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中学受験は必要?不要?元塾講師が判断基準7つを本音で解説

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kou|教育系Webライター・プロ家庭教師(指導歴10年超)

中学時代に早稲田アカデミーへ通い、高校受験で慶應義塾高等学校に合格。慶應義塾大学経済学部在学中は早稲田アカデミーで中学受験・高校受験の生徒を指導しました。「中学受験をしなかった側」と「中学受験を教えた側」の両方を知る立場から書いています。

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公開日:2026年10月15日/最終更新日:2026年10月15日
※情報変更があった場合は随時更新します。

🎯 この記事の結論

結論:中学受験は「全員に必要」なものではありません。行きたい学校・受けさせたい教育がはっきりしていて、子ども本人の意欲と、家庭の費用・時間の余力がそろったときに選ぶ価値がある進路です。

「周りがみんな塾に通い始めた」「しないと将来困るのでは」と不安になっている保護者の方は多いと思います。けれども首都圏でさえ、中学受験をする子は6年生のおよそ5〜6人に1人です。しないことは少数派の選択ではありません。

私自身は中学受験をせず、高校受験で慶應義塾高校に進みました。一方で、大学時代からは早稲田アカデミーで中学受験生を教えてきました。両方のルートを内側から見てきた経験から、「受験するかどうか」より「なぜ受験するのか」を先に決めた家庭ほど後悔が少ないと感じています。

📋 この記事でわかること

  • 中学受験をする子は実際どのくらいいるのか(最新の受験率)
  • 公立中と私立中で、学習費は年間いくら違うのか
  • 中学受験が「必要」になりやすい家庭と「不要」でも後悔しにくい家庭の違い
  • 元塾講師が見てきた中学受験のデメリットと失敗パターン
  • 受験する・しないを決めるための判断基準7つと、迷ったときの確かめ方

読み終えるころには、わが家にとって中学受験が必要かどうかを、自分たちの言葉で説明できる状態になることを目指しています。特定の塾・学校から報酬を受けておらず、数値は公的機関や公式発表の範囲でお伝えします。

  1. そもそも中学受験は必要?「全員に必要」ではない理由
    1. 中学受験とは?公立中学校への進学との違い
    2. 必要かどうかは「家庭の目的」で決まる
    3. 中学受験をしない子のほうが多数派という事実
  2. 数字で見る中学受験:受験率と公立・私立の学習費
    1. 首都圏の中学受験率は約18%(2026年入試)
    2. 公立中と私立中の学習費の差は年間約102万円
  3. 中学受験が「必要」になりやすい家庭の特徴
    1. 行きたい学校や受けさせたい教育がはっきりしている
    2. 高校受験をはさまず6年間で学びたい理由がある
    3. 子ども自身が「受けたい」と思っている
    4. 費用と送迎・学習サポートの時間を確保できる
  4. 中学受験が「不要」でも後悔しにくいケース
    1. 地元の公立中学校に大きな不安がない
    2. 高校受験ルートで目標に届く:私自身の経験から
    3. 家計や家族の負担が大きくなりすぎる
  5. 元塾講師が見た中学受験のデメリットと失敗パターン
    1. 小4から3年間、家庭の生活が受験中心になる
    2. 親が熱くなりすぎて親子関係がこじれる
    3. 入学後の燃え尽きや成績不振のリスク
    4. 高校受験ルートにもデメリットはある
  6. 中学受験をする・しないの判断基準7つ
    1. 中学受験の必要性を判断する7つのチェックリスト
    2. 迷ったら小3の終わりまでに「お試し」で確かめる
    3. 途中でやめるのも立派な選択肢
  7. 中学受験の必要・不要に関するよくある質問
    1. 中学受験をしないと将来不利になりますか?
    2. 中学受験は何年生から準備すれば間に合いますか?
    3. 塾なしで中学受験はできますか?
    4. 中学受験をしない場合、小学生のうちに何をすべきですか?
    5. 大学進学に有利なのは中学受験と高校受験のどちらですか?
  8. まとめ:中学受験は必要か不要か、家庭の目的と本人の意欲で決めよう

そもそも中学受験は必要?「全員に必要」ではない理由

🔍 この章で考えること

中学受験は義務でも、成功のための必須条件でもありません。まずは中学受験がどんな制度で、公立中への進学と何が違うのかを整理し、「必要・不要」を判断する軸をはっきりさせます。

