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高校受験は何校受ける?平均・組み方・費用を元塾講師が解説

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🎓 この記事を書いた人

元塾講師のひとりごと 執筆者kouのプロフィール画像

kou/教育系Webライター・プロ家庭教師(指導歴10年超)
中学生のときに早稲田アカデミーに通い、私自身が高校受験で8校を出願・受験しました。慶應義塾大学経済学部卒業後は、早稲田アカデミーで多数の受験生を指導。「受験校を何校にするか」を、受験当事者としても指導者としても両側から見てきた立場から書いています。

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🎯 結論:この記事の要点

結論:高校受験で受ける校数に「正解の数」はなく、合格したら必ず進学できる学校を1校確保したうえで、日程・費用・体力が破綻しない範囲までが上限です。実際には、公立第一志望なら2〜3校、私立・難関校志望なら4〜6校あたりに落ち着くご家庭が多いと感じています。

「みんな何校受けているの?」「1校だけだと危ないのでは?」「増やしすぎて対策が薄くならない?」——お子さんの受験が近づくほど、この不安は強くなると思います。

📌 この記事で解決できること

  • 高校受験の受験校数は何校が目安なのか(および「平均」を名乗るデータの信頼性)
  • 公立1校+私立併願という仕組みが、校数をどう決めているのか
  • 何校にするかを決めるための5つの判断軸と、決定までの手順
  • 公立志望・私立志望・難関志望など、パターン別の組み方
  • 校数を増やしたときに増える費用と、見落としやすい注意点

読み終えるころには、「わが家は何校で、なぜその校数なのか」を自分の言葉で説明できる状態になっているはずです。

📚 情報の扱いについて

本記事のうち、私自身の受験・指導に関する記述は一人称で書いています。制度・費用に関する部分は公的機関の公表資料に基づき、出典と参照日を明記しました。入試制度は都道府県・学校ごとに異なり変更もあるため、最終的な判断は各校の募集要項と教育委員会の公式情報でご確認ください。当サイトはいかなる教育機関からも本記事に関する対価を受け取っていません。

  1. 高校受験は何校受けるのが一般的?まずは結論から
    1. 受験校数の目安は「2〜5校」に収まることが多い
    2. 「平均何校」の公的データは見つかりませんでした
    3. 公立第一志望か私立第一志望かで校数は変わる
  2. 受験校数を決める前に押さえたい入試制度の前提
    1. 公立高校は一般入試で原則1校しか出願できない
    2. 私立は「単願・併願優遇・一般」で受け方が変わる
    3. 制度上の上限より先に「日程」が上限を決める
  3. 何校受けるかを決める5つの判断軸
    1. 軸1:第一志望に落ちたとき、進学先が残るか?
    2. 軸2:その学校に「合格したら本当に行くのか?」
    3. 軸3:入試日程が過密になっていないか?
    4. 軸4:受験料と入学手続金を家計が許容できるか?
    5. 軸5:本人が最後まで走り切れる校数か?
    6. 今日からできる、受験校決定の3ステップ
  4. パターン別・受験校数の組み方
    1. 公立第一志望:2〜3校が基本形
    2. 私立第一志望:3〜5校になりやすい
    3. 難関私立・国立志望:4〜6校になることもある
    4. 推薦・単願を使う場合:1〜2校で完結することもある
  5. 私が8校受験して実感した、校数を増やすことの功罪
    1. 私が受けた8校と、その並べ方
    2. 増やしてよかったと感じたこと
    3. 正直に言うと、しんどかったこと
    4. 指導する側になって見えた「多すぎる併願」の共通点
  6. 受験校を増やすときの費用と、見落としやすい注意点
    1. 受験料は1校あたり2万円台が中心
    2. 本当に効いてくるのは入学手続金と延納の可否
    3. 校数を増やす設計が向いていない人
  7. よくある質問
  8. まとめ:高校受験は何校受けるかを自分で決めるために

