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大学受験の英作文参考書おすすめ11選|元塾講師が形式別に解説

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kou|教育系Webライター・プロ家庭教師(指導歴10年超)

早稲田アカデミーから慶應義塾高校に合格し、慶應義塾大学経済学部を卒業。在学中から早稲田アカデミーで受験生を指導し、現在は中学受験から大学受験・浪人生まで幅広く担当しています。

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公開日:2026年10月24日/最終更新日:2026年10月24日
※情報変更があった場合は随時更新します。

🎯 結論

結論:大学受験の英作文参考書は、「例文暗記用1冊」+「志望校の出題形式(和文英訳か自由英作文か)に合う演習用1冊」の2冊で選ぶのがおすすめです。人気の高さではなく、志望校で何が出るかから逆算して選ぶと、遠回りを防げます。

「英作文の参考書が多すぎて、どれを買えばいいかわからない」「独学で書いた英文が合っているのか不安」と感じている受験生・保護者の方は少なくないと思います。英作文は答えが一つではないぶん、教材選びと使い方で差がつきやすい分野です。

📋 この記事でわかること

  • 和文英訳と自由英作文の違いと、自分に必要な対策の見分け方
  • 失敗しない英作文参考書の選び方4つの基準
  • 出題形式・レベル別のおすすめ英作文参考書11選と比較表
  • 例文暗記→演習→過去問へ進む参考書ルートと、独学で添削を補う方法
  • 英作文参考書の注意点と、向いていない人の特徴

💬 この記事の立場

私は早稲田アカデミーの講師時代から現在の家庭教師まで、大学受験生の英語を指導してきました。本記事の「選び方」「使い方」は、その指導経験に基づく私の見解です。一方、各参考書の構成・刊行年などは出版社の公式情報と書店の書誌情報の調査に基づいて記載しており、すべての書籍を本記事のために通読・比較したわけではありません。特定の出版社・書籍との利害関係はありません。

  1. 大学受験の英作文参考書とは?まず知るべき出題形式
    1. 英作文参考書とは「減点されない英文の型」を身につける教材
    2. 和文英訳と自由英作文の違い
    3. 共通テストに英作文はない|出題されるのは二次・個別試験
  2. 失敗しない英作文参考書の選び方
    1. 英作文参考書を選ぶ4つの基準
    2. 例文暗記型と発想・解説型の違い
    3. 志望校の出題形式から逆算する
  3. 大学受験の英作文参考書おすすめ11選(形式・レベル別)
    1. 例文暗記で基礎を固める参考書(①〜③)
    2. 和文英訳の演習で得点力を上げる参考書(④〜⑥)
    3. 自由英作文の書き方が身につく参考書(⑦〜⑨)
    4. 直前期・短期間で仕上げる参考書(⑩・⑪)
    5. 英作文参考書11冊の比較一覧表
  4. 元塾講師が教える英作文参考書の使い方とルート
    1. 英作文の参考書ルートは「暗記→演習→過去問」の3段階
    2. 1冊を仕上げる回し方
    3. 独学で添削を補う自己チェックリスト
  5. 英作文参考書の注意点と向いていない人
    1. 参考書だけで英作文を仕上げにくい理由
    2. 英作文参考書が向いていない人の特徴
    3. 版の違い・改訂に注意する
  6. 大学受験の英作文参考書に関するよくある質問
    1. 英作文の参考書は何冊必要ですか?
    2. 英作文の対策はいつから始めればよいですか?
    3. 共通テストに英作文は出ますか?
    4. 英作文は独学でも伸ばせますか?
    5. 和文英訳と自由英作文はどちらから始めるべきですか?
    6. 解答例が難しすぎて真似できないときはどうすればよいですか?
    7. 英検のライティング対策と兼ねられますか?
  7. 今日から始める英作文対策の第一歩
    1. 今日やるべき3つのこと
    2. 英作文の解説を映像授業で補う選択肢
  8. まとめ:大学受験の英作文参考書は出題形式から選ぶのがおすすめ

