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慶應義塾大学の総合型選抜の倍率|2026年度を慶應OBが分析

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kou(教育系Webライター・プロ家庭教師)
慶應義塾高校・慶應義塾大学経済学部卒。指導歴10年超。中学受験から大学受験、浪人生まで幅広く指導。
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公開日:2026年10月9日/最終更新日:2026年10月9日
※情報変更があった場合は随時更新します。

🎯 結論

結論:2026年度の慶應義塾大学の総合型選抜の倍率は、理工学部の2.1倍から看護医療学部の11.8倍まで幅があり、主要な制度はおおむね3〜6倍台です。ただし、倍率は「出願要件を満たし、書類を仕上げた人だけ」の中での競争率なので、一般選抜の倍率と同じ感覚で「低いから受かりやすい」と判断するのは危険です。

「総合型選抜なら一般選抜より入りやすいのでは?」「どの学部の倍率が低いのか知りたい」と考えて、このページにたどり着いた方も多いのではないでしょうか。私は慶應義塾高校から慶應義塾大学に進み、塾講師・家庭教師として10年以上受験生を見てきました。その立場から、公表データを学部別・段階別に分解して、数字の裏側まで読み解きます。

📋 この記事でわかること

  • 2026年度・2025年度の学部別・方式別の倍率一覧
  • 法学部FIT入試の「1次」と「2次」それぞれの倍率
  • 合格者数が募集人員を上回る・下回る制度の違い
  • 倍率だけで出願先を決めてはいけない理由
  • 倍率を確認したあとに取るべき次の行動

読み終えるころには、「自分が出願できる制度の、本当の競争の厳しさ」を自分で判断できるようになるはずです。

📝 データと立場について

本記事の倍率は、旺文社「大学受験パスナビ」および河合塾「Kei-Net」に掲載された2026年度・2025年度の入試結果(2026年10月9日参照)をもとに、私が整理・計算したものです。私自身は総合型選抜で慶應義塾大学を受験した経験はなく、各制度の選考内容は公式情報の範囲内でお伝えします。特定の塾・予備校との利害関係はありません。

  1. 慶應義塾大学の総合型選抜とは?倍率を見る前に押さえる基本
    1. 慶應義塾大学の総合型選抜とは
    2. 総合型選抜を実施している学部と入試制度の一覧
    3. 倍率の計算方法で数字の見え方は変わる
  2. 【2026年度】慶應義塾大学の総合型選抜の倍率一覧
    1. 学部・方式別の倍率一覧表(2026年度・2025年度)
    2. 倍率の高い順に並べると見えること
    3. 募集人員と合格者数のズレから読めること
  3. 学部別に見る倍率の中身と読み解き方
    1. 法学部FIT入試はA方式とB方式で倍率の構造が違う
    2. 総合政策学部・環境情報学部(SFC)のAO入試
    3. 文学部の自主応募制による推薦入学者選考
    4. 理工学部・看護医療学部は母数が小さく倍率がぶれやすい
  4. 倍率だけで出願先を決めてはいけない理由
    1. 総合型選抜の倍率は一般選抜と同じ物差しで比べられない
    2. 倍率が低い制度ほど出願要件のハードルが高いことがある
    3. 倍率で選ぶときに陥りやすい3つの落とし穴
  5. 慶應の総合型選抜に向いている人・向いていない人
    1. 総合型選抜に向いている人
    2. 向いていない人・慎重に考えたい人
    3. 一般選抜との併願をどう考えるか
  6. 慶應義塾大学の総合型選抜の倍率に関するよくある質問
    1. 慶應義塾大学の総合型選抜で倍率が最も高いのはどの学部ですか?
    2. 慶應義塾大学の総合型選抜で倍率が低いのはどの学部ですか?
    3. 法学部のFIT入試はA方式とB方式のどちらが受かりやすいですか?
    4. 総合型選抜の倍率は毎年どれくらい変動しますか?
    5. 総合型選抜で不合格になっても一般選抜を受けられますか?
    6. 慶應義塾大学の総合型選抜の倍率はどこで確認できますか?
  7. 倍率を確認したあとにやるべきこと
    1. 出願までの3ステップ
    2. 対策は塾に通うべきか独学で進めるべきか
  8. まとめ:慶應義塾大学の総合型選抜の倍率は数字の裏側まで読む