中学受験とは?公立中学校への進学との違い

📌 中学受験の定義

中学受験とは、私立中学校・国立大学附属中学校・公立中高一貫校などに入るため、小学6年生の冬に入学試験(公立は適性検査)を受けることです。受験しない場合は、住んでいる学区の公立中学校へ試験なしで進学します。

項目中学受験をする中学受験をしない
進学先私立・国立・公立中高一貫校など学区の公立中学校
次の受験中高一貫校なら高校受験なし(大学受験へ)中3で高校受験
準備期間の目安小4〜小6の約3年間中1〜中3(主に中2〜中3)
費用塾代+私立なら学費が大きい高校受験の塾代が中心

なお公立中高一貫校は、中高一貫の6年間を公立の学費水準で過ごせる選択肢です。入試は教科別の学力試験ではなく、作文や資料の読み取りを中心とした適性検査で行われるのが一般的で、私立受験とは対策の方向性が異なります。

必要かどうかは「家庭の目的」で決まる

💡 元塾講師の見解

中学受験が必要かどうかに、全家庭共通の正解はないと私は考えています。受験は「目的」ではなく「手段」だからです。

たとえば「この学校の自由な校風で6年間過ごさせたい」という目的があれば、中学受験は必要な手段になります。一方で「とりあえず良い大学に行ってほしい」が目的なら、高校受験ルートでも同じゴールに届きます。早稲アカで教えていたとき、目的が言語化されている家庭の生徒ほど、模試の結果が悪い時期にも踏みとどまれていた印象があります。

確かめ方は簡単です。「わが家が中学受験をするのは、〇〇のためだ」という1文を、保護者それぞれが紙に書いてみてください。〇〇に学校名や教育の中身が入れば目的は具体的です。「みんなが受けるから」「不安だから」しか入らないなら、受験を決める前にもう少し情報を集める段階だと思います。

中学受験をしない子のほうが多数派という事実

📊 首都圏でも受験しない子が8割強

中学受験が盛んな首都圏(1都3県)でも、私立・国立中学を受験するのは小6全体の約18%と推計されています。裏を返せば、8割強の子は中学受験をしていません。中学受験の塾や学校が首都圏ほど集中していない地域では、受験しない子の割合はさらに高いと考えられます。

周りの友達が塾に通い始めると「うちだけ取り残される」と感じがちですが、数字のうえでは受験しないほうが一般的な選択です。まずはこの事実を前提に、落ち着いて考えて大丈夫です。

数字で見る中学受験:受験率と公立・私立の学習費

🔍 この章で考えること

「必要か不要か」を感覚ではなく事実から判断するために、受験率と学習費という2つの数字を確認します。特に費用は、中学3年間だけでなく高校までの6年間で考えることが大切です。

首都圏の中学受験率は約18%(2026年入試)

📊 2026年入試の受験者数・受験率

指標数値
首都圏の私立・国立中学受験者数約52,050人(前年比約250人減)
受験率(小6全体に占める割合)18.06%

出典:首都圏の大手模試会社による2026年入試の推計(2026年2月の報道時点)。公立中高一貫校のみの受験者は含まれません。なお日能研の推計では約53,730人・18.6%とされており、集計元によって数値に差があります。

受験者数は前年からわずかに減ったものの、受験率は過去3番目の高さとされています。「ブームが落ち着いたから受けなくていい」「高水準だから受けるべき」のどちらにも、この数字だけでは結びつきません。

公立中と私立中の学習費の差は年間約102万円

💰 中学校1年間の学習費(1人あたり)

項目公立中学校私立中学校
学習費総額542,475円1,560,359円
うち学校教育費150,747円1,128,061円
うち学校外活動費(塾・習い事など)356,061円422,981円

私立中の学習費総額は公立中の約2.9倍で、差額は年間約102万円、中学3年間で約305万円になります。中高一貫校なら高校3年間も私立の学費が続くため、6年間で考える必要があります。

出典:文部科学省「令和5年度子供の学習費調査」(2024年12月公表)