高校受験は何校受けるのが一般的?まずは結論から

🔍 この章でわかること

「何校受けるか」を調べたとき、多くの人がまず知りたいのは平均値だと思います。ただ、この問いは平均を知っても解決しません。ここでは目安となる校数を先に示したうえで、なぜ平均に頼るべきでないのかを説明します。

受験校数の目安は「2〜5校」に収まることが多い

📋 受験校数の考え方の骨格

高校受験の校数は、次の3つの合計で決まります。足し算の構造を理解すると、自分の校数は自動的に見えてきます。

区分校数役割
第一志望1校本命。公立なら一般入試は原則1校のみ
実力相応・挑戦の併願0〜3校第一志望と同格〜やや下。進学してもよい学校
合格を確保する併願1〜2校合格可能性が高く、進学先として納得できる学校

この構造から、公立第一志望のご家庭は2〜3校、私立中心や難関校志望のご家庭は4〜6校に落ち着きやすくなります。

「平均何校」の公的データは見つかりませんでした

⚠️ 平均校数のデータについて

本記事の執筆にあたり、高校受験生1人あたりの平均受験校数を継続的に公表している公的統計は確認できませんでした。文部科学省や各教育委員会が公表しているのは、志願者数・受検者数・倍率といった学校側の数字であり、受験生1人が何校出願したかを集計した公式データではありません。

ネット上には「平均◯校」という数字が流通していますが、出典が塾や情報サイトの独自アンケートであることが多く、対象地域・回答者の学力層によって結果が大きく変わります。平均は、自分の校数を決める根拠にはなりません。

公立第一志望か私立第一志望かで校数は変わる

🆚 第一志望の種別による違い

公立第一志望の場合、公立は一般入試で原則1校しか出願できないため、残りはすべて私立・国立の併願になります。この場合、併願の主目的は「公立が不合格でも進学先がある状態を作ること」なので、校数は絞れます。

一方、私立第一志望の場合は本命も併願も私立です。日程さえ合えば何校でも出願でき、併願の仕組みと組み方の基本を理解しているかどうかで校数が大きく変わります。私立を第一志望として1校に絞って出願する専願という選択肢もあり、その場合は合計2〜3校で完結することもあります。

受験校数を決める前に押さえたい入試制度の前提

🔰 なぜ制度の話が先なのか

校数の相談を受けるとき、私が最初に確認するのは学力ではなく「その地域で何校まで受けられるのか」です。制度上の制約を知らないまま希望校を並べると、あとから日程が重なって組み直しになります。ここは飛ばさずに読んでください。

公立高校は一般入試で原則1校しか出願できない

📌 公立を「増やす」ことは基本的にできない

多くの都道府県では、公立高校の一般入試(一次募集)で出願できるのは1校のみです。つまり公立志望者にとって「何校受けるか」とは、実質的に「私立を何校受けるか」の問題になります。

ただし選抜の回数や名称は自治体差が大きく、時期を分けて複数回の選抜を行う地域もあります。ご自身の地域が該当するかは前期・後期といった選抜区分の違いを確認したうえで、必ず都道府県教育委員会の実施要項で最終確認してください。

私立は「単願・併願優遇・一般」で受け方が変わる

📋 私立入試の主な受け方

受け方特徴校数への影響
単願(専願)合格したら必ず入学する約束で受験する1校に限定されるため総校数は減る
併願優遇公立などが不合格の場合に入学する前提で、内申等の基準を満たすと優遇される(実施の有無・条件は地域と学校で異なる)合格確保の1校として機能し、他の併願を減らせる
一般入試当日の学力試験で合否が決まる日程が合う限り複数校を積める

なお、併願優遇は主に首都圏の私立高校で見られる慣行で、実施していない地域・学校も多くあります。お住まいの地域で使えるかどうかは、各校の募集要項と中学校の進路指導で必ずご確認ください。

推薦を利用する場合は出願時期が早く、結果が出るタイミングも変わります。制度の全体像は推薦入試の仕組みと対策で整理していますので、併願設計の前に一読をおすすめします。

制度上の上限より先に「日程」が上限を決める

❗ 校数の実質的な天井は日程

私立の一般入試に「何校まで」という制度上の上限はありません。実際に校数を制限するのは、入試日の重複と、体力的に連戦できる日数です。

難関私立は入試日が近接しやすく、複数校を並べると連日受験になります。1日の移動と試験で消耗した状態で翌日の本命に臨むことになるため、「出願できる」ことと「戦える」ことは別問題だと考えてください。地域ごとの入試時期の全体像は高校受験は何月に行われるかの年間カレンダーで確認できます。

何校受けるかを決める5つの判断軸

⚖️ 校数は「増やす理由」と「増やせない理由」の綱引き

ここからが本題です。私が受験生の併願を一緒に考えるとき、実際に確認していた順番で5つの軸を並べます。上から順に、上の軸ほど優先度が高いと考えてください。

軸1:第一志望に落ちたとき、進学先が残るか?

✅ 最優先で確保するもの

校数を考えるうえで最初に決めるべきは、「合格したら進学してもよい」と本人と保護者の双方が納得できる学校を、最低1校は受験することです。ここが空白のまま校数を議論しても意味がありません。

合格可能性の見積もりが甘くなりがちな点には注意が必要です。倍率は年によって動きますし、模試の判定は当日の得点を保証しません。入試で落ちる確率の実際の見方を踏まえて、確保用の学校は「まず落ちない」水準まで下げておくと安心できます。

軸2:その学校に「合格したら本当に行くのか?」

❌ 増えやすい無駄な1校

受験校が膨らむ最大の原因は、「受かっても行かない学校」を受けてしまうことです。「練習のため」「もったいないから」といった理由で1校増えると、対策時間・受験料・当日の体力がすべて削られます。

入試の場慣れが目的なら、模試や、すでに受験予定の1月入試で代替できることがほとんどです。1校ごとに「合格したら進学するか、しないならなぜ受けるのか」を言語化してください。答えられない学校は、削れる学校です。

軸3:入試日程が過密になっていないか?

⚠️ 連戦のコストは想像より大きい

私は複数校の連戦を、当事者としても指導者としても見てきました。移動時間を含めると1日がまるごと消え、翌日は疲労が残ります。第一志望の前日に別の学校の入試を入れる設計は、余程の理由がない限り避けるべきだと考えます。

目安として、第一志望の前日は空ける3日以上の連戦を作らない——この2つを満たせない校数は多すぎるサインです。

軸4:受験料と入学手続金を家計が許容できるか?

💰 増えるのは受験料だけではない

1校増やすと、受験料に加えて交通費、場合によっては宿泊費がかかります。さらに見落とされがちなのが、複数校に合格した場合の入学手続金です。詳しくは費用の章で扱いますが、校数を決める段階で家計の上限を先に決めておくと、後戻りが減ります。

塾の費用も含めた受験期全体の出費感は、高校受験にかかる費用の総額で整理しています。

軸5:本人が最後まで走り切れる校数か?

💬 校数は本人の性格にも合わせる

これは数値化しにくいのですが、私が指導していて強く感じたのは、結果に引きずられやすい生徒ほど校数を絞ったほうがよいということです。合格が続けば勢いに乗れる一方、序盤の1つの不合格で本命まで崩れてしまう子がいます。

逆に、切り替えが早く「1つ受かれば安心して次に行ける」タイプなら、序盤に合格を1つ取る設計が有効に働きます。校数の最適解は学力ではなく性格で変わる——これは指導経験のなかで何度も見てきた現象です。

今日からできる、受験校決定の3ステップ

🧭 決め方の手順

① 確保用の1校を先に決める
合格可能性が高く、進学しても納得できる学校を1つ確定させます。ここが決まると、他の校数は「上乗せ」の議論になります。
② 第一志望と実力相応校をカレンダーに置く
入試日・合格発表日・手続き期限を1枚のカレンダーに書き出します。この時点で日程が破綻する組み合わせが見えます。
③ 残った候補を「行くか行かないか」で仕分ける
合格しても進学しない学校を外し、費用の上限と照らして最終決定します。迷ったら削る側に倒すのが、直前期の対策時間を守るコツです。

この3ステップは、遅くとも中学3年の秋、模試の結果が数回そろった段階で一度回してみることをおすすめします。

パターン別・受験校数の組み方

📋 自分に近い型を探してください

ここでは代表的な4パターンについて、校数の考え方を示します。数字は「よくある落としどころ」であり、推奨する正解ではありません。地域の制度によって成立しない組み合わせもあります。

公立第一志望:2〜3校が基本形

🔢 公立志望の組み立て

公立1校+私立の合格確保1校が最小構成です。ここに、公立と同等以上に魅力を感じる私立を1校加えると3校になります。

併願優遇の仕組みがある地域(主に首都圏)では、確保用の1校がその枠で決まることが多く、結果的に校数はあまり増えません。逆に併願優遇が使えない地域では、確保用を一般入試で取りに行くため1〜2校多くなる傾向があります。

私立第一志望:3〜5校になりやすい

🔢 私立志望の組み立て

本命の私立に加え、同水準を1〜2校、確保用を1校というのが標準的な形です。私立同士は入試日が近接しやすいため、校数よりも先に日程表を作ることが必須になります。

公立を「万が一のための併願」として残すかどうかも論点です。公立を受ける場合、私立の入学手続き期限が公立の発表前に来るケースがあり、手続金の扱いを事前に確認しておく必要があります。

難関私立・国立志望:4〜6校になることもある

🔺 校数が増える構造的な理由

難関校志望で校数が増えるのは、合格可能性の見積もりが構造的に難しいからです。上位層が集まる母集団では実力差が小さく、当日の1問で合否が動きます。そのため「同水準を複数受ける」設計になりやすいのです。

早慶の附属・系属校のように学校ごとに出題傾向が異なる場合、校数を増やすほど対策が分散します。志望校群の全体像は早慶7校の違いと対策で比較していますので、併願を組む前に確認してみてください。

推薦・単願を使う場合:1〜2校で完結することもある

⭕ 最短で終わる設計

単願推薦などで年内〜1月に進学先が確定すれば、受験は実質1〜2校で終わります。費用と負担の面では最も軽い設計です。

ただし、合格したら入学することが前提となるため、あとから他校に切り替えることは基本的にできません。学校の雰囲気や通学時間を含めて、家族全員が納得しているかを事前に確認してください。

私が8校受験して実感した、校数を増やすことの功罪

📖 この章は私自身の体験です

ここからは、私が中学3年生のときに実際にたどった受験の話をします。一般論ではなく、私の1事例としてお読みください。同じ設計が誰にでも合うわけではありません。

私が受けた8校と、その並べ方

🗣️ 8校の内訳

私が受験したのは、市川高校・日本大学習志野高校・明治大学付属明治高校・慶應義塾高校・慶應義塾志木高校・早稲田大学本庄高等学院・早稲田大学高等学院・早稲田実業学校高等部の8校です。早稲田アカデミーに通い、慶應義塾高校に合格して進学しました。

並べ方としては、1月に千葉県内の私立2校、2月に東京・埼玉の6校という形でした。1月入試を先に置いたのは、2月の本命群に入る前に入試そのものに慣れておくためです。

正直に言えば、私は最初から8校と決めていたわけではありません。まず1月の2校で「入試に慣れる枠」を作り、次に本命を決め、そこから「同じ日に受けられないなら、別の日に受けられる学校を足す」という発想で1校ずつ積み上げた結果が8校でした。つまり8という数字に根拠があったのではなく、日程が空いていることが出願の理由になっていた期間があった、というのが実際のところです。

いま振り返って言えるのは、「日程が空いているから受ける」は、校数を増やす理由として最も弱いということです。空いている日は、本来なら休むか、本命の過去問に使える日でもありました。校数を積むときは、空き日ではなく役割で足すべきだったと考えています。

📊 私の受験日程の並び(時期のイメージ)

受験8校の内訳(筆者の実例) 1月入試|千葉県内 2校 ・市川 ・日本大学習志野 役割:入試そのものに慣れる 2月の本命群より前に配置 2月入試|東京・埼玉 6校 ・慶應義塾/慶應義塾志木 ・早稲田大学本庄高等学院/早稲田大学高等学院 ・早稲田実業学校高等部/明治大学付属明治 役割:本命群。同水準を複数受験 校数の内訳:1月2校(場慣れ)+2月6校(本命群)=8校 ※入試日は年度・学校により変わるため、本図は月単位の区分のみを示しています。各校の実施日は必ず当該年度の募集要項でご確認ください。

増やしてよかったと感じたこと

📈 8校受験のプラス面

最大の収穫は、1月入試で「入試会場の空気」を先に経験できたことでした。集合時間の慌ただしさ、周囲の受験生の様子、休憩時間の過ごし方。これらを2月の本命で初めて味わうのと、2度目として味わうのとでは、心拍数がまるで違います。

もう一つは、手応えのある学校が早い段階で1つあると、その後の受験の見え方が変わることです。追い詰められた気持ちのまま本命に向かうより、はるかに落ち着いて問題に向き合えたと感じています。

正直に言うと、しんどかったこと

📉 8校受験のマイナス面

デメリットも隠さず書きます。2月に入ってからは、対策のための勉強時間がほとんど取れませんでした。受験の当日と移動、翌日の疲労回復で日が埋まり、志望校ごとの傾向を詰める作業は1月までに終わらせておく必要がありました。

また、学校ごとに出題の癖が違うため、受験校が増えるほど過去問演習は薄く広くなります。今の私が当時の自分に助言するなら、8校のうち1〜2校は削り、その分を本命の過去問に回すよう勧めると思います。過去問を始める時期の判断とセットで考えるべきでした。

指導する側になって見えた「多すぎる併願」の共通点

💡 講師として気づいたこと

その後、早稲田アカデミーで受験生を指導する立場になって気づいたのは、校数が膨らむご家庭には共通の入り口があるということです。それは「不安を、校数で解消しようとしている」状態でした。

1校増やすと一時的に安心できます。しかしその安心は、対策時間と体力を差し出して買ったものです。不安の正体が「情報不足」なら、校数ではなく情報を増やすほうが効きます。倍率の3種類の違いと正しい見方を理解するだけで、必要な校数が1つ減ることは珍しくありません。

受験校を増やすときの費用と、見落としやすい注意点

💳 この章で扱うこと

校数の議論で最後に効いてくるのがお金です。受験料そのものより、合格後に発生する入学手続金のほうが金額が大きく、見落としやすい点を中心に説明します。

受験料は1校あたり2万円台が中心

🔢 校数と受験料の関係

東京都が公表した令和8年度の都内私立高等学校(全日制)の学費一覧では、検定料(受験料)を20,000円〜25,000円に設定している学校が確認できます(出典:東京都「令和8年度 都内私立高等学校(全日制)の学費の状況」2025年12月18日公表・2026年8月25日参照)。なお、これは一覧に掲載された個別校の金額であり、全校を集計した平均値ではありません。地域や学校によって異なります。

一方、公立高校の入学考査料は各自治体の条例で定められており、私立に比べて大幅に低額です。東京都の場合については都立高校の受験料の金額と支払い方法で詳しく扱っています。

私立の受験料は校数に比例して積み上がる ※1校23,000円で試算(都内私立高校の検定料に多い水準を基に筆者が仮置き) 1校23,000円 2校46,000円 3校69,000円 4校92,000円 5校115,000円 6校138,000円 出典:東京都「令和8年度 都内私立高等学校(全日制)の学費の状況」(2025年12月18日公表)に掲載の検定料水準を基に筆者作成。交通費・宿泊費・入学手続金は含みません。

本当に効いてくるのは入学手続金と延納の可否

⚠️ 併願で最も注意すべき論点

私立高校に合格すると、指定された期限までに入学手続金を納める必要があります。この期限が、公立や本命私立の合格発表より前に設定されている場合、進学しない学校にも納入することになりかねません。

手続金の全国的な平均額を継続的に公表している統計は確認できませんでした。金額は学校ごとの設定であり、相場として一つの数字を示すことはできません。だからこそ、候補校が決まった段階で個別に確認する以外に方法がない項目です。

多くの学校が延納・返還の制度を設けていますが、条件は学校ごとに異なります。併願校を増やす前に、募集要項で「手続き期限」「延納の可否」「返還の範囲」の3点を必ず確認してください。ここを確認せずに校数を増やすと、想定外の出費につながります。

📝 費用に関する注記

本記事の費用情報はあくまで目安です。実際の金額は各学校の公式サイトまたは募集要項でご確認ください。記事掲載時点の情報であり、変更の可能性があります。また、本記事の情報は一般的な傾向に基づくものです。最終的な進路・教育の選択は、お子様・ご本人と保護者が十分に情報を収集・比較検討したうえで行ってください。

校数を増やす設計が向いていない人

❌ 増やさないほうがよいケース

  • 第一志望の合格ラインまで距離があり、直前期に演習量が必要な人……受験日に時間を取られると伸び代を削ります
  • 1つの不合格で気持ちが崩れやすい人……受験回数が増えるほど不合格に遭遇する機会も増えます
  • 移動距離が長い学校を複数含む人……体力の消耗が読みにくく、日程の余白が必要です
  • すでに進学先が確定している人……単願で決まっているなら、追加の受験に実益はほとんどありません

これらに当てはまるからといって、受験生としての適性が低いわけではまったくありません。合う設計が違うだけです。

よくある質問

❓ Q1.高校受験は最低何校受けるべきですか?

A.合格した場合に必ず進学できる学校を1校は確保することが基本です。第一志望が公立高校なら、公立1校+私立の併願1校以上、合計2校以上が現実的な下限になります。ただし何校が正解かは志望校の難易度と本人の状況で変わるため、校数そのものより「不合格が続いた場合に3月の進路が残るか」で判断してください。

❓ Q2.公立高校は2校受けられますか?

A.多くの都道府県では、公立高校の一般入試(一次募集)で出願できるのは原則1校のみです。前期・後期や複数回の選抜がある地域、二次募集がある場合など、制度は自治体ごとに異なります。最新の実施要項を、必ずお住まいの都道府県の教育委員会の公式サイトでご確認ください。県外の高校を受験する場合の条件もあわせて確認しておくと、選択肢が整理しやすくなります。

❓ Q3.私立の併願校は何校まで増やせますか?

A.制度上の上限はなく、入試日程が重ならない限り複数校を受験できます。実際の上限を決めるのは、入試日の重複、受験料、そして合格後の入学手続金の納入期限です。手続金の延納制度がない学校が重なると、進学しない学校にも納入が必要になる可能性があるため、募集要項で延納の可否を必ず確認してください。

❓ Q4.私立を受けずに公立だけ受験するのは危険ですか?

A.危険かどうかは、不合格だった場合の受け皿があるかで決まります。二次募集や定時制・通信制など進路の選択肢は残りますが、選べる範囲は狭まります。私立を受けない判断をするなら、公立の合格可能性が十分に高いこと、そして不合格時の進路を事前に家庭で決めてあることが前提だと考えます。すべて不合格だった場合にどうなるかを先に読んでおくと、判断材料が増えます。

❓ Q5.受験校を減らしたいときの判断基準は何ですか?

A.まず「合格しても進学しない学校」から外すのが原則です。受験の目的が合格の練習なのか、進学先の確保なのかを1校ずつ言語化し、どちらにも当てはまらない学校は削れます。第一志望の直前期に対策時間を奪うだけの受験になっていないかも、削減の判断材料になります。

❓ Q6.受験校を増やすと費用はいくら増えますか?

A.東京都が公表した令和8年度の学費一覧では検定料を20,000〜25,000円とする学校が確認でき、仮に1校23,000円とすると1校増えるごとに約23,000円ずつ増える計算です。これに交通費・宿泊費や、複数校に合格した場合の入学手続金が加わる可能性があります。金額は学校ごとに異なるため、必ず各校の募集要項をご確認ください。

❓ Q7.複数校に合格したら、どう選べばよいですか?

A.出願前に決めておいた「優先順位」に従うのが原則で、合格後に一から比較し直さないことが大切です。合格の高揚感や周囲の評判が入ると判断がぶれやすくなります。通学時間、進路実績、校風、費用のうち家庭として何を優先するかを出願段階で順位づけしておき、合格発表後は手続き期限の管理に集中する——この順序をおすすめします。

まとめ:高校受験は何校受けるかを自分で決めるために

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🎯 この記事の結論

受験校数に平均も正解もありません。決めるべきは「確保用の1校」であり、それ以外は日程・費用・体力が許す範囲での上乗せです。

  • 平均受験校数の公的統計は確認できず、流通する「平均◯校」は判断根拠になりません
  • 公立は一般入試で原則1校のみ。校数の議論は実質「私立を何校受けるか」です
  • 判断軸は、①進学先の確保 ②合格したら行くか ③日程 ④費用 ⑤本人の性格 の5つ
  • 目安は公立志望で2〜3校、私立・難関志望で3〜6校。ただし地域と本人次第です
  • 私は8校受けて場慣れの恩恵を得た一方、2月の対策時間をほぼ失いました
  • 費用は受験料より入学手続金と延納可否のほうが影響が大きいです

✅ 校数を増やす設計が向いている人

  • 難関校志望で、同水準の学校を複数受けることに合理性がある
  • 入試本番の緊張に弱く、事前に会場の空気に慣れておきたい
  • 直前期の演習は12月までにおおむね仕上がる見込みがある
  • 受験料・手続金の上限について家庭内で合意ができている

❌ 校数を絞る設計が向いている人

  • 第一志望の合格ラインまで距離があり、直前期の演習量が勝負を分ける
  • 1つの不合格を引きずりやすく、気持ちの立て直しに時間がかかる
  • すでに単願・推薦で進学先が確定している
  • 移動距離の長い学校が候補に複数含まれている

🧭 今日やること

① 候補校を全部書き出す
入試日・発表日・手続き期限を1枚にまとめます。
② 各校に「行く/行かない」を書き込む
「行かない」の学校は、受ける理由が説明できるかを確認します。
③ 確保用の1校を家族で確定する
ここが決まれば、残りの校数は落ち着いて調整できます。

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🎓 執筆者プロフィール

元塾講師のひとりごと 執筆者kouのプロフィール画像

kou/教育系Webライター・プロ家庭教師
専門領域:中学受験・高校受験・大学受験、中高一貫校、浪人生、不登校・発達障害のある生徒の学習支援。指導歴10年超。

この記事を書く資格がある理由:私自身が高校受験で8校を出願・受験し、慶應義塾高等学校に進学しました。慶應義塾大学経済学部在学中は早稲田アカデミーで多数の受験生を指導し、併願校の組み方を保護者と一緒に考える場面を数多く経験しています。受験する側と指導する側の双方を経験しているため、「何校受けるか」という問いを、体験と現場感の両面から書くことができます。

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公開日:2026年8月25日/最終更新日:2026年8月25日
※情報変更があった場合は随時更新します。

📋 調査概要

  • 調査対象:高校受験における受験校数の決め方、私立高校の検定料・入学手続金に関する公表情報
  • 調査方法:東京都の公表資料(私立高等学校の学費の状況)の確認、著者の高校受験経験および塾講師としての指導経験に基づく分析
  • 調査実施日:2026年8月25日
  • 情報の限界:受験生1人あたりの平均受験校数を継続的に公表している公的統計は確認できませんでした。本記事の「2〜5校」等の目安は、著者の指導経験に基づく傾向であり、統計的に検証された数値ではありません。また、費用の水準は東京都内の私立高校の公表データに基づいており、他地域には当てはまらない可能性があります。特定の学校への取材・訪問は行っていません。
  • 利益相反の有無:なし。本記事に関して、いかなる教育機関・事業者からも対価・便宜の提供を受けていません。

📚 参考文献・引用元