慶應義塾大学の総合型選抜とは?倍率を見る前に押さえる基本

🔰 この章のポイント

同じ「5倍」でも、何を何で割った数字なのかによって意味はまったく変わります。この章では、慶應の総合型選抜にどんな制度があるのか、そして倍率がどう計算されているのかを先に整理します。

慶應義塾大学の総合型選抜とは

📌 総合型選抜の定義

総合型選抜(旧AO入試)とは、学力試験の点数だけでなく、志望理由書・活動実績・小論文・面接などを通じて、受験生の意欲や適性を多面的に評価する入試区分です。慶應義塾大学では、法学部の「FIT入試」、総合政策学部・環境情報学部の「AO入試」、文学部の「自主応募制による推薦入学者選考」などが、大学入試情報サイト上で総合型選抜として集計されています。

制度の日程や出願資格の全体像は慶應のAO入試5制度の日程と仕組みで詳しく解説しています。この記事では「倍率」に絞って深掘りします。

総合型選抜を実施している学部と入試制度の一覧

📊 学部別の総合型選抜(2026年度)

学部入試制度募集人員
文学部自主応募制による推薦入学者選考120名
法学部(法律学科)FIT入試(A方式・B方式)80名
法学部(政治学科)FIT入試(A方式・B方式)80名
総合政策学部AO入試150名
環境情報学部AO入試150名
理工学部総合型選抜(分野志向型)24名
看護医療学部AO入試(A方式・B方式)若干名

出典:旺文社「大学受験パスナビ」、河合塾「Kei-Net」(2026年10月9日参照)。FIT入試の募集人員はA方式・B方式の合計です。法律学科には国際バカロレア(IB)資格取得者を対象とした総合型選抜もあります。経済学部・商学部・医学部・薬学部は、上記サイトに総合型選抜の結果が掲載されていません。

倍率の計算方法で数字の見え方は変わる

🧮 倍率の3つの見方

  • 志願倍率:志願者数 ÷ 合格者数(または募集人員)
  • 実質倍率:受験者数 ÷ 合格者数
  • 段階別倍率:1次選考・2次選考それぞれの倍率

総合型選抜は書類審査を通った人だけが次に進む多段階の選考なので、最終倍率は「1次の倍率×2次の倍率」に分解できます。たとえば法学部FIT入試A方式(法律学科)の2026年度は、志願者306人→1次合格94人→最終合格53人。全体では約5.8倍ですが、1次で約3.3倍、2次で約1.8倍という構造になっています。

💡 私が倍率を見るときの順番

受験生や保護者と面談するとき、私はまず「最終倍率」ではなく「どの段階で何人落ちているか」を見るようにすすめています。1次で大きく絞る制度なら勝負は書類の完成度、2次で絞る制度なら論述や面接の対策に時間を割くべきだからです。同じ5倍でも、準備の配分がまったく変わります。自分で確かめるときは、志願者数・1次合格者数・最終合格者数の3つを並べ、隣り合う数字どうしで割り算するだけで十分です。

【2026年度】慶應義塾大学の総合型選抜の倍率一覧

🔍 この章のポイント

2026年度に最も倍率が高かったのはどの制度だったのでしょうか。ここでは公表データをもとに、学部・方式別の倍率を2025年度と並べて一覧にし、数字から読み取れる傾向を整理します。

学部・方式別の倍率一覧表(2026年度・2025年度)

