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中学受験の偏差値ランキング2027|模試別の差と正しい読み方

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kou|教育系Webライター・プロ家庭教師

中学時代に早稲田アカデミーに通い慶應義塾高等学校に合格。慶應義塾大学経済学部在学中は早稲田アカデミーで講師として多数の受験生を指導。指導歴10年超、中学受験から大学受験まで担当。

公開日:2026年10月14日/最終更新日:2026年10月14日
※情報変更があった場合は随時更新します。

プロフィール|運営理念

🎯 結論

結論:中学受験の偏差値ランキングは「どの模試の、何年度の、何回目の入試の数値か」を確かめてから使うものです。同じ開成中学でも、四谷大塚の合不合判定テストでは72、首都圏模試センターの入試結果偏差値では78と、6ポイントも違います。模試名を伏せたランキング表を見比べても、志望校選びの判断材料にはなりません。

本記事では、2026年9月6日実施の四谷大塚「第3回合不合判定テスト」の80偏差値(2027年入試向け)をもとに、男女別の上位校ランキングを紹介したうえで、模試ごとの数値の差と、偏差値表を志望校選びに使うための読み方を解説します。

📋 この記事でわかること

  • 2027年入試に向けた最新の偏差値ランキング(男子・女子・入試日別)
  • 同じ学校でも模試によって偏差値が最大11ポイント違う理由
  • 「80偏差値」と「50偏差値」の意味と使い分け
  • 偏差値表を使った併願校の組み方と、見落とされがちな注意点

💬 この記事を書く理由

「偏差値表を見ても、どの数字を信じればいいのかわからない」――中学受験生の保護者の方から、私がいちばんよく受けてきた相談のひとつです。私自身、早稲田アカデミーで講師をしていた頃、模試の結果に一喜一憂するご家庭を数多く見てきました。早稲田アカデミーの小学部は四谷大塚の教材を使う提携塾で、生徒の多くが合不合判定テストを受けていたため、本記事では主にこの模試の数値を軸に解説します。

なお、偏差値データは各模試の公表資料と報道を整理したもので、私が各模試の採点・集計に関わったわけではありません。どの模試・教育機関にも忖度せず、数値の限界も含めてお伝えします。

  1. 中学受験の偏差値ランキングとは?まず押さえたい基本
    1. 中学受験の偏差値とは?計算式と意味
    2. 「80偏差値」と「50偏差値」の違い
    3. 高校受験の偏差値と同じ物差しで比べてはいけない理由
  2. 【2027年入試】中学受験の偏差値ランキング(四谷大塚・男女別)
    1. 男子の偏差値ランキング上位校
    2. 女子の偏差値ランキング上位校
    3. 共学校は男女で偏差値が違う?表から読み取れること
    4. 入試日と入試回で偏差値が変わる仕組み
  3. 模試によって偏差値はなぜ違う?主要模試を比較
    1. 同じ学校でも模試で最大11ポイント違う
    2. 主要4模試の特徴と受験者層の違い
    3. 元講師が教える「どの模試の偏差値を見るべきか」
  4. 偏差値ランキングを志望校選びに活かす読み方
    1. 偏差値表で見落とされがちな3つの視点
    2. 併願校の組み方:チャレンジ校・実力相応校・安全校
  5. 偏差値ランキングを見るときの注意点
    1. 偏差値は「学校の良さ」の順位ではない
    2. 4〜5年生の偏差値で志望校を決めつけるリスク
    3. ネットの偏差値ランキング表の落とし穴
  6. 中学受験の偏差値に関するよくある質問
    1. 中学受験で偏差値50はどのくらいのレベル?
    2. 模試によって同じ学校の偏差値が違うのはなぜ?
    3. 偏差値は何年生のどの模試を信じればいい?
    4. 偏差値が届いていない学校は受けないほうがいい?
    5. 中学受験と高校受験の偏差値は比べられる?
    6. 偏差値ランキングが高い学校ほど良い学校?
  7. 偏差値を上げるために今日からできること
    1. 模試の結果表で最初に見るべき3つの項目
    2. 塾・家庭学習の見直しのポイント
  8. まとめ:中学受験の偏差値ランキングは模試名と年度を確かめて使う

