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中学受験の模試はどれを受ける?4大模試の違いと活用法を解説

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kou|教育系Webライター・プロ家庭教師

指導歴10年超。慶應義塾大学経済学部卒。在学中は早稲田アカデミーで講師として多くの受験生を指導し、現在は中学受験を含むプロ家庭教師として活動しています。自身も中学時代に早稲田アカデミーで模試を受け続け、慶應義塾高校に合格しました。

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公開日:2026年10月14日/最終更新日:2026年10月14日
※情報変更があった場合は随時更新します。

🎯 結論

結論:中学受験の模試は「主軸の模試を1種類決めて同じ模試を連続で受け、毎回の復習まで終える」ことが最も効果的です。首都圏の主な公開模試は、四谷大塚の合不合判定テスト、SAPIXのサピックスオープン、日能研の全国公開模試、首都圏模試センターの首都圏模試(統一合判)の4つで、受験者層が違うため偏差値も判定も同じ物差しでは比べられません。

選ぶ基準は「志望校の受験者が多く受けている模試か」と「復習できる回数に収まるか」の2点です。判定の文字より、同じ模試での偏差値の推移と、正答率の高い問題を落としていないかを見てください。

📋 この記事でわかること

  • 中学受験の模試の種類と、塾内テストとの違い
  • 4大模試の受験料・試験時間・規模の比較(公式情報を2026年10月14日に確認)
  • 模試ごとに偏差値が違う理由と、合格判定の正しい読み方
  • 小4・小5・小6それぞれの受け方と、志望校レベル別の組み合わせ
  • 模試を受けすぎる・判定に振り回されるといった失敗の避け方
  • 結果が返ってきた後の復習3ステップ

💬 なぜ元塾講師がこのテーマを書くのか

「どの模試を受ければいいのか」「判定がCに下がったけれど大丈夫か」。模試の結果が返ってくるたびに、保護者の方からいちばん多く受けてきたのがこの2つの相談です。模試は受けることより、何のために受け、結果をどう使うかで価値が大きく変わります。

この記事では、私が塾講師・家庭教師として模試の結果を子どもや保護者と一緒に読み込んできた経験と、各模試の公式サイトで確認した情報をもとに、特定の塾に偏らずに整理しました。

📝 情報の範囲と限界

受験料・試験時間などは各公式サイトの公開情報(2026年10月14日確認)に基づきます。私は4つの模試すべての運営側に関わった経験はなく、各社の内部資料は参照していません。公式ページで確認できなかった項目は、その旨を明記しています。

  1. 中学受験の模試とは?目的と種類の基本
    1. 中学受験の模試とは何か
    2. 塾内テストと公開模試の違い
    3. 模試を受ける3つの目的
  2. 首都圏の4大模試を比較|受験料・規模・特徴
    1. 4大模試の受験料・試験時間の一覧
    2. 合不合判定テスト(四谷大塚)の特徴
    3. サピックスオープン(SAPIX)の特徴
    4. 日能研の全国公開模試の特徴
    5. 首都圏模試(統一合判)の特徴
  3. 偏差値と合格判定の正しい読み方
    1. 模試によって偏差値が違う理由
    2. 合格可能性80%偏差値の見方
    3. 元塾講師が見る「判定より大事な」3つの数字
  4. どの模試を受けるべき?学年・志望校別の選び方
    1. 学年別の受け方の目安(小4・小5・小6)
    2. 志望校レベル別のおすすめの組み合わせ
    3. 通塾していない・個別指導の場合の受け方
  5. 模試の注意点とよくある失敗
    1. 模試を受けすぎると起きること
    2. 判定に一喜一憂して志望校を早く下げる失敗
    3. 模試の結果だけで塾を変えない方がいい理由
  6. 模試の効果を最大化する復習と当日の準備
    1. 模試当日までの準備と持ち物の考え方
    2. 結果が返ってきてからの復習3ステップ
    3. 模試の結果を家庭学習につなげる方法
  7. 中学受験の模試に関するよくある質問
    1. 中学受験の模試は何年生から受けるべきですか?
    2. 塾に通っていなくても公開模試は受けられますか?
    3. 模試は毎月受けたほうがいいですか?
    4. 模試によって偏差値が違うのはなぜですか?
    5. 合格判定が悪かったら志望校を変えるべきですか?
    6. 模試の過去問は手に入りますか?
  8. まとめ:中学受験の模試は目的を決めて選び、復習まで含めて活用する