📊 慶應義塾大学 総合型選抜の倍率

学部・方式志願者合格者2026倍率2025倍率
文学部 自主応募制3901163.4倍2.8倍
法学部 法律 FIT・A306535.8倍5.4倍
法学部 法律 FIT・B197464.3倍2.7倍
法学部 政治 FIT・A306565.5倍6.1倍
法学部 政治 FIT・B199464.3倍2.8倍
総合政策学部 AO8721456.0倍5.9倍
環境情報学部 AO6391504.3倍4.8倍
理工学部 分野志向型1992.1倍2.5倍
看護医療学部 AO(計)71611.8倍5.8倍

倍率=志願者数÷合格者数(小数第2位を四捨五入)。人数は2026年度。出典:旺文社 大学受験パスナビ(2026年10月9日参照)。

📝 進路選択に関する注意

本記事の情報はあくまで一般的な傾向に基づくものです。最終的な進路・教育の選択は、お子様・ご本人と保護者が十分に情報を収集・比較検討したうえで行ってください。倍率は記事掲載時点で確認できた数値であり、最新の情報は慶應義塾大学の公式発表をご確認ください。

倍率の高い順に並べると見えること

慶應義塾大学 総合型選抜の倍率比較(2025年度・2026年度)総合型選抜の倍率(志願者÷合格者)2025年度2026年度看護医療 AO計5.811.8総合政策 AO5.96.0法律 FIT・A5.45.8政治 FIT・A6.15.5環境情報 AO4.84.3法律 FIT・B2.74.3政治 FIT・B2.84.3文学部 自主応募2.83.4理工 分野志向型2.52.1出典:旺文社 大学受験パスナビ(2026年10月9日参照)をもとに作成。単位は倍。
2026年度に倍率が上がった制度(法学部FIT入試B方式・文学部・看護医療学部)と下がった制度(環境情報学部・理工学部・政治学科A方式)が混在しています。

🔍 グラフから読み取れる3つの傾向

  • 募集人員の大きい制度は4〜6倍台に集中:総合政策・環境情報・法学部FIT入試は、おおむね5人前後に1人の合格です。
  • 法学部FIT入試B方式が大きく上昇:法律学科は2.7倍→4.3倍、政治学科は2.8倍→4.3倍と、1年で約1.5倍の厳しさになりました。
  • 母数が小さい制度は振れ幅が大きい:看護医療学部は合格者6人で11.8倍。1〜2人の差で倍率が数倍単位で動きます。

募集人員と合格者数のズレから読めること

⚖️ 募集人員と合格者数の比較

制度募集人員2026合格者2025合格者
法学部 法律 FIT(A+B)8099112
法学部 政治 FIT(A+B)80102110
文学部 自主応募制120116127
総合政策学部 AO150145非掲載
環境情報学部 AO150150非掲載

出典:河合塾「Kei-Net」、旺文社「大学受験パスナビ」(2026年10月9日参照)。「非掲載」は参照サイトで人数が確認できなかったものです。

💬 数字の裏側にある大学側の姿勢

法学部FIT入試は、2年続けて合格者が募集人員を2〜4割ほど上回っています。一方で文学部は、2025年度が募集120名に対して合格127名、2026年度が合格116名と、募集人員の前後で推移しています。私はこの差を、「基準を満たした人を幅広く合格させる傾向の制度」と「募集人員を目安に合否を調整している制度」の違いとして見ています。

つまり、法学部FIT入試は「ライバルより上か」だけでなく「大学が求める水準に届いているか」の勝負になりやすいと考えます。倍率の数字だけを見て悲観しすぎる必要はない一方、水準に届かなければ募集人員に余裕があっても合格できない、という両面があります。

学部別に見る倍率の中身と読み解き方

🔍 この章のポイント

同じ慶應の総合型選抜でも、学部によって「どこで絞られるか」は大きく異なります。ここでは学部ごとに倍率の中身を分解し、受験生が対策の重心をどこに置くべきかを考えます。

法学部FIT入試はA方式とB方式で倍率の構造が違う

📊 FIT入試の段階別人数

学科・方式年度志願者1次合格最終合格
法律・A20263069453
法律・A20252486046
法律・B202619711846
法律・B20251758066
政治・A20263069856
政治・A20252816346
政治・B202619911846
政治・B20251777964

