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高校受験の面接でやってはいけないこと15選|元塾講師が解説

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🎓 この記事を書いた人

執筆者kouのプロフィール画像kou/教育系Webライター・プロ家庭教師(指導歴10年超)
中学生時代に早稲田アカデミーへ通い慶應義塾高等学校に進学。慶應義塾大学経済学部卒業後もフリーランスとして指導を続け、中学受験・高校受験・大学受験のほか、中高一貫校生・浪人生・不登校・発達障害のお子さんの指導にも携わってきました。高校受験生の指導では、学科の対策と並行して面接練習にも立ち会ってきた経験があります。

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🎯 結論

結論:高校受験の面接でやってはいけないことの本質は、「マナー違反」ではなく面接官の中に“この受験生はよく分からない”という疑問を残してしまうことです。

ノックの回数やお辞儀の角度で合否がひっくり返ることは、まず考えにくいと私は捉えています。一方で、丸暗記の棒読み、書類と食い違う発言、「特にありません」で終わる受け答えは、面接官が評価をつけるための材料そのものを奪ってしまいます。この記事では、避けるべき行動を「所作」「話し方」「答えの中身」「準備」「当日対応」の5領域に分けて整理しました。

📌 この記事で解決できること

  • 高校受験の面接で、実際に評価を下げやすい行動はどれか
  • 入室から退室までの所作で、気にしすぎなくてよい部分はどこか
  • 志望動機や自己PRの「言ってはいけない内容」と、その直し方
  • 面接対策の進め方として避けたい準備のパターン
  • 失敗した・答えが飛んだときに、その場でどう立て直すか

読み終えるころには、「何を直せばよいか」が具体的な行動レベルで分かり、残りの準備時間を配分し直せる状態になっているはずです。

📝 情報の扱いについて

本記事は、東京都教育委員会が公表する入学者選抜実施要綱などの一次資料と、私自身の指導経験に基づいて執筆しています。各高校が面接をどのような基準で採点しているかは公表されていないため、「この行動が何点マイナス」といった断定はしていません。本記事の執筆に対して、特定の学校・塾から報酬・便宜の提供はありません。/p>

  1. 高校受験の面接でやってはいけないこととは?評価の仕組みから考える
    1. 面接は「話のうまさ」ではなく学校ごとの基準で点数化される
    2. 面接がある入試・ない入試を先に確認する
    3. 減点の正体は「疑問を残すこと」
  2. 【入室〜退室・身だしなみ】所作でやってはいけないこと
    1. 入退室の流れを丸ごと覚えようとする
    2. 視線・姿勢・声でやってはいけないこと
    3. 服装・身だしなみで判断を誤る
  3. 【話し方】受け答えでやってはいけないこと
    1. 丸暗記した文章を棒読みする
    2. 「特にありません」で会話を終わらせる
    3. 沈黙が怖くて話し続ける/逆に一言で終える
    4. 敬語を作り込みすぎる
    5. 集団面接・集団討論で人の発言を遮る/黙り込む
  4. 【内容】答えの中身でやってはいけないこと
    1. 提出書類と食い違う話をする
    2. どの高校にも当てはまる志望動機を話す
    3. 嘘をつく・話を盛る
    4. 他校・他人を下げる言い方をする
  5. 【準備】面接対策でやってはいけないこと
    1. 前日にまとめて練習する
    2. 完成原稿を作ってしまう/大人が答えを作る
    3. 面接対策に時間をかけすぎて学科が止まる
  6. 【当日・トラブル時】やってはいけない対応とリカバリー
    1. 聞き取れないまま推測で答える
    2. 言い間違いを引きずる・取り繕う
    3. 遅刻・体調不良のときに自己判断で動く
  7. よくある質問
  8. まとめ:高校受験の面接でやってはいけないことと、合格への向き合い方

高校受験の面接でやってはいけないこととは?評価の仕組みから考える

🔍 高校受験の面接でやってはいけないこととは

高校受験の面接でやってはいけないこととは、作法上のマナー違反よりも、丸暗記の棒読み・「特にありません」・提出書類と食い違う発言のように、面接官が評価をつけるための材料を残せなくなる受け答えを指します。

