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🎓 この記事を書いた人

kou|教育系Webライター・プロ家庭教師(指導歴10年超)
早稲田アカデミーから慶應義塾高校に合格、慶應義塾大学経済学部卒業。在学中から早稲田アカデミーで受験生を指導し、現在は大学受験・高校受験・中学受験の家庭教師として活動中。
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公開日:2026年10月24日/最終更新日:2026年10月24日
※情報変更があった場合は随時更新します。
🎯 この記事の結論
結論:大学受験の第一志望合格率は、公開されている民間調査で約4割〜6割台と幅があり、「誰に・いつ・どう聞いたか」で大きく変わる数字です。国の統計には第一志望合格率という項目がないため、ひとつの数字だけで「受かりやすい・受かりにくい」と判断するのは危険だと私は考えています。
大切なのは、全体の合格率ではなく自分と第一志望校との距離を模試の判定や過去問の得点で測り、残りの期間で埋められるかを見極めることです。
📋 この記事でわかること
- 第一志望合格率の各調査の数字と、その正しい読み方
- 調査によって4割〜6割台と差が出る理由
- 模試のA〜E判定と実際の合否の関係
- 第一志望に届く受験生・届かない受験生の違い
- 今日から合格の可能性を高めるための具体的な手順
💬 なぜこの記事を書いたのか
「第一志望に受かるのは何割くらいですか?」という質問は、受験生にも保護者の方にも本当によく聞かれます。ただ、ネット上の数字は調査条件がバラバラで、不安をあおるだけになっていることも少なくありません。
私自身が受験生として経験したのは高校受験で、大学受験については講師・家庭教師として受験生を指導してきた立場からお伝えします。数値は公開されている調査を出典つきで紹介し、私の見解とは区別して書いています。特定の塾・予備校から報酬を受けて書いた記事ではありません。
大学受験の第一志望合格率とは?まず数字の定義を確認
📌 この章のポイント
「第一志望合格率」と聞くと、国がきちんと集計した数字があるように感じるかもしれません。実はそうではありません。この章では、そもそも何を指す数字なのか、どこまでが確かな情報なのかを整理します。
第一志望合格率とは何を指す数字か
🔍 第一志望合格率の定義
第一志望合格率とは、大学受験をした人のうち「第一志望の大学に合格した人」の割合を指します。ただし、どの時点の第一志望を指すのか(受験勉強を始めた頃か、出願時か)、母数に浪人生を含むのか、合格したが進学しなかった人をどう扱うのかは、調査ごとに異なります。
なお、東大・早慶など大学ごとの第一志望合格率を示す公的データは確認できませんでした。個別の大学の難しさを知りたい場合は、各大学が公表する受験者数と合格者数から実質倍率(受験者数÷合格者数)を計算するのが確実です。
国の統計に「第一志望合格率」はない
📊 公的データでわかること・わからないこと
文部科学省の学校基本調査は、高校卒業者の進学者数や進学率を集計していますが、私が確認した範囲では「志望順位」は調査項目に含まれていません。大学入試センターが公表する共通テストの志願者数・受験者数も同様です。
つまり、ネット上で見かける第一志望合格率は、ほぼすべてが民間企業のアンケート調査だということです。
調査データで見る第一志望合格率は約4割〜6割台
📌 この章のポイント
公開されている調査を2つ取り上げ、条件ごとに並べて比較します。同じ「第一志望合格率」でも、母数や聞き方が違えば数字は20ポイント以上ずれることがわかります。
じゅけラボ予備校の調査:第一志望に合格は66.3%
📊 調査の概要と結果
じゅけラボ予備校が2024年2月に大学受験をした19〜25歳の男女6,259名に行ったインターネット調査では、第一志望の大学に合格した人は66.3%、現役で第一志望に合格した人は全体の62.5%でした(リセマム、2024年5月10日掲載)。
| 合格した志望順位 | 割合 |
|---|---|
| 第一志望 | 66.3% |
| 第二志望 | 18.9% |
| 第三志望 | 6.7% |
| 第四志望以降 | 5.9% |
| すべて不合格 | 2.3% |
出典:じゅけラボ予備校の調査(2024年2月21日〜28日、n=6,259)およびリセマムの報道より作成