📊 学習費の内訳を比べると見えること

公立・私立中学校の年間学習費の内訳中学校1年間の学習費の内訳(万円)公立中計 54.2私立中計 156.0学校教育費 112.8学校外 42.3学校外 35.6学校教育費(授業料など)給食費など(総額との差)学校外活動費(塾・習い事)出典:文部科学省「令和5年度子供の学習費調査」をもとに作成(年額・万円)

グラフで見ると、公私の差のほとんどは「学校教育費(授業料など)」で、塾や習い事にかかる学校外活動費は公立中でも年間約36万円と、私立中の約42万円とそれほど変わりません。公立中に進んでも、高校受験に向けた塾代は相応にかかるということです。「公立なら教育費がほぼかからない」という前提で比較すると、判断を誤りやすくなります。

私自身も公立中学校に通いながら、中学3年間ずっと早稲田アカデミーに通っていました。中学受験をしない家庭の教育費は「ゼロ」ではなく「小学生のうちは抑えられ、中学生になってから塾代がかかる」という時期のずれだと捉えると、比較がしやすくなるはずです。

📝 費用情報についての注意

本記事の費用情報はあくまで目安です。実際の料金は各学校・塾の公式サイトまたは直接のお問い合わせでご確認ください。記事掲載時点の情報であり、変更の可能性があります。中学受験の塾代そのものは調査に含まれないため、大手4塾の月謝と3年間の塾費用を別途ご確認ください。

中学受験が「必要」になりやすい家庭の特徴

🔍 この章で考えること

中学受験が「手段として必要になる」のはどんな家庭でしょうか。指導経験を振り返ると、受験をやり切って満足している家庭には共通点がありました。4つに整理します。

行きたい学校や受けさせたい教育がはっきりしている

✅ 中学受験でしか手に入らないものがある

校風、宗教教育、男女別学、独自のカリキュラム、大学附属による内部進学など、私立・国立中学にしかない教育環境が欲しい場合、中学受験は代わりのきかない手段です。特に私立の中高一貫校の中には、高校からの募集を行わない、あるいは停止した学校もあり、その学校に入る道は中学受験しかありません。

高校受験をはさまず6年間で学びたい理由がある

✅ 中高一貫の6年間を活かせる

中高一貫校では、高校受験がないぶん部活動や探究活動を6年間続けやすく、カリキュラムを先取りして大学受験の準備期間を長く取る学校も多くあります。中学2〜3年生の時期を高校受験に使いたくない理由がはっきりあるなら、中学受験の価値は高まります。

子ども自身が「受けたい」と思っている

💬 教えていて最も差を感じたポイント

中学受験は小学生が3年間、週に何日も塾に通う長丁場です。教室で見ていると、「親に言われたから」ではなく「この学校に行きたい」「難しい問題が解けると楽しい」と自分の言葉で話せる子は、成績が伸び悩む時期にも崩れにくい傾向がありました。

逆に、本人の気持ちが置き去りのまま始めた受験は、小6の秋ごろに一気に苦しくなりやすいと感じています。わが子が今どちらに近いかは、最初に確かめておきたいポイントです。

見分ける目安として、私は「間違えた問題を自分から解き直そうとするか」「解けた問題を誰かに説明したがるか」を見ていました。どちらかが見られる子は、受験勉強を「やらされるもの」ではなく「自分のもの」にしやすい印象があります。

費用と送迎・学習サポートの時間を確保できる

⚠️ 「お金」だけでなく「時間」も必要

中学受験は、塾代と私立の学費に加えて、保護者の時間も大きく使います。小学生のうちは、宿題の管理、プリントの整理、送迎、模試や学校説明会への付き添いなど、家庭のサポートが欠かせません。共働きの家庭でも乗り切っている例は多くありますが、誰がどこを担うかを事前に話し合っておくと、途中で行き詰まりにくくなります。

学年ごとにどのタイミングで何が必要になるかは、学年別の中学受験ロードマップで全体像をつかんでおくと見通しが立てやすくなります。

中学受験が「不要」でも後悔しにくいケース

🔍 この章で考えること

中学受験をしないことは「あきらめ」ではありません。高校受験ルートが合っている家庭も多くあります。ここでは、受験しない選択をしても後悔しにくいケースを見ていきます。