優先順位を間違えないために、まず面接がどう扱われる検査なのかを公表資料で確認します。なお、面接の実施方法や書類の扱いは自治体・学校ごとに定められており、以下で扱う一次資料は東京都立高校の例です。私立高校や他道府県では制度が異なるため、最終的には志望校の募集要項で確認してください。

❌ 高校受験の面接でやってはいけないこと15一覧

番号は以降の各章と対応しています(①〜③=所作/④〜⑧=話し方/⑨〜⑫=答えの中身/⑬⑭=準備/⑮=当日)。

  1. 入退室の流れを丸ごと暗記しようとする
  2. 視線・姿勢・声の癖を放置する
  3. 服装・身だしなみを指定の確認なしに自己判断で決める
  4. 回答を文章ごと丸暗記して棒読みする
  5. 「特にありません」で会話を終わらせる
  6. 不安で話し続ける、または一言で切り上げる
  7. 敬語を作り込みすぎる/くだけすぎる
  8. 集団面接・集団討論で人の発言を遮る、または黙り込む
  9. 提出書類と食い違う話をする
  10. どの高校にも当てはまる志望動機を話す
  11. していないことを話す・実績を盛る
  12. 他校や他人を下げて自分を持ち上げる
  13. 前日にまとめて練習する
  14. 大人が作った完成原稿をそのまま覚える
  15. 聞き取れないまま推測で答える/トラブル時に自己判断で動く

面接は「話のうまさ」ではなく学校ごとの基準で点数化される

📋 一次資料が示していること

東京都教育委員会の入学者選抜実施要綱では、推薦に基づく選抜において、個人面接や小論文・作文などの検査結果は各都立高校が適切に基準を定めてそれぞれ点数化すると示されています。つまり、面接は印象で漠然と評価されるものではなく、学校ごとに用意された基準に沿って点数がつけられる検査です。

基準そのものは公表されていませんが、「学校が知りたいことに、受験生が答えられているか」を測る場である点は共通していると考えてよいでしょう。話し方が流暢かどうかより、質問に対して中身のある答えが返ってきているかが問われます。

出典:東京都教育委員会「東京都立高等学校入学者選抜実施要綱」(2026年8月11日参照)。他道府県・私立高校では制度が異なります。

📊 推薦に基づく選抜で総合成績はどう作られるか(都立の例)

調査書点 中学校が作成する書類 個人面接 原則としてすべての学校 集団討論 実施する学校のみ 小論文・作文等 学校が定める検査 総合成績 各校が基準を定めて それぞれ点数化し合計 自己PRカード 点数化しない/ 面接資料として活用 出典:東京都教育委員会「東京都立高等学校入学者選抜実施要綱」(2026年8月11日参照)

図のとおり、面接は単独で合否を決める検査ではなく、他の検査と合算される要素の一つです。だからこそ、面接で点を稼ぐことより、材料を残せずに取りこぼさないことのほうが現実的な目標になります。

面接がある入試・ない入試を先に確認する

🔢 面接の扱いは入試方式で変わる

入試方式面接の扱い(一般的な傾向)優先すべき準備
推薦入試主要な検査の一つ。学校によっては集団討論や作文と組み合わせて実施書類との一貫性・話す中身
一般入試(面接あり)学力検査と併用。配点比率は学校により異なる最低限の受け答えと所作
一般入試(面接なし)実施しない学校も多い学科の得点力

※ 実施の有無・内容は必ず志望校の募集要項でご確認ください。推薦入試の仕組みと内申の扱いを先に押さえておくと、面接にかける時間の見積もりがしやすくなります。

減点の正体は「疑問を残すこと」

💬 指導現場で感じてきたこと

生徒の面接練習に立ち会ってきて強く感じるのは、受験生が心配していることと、実際に評価を下げそうな行動がずれている、ということです。多くの生徒は「ノックは何回か」「お辞儀の角度は」を気にします。しかし、練習を録音して聞き返すと、本当に気になるのは答えの中身が一つも残らない受け答えのほうでした。

面接官の立場で考えると分かりやすいはずです。10人以上を続けて面接し、最後に他の受験生と比べて点をつけなければならない。そのとき手元に何も残らない受験生は、高い評価をつけようがありません。やってはいけないこととは、面接官に「この子はこういう生徒だ」と書ける材料を渡さないことだと私は捉えています。

