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名古屋市立大学の受験対策|2027年度の日程・倍率・費用を解説

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kou(教育系Webライター・プロ家庭教師)
指導歴10年超。慶應義塾大学経済学部卒業。在学中は早稲田アカデミーで多数の受験生を指導し、現在は中学受験から大学受験・浪人生まで幅広く指導しています。

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公開日:2026年10月23日/最終更新日:2026年10月23日
※情報変更があった場合は随時更新します。

🎯 結論

結論:名古屋市立大学の受験は、学部ごとに「日程(前期・中期・後期)」と「共通テストと個別試験の配点比率」が大きく違うため、志望学部の型を早めに把握し、対策を逆算することが合格への近道です。

「名市大を受けたいけれど、何から調べればいいのかわからない」「名古屋大学との併願はどう考えればいい?」と迷っている受験生や保護者の方も多いのではないでしょうか。

📋 この記事でわかること

  • 2027年度入試の日程・募集人員と主な変更点
  • 2026年度の学部別倍率と、数字の正しい読み方
  • 学部ごとの共通テストと個別試験の配点比率
  • 市内・市外で変わる入学金と初年度の費用
  • 高1〜高3の時期別の対策と、併願で失敗しやすいパターン

💬 この記事の立ち位置

読み終えるころには、自分の志望学部が「共通テストで稼ぐ型」か「個別試験で逆転する型」かを判断し、今やるべき勉強の優先順位を決められるはずです。

先にお伝えしておくと、私自身は慶應義塾高校から慶應義塾大学へ進んだ私立ルートの出身で、名古屋市立大学を受験した経験はありません。本記事は大学公式サイトと河合塾Kei-Netの公開データを調べ、塾講師・家庭教師として大学受験生を指導してきた視点で読み解いたものです。特定の塾・予備校から報酬を受けて書いた記事ではありません。

  1. 名古屋市立大学の受験で最初に押さえる全体像
    1. 名古屋市立大学とは?受験生が知っておきたい基本情報
    2. 2027年度入試の主な変更点
    3. 選抜区分の種類と募集人員の考え方
  2. 2027年度の入試日程と募集人員
    1. 一般選抜の日程一覧(前期・中期・後期)
    2. 学部・学科別の募集人員
    3. 推薦型選抜・名古屋市高大接続型の日程
  3. 倍率と配点から見る学部別の難しさ
    1. 2026年度の学部別倍率
    2. 共通テストと個別試験の配点比率
    3. 医学部医学科の2段階選抜と注意点
  4. 合格に向けた学部別・時期別の対策
    1. 文系学部(経済・人文社会・データサイエンス)の対策ポイント
    2. 理系学部(医・薬・理・芸術工)の対策ポイント
    3. 高1から出願までの時期別ロードマップ
  5. 名古屋市立大学を目指す前に知っておきたい注意点
    1. 名古屋大学などとの併願で失敗しやすいパターン
    2. 学費と市内・市外の入学金の違い
    3. 名古屋市立大学の受験に向いている人・向いていない人
  6. 名古屋市立大学の受験に関するよくある質問
    1. 名古屋市立大学の一般選抜はいつ行われますか?
    2. 名古屋市民だと入学料は安くなりますか?
    3. 薬学部の中期日程はなぜ倍率が高いのですか?
    4. 医学部医学科には2段階選抜がありますか?
    5. 名古屋市高大接続型とはどのような選抜ですか?
    6. 総合生命理学部はなくなったのですか?
  7. 名市大合格に向けて今日からできること
    1. まず試したい3つの第一歩
    2. 塾・予備校・オンライン教材の選び方
  8. まとめ:名古屋市立大学の受験は日程と配点を軸に戦略を立てよう

名古屋市立大学の受験で最初に押さえる全体像

📌 この章のポイント

名古屋市立大学は、医学部・薬学部から経済学部、芸術工学部、データサイエンス学部まで8学部を持つ総合大学です。学部によって受験の仕組みが大きく違うため、まずは大学の概要と2027年度の変更点、選抜区分の種類を整理します。