大学受験の英作文参考書とは?まず知るべき出題形式

📌 この章の要点

「英作文」とひとまとめにされがちですが、入試で問われる力は形式によってかなり違います。この章では英作文参考書の役割と、和文英訳・自由英作文の違い、どの試験で出るのかを整理します。ここを押さえると、次章の選び方がぐっと楽になります。

英作文参考書とは「減点されない英文の型」を身につける教材

🔍 英作文参考書の定義

大学受験の英作文参考書とは、入試で出題される和文英訳・自由英作文に対して、文法的に正しく意味の伝わる英文を書くための例文・考え方・演習を収録した教材です。大きく分けて、基本例文を覚える「例文暗記型」、問題文の日本語を書きやすく言い換える発想を学ぶ「発想・解説型」、実際の入試レベルの問題を解く「演習型」の3タイプがあります。

和文英訳と自由英作文の違い

🆚 2つの出題形式の比較

項目和文英訳自由英作文
出題のされ方与えられた日本文を英語にするテーマに対して自分の意見や説明を英語で書く(語数指定が多い)
問われる力正確な文法・語法、日本語の言い換え力論理構成(主張→理由→具体例)、書きやすい内容を選ぶ力
よくある失点直訳による不自然な英語、時制・冠詞のミス理由が主張を支えていない、語数不足、文法ミスの積み重ね
合う参考書例文暗記型+和文英訳の演習型型・テンプレートを示す解説型+自由英作文の演習型

💡 指導の現場で感じる「本当の差」

私が答案を見てきた中で、和文英訳で点を落とす生徒の多くは、英語力そのものより「日本語を英語にしやすい日本語へ言い換える」工程を飛ばしていると感じます。たとえば「彼は顔が広い」をそのまま英語にしようとすると手が止まりますが、「彼には知り合いが多い」と言い換えれば中学英語で書けます。英作文参考書を選ぶときは、例文の数だけでなく、この言い換えの考え方まで解説しているかを見てほしいと思います。

共通テストに英作文はない|出題されるのは二次・個別試験

ℹ️ どの試験で英作文が出るのか

大学入試センターが実施する大学入学共通テストの英語は、リーディングとリスニングの2つで構成されており、自分で英文を書く記述式の英作文は出題されていません。英作文が出るのは、主に国公立大学の二次試験と、一部の私立大学の個別試験です。

また、高校の学習指導要領では「論理・表現」という科目で、話す・書く力の育成が位置づけられています(文部科学省:高等学校学習指導要領)。学校の授業で扱う英作文は、入試対策の土台にもなります。

共通テストの全体像は共通テストの日程・科目の解説でご確認ください。

英語全体の参考書の流れは英語参考書のレベル別ルートでまとめています。

⚠️ 志望校の過去問で必ず形式を確かめる

英作文の有無や形式(和文英訳か自由英作文か、語数はどれくらいか)は大学・学部・年度によって異なり、変更されることもあります。参考書を買う前に、志望校の過去問と最新の募集要項で出題形式を確認してください。

失敗しない英作文参考書の選び方

📌 この章の要点

書店の英作文コーナーには、似たタイトルの本が何十冊も並んでいます。どれも良書であることが多いからこそ、「自分に合うか」で選ぶ基準が必要です。この章では、私が生徒に参考書をすすめるときに確認している4つの基準を紹介します。

英作文参考書を選ぶ4つの基準

📋 選ぶときにチェックする4項目

  1. 志望校の出題形式に合っているか:和文英訳中心か、自由英作文中心か、両方か。
  2. 解答例が自分で書けるレベルか:ネイティブ並みの模範解答より、受験生が再現できる解答例のほうが練習になります。
  3. 例文に音声や別冊が付いているか:例文暗記は反復回数が勝負なので、持ち運べる別冊や音声があると続けやすくなります。
  4. 「なぜその英語になるのか」の解説があるか:日本語の言い換え方や、減点されやすいポイントの説明があるかを確認します。

