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🎓 この記事を書いた人

kou|教育系Webライター・プロ家庭教師(フリーランス)
指導歴10年超。早稲田アカデミーから慶應義塾高校に合格し、慶應義塾大学経済学部を卒業。在学中は早稲田アカデミーで講師として多数の受験生を指導しました。塾講師と、業務委託で働くフリーランス講師の両方を経験した立場から本記事を執筆しています。
公開日:2026年10月7日/最終更新日:2026年10月7日
※情報変更があった場合は随時更新します。
🎯 結論
結論:河合塾のストライキは、2025年5月に自由が丘校で講師1名が授業の最後15分間を止めたもので、河合塾は補講で対応する方針を示しています。受験生の学習への実害は限定的と考えます。
「河合塾 ストライキ」というニュースを見て、「授業が止まるの?」「このまま通わせて大丈夫?」と不安になった方も多いのではないでしょうか。本記事では、報道と公的情報をもとに事実関係を整理し、受験生・保護者として何をすればよいかまでお伝えします。
📋 この記事でわかること
- 河合塾のストライキがいつ・どこで・なぜ起きたのか
- 講師側の要求と河合塾側の対応
- 予備校講師のストライキは法律上どう扱われるのか
- 受験生の授業・成績への影響と、取るべき行動
- この件を理由に河合塾を避けるべきかの判断材料
📝 本記事の立場と情報の限界
私は河合塾に在籍したことはなく、今回の件の当事者でもありません。事実関係は報道と公的情報の範囲内でお伝えし、私の見解は「考察」として区別して記述します。河合塾および河合塾ユニオンとの利益相反はありません。
河合塾のストライキとは?何が起きたのかを整理
📌 この章のポイント
大手予備校で講師が授業中にストライキを行うのは、報道でも「異例」と表現された出来事です。まずは「いつ・どこで・誰が・何を」を正確に押さえましょう。
河合塾ストライキの概要(2025年5月・自由が丘校)
🔍 事実関係の整理
河合塾のストライキとは、2025年5月21日、河合塾自由が丘校(東京都目黒区)で、講師歴38年の竹中達二さん(河合塾ユニオン委員長)が、担当する物理の授業のうち最後の15分間を止めて行った労働争議です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 日時 | 2025年5月21日 16時25分〜16時40分 |
| 場所 | 河合塾自由が丘校 |
| 実施者 | 竹中達二さん(河合塾ユニオン委員長)1名 |
| 方法 | 90分授業の最後15分間を中断し、演説を実施 |
| 河合塾の対応 | 15分短縮で終了と説明し、補講を実施予定 |
出典:弁護士ドットコムニュース、北海道新聞デジタル(いずれも2026年10月7日参照)
ストライキまでの経緯と河合塾ユニオンの3つの要求
⚖️ 講師側が求めたこと
報道によると、河合塾ユニオンは団体交渉で次の3点を求め、河合塾側の回答はいずれも応じない「ゼロ回答」だったとされています。
| 要求 | 中身 |
|---|---|
| 賃上げ | 授業1分あたり35円(90分授業で3,150円)の引き上げ |
| 社会保険 | 講師の私学共済への加入 |
| 雇用の安定 | 業務委託講師の労働者としての扱いと、無期雇用への転換 |
竹中さんの授業単価は1コマ約1万7,000円で、10年以上据え置かれてきたと報じられています。
河合塾側の対応と生徒の反応
🏢 塾と生徒の受け止め
河合塾は、授業は大きな混乱なく15分短縮で終了したと説明し、補講を早急に行う予定であること、生徒・保護者に理解を求めることを表明しました。
一方、報道では演説を聞いた生徒から講師の待遇改善に共感する声も紹介されています。
なぜ講師はストライキに踏み切ったのか
📌 この章のポイント
ニュースだけでは「なぜ授業を止めてまで?」が見えにくいかもしれません。ここでは予備校講師の報酬の仕組みから、要求の中身を読み解きます。
予備校講師の報酬の仕組み「コマ給」とは
🔰 コマ給の基本
集団授業を行う塾・予備校の講師報酬は、授業1回(1コマ)ごとに単価が決まる「コマ給」が一般的です。担当コマが減れば収入も減るため、単価が据え置かれると、物価が上がった分だけ実質的な収入は目減りします。
今回の「1分35円」という要求も、このコマ単価を分単位に割り戻した形で示されたものです。