名古屋市立大学とは?受験生が知っておきたい基本情報

🔰 名古屋市立大学の基本

名古屋市立大学(名市大)は、名古屋市が設置する公立大学です。2027年度入試では、医学部・薬学部・経済学部・人文社会学部・芸術工学部・理学部・データサイエンス学部などで学生を募集し、一般選抜は前期日程・中期日程・後期日程の3つに分かれています。国公立大学と同じく、大学入学共通テストと大学ごとの個別試験の合計で合否が決まるのが基本です。

2027年度入試の主な変更点

⚠️ 2027年度選抜で予告されている変更

  • 総合生命理学部:学部・学科名称の変更、キャンパス位置の変更、入学定員の増員を予告。2027年度の日程表では「理学部理学科」として前期40名・後期40名を募集
  • 医学部保健医療学科看護学専攻:一般選抜の共通テストと個別試験の配点を変更。共通テストは6教科7科目が必要
  • 経済学部・人文社会学部国際文化学科:学校推薦型選抜Aの出願資格を一部変更

出典:名古屋市立大学「入学者選抜の変更点について」(2026年10月23日参照)

💡 変更点から読み取れること

私が注目しているのは理学部です。河合塾Kei-Netに掲載された2026年度の入試結果では総合生命理学部は後期日程のみでしたが、2027年度は前期日程でも40名を募集します。前期で受けられる理系の公立大学が増えるということは、名古屋大学など他大学の理学系を前期で受けていた層の動きが変わる可能性がある、ということです。

初年度の倍率は過去データが使えず読みにくいので、模試の判定だけに頼らず、配点や出題科目を見て「自分に合う日程か」で判断するのが堅実だと考えます。また、看護学専攻は2027年度から名古屋校(前期80名)と蒲郡校(前期25名)が別々に募集されるため、通学先まで含めて選ぶ必要があります。

選抜区分の種類と募集人員の考え方

📊 主な選抜区分

区分時期特徴
学校推薦型選抜A11月出願・11月試験年内に結果が出る。共通テストを課さない
学校推薦型選抜B1月出願・2月発表共通テストを利用。学科によって個別試験なし
名古屋市高大接続型主に1月出願多くの学科で推薦型の募集人員の内数
一般選抜(前期・中期・後期)2〜3月共通テスト+個別試験。募集人員が最も多い

出典:名古屋市立大学「入学試験日程」(2026年10月23日参照)

✏️ 推薦の「補充ルール」は見落とされがち

大学の日程表には、推薦型選抜の合格者が募集人員に満たない場合、一般選抜(前期日程、薬学部は中期日程)の募集人員に上乗せするという注記があります。つまり、一般選抜の最終的な募集人員は年によって少し増える可能性があるということです。推薦を受けない受験生にも関係するので、受験年度の学生募集要項で確定人数を確かめてください。

推薦から一般まで含めた全体の流れを先に把握したい方は、大学受験の全体スケジュールと進め方もあわせて読むと整理しやすくなります。

2027年度の入試日程と募集人員

📌 この章のポイント

名古屋市立大学の一般選抜は、2027年1月25日から2月3日が出願期間です。ここでは日程ごとの試験日と、学科別の募集人員を一覧にまとめます。

一般選抜の日程一覧(前期・中期・後期)

📋 2027年度 一般選抜の日程

日程実施学部試験日合格発表
前期医・経済・人文社会・芸術工・理・データサイエンス2月25日(医学科・看護学専攻は26日も)3月5日
中期薬(薬学科・生命薬科学科)3月8日3月23日
後期経済・人文社会・芸術工・理3月12日3月23日

出願期間は全日程共通で2027年1月25日〜2月3日です。

出典:名古屋市立大学「入学試験日程」(2026年10月23日参照)

学部・学科別の募集人員

🔢 一般選抜の募集人員(2027年度)

学部・学科前期中期後期
医学部 医学科60名--
看護学専攻(名古屋校/蒲郡校)80名/25名--
理学療法学コース/作業療法学コース20名/20名--
薬学部 薬学科/生命薬科学科-44名/38名-
経済学部 経済経営学科140名-70名
人文社会学部 心理教育学科(教育学/心理学)22名/20名-7名/5名
人文社会学部 現代社会学科49名-8名
人文社会学部 国際文化学科45名-12名
芸術工学部 芸術工学科60名-30名
理学部 理学科40名-40名
データサイエンス学部50名--