地元の公立中学校に大きな不安がない

⭕ 公立中の情報を集めてから判断する

学区の公立中学校の様子は、学校公開や地域の先輩保護者の話、自治体の学校情報などからある程度つかめます。「なんとなく公立は不安」という漠然とした理由だけで中学受験を選ぶと、目的があいまいなまま3年間の受験生活に入ることになります。まず地元の中学校を具体的に知り、そのうえで不安がなければ、受験しない選択は十分に合理的です。

高校受験ルートで目標に届く:私自身の経験から

📖 中学受験をしなかった私の場合

私は中学受験をせず、中学生になってから早稲田アカデミーに通い、高校受験で慶應義塾高校に合格しました。その後は慶應義塾大学経済学部へ進んでいます。中学受験をしなかったことで、進路の選択肢が狭まったと感じたことはありません。

むしろ、中学生という自分で考えられる年齢になってから受験に向き合えたことは、私にとってプラスでした。小学生のうちに受験を強いられていたら、同じ熱量で勉強できたかは分かりません。もちろんこれは私一人の経験で、誰にでも当てはまるとは言いませんが、「中学受験をしない=難関校への道が閉ざされる」わけではないことは、身をもって言えます。

中学受験と高校受験をより細かく比べたい方は、中学受験と高校受験の判断基準もあわせてどうぞ。

家計や家族の負担が大きくなりすぎる

⚠️ 無理な受験は家族全体を疲れさせる

先に見たとおり、私立中の学習費は公立中より年間約102万円多くかかります。きょうだいの教育費や老後資金まで含めて考えたときに家計を圧迫するなら、中学受験を見送ることは堅実な判断です。その分を高校・大学の選択肢を広げるための資金に回すという考え方もあります。

受験しない場合でも、小学生のうちの学習習慣づくりには、月額の負担が小さいスタサプ小学講座の評判のような手軽な選択肢もあります。

元塾講師が見た中学受験のデメリットと失敗パターン

🔍 この章で考えること

中学受験にはメリットがある一方で、合格の陰で見えにくいデメリットもあります。指導する立場から見てきた注意点と、公平のために高校受験ルートの弱点もあわせてお伝えします。

小4から3年間、家庭の生活が受験中心になる

❌ 遊び・習い事・家族の時間が削られる

小6になると、平日の夜と週末の多くが塾の授業・テスト・宿題で埋まり、習い事や家族旅行をやめる家庭も珍しくありません。小学校高学年の自由な時間は、あとから取り戻せないものです。その時間と引き換えにしても行きたい学校があるかどうかが、判断の分かれ目になります。具体的な学習時間の目安は学年別の勉強時間の目安で確認できます。

親が熱くなりすぎて親子関係がこじれる

💬 指導していて何度も感じたこと

中学受験は「親の受験」と言われることがあります。小学生は自分で学習計画を立てるのが難しいため、保護者が深く関わらざるを得ないからです。その結果、成績表を見るたびに親子げんかになり、子どもが塾のテスト結果を隠すようになる――こうした状態に陥る家庭を、私は講師として何度も見てきました。

合否以上に後々まで残るのは、受験期の親子関係です。偏差値が下がったときに、親が冷静でいられそうかを事前に考えておくことをおすすめします。

入学後の燃え尽きや成績不振のリスク

📉 合格はゴールではない

無理をして実力以上の学校に合格すると、入学後に授業の進度についていけず、校内の成績が下位に沈むことがあります。また、受験で力を使い果たして中学入学後に勉強への意欲を失うケースもあります。中学受験の成否は、合格した瞬間ではなく入学後の6年間で決まると考えたほうが安全です。

また、全力で挑んでも第一志望に届かないことは珍しくありません。不合格の可能性まで含めて受け止められるかも、受験前に家族で話しておきたいテーマです。万が一の対応は全落ちしたときの直後の行動にまとめています。

高校受験ルートにもデメリットはある

⚠️ 公平のために:受験しない場合の注意点

  • 内申点の比重:公立高校入試では中学校の通知表(内申点)が合否に関わるため、定期テストや提出物を中1から積み重ねる必要があります。
  • 中3の負担:部活動の引退後に受験勉強が本格化し、時間的な余裕が少なくなりがちです。
  • 選べる高校の変化:私立中高一貫校の一部では高校募集がないため、「高校から入りたい学校」が選択肢に無い場合があります。