要求額「1分35円」は何%の賃上げに当たるか
🧮 報道の数字から試算
報道された数字をもとに私が試算すると、1コマ約1万7,000円に3,150円を上乗せした場合、引き上げ率は約18.5%になります。
※引き上げ率は「3,150円÷約17,000円」による著者の概算です。
💡 18.5%という数字をどう見るか
参考までに、連合が公表した「2025春季生活闘争 最終回答集計」では、平均賃上げ率は5.25%でした。数字だけを並べると今回の要求はかなり大きく見えます。
ただし、10年以上単価が上がっていないのであれば、その間の物価上昇分をまとめて取り戻そうとする要求と読むこともできます。「大きい要求か」より「何年分の据え置きを埋めようとしているか」で見るのが、公平な見方だと私は考えます。
業務委託講師と私学共済という論点
🛡️ 賃上げ以外の2つの要求の意味
河合塾は学校法人として運営される予備校です。日本私立学校振興・共済事業団(私学共済)は、学校法人の教職員が加入対象となる共済制度です。業務委託契約の講師はこうした制度の枠外に置かれやすいため、加入を求めたものと考えられます。なお、河合塾の教職員の加入状況は、公開情報では確認できませんでした。
また「無期雇用への転換」は、労働契約法第18条の無期転換ルール(有期契約が通算5年を超えた労働者が申し込める制度)を念頭に置いた要求と読めます。業務委託のままではこのルールの対象外になる、という点が争点の核心です。
フリーランス講師として私が感じた「据え置き」の重み
💬 当事者に近い立場からの考察
私は現在、フリーランスの家庭教師として働いています。業務委託に近い働き方では、報酬を上げてほしいと言い出せる場が制度として用意されていないことが多いと実感しています。
見落とされがちなのが授業準備の時間です。私自身、授業1回のために教材研究や予習の時間を使います。1コマ約1万7,000円を90分で割ると時給は約1万1,300円ですが、準備に同じ90分かかれば実質は約5,700円まで下がります(著者の概算)。ニュースの「1コマ1万7,000円」だけを見て高給と判断するのは早計だと考えます。
今回の件について私は当事者ではありませんが、個人では交渉の場すら持ちにくい講師が、組合という形で声を上げたこと自体は理解できます。同時に、生徒の授業時間を使う方法には賛否があって当然だとも思います。
予備校のストライキは違法?法律上の位置づけ
📌 この章のポイント
「授業を止めるのは許されるの?」という疑問は自然なものです。ここでは法律が定める基本的な枠組みを確認します。
ストライキは憲法と労働組合法で保障された権利
⚖️ 法律の基本
- 日本国憲法第28条は、勤労者の団結権・団体交渉権・団体行動権(ストライキを含む)を保障しています。
- 労働組合法第8条は、正当な争議行為で損害を受けたことを理由に、使用者が組合や組合員に賠償を請求できないと定めています。
つまりストライキそのものは違法ではなく、法律で守られた行為です。ただし、目的や手段が「正当」かどうかは個別に判断されます。
業務委託の講師でも「労働者」になり得るのか
🔍 労働組合法上の「労働者」
労働組合法第3条は、職業の種類を問わず、賃金・給料などの収入によって生活する人を「労働者」と定義しています。最高裁は2011年4月12日の判決(新国立劇場運営財団事件・INAXメンテナンス事件)で、業務委託の形式で働く人でも、実態によっては労働組合法上の労働者に当たると判断しています。
そのため、契約の名前が「業務委託」でも、実態次第で団体交渉やストライキの主体になり得るというのが基本的な考え方です。
📝 ご注意
本記事の内容は一般的な情報提供を目的としており、法的アドバイスを構成するものではありません。個別の法的問題については弁護士等の専門家にご相談ください。
受験生への影響は?授業・補講・成績の観点で検証
📌 この章のポイント
受験生や保護者にとって一番気になるのは「自分の授業は大丈夫か」でしょう。報道で確認できる事実と、確認できないことを分けて整理します。
実際に失われたのは授業15分で補講対応
📊 影響の大きさ
報道された事例で止まったのは、1つの校舎・1つの授業の最後15分間です。河合塾は補講を行う方針を示しているため、学習内容そのものが失われる事態は想定されていません。
ストライキが繰り返される可能性は?