中学受験の偏差値ランキングとは?まず押さえたい基本

🔰 この章のポイント

「偏差値60の学校」と言われたとき、その60が何を意味するか説明できるでしょうか。ランキングを読む前に、中学受験の偏差値が「どう計算され」「何を表しているか」を整理しておきます。ここを押さえるだけで、偏差値表の見え方が大きく変わります。

中学受験の偏差値とは?計算式と意味

📌 偏差値の定義

中学受験の偏差値とは、その模試の受験者全体の中で、自分の得点がどの位置にあるかを示す数値です。平均点をとった人が50になり、得点のばらつき(標準偏差)を基準に上下します。

計算式は「偏差値=50+10×(自分の得点−平均点)÷標準偏差」です。得点の分布が正規分布に近いと仮定すると、偏差値ごとのおおよその位置は次のとおりです。

偏差値上位からの位置(目安)100人中の順位(目安)
70上位約2.3%2〜3位
65上位約6.7%7位前後
60上位約16%16位前後
55上位約31%31位前後
50上位約50%50位前後
45上位約69%69位前後

※正規分布を仮定した理論値です。実際の模試の分布とは多少ずれます。

「80偏差値」と「50偏差値」の違い

⚖️ 2種類の偏差値

中学受験の偏差値表には、学校ごとに2つの数値が載っていることがほとんどです。

  • 80偏差値(Aライン):この偏差値の受験生は、合格可能性が80%程度と見込まれる
  • 50偏差値(Cライン):この偏差値の受験生は、合格可能性が50%程度と見込まれる

50偏差値は80偏差値より数ポイント低い位置に設定されるのが一般的です。ネットで出回るランキングの多くは80偏差値の並びですが、模試の母集団ごとにこの基準の置き方も異なります。

💡 元講師の視点:使い分けの目安

私は、第一志望の判断には50偏差値、安全校の判断には80偏差値を見るようご家庭に伝えてきました。第一志望を80偏差値で判断すると「届かない」と早々にあきらめてしまいがちですし、安全校を50偏差値で判断すると「受かるはず」の学校で不合格が出るリスクを過小評価してしまうからです。

高校受験の偏差値と同じ物差しで比べてはいけない理由

⚠️ よくある誤解

中学受験の模試を受けるのは、受験を決めた小学生だけです。首都圏模試センターの推計(ONETES株式会社の受験情報ブログで公表)では、2026年の首都圏私立・国立中学の受験者数は約5万2,050人(前年比99.5%)、受験率は18.06%とされています。もともと学習意欲の高い層の中での順位なので、同じ学力でも高校受験の模試より偏差値が低く出やすいのです。

「中学受験で偏差値50」は決して平均的な学力という意味ではありません。換算の考え方は中学受験と高校受験の偏差値の違いと換算目安で詳しく解説しています。

【2027年入試】中学受験の偏差値ランキング(四谷大塚・男女別)

📊 この章のポイント

ここからは、2026年9月6日に実施された四谷大塚「第3回合不合判定テスト」の80偏差値をもとに、首都圏の上位校を男女別に紹介します。同じ学校でも男女や入試回で数値が違う点に注目しながらご覧ください。

なお、本記事では80偏差値65以上の上位校を抜粋しています。偏差値50〜60台の学校は、通っている塾の資料や首都圏模試センター・日能研など各模試の公式情報で、お子さんが受けている模試の数値を確認してください。

男子の偏差値ランキング上位校

📊 男子・80偏差値(上位校抜粋)

学校名(入試回)入試日80偏差値
筑波大学附属駒場2月3日74
開成2月1日72
聖光学院(1回)2月2日71
聖光学院(2回)2月4日以降70
渋谷教育学園幕張(2回)2月2日69
広尾学園(医進・サイエンス)2月2日午後69
渋谷教育学園渋谷(2回・3回)2月2日・2月4日以降68
早稲田(2回)2月3日68
渋谷教育学園渋谷(1回)2月1日67
海城(2回)2月3日67
駒場東邦/武蔵/早稲田(1回)2月1日66
栄光学園2月2日66
筑波大学附属2月3日66
小石川中等教育学校(都立・一般)2月3日66
麻布/海城(1回)/慶應義塾普通部2月1日65
早稲田実業/早稲田大学高等学院2月1日65
慶應義塾湘南藤沢2月2日65
慶應義塾中等部2月3日65

出典:リセマム「四谷大塚、第3回合不合判定テスト(9/6実施)偏差値」(2026年9月15日掲載)をもとに筆者作成。参照日:2026年10月14日。

女子の偏差値ランキング上位校

📊 女子・80偏差値(上位校抜粋)