生徒が練習前に気にしていたこと私が実際に直させていたこと
ノックの回数・お辞儀の角度質問に対して結論から答えているか
声が震えないか答えの中に自分だけの具体例が1つあるか
敬語を間違えないか提出書類の内容を自分の言葉で説明できるか

左の列は、直しても他の受験生と差がつきません。右の列は、直すと面接官のメモに残る内容が変わります。限られた練習時間をどちらに使うかで、仕上がりは大きく変わると考えています。

📊 やってはいけないことの優先順位マップ

評価への影響 大 評価への影響 小 → 起こりやすい(最優先で対策) 丸暗記の棒読み 「特にありません」 書類と食い違う話 明らかな遅刻 他校を下げる発言 声が小さい ノックの回数 お辞儀の角度 ※各校の採点基準は非公開のため、筆者が指導経験に基づき相対的に整理した図です(2026年8月時点)。

【入室〜退室・身だしなみ】所作でやってはいけないこと

💬 ①〜③:所作にかけてよい時間の上限

所作は、練習量に対して仕上がりが早い分野です。だからこそ私は、所作の練習は合計30分程度を上限にするよう生徒に伝えてきました。それ以上かけても差はつかず、その時間を答えの中身に回したほうが結果が変わるからです。

ここでは「減点されない最低ライン」だけを作り、残りは次章以降に時間を配分してください。

入退室の流れを丸ごと覚えようとする

🧭 入室から退室までの最低ライン

① ノックして入る
一般的な作法として2〜3回ノックし、「どうぞ」の返事を待ってから入室します。採点基準は公表されていないため回数の正解は分かりませんが、返事を待つかどうかのほうが落ち着いて見えると私は考えています。
② 扉を閉め、受験番号と氏名を名乗る
扉に背を向けきらないよう静かに閉め、椅子の横に立って名乗ります。
③ 「どうぞ」と言われてから座る
促される前に座らない。これだけで落ち着いて見えます。
④ 手は膝、背もたれに寄りかからない
手の置き場所を決めておくと、話しながら手遊びをする癖が出にくくなります。
⑤ 終了後、立ってお礼を言い、扉の前でもう一度礼
「ありがとうございました」を言い切ってから動くと、慌てた印象になりません。

この5つを通しで2回練習すれば十分です。順番が多少前後しても、それ自体で評価が決まることは考えにくいと私は捉えています。

視線・姿勢・声でやってはいけないこと

❌ 避けたい癖

  • ずっと下を向いて話す……内容が良くても伝わりにくくなります。相手の目が苦手なら、鼻から口元のあたりを見る
  • 面接官が複数いるのに一人だけを見続ける……質問した人を中心に、時折全員へ視線を配る
  • 語尾が消える……最初の一言だけ意識して大きめに出すと、後が続きやすい
  • 貧乏ゆすり・髪を触る・机や膝を指で叩く……本人が自覚していないことが多く、録画で確認するのが確実

服装・身だしなみで判断を誤る

⚠️ 迷いやすいポイントと考え方

迷う点やってはいけないこと基本の対応
服装指定を確認せず自己判断で私服を選ぶ制服がある中学校なら制服。私服の場合は募集要項の指定を確認
髪型面接前日に大きく髪型を変える顔まわりが見える程度に整える。前日の大変更は落ち着かない原因になる
細部爪・靴・カバンだけ手入れを忘れる座ったときに見える位置(手元・足元)を前日に確認

【話し方】受け答えでやってはいけないこと

🔢 ④〜⑧:練習で最も多く見た5パターン

所作を整えても、受け答えの型が崩れていると評価材料が残りません。ここで扱う5つは、いずれも直し方そのものは単純です。ただし、癖として身についているため前日に気づいても間に合わない点が共通しています。

丸暗記した文章を棒読みする

❌ なぜ危険か

丸暗記の最大の問題は、印象ではなく構造的にリスクが高いことです。文章単位で覚えていると、一語詰まっただけで全体が止まります。さらに、「今の話をもう少し詳しく」と深掘りされた瞬間、覚えた文章の外に出られず沈黙してしまいます。

✅ 代わりにやること

  • 回答をキーワード3つに圧縮して覚える(例:説明会での印象/続けたい部活/入学後にやりたいこと)
  • 同じ質問に対し、毎回違う言い回しで答える練習を3回繰り返す
  • 「結論→理由→具体例」の順で30〜60秒に収める感覚をつかむ