中学受験の模試とは?目的と種類の基本

🔰 この章のポイント

「模試」と一口に言っても、通っている塾の中だけで行うテストと、塾の外の受験生も受ける公開模試では役割が違います。まずは模試の定義と、受ける目的を整理しておきましょう。

中学受験の模試とは何か

📌 模試の定義

中学受験の模試とは、入試本番に近い形式・時間で複数の塾の受験生が同じ問題を解き、偏差値や志望校の合格可能性を判定する公開テストのことです。首都圏では四谷大塚・SAPIX・日能研・首都圏模試センターの4団体が実施する模試が代表的で、主に小6を対象に志望校判定を行います。

塾内テストと公開模試の違い

🆚 塾内テストと公開模試の比較

項目塾内テスト(組分け・月例など)公開模試
受験者その塾の生徒のみ外部生を含む広い受験者
出題範囲塾のカリキュラムに沿った範囲小6では入試全範囲が中心
主な役割クラス分け・定着確認志望校判定・本番の予行演習
結果の使い方授業内容の復習志望校・併願校の検討

模試を受ける3つの目的

📋 模試を受ける目的

  1. 立ち位置の確認:同じ学校を目指す受験生の中で、今どのあたりにいるかを知る
  2. 弱点の発見:単元別・設問別の正答率から、優先して直すべき分野を見つける
  3. 本番の予行演習:初めての会場、時間配分、休憩の過ごし方を経験する

💡 3つ目の目的を軽く見ない

保護者の方は1と2に目が向きがちですが、私は3つ目の「予行演習」の価値をかなり重く見ています。私自身、中学時代に早稲田アカデミーで模試を何度も受けましたが、慣れない会場で周りの鉛筆の音を聞きながら解く経験は、回数を重ねないと身につきません。本番当日に「いつもの模試と同じ」と思えることは、学力とは別の大きな武器になります。

首都圏の4大模試を比較|受験料・規模・特徴

🔍 この章のポイント

4つの模試は、試験時間の構成こそよく似ていますが、受験者層と判定資料の作りが違います。ここでは各公式サイトで確認できた情報だけで、数字を並べて比較します。

4大模試の受験料・試験時間の一覧

📊 小6向け公開模試の比較(2026年10月14日確認)

模試運営受験料(税込)試験時間結果の公開
合不合判定テスト四谷大塚5,830円(4・3・2教科同額)算国各50分・理社各35分答案は翌日午後から公開、成績表は約8〜10日後に郵送
合格判定テスト(全国公開模試)日能研4科6,050円/2科4,950円国算各50分・社理各35分翌日にWeb配信
首都圏模試(統一合判)首都圏模試センター5,500円(2科・4科共通)国算各50分・理社各35分公式ページで記載を確認できず
合格力判定サピックスオープンSAPIX公開ページで確認できず公開ページで確認できずWebで成績速報、のちに個人成績票

出典:四谷大塚/日能研/首都圏模試センター/SAPIXの各公式ページ

📊 受験料と受験者規模をひと目で比較

4大模試の受験料と受験者規模小6向け模試1回あたりの受験料(税込)合不合判定テスト日能研 合格判定(4科)日能研 合格判定(2科)首都圏模試(統一合判)サピックスオープン5,830円6,050円4,950円5,500円公開ページで受験料を確認できず公表されている受験者規模合不合判定テスト(2025年・延べ)88,137名日能研 合格判定テスト(1回)12,000人以上出典:四谷大塚・日能研・首都圏模試センター・SAPIX各公式サイト(2026年10月14日確認)。数え方が異なるため規模は単純比較できません。