出典:河合塾「Kei-Net」(2026年10月9日参照)。

法学部FIT入試 段階別倍率の変化FIT入試の段階別倍率(2025→2026)2025年度2026年度1次倍率(志願者÷1次合格)2次倍率(1次合格÷最終合格)法律・A4.13.31.31.8法律・B2.21.71.22.6政治・A4.53.11.41.8政治・B2.21.71.22.6出典:河合塾 Kei-Net(2026年10月9日参照)の人数をもとに筆者が計算。単位は倍。
2026年度は全4区分で1次倍率が下がり、2次倍率が上がりました。特にB方式は2次で約2.6人に1人しか合格していません。

💡 段階別に分解してわかったこと

最終倍率だけを見ると「A方式が厳しく、B方式は少しマシ」に見えます。しかし段階別に分解すると、2026年度は1次で多めに通し、2次でしっかり絞る形に変わったことがわかります。B方式の2次倍率は2025年度の約1.2倍から約2.6倍へ跳ね上がりました。人数で言えば、2026年度のB方式は1次合格118人のうち72人、つまり1次通過者の約6割が2次で不合格になっています(法律学科・政治学科とも同じ人数)。

この変化から私が受験生に伝えたいのは、「書類が通れば半分合格」という考え方はもう通用しにくいということです。1次通過後の論述・面接系の選考に、書類作成と同じくらいの準備時間を確保しておくべきだと考えます。法学部全体の難易度は法学部の偏差値と一般選抜の倍率もあわせて確認すると、立ち位置がつかみやすくなります。

総合政策学部・環境情報学部(SFC)のAO入試

📌 SFCのAO入試の倍率

総合政策学部は志願者872人に対して合格145人で6.0倍(2025年度5.9倍)、環境情報学部は志願者639人に対して合格150人で4.3倍(同4.8倍)でした。どちらも募集人員150名に対し、合格者はほぼ募集人員どおりです。

総合政策学部は2年連続で約6倍と、規模の大きい制度の中では最も厳しい水準が続いています。SFCの学びの特徴やキャンパスの雰囲気はSFCの入試と学部の特徴で解説しています。

💬 総合政策と環境情報、どちらに出すか

倍率差だけを見ると環境情報学部のほうが入りやすく見えますが、私はこの比較で出願先を決めることはおすすめしません。2026年度の志願者数は総合政策学部が環境情報学部より233人多い一方で、合格者数の差はわずか5人です。倍率の差は「学部の難しさ」の差というより、「志願者の集まり方」の差と読むほうが自然だと考えます。SFCのAO入試は、志望理由と「入学後に何をしたいか」の一貫性が問われる入試です。倍率の低い学部に合わせて志望理由を作り変えると、書類の説得力そのものが落ちるおそれがあります。

文学部の自主応募制による推薦入学者選考

📌 文学部の倍率

2026年度は志願者390人・合格116人で3.4倍。2025年度(志願者358人・合格127人、2.8倍)から志願者が32人増え、合格者が11人減ったことで倍率が上がりました。慶應の総合型選抜の中では倍率が低めですが、出願には成績などの資格要件があり、「誰でも出願できる3.4倍」ではない点に注意が必要です。

一般選抜も含めた文学部の難易度は文学部の偏差値・合格最低点で整理しています。

理工学部・看護医療学部は母数が小さく倍率がぶれやすい

⚠️ 少人数の制度は倍率を過信しない

理工学部の分野志向型は志願者19人・合格9人で2.1倍、看護医療学部は志願者71人・合格6人で11.8倍でした。看護医療学部のB方式は志願者19人に対して合格1人(19.0倍)です。

このように合格者が数人単位の制度は、1人の増減で倍率が大きく動きます。看護医療学部は2025年度の5.8倍から2倍以上に上がりましたが、「急に難しくなった」と断定できるほどのデータ量ではありません。