経済学部の後期は英語のEコースと数学のMコース、芸術工学部の後期は小論文コースと実技コースに分かれた募集です。

出典:名古屋市立大学「入学試験日程」(2026年10月23日参照)

推薦型選抜・名古屋市高大接続型の日程

📋 推薦型選抜のスケジュール

  • 学校推薦型選抜A:出願2026年11月1日〜6日/試験11月21日/発表12月1日
  • 学校推薦型選抜B・名古屋市高大接続型など(共通テスト利用):出願は主に2027年1月4日〜22日または1月18日〜22日/発表2月10日。ただし芸術工学部・理学部は区分によって2026年11月出願の日程が示されているため、学生募集要項で志望区分の日程を確かめてください
  • 医学部医学科:地域枠・中部圏活躍型・名古屋市高大接続型の3区分(いずれも共通テスト利用)で、試験は2月7日

出典:名古屋市立大学「入学試験日程」(2026年10月23日参照)

💬 共通テストから出願までの短い期間が勝負

推薦Bの出願は共通テストのすぐ後、一般選抜の出願は1月25日からです。共通テストの自己採点から出願先を確定するまでの時間は想像以上に短く、私が見てきた受験生でも、この時期に迷って判断がぶれるケースは少なくありませんでした。前期・中期・後期の組み合わせは、共通テスト前に「何点ならこの組み合わせ」と複数パターンを決めておくのがおすすめです。

自己採点後の判定の使い方は、共通テストリサーチの判定の見方と出願校の決め方で詳しく解説しています。

倍率と配点から見る学部別の難しさ

📌 この章のポイント

「どの学部が入りやすいか」は倍率だけでは判断できません。ここでは2026年度の倍率と、共通テストと個別試験の配点比率を並べて、学部ごとの戦い方の違いを見ていきます。

2026年度の学部別倍率

📊 2026年度 一般選抜の倍率(受験者÷合格者)

2026年度 学科・日程別の倍率 前期 中期・後期 経済 後期Mコース経済 後期Eコース薬学科 中期生命薬科学科 中期理学療法学 前期経済経営 前期心理学 前期現代社会 前期国際文化 前期データサイエンス 前期作業療法学 前期教育学 前期芸術工 前期総合生命理学 後期医学科 前期看護学 前期 5.8倍5.7倍5.4倍4.1倍3.7倍3.5倍3.0倍2.9倍2.4倍2.3倍2.3倍2.2倍2.2倍2.0倍1.9倍1.4倍 倍率=受験者数÷合格者数(追加合格等を含む)。総合生命理学部は2027年度から理学部に名称変更予定。 出典:河合塾Kei-Net「名古屋市立大学 入試結果」(2026年10月23日参照)

出典:河合塾Kei-Net「名古屋市立大学 入試結果」(2026年10月23日参照)

💬 偏差値をこの記事に載せない理由

「名市大の偏差値はいくつ?」という疑問はとても多いのですが、本記事ではあえて具体的な数値を載せていません。偏差値は模試の種類や年度によって変わり、同じ学科でも予備校ごとに数値がずれるからです。私は偏差値を「合格可能性の目安」として使い、配点比率と自分の得点の型と組み合わせて判断することをすすめています。最新の難易度を見るときは、入試難易予想ランキング表の見方と注意点を参考にしてください。

🔍→💡 倍率の数字を「受験率」で読み直す

倍率だけを見ると、薬学部や経済学部後期は「激戦」に見えます。ただ、同じデータから志願者のうち実際に受験した人の割合を計算すると、印象がかなり変わります。

  • 経済経営 前期:志願619人→受験564人(受験率 約91%)
  • 薬学科 中期:志願672人→受験394人(受験率 約59%)
  • 経済 後期Eコース:志願367人→受験155人(受験率 約42%)

中期・後期は、前期で他大学に合格した人が受験しないため、志願者の多くが当日いなくなります。言い換えれば、中期・後期の会場に残るのは「前期で決まらなかった実力者」が中心です。倍率が高いうえに相手も強い、という前提で準備しておくべきだと私は考えます。

共通テストと個別試験の配点比率

⚖️ 主な学科の配点(2027年度・一般選抜)

