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中学受験の食塩水問題の解き方|面積図とてんびん図を元塾講師が解説

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kou|教育系Webライター・プロ家庭教師
指導歴10年超。早稲田アカデミーから慶應義塾高校に合格し、慶應義塾大学経済学部を卒業。在学中は早稲田アカデミーで講師を務め、現在はフリーのプロ家庭教師として中学受験生も指導しています。

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公開日:2026年10月15日/最終更新日:2026年10月15日
※情報変更があった場合は随時更新します。

🎯 この記事の結論

結論:中学受験の食塩水は、「食塩の重さ」を求めて、操作の前後で変わらないものを追うだけで、ほぼすべてのパターンが解けます。そのうえで、2つの食塩水を混ぜる問題はてんびん図、量の変化を追う問題はビーカー図(表)や面積図と使い分けると、計算ミスと時間が大きく減ります。

「何%と何%を足せばいいの?」「てんびん図の逆比がわからない」と、食塩水でつまずくお子さんは少なくありません。食塩水は割合と比の総まとめのような単元なので、ここで止まると他の単元にも響きやすいのです。

📋 この記事でわかること

  • 食塩水の濃度の3つの公式と、その意味
  • 中学受験で出る食塩水問題の5パターン
  • 面積図・てんびん図・ビーカー図の違いと使い分け
  • 水を加える・蒸発・食塩を加える・やりとり問題の解き方
  • 子どもがつまずきやすいミスと、家庭でできる練習の順番

💬 この記事の立ち位置

私は中学受験・高校受験の両方を指導してきましたが、食塩水は中学受験の算数で身につけた考え方が、中学の数学(一次方程式の文章題など)や理科(質量パーセント濃度)で再び扱われる単元です。だからこそ、テクニックの暗記ではなく「なぜそうなるか」まで説明します。例題はすべて筆者が作成し、検算済みです。学習指導要領など公的資料で確認できる範囲は出典を示し、確認できなかったことはその旨を明記しています。

  1. 中学受験の食塩水とは?濃度の基本と3つの公式
    1. 食塩水の濃度とは?3つの公式で整理
    2. 食塩水が「割合と比の総まとめ」と言われる理由
    3. 中学受験で出る食塩水問題の5パターン
  2. 食塩水の解き方3つを比較|ビーカー図・面積図・てんびん図
    1. ビーカー図(表)で食塩の重さを追う方法
    2. 面積図で混ぜる問題を解く方法
    3. てんびん図で混ぜる問題を速く解く方法
    4. 3つの解き方の比較と使い分け
  3. 水・食塩の出し入れとやりとりは「変わらないもの」で解く
    1. 水を加える・蒸発させるときは食塩の重さが変わらない
    2. 食塩を加えるときは水の重さが変わらない
    3. やりとり・くみ出し問題の考え方
  4. 元塾講師が見てきた食塩水のつまずきと注意点
    1. 食塩水でつまずく子に共通するパターン
    2. %どうしを足したり平均したりするミス
    3. ありえない答えに気づく検算のコツ
    4. てんびん図などテクニックに頼りすぎるリスク
  5. 食塩水の練習はいつ・どう進めるか|学年別の手順
    1. 割合と百分率の土台を固める段階
    2. 図を使い分けて5パターンを解く段階
    3. 過去問で複合問題に慣れる段階
  6. 中学受験の食塩水に関するよくある質問
    1. 中学受験の食塩水の問題は何年生で習いますか?
    2. 面積図とてんびん図はどちらを覚えるべきですか?
    3. てんびん図で重さと距離が逆比になるのはなぜですか?
    4. 食塩水の問題を方程式で解いてもよいですか?
    5. 親が食塩水の問題を教えるときのコツはありますか?
    6. 食塩水の問題が苦手なままでも合格できますか?
  7. まとめ:中学受験の食塩水は「食塩の重さ」を追えば解ける

中学受験の食塩水とは?濃度の基本と3つの公式

📌 この章のポイント

「10%の食塩水」と聞いて、食塩が何gか即答できますか? 食塩水の問題は、すべてここから始まります。この章では濃度の定義と3つの公式、そして中学受験で出る問題の全体像を整理します。