💰 年間の模試代の目安

受験料は1回5,000〜6,000円前後です。仮に小6で合不合判定テストを6回受けると、5,830円×6回で34,980円になります。ほかの模試を追加すればその分上乗せされるため、塾の月謝とは別枠で予算を見ておくと安心です。

塾代全体の考え方は大手4塾の月謝と3年間の総額で整理しています。

📝 費用情報の注意

本記事の費用情報はあくまで目安です。実際の料金は各サービスの公式サイトまたは直接のお問い合わせでご確認ください。記事掲載時点の情報であり、変更の可能性があります。

合不合判定テスト(四谷大塚)の特徴

🏢 合不合判定テストの公式情報

  • 対象は小学6年生。受験教科は当日に4教科・3教科(算国理)・2教科(算国)から選べる
  • 配点は算数・国語が各150点、理科・社会が各100点
  • 2025年の受験者数は延べ88,137名と公表されている
  • 四谷大塚は、1回の受験では合格可能性は判定できないとして連続受験を勧めている
  • 提携塾経由で申し込んだ場合、個人成績表は塾から返却される(個人申込は自宅へ郵送)

💬 元早稲アカ講師としての見方

四谷大塚の教材を使う提携塾は多く、私が在籍していた当時の早稲田アカデミーでも、小6生は合不合判定テストを受けていました。受験者が中堅校から最難関校まで幅広く集まるため、志望校の「全体の中での位置」を測る物差しとして使いやすいのが強みだと考えます。四谷大塚の教材を使っていない塾の生徒でも、主軸の模試の候補になります。

サピックスオープン(SAPIX)の特徴

🏢 サピックスオープンの公式情報

  • 小6向けの合格力判定サピックスオープンは9月〜12月に全4回、首都圏と関西圏で実施(確認できた公式ページは2023年度の案内で、最新の日程は公式サイトでご確認ください)
  • 会場は中学校またはサピックス校舎から選べる
  • マイページで採点前の答案画像、のちに偏差値・順位・志望校判定を含む成績速報が公開され、個人成績票でも返却される
  • 受験料・試験時間は、確認した公開ページには記載がなかった

⚠️ 偏差値の数字が低めに出やすい

SAPIXは最難関校志望の受験生が多い塾です。偏差値は集団の中の位置なので、その生徒が多く受けるサピックスオープンでは、同じ学力でも他の模試より偏差値が低く出やすいと考えられます。他の模試と数値を並べて「下がった」と判断しないでください。

日能研の全国公開模試の特徴

🏢 日能研 合格判定テストの公式情報

  • 全国で12,000人以上が受験し、結果は翌日にWeb配信
  • 志望校はA判定用8校・B判定用4校まで登録でき、日能研の「R4偏差値」をもとに判定される
  • 設問ごとの正答率を示す合格準備情報や、併願作戦情報が提供される
  • 中学校や大学などの外部会場で受験でき、本番に近い環境を経験できる

💡 日能研の模試が向いている家庭

結果が翌日に出るのは、復習の観点で大きな利点です。解いた記憶が新しいうちに間違い直しができるからです。また、日能研は首都圏以外にも教室があるため、関西など他地域の受験を考えるご家庭にとっても候補になります。関西の偏差値の違いは浜学園と日能研で偏差値が違う理由で解説しています。

首都圏模試(統一合判)の特徴

🏢 首都圏模試の公式情報

  • 小6の受験料は5,500円で、2科・4科共通
  • 2科受験でも理科・社会の問題一式が配布され、家庭で解き直しに使える
  • 同じ第一志望校を目指すライバルの併願状況や志望校順位が成績表に表示される
  • 首都圏模試センターは統一合判の過去問題集も案内している