「特にありません」で会話を終わらせる

❌ 最も評価材料を失う一言

「何か質問はありますか」「最後に言い残したことは」への「特にありません」は、面接官にとって書くことが何も残らない返答です。悪意がないぶん、本人も失点している自覚がないまま終わってしまいます。

質問が思い浮かばない場合は、事前に2つだけ用意しておけば十分です。ただし、パンフレットや募集要項を読めば分かることを聞くのは避けます。「入学までにやっておくとよい勉強はありますか」のように、入学後を前提にした質問が無難です。

沈黙が怖くて話し続ける/逆に一言で終える

❗ 長さの目安を決めておく

緊張すると、話が止まらなくなるタイプと、極端に短く切るタイプに分かれます。どちらも「何を伝えたかったのか」が残りません。私が練習で用いていた目安は1問あたり30〜60秒、志望動機など中心的な質問だけ90秒程度までです。長さの上限を先に決めておくと、緊張しても崩れにくくなります。

答えが浮かばないときは、黙り込むのではなく「少し考えてもよろしいでしょうか」と伝えて構いません。沈黙そのものより、沈黙の理由が伝わらないことのほうが問題です。面接で実際に聞かれる質問の一覧で出題の幅を先に把握しておくと、想定外の質問が減ります。

敬語を作り込みすぎる

📋 中学生が間違えやすい敬語

よくある言い方問題点言い換え
「〜させていただきます」の多用回りくどく、意味がぼやける「〜します」「〜したいです」
「貴校」「〜っす」書き言葉/くだけすぎで不自然「御校」「〇〇高校」「〜です」

敬語は完璧でなくても構いません。ですます調で最後まで言い切ることのほうが優先度は高いです。

集団面接・集団討論で人の発言を遮る/黙り込む

🆚 個人面接とは評価される場面が違う

都立高校の推薦に基づく選抜では、必要と判断した学校が集団討論を実施します。東京都教育委員会は過去に出題された集団討論・小論文等のテーマ一覧を公表しており、地域の課題や学校生活に関する題材が扱われてきたことが確認できます(2026年8月11日参照)。志望校が実施する場合は、テーマの傾向をここで確かめておくのが確実です。

集団の場でやってはいけないのは、人の発言を遮ることと、最後まで一度も発言しないことの2つです。前者は協働の姿勢が見えず、後者は評価材料が残りません。「〇〇さんの意見に加えて」と受けてから話す、司会や記録の役を引き受ける、といった行動で両方を避けられます。

💬 集団の練習で最初に直させること

集団討論の練習で私が最初に直させるのは、発言量ではなく「自分の意見を言い切ってから相手に振る」順番です。多くの生徒は、目立たないよう相手に同意してから薄い意見を足すため、結果として何も言っていない状態になります。先に結論を一言置き、そのうえで「他の人はどう思いますか」と渡すと、発言回数が少なくても議論に貢献した形になります。

なお、質問そのものの対策は個人面接と共通です。想定質問の幅は面接で何を見られるかを整理した記事で確認してください。本記事では、避けるべき行動と直し方に絞って扱います。

【内容】答えの中身でやってはいけないこと

🔍 ⑨〜⑫:差がつくのはここです

所作と話し方が同水準の受験生が並んだとき、最後に残るのは答えの中身です。ここで扱う4つのうち、最初の1つは公表資料からも根拠を示せる項目です。

提出書類と食い違う話をする

📌 「自己PRカードは点数化しない」の本当の意味

東京都教育委員会の実施要綱では、自己PRカードは点数化しない一方で、個人面接の面接資料として活用すると示されています。つまり、書類そのものに点はつかないが、面接官はそれを手元に置いて質問を組み立てるということです。

ここから導かれる「やってはいけないこと」は明確です。書類に書いた内容を覚えないまま面接に臨むこと、そして書類より話を大きくすることです。書類に「委員長を務めた」とあれば、その具体的な場面を必ず聞かれると考えて準備してください。自己PRカードの書き方と例文の段階から、面接で話せる内容だけを書いておくのが安全です。

