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旅人算の解き方|中学受験の出会い算・追いかけ算を元塾講師が解説

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kou|教育系Webライター・プロ家庭教師

指導歴10年超。慶應義塾大学在学中に早稲田アカデミーで多数の受験生を指導し、現在はフリーのプロ家庭教師として中学受験生の算数も担当しています。

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公開日:2026年10月15日/最終更新日:2026年10月15日
※情報変更があった場合は随時更新します。

🎯 結論

結論:旅人算は「2人の間の距離が1分あたり何m縮むか(広がるか)」を考える問題です。向かい合って進むなら速さの和、同じ向きに進むなら速さの差を使い、線分図やダイヤグラムで状況を描けば、入試の応用問題まで同じ考え方で解けます。

「公式は覚えたのに、文章題になると手が止まる」「家で教えたいけれど、方程式を使わずにどう説明すればいいかわからない」。旅人算については、受験生からも保護者の方からも、こうした声をよく聞きます。

📋 この記事で解決できる疑問

  • 旅人算とは何か、出会い算と追いかけ算はどう違うのか
  • 例題を使った基本の解き方の手順
  • 休憩・往復・ダイヤグラム・比など、入試で差がつく応用パターン
  • 旅人算でつまずく原因と、家庭で教えるときの注意点
  • 学年別の進め方と、塾・家庭教師・映像授業の使い分け

読み終えるころには、初めて見る問題でも「まず何を描き、速さを足すのか引くのか」を自分で判断できる状態を目指せます。

💬 この記事の立ち位置

解き方の手順やつまずきの傾向は、私が早稲田アカデミーの講師として、そして現在プロ家庭教師として中学受験生の算数を指導してきた経験に基づいています。一方、学校のカリキュラムに関する記述は文部科学省の公開資料に基づくもので、特定の塾の教材内容や入試での出題数といった統計は扱っていません。例題はすべて私が作成したもので、実際の入試問題ではありません。

  1. 旅人算とは?中学受験で問われる基本の考え方
    1. 旅人算とは?2人の「間の距離」の変化を考える特殊算
    2. 出会い算と追いかけ算の違い|速さの和と速さの差
    3. 旅人算はいつ習う?学校と中学受験塾の進度の違い
  2. 旅人算の解き方の基本手順|例題3問で確認
    1. 旅人算の解き方4ステップ
    2. 例題1:出会い算(向かい合って進む)
    3. 例題2:追いかけ算(時間差で同じ向きに進む)
    4. 例題3:池の周りを回る旅人算
  3. 中学入試で差がつく旅人算の応用パターン
    1. 途中で休憩する・速さが変わる問題
    2. 往復する問題|2回目に出会うまでの道のりは3倍
    3. ダイヤグラムで解く旅人算
    4. 比を使う旅人算|同じ時間なら道のりの比は速さの比
  4. 元塾講師が見た旅人算でつまずく子の共通点
    1. つまずく原因は公式の暗記と図を描かないこと
    2. 指導で効果があった「0分後と1分後の図」
    3. 間違いの種類を記録して同じミスを防ぐ
  5. 旅人算の勉強法と注意点|学年別の進め方
    1. 学年別|旅人算の勉強の進め方
    2. 旅人算の勉強で注意したい3つの落とし穴
    3. 保護者が家庭で旅人算を教えるときの注意点
    4. 塾・家庭教師・映像授業の使い分け
  6. 旅人算に関するよくある質問
    1. 旅人算は何年生で習いますか?
    2. 旅人算を方程式で解いてもいいですか?
    3. 旅人算の公式は覚えるべきですか?
    4. ダイヤグラムはいつから使えばいいですか?
    5. 旅人算が苦手な場合、何から始めればいいですか?
  7. まとめ:旅人算は中学受験算数で図にする力を育てる単元
    1. 旅人算対策のポイント
    2. 旅人算の理解を深めるために次にやること

旅人算とは?中学受験で問われる基本の考え方

🔍 この章で押さえること

「AさんとBさんが同時に出発して、何分後に出会うか」。この形の問題が旅人算の典型です。この章では、旅人算の定義、出会い算と追いかけ算の違い、そしていつ習うのかを整理します。

旅人算とは?2人の「間の距離」の変化を考える特殊算

📌 旅人算の定義

旅人算とは、2人(または2つのもの)が同時に、あるいは時間差で動くときに、出会うまでの時間や追いつくまでの時間、その地点などを求める問題です。中学受験の算数では、和差算やつるかめ算などと並ぶ「特殊算」の一つとして扱われます。

