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ITパスポートは大学受験で有利?優遇校と取る時期を元塾講師が解説

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🎓 この記事を書いた人

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kou(教育系Webライター・プロ家庭教師)
指導歴10年超。慶應義塾高校・慶應義塾大学経済学部卒。在学中は早稲田アカデミーで多数の受験生を指導し、現在は中学・高校・大学受験を個別に指導しています。
受験生の学習計画と時間配分を立ててきた立場から解説します。
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公開日:2026年10月28日/最終更新日:2026年10月28日
※情報変更があった場合は随時更新します。

🎯 結論

結論:ITパスポートは「志望校の募集要項に名前がある人」にとっては有利になり得る資格ですが、全受験生に効く資格ではありません。IPAが公表する入試優遇校は、情報処理技術者試験全体で130校(2024年7〜12月調査)。優遇の中身は大学・学部・入試方式ごとに違います。

さらに今は時期が特殊で、現行のITパスポート試験は2026年12月27日の試験日までしか申し込めず、12月28日以降は休止予定です。新制度の試験は2027年度春頃の開始予定とされています。

「資格で少しでも受験を有利にしたい」「でも勉強時間を削ってまで取る価値があるのか」と迷っている受験生・保護者の方に向けて、判断の材料をまとめました。

📋 この記事でわかること

  • ITパスポートが大学入試でどう扱われるのか(優遇の形と確認方法)
  • 英検や共通テスト「情報Ⅰ」と比べたときの位置づけ
  • 高校生の受験者数データと、合格基準で落ちやすいポイント
  • 取るべき人・取らなくていい人の判断基準
  • 試験休止と2027年度の新制度をふまえた「いつ取るか」の考え方

💬 この記事を書いた理由

「受験で有利になる資格を取っておきたい」という発想自体は、とても自然なものです。ただ、受験生の学習計画を立てる立場として、私が資格の話になったときに最初に確かめるのは「その資格は志望校の募集要項に書いてありますか?」という一点です。

資格そのものの価値と、入試での価値は別物です。この記事では、IPA(情報処理推進機構)や大学入試センターの公式情報をもとに、受験の時間を投じる価値があるのかを、メリットとデメリットの両面から整理します。なお私はIPAや特定の教材会社と利害関係はありません。

  1. ITパスポートとは?大学受験との関係を最初に整理
    1. ITパスポート試験とは?
    2. 試験時間・出題数・合格基準・受験料
    3. 2026年12月で現行試験は休止、2027年度に新制度へ
  2. ITパスポートは大学受験で有利になるのか
    1. IPAが公表する入試優遇校は130校
    2. 優遇の形は「出願資格・評価・加点」で大きく違う
    3. 英検など英語資格との違い
    4. 共通テスト「情報Ⅰ」とどこまで重なるか
  3. データで見る高校生のITパスポート受験
    1. 高校生の応募者数は1万4千人超
    2. 合格率は全体で48.6%、落ちる原因は分野別の足切り
  4. 元塾講師が考える「取るべき人・取らなくていい人」
    1. 取る価値が高い人・低い人
    2. 指導現場から見た「資格の使い道」
  5. ITパスポートを受ける前に知っておきたい注意点
    1. 優遇の有無と内容は年度ごとに変わる
    2. 受験勉強の時間を圧迫するリスク
    3. 合格しただけでは評価が伸びないこともある
  6. 受験生がITパスポートを取るならいつ?取得までの手順
    1. 取得までの4ステップ
    2. 学年別に考える受験のタイミング
  7. ITパスポートと大学受験のよくある質問
    1. ITパスポートは一般選抜でも有利になりますか?
    2. 高校生でもITパスポートに合格できますか?
    3. ITパスポートの勉強は共通テストの情報Ⅰ対策になりますか?
    4. ITパスポートの合格に有効期限はありますか?
    5. 2026年12月以降もITパスポートは受験できますか?
    6. ITパスポートと英検は大学受験でどちらを優先すべきですか?
  8. まとめ:ITパスポートは大学受験で「志望校次第」の資格

ITパスポートとは?大学受験との関係を最初に整理

🔰 この章のポイント

「ITパスポート」という名前は聞いたことがあっても、どんな試験か説明できる受験生は多くありません。まずは試験の基本と、2026年に起きている制度の変化を押さえます。

ITパスポート試験とは?