💡 少人数の制度は「人数」で見る

合格者が10人に満たない制度では、倍率よりも「何人が合格しているか」を見るべきだと私は考えます。看護医療学部のB方式で合格者が1人だったという数字は、「19倍の難関」というより「基準に届いた受験生が1人だった年」とも読めるからです。少人数の制度を検討するときは、複数年の合格者数を並べて、毎年どの程度の人数が合格しているかを確認することをおすすめします。

倍率だけで出願先を決めてはいけない理由

❗ この章のポイント

「倍率が低い学部を狙えば合格しやすい」——この考え方は、総合型選抜では特に危うい判断になりがちです。ここでは、倍率の数字が見せてくれないことを3つの観点から整理します。

総合型選抜の倍率は一般選抜と同じ物差しで比べられない

❌ 「一般選抜より倍率が低い=楽」ではない

一般選抜は多くの受験生が複数の大学・学部を併願するため、志願者の中に「記念受験」や「すべり止め」の層も含まれます。一方、総合型選抜は志望理由書や活動報告書を作り込まなければ出願できないため、出願の段階で本気の受験生にかなり絞られています。

倍率の数字が近くても、競争相手の層の厚さはまったく別物です。一般選抜の学部別倍率は2026年度の倍率で見た入りやすい学部で検証しているので、比べる際はこの違いを前提にしてください。

倍率が低い制度ほど出願要件のハードルが高いことがある

❌ 倍率の低さは「入口の狭さ」の裏返し

慶應の総合型選抜には、制度ごとに成績の基準などの出願資格が設けられているものがあり、出願できる人がはじめから限られます。倍率が低めに見えるのは、資格を満たした受験生だけで競っているからという面があります。具体的な基準は制度・年度によって異なるため、本記事では数値を挙げません。必ず最新の募集要項で確認してください。

倍率で選ぶときに陥りやすい3つの落とし穴

✏️ 指導者の立場から見た落とし穴

  1. 前年の倍率だけで判断する:FIT入試B方式のように、1年で倍率が大きく変わる制度があります。
  2. 最終倍率だけを見て対策の配分を決める:1次と2次のどちらで絞られるかによって、準備すべき内容が変わります。
  3. 学部の学びより倍率を優先する:総合型選抜は「なぜこの学部か」を問う入試なので、志望動機の弱さはそのまま評価に表れます。

大学受験の指導をしてきた経験から言えば、総合型選抜は「受かりやすい学部探し」ではなく「自分の関心を最も説得力をもって語れる学部探し」だと考えています。

慶應の総合型選抜に向いている人・向いていない人

🔰 この章のポイント

3〜6倍という倍率は、準備の質しだいで十分に戦える数字でもあります。倍率の構造を踏まえたうえで、慶應の総合型選抜を受けるべきかどうかの判断材料を整理します。

総合型選抜に向いている人

✅ 向いている人の特徴

  • 学部で学びたいテーマが具体的に言葉にできる
  • 高校での活動や探究を、志望理由と一本の線でつなげられる
  • 書類作成と論述・面接の準備に、数か月単位の時間を確保できる
  • 不合格でも一般選抜に切り替えられる学力の土台がある

向いていない人・慎重に考えたい人

⚠️ 慎重に考えたいケース

  • 「倍率が低い学部ならどこでもよい」と考えている
  • 志望理由がまだ漠然としており、出願まで時間がない
  • 総合型選抜の準備のために、一般選抜の勉強を大きく止めてしまいそう

当てはまったからといって受験をあきらめる必要はありません。準備の順番と時間配分を見直すきっかけにしていただければと思います。

一般選抜との併願をどう考えるか

💬 私がすすめる考え方

主要な制度の合格率は、おおむね3〜6人に1人です。裏を返せば、しっかり準備した受験生でも不合格になる可能性のほうが高い入試だということです。だからこそ私は、総合型選抜を「一般選抜の代わり」ではなく「一般選抜に上乗せするチャンス」として位置づけることをすすめています。一般選抜での合格ラインは全学部の合格最低点と得点率で確認できます。

慶應義塾大学の総合型選抜の倍率に関するよくある質問

❓ この章のポイント

倍率について、受験生や保護者から特によく聞かれる疑問をまとめました。数字はいずれも2026年10月9日時点で確認できた公表データにもとづいています。

慶應義塾大学の総合型選抜で倍率が最も高いのはどの学部ですか?