解くときのポイントは、2人の動きを別々に追うのではなく、2人の間の距離が1分(1秒)あたりどれだけ変わるかという一点に注目することです。

📊 速さに関するほかの特殊算との違い

特殊算主な内容旅人算との関係
旅人算2人が出会う・追いつく速さの和・差で間の距離の変化を考える
通過算電車が鉄橋を渡る・すれ違う電車の長さを道のりに加える点が違うが、すれ違い・追い越しは旅人算と同じく和・差を使う
流水算船が川を上る・下る川の流れの速さを足し引きして、船の実際の速さを求める

いずれも「速さ×時間=道のり」の関係が土台です。旅人算で和・差の考え方を固めておくと、通過算や流水算にも入りやすくなります。

出会い算と追いかけ算の違い|速さの和と速さの差

🆚 出会い算と追いかけ算の比較

項目出会い算追いかけ算
2人の動き向かい合って進む同じ向きに進む
間の距離の変化1分ごとに縮む速い方が後ろにいれば1分ごとに縮む
使う速さ速さの和速さの差
時間の求め方はじめの距離÷速さの和はじめに離れている距離÷速さの差
池の周りでは反対向き:1周÷速さの和同じ向き:1周÷速さの差

💬 和か差かは「1分後の図」が決める

私が授業で繰り返し伝えてきたのは、和を使うか差を使うかは暗記ではなく、1分後の2人を描けば自然に決まるということです。向かい合えば2人の進んだ分だけ間が縮むので和、同じ向きなら速い方が遅い方より多く進んだ分だけ縮むので差です。逆に、背中合わせに離れていくなら和の分だけ広がり、速い方が前にいるなら差の分だけ広がります。「縮む・広がる」と「和・差」の4通りを、すべて1分後の図で説明できるようになるのが目標です。この理由を説明できる生徒は、条件が複雑になっても崩れにくいと感じています。

旅人算はいつ習う?学校と中学受験塾の進度の違い

📋 学校で速さを学ぶ時期

現行の小学校学習指導要領(平成29年告示)では、速さは第5学年で扱う内容とされています(文部科学省:学習指導要領)。ただし、学校の教科書に「旅人算」という名前の単元があるわけではなく、2人が出会う・追いつく問題を体系的に扱うのは主に中学受験塾のカリキュラムです。

💬 塾の進度は学校より早い

中学受験塾では、学校より早い時期に速さの単元へ入るのが一般的です。私が指導してきた生徒でも、学校で速さを習う前に塾で旅人算まで進んでいるケースは珍しくありませんでした。「学校の授業で補える」とは考えず、塾の進度に合わせて家庭での復習時間を確保しておくことをおすすめします。算数全体を学年ごとにどう進めるかは、中学受験算数の学年別勉強法で詳しくまとめています。

受験までの全体スケジュールのなかで算数の位置づけを確認したい方は、学年別の中学受験ロードマップもあわせてご覧ください。

旅人算の解き方の基本手順|例題3問で確認

🔍 この章で押さえること

旅人算は、問題の見た目が変わっても解く手順はほぼ同じです。まず4つの手順を確認し、そのあと出会い・追いかけ・池の周りの3パターンの例題で使い方を見ていきます。

旅人算の解き方4ステップ

🔢 解き方の手順

① 図を描く:線分図に2人の出発点・向き・速さを書き込む
② 向きを確認する:向かい合う(出会い)か、同じ向き(追いかけ)か
③ 1分あたりの距離の変化を出す:出会いなら速さの和、追いかけなら速さの差
④ 時間と地点を求める:縮める距離÷1分あたりの変化で時間を出し、必要なら「速さ×時間」で地点を出す

⚠️ ③の前に単位をそろえる

分速と秒速、mとkmが混在している問題では、③に進む前に必ず単位をそろえます。目安として時速3.6km=分速60m=秒速1mの関係を覚えておくと、換算ミスに気づきやすくなります。

例題1:出会い算(向かい合って進む)

📋 例題1

家から駅までは1800mです。兄は家から駅へ分速70m、弟は駅から家へ分速50mで同時に出発しました。2人が出会うのは何分後で、家から何mの地点ですか。

🧮 解き方

  • 1分で2人の間は70+50=120m縮む
  • 1800÷120=15分後に出会う
  • 兄は15分で70×15=1050m進むので、家から1050mの地点