学科・日程共通テスト個別試験個別の科目
医学科 前期600点1200点英語・数学・理科・面接
芸術工 前期500点750点英語・数学・実技
経済経営 前期400点400点英語・数学
国際文化 前期550点500点英語・国語
現代社会 前期500点400点英語・国語
理学 前期600点400点数学・理科
理学 後期700点450点数学・理科

出典:河合塾Kei-Net「名古屋市立大学 入試科目」(2026年10月23日参照)

📊 共通テストの比重(合計点に占める割合)

共通テストの比重が高い学科・低い学科 共通テスト 個別試験 医学科 前期芸術工 前期経済経営 前期国際文化 前期教育学 前期心理学 前期現代社会 前期理学 前期理学 後期 33%40%50%52%53%56%56%60%61% 1800点1250点800点1050点850点900点900点1000点1150点 比率=共通テスト満点÷(共通テスト満点+個別試験満点)。右端は合計満点。筆者が配点から計算。 出典:河合塾Kei-Net「名古屋市立大学 入試科目」2027年度(2026年10月23日参照)

💡 配点比率で「戦い方」がまったく変わる

同じ名古屋市立大学でも、医学科前期は合計1800点のうち個別試験が3分の2を占め、理学部は前期・後期とも共通テストが約6割です。医学科では共通テストで多少リードしても個別試験で簡単にひっくり返り、理学部では共通テストの失点を個別試験で取り返すのが難しい、という逆の構造になっています。

私が受験生を指導していて感じるのは、マーク式で安定して得点できるタイプと、記述式で部分点を積み上げられるタイプははっきり分かれる、ということです。目安として、共通テスト模試と記述模試の偏差値を並べ、どちらが高いかを確かめてみてください。記述型が得意なら医学科・芸術工学部のような個別重視の学科、マーク型が得意なら理学部のような共通テスト重視の学科と相性がよいと考えます。

なお、薬学部・データサイエンス学部・保健医療学科の配点は、本記事の調査範囲では確認しきれませんでした。大学が公表する学生募集要項で必ず確かめてください。

医学部医学科の2段階選抜と注意点

❗ 医学科は共通テストで「足切り」がある

医学部医学科の前期日程では、志願者が多い場合に共通テストの成績で第1段階選抜が行われます。河合塾Kei-Netによると、2026年度は志願者148人に対して第1段階合格者が139人でした。年度によって基準や対象人数は変わるため、出願前に大学の公表内容を確かめてください。

共通テストのボーダーの意味と注意点は、共通テストボーダーの見方で解説しています。

合格に向けた学部別・時期別の対策

📌 この章のポイント

配点の構造がわかったら、次は学習の優先順位です。学部系統ごとの対策ポイントと、高1から出願までの時期別の進め方をまとめます。

文系学部(経済・人文社会・データサイエンス)の対策ポイント

📋 文系・データ系の押さえどころ

  • 経済学部 前期:個別試験は英語と数学。文系でも数学で点を取る必要があり、数学を避けたい人には負担が大きい
  • 経済学部 後期:英語のみ(Eコース)か数学のみ(Mコース)を選ぶ一点勝負
  • 人文社会学部 前期:個別試験は英語と国語。後期は小論文
  • データサイエンス学部:前期のみの募集。配点は学生募集要項で確かめたうえで、数学の比重を想定しておく

✏️ 経済学部は「文系の数学」が分かれ道

私自身は慶應義塾大学経済学部の出身で、経済学部が数学を重視する理由はよくわかります。入学後のミクロ経済学や統計の授業では数式が当たり前に出てくるため、大学側が入試で数学力を確かめたいのは自然なことです。

名市大の経済学部は前期の個別試験が英語200点・数学200点で、数学の出来が合否を大きく左右します。高2のうちに数学ⅠA・ⅡBの基礎を固め、高3では記述答案の書き方まで練習するのが現実的な順番です。基礎の総復習に映像授業を使う方法は、スタサプ大学受験講座の評判と使い方で詳しく紹介しています。