📌 定義

ITパスポート試験(iパス)とは、ITに関する基礎知識を証明する国家試験で、経済産業省が認定する情報処理技術者試験のひとつです。実施はIPA(独立行政法人情報処理推進機構)。情報処理技術者試験の中では最も入門的な区分で、受験資格に年齢などの制限はなく、高校生も受験できます。

試験時間・出題数・合格基準・受験料

📊 現行試験の概要

項目内容
試験方式CBT方式(パソコンで解答)。全国の会場で通年実施、日時と会場を自分で選ぶ
試験時間120分
出題数100問(四肢択一)
出題分野の目安ストラテジ系35問程度/マネジメント系20問程度/テクノロジ系45問程度
合格基準総合評価点600点以上(1,000点満点)かつ各分野300点以上
受験手数料7,500円(税込)
結果試験終了後にその場で確認できる

出典:IPA「ITパスポート試験」・IPA試験案内パンフレット(2026年10月28日参照)

📝 費用情報について

本記事の費用情報はあくまで目安です。実際の料金は公式サイトでご確認ください。記事掲載時点の情報であり、変更の可能性があります。

2026年12月で現行試験は休止、2027年度に新制度へ

⚠️ 受験生が今いちばん知っておくべきこと

IPAは、CBT方式の試験について申込可能な試験日を2026年12月27日までとし、12月28日以降は試験を休止する予定と案内しています。会場によってはそれより前に実施を終える場合もあるとされています。

また、情報処理技術者試験の見直しにより、新しいITパスポート試験は2027年度春頃に開始予定です。出題分野は「ストラテジ・マネジメント・テクノロジ」から「ビジネス・テクノロジ・セキュリティ・倫理」へ再整理され、試験時間120分・出題数100問とされています。合格基準や手数料の変更については、公式発表では確認できませんでした。

出典:IPA「2026年5月以降の試験実施について」/IPA「試験の見直しの検討状況について」(2026年10月28日参照)

🔍 現行試験の休止と新制度のタイムライン

ITパスポート試験の制度変更タイムライン現在2026年10月現行試験 最終2026年12月27日(申込可能な最終試験日)休止期間12月28日〜再開時期はIPAが発表予定新試験 開始2027年度春頃(予定)ビジネス/テクノロジ/セキュリティ・倫理2026年10月時点の学年別・受験タイミングの目安高3:出願書類に間に合うかは要項の基準日次第。今から新規に狙う優先度は低い高2:12月までに現行試験で取るか、新試験(2027年度春頃〜)で取るかを選ぶ高1以下:新試験で取得する前提で、情報Ⅰの授業とあわせて準備すると効率的

出典:IPA公表資料をもとに著者作成(2026年10月28日時点)。学年別の目安は著者の見解です。

ITパスポートは大学受験で有利になるのか

⚖️ この章のポイント

「有利になる大学がある」のは事実です。ただ、どの大学で・どの入試方式で・どう扱われるかで、価値はまったく変わります。公式データで確認できる範囲を整理します。

IPAが公表する入試優遇校は130校

🏢 公式データ

IPAは、情報処理技術者試験の合格者を入試で優遇する大学・短大を130校と公表しています(2024年7月〜12月調査)。一覧には国公立大学・私立大学・短期大学が含まれ、ITパスポートを対象とする学校・学部も掲載されています。

注意したいのは、この130校は全試験区分の合計だという点と、一覧には「どんな優遇か」までは書かれていない点です。IPA自身も、最新情報は各大学の募集要項で確認するよう求めています。

出典:IPA「大学における情報処理技術者試験の活用」(2026年10月28日参照)