確かめ:弟は50×15=750m進み、1050+750=1800mで全体と一致します。

例題2:追いかけ算(時間差で同じ向きに進む)

📋 例題2

弟が分速60mで家を出てから10分後に、兄が自転車に乗って分速180mで同じ道を追いかけました。兄は出発してから何分後に弟に追いつきますか。

🧮 解き方

  • 兄が出発する時点で、弟は60×10=600m先にいる
  • 1分で2人の間は180−60=120m縮む
  • 600÷120=5分後に追いつく

💬 「何分後」の基準を確認する

この問題で多い間違いは、「弟が出発してから15分後」と答えてしまうことです。問われているのは兄が出発してからの時間です。私は答えを書く前に、問題文の「〜してから」に線を引く習慣をつけてもらっていました。

例題3:池の周りを回る旅人算

📋 例題3

1周1200mの池の周りを、Aは分速80m、Bは分速70mで、同じ地点から同時に出発します。

(1)反対向きに進むとき、はじめて出会うのは何分後ですか。
(2)同じ向きに進むとき、AがBにはじめて追いつくのは何分後ですか。

🧮 解き方

  • (1)2人合わせて1周分進んだときに出会う:1200÷(80+70)=8分後
  • (2)AがBより1周多く進んだときに追いつく:1200÷(80−70)=120分後

💡 池の問題は「1周=はじめの距離」

池の周りの問題を別物として覚える必要はありません。1周の長さを「はじめに離れている距離」と読みかえれば、例題1・2とまったく同じ構造です。円を1本の線分に切り開いて描いてみると、子どもも納得しやすくなります。

中学入試で差がつく旅人算の応用パターン

🔍 この章で押さえること

入試では、基本形をそのまま問う問題より、休憩や往復などの条件を加えた問題が中心になります。ここでは、私が指導の中で繰り返し扱ってきた4つの応用パターンを、基本手順とのつながりがわかるように解説します。

途中で休憩する・速さが変わる問題

📋 例題4

3100m離れたA地点とB地点から、太郎は分速80mでBへ、花子は分速60mでAへ同時に出発しました。太郎は途中で5分間休みました。2人が出会うのは出発から何分後ですか(太郎の休憩は出会う前に終わっているものとします)。

🧮 解き方

  • 太郎が休んでいる5分間は花子だけが進む:60×5=300m
  • 残り3100−300=2800mを2人で縮める:2800÷(80+60)=20分
  • 休憩の5分を足して、出発から25分後

確かめ:太郎は80×20=1600m、花子は60×25=1500m進み、合計3100mです。

💡 「片方だけが動く時間」を先に切り出す

休憩や時間差がある問題は、片方だけが動いている時間と、2人とも動いている時間に分けて考えるのがコツです。休憩がいつ始まったかは、出会う前に終わっていれば答えに影響しません。この点に自分で気づけるかどうかが、応用問題に強くなる分かれ目だと考えています。

往復する問題|2回目に出会うまでの道のりは3倍

📋 例題5

A地点とB地点は2400m離れています。兄はAから分速70m、弟はBから分速50mで同時に出発し、AB間を往復します(端に着いたらすぐに折り返します)。1回目と2回目に出会うのは、それぞれ出発から何分後ですか。

🧮 解き方

  • 1回目:2400÷(70+50)=20分後
  • 1回目に出会うまでに、2人が進んだ道のりの合計はAB間1本分
  • 2回目に出会うまでには、2人合わせてAB間3本分(2400×3=7200m)進む
  • 2回目:7200÷120=60分後

⚠️ 「3倍」が使えないケース

2人の速さの差が大きいと、遅い方が端に着く前に速い方が後ろから追いつき、2回目が「追い越し」になる場合があります。その場合は3倍の関係は使えません。3倍を使う前に、2回目が向かい合っての出会いかどうかを図で確認することが大切です。

ダイヤグラムで解く旅人算

📌 ダイヤグラムとは

ダイヤグラムは、横軸に時間、縦軸に地点(道のり)をとったグラフです。線が交わる点が「出会い」や「追いつき」を表し、線の傾きが急なほど速く進んでいることを示します。往復や3人以上が登場する問題では、線分図より状況を整理しやすくなります。下の図は例題5をダイヤグラムにしたものです。