出典:東京都教育委員会「東京都立高等学校入学者選抜実施要綱」(2026年8月11日参照)。書類の名称・扱いは自治体により異なります。

どの高校にも当てはまる志望動機を話す

❌ 置き換えテストで判定する

「校風が自分に合っていると思ったからです」「文武両道だからです」。この2つは、志望校名を別の高校名に置き換えても成立してしまいます。学校名を差し替えて成立する志望動機は、志望動機として機能していないと考えてください。

直し方は、抽象語を一つでも具体的な出来事に置き換えることです。「説明会で、生徒が校内を案内してくれたときに〜」「文化祭で〇〇部の展示を見て〜」のように、自分が実際に見聞きした場面を一つ入れるだけで、他校では言えない内容になります。

よく相談されるのが、「制服が気に入った」「家から近い」といった動機を言ってよいかという点です。私は、それだけで終わらせなければ問題ないと考えています。「通学時間が短い分、部活と勉強を両立できると思った」のように、入学後の行動につながる形にすれば、志望理由として成立します。避けたいのは、入学後の生活が一切見えない一言で止めることです。

嘘をつく・話を盛る

⚠️ 盛った話は深掘りで崩れます

読んでいない本を「愛読書です」と言う、していない役職を語る。こうした答えは、「その本のどこが良かったですか」「そのとき一番大変だったことは」という一段深い質問で、ほぼ確実に行き詰まります。

💬 盛らなくてよい理由

私が練習で見てきた限り、実績の大きさより、そこで何を考えたかを話せる生徒のほうが答えが安定していました。全国大会の経験があっても「楽しかったです」で止まる生徒より、学級の係活動でも「当番が回らない原因を考えて順番表を作った」と語れる生徒のほうが、追加質問に強いのです。

盛った話が崩れるのは、面接官が疑っているからではなく、経験していないことには理由を付けられないからです。調査書に何が書かれるのかを理解しておくと、そもそも盛る必要がないことも見えてきます。

他校・他人を下げる言い方をする

❌ 比較で持ち上げない

  • 「他の高校は〇〇が良くなかったので」……志望理由を他校批判で作らない
  • 「中学の先生が教えてくれなかったので」……環境のせいにする表現は避ける
  • 「滑り止めのつもりでしたが」……本音でも、その場で言う必要はありません

志望理由は「その高校の何が良いか」だけで完結させるのが原則です。比較で語ると、批判的な人物という印象だけが残ります。

【準備】面接対策でやってはいけないこと

❗ ⑬⑭:当日には直せない2つ

ここまでの失敗の多くは、当日ではなく準備の設計段階で生まれています。裏を返せば、準備の方法さえ変えれば大半は防げるということです。

前日にまとめて練習する

❌ 一夜漬けが効きにくい理由

面接で出るのは、緊張したときに戻ってしまう「元の話し方」です。前日に長時間練習しても、その癖は上書きされません。1回15分を4〜5回に分けるほうが、同じ合計時間でも定着します。

完成原稿を作ってしまう/大人が答えを作る

💬 保護者の方に一番お伝えしたいこと

面接練習で最も直りにくかったのは、実は生徒の緊張ではなく、用意された答えを持ってきてしまった状態でした。大人が整えた文章は、語彙も論理も中学生のものではないため、深掘りされた瞬間に本人が説明できなくなります。面接官から見ると、最初の答えと追加質問の答えの落差が目立ちます。

保護者や先生に関わっていただくなら、答えを書く役ではなく「それはどうしてそう思ったの?」と質問する役が最適だと私は考えています。生徒自身がその場で言葉にした表現こそ、本番でも再現できる表現です。

崩れ方は決まっています。たとえば「主体的に行動できる点が強みです」と用意した生徒に、「主体的に行動したのは具体的にいつですか」「そのとき周りはどう反応しましたか」と2段階で尋ねると、急に主語が消え、「みんなで頑張りました」のような一般論に戻ってしまいます。最初の一文と、追加質問への答えの落差こそが、用意された答えのサインです。この2つの質問を家庭での練習にそのまま使えば、本人の言葉かどうかを確かめられます。

面接対策に時間をかけすぎて学科が止まる

⚠️ 配分を見誤らない

推薦入試の面接対策に集中しすぎて、一般入試に向けた学科の学習が止まってしまうケースは珍しくありません。推薦で決まらなかった場合、そのまま一般入試に進むことになります。面接練習は短時間で区切り、学科の学習は毎日続けてください。時期ごとの受験生の勉強時間の目安と照らして、面接対策に回してよい時間を先に決めておくと崩れにくくなります。まとまった通塾時間が取りにくい時期は、映像授業を使った中学生の学習の進め方のように、単元単位で進められる手段を組み合わせるのも一つの方法です。