学校名(入試回)入試日80偏差値
桜蔭2月1日70
渋谷教育学園渋谷(2回・3回)2月2日・2月4日以降70
渋谷教育学園渋谷(1回)2月1日69
渋谷教育学園幕張(2回)2月2日69
筑波大学附属2月3日69
広尾学園(医進・サイエンス)2月2日午後69
早稲田実業2月1日68
豊島岡女子学園(1回・2回・3回)2月2日〜2月4日以降68
慶應義塾中等部2月3日68
女子学院2月1日67
洗足学園(1回)/雙葉2月1日66
小石川中等教育学校(都立・一般)2月3日66
慶應義塾湘南藤沢2月2日65
鴎友学園女子(2回)2月3日65

出典:リセマム「四谷大塚、第3回合不合判定テスト(9/6実施)偏差値」(2026年9月15日掲載)をもとに筆者作成。参照日:2026年10月14日。

共学校は男女で偏差値が違う?表から読み取れること

🔍 同じ学校・同じ入試回の男女差

学校名男子女子差
慶應義塾中等部6568女子+3
早稲田実業6568女子+3
筑波大学附属6669女子+3
渋谷教育学園渋谷(1回)6769女子+2
渋谷教育学園幕張(2回)6969差なし

出典:前掲の四谷大塚第3回合不合判定テスト80偏差値より筆者が抽出。

✏️ 元講師の読み解き

共学の難関校では、女子の偏差値が男子より2〜3ポイント高く出ている学校が目立ちます。慶應義塾中等部や早稲田実業のように女子の募集人数が男子より少ない学校(各校の募集要項で確認できます)では、少ない枠を女子の上位層が争う形になるためだと私は考えています。

保護者の方が男子のお子さんの志望校を調べるときに、男女をまとめた偏差値表を見て「思ったより高い」と感じるケースもあります。表を見るときは必ず男女別の列を確認してください。

入試日と入試回で偏差値が変わる仕組み

🔍 同じ学校でも「回」で変わる

男子の表を見ると、早稲田は1回(2月1日)が66、2回(2月3日)が68です。渋谷教育学園渋谷も1回67に対し、2回・3回は68です。

後半の入試回は募集人数が少なく、2月1日に別の難関校を受けた上位層が併願先として受けに来るため、偏差値が上がる傾向があります。逆に、第一志望校の1回目の入試が、その学校で最も入りやすい回であるケースも少なくありません。

模試によって偏差値はなぜ違う?主要模試を比較

🆚 この章のポイント

「塾の先生に聞いた偏差値と、ネットの偏差値が全然違う」という戸惑いは、模試の違いでほぼ説明できます。ここでは、同じ学校の偏差値を模試ごとに並べて、その差がどれほど大きいかを確かめます。

同じ学校でも模試で最大11ポイント違う

📊 四谷大塚と首都圏模試の80偏差値比較

主要7校の80偏差値・模試別比較 同じ学校でも模試で偏差値はこれだけ違う(80偏差値) 四谷大塚 合不合(2026年9月実施) 首都圏模試(2025年入試結果) 差 開成 72 78 +6 筑波大附属駒場 74 78 +4 麻布 65 76 +11 早稲田(1回) 66 74 +8 桜蔭 70 78 +8 女子学院 67 76 +9 雙葉 66 75 +9 ※横軸は偏差値50を起点に表示(50〜80)。男子校は男子、女子校は女子の数値。 出典:リセマム(2026年9月15日・2025年3月28日掲載)をもとに筆者作成。集計年度が異なる点に注意。

出典:四谷大塚の数値はリセマム(第3回合不合判定テスト・2026年9月6日実施)、首都圏模試の数値はリセマム(首都圏模試センター・2025年入試結果偏差値)より。参照日:2026年10月14日。

✏️ グラフから読み取れること

年度の違いを差し引いても、首都圏模試の偏差値は四谷大塚より4〜11ポイント高く出ています。注目したいのは、差が一定ではないことです。最難関の筑駒は差が4ポイントなのに対し、麻布は11ポイントもあります。

私の解釈では、首都圏模試は中堅校志望の受験生も多く受けるため、最難関校の受験生が受験者全体の中で突き抜けやすく、偏差値の「上限付近」が詰まって見えるのだと考えています。つまり、模試をまたいで「何ポイント足せば換算できる」という単純な式は成り立ちません。