例題5のダイヤグラム例題5のダイヤグラム(AB間2400m)A 0m1200mB 2400m020406080分①20分後・Aから1400m②60分後・Aから600m兄がBで折り返し(約34.3分)弟が折り返し(48分)兄(Aから分速70m)弟(Bから分速50m)①まで2人合わせて2400m、②まで合わせて7200m(3倍)
出典:著者作成(例題5の数値をもとに作図)

💡 図から読み取れること

交点①から交点②までの40分間に、兄は折り返しを1回、弟も折り返しを1回しています。2人とも1回ずつ端で折り返してから向かい合って出会う形になっていることが図で確認できるので、「3倍」の関係を安心して使えます。私はダイヤグラムを「答えを出す道具」としてだけでなく、「解き方の前提が成り立っているかを確かめる道具」として使うよう指導してきました。

比を使う旅人算|同じ時間なら道のりの比は速さの比

📌 比で解く考え方

2人が同時に出発して出会う場合、出会うまでにかかった時間は2人とも同じです。時間が同じなら、進んだ道のりの比は速さの比と等しくなります。

例題5なら、兄と弟の速さの比は70:50=7:5。1回目に出会うまでに兄が進んだ道のりは、2400×7÷12=1400mとなり、上の図の交点①と一致します。

💬 難関校対策では「比」が欠かせない

私が指導してきた難関校志望の生徒の演習では、速さそのものが与えられず、比だけを手がかりに解く問題を扱う場面が少なくありませんでした。旅人算を「和と差で割る単元」と捉えたままだと、こうした問題に対応しにくくなります。入試問題の難しさの全体像は中学受験の出題傾向と難しさで解説しています。

志望校で旅人算がどのような形で出題されているかは、過去問で確認するのが確実です。始める時期や復習の方法は過去問の始め方と使い方を参考にしてください。

元塾講師が見た旅人算でつまずく子の共通点

🔍 この章で押さえること

旅人算の得点を分けるのは、計算力よりも「状況を図にできるかどうか」です。この章では、私が指導の中で見てきたつまずきの典型と、実際に効果を感じた対処法をお伝えします。

つまずく原因は公式の暗記と図を描かないこと

🗣️ 指導現場で見てきた3つのパターン

早稲田アカデミーでの指導でも、プロ家庭教師としての指導でも、旅人算が苦手な生徒には共通点がありました。

  • 「和で割る」「差で割る」を式の形だけで覚えている:基本問題は解けるのに、休憩や往復が入ると何を割ればいいかわからなくなる
  • 問題文を読んですぐ式を書き始める:向きや時間差を読み落とし、和と差を取り違える
  • 単位換算で崩れる:考え方は合っているのに、分速と時速の混在で答えがずれる

どれも計算力の問題ではありません。公式を覚えるより先に、図を描いてから式を立てる順番を体に染み込ませることが、遠回りに見えて最短だと考えています。

指導で効果があった「0分後と1分後の図」

💡 和と差を子ども自身に判断させる方法

旅人算が苦手な生徒に私が取り入れてきたのは、出発時(0分後)の図と1分後の図を上下に並べて描き、間の距離が何m変わったかを書き込ませる練習です。

① 0分後:2人の位置と、間の距離を線分図に書く
② 1分後:それぞれ速さの分だけ動かした位置を下に書く
③ 2つの図を比べ、間の距離が何m縮んだか(広がったか)を書き込む

これを数題続けると、「向かい合っているから和」「同じ向きだから差」を、教えなくても子ども自身が言えるようになります。公式を先に教えるより時間はかかりますが、応用問題に入ってからの伸び方が違うと感じてきました。

間違いの種類を記録して同じミスを防ぐ

✏️ 旅人算の間違いは4種類に分けられる

旅人算の間違いは、おおむね「図の描き間違い」「和と差の取り違え」「単位換算のミス」「『何分後』の基準の取り違え」に分けられます。丸付けのときにどの種類かを一言書き残しておくだけで、自分の弱点がはっきりします。記録の方法は算数の間違いノートの作り方で詳しく紹介しています。

旅人算の勉強法と注意点|学年別の進め方

🔍 この章で押さえること

旅人算は、速さの基本ができていないと積み上がらない単元です。この章では、時期ごとの目標と、家庭学習で陥りやすい落とし穴、塾・家庭教師・映像授業の使い分けを整理します。