【当日・トラブル時】やってはいけない対応とリカバリー

🔍 ⑮:うまくいかなかった瞬間、何をしますか

答えが飛ぶ、質問が聞き取れない、想定外のことを聞かれる。面接が完璧に進むことは、まずありません。失敗そのものより、そこからの立て直し方のほうが受け答えとして残ります。やってはいけない対応を先に知っておくだけで、当日の不安はかなり減ります。

聞き取れないまま推測で答える

✅ 使ってよい一言

  • 「申し訳ありません、もう一度お願いできますか」……聞き返すことは失礼にあたりません
  • 「少し考えてもよろしいでしょうか」……5秒程度の間は自然です
  • 「〇〇という意味でよろしいでしょうか」……質問の意図を確認する

最も避けたいのは、質問と噛み合わない答えを長々と話すことです。聞き返しは減点材料になりにくい一方、的外れな回答は評価しようがありません。

言い間違いを引きずる・取り繕う

❗ 引きずるほうが影響は大きい

言い間違いは「失礼しました、言い直します」の一言で処理できます。問題は、そのあと動揺して残りの質問すべてが崩れることです。面接官は一つのミスより、全体を通した受け答えの安定を見ています。一度深呼吸して、次の質問から切り替えてください。

遅刻・体調不良のときに自己判断で動く

❌ 連絡せずに向かう/黙って受ける

交通機関の遅延や発熱が起きたとき、連絡しないまま行動するのが最もリスクの高い対応です。受験票に記載された高校の連絡先、または在籍中学校へすぐ連絡してください。学校によって振替や別日程の扱いは異なるため、判断は受験生側でせず、必ず学校の指示を仰ぎます。体調が悪い場合も、無理に隠さず申し出たほうが配慮を受けられる可能性があります。

面接を終えたあとは、合格発表の確認方法と発表後にやることを先に把握しておくと、結果を待つ数日間の不安が減ります。手応えの良し悪しを何度も思い返すより、次の準備に手を動かすほうが現実的です。

📝 進路選択にあたっての注記

本記事の情報はあくまで一般的な傾向に基づくものです。最終的な進路・教育の選択は、お子様・ご本人と保護者が十分に情報を収集・比較検討したうえで行ってください。個別の出願条件・当日の対応については、必ず志望校または在籍中学校の指示にしたがってください。

よくある質問

❓ Q1. 面接で一言も答えられなかったら不合格になりますか?

A. 面接は各校が定めた基準で点数化される検査の一つであり、面接だけで合否が決まるわけではありません。ただし、沈黙したまま終えると評価材料が残らないため、「少し考えてもよろしいでしょうか」と伝えて時間をもらい、短くても自分の言葉で答え切ることが重要です。

❓ Q2. 面接で嘘をついたら分かってしまいますか?

A. 都立高校の推薦に基づく選抜では、自己PRカードを個人面接の面接資料として活用すると公表されています。提出書類に書いた内容と食い違う話は追加の質問で確認されやすく、答えに詰まる原因になります。盛った話より、事実を掘り下げて話すほうが評価につながります。

❓ Q3. 志望動機を丸暗記して話すのはだめですか?

A. 文章単位で丸暗記すると、途中で詰まったときに立て直せず、深掘り質問にも対応できません。伝えたい要素を3つ程度のキーワードで覚え、その場で文章を組み立てる練習に切り替えることをおすすめします。

❓ Q4. 面接に私服で行ってもよいですか?

A. 制服がある中学校であれば制服が基本です。私服が必要な場合は、学校説明会や募集要項の指定を確認し、指定がなければ落ち着いた色の襟付きの服装を選びます。判断に迷う場合は在籍中学校の先生に確認してください。

❓ Q5. 面接対策はいつから始めればよいですか?

A. 推薦入試の面接であれば、出願書類の準備と同時期に始めるのが現実的です。前日だけの練習では、緊張したときに元の話し方に戻ってしまいます。1回15分程度でよいので、複数回に分けて練習日を確保してください。

❓ Q6. 保護者同伴の面接では、保護者は何をしてはいけませんか?