優遇の形は「出願資格・評価・加点」で大きく違う

📋 確認すべき3つの扱い

扱われ方意味受験生への影響
出願資格持っていないと出願できない(または資格の一つとして認められる)該当すれば決定的。ないと受験自体ができない
評価対象書類審査などで評価材料の一つになるプラスにはなるが、それだけで合否は決まらない
加点・換算得点に加算される、または一定点に換算される点数差に直結。ただし採用は大学・方式次第

同じ「優遇校」でも、この3つのどれに当たるかで準備の重さが変わります。募集要項では「どの入試方式の」「どの項目に」書かれているかまで読むのが鉄則です。

英検など英語資格との違い

🆚 英語資格とITパスポートの比較

比較軸英検など英語資格ITパスポート
活用する大学の広さ一般選抜を含め、多くの大学で利用できる方式があるIPA一覧の大学・学部に限られる
本番の学力との関係英語の試験対策そのものと重なる情報Ⅰと一部重なるが、経営・法務分野は入試科目外
相性のよい学部学部を問わない情報・経営・商学系など

英語資格の入試活用は英検を大学受験で使う方法と必要な級で詳しく整理しています。

共通テスト「情報Ⅰ」とどこまで重なるか

🔍 事実の整理

2025年1月実施の共通テストから「情報Ⅰ」が出題教科に加わりました。高校の情報Ⅰは「情報社会の問題解決」「コミュニケーションと情報デザイン」「コンピュータとプログラミング」「情報通信ネットワークとデータの活用」で構成されています。

ITパスポートのテクノロジ系(ネットワーク・セキュリティ・データベース・アルゴリズムなど)は、このうち後半2つと内容が重なります。一方、ストラテジ系(経営戦略・会計・法務など)は情報Ⅰの中心ではありません。

出典:大学入試センター(2026年10月28日参照)

✏️ 元塾講師の見解

私は「ITパスポートの勉強をすれば情報Ⅰ対策にもなる」という言い方には慎重です。用語の知識は確かに重なりますが、共通テストの情報Ⅰは与えられた資料やプログラムを読み解く思考力型の問題が中心です。知識を問う四択とは頭の使い方が違います。

数字でも確認できます。現行試験はストラテジ系が100問中35問程度。つまり出題の約3分の1は、情報Ⅰの中心から外れた経営・会計・法務の分野です。受験勉強と完全に重なる資格ではない、という前提で計画を立てる必要があります。

ですから、情報Ⅰ対策の主役はあくまで過去問・試作問題であり、ITパスポートは「用語の土台づくり」程度に位置づけるのが現実的だと考えます。

データで見る高校生のITパスポート受験

📈 この章のポイント

高校生の受験は増えているのでしょうか。IPAが公表する令和7年度(2025年4月〜2026年3月)の応募者データから、実態を見てみます。

高校生の応募者数は1万4千人超

📊 令和7年度 高校生の学科別応募者数

令和7年度 高校生の学科別応募者数普通系・その他商業系工業系情報系5,335人4,337人2,520人2,501人前年比+29.4%前年比+18.3%高校生合計:14,693人(年間応募者全体は307,266人)

出典:IPA「令和7年度 iパスの年間応募者数等について」(2026年4月21日公開・2026年10月28日参照)。合計は著者が4区分を合算。

💡 数字から読み取れること

私が注目したのは、普通系・その他の高校生が前年比+29.4%と大きく伸びている点です。検定として取り組むことの多い商業科・情報科だけでなく、大学進学を考える普通科の生徒にも広がっていると読めます。情報Ⅰの必修化と共通テストへの導入が背景にあると私は考えています。

一方で、高校生の合計14,693人は応募者全体の約4.8%(著者算出)にすぎません。受験者の大半は社会人で、問題も「社会人の基礎知識」を前提に作られています。高校生にとって会計や法務の分野が難しく感じやすいのは、この前提の違いによるものです。

裏を返せば、「ITパスポートを持っている高校生」は以前ほど珍しくなくなりつつあるということでもあります。持っているだけで目立つ、という期待は控えめにしておくのが安全です。