💬 中堅校志望なら有力な選択肢

首都圏模試は特定の大手塾の内部テストを母体にしていない公開模試で、成績表に同じ第一志望校のライバルの併願状況まで表示されます。私はこの点から、大手塾の模試では受験者が少ない中堅校を志望する場合に、判定材料を補える模試だと考えています。志望校の受験者がその模試をどれだけ受けているかは判定の精度に直結するため、中堅校が第一志望なら主軸候補として検討する価値があると考えます。

偏差値と合格判定の正しい読み方

🔍 この章のポイント

模試の結果表には偏差値、判定、順位、正答率など多くの数字が並びます。どれをどの順番で見るかで、次の1か月の勉強の質が変わります。

模試によって偏差値が違う理由

⚖️ 偏差値は「集団の中の位置」

偏差値は、その模試を受けた集団の中で自分がどの位置にいるかを示す数値です。受験者の層が違えば、同じ学力でも偏差値は変わります。最難関校志望者が多い模試では数値が低めに、幅広い層が受ける模試では高めに出やすくなります。

そのため、異なる模試の偏差値は直接比べず、同じ模試の推移で判断するのが基本です。

合格可能性80%偏差値の見方

📊 第3回合不合判定テスト(2026年9月6日実施)の80%偏差値の例

区分学校と偏差値(合格可能性80%)
男子 2月1日午前開成72、渋谷教育渋谷67、麻布65
男子 2月2日午前聖光学院71、渋谷教育幕張2 69
男子 2月3日筑波大駒場74、早稲田2 68
女子 2月1日午前桜蔭70、渋谷教育渋谷69、女子学院67
女子 2月3日筑波大附69、慶應義塾中等部68

出典:リセマム(2026年9月15日)。記事では、この数値は合格可能性80%のラインを示すもので、学校間の難易度差を示すものではないと説明されています。

❗ 80%偏差値を「合格ライン」と読まない

80%偏差値に届いていなくても合格する受験生は毎年いますし、届いていても不合格になることはあります。80%は「その偏差値の受験生の多くが合格した」という過去の傾向にすぎません。また、この表の数値は合不合判定テスト独自のもので、他の模試の偏差値に当てはめることはできません。

✏️ 偏差値表を併願校選びに使うときの私のルール

80%偏差値は、第一志望の判定よりも併願校の組み立てで真価を発揮すると私は考えています。家庭教師として併願校の相談を受けるときは、次の2点を必ず確認します。

  • 同じ模試の直近3回の平均偏差値を「持ち偏差値」とし、それを下回る80%偏差値の学校を、日程の中に最低1校入れる
  • 2月1日・2日の午前に、持ち偏差値より上の学校だけを並べない(初日・2日目で合格を1つ確保できるかどうかで、子どもの気持ちが大きく変わるため)

判定の文字に一喜一憂するより、この「日程×偏差値」の表を親子で作るほうが、模試の結果ははるかに役立ちます。

元塾講師が見る「判定より大事な」3つの数字

✏️ 私が結果表で最初に見る順番

保護者の方は判定の「A〜E」の文字に目が行きがちですが、私が子どもと結果表を読むときは、次の順番で見ています。

  1. 正答率50%以上の問題での失点:多くの受験生が解けた問題を落としているなら、伸びしろは基礎の取りこぼしにあります。最優先で直すのはここです。
  2. 同じ模試の偏差値の推移(3回分):1回の上下は体調や問題との相性で簡単に動きます。3回続けて同じ方向に動いたときだけ、実力の変化として受け止めます。
  3. 教科ごとの偏差値の差:4科の偏差値が55でも、算数45・国語65のように偏っている子と、全教科55前後の子では、取るべき対策がまったく違います。

判定は、この3つを確認したあとに「現在地の要約」として見れば十分です。

どの模試を受けるべき?学年・志望校別の選び方

🧭 この章のポイント

模試選びに正解は1つではありませんが、迷ったときの考え方はあります。学年、志望校のレベル、通っている塾の3つの軸で整理します。

学年別の受け方の目安(小4・小5・小6)