⚠️ 現時点で確認できたこと・できないこと
2026年10月7日時点で私が調べた範囲では、2025年5月以降に河合塾で新たなストライキが行われたという報道は確認できませんでした。
ただし、労使交渉は外部から見えない形で続いている可能性があり、今後の動きを予測することはできません。
影響を受けやすい人・ほとんど受けない人
🆚 立場別の影響の目安
| 立場 | 影響の目安 |
|---|---|
| 該当講師の授業を受けている生徒 | 授業時間の一部が補講に回る可能性 |
| 他の講師・他校舎の生徒 | 報道された事例では直接の影響なし |
| 映像授業・模試のみの利用者 | 報道された事例では直接の影響なし |
| 入塾を検討中の人 | 判断材料の一つにはなるが決定打ではない |
※報道された1件をもとにした著者の整理です。
河合塾に通う・検討中の受験生と保護者が取るべき行動
📌 この章のポイント
不安なときほど、事実を確認して淡々と動くのが一番です。ここでは具体的な行動に落とし込みます。
授業が止まったときの3ステップ
🔢 落ち着いて確認する手順
校舎の窓口や担当チューターに、補講の日時と内容を確認します。
テキストの該当範囲を確認し、補講までに予習しておくと学習の遅れを防げます。
講座変更や学習計画の見直しが必要か、チューターとの面談で相談します。
この件だけで河合塾を避けるべきか
💬 元塾講師としての見解
結論から言うと、この1件だけを理由に河合塾を候補から外す必要はないと私は考えます。止まったのは1回の授業の15分で、補講対応も示されているからです。
多くの受験生を指導してきた経験から言えば、予備校選びで差がつくのは、自分に合う講師・コース・自習環境に出会えるかどうかです。講師の質や当たり外れのほうが、合否への影響はずっと大きいと感じます。
不安を減らしたい方は、河合塾の説明会で次の3点を聞いてみてください。
- 授業が休講・短縮になったときの補講ルール
- 年度途中で講師が交代した場合の対応
- 補講に出られないときの映像や資料での代替
この3点にはっきり答えてもらえれば、ストライキに限らず不測の事態への備えを確認できます。
❌ 気をつけたいデメリット
- 講師側の待遇をめぐる交渉は決着しておらず、先行きは見通せません。
- 人気講師が待遇を理由に他塾へ移る可能性はどの予備校にもあり、河合塾も例外ではありません。
- 受験直前期に授業が止まると、心理的な負担は15分という時間以上に大きくなり得ます。
不安が残るなら比較検討する選択肢
🧭 他の選択肢と比べたい方へ
授業が止まったときの保険として、スタディサプリのような映像授業を併用する方法もあります。
集団授業そのものに不安があるなら、個別指導キャンパスの評判のように個別指導の実態を調べてみるのも一つの方法です。
河合塾のストライキに関するよくある質問
❓ 読者からよく寄せられそうな疑問
ここでは、ニュースを見た受験生・保護者が抱きやすい疑問にまとめてお答えします。
河合塾のストライキはいつ、どこで起きましたか?
❓ Q&A
報道によると、2025年5月21日に河合塾自由が丘校(東京都目黒区)で、河合塾ユニオン委員長の竹中達二さんが担当する物理の授業の最後15分間(16時25分〜16時40分)に行われました。
ストライキで短くなった授業分はどうなりましたか?
❓ Q&A
報道によると、河合塾は授業が15分短縮で終了したことを認め、補講を早急に実施する予定であるとしています。通塾中の授業で同様のことがあった場合は、所属校舎の窓口やチューターに補講の日程を確認してください。
予備校講師のストライキは違法ではないのですか?