食塩水の濃度とは?3つの公式で整理

🔍 濃度の定義

食塩水の濃度とは、食塩水全体の重さに対して、食塩の重さがどれだけの割合を占めるかを百分率(%)で表したものです。食塩水の重さは「水+食塩」の合計で、水だけの重さではない点がポイントです。

求めるもの公式
濃度(%)食塩の重さ ÷ 食塩水の重さ × 100
食塩の重さ食塩水の重さ × 濃度(小数)
食塩水の重さ食塩の重さ ÷ 濃度(小数)

例:8%の食塩水250gの食塩は 250×0.08=20g、水は 250−20=230g です。

💡 3つの公式は「1つ」で足りる

3つの公式を別々に覚えさせると、問題ごとに「どれを使うんだっけ」と迷う子が出ます。私は「食塩=食塩水×濃度」の1本だけを覚えさせ、残り2つはこの式の逆算として導かせています。これは割合の「比べられる量=もとにする量×割合」とまったく同じ形なので、割合の単元とつなげて理解できるからです。

食塩水が「割合と比の総まとめ」と言われる理由

📊 学校で学ぶ時期との関係

現行の小学校学習指導要領(平成29年告示・文部科学省)では、算数の「割合」と「百分率」は5年生、「比」は6年生の内容です。「質量パーセント濃度」という言葉自体は、中学1年の理科(水溶液)で学びます。

つまり中学受験の食塩水は、学校より先に、割合・百分率・比を同時に使う単元です。難しく感じるのは当然で、つまずいた場合は食塩水そのものより、割合の理解に戻るほうが近道になることが多いです。算数全体の学年別の進め方は中学受験算数の学年別勉強法で詳しくまとめています。

中学受験で出る食塩水問題の5パターン

📋 パターンと「変わらないもの」一覧

パターン操作の例変わらないもの
①混ぜる6%と12%を混ぜる食塩の合計(足し算で求まる)
②水を加える水を足して薄める食塩の重さ
③蒸発させる水を飛ばして濃くする食塩の重さ
④食塩を加える食塩を足して濃くする水の重さ
⑤やりとり・くみ出し容器間で移す/くみ出して水を入れる全体の食塩の合計

※表は筆者が作成した整理です。

✏️ 右の列こそが解き方の正体

この表で一番大事なのは右端の列です。問題を読んだら最初に「この操作で変わらないのは何か」に印をつける。これを習慣にすると、初見の問題でも手が止まりにくくなります。②〜⑤は後の章で例題つきで解説します。

食塩水の解き方3つを比較|ビーカー図・面積図・てんびん図

📌 この章のポイント

塾によって「面積図派」「てんびん図派」と教え方が分かれますが、実は3つの図は同じ関係を別の角度から描いたものです。ここでは同じ例題を3通りで解き、違いと使い分けを示します。

ビーカー図(表)で食塩の重さを追う方法

🔢 例題1:6%の食塩水300gと12%の食塩水200gを混ぜると何%?

AB混ぜた後
食塩水300g200g500g
濃度6%12%?
食塩18g24g42g

食塩は 42÷500×100=8.4%。ビーカー図は縦に「食塩水・濃度・食塩」を並べる表と同じで、どんなパターンにも使える万能型です。ただし、混ぜる量を逆算する問題では計算が重くなります。

面積図で混ぜる問題を解く方法

食塩水の面積図(例題1)面積図:たて=濃度、横=食塩水の重さ、面積=食塩6%12%8.4%食塩18g食塩24g足りない 300×2.4=720余り 200×3.6=720300g200gオレンジ(足りない分)とピンク(余り)の面積が等しい → 混ぜた濃度は8.4%
作例:筆者作成(例題1の数値で作図・検算済み)

🔍 面積図の読み方

面積図は、たてを濃度、横を食塩水の重さにした長方形で、面積がそのまま食塩の重さになります。混ぜた後の濃度の線を引くと、薄い方で「足りない」面積と、濃い方で「余る」面積が必ず等しくなります。図で見ると、なぜ平均の濃度が6%と12%のちょうど真ん中(9%)にならないのかも一目でわかります。