「中学受験をしなければラク」というわけではない点は、知っておいていただきたいところです。

中学受験をする・しないの判断基準7つ

🔍 この章で考えること

ここまでの内容を、家庭で話し合うためのチェックリストにまとめました。当てはまる数が多いほど、中学受験が「必要」に近い家庭と言えます。

中学受験の必要性を判断する7つのチェックリスト

📋 判断基準7つ

  1. 目的:中学受験をする理由を、家族が一言で説明できる
  2. 志望校:実際に見学して「ここに通わせたい」と思える学校がある
  3. 本人の意欲:子ども自身が受験に前向きで、勉強を嫌がっていない
  4. 費用:塾代と中高6年間の学費を、無理なく払える見通しがある
  5. 時間:送迎・宿題管理など、保護者が受験をサポートできる
  6. 公立中との比較:地元の公立中を調べたうえで、それでも私立・国立を選びたい
  7. 結果の受け止め:不合格でも、公立中進学を前向きに選び直せる

目安として5つ以上当てはまれば中学受験を前向きに検討、3つ以下なら高校受験ルートを軸に考えるのが現実的だと私は考えます。特に「1. 目的」と「3. 本人の意欲」が欠けている場合は、他が満たされていても慎重に判断してください。

迷ったら小3の終わりまでに「お試し」で確かめる

🧭 迷っている家庭の確かめ方

多くの大手進学塾は、小3の2月(新小4)から本格的な中学受験カリキュラムを始めます。迷っているなら、その前に次の3ステップで判断材料を集めるのがおすすめです。

① 学校説明会・文化祭に親子で行く
パンフレットではなく実物を見て、子どもが「ここに通いたい」と感じるかを確かめます。
② 塾の無料体験授業や公開模試を受ける
中学受験の問題に触れたときの子どもの反応(楽しめるか、嫌がるか)を観察します。
③ 家族会議で判断基準7つを確認する
費用・時間・目的を夫婦で、本人の気持ちを親子で話し合い、受験するかどうかを決めます。

塾選びの段階に進む場合は、大手中学受験塾の比較と選び方が参考になるはずです。

途中でやめるのも立派な選択肢

💡 撤退ラインを決めておく

中学受験は、始めたら最後までやり切らなければならないものではありません。子どもの心身に不調が出たり、家庭が回らなくなったりしたら、途中で高校受験ルートへ切り替えるのも立派な判断です。中学受験の勉強で身につけた計算力や読解力は、公立中に進んでも無駄にはなりません。始める前に「こうなったらやめる」という撤退ラインを決めておくと、追い詰められずに済みます。

中学受験の必要・不要に関するよくある質問

🔍 保護者からよく聞かれる疑問

中学受験をするかどうか迷っている保護者の方からよく寄せられる質問に、公的データと指導経験の両面からお答えします。

中学受験をしないと将来不利になりますか?

❓ Q. 受験しないと不利?

A. 中学受験をしないこと自体で将来が不利に決まるわけではありません。首都圏でも受験しない子が8割強を占め、公立中学校から高校受験を経て難関大学へ進む道は十分に開かれています。不利になりやすいのは、受験の有無よりも、目標がないまま中学3年間を過ごしてしまうケースです。

中学受験は何年生から準備すれば間に合いますか?

❓ Q. いつから始める?

A. 多くの大手進学塾は小3の2月(新小4)から本格的なカリキュラムを始めます。難関校を目指すならこの時期が目安ですが、志望校のレベルによっては小5からの開始でも間に合う例はあります。開始が遅いほど、必要な学習量と家庭の負担は増えます。小学生の通塾開始時期については目的別の塾の開始時期で詳しく解説しています。

塾なしで中学受験はできますか?

❓ Q. 塾なし受験は可能?

A. 公立中高一貫校の適性検査対策や、志望校のレベルによっては、通信教育や映像授業、家庭教師を組み合わせて挑むことは可能です。ただし私立難関校の場合、出題範囲の広さと演習量の多さから、保護者が学習管理を担う覚悟が必要です。映像授業でどこまで対応できるかはスタサプで中学受験ができるかの検証で、元塾講師の目線から整理しています。

中学受験をしない場合、小学生のうちに何をすべきですか?