❓ Q. 最も倍率が高い学部は?

A. 2026年度の公表データでは、看護医療学部のAO入試が11.8倍で最も高くなっています。ただし合格者は6人と母数が小さく、年度によって大きく変動します。募集人員が100人を超える制度の中では、総合政策学部のAO入試の6.0倍が最も高い倍率です。

慶應義塾大学の総合型選抜で倍率が低いのはどの学部ですか?

❓ Q. 倍率が低い学部は?

A. 2026年度は理工学部の分野志向型が2.1倍、文学部の自主応募制による推薦入学者選考が3.4倍と比較的低めです。ただし、どちらも出願資格や準備の負担があり、倍率が低いことが合格しやすさに直結するわけではありません。

法学部のFIT入試はA方式とB方式のどちらが受かりやすいですか?

❓ Q. FIT入試はA方式とB方式のどちらが有利?

A. 2026年度の倍率はA方式が法律学科5.8倍・政治学科5.5倍、B方式がどちらも4.3倍で、数字上はB方式のほうが低くなっています。ただし2025年度のB方式は2.7〜2.8倍で、1年で大きく上がりました。出願資格も方式で異なるため、倍率だけでなく自分が出願できる方式かどうかで判断することをおすすめします。

総合型選抜の倍率は毎年どれくらい変動しますか?

❓ Q. 倍率の変動幅は?

A. 制度によって大きく異なります。総合政策学部のAO入試は2025年度5.9倍、2026年度6.0倍とほぼ横ばいでしたが、法学部FIT入試B方式は法律学科で2.7倍から4.3倍へ上昇しました。1年分の数字で判断せず、複数年の推移を見ることが大切です。

総合型選抜で不合格になっても一般選抜を受けられますか?

❓ Q. 不合格後に一般選抜は受けられる?

A. 総合型選抜と一般選抜は別の入試なので、出願期間と出願資格を満たしていれば一般選抜にも出願できます。ただし、合格した場合に入学を確約する必要があるかどうかなどの条件は制度ごとに異なるため、必ず最新の募集要項で確認してください。

慶應義塾大学の総合型選抜の倍率はどこで確認できますか?

❓ Q. 倍率の確認方法は?

A. 慶應義塾大学の公式サイトで各入試の情報が公開されているほか、旺文社のパスナビや河合塾のKei-Netなどの大学入試情報サイトでも学部・方式別の志願者数と合格者数がまとめられています。数値の集計方法がサイトによって異なる場合があるため、最終的には大学の公式発表で確認してください。

倍率を確認したあとにやるべきこと

🧭 この章のポイント

倍率を確認しただけでは、合格には一歩も近づいていません。数字を「行動」に変えるための具体的なステップを紹介します。

出願までの3ステップ

📋 倍率確認後の進め方

① 出願資格を確認する
志望する制度の最新の募集要項で、成績基準・推薦の要否・必要書類を確認します。出願資格を満たさない制度の倍率は、比べても意味がありません。
② 段階別の倍率から準備の配分を決める
1次で絞る制度なら書類、2次で絞る制度なら論述・面接に比重を置きます。2026年度の法学部FIT入試のように2次の比重が増した制度もあります。
③ 一般選抜の学習計画と並行させる
不合格の可能性を前提に、一般選抜の勉強を止めない計画を立てます。出願手続きの流れも、早めに確認しておくと安心です。