主要4模試の特徴と受験者層の違い

📋 首都圏の主要模試の比較

模試主な受験者層偏差値の出方(傾向)
SAPIXオープン模試などSAPIX生が中心で、最難関校志望の比率が高い低めに出やすいと言われる
四谷大塚 合不合判定テスト四谷大塚・早稲田アカデミーなど提携塾生と外部生中間
日能研 全国公開模試日能研生が中心で、難関〜中堅まで幅広い中間
首都圏模試特定の大手塾に偏らず、中堅校志望者も多い高めに出やすい

※「偏差値の出方」は各模試の受験者層から見た一般的な傾向です。公式に換算表が公開されているわけではありません。

元講師が教える「どの模試の偏差値を見るべきか」

💡 答えは「お子さんが実際に受けている模試」

シンプルですが、これが結論です。偏差値表は、お子さんが受けた模試と同じ模試のものだけを使ってください。四谷大塚の合不合を受けているのに、首都圏模試の偏差値表で学校を探すと、すべての学校が実際より「遠く」見えてしまいます。

前章のグラフのとおり、模試間の差は4〜11ポイントと学校によってばらつきます。「首都圏模試なら7ポイント引けばいい」といった一律の換算では、志望校を見誤るおそれがあります。私が指導の現場で模試の表を保護者と一緒に読むときも、異なる模試の数値を混ぜないことを最優先にしてきました。通っている塾の資料とネットの表が食い違ったら、まず塾の資料(=お子さんが受けている模試の表)を優先するのが基本です。四谷大塚系の塾を検討している段階なら、四谷大塚の入塾テストの内容もあわせて確認しておくと流れがつかめます。

偏差値ランキングを志望校選びに活かす読み方

🧭 この章のポイント

偏差値ランキングは「上から順に良い学校」を並べた表ではなく、「どの学校のどの回なら合格可能性がどれくらいか」を知るための地図です。ここでは、地図としての使い方を具体的に解説します。

偏差値表で見落とされがちな3つの視点

💡 偏差値以外に必ず見てほしいこと

  • 入試形式との相性:算数1科目入試や、記述量の多い国語など、学校ごとに問題の傾向は大きく異なります。偏差値が同じでも、過去問との相性で合否は変わります。
  • 科目別の偏差値:4科の総合偏差値だけでなく、配点の大きい算数・国語の偏差値を見てください。算数で安定して稼げる子は、算数の配点が高い学校で強みを発揮しやすいと感じます。
  • 入試日程の組み合わせ:偏差値が届いていても、日程が重なれば受けられません。第一志望の入試日から逆算して、併願の候補を考えます。

併願校の組み方:チャレンジ校・実力相応校・安全校

📋 偏差値を使った併願の組み方(手順)

① 平均偏差値を出す
6年生の同じ模試の直近3〜4回分の4科偏差値を平均し、「現在地」を決めます。1回の結果だけで判断しないのがポイントです。
② 学校を3つのゾーンに分ける
平均偏差値が50偏差値に届くか届かないかの学校を「チャレンジ校」、80偏差値前後を「実力相応校」、80偏差値を3〜5ポイント以上上回る学校を「安全校」に分類します。
③ 入試日程に並べる
2月1日から順に、どの日にどのゾーンの学校を受けるかを並べます。前半に1校は合格を確保できる回を入れておくと、後半の受験に気持ちの余裕が生まれます。
④ 過去問で最終確認
偏差値で絞った候補校の過去問を解き、合格最低点との差で最終判断します。

💬 元講師の実感

受験生を見てきて感じるのは、入試本番で崩れやすいのは「チャレンジ校ばかり」の日程だということです。小学6年生にとって、不合格が続く数日間は大人が想像する以上に重くのしかかります。安全校は「行きたくない学校」ではなく、「通ってもいいと思える学校」から選ぶことを強くおすすめします。学習計画全体の立て方は中学受験の学年別ロードマップにまとめています。

偏差値ランキングを見るときの注意点

⚠️ この章のポイント

偏差値は便利な数字ですが、使い方を誤るとお子さんの可能性を狭めたり、逆に無理な受験計画を立ててしまったりします。ここでは、偏差値ランキングの限界を正直にお伝えします。