理系学部(医・薬・理・芸術工)の対策ポイント

📋 理系学部の押さえどころ

  • 医学部医学科:個別試験1200点(英語・数学・理科・面接)。記述力が最優先
  • 薬学部:中期日程のみの一般選抜。前期の大学と問題の傾向が違う前提で過去問演習を行う
  • 理学部:共通テストの比重が約6割。理科・数学だけでなく、国語・社会の取りこぼしも合否に響く
  • 芸術工学部 前期:英語・数学に加えて実技150点。実技の準備期間を逆算しておく

💡 芸術工学部の実技は「早く始めた人」が有利

芸術工学部の前期は実技が150点、後期の実技コースは個別試験500点すべてが実技です。配点の大きさを考えると、実技は合否を左右する主要科目といえます。私は実技の指導経験はありませんが、受験指導の一般論として、練習量が得点に直結する科目ほど、直前期に学科と並行して詰め込むのは難しくなると考えます。志望が固まった時点で、出題形式を募集要項で確かめ、早めに練習を始めることをおすすめします。

高1から出願までの時期別ロードマップ

🧭 名市大合格までの進め方

① 高1〜高2:英語・数学の土台づくり
ほぼすべての学科で英語と数学(または国語)が個別試験に出ます。学校の授業の復習を最優先にし、苦手単元を残さないようにします。
② 高2の冬〜高3春:志望学部の型を決める
配点比率を見て「共通テスト型」か「個別試験型」かを判断し、勉強時間の配分を決めます。
③ 高3夏:記述模試で現在地を確認
個別試験の比重が高い学科を志望するなら、記述模試の判定と答案の添削を重視します。
④ 高3秋:過去問演習と共通テスト対策の両立
志望学科の過去問を解き、得点が取れない分野を洗い出します。共通テストは全科目の穴をふさぐ時期です。
⑤ 共通テスト後:出願先の確定
自己採点と判定をもとに、前期・中期・後期の組み合わせを決めて1月25日〜2月3日に出願します。

💬 高1・高2のうちにやっておきたいこと

高1・高2の段階では、名市大対策を特別に始めるより、学校の授業内容を確実に定着させることがいちばんの近道です。部活と両立しながら授業の予習・復習を進めたい方は、スタサプ高校講座の評判と向き不向きも参考にしてください。夏以降の現在地の確認には、全統記述模試の日程と判定の見方が役立ちます。

名古屋市立大学を目指す前に知っておきたい注意点

📌 この章のポイント

名古屋市立大学は魅力的な選択肢ですが、受験の仕組みや費用には注意すべき点もあります。メリットだけで判断しないために、つまずきやすいポイントを整理します。

名古屋大学などとの併願で失敗しやすいパターン

❌ 併願で起こりがちな失敗

  • 前期で名古屋大学、後期で名市大を想定していたが、志望学科に後期日程がなかった(医学科・データサイエンス学部などは前期のみ)
  • 国公立の前期日程は1校しか受けられないため、名市大の前期学科と名古屋大学を同時に受けることはできない
  • 薬学部の中期日程を「滑り止め」と考えたが、倍率と受験者のレベルが想定以上だった

✏️ 中期・後期は「第2志望」ではなく「別の本番」

国公立の前期日程は1校しか受けられないため、名古屋大学が第1志望の人が名市大を受けられるのは、基本的に薬学部の中期日程か、後期日程のある学科に限られます。先ほどの受験率の分析のとおり、中期・後期は前期で決まらなかった実力者が残る試験です。「前期より易しい」と考えず、別の試験として過去問演習の時間を確保しておくべきだと考えます。日程区分のルールは公立大学協会「公立大学の2027年度入学者選抜についての実施要領」で公表されています。

名古屋大学志望で個別指導を検討している方は、名大受験向けオンライン家庭教師の実態もあわせて読んでみてください。

学費と市内・市外の入学金の違い

💰 初年度納入金の目安(2026年度入学者用)

学部・学科市内市外
人文社会学部860,460円960,460円
経済学部880,100円980,100円
総合生命理学部・芸術工学部865,460円965,460円
医学部 医学科981,600円1,081,600円
医学部 看護学854,170円954,170円
薬学部 薬学科900,640円1,000,640円
データサイエンス学部845,460円945,460円