📊 図解:調査で見る第一志望合格率
スタディチェーンの調査:第一志望に合格は42%
📊 小規模調査では4割という結果も
オンライン学習コーチング「スタディチェーン」編集部が現役大学生56名に「第一志望で受けた大学に合格したか」を尋ねた調査では、合格したと答えたのは42%でした(PR TIMES、2020年5月31日公開)。
回答者が56名と少ないため、この数字だけで全体を語ることはできません。一方で、大規模調査より20ポイント以上低い結果が出ていることは、「定義と母数で数字は大きく動く」ことの良い例だと私は見ています。
調査によって数字に差が出る3つの理由
⚠️ 数字を読むときの注意点
- 「第一志望」の時点が違う:受験直前に志望校を現実的な大学へ下げた人は、出願時点の第一志望に受かれば「第一志望合格」と答えます。
- 回答者と調査主体:どちらの調査も、無作為抽出ではないインターネット調査です。また、調査主体は予備校や学習サービスの事業者です。受験結果に満足している人ほど回答しやすい可能性もあると私は考えていますが、これは検証されたデータではありません。
- 入試方式の混在:総合型選抜・学校推薦型選抜は専願制を採る大学が多く、合格先がそのまま第一志望になりやすい方式です(併願可の大学もあり、扱いは大学ごとに異なります)。一般選抜だけの第一志望合格率とは性質が違います。
総合型選抜を検討している方は、総合型選抜で塾が必要な人・不要な人も参考にしてください。
💡 元塾講師の見方
私が指導してきた範囲では、高3の春に掲げた第一志望を、そのまま2月に受ける受験生ばかりではありませんでした。模試の結果を見ながら志望校を調整すること自体は自然なことです。
ただし私は、第一志望を下げる判断は、秋の模試の結果と第一志望の過去問1年分の得点が揃ってからにするよう伝えています。夏までの判定だけで下げると、伸びる時期の前にあきらめることになりかねないからです。
だからこそ私は、「6割が受かるなら自分も大丈夫」「4割しか受からないなら無理」と考えるのではなく、自分の第一志望との距離だけを見てほしいと伝えています。全体の合格率は、あなた個人の合格可能性を何も教えてくれないからです。
📝 データの扱いについて
本記事の情報はあくまで一般的な傾向に基づくものです。最終的な進路・教育の選択は、お子様・ご本人と保護者が十分に情報を収集・比較検討したうえで行ってください。紹介した調査はいずれも民間企業によるもので、掲載時点の情報です。
模試の判定と第一志望合格率の関係
📌 この章のポイント
個人の合格可能性を測る物差しとして、最も身近なのが模試の判定です。A〜Eの判定が何を意味し、どこまで信じてよいのかを見ていきます。
河合塾の模試判定A〜Eの合格可能性
A判定でも落ち、E判定でも受かる理由
⚖️ 判定は「その時点の距離」
旺文社パスナビの解説では、判定は模試を受けた時点での志望校との距離を示すもので、A判定でも15%程度の受験生は不合格になり、E判定でも15%程度は合格しているとされています。
判定の仕組みをさらに詳しく知りたい方は、A〜E判定の仕組みと見方も参考にしてください。
元塾講師が判定を見るときの3つの着眼点
✏️ 判定より先に見ているところ
私が生徒の模試の結果を受け取ったとき、判定のアルファベットより先に確認するのは次の3点です。
- 科目別の失点の内訳:同じD判定でも、1科目だけ大きく崩れているのか、全科目が少しずつ足りないのかで対策はまったく違います。
- 模試と本番の形式の差:記述模試の判定が悪くても、志望校の入試がマーク式中心なら、過去問の得点のほうが参考になります。
- 受けた時期:夏の模試は現役生の範囲が終わっていないことが多く、秋以降の判定のほうが本番に近いと考えています。
共通テストを受けた後は、自己採点をもとにした判定で出願校を最終決定します。その使い方は共通テストリサーチの判定の見方で解説しています。
第一志望に合格する受験生・届かない受験生の違い
📌 この章のポイント
同じ判定、同じ偏差値から出発しても、第一志望に届く受験生と届かない受験生がいます。ここでは指導経験から見えてきた違いを整理します。
第一志望に近づく受験生に共通する行動
✅ 合格に近づく受験生の行動
- 第一志望の過去問を早い段階で一度解き、本番までの差を点数で把握している
- 模試の後に、失点の原因を「知識不足」「時間不足」「ケアレスミス」に分けて復習している