❗ 英作文の前に固めておきたい土台

英作文参考書は、英文法と基本単語がある程度身についている前提で書かれているものがほとんどです。時制や関係詞があやふやなまま英作文に入ると、解説が理解できず挫折しがちです。不安がある場合は、先に英文法の参考書で文法を1周しておくことをおすすめします。

例文暗記型と発想・解説型の違い

⚖️ タイプ別の特徴

タイプ向いている人注意点
例文暗記型英作文を初めて本格的に始める人、文法知識を「書ける形」に変えたい人覚えただけでは入試問題への応用が利きにくい
発想・解説型例文は覚えたのに過去問で手が止まる人手持ちの例文・語彙が少ないと効果が出にくい
演習型志望校レベルの問題で実戦練習をしたい人添削がないと、自分の答案の良し悪しを判断しにくい

志望校の出題形式から逆算する

✏️ 私がすすめる逆算の考え方

英作文の参考書選びでいちばん多い失敗は、評判の良い本を順番に買い足していくことです。私はまず志望校の過去問を1年分だけ見て、「和文英訳か自由英作文か」「語数はどれくらいか」を確認してから参考書を決めるよう伝えています。自由英作文しか出ない大学を受けるのに、和文英訳の難しい演習書を何冊も解くのは、時間の配分として効率的とはいえません。

なお、大学ごとの最新の英作文の出題形式は年度によって変わるため、本記事では大学別の一覧は確認・掲載していません。自分の志望校については、過去問と最新の募集要項で直接確かめるのがいちばん確実です。

もう一つ、英単語の知識は英作文でも「書ける単語」として使えるかが問われます。単語帳はレベル別の英単語帳の選び方を参考に、読める単語と書ける単語を分けて意識すると、英作文にも効いてきます。

大学受験の英作文参考書おすすめ11選(形式・レベル別)

📌 この章の要点

ここからは、出版社の公式情報で構成を確認できた英作文参考書を、「例文暗記の基礎」「和文英訳の演習」「自由英作文」「直前・短期対策」の4つの目的に分けて紹介します。全部をやる必要はありません。自分の目的の欄から1冊ずつ選ぶイメージで読んでください。

📊 英作文参考書11冊のポジションマップ

実戦(演習・発想)基礎(例文暗記・文法項目別)← 和文英訳寄り自由英作文寄り →①英作文バイブル和文英訳編②ドラゴン・イングリッシュ③必修編 英作文のトレーニング④竹岡の英作文が面白いほど⑤ハイパートレーニング和文英訳編⑥実戦編 英作文のトレーニング⑦英作文バイブル自由英作文編⑧ハイパー自由英作文編Plus⑨原田の自由英作文⑩プラチナルール⑪英作文速効トレーニング基礎和文演習自由英作文直前・短期(両形式)

※各書の位置は、出版社公表の構成・書名・対象読者の記載をもとにした筆者の分類です(2026年10月調査)。難易度を厳密に数値化したものではありません。

例文暗記で基礎を固める参考書(①〜③)

📖 ①大学入試 英作文バイブル 和文英訳編(Z会)

米山達郎・久保田智大著、2023年12月発売。和文英訳に必要な要点を100の英文に集約し、1つの英文を3つの観点から確認する「3ラウンド方式」で、覚えた英文を応用できる状態を目指す構成です。英文や表現をまとめた別冊が付き、直前期の確認にも使えます。

📖 ②ドラゴン・イングリッシュ基本英文100(講談社)

竹岡広信著。初版は2005年で、2021年11月に改訂新版が出ています。英作文に必要な技法を100の英文に凝縮し、とくに時制と論理の理解に重点を置いているのが特徴です。日本人が無理なく書ける表現を厳選している点も、出版社の紹介で打ち出されています。

📖 ③[必修編]英作文のトレーニング(Z会)

文法項目別に和文英訳を演習できる構成で、旺文社の受験情報サイトでも和文英訳の基礎固め向けとして紹介されています。例文を「覚える」よりも、文法項目ごとに「書いて確かめる」タイプの基礎書です。