入学金は市内232,000円・市外332,000円で、授業料535,800円は共通です。表の金額には後援会費などが含まれ、学部によっては実習経費などが別途必要になります。

出典:河合塾Kei-Net「名古屋市立大学 学費」(2026年10月23日参照。入学金・授業料は2025年度の額として掲載)

📝 費用についての注記

本記事の費用情報はあくまで目安です。実際の料金は大学の公式サイトまたは直接のお問い合わせでご確認ください。記事掲載時点の情報であり、変更の可能性があります。

名古屋市立大学の受験に向いている人・向いていない人

⭕ 向いている人

  • 医療系・薬学系など、学びたい分野がはっきりしている人
  • 名古屋市内に住んでいて、入学金の負担を抑えたい家庭
  • 前期・中期・後期を組み合わせて、国公立の受験機会を増やしたい人

⚠️ 慎重に考えたい人

  • 共通テストの科目数が多いことに強い負担を感じる人(私立大学の少数科目入試のほうが合う場合もあります)
  • 中期・後期を「安全な滑り止め」と考えている人
  • キャンパスの場所や通学時間をまだ調べていない人(看護学専攻は名古屋校と蒲郡校で別募集)

どちらに当てはまっても、名市大を目指すこと自体を否定するものではありません。自分の得意・不得意と受験の仕組みが合っているかを確かめる目安として活用してください。

名古屋市立大学の受験に関するよくある質問

❓ よくある質問

名古屋市立大学の受験について、受験生や保護者の方から寄せられやすい疑問に、公表情報をもとに答えます。

名古屋市立大学の一般選抜はいつ行われますか?

❓ 回答

2027年度は、前期日程が2月25日(医学部医学科と看護学専攻は26日も実施)、薬学部の中期日程が3月8日、後期日程が3月12日です。出願期間はいずれも2027年1月25日から2月3日と公表されています。

名古屋市民だと入学料は安くなりますか?

❓ 回答

はい。河合塾Kei-Netの掲載では入学金が市内232,000円、市外332,000円で、10万円の差があります。授業料535,800円は市内・市外で共通です。市内の扱いとなる条件は大学の学生募集要項で定められています。

薬学部の中期日程はなぜ倍率が高いのですか?

❓ 回答

中期日程を実施する公立大学は限られており、前期日程で別の大学を受ける受験生の併願先になりやすいためと考えられます。2026年度の薬学科は志願者672人に対し受験者394人、倍率5.4倍でした。志願者の約4割は受験していない点も押さえておきましょう。

医学部医学科には2段階選抜がありますか?

❓ 回答

あります。志願者が一定数を超えた場合、共通テストの成績で第1段階選抜が行われます。河合塾Kei-Netによると2026年度は志願者148人のうち第1段階合格者が139人でした。実施基準は年度ごとに大学が公表するため、学生募集要項で確かめてください。

名古屋市高大接続型とはどのような選抜ですか?

❓ 回答

学校推薦型選抜などの中に設けられた区分で、多くの学科で募集人員の内数として設定されています。合格者が不足した場合は通常の学校推薦型選抜Bなどで補充されます。出願資格は学生募集要項で定められているため、在籍高校の進路指導担当にも相談してください。

総合生命理学部はなくなったのですか?

❓ 回答

大学は2027年度選抜から学部・学科名称の変更、キャンパス位置の変更、入学定員の増員を予告しています。2027年度の入学試験日程では理学部理学科として、前期日程40名・後期日程40名の募集が示されています。

名市大合格に向けて今日からできること

📌 この章のポイント

情報を集めただけでは合格には近づきません。ここでは、今日から始められる具体的な行動と、塾・予備校・オンライン教材を選ぶときの考え方を紹介します。

まず試したい3つの第一歩

🧭 今日からできること

① 志望学科の配点を書き出す
共通テストと個別試験の満点、個別の科目をノートに書き、どちらの比重が高いかを確認します。
② 直近の模試を2種類並べる
共通テスト模試と記述模試の偏差値を比べ、自分が「マーク型」か「記述型」かを判断します。
③ 併願の組み合わせを3パターン用意する
前期・中期・後期で、共通テストの得点が高い場合・普通の場合・低い場合の出願先を仮決めしておきます。