学年別|旅人算の勉強の進め方

📊 時期別の目標と取り組み方

時期目標取り組み方
速さを学び始めた時期速さ・時間・道のりの関係と単位換算1人の速さの問題を確実に解けるようにする
旅人算の単元を学ぶ時期出会い・追いかけ・池の周り例題1〜3の型を、図を描いてから解く
応用期休憩・往復・ダイヤグラム・比条件が増えた問題を、片方だけが動く時間に分けて考える
入試直前期志望校の出題形式への対応過去問で出題パターンを確認し、間違いの種類を記録する

具体的な学年は塾のカリキュラムによって異なるため、上の表は順序の目安としてお使いください。

旅人算の勉強で注意したい3つの落とし穴

⚠️ 家庭学習で起こりやすい落とし穴

  • 公式の丸暗記で先へ進む:基本問題の正解に安心して応用に進むと、条件が増えた途端に崩れます
  • 基本が不安定なまま難問集に手を出す:解説を読んでも図の意味がわからず、自信を失いやすくなります
  • 答えの丸付けだけで終わる:正解でも図が描けていなければ、再現性はありません。図を見直すまでが1問です

保護者が家庭で旅人算を教えるときの注意点

❗ 方程式で教えるのは避ける

保護者の方が中学で習った方程式(xを使う解き方)で教えると、答えは出ても塾で習う線分図・比の解き方と食い違い、子どもが混乱しやすくなります。家庭で教えるときは、塾のテキストに載っている図の描き方に合わせるのが基本です。また、1問に長時間付き合うより、「どこまで図が描けたか」を確認して、わからない部分は塾の先生に質問するよう促す方が、親子ともに負担が少なくなります。

💬 図と比で解く力は中学数学でも生きる

私自身は中学受験ではなく高校受験を経験し、中学では速さの文章題を方程式で解いてきました。その立場から見ると、旅人算で身につける「1分あたりの距離の変化に注目する」「同じ時間なら道のりの比=速さの比」という考え方は、中学数学で方程式を立てるときにも、どの量を等しいとおくかを判断する土台になります。小学生のうちに方程式を急ぐ必要はなく、図と比で考える経験そのものが中学以降の財産になると考えています。

塾・家庭教師・映像授業の使い分け

⚖️ 学習手段ごとの特徴

手段向いている場面注意点
集団塾カリキュラムに沿って体系的に学びたい授業のペースについていけないと、つまずきが放置されやすい
家庭教師どこで図が描けなくなるかを個別に見てほしい費用は集団塾より高くなりやすい
映像授業速さの基本や解説を何度も見返したいその場で質問できず、自分で進める力が必要

💬 旅人算の苦手が続くときの選択肢

塾の授業だけでは図の描き方が身につかない場合、個別に手元を見ながら指導できる家庭教師は有力な選択肢です。選び方の基準と費用感は中学受験で家庭教師を選ぶポイントで解説しています。

費用を抑えて速さの基本から見直したい場合は、映像授業で復習する方法もあります。中学受験にどこまで対応できるかはスタサプの中学受験対応の実力で検証しました。塾・家庭教師を横並びで比較したい方は学習塾・家庭教師の比較ランキングもご覧ください。

🧭 今日からできる第一歩

この記事の例題1〜3を、解き方を見ずに「0分後と1分後の図」から解き直してみてください。3問とも図から和・差を説明できれば基本は定着しています。どこかで手が止まった場合は、その問題の型に戻って練習するのが最短ルートです。

旅人算に関するよくある質問

🔍 この章で押さえること

旅人算について、受験生や保護者の方からよく受ける質問をまとめました。習う時期、方程式の扱い、公式の覚え方など、勉強を進めるうえで迷いやすい点にお答えします。

旅人算は何年生で習いますか?

❓ 回答

学校では、現行の小学校学習指導要領で速さは5年生の内容とされています。ただし「旅人算」という名前で出会い・追いかけの問題を体系的に学ぶのは主に中学受験塾で、扱う時期は塾のカリキュラムによって異なります。

旅人算を方程式で解いてもいいですか?

❓ 回答

答えを出す手段として方程式を使うこと自体は誤りではありません。ただし中学受験塾のカリキュラムは方程式を使わない解き方で組まれているため、塾で習う線分図や比の解き方と混ざると混乱しやすくなります。小学生のうちは図と比で解ける力を優先し、記述式の答案での扱いは志望校の過去問や学校の説明で確認することをおすすめします。

旅人算の公式は覚えるべきですか?

❓ 回答

「出会いは速さの和、追いかけは速さの差」という関係は覚えて構いませんが、図から自分で導けることが前提です。式の形だけで覚えると、休憩や往復など条件が加わった問題で使えなくなります。

ダイヤグラムはいつから使えばいいですか?