💬 3冊の中から1冊を選ぶなら

私の考えでは、①と②はどちらも「100の英文を覚える」という点で役割が重なるため、両方をやる必要はありません。別冊で持ち歩きたいなら①、時制や論理のつながりを意識して覚えたいなら②が合うと思います。暗記がどうしても苦手な生徒には、手を動かしながら文法を確かめられる③から入るようにすすめることもあります。

和文英訳の演習で得点力を上げる参考書(④〜⑥)

📖 ④竹岡広信の英作文が面白いほど書ける本(KADOKAWA)

②と同じ竹岡広信氏による英作文の解説書で、2024年11月に改訂版が出ています。例文暗記を終えた後、入試問題で日本語をどう処理するかを学ぶ段階の1冊として位置づけられます。

📖 ⑤大学入試 英作文ハイパートレーニング 和文英訳編(桐原書店)

大矢復著。2024年3月に新装版が出ています。同シリーズには、最難関大を想定した『最難関大への英作文ハイパートレーニング』(新装版)もあり、和文英訳の配点が高い難関大志望者が段階的に進めやすいラインナップです。

📖 ⑥[実戦編]英作文のトレーニング 改訂版(Z会)

標準編・上級編・自由英作文編で構成された演習書で、演習レベルを上げたい人や難関大志望者向けとされています。③の必修編からそのまま接続できるため、同じシリーズで基礎から実戦まで進めたい人に向いています。

自由英作文の書き方が身につく参考書(⑦〜⑨)

📖 ⑦大学入試 英作文バイブル 自由英作文編(Z会)

①と同じ著者・同時発売の自由英作文編です。自由英作文の要点を20のモデル英文に集約し、こちらも例文暗唱と3ラウンド方式を軸にしています。①と同じ進め方で学べるので、和文英訳と自由英作文の両方が出る大学を受ける人には組み合わせやすい1冊です。

📖 ⑧大学入試 英作文ハイパートレーニング 自由英作文編 Plus(桐原書店)

大矢復著、2024年7月発売。⑤と同じシリーズの自由英作文編で、演習量を確保しながら自由英作文に取り組みたい人向けの選択肢です。

📖 ⑨原田健作の自由英作文が面白いほど書ける本(KADOKAWA)

2024年12月に改訂第2版が出ている、自由英作文に特化した解説書です。④の竹岡氏の本と同じ「面白いほど書ける本」シリーズで、自由英作文の考え方を解説中心で学びたい人に合います。

💡 自由英作文は「書ける内容」を選ぶ試験

自由英作文で私が必ず伝えているのは、「本当の意見」より「英語で書き切れる意見」を選んでよいということです。入試で評価されるのは主張の立派さではなく、主張と理由が論理的につながっているか、文法的に正しいかです。賛成・反対のどちらの立場でも理由を2つ書けるテーマのほうが、失点が少なくなります。理由をつなぐ「First」「In addition」などの表現は、大学受験で使う英語の接続詞一覧で整理しておくと便利です。

🧮 100語の自由英作文の語数配分(筆者の指導上の目安)

パート書く内容語数の目安
主張賛成・反対など立場を1文で明示15語前後
理由1+具体例First, 〜. For example, 〜.30〜35語
理由2+具体例In addition, 〜.30〜35語
結論主張を言い換えて締める15語前後

※語数指定や求められる構成は大学・設問によって異なります。必ず志望校の設問指示に合わせて調整してください。

直前期・短期間で仕上げる参考書(⑩・⑪)

📖 ⑩改訂版 大学入試 関正生の英作文プラチナルール(KADOKAWA)

関正生著、2025年2月に改訂版が発売(初版は2016年)。難関大の英作文を短時間で攻略するための「発想の仕方」を解説する本で、例文暗記は済ませたが過去問に手が出ない受験生や、英作文に時間を割けない受験生を対象としています。和文英訳、英文中の英作文に加え、グラフの英作文なども扱っています。

📖 ⑪1か月集中!英作文速効トレーニング(和文英訳編・自由英作文編/旺文社)