塾・予備校・オンライン教材の選び方

💬 学習サービスは「足りないもの」で選ぶ

塾や教材選びで大切なのは、評判のよさより自分に足りないものを補えるかどうかです。基礎の理解が足りないなら映像授業、記述答案の添削や学習管理が足りないなら個別指導や家庭教師、というように役割を分けて考えると選びやすくなります。

映像授業だけで国公立対策がどこまでできるかは、スタサプだけで大学受験に挑む場合の条件と限界で整理しています。塾と家庭教師を横断して比べたい方は学習塾・家庭教師の比較ランキングを、地域密着型の個別指導を検討している方は個別指導キャンパスの口コミ分析を参考にしてください。

まとめ:名古屋市立大学の受験は日程と配点を軸に戦略を立てよう

🎯 この記事のまとめ

  • 2027年度の一般選抜は前期2月25日、薬学部の中期3月8日、後期3月12日。出願は1月25日〜2月3日
  • 総合生命理学部は理学部理学科として前期40名・後期40名を募集。看護学専攻は名古屋校と蒲郡校で別募集
  • 医学科は個別試験が3分の2、理学部は共通テストが約6割と、学科によって比重が正反対
  • 中期・後期は受験率が低く、残るのは前期で決まらなかった実力者。倍率以上に厳しい前提で準備する
  • 入学金は市内232,000円・市外332,000円で、10万円の差がある

志望学科の配点比率と日程を最初に確認し、自分の得意な型に合わせて勉強の優先順位を決めることが、名古屋市立大学合格への最短ルートだと私は考えます。

🔍 受験に向いているかのチェックリスト

  • □ 志望学科の共通テストと個別試験の配点を言える
  • □ 志望学科に前期・中期・後期のどの日程があるか把握している
  • □ 自分がマーク型か記述型かを模試で確認した
  • □ 共通テストの得点別に、出願の組み合わせを考えている
  • □ 入学金と初年度の費用を家族と共有している

チェックが少ない項目から順に取り組むのがおすすめです。

📝 進路選択についての注記

本記事の情報はあくまで一般的な傾向に基づくものです。最終的な進路・教育の選択は、お子様・ご本人と保護者が十分に情報を収集・比較検討したうえで行ってください。入試の詳細は必ず名古屋市立大学の学生募集要項・公式サイトでご確認ください。

🎓 著者プロフィール

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kou(教育系Webライター・プロ家庭教師)

  • 指導歴10年超
  • 中学生時代に早稲田アカデミーに通い、慶應義塾高等学校に合格
  • 慶應義塾大学経済学部卒業。在学中は早稲田アカデミーで多数の受験生を指導
  • 現在はフリーランスの教育系Webライター・プロ家庭教師
  • 中学受験・高校受験・大学受験・中高一貫校・浪人生・不登校・発達障害の指導経験あり

この記事を書く資格がある理由:大学受験生の指導経験から、受験生が出願や日程の判断でつまずきやすいポイントを現場で見てきました。私立ルート出身の私自身は国公立の個別試験を受けていないため、本記事では大学公式情報と公開データの読み解きに徹し、どの教育機関にも忖度しない立場で執筆しています。

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📚 調査概要

  • 調査対象:名古屋市立大学の2027年度入学者選抜(日程・募集人員・変更点・配点)、2026年度入試結果、学費
  • 調査方法:公式サイト調査/河合塾Kei-Netの公開データ調査/著者の業界知見
  • 調査実施日:2026年10月23日
  • 情報の限界:著者は名古屋市立大学を受験・在籍した経験がなく、在学生・教職員への取材は行っていません。薬学部・データサイエンス学部・保健医療学科の配点、医学科の第1段階選抜の基準、名古屋市高大接続型の出願資格、理学部の新キャンパスの所在地、芸術工学部・理学部の推薦型選抜の正確な日程(公式日程表の表記から区分との対応を確定できない箇所がありました)は本調査では確認できませんでした。倍率の受験率は河合塾Kei-Netの数値から著者が計算したものです。
  • 利益相反の有無:なし(本記事に広告・アフィリエイトリンクは含まれていません)

🏷️ 記事情報

公開日:2026年10月23日/最終更新日:2026年10月23日
※情報変更があった場合は随時更新します。