合格率は全体で48.6%、落ちる原因は分野別の足切り

🔢 令和7年度の合格状況

項目人数
応募者数307,266人
受験者数271,352人
合格者数132,012人
合格率48.6%

この合格率は社会人を含む全体の数字で、IPAの年間公表ページでは高校生だけの合格率は確認できませんでした。

出典:IPA「令和7年度 iパスの年間応募者数等について」(2026年10月28日参照)

❗ 高校生がつまずきやすい点

合格基準は総合600点以上に加えて、3分野それぞれ300点以上です。高校生は情報Ⅰで習うテクノロジ系は得点しやすい一方、会計・法務・経営戦略などのストラテジ系は初めて見る用語が多くなります。総合点が足りていても、1分野が300点に届かなければ不合格です。

元塾講師が考える「取るべき人・取らなくていい人」

🧭 この章のポイント

同じ資格でも、志望校と入試方式によって価値は大きく変わります。ここでは私が受験生に資格取得を勧めるかどうか判断するときの基準を、そのままお伝えします。

取る価値が高い人・低い人

✅ 取る価値が高い人

  • 志望校の募集要項に「ITパスポート」が明記されている
  • 情報・経営・商学系学部の総合型選抜や学校推薦型選抜を考えている
  • 志望理由書でIT・データ活用への関心を具体的に語りたい
  • 評定や英語資格はすでに目処が立ち、上乗せ材料を探している

❌ 優先度が低い人

  • 一般選抜中心で、志望校が資格を扱っていない
  • 英語や数学など主要科目の基礎がまだ固まっていない
  • 高3の秋以降で、共通テスト対策に時間を使うべき時期にいる

指導現場から見た「資格の使い道」

💬 私の判断基準

受験指導の中で資格の相談を受けたとき、私は「取るか取らないか」の前に、その資格に何時間使い、その時間で何を失うかを一緒に計算するようにしています。資格は合格すれば形に残るので、つい「やった感」が出やすい。けれど一般選抜の合否を決めるのは、結局は本番の得点です。

そのうえで、私は募集要項を次の3点で読むよう勧めています。

  1. 入試方式:自分が受ける方式(一般・総合型・推薦)に書かれているか
  2. 扱い:出願資格・評価対象・加点のどれか
  3. 期限:いつまでに取得・証明書提出が必要か

3点すべてが自分に当てはまって初めて、資格の勉強に時間を割く価値が出てきます。一つでも外れるなら、その時間は主要科目に回すほうが合理的だと考えます。

一方で、総合型選抜では事情が変わります。資格は「関心を行動に移した証拠」として志望理由書や面接の材料になり得ます。大事なのは合格証そのものより、「なぜ取ったのか」「学んで何を考えたのか」を自分の言葉で語れることだと私は考えています。

📌 入試方式の基本をおさらい

総合型・学校推薦型・一般選抜の違いがあいまいな方は、一般・推薦・総合型の違いを先に確認しておくと、資格をどこで使えるかが判断しやすくなります。大学受験全体の流れは高1〜高3の大学受験ロードマップにまとめています。

ITパスポートを受ける前に知っておきたい注意点

🛡️ この章のポイント

メリットだけで判断すると、受験生にとって最も貴重な「時間」を失うことがあります。取得を決める前に、次の点を確認してください。

優遇の有無と内容は年度ごとに変わる

⚠️ 一覧に載っていても安心しない

IPAの一覧は2024年7〜12月の調査です。入試制度は年度ごとに見直されるため、必ず受験する年度の募集要項で確認してください。特に2027年度からは新制度のITパスポート試験が始まる予定で、大学側の記載がどう変わるかは現時点では確認できません。

🔍 IPA一覧の使い方

IPAの優遇校一覧(PDF・Excel)では、試験区分ごとの欄に「iパス」があり、対象となる学部等名が記載されています。まず志望校名で検索し、iパス欄に学部名があるかを確認。そのうえで、大学公式サイトの最新の募集要項で扱いを確認する、という2段階で調べるのが確実です。

💬 保護者の方へ

お子さんに資格取得を勧める前に、一度だけ一緒に志望校の募集要項を開いてみてください。資格は親子ともに「頑張った成果」が見えやすいぶん、受験勉強より優先されやすいものです。要項に記載がないのに資格勉強が中心になっていたら、立ち止まるサインだと私は考えています。