てんびん図で混ぜる問題を速く解く方法

食塩水のてんびん図(例題1)てんびん図:うでの長さ=濃度の差、おもり=食塩水の重さ8.4%6%12%300g200g2.4(比②)3.6(比③)重さの比 300:200=3:2 → うでの長さの比は逆の 2:3差6%を2:3に分けると 6×2/5=2.4 → 6+2.4=8.4%
作例:筆者作成(例題1の数値で作図・検算済み)

🔢 てんびん図の手順と逆算の例

① 両端に混ぜる前の濃度、おもりに食塩水の重さを書く
② 重さの比(300:200=3:2)を逆にした比(2:3)が、うでの長さの比になる
③ 濃度の差6%を2:3に分け、6+2.4=8.4%

逆算の例題2:4%と10%の食塩水を混ぜて6%の食塩水を600g作るには、それぞれ何g必要?
うでの長さは 6−4=2 と 10−6=4 で 1:2。重さはその逆比 2:1 なので、4%が 400g、10%が 200g(検算:16g+20g=36g、36÷600=6%)。逆算はてんびん図の得意分野です。

3つの解き方の比較と使い分け

🆚 ビーカー図・面積図・てんびん図の比較

解き方得意な問題苦手な問題
ビーカー図(表)水・食塩の出し入れ、やりとり混ぜる量の逆算
面積図混ぜる問題の理解、3種類以上の混合作図に時間がかかる
てんびん図2種類を混ぜる問題、逆算水や食塩の出し入れが続く問題

3種類を混ぜる例:3%の食塩水100g・5%の食塩水200g・8%の食塩水200gを混ぜると、食塩は 3+10+16=29g、食塩水は500gなので 5.8%。てんびん図だと2段階になるため、3種類以上はビーカー図や面積図で食塩を合計するほうが速く確実です。

💬 私のおすすめの順番

私はビーカー図 → 面積図 → てんびん図の順で教えるのが失敗しにくいと考えています。てんびん図は速い反面、「なぜ逆比なのか」がわからないまま使うと、条件が少し変わっただけで崩れます。面積図で「足りない分=余る分」を一度目で見ておくと、てんびん図が単なる暗記ではなくなります。中学受験の算数がどれほど思考力を問うのかは中学受験の問題の難しさと出題傾向も参考にしてください。

💡 ビーカー図は中学数学の方程式の「下書き」になる

私は高校受験の指導もしてきましたが、食塩水は中学1年の一次方程式の文章題でもよく扱われる題材です。例題2を方程式で解くと、4%の食塩水をxgとして 0.04x+0.1×(600−x)=36、これを解いて x=400g。式の左辺と右辺は、ビーカー図の「食塩」の行をそのまま横に並べたものです。

つまり中学受験で「食塩の重さの行」を書く習慣がついている子は、中学で方程式を学んだときに立式でつまずきにくいと私は感じています。図の解き方は受験のためだけのテクニックではなく、その先の数学の土台にもなるのです。

水・食塩の出し入れとやりとりは「変わらないもの」で解く

📌 この章のポイント

水を足す、蒸発させる、食塩を足す、容器の間で移す。操作が増えるほど混乱しがちですが、変わらないものを1つ決めれば計算は1〜2行で終わります。

水を加える・蒸発させるときは食塩の重さが変わらない

🔢 例題3:8%の食塩水300gを12%にするには、水を何g蒸発させる?

食塩は 300×0.08=24g で、蒸発しても変わりません。12%で食塩24gになる食塩水は 24÷0.12=200g。よって 300−200=100g 蒸発させます。

水を加えて薄める問題も同じで、食塩の重さを固定して「薄めた後の食塩水の重さ」を逆算します。

食塩を加えるときは水の重さが変わらない

🔢 例題4:10%の食塩水180gに食塩を加えて25%にするには、何g加える?