偏差値は「学校の良さ」の順位ではない

❌ 偏差値ランキングでわからないこと

  • 授業の進め方・面倒見の良さ
  • 校風や生徒の雰囲気が、お子さんに合うかどうか
  • 大学付属か進学校か、男女別学か共学かといった6年間の環境
  • 通学時間や学費などの家庭の負担

偏差値は「その入試回に合格するために必要な学力の目安」でしかありません。私自身、慶應義塾高校に進学して感じたのは、入学後の満足度は偏差値よりも学校との相性で決まるということでした。

4〜5年生の偏差値で志望校を決めつけるリスク

⚠️ 低学年の偏差値は動く

4〜5年生の模試は出題範囲が限られており、早くから先取りしている子が有利になりやすい傾向があります。また、学年が上がるにつれて模試の受験者層も入れ替わります。この時期の偏差値は「現在の到達度」として使い、志望校の可否を決める材料にはしないことをおすすめします。塾通いを始める時期そのものに迷っている場合は、小学生の塾を始める時期の目安も参考になります。

ネットの偏差値ランキング表の落とし穴

❗ 確認すべき3つのポイント

  • 模試名:どの模試の偏差値か書かれていない表は使わない
  • 年度:何年入試向け(または何年の入試結果)の数値かを確認する
  • 80か50か:合格可能性80%と50%のどちらの数値かを確認する

本記事の数値も2026年9月時点のものです。四谷大塚の合不合判定テストは秋以降も実施され、偏差値は回ごとに見直されます。最新の数値は四谷大塚の公式サイトや通っている塾の資料でご確認ください。

📝 進路情報の取り扱いについて

本記事の情報はあくまで一般的な傾向に基づくものです。最終的な進路・教育の選択は、お子様・ご本人と保護者が十分に情報を収集・比較検討したうえで行ってください。

中学受験の偏差値に関するよくある質問

❓ この章のポイント

保護者の方から実際によくいただく質問の中から、偏差値ランキングを見るときに特に迷いやすい6つにお答えします。

中学受験で偏差値50はどのくらいのレベル?

❓ Q&A

Q. 中学受験で偏差値50はどのくらいのレベルですか?

A. その模試を受けた受験生のちょうど真ん中という意味です。首都圏の中学受験率は約18%で、模試を受けるのはその中でも受験を決めた層です。そのため偏差値50でも小学生全体の平均と同じではありません。どの模試での50かによって、届く学校の層も変わります。

模試によって同じ学校の偏差値が違うのはなぜ?

❓ Q&A

Q. 模試によって同じ学校の偏差値が違うのはなぜですか?

A. 偏差値は受験者の中での相対的な位置を示す数値なので、受験者層(母集団)が違えば同じ学校でも数値が変わります。四谷大塚の合不合判定テストで開成は72、首都圏模試センターの入試結果偏差値では78と、6ポイントの差があります(集計年度は異なります)。

偏差値は何年生のどの模試を信じればいい?

❓ Q&A

Q. 偏差値は何年生のどの模試を信じればよいですか?

A. 志望校判断の材料として重みが増すのは、6年生の夏以降に受ける志望校判定系の模試です。4〜5年生の偏差値は学習の到達度を測る目安として使い、志望校を決めつける根拠にしないことをおすすめします。1回分ではなく、同じ模試の複数回の平均で見るのが基本です。

偏差値が届いていない学校は受けないほうがいい?

❓ Q&A

Q. 偏差値が届いていない学校は受けないほうがいいですか?

A. 一律にあきらめる必要はありません。80偏差値に届いていなくても、50偏差値付近にいれば合格の可能性は残ります。ただし、偏差値に余裕のある安全校や実力相応校を必ず組み合わせ、全滅しない併願パターンを作ることが前提です。

中学受験と高校受験の偏差値は比べられる?

❓ Q&A

Q. 中学受験の偏差値と高校受験の偏差値は比べられますか?

A. そのまま比べることはできません。中学受験の模試は受験を選んだ小学生だけが受けるため母集団のレベルが高く、同じ学力でも高校受験の模試より偏差値が低く出やすいからです。

偏差値ランキングが高い学校ほど良い学校?