A. 保護者同伴の面接を実施するかどうか、また何を尋ねるかは学校ごとに異なるため、募集要項での確認が前提になります。実施される場合に避けたいのは、受験生本人への質問に保護者が先に答えてしまうことです。答えに詰まっても待ち、求められたときだけ補うほうが、本人の受け答えを妨げません。

❓ Q7. 面接カードや志願理由書を書くときにやってはいけないことは?

A. 面接で話せない内容を書くことです。都立高校の推薦に基づく選抜では、自己PRカードは点数化されない一方で個人面接の面接資料として活用されると公表されています。書いた項目は必ず深掘りされる前提で、具体的な場面を30秒で説明できるものだけを書いてください。

まとめ:高校受験の面接でやってはいけないことと、合格への向き合い方

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🎯 この記事の結論

  • 面接は学校ごとの基準で点数化される検査であり、所作の細部より受け答えの中身が評価材料になる
  • 最優先で避けるべきは、丸暗記の棒読み・「特にありません」・提出書類と食い違う発言の3つ
  • 自己PRカードは点数化されない一方で面接資料として使われるため、書いた内容は必ず話せる状態にしておく
  • 志望動機は、学校名を置き換えても成立するなら作り直す
  • 準備は短時間を複数回に分け、答えは本人の言葉で作る
  • 失敗そのものより、聞き返す・言い直すという立て直し方のほうが見られています

✅ 今日からできる3ステップ

① 提出書類のコピーを読み直す
書いた内容ごとに「具体的な場面を30秒で話せるか」を確認します。
② 志望動機を置き換えテストにかける
学校名を別の高校に変えて成立するなら、説明会・文化祭で見た具体的な場面を1つ足します。
③ スマホで1問だけ録画する
視線・語尾・手の動きは、自分の映像を見るのが最短で直る方法です。

📋 面接対策に時間をかけるべき人・そうでない人

状況面接対策の優先度
推薦入試を受ける/面接の配点が明示されている高い。書類との一貫性から着手する
一般入試で面接があるが配点が小さい中程度。最低ラインの所作と定番質問のみ
面接が実施されない入試のみを受ける低い。学科の学習を優先する

🎓 執筆者プロフィール

執筆者kouのプロフィール画像kou/教育系Webライター・プロ家庭教師
専門領域:中学受験・高校受験・大学受験、中高一貫校生・浪人生・不登校・発達障害のお子さんの学習指導。

この記事を書いた理由:中学生時代に早稲田アカデミーへ通って慶應義塾高等学校に進学し、慶應義塾大学経済学部在学中は同塾で多数の受験生を指導しました。指導歴は10年を超え、高校受験生の面接練習にも立ち会ってきました。面接練習で私が最初に直させるのは、話し方でも姿勢でもなく「提出書類に書いた内容を、自分の言葉で30秒話せるか」です。本記事でも、東京都教育委員会が公表する入学者選抜実施要綱で裏づけできる範囲と、私の経験に基づく見解とを区別して書いています。

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公開日:2026年8月11日/最終更新日:2026年8月11日/※情報変更があった場合は随時更新します。

📚 調査概要

  • 調査対象:高校入試における面接の実施方法・評価の扱い、および受験生が避けるべき行動
  • 調査方法:東京都教育委員会の公表資料(入学者選抜実施要綱、検査テーマ一覧)の調査/消費者庁の公表ページの確認/著者の指導経験に基づく整理
  • 調査実施日:2026年8月11日
  • 情報の限界:各高校が面接をどのような観点・配点で採点しているかは公表されておらず、確認できませんでした。したがって「この行動が何点の減点になる」という記述は行っていません。また、面接官への取材や、特定の高校の面接会場での調査は実施していません。制度は自治体・学校により異なり、私立高校については個別の募集要項の確認が必要です。記事中の優先順位マップは、公表データではなく著者が指導経験に基づいて相対的に整理したものです。私立高校の入試で面接がどの程度重視されるか、また保護者同伴面接の実施状況については、統一された公表資料が見当たらず確認できませんでした。
  • 利益相反の有無:本記事に関して、特定の学校・事業者から報酬や便宜の提供を受けていません。アフィリエイト広告も掲載していません。