❓ Q. 受験しないなら何をする?

A. 小学校の学習内容、特に算数の計算力と国語の読解力を確実に定着させ、毎日机に向かう学習習慣をつけることが最優先です。読書や体験活動に時間を使えるのは、中学受験をしない家庭の大きな強みで、その蓄積が高校受験の土台になります。

大学進学に有利なのは中学受験と高校受験のどちらですか?

❓ Q. 大学受験ではどちらが有利?

A. 一概にどちらが有利とは言えません。中高一貫校は先取り学習で大学受験の準備期間を長く取れる一方、高校受験を経た生徒は一度受験を乗り越えた経験と学習習慣を持って高校に入ります。どちらのルートでも、本人の目標と中学・高校時代の学び方が結果を大きく左右します。

まとめ:中学受験は必要か不要か、家庭の目的と本人の意欲で決めよう

🎯 この記事のまとめ

  • 首都圏でも中学受験をするのは小6の約18%で、受験しないほうが多数派
  • 私立中の学習費は公立中より年間約102万円多いが、塾など学校外の支出は公立中でも年間約36万円かかる
  • 中学受験が必要になるのは、その学校でしか得られない教育があると家族が言語化できるとき
  • デメリットは、小4からの生活の変化、親子関係の悪化、入学後の燃え尽きなど
  • 判断基準7つのうち5つ以上なら前向きに検討、3つ以下なら高校受験ルートを軸に

中学受験は「するのが正解」でも「しないのが正解」でもありません。わが家の目的と子ども本人の気持ちから選んだ道なら、どちらを選んでも後悔は小さくなります。

✅ 中学受験が向いている家庭

  • 行きたい学校・受けさせたい教育が具体的に決まっている
  • 子ども本人が受験に前向き
  • 中高6年間の学費と保護者のサポート時間を確保できる

❌ 中学受験が向いていない家庭

  • 「周りが受けるから」以外の理由が見つからない
  • 子どもが勉強そのものを強く嫌がっている
  • 家計や家族の生活に大きな無理が生じる

🧭 次の一歩

まずは今週末、家族で「判断基準7つ」を一緒に読んでみてください。受験すると決めたら、塾だけでなく家庭教師や個別指導も含めて学習塾・家庭教師のおすすめ比較から選択肢を広げられます。受験しない場合も、小学生のうちから通える個別指導キャンパスの口コミ分析のように、高校受験を見据えた地元の個別指導という選択肢があります。

🎓 著者プロフィール

著者kouのプロフィール画像

kou|教育系Webライター・プロ家庭教師(フリーランス)

  • 指導歴10年超
  • 中学時代に早稲田アカデミーへ通い、慶應義塾高等学校に合格
  • 慶應義塾大学経済学部卒業。在学中は早稲田アカデミーで多数の受験生を指導
  • 中学受験・高校受験・大学受験・中高一貫校・浪人生・不登校・発達障害の指導経験あり

この記事を書く理由:中学受験をせず高校受験で進学した当事者であり、同時に中学受験生を教えてきた講師でもあります。どちらか一方の立場に偏らず、「必要か不要か」を両側から語れることが、この記事の土台です。

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📝 調査概要

  • 調査対象:中学受験の受験者数・受験率、公立・私立中学校の学習費、中学受験と高校受験の制度的な違い
  • 調査方法:公的統計の調査(文部科学省)/模試会社の推計に関する報道の調査/著者の受験経験・指導経験に基づく知見
  • 調査実施日:2026年10月15日
  • 情報の限界:著者自身は中学受験を経験していません(高校受験で進学)。中学受験については指導者としての経験に基づきます。受験率は首都圏の大手模試会社・日能研の推計値で、全国の受験率は確認できませんでした。学習費は全国平均で、地域や学校により大きく異なります。中学受験塾の費用は本記事の統計に含まれていません。
  • 利益相反の有無:なし(特定の塾・学校から報酬を受けていません)

📚 参考文献・引用元

本記事の情報はあくまで一般的な傾向に基づくものです。最終的な進路・教育の選択は、お子様・ご本人と保護者が十分に情報を収集・比較検討したうえで行ってください。

公開日:2026年10月15日/最終更新日:2026年10月15日
※情報変更があった場合は随時更新します。