- 苦手科目を放置せず、合格最低点から逆算して必要な得点を決めている
- 併願校を早めに決め、第一志望の対策時間を確保している
届かない原因になりやすいパターン
❌ 第一志望から遠ざかりやすいパターン
- 判定のアルファベットだけを見て一喜一憂し、復習が後回しになる
- 過去問を「実力がついてから」と温存し、高3の冬まで一度も解かない
- 得意科目ばかり勉強し、苦手科目の失点が毎回同じ
- 出願直前に志望校を大きく変え、対策が間に合わない
現役と浪人で第一志望合格率は変わるのか
🔍 データで言えること
前述のじゅけラボ予備校の調査では、回答者全体の62.5%が現役で第一志望に合格し、浪人して進学した人は10.0%でした。ただし、浪人生だけに限った第一志望合格率は公表されておらず、公的データも私が調べた範囲では確認できませんでした。
浪人を検討している方は、浪人生の塾・予備校の選び方で環境ごとの違いを整理しておくと判断しやすくなります。
第一志望合格の可能性を高めるために今日からできること
📌 この章のポイント
全体の合格率は変えられませんが、自分の合格可能性は行動で変えられます。志望校の決め方、併願の組み方、学習サービスの選び方の順に整理します。
第一志望との距離を数字で測る手順
🔰 距離を測る3ステップ
志望校の募集要項で、受験科目・配点・合格最低点(公表されている場合)を確認します。
時間を計って解き、合格最低点との差を科目別に書き出します。
入試までの月数で割り、「今月はどの科目で何点上げるか」を決めます。
高1〜高3までの全体の流れは大学受験の学年別ロードマップにまとめています。
併願校の組み方で結果の満足度は変わる
📋 併願校の組み方の考え方
| 区分 | 目安 | 役割 |
|---|---|---|
| 挑戦校 | C〜E判定 | 第一志望を含む、合格すれば満足度が最も高い大学 |
| 実力相応校 | B〜C判定 | 現在の実力で合格が十分狙える大学 |
| 安全校 | A判定 | 入試本番で崩れても合格が見込める大学 |
※区分の目安は一般的な考え方で、模試会社による公式の基準ではありません。
塾・映像授業を使うかどうかの判断基準
💬 サービス選びで大切にしてほしいこと
塾や映像授業は、自分の弱点を埋める手段のひとつです。私は「通うかどうか」より先に、独学で足りないのが「理解」なのか「計画と管理」なのかを見極めることをすすめています。
理解を補いたいなら映像授業が選択肢になります。費用を抑えたい方はスタサプ大学受験講座の評判や、高1・高2向けのスタサプ高校講座の評判が参考になります。ただし、映像授業だけで足りるかは人によります。その限界はスタサプだけで大学受験は可能かで解説しています。
計画や管理を任せたいなら、塾・家庭教師が向いています。学習塾・家庭教師の比較で、タイプごとの特徴を確認してみてください。
第一志望に届かなかったときの考え方
💬 結果を次につなげるために
先ほどの調査が示すように、第一志望以外の大学に進む人は決して少数派ではありません。進学先で何をするかで、その後の道は大きく変わります。気持ちの整理がつかないときは大学受験の失敗との向き合い方も読んでみてください。
第一志望合格率の数字に振り回されないための注意点
📌 この章のポイント
合格率という言葉は、塾・予備校の広告でもよく使われます。数字との付き合い方を間違えると、判断を誤る原因になります。
「第一志望合格率◯%」という広告の読み方
⚠️ 広告の数字で確認したいこと
- 母数は誰か:在籍者全員か、最後まで通った人だけか
- 第一志望の定義:入塾時か、出願時か
- 調査方法:塾側の集計か、第三者の調査か
塾選びで口コミを参考にする場合も、件数や偏りに注意が必要です。口コミの分析例として個別指導キャンパスの口コミ分析やスタサプ全4講座の口コミ解説もあわせてご覧ください。
合格率の数字を目標設定に使うときの注意
❗ こんな使い方は避けたい
- 「6割受かるなら安全」と考えて、併願校を減らす
- 「4割しか受からない」と考えて、挑戦をあきらめる
- 保護者が数字を根拠に、子どもの志望校を一方的に決める
💬 保護者の方へ:数字より伝えてほしいこと
家庭教師としてご家庭に伺うと、保護者の方がネットで見た合格率を気にされている場面に出会うことがあります。お気持ちはよくわかります。ただ、受験生本人にとって必要なのは全体の確率ではなく、「次の模試までに何をするか」が決まっている状態です。