解き方A(水に注目):水は 180×0.9=162g で変わりません。25%の食塩水では水が75%なので、全体は 162÷0.75=216g。加える食塩は 216−180=36g。

解き方B(てんびん図):食塩を「100%の食塩水」とみなすと、10%と100%を混ぜて25%にする問題になります。うでの長さは 15:75=1:5、重さは逆比で 5:1 なので、180÷5=36g。

💡 「食塩=100%、水=0%の食塩水」は万能の視点

解き方Bの「食塩は100%、水は0%の食塩水」という見方を身につけると、②〜④の出し入れ問題がすべて「混ぜる問題」に変わり、てんびん図1本で解けるようになります。私が指導で特に時間をかけるのがこの発想です。ここが腑に落ちると、食塩水の問題を「パターン別の暗記」から「1つの考え方の応用」として見られるようになります。

やりとり・くみ出し問題の考え方

🔢 例題5(やりとり):容器Aに10%の食塩水200g、容器Bに4%の食塩水300g。AからBへ100g移してよく混ぜ、次にBからAへ100g戻すと、Aは何%?

① Aから移す100gの食塩は10g。Bは 食塩12+10=22g、食塩水400g → 5.5%
② Bから戻す100gの食塩は 100×0.055=5.5g
③ Aは 食塩10+5.5=15.5g、食塩水200g → 7.75%

検算:Bに残る食塩は 22−5.5=16.5g。A・Bの合計 15.5+16.5=32g は、最初の 20+12=32g と一致します。

🔢 例題6(くみ出し):10%の食塩水200gから50gくみ出し、水を50g入れる。これを2回くり返すと何%?

1回の操作で食塩は「残った150g分」、つまり 150/200=3/4 になります。濃度も3/4倍になるので、1回目 10×3/4=7.5%、2回目 7.5×3/4=5.625%。くり返し問題は「毎回同じ割合が残る」と気づけば、かけ算だけで解けます。

✏️ 検算は「食塩の合計」で

やりとり問題は計算が長くなるぶん、どこかで1つ数字を取り違えると最後まで気づけません。私は生徒に最後に「全体の食塩の合計が最初と同じか」だけ確認させるようにしています。10秒でできる検算で、失点をかなり防げます。解き直しの記録には算数の間違いノートの作り方も役立ちます。

元塾講師が見てきた食塩水のつまずきと注意点

📌 この章のポイント

食塩水の失点は、難問よりも基本のミスから起きることがほとんどです。指導の中で繰り返し見てきたつまずきと、テクニックに頼りすぎることの注意点をまとめます。

食塩水でつまずく子に共通するパターン

✏️ 指導現場で多いつまずき

私が中学受験生を教えてきた中で、食塩水が苦手な子に共通していたのは、「濃度」と「食塩の重さ」を同じものとして扱ってしまうことでした。「濃くなった=食塩が増えた」と考えてしまい、蒸発の問題で食塩の重さまで変えてしまうのが典型例です。

こうした子には、図の解き方を教える前に「この食塩水には食塩が何g入っている?」とだけ聞き続けるほうが効果的でした。濃度は「割合」、食塩は「量」。この区別がつけば、図はあとからついてきます。

%どうしを足したり平均したりするミス

⚠️ よくある誤答

  • 6%+12%=18%:混ぜたあとの濃度が、元の濃いほう(12%)を超えることはありません。混ぜた濃度は元の2つの濃度の間に入ります。
  • (6+12)÷2=9%:単純平均が正しいのは、2つの食塩水が同じ重さのときだけです。例題1では重い6%側に引っぱられ、8.4%になります。
  • 水の重さで割る:濃度は「食塩水」で割ります。水で割ると濃度が高く出ます。

ありえない答えに気づく検算のコツ

🛡️ 答えの範囲チェック

  • 混ぜる問題:答えが元の2つの濃度の間にあるか
  • 水を加える問題:濃度が下がっているか
  • 蒸発・食塩を加える問題:濃度が上がっているか
  • やりとり問題:食塩の合計が最初と同じか

💡 理科の知識で見る「濃度の上限」

実は現実の食塩水には濃度の上限があります。食塩が水100gに溶ける量は、20℃でおよそ36g程度で、温度を上げてもあまり増えません(理科年表(国立天文台編)などの溶解度データ)。計算すると、飽和食塩水の濃度はおよそ26%です。

ただし算数の問題では、計算練習としてこれより高い濃度が設定されることもあります。算数では問題文の条件どおりに解けば問題ありません。一方で、理科の溶解度の問題では「溶け残り」が出るかどうかが問われるので、算数と理科で同じ「食塩水」でも見るポイントが違うことは知っておくと得をします。理科の水溶液分野は理科の頻出分野と勉強法で整理しています。

