  • 情報の限界:個々の大学の検定料・割引制度・入学手続き締切は網羅的に調査していません。試算の交通費・宿泊費は仮定値です。
  • 利益相反の有無:なし(本記事にアフィリエイト広告は含まれません)

📚 参考文献

公開日:2026年10月24日/最終更新日:2026年10月24日
※情報変更があった場合は随時更新します。