📋 学年別の目安

学年主な目的受け方の目安
小4テスト形式に慣れる塾内テスト中心。公開模試は年に数回で十分
小5弱点の発見・学習習慣の確認後半から主軸にしたい模試を試しに受ける
小6前半現在地の把握主軸の模試を1種類決めて受け始める
小6秋以降志望校・併願校の判断主軸の模試を連続受験し、必要に応じて別の模試を追加

私の指導経験に基づく目安であり、塾のカリキュラムによって最適な時期は異なります。

💡 学年全体の流れとセットで考える

模試は受験全体の中の「現在地を測る道具」です。小4から入試までの全体像を先に押さえておくと、どの時期にどの模試を受けるべきかが自然に決まります。学年ごとの流れは中学受験の学年別ロードマップにまとめています。

志望校レベル別のおすすめの組み合わせ

✏️ 私が勧める組み合わせの考え方

志望校のレベル主軸にしやすい模試追加を検討する模試
最難関校通塾先の模試(合不合判定テスト・サピックスオープンなど)別の大手の模試や、志望校別の模試
難関〜上位校合不合判定テストまたは日能研の公開模試首都圏模試で併願校の判定を補う
中堅校・適性検査型首都圏模試合不合判定テストまたは日能研の公開模試

志望校の受験者が多く受けている模試ほど判定の精度は高くなります。通っている塾の先生に「この学校の受験者はどの模試を多く受けているか」を一度聞いてみてください。

通塾していない・個別指導の場合の受け方

🔍 大手集団塾に通っていない場合

4つの公開模試はいずれも外部生が受験できます。家庭学習や個別指導、家庭教師で受験準備をしている場合、模試は大手塾の受験生と同じ物差しで現在地を測れる、ほぼ唯一の機会です。むしろ通塾生より計画的に受ける意味があります。

個別指導で中学受験を目指す場合の費用感は個別指導キャンパスの口コミ分析がが参考になります。

模試で見つかった弱点を1対1で埋めたい場合は、中学受験の家庭教師の選び方もあわせてご覧ください。

模試の注意点とよくある失敗

⚠️ この章のポイント

模試は使い方を誤ると、時間とお金を使ったうえに子どもの自信まで削ってしまいます。私が現場で繰り返し見てきた失敗パターンを3つ挙げます。

模試を受けすぎると起きること

❌ 受けっぱなしになる

模試1回には、受験そのものに半日、解き直しに数時間がかかります。複数の模試を毎月のように受けると、解き直しが追いつかず「受けっぱなし」になり、同じ間違いを次の模試でも繰り返す状態に陥りがちです。週末が模試で埋まり、塾の宿題や過去問に充てる時間が削られるのも見落とされやすい点です。

判定に一喜一憂して志望校を早く下げる失敗

❌ 1回の判定で志望校を変える

小6の夏前の判定は、まだ入試範囲の学習が終わっていない段階の結果です。1回の悪い判定で志望校を下げると、子どものモチベーションまで一緒に下がってしまうことがあります。志望校の見直しは、秋以降に同じ模試で複数回の結果がそろってから、併願校の組み方とセットで考えるのが現実的です。併願の組み方は中学受験の日程と併願の組み方で解説しています。

模試の結果だけで塾を変えない方がいい理由

🔺 転塾は原因を確かめてから

成績が伸び悩むと「塾が合っていないのでは」と考えたくなります。ただ、原因が復習の不足や基礎の取りこぼしにある場合、塾を変えても同じことが起こります。まずは前の章の「3つの数字」で原因を切り分けてください。それでも授業の進度やレベルが合っていないと判断できたときに、転塾を検討するのが順番です。塾ごとの違いは大手6塾の比較で整理しています。