受験勉強の時間を圧迫するリスク

📉 デメリット

ITパスポートのストラテジ系は、大学入試の科目とほとんど重なりません。主要科目の成績が伸び悩んでいる時期に資格勉強を優先すると、得点に直結しない時間が増えるおそれがあります。

合格しただけでは評価が伸びないこともある

🔺 書類選考での注意

総合型選抜では、資格の有無より、志望理由との一貫性が見られます。志望学部とのつながりを説明できないまま資格欄に書いても、評価につながりにくいと考えます。

受験生がITパスポートを取るならいつ?取得までの手順

🧭 この章のポイント

取ると決めた人に向けて、確認から受験までの流れを整理します。今は試験休止を挟む特殊な時期なので、順番を間違えないことが大切です。

取得までの4ステップ

📋 確認から受験まで

① 志望校の募集要項を確認
IPAの優遇校一覧で候補を探し、大学公式サイトの募集要項で入試方式・扱い・取得時期の条件を確認します。
② 出願スケジュールから逆算
資格の証明書提出がいつ必要かを確認し、試験休止期間を避けて受験日を決めます。
③ 苦手分野を作らない学習
分野別300点の足切りがあるため、ストラテジ系の用語に早めに触れておきます。
④ CBTで受験・結果確認
公式サイトで利用者登録をし、試験日と会場を選んで申し込みます。結果は試験終了後に確認できます。

学年別に考える受験のタイミング

✏️ 学年別の考え方

2026年10月時点で考えると、高2の人は「12月27日までに現行試験で取る」か「2027年度春頃からの新試験で取る」かの二択です。総合型選抜の出願は高3の秋が中心です。新試験は「2027年度春頃」とされているものの、2026年10月時点で再開日は公表されていません。志望校の要項に記載があり、総合型での出願を考えている高2の人は、現行試験のうちに取るほうが日程の不確実性を避けられると私は考えます。逆に要項に記載がないなら、急いで受ける必要はありません。

高1以下の人は、新試験で取得する前提で考えるのが自然です。新試験はセキュリティ・倫理の比重が高まるとされ、情報Ⅰの授業内容とも近づく可能性があります。

高3の人は、出願書類の提出日までに取得できるかどうかが全てです。主要科目の仕上げを優先してください。

📌 学習の進め方

資格の勉強と主要科目を両立するには、学習手段の選び方も大切です。映像授業で効率よく進めたい人はスタサプ全4講座の実態を、独学中心で行けるか迷う人はスタサプだけで大学受験が可能かの検証を参考にしてください。

苦手科目を個別に見てもらいたい場合は、個別指導キャンパスの口コミ分析のように、実際の利用者の声から指導の実態を確かめておくと安心です。

ITパスポートと大学受験のよくある質問

❓ この章のポイント

受験生や保護者の方から出てきやすい疑問をまとめました。

ITパスポートは一般選抜でも有利になりますか?

❓ 回答

大学・学部・入試方式によって扱いが異なり、一律に有利とはいえません。IPAの一覧には優遇内容までは書かれていないため、志望校の募集要項で、どの入試方式で、出願資格・評価・加点のどれとして扱われるかを確認してください。

高校生でもITパスポートに合格できますか?

❓ 回答

受験資格に年齢などの制限はなく、高校生も受験できます。令和7年度は高校生の応募者が普通系・商業系・工業系・情報系をあわせて1万4千人を超えています。ただし合格基準は総合600点以上かつ各分野300点以上で、苦手分野を残すと不合格になります。

ITパスポートの勉強は共通テストの情報Ⅰ対策になりますか?

❓ 回答

一部は重なりますが、代わりにはなりません。ネットワークやセキュリティ、データ活用などは共通点がある一方、ITパスポートには経営・法務などのストラテジ分野があり、情報Ⅰの思考力型の問題形式とも異なります。情報Ⅰ対策は過去問などで別途行う必要があります。

ITパスポートの合格に有効期限はありますか?