慶應義塾大学 公式サイトの入試情報で最新の募集要項を確認してください。

対策は塾に通うべきか独学で進めるべきか

💡 対策方法の選び方

志望理由書や面接は、自分ひとりでは客観的に評価しにくいのが難点です。私は、少なくとも1人は第三者の添削者を確保することをすすめています。塾が必要かどうかの判断基準は総合型選抜で塾に通うべき人・不要な人にまとめました。

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まとめ:慶應義塾大学の総合型選抜の倍率は数字の裏側まで読む

🎯 この記事のまとめ

  • 2026年度の倍率は理工学部2.1倍〜看護医療学部11.8倍。主要な制度は3〜6倍台
  • 規模の大きい制度では総合政策学部AO入試の6.0倍が最も高い
  • 法学部FIT入試B方式は2.7〜2.8倍→4.3倍と大きく上昇
  • 2026年度のFIT入試は1次で多めに通し、2次で絞る構造に変化
  • 少人数の制度は1人の差で倍率が大きく動くため、過信は禁物

倍率は「出願資格を満たし、準備を終えた受験生どうしの競争率」です。低い数字を探すよりも、自分が最も説得力をもって志望を語れる学部を選び、段階別の倍率から準備の配分を決めることが合格への近道だと私は考えます。

✅ 慶應の総合型選抜に向いている人

  • ☑ 学びたいテーマが具体的に言える
  • ☑ 活動実績と志望理由を一本の線でつなげられる
  • ☑ 書類と面接・論述の準備時間を確保できる
  • ☑ 一般選抜にも切り替えられる学力の土台がある

⚠️ 慎重に考えたい人

  • ☑ 倍率の低さだけで学部を選ぼうとしている
  • ☑ 出願までの時間に対して志望理由が固まっていない
  • ☑ 総合型選抜のために一般選抜の勉強を止めてしまいそう

🎓 著者プロフィール

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kou(教育系Webライター・プロ家庭教師)

中学時代に早稲田アカデミーに通い、慶應義塾高等学校に合格。慶應義塾大学経済学部を卒業。在学中は早稲田アカデミーで多くの受験生を指導し、現在はフリーランスのプロ家庭教師・教育系Webライターとして活動しています。指導歴は10年超。中学受験・高校受験・大学受験・中高一貫校・浪人生・不登校・発達障害の生徒の指導経験があります。

この記事を書く資格がある理由:高校から大学まで慶應義塾で学んだ当事者として学部ごとの雰囲気を知っていること、そして10年以上の指導経験から、入試データを「受験生が次に何をすべきか」に翻訳する視点を持っていることです。いかなる教育機関にも忖度せず、公表データに基づいて客観的にお伝えします。

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📚 調査概要

  • 調査対象:慶應義塾大学の総合型選抜(文学部・法学部・総合政策学部・環境情報学部・理工学部・看護医療学部)の2025年度・2026年度入試結果
  • 調査方法:大学入試情報サイトの入試結果データ調査/公式サイト調査/著者の業界知見
  • 調査実施日:2026年10月9日
  • 情報の限界:倍率は旺文社「大学受験パスナビ」・河合塾「Kei-Net」の掲載値をもとに計算しており、大学の原資料と集計方法が異なる場合があります。総合政策学部・環境情報学部・理工学部・看護医療学部の2025年度の人数、および経済学部・商学部などの総合型選抜の結果は参照サイトで確認できませんでした。著者は総合型選抜で慶應義塾大学を受験した経験がなく、受験者へのヒアリングも実施していません。2027年度以降の倍率の予測は、根拠となるデータがないため行っていません。
  • 利益相反の有無:なし(本記事にアフィリエイト広告は含まれていません)

公開日:2026年10月9日/最終更新日:2026年10月9日
※情報変更があった場合は随時更新します。

慶應義塾大学経済学部在籍当時の学生証

慶應義塾大学経済学部在籍当時の学生証

私の早稲アカ講師時代の給与明細

早稲アカで働いていた証明として、当時の給与明細を載せておきます。

慶應