❓ Q&A

Q. 偏差値ランキングが高い学校ほど良い学校ですか?

A. 偏差値は「その入試回に合格するために必要な学力の目安」であり、教育内容や校風の良し悪しを示す順位ではありません。偏差値が近い学校でも、大学付属か進学校か、男女別学か共学かで6年間の過ごし方は大きく変わります。

偏差値を上げるために今日からできること

🧭 この章のポイント

ランキングを眺めるだけでは偏差値は上がりません。次の模試に向けて、ご家庭で今日から取り組めることを整理します。

模試の結果表で最初に見るべき3つの項目

📋 結果表の見方(手順)

① 科目別の偏差値
4科の総合よりも、どの科目が足を引っ張っているかを先に確認します。
② 正答率の高い問題での失点
正答率が高い問題を落としている場合、伸びしろは「基礎の取りこぼし」にあります。難問より先にここを直すのが、偏差値を上げる近道です。
③ 志望校判定の推移
1回ごとの判定ではなく、前回からの動きを見ます。上がっていれば学習の方向性は合っています。

塾・家庭学習の見直しのポイント

💡 元講師からの提案

偏差値が伸び悩むとき、多くの場合は「量」より「復習のやり方」に原因があると感じます。塾のテキストを一度解いて終わりにせず、間違えた問題を数日後に解き直す仕組みを家庭で作ってください。

集団塾の授業についていけない単元がある場合は、映像授業で基礎を補う方法もあります。スタサプを中学受験にどこまで使えるかは別記事で検証しています。塾そのものを見直す場合は、中学受験塾の選び方と大手6塾の比較も参考にしてください。

まとめ:中学受験の偏差値ランキングは模試名と年度を確かめて使う

🎯 この記事のまとめ

  • 中学受験の偏差値は「模試の受験者の中での位置」であり、模試が違えば同じ学校でも4〜11ポイント変わる
  • 2027年入試向けの四谷大塚80偏差値では、男子は筑駒74・開成72・聖光学院71、女子は桜蔭70・渋谷教育学園渋谷(2回・3回)70が上位
  • 共学校は女子の偏差値が高めに出やすく、後半の入試回ほど偏差値が上がりやすい
  • 第一志望は50偏差値、安全校は80偏差値で判断し、平均偏差値で併願を組む
  • 偏差値は学校の良し悪しの順位ではない。校風・入試形式・日程も合わせて判断する

偏差値表は、お子さんが受けている模試のものを、最新年度で見る。これだけで、ランキングに振り回されることはぐっと減るはずです。

✅ 偏差値ランキングを上手に使える人

  • お子さんが受けている模試の偏差値表で学校を探している
  • 1回の結果ではなく、複数回の平均で現在地を判断している
  • 偏差値と合わせて、校風や入試形式、日程も確認している

❌ 偏差値ランキングに振り回されやすい人

  • 模試名・年度の書かれていないランキング表を見比べている
  • 4〜5年生の偏差値で志望校をあきらめている、または決めつけている
  • 偏差値が高い順に「良い学校」だと考えている

🎓 著者プロフィール

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kou|教育系Webライター・プロ家庭教師(フリーランス)

中学時代に早稲田アカデミーに通い、慶應義塾高等学校に合格。慶應義塾大学経済学部卒業。大学在学中は早稲田アカデミーで講師として多数の受験生を指導。指導歴は10年超で、中学受験・高校受験・大学受験のほか、中高一貫校生・浪人生・不登校・発達障害のあるお子さんの指導経験もあります。

この記事を書く理由:塾講師・家庭教師として模試の結果を保護者の方と一緒に読み解いてきた経験から、偏差値の数字を「正しく使う」ための情報を、特定の塾や模試に偏らずにお届けしたいと考えています。

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📝 調査概要

  • 調査対象:首都圏の中学受験における主要模試の偏差値(四谷大塚 合不合判定テスト、首都圏模試センター)と受験者数
  • 調査方法:公式サイト調査、報道記事(リセマム)の確認、著者の指導経験に基づく分析
  • 調査実施日:2026年10月14日
  • 情報の限界:偏差値は2026年9月6日実施の第3回合不合判定テスト時点の数値で、以降の回で変動します。首都圏模試の比較値は2025年入試結果のため、年度が異なります。本記事の偏差値表は80偏差値65以上の上位校のみを抜粋しています。SAPIX・日能研の偏差値は比較対象として数値を確認できておらず、受験者層からの一般的な傾向のみを記載しています。
  • 利益相反の有無:なし(本記事にアフィリエイト広告は含まれません)

公開日:2026年10月14日/最終更新日:2026年10月14日
※情報変更があった場合は随時更新します。