❓ 回答

ITパスポート試験の合格証書に有効期限の定めはありません。ただし大学側が「出願前○年以内の取得」などの条件を設ける可能性はあるため、出願前に志望校の募集要項で条件を確認してください。

2026年12月以降もITパスポートは受験できますか?

❓ 回答

IPAは2026年12月28日以降の試験休止を予定しており、申込可能な試験日は2026年12月27日までと案内しています。新制度の試験は2027年度春頃の開始予定です。再開時期は決まり次第IPAが発表するため、最新情報を確認してください。

ITパスポートと英検は大学受験でどちらを優先すべきですか?

❓ 回答

多くの受験生にとっては英検など英語資格が優先です。英語資格は一般選抜を含め活用する大学が多い一方、ITパスポートの優遇は大学・学部が限られます。情報・経営系学部の総合型選抜や学校推薦型選抜を考えている人は、ITパスポートの優先度が上がります。

まとめ:ITパスポートは大学受験で「志望校次第」の資格

🎯 この記事のまとめ

  • ITパスポートが大学受験で有利になるかは、志望校の募集要項にあるかどうかで決まる
  • IPA公表の入試優遇校は全試験区分で130校。優遇の中身は出願資格・評価・加点などさまざま
  • 共通テスト「情報Ⅰ」とは一部重なるが、情報Ⅰ対策の代わりにはならない
  • 現行試験は2026年12月27日まで、12月28日以降は休止予定。新試験は2027年度春頃開始予定
  • 一般選抜中心なら、主要科目と英語資格を優先するのが基本

📋 向いている人・向いていない人チェック

こんな人判断
志望校の要項にITパスポートの記載がある取得を前向きに検討
情報・経営系の総合型・推薦を考えている取得を検討する価値あり
一般選抜中心で主要科目が伸び悩んでいる優先度は低い
高3秋以降で共通テストが迫っている見送りが無難

💬 最後にひとこと

資格は「取ること」が目的になった瞬間に、受験の武器ではなくなります。志望校の要項を開き、自分の入試方式でどう扱われるかを確かめてから決める。その一手間が、限られた受験期の時間を守ってくれると私は考えています。

📝 進路選択について

本記事の情報はあくまで一般的な傾向に基づくものです。最終的な進路・教育の選択は、お子様・ご本人と保護者が十分に情報を収集・比較検討したうえで行ってください。最終的な判断は志望校の募集要項・入試窓口でご確認ください。

🎓 著者プロフィール

著者kouのプロフィール画像

kou(教育系Webライター・プロ家庭教師)
中学時代に早稲田アカデミーに通い慶應義塾高校に合格。慶應義塾大学経済学部卒業。在学中から早稲田アカデミーで多数の受験生を指導し、指導歴は10年超。現在はフリーランスのプロ家庭教師として、中学受験・高校受験・大学受験・中高一貫校生・浪人生、不登校や発達障害のあるお子さんの指導にも携わっています。

この記事を書く資格がある理由:大学受験生の学習計画を立てる立場から、資格取得と受験勉強の時間配分を判断してきた経験があるためです。ただし私自身はITパスポートの入試優遇制度を利用した経験はなく、制度面はIPA・大学入試センターの公式情報に基づいて解説しています。

プロフィール/運営理念/プライバシーポリシー/お問い合わせ

📝 調査概要

  • 調査対象:ITパスポート試験の概要・制度変更、大学入試での優遇状況、高校生の受験動向
  • 調査方法:公式サイト調査(IPA・大学入試センター)/著者の受験指導経験に基づく考察
  • 調査実施日:2026年10月28日
  • 情報の限界:各大学の優遇内容(出願資格・加点等)の個別確認は行っていません。高校生のみの合格率はIPAの年間公表ページで確認できませんでした。新制度試験の合格基準・手数料、試験再開日は記事執筆時点で未公表です。
  • 利益相反の有無:なし(アフィリエイト広告の掲載なし)

🏷️ 記事情報

公開日:2026年10月28日/最終更新日:2026年10月28日
※情報変更があった場合は随時更新します。