声をかけるなら、「受かりそう?」より「過去問で何点足りなかった?」と、具体的な差を一緒に確認するほうが前向きな会話になりやすいと感じています。
大学受験の第一志望合格率に関するよくある質問
❓ よくある質問
Q. 大学受験で第一志望に合格する人はどのくらいいますか?
A. 国の統計に第一志望合格率はなく、民間のインターネット調査では約4割(回答者56名)から6割台(回答者6,259名)まで幅があります。調査ごとに対象や「第一志望」の定義が異なるため、数字は目安として捉えるのが適切です。
❓ よくある質問
Q. A判定なら第一志望に合格できますか?
A. 河合塾の判定基準ではA判定は合格可能性80%以上を示しますが、合格を保証するものではありません。旺文社パスナビの解説では、A判定でも15%程度の受験生は不合格になるとされています。
❓ よくある質問
Q. E判定から第一志望に合格することはありますか?
A. あります。同じ解説ではE判定でも15%程度は合格しているとされています。ただし、判定が出た時期と科目別の失点の内訳を確認し、入試本番までに埋められる差かを冷静に見極めることが大切です。
❓ よくある質問
Q. 浪人すれば第一志望の合格率は上がりますか?
A. 浪人生に限った第一志望合格率を示す公的データは確認できませんでした。浪人で伸びるかどうかは、現役時の不合格の原因を特定し、1年間の学習計画に落とし込めるかで大きく変わると考えます。
❓ よくある質問
Q. 第一志望はいつまでに決めればいいですか?
A. 決まった期限はありませんが、過去問対策の時間を確保するために、遅くとも高3の夏までに第一志望と併願校の候補を決めておくことをおすすめします。出願直前に志望校を変えると、対策が間に合わないケースが多いためです。
❓ よくある質問
Q. 塾に通うと第一志望合格率は上がりますか?
A. 塾の利用と第一志望合格率の因果関係を示す公的データは確認できませんでした。塾は学習計画や過去問対策を補う手段のひとつであり、自分の弱点に合ったサービスを選べるかが重要です。
まとめ:大学受験の第一志望合格率は定義を確かめて使う
🎯 この記事のまとめ
- 第一志望合格率は国の統計になく、民間調査で約4割〜6割台と幅がある
- 差が出るのは、第一志望の時点・回答者の偏り・入試方式の混在が主な理由
- 模試の判定はその時点の距離であり、A判定でも落ち、E判定でも受かる人がいる
- 全体の合格率ではなく、過去問と模試で自分と第一志望の距離を測り、月ごとの目標に落とし込むことが合格への近道
⭕ この記事の考え方が役立つ人
- 合格率の数字を見て不安になっている受験生
- 子どもの志望校選びに悩んでいる保護者
- 模試の判定をどう受け止めればいいかわからない人
🔺 別の情報が必要な人
- 特定の大学の倍率や合格最低点を知りたい人(各大学の公式サイトをご確認ください)
- 特定の塾・予備校の合格実績を比較したい人
🎓 著者プロフィール

kou|教育系Webライター・プロ家庭教師
- 指導歴10年超
- 中学時代に早稲田アカデミーに通い、慶應義塾高等学校に合格
- 慶應義塾大学経済学部卒業
- 在学中、早稲田アカデミーで多数の受験生を指導
- 中学受験・高校受験・大学受験・中高一貫校・浪人生・不登校・発達障害の指導経験あり
この記事を書く理由:大学受験生や浪人生の指導を通じて、合格率の数字に振り回されて判断を誤る受験生を見てきました。特定の教育機関に偏らない立場から、数字の正しい読み方をお伝えしたいと考えています。
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📝 調査概要
- 調査対象:大学受験の第一志望合格率に関する公開調査、模試の判定基準、公的統計
- 調査方法:公開資料・報道記事の文献調査/著者の指導経験に基づく考察
- 調査実施日:2026年10月24日
- 情報の限界:紹介した調査は民間企業のインターネット調査で、無作為抽出ではありません。浪人生のみ・入試方式別の第一志望合格率は確認できませんでした。著者自身は大学受験を受験生として経験した立場ではなく、指導者として記述しています。
- 利益相反の有無:なし(本記事に広告・報酬を受けた掲載はありません)
📚 参考文献・引用元
- リセマム「第一志望大学への現役合格は6割強、じゅけラボ調査」(参照日:2026年10月24日)
- PR TIMES スタディチェーン編集部の調査リリース(参照日:2026年10月24日)
- じゅけラボ予備校「大学受験生の第一志望大学への現役合格に関する調査」(参照日:2026年10月24日)
- 旺文社 大学受験パスナビ(模試の判定の解説)(参照日:2026年10月24日)
- 文部科学省「学校基本調査」(参照日:2026年10月24日)
- 独立行政法人 大学入試センター(参照日:2026年10月24日)
🏷️ 記事情報
公開日:2026年10月24日/最終更新日:2026年10月24日
※情報変更があった場合は随時更新します。