てんびん図などテクニックに頼りすぎるリスク

❌ 暗記だけの解法は応用で崩れる

てんびん図は便利ですが、「逆比にする」という手順だけを覚えていると、3種類を混ぜる問題や、途中で水が加わる複合問題で使い方がわからなくなります。また、塾によって推す図が違うため、家庭教師や保護者が別の図で教えると、子どもが混乱することもあります。新しい図を教える前に、まず塾で習っている方法を確認するのが安全です。

🔍 家庭で教えるのが難しいと感じたら

割合の土台からやり直す必要がある場合は、塾の授業だけでは時間が足りないこともあります。個別に教わる選択肢を考えるなら、中学受験で家庭教師が必要なケースで、どんな場合に個別の指導が役立つかを確認できます。

塾・家庭教師など指導形態ごとの違いは、学習塾・家庭教師の比較ランキングで比べてから判断してください。

📝 進路・学習方法についての注記

本記事の情報はあくまで一般的な傾向に基づくものです。最終的な進路・教育の選択は、お子様・ご本人と保護者が十分に情報を収集・比較検討したうえで行ってください。

食塩水の練習はいつ・どう進めるか|学年別の手順

📌 この章のポイント

食塩水は、いきなり応用問題に進むより、割合の土台から順番に積み上げるほうが結果的に早く伸びます。塾のカリキュラムの時期は塾ごとに異なるため、ここでは「段階」で整理します。

割合と百分率の土台を固める段階

🔰 最初に確認したいこと

  • 「○gの△%は何g?」を即答できるか
  • %と小数・歩合(割・分)を言い換えられるか
  • 「もとにする量」と「比べられる量」を区別できるか

ここが不安定なまま食塩水に進むと、図をかいても数字を入れる場所がわかりません。

図を使い分けて5パターンを解く段階

📋 家庭でできる練習ステップ

① 例題1のような「2つを混ぜる」問題を、ビーカー図とてんびん図の両方で解き、答えが一致することを確かめる
② 水を加える・蒸発・食塩を加える問題で、解く前に「変わらないもの」に印をつける
③ やりとり・くみ出し問題を、最後に食塩の合計で検算する
④ 1週間後に同じ問題を解き直し、図を見ずに解けるかを確認する

過去問で複合問題に慣れる段階

🧭 入試レベルへのつなぎ方

入試では、食塩水が単独で出るだけでなく、グラフ問題や比の問題と組み合わさって出ることもあります。志望校で割合の問題がどれくらい出ているかは、過去問の始める時期と復習法を参考に、過去問で確認するのが確実です。

受験学年までの全体の流れは中学受験の学年別ロードマップで確認できます。

💬 映像授業で「解説を聞き直す」のも一つの手

食塩水のように図の書き方が理解のカギになる単元は、授業で一度聞いただけでは定着しにくいものです。塾の授業の補助として映像授業を使う家庭もありますが、映像授業だけで中学受験に対応できるかは別問題です。その向き不向きはスタサプで中学受験ができるかの検証で正直に解説しています。

中学受験の食塩水に関するよくある質問

❓ よくある質問への回答

保護者の方や受験生からよく寄せられる疑問に、Q&A形式でお答えします。

中学受験の食塩水の問題は何年生で習いますか?

❓ 習う時期

学校の算数では、割合と百分率を5年生、比を6年生で学びます(平成29年告示の小学校学習指導要領)。中学受験塾での扱い時期はカリキュラムによって異なるため、通っている塾の年間予定で確認してください。

面積図とてんびん図はどちらを覚えるべきですか?

❓ 図の選び方

どちらも同じ関係を別の形で表したものなので、最終的には両方使えるのが理想です。私は、まず面積図で「食塩の重さ=食塩水の重さ×濃度」という意味をつかみ、慣れてきたら2つの食塩水を混ぜる問題をてんびん図で速く解く、という順番をおすすめしています。

てんびん図で重さと距離が逆比になるのはなぜですか?

❓ 逆比の理由

混ぜたあとの濃度を基準にすると、薄い方で足りない食塩の量と、濃い方で余っている食塩の量が等しくなるからです。例えば6%の食塩水300gと12%の食塩水200gを混ぜると8.4%になり、300×2.4=720、200×3.6=720で一致します。この「足りない分=余る分」をてんびんのつり合いで表したのがてんびん図です。

食塩水の問題を方程式で解いてもよいですか?