❓ 回答

出会い算・追いかけ算を線分図で安定して解けるようになってから取り入れるのがおすすめです。往復する問題や3人以上が登場する問題、グラフを読み取る問題で特に役立ちます。

旅人算が苦手な場合、何から始めればいいですか?

❓ 回答

まず1人の速さの問題(速さ・時間・道のりの関係と単位換算)が確実にできるかを確認します。そのうえで、出会い算・追いかけ算の基本問題を「0分後と1分後の図」を描きながら解き直すところから始めてください。

🔗 あわせて読みたい

旅人算を含めた算数全体に、1日どれくらいの時間をかけるべきかは学年別の勉強時間の目安で解説しています。

まとめ:旅人算は中学受験算数で図にする力を育てる単元

🔍 この章で押さえること

ここまで、旅人算の基本から応用、つまずきの原因と対策までを見てきました。最後に要点を整理し、次に取り組むことを確認します。

旅人算対策のポイント

🎯 この記事の結論

  • 旅人算は「2人の間の距離が1分あたり何m変わるか」を考える問題
  • 向かい合えば速さの和、同じ向きなら速さの差。理由は1分後の図で説明できる
  • 休憩・時間差は「片方だけが動く時間」を先に切り出す
  • 往復の2回目は道のりの合計が3倍。ただし向かい合っての出会いかを図で確認する
  • 同時に出発すれば、道のりの比=速さの比

公式を覚える前に図を描く。この順番を守ることが、旅人算を得点源にするいちばんの近道です。

✅ この記事の解き方が特に役立つ人

  • 基本問題は解けるが、条件が増えると手が止まる
  • 和と差のどちらを使うか迷うことがある
  • 家庭で方程式を使わずに教える方法を知りたい保護者の方

❌ 先に別の対策を優先したい人

  • 1人の速さの問題や単位換算がまだ不安定 → まず速さの基本から
  • 入試直前期で時間が限られている → 志望校の過去問で出題形式を確認することを優先

旅人算の理解を深めるために次にやること

🧭 次の一歩

まずは例題1〜5を図から解き直し、間違えた問題は4種類のどれにあたるかを記録してください。家庭学習だけでは図の描き方が定着しない場合は、個別指導や家庭教師で手元を見てもらうことも検討してみてください。基礎の映像授業として、スタサプ小学講座の評判も判断材料になります。

📝 進路・学習に関するご注意

本記事の情報はあくまで一般的な傾向に基づくものです。最終的な進路・教育の選択は、お子様・ご本人と保護者が十分に情報を収集・比較検討したうえで行ってください。

🎓 著者プロフィール

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kou|教育系Webライター・プロ家庭教師

中学時代に早稲田アカデミーに通い、慶應義塾高等学校に合格。慶應義塾大学経済学部卒業。在学中は早稲田アカデミーで多数の受験生を指導し、現在はフリーランスのプロ家庭教師・教育系Webライターとして活動しています。指導歴は10年超で、中学受験・高校受験・大学受験・中高一貫校・浪人生・不登校・発達障害の指導経験があります。

この記事を書く理由:中学受験の算数指導で、旅人算は「公式は覚えているのに解けない」生徒が特に多い単元だと感じてきました。図から考える手順を、家庭でも再現できる形で伝えたいと考えて執筆しました。

プロフィール|運営理念|プライバシーポリシー|お問い合わせ

📝 調査概要

  • 調査対象:中学受験算数における旅人算の解き方と学習方法
  • 調査方法:著者の指導経験(早稲田アカデミー講師・プロ家庭教師)/文部科学省の公開資料調査
  • 調査実施日:2026年10月15日
  • 情報の限界:各塾のカリキュラムの詳細や、学校別の旅人算の出題頻度は調査していません。例題はすべて著者が作成したもので、実際の入試問題ではありません。市販問題集の比較・推薦は客観的な基準で検証できないため扱っていません。また、著者自身は中学受験ではなく高校受験を経験しています。
  • 利益相反の有無:本記事に広告は含まれていません。著者は過去に早稲田アカデミーで講師を務めていましたが、本記事は同社からの依頼や対価を受けて執筆したものではありません。

📚 参考文献・引用元

🏷️ 記事情報

公開日:2026年10月15日/最終更新日:2026年10月15日
※情報変更があった場合は随時更新します。