模試の効果を最大化する復習と当日の準備

🔰 この章のポイント

模試の価値の大半は、受けた後の復習で決まります。ここでは当日の準備と、結果が返ってきてからの具体的な手順をまとめます。

模試当日までの準備と持ち物の考え方

📋 当日までに確認すること

  • 会場と集合時刻、受験票の有無(申込方法によって異なるため、受験票や案内を必ず確認)
  • 筆記用具、時計、上着など、本番と同じ持ち物で臨む
  • 休憩時間に何をするか(前の教科を引きずらない練習)を事前に決めておく
  • 前日は新しい問題に手を出さず、普段どおりに寝る

持ち込みできる物や時計の扱いは模試ごとの案内に従ってください。

結果が返ってきてからの復習3ステップ

🔢 模試の復習3ステップ

① 当日〜翌日:解答だけ見て解き直す
答案や解説が届く前に、記憶が新しいうちに「時間内に解けなかった問題」をもう一度解きます。
② 結果公開後:正答率の高い問題から直す
正答率50%以上で落とした問題を最優先にし、解き方を説明できるまで直します。正答率が低い難問は、志望校のレベルによっては後回しで構いません。
③ 1〜2週間後:同じ問題をもう一度解く
間違い直しをノートにまとめ、時間をおいて再度解きます。ここで解ければ、次の模試や本番で同じ失点をしにくくなります。

💡 ③を飛ばす家庭が多い

①と②まではやるご家庭が多いのですが、③の「時間をおいて解き直す」まで続く家庭は多くありません。ただ、成績が安定して伸びていく子ほど、この3回目の解き直しを習慣にしているというのが、私が指導してきた中での実感です。算数の間違い直しの具体的な方法は算数の間違いノートの作り方で解説しています。

模試の結果を家庭学習につなげる方法

🔍 弱点単元を家庭で補う

模試で見つかった弱点単元は、次の模試までに家庭学習で埋めるのが理想です。塾の授業だけでは前の単元に戻る時間が取りにくいため、映像授業などで基礎から学び直す方法もあります。

例えばスタディサプリは、低価格で小学生向けの講座を視聴できるサービスです。ただし、受験の難問対策まで単独でまかなえるかは別の話です。スタサプで中学受験に対応できる範囲を先に確認しておくと、使いどころを誤りません。

🗣️ 利用者の声を確かめてから

家庭学習の教材は、合う・合わないの差が大きいものです。実際の利用者の評価はスタサプ小学講座の口コミ・評判で、良い点と悪い点の両方をまとめています。

中学受験の模試に関するよくある質問

❓ この章のポイント

模試について保護者の方から特によく聞かれる質問に、簡潔にお答えします。

中学受験の模試は何年生から受けるべきですか?

❓ 回答

志望校判定を目的とした本格的な受験は小5の後半から小6が中心です。小4までは判定よりも、テスト形式に慣れることと苦手単元の発見を目的に、塾内テスト中心で十分と考えます。

塾に通っていなくても公開模試は受けられますか?

❓ 回答

受けられます。合不合判定テスト、日能研の全国公開模試、首都圏模試、サピックスオープンはいずれも外部生の受験を受け付けています。申込方法や会場は回ごとに異なるため、各公式サイトで確認してください。

模試は毎月受けたほうがいいですか?

❓ 回答

毎月受けること自体より、復習まで終えられる頻度に抑えることが大切です。小6でも主軸の模試を1種類決めて連続受験し、他の模試は必要な回だけ追加する形が、費用と復習時間のバランスがよいと考えます。

模試によって偏差値が違うのはなぜですか?

❓ 回答

偏差値は受験者集団の中での位置を示す数値なので、受験者の層が異なる模試同士では同じ学力でも数値が変わります。異なる模試の偏差値を直接比べず、同じ模試の推移で判断するのが基本です。

合格判定が悪かったら志望校を変えるべきですか?