❓ 方程式の使用

答えだけを書く形式であれば、どの方法で解いても得点は変わりません。途中式を書かせる学校で文字式がどう評価されるかは、採点基準が公表されていないことが多く、一律には言えません。不安な場合は塾の先生や学校説明会で確認し、普段は面積図やてんびん図で解く練習をしておくと安心です。

親が食塩水の問題を教えるときのコツはありますか?

❓ 家庭での教え方

公式を先に教えるより、「この問題で食塩は何gあるか」を子ども自身に言わせることが近道です。親が中学で習った方程式で解き方を示すと、塾で習う図の解き方と混ざって混乱することがあるため、塾のテキストと同じ図を使って一緒に確認するのがおすすめです。

食塩水の問題が苦手なままでも合格できますか?

❓ 苦手なままの場合

志望校の出題傾向によります。食塩水そのものが出なくても、割合や比の考え方は速さや売買損益など他の単元にもつながるため、「食塩の重さを求める」基本問題だけは確実に解けるようにしておくことをおすすめします。志望校の過去問で割合の問題がどれくらい出ているかを確認すると、優先順位を決めやすくなります。

まとめ:中学受験の食塩水は「食塩の重さ」を追えば解ける

🎯 この記事のまとめ

  • 濃度は「食塩÷食塩水×100」。覚える式は食塩=食塩水×濃度の1本でよい
  • 問題を読んだら、まず「この操作で変わらないもの」に印をつける
  • 混ぜる問題はてんびん図、出し入れ・やりとりはビーカー図が得意
  • 食塩を100%、水を0%の食塩水とみなせば、出し入れ問題も混ぜる問題に変わる
  • 答えの範囲と「食塩の合計」で検算する

✅ てんびん図から入ってよい子

  • 割合の「○gの△%」を即答できる
  • 比の計算(逆比を含む)に慣れている
  • 図を速くかくのが得意

⚠️ ビーカー図・面積図から戻ったほうがよい子

  • 濃度と食塩の重さを混同している
  • %どうしを足したり平均したりしてしまう
  • てんびん図の逆比を「なぜか」説明できない

🧭 次の一歩

まずは例題1〜6を、この記事を見ずに解き直してみてください。全問で「変わらないもの」を言えれば、食塩水の基本は完成です。家庭学習の教材を検討しているなら、スタサプ小学講座の口コミと評判で、小学生向け映像授業の実態も確認できます。

🎓 著者プロフィール

著者kouのプロフィール画像

kou|教育系Webライター・プロ家庭教師

  • 指導歴10年超
  • 中学時代に早稲田アカデミーに通い、慶應義塾高等学校に合格
  • 慶應義塾大学経済学部卒業。在学中は早稲田アカデミーで多数の受験生を指導
  • 現在はフリーのプロ家庭教師。中学受験・高校受験・大学受験・中高一貫校・浪人生・不登校・発達障害の指導経験あり

この記事を書く理由:中学受験と高校受験の両方を指導してきたため、食塩水が中学受験の算数だけで終わらず、中学の数学・理科へどうつながるかまで見通して説明できると考えています。いかなる教育機関にも忖度せず、実体験と公的資料に基づいて発信しています。

プロフィール|運営理念|プライバシーポリシー|お問い合わせ

📝 調査概要

  • 調査対象:小学校・中学校学習指導要領(算数・理科)、食塩の溶解度データ、本記事の例題6問
  • 調査方法:公的資料調査/文献調査/著者の指導経験に基づく知見/全例題の検算
  • 調査実施日:2026年10月15日
  • 情報の限界:各塾が食塩水を扱う学年・時期、各中学校の途中式の採点基準、入試での食塩水の出題頻度の統計は、公開情報で確認できませんでした。例題は筆者作成で、特定の入試問題ではありません。
  • 利益相反の有無:なし(本記事にアフィリエイト広告は含まれません)

📚 参考文献・引用元

公開日:2026年10月15日/最終更新日:2026年10月15日
※情報変更があった場合は随時更新します。