2024年11月発売の2冊組シリーズで、大学入試の1か月前からの対策を想定しています。和文英訳編(千代崇裕著)は「必須知識20・よくある誤り80・定番表現60」の3部構成、自由英作文編(水野卓著)は出題形式ごとの解答テンプレートと、受験生が書きやすいレベルの解答例を掲載しています。

英作文参考書11冊の比較一覧表

📊 目的別の比較表

書名出版社主な形式役割
①英作文バイブル 和文英訳編Z会和文英訳例文暗記(100文)
②ドラゴン・イングリッシュ基本英文100講談社和文英訳例文暗記(100文)
③[必修編]英作文のトレーニングZ会和文英訳文法項目別の基礎演習
④竹岡広信の英作文が面白いほど書ける本KADOKAWA和文英訳解説・発想
⑤英作文ハイパートレーニング 和文英訳編桐原書店和文英訳演習
⑥[実戦編]英作文のトレーニングZ会両形式難関大向け演習
⑦英作文バイブル 自由英作文編Z会自由英作文モデル英文暗記(20文)
⑧英作文ハイパートレーニング 自由英作文編 Plus桐原書店自由英作文演習
⑨原田健作の自由英作文が面白いほど書ける本KADOKAWA自由英作文解説・発想
⑩関正生の英作文プラチナルールKADOKAWA両形式発想・短期攻略
⑪英作文速効トレーニング(2冊)旺文社両形式直前1か月対策

※④⑤⑧⑨の「役割」は、出版社・書店の書誌情報(書名・シリーズ・版)に基づく筆者の分類です。収録問題の詳細は本記事では確認できていません。

📝 価格・版についての注記

出版社の公式情報で税込価格を確認できたものは、①⑦が各1,430円、⑩が1,540円、⑪が各1,320円です(2026年10月時点)。その他の書籍は本記事の調査範囲で最新の定価を確認できなかったため記載していません。参考書は改訂・新装版で価格や内容が変わることがあるため、購入時は出版社サイトや書店で最新の版をご確認ください。

元塾講師が教える英作文参考書の使い方とルート

📌 この章の要点

良い参考書を選んでも、使い方を間違えると英作文の点はなかなか上がりません。この章では、参考書を進める順番と1冊の回し方、そして独学で一番つまずきやすい「添削」をどう補うかを解説します。

英作文の参考書ルートは「暗記→演習→過去問」の3段階

🔰 参考書ルートの3ステップ

① 例文暗記(目安:高2の終わり〜高3の春)
①〜③から1冊。日本語を見て英文を何も見ずに書ける状態まで繰り返します。
② 形式別の演習(目安:高3の夏〜秋)
和文英訳中心なら④〜⑥、自由英作文中心なら⑦〜⑨から1冊。両方出るなら形式ごとに1冊ずつ。
③ 過去問と直前対策(目安:高3の秋〜直前期)
志望校の過去問で実戦練習。時間がない場合や仕上げには⑩・⑪を使います。

※時期はあくまで目安で、英文法・英単語の進み具合によって前後します。

✏️ 英作文は英語全体の計画の中に置く

英作文は単独で伸ばすものではなく、英文法・単語・長文読解と並行して進めるものです。私は生徒の年間計画を立てるとき、英作文を「文法が1周終わった後」に置き、長文読解と交互に進めるようにしています。科目全体の進め方は大学受験の全体ロードマップで解説しています。

過去問を始める時期は過去問はいつから何年分やるかの解説で詳しくまとめています。

1冊を仕上げる回し方

✅ 例文暗記を「使える知識」にする手順

  1. 日本語だけを見て、まず自力で英文を書く(書けなくても1分は考える)
  2. 解答と見比べ、違いに赤で印をつける
  3. 解説を読み、「なぜその英語になるか」を一言でメモする
  4. 例文を音読し、何も見ずに書けるまで繰り返す
  5. 翌日・3日後・1週間後に、日本語から英文を書けるか再テストする