❓ 回答

1回の判定だけで変える必要はありません。四谷大塚も1回の受験では合格可能性は判定できないとして連続受験を勧めています。小6の秋以降に同じ模試で複数回続けて低い判定が出た場合に、併願校の組み方を含めて見直すのが現実的です。

模試の過去問は手に入りますか?

❓ 回答

首都圏模試センターは統一合判の過去問題集を案内しています。ただし模試の点数を上げるための過去問演習より、受けた模試の解き直しを優先するほうが志望校対策には直結すると考えます。

まとめ:中学受験の模試は目的を決めて選び、復習まで含めて活用する

🎯 この記事の結論

中学受験の模試は、志望校の受験者が多い模試を主軸に1種類決め、同じ模試を連続で受けて推移を見ることが基本です。判定の文字より、正答率の高い問題の失点・同じ模試での偏差値の推移・教科ごとの差の3つを確認し、毎回の復習を3ステップで終えることが、模試を合格につなげるいちばんの近道です。

📋 記事のポイント

  • 首都圏の4大模試は合不合判定テスト・サピックスオープン・日能研の全国公開模試・首都圏模試
  • 受験料は1回5,000〜6,000円前後(確認できた3模試の場合)
  • 偏差値は受験者層で変わるため、異なる模試同士で比べない
  • 80%偏差値は過去の傾向であり、合否を保証するラインではない
  • 模試の価値の大半は、受けた後の復習で決まる

✅ 模試を上手に活用できている家庭のチェックリスト

  • 主軸の模試が1種類に決まっている
  • 次の模試までに解き直しを終えられている
  • 判定より先に、正答率の高い問題の失点を確認している
  • 異なる模試の偏差値を比べて落ち込んでいない

❌ 見直しが必要なサイン

  • 毎月複数の模試を受けて、解き直しが追いついていない
  • 1回の判定で志望校を変えようとしている
  • 結果表を見るのが判定の文字だけになっている

🧭 次の一歩

まずは通っている塾の先生に「志望校の受験者が多く受けている模試はどれか」を確認し、主軸の模試を決めるところから始めてみてください。塾や家庭教師選びから見直したい場合は、学習塾・家庭教師のおすすめ比較も参考になります。

🎓 著者プロフィール

執筆者kouのプロフィール写真

kou|教育系Webライター・プロ家庭教師

指導歴10年超。中学時代に早稲田アカデミーに通い慶應義塾高等学校に合格し、慶應義塾大学経済学部を卒業。在学中は早稲田アカデミーで多数の受験生を指導しました。現在はフリーランスのプロ家庭教師として、中学受験・高校受験・大学受験、中高一貫校生、浪人生、不登校や発達障害のあるお子さんの指導に携わっています。

この記事を書く理由:模試の結果をもとに志望校や学習計画を一緒に考える場面を、塾講師と家庭教師の両方の立場で数多く経験してきました。特定の塾に属さない立場から、各模試の違いを公平に整理できると考えています。

プロフィール|運営理念|プライバシーポリシー|お問い合わせ

📚 調査概要

  • 調査対象:首都圏の主要な中学受験向け公開模試(合不合判定テスト、合格力判定サピックスオープン、日能研 合格判定テスト、首都圏模試)
  • 調査方法:各公式サイト調査/報道記事の確認/著者の指導経験に基づく考察
  • 調査実施日:2026年10月14日
  • 情報の限界:サピックスオープンの受験料・試験時間、首都圏模試の結果返却方法は、確認した公開ページに記載がありませんでした。各模試の受験者層に関する記述は一般的な傾向であり、各社の公式な統計ではありません。著者は模試の運営には関わっていません。
  • 利益相反の有無:なし(本記事で紹介した模試・塾から報酬を受け取っていません)

🏷️ 記事情報

公開日:2026年10月14日/最終更新日:2026年10月14日
※情報変更があった場合は随時更新します。
本記事の情報はあくまで一般的な傾向に基づくものです。最終的な進路・教育の選択は、お子様・ご本人と保護者が十分に情報を収集・比較検討したうえで行ってください。