❓ Q&A
団体行動権は憲法28条で保障されており、労働組合法第8条は正当な争議行為による損害について使用者が組合や組合員に賠償請求できないと定めています。個別のストライキが正当かどうかの最終判断は、目的や手段などを踏まえて行われます。
今後も河合塾でストライキが起きる可能性はありますか?
❓ Q&A
2026年10月7日時点の調査では、2025年5月以降に新たなストライキが行われたという報道は確認できませんでした。労使交渉の行方は外部から予測できないため、断定はできません。
ストライキがあった河合塾に入塾しても大丈夫ですか?
❓ Q&A
報道された事例で失われたのは1回の授業の15分で、補講対応も示されています。この1件だけで指導の質や受験結果への影響を判断する根拠は乏しいため、講師・コース・費用・通いやすさなど本来の判断軸で比較することをおすすめします。
ストライキで短縮された分の授業料は返金されますか?
❓ Q&A
今回の件で河合塾が返金に関する規定を公表したことは、公開情報では確認できませんでした。報道された事例では補講で対応する方針が示されています。返金の扱いについては、在籍校舎の窓口で直接確認してください。
まとめ:河合塾のストライキは事実を確認して冷静に判断を
🎯 この記事のまとめ
- 2025年5月21日、河合塾自由が丘校で講師1名が授業の最後15分間ストライキを実施
- 要求は賃上げ(1分35円)・私学共済加入・業務委託講師の雇用安定の3点
- 河合塾は補講で対応する方針を表明
- ストライキは憲法と労働組合法で保障された権利
- 受験生への実害は限定的で、この1件だけで河合塾を避ける根拠は乏しい
✅ 河合塾を検討してよい人
- 講師やコースの中身で予備校を選びたい人
- 補講や面談など校舎のフォローを活用できる人
⚠️ 慎重に比較したほうがよい人
- 予定変更があると強く不安になりやすい人
- 特定の講師の授業を目当てに入塾を考えている人
📝 ご注意
本記事の情報はあくまで一般的な傾向に基づくものです。最終的な進路・教育の選択は、お子様・ご本人と保護者が十分に情報を収集・比較検討したうえで行ってください。
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🎓 著者プロフィール

kou|教育系Webライター・プロ家庭教師(フリーランス)
中学時代に早稲田アカデミーに通い、慶應義塾高校に合格。慶應義塾大学経済学部を卒業し、在学中は早稲田アカデミーで多数の受験生を指導しました。指導歴は10年を超え、中学受験・高校受験・大学受験のほか、中高一貫校生・浪人生・不登校・発達障害のある生徒の指導経験があります。
この記事を書く理由:塾講師として生徒を教える側と、フリーランスとして業務委託に近い形で働く側の両方を経験しているため、講師の待遇問題と受験生の不安の双方を、どちらにも偏らずにお伝えできると考えています。
📋 調査概要
- 調査対象:2025年5月の河合塾自由が丘校における講師ストライキと、その法的な位置づけ
- 調査方法:報道記事の調査/法令(e-Gov法令検索)の確認/著者の業界知見
- 調査実施日:2026年10月7日
- 情報の限界:著者は河合塾・河合塾ユニオンへの取材を行っておらず、団体交渉の詳細や河合塾の公式見解の全文は確認できていません。2025年5月以降の交渉の経過も確認できませんでした。
- 利益相反の有無:なし(河合塾・河合塾ユニオンとの金銭的関係はありません)
📚 参考文献・引用元
- 弁護士ドットコムニュース「河合塾ベテラン講師が異例ストライキ」(2026年10月7日参照)
- 北海道新聞デジタル「河合塾の講師がストライキ決行」(2026年10月7日参照)
- e-Gov法令検索「日本国憲法」(2026年10月7日参照)
- e-Gov法令検索「労働組合法」(2026年10月7日参照)
- e-Gov法令検索「労働契約法」(2026年10月7日参照)
- 日本私立学校振興・共済事業団(2026年10月7日参照)
- 日本労働組合総連合会(連合)「2025春季生活闘争 最終回答集計」(2026年10月7日参照)
公開日:2026年10月7日/最終更新日:2026年10月7日
※情報変更があった場合は随時更新します。