独学で添削を補う自己チェックリスト

💡 答案を出す前に私が生徒に確認させる項目

英作文の独学で最も難しいのは、自分の答案の良し悪しを判断することです。ただ、私が答案を見てきた経験では、減点の多くは内容ではなく基本的な文法ミスの積み重ねで起きています。そこで、書き終えたら次の項目を一つずつ指でなぞって確認するよう指導しています。

とくに多いのは、「I like dog.」のような数えられる名詞の冠詞・複数形の抜け、過去の話の途中で現在形に戻ってしまう時制のぶれ、「I think that it is good.」のように理由のない主張だけの文の3つです。どれも難しい知識ではないため、見直しの習慣だけで減らせます。

📋 英作文の自己チェックリスト

チェック項目確認のポイント
時制文の中で時制がぶれていないか、現在完了と過去形の使い分けは正しいか
主語と動詞の一致三人称単数の s、複数形の主語に合う動詞になっているか
名詞と冠詞数えられる名詞に a / the / 複数形のいずれかが付いているか
一文の長さ一文に情報を詰め込みすぎていないか(自信のない長文より短い正確な文)
論理のつながり(自由英作文)理由が主張を本当に支えているか、話がずれていないか
語数(自由英作文)指定語数の範囲に収まっているか

英作文参考書の注意点と向いていない人

📌 この章の要点

英作文参考書は便利な教材ですが、それだけで英作文が完成するわけではありません。この章では、参考書学習の限界と注意点を正直にお伝えします。自分の状況に当てはまるものがないか確認してみてください。

参考書だけで英作文を仕上げにくい理由

❌ 参考書学習の限界

  • 自分の答案を採点してもらえない:解答例と違う英文を書いたとき、それが正解なのか誤りなのかを自分では判断しにくい
  • 例文暗記だけでは応用しにくい:覚えた例文と入試問題の日本語は一致しないことがほとんど
  • 解答例が難しすぎることがある:模範解答を丸暗記しても、試験本番で同じ表現を再現できるとは限らない

💬 添削をどこで確保するか

私は、英作文の答案は少なくとも過去問の段階で、誰かに一度は見てもらうことをおすすめしています。まず頼れるのは学校の英語の先生です。それが難しい場合は、塾や家庭教師で英作文の添削だけを依頼する方法もあります。映像授業は解説を聞くには便利ですが、自分の答案を直してもらう用途には向かない場合があるため、スタサプだけで大学受験は可能かの検証でも添削の扱いに触れています。

添削を受けられる塾・家庭教師を比較したい場合は学習塾・家庭教師の比較ランキングを参考にしてください。

地域の個別指導塾の実際の評判を知りたい場合は個別指導キャンパスの口コミ分析を参考にしてください。

英作文参考書が向いていない人の特徴

⚠️ 先に別の対策を優先したほうがよいケース

  • 英文法がまだ1周終わっていない人:解説の前提がわからず、効率が落ちやすい
  • 志望校に英作文が出ない人:共通テストや読解中心の試験だけなら、長文や文法の優先度が高い
  • 参考書を何冊も並行してしまう人:英作文は1冊を繰り返すほうが定着しやすい分野です

版の違い・改訂に注意する

🔺 古本・おさがりを使うときの注意

本記事で紹介した参考書の多くは、2021年以降に改訂版・新装版が出ています。旧版でも学習自体はできますが、構成や収録問題、音声の提供方法が変わっていることがあります。先輩から譲り受けた本を使う場合は、表紙や奥付で版を確かめ、学校や塾で使う版と揃っているかを確認しておくと安心です。

大学受験の英作文参考書に関するよくある質問

📌 この章の要点

英作文の参考書について、受験生や保護者の方からよく聞かれる質問をまとめました。気になる質問から読んでみてください。

英作文の参考書は何冊必要ですか?

❓ Q&A

Q. 英作文の参考書は何冊必要ですか?

A. 基本は「例文暗記用1冊+志望校の形式に合う演習用1冊」の2冊で足ります。和文英訳と自由英作文の両方が出る大学なら、演習用を形式ごとに1冊ずつ用意し、最後は過去問に移ります。冊数を増やすより、1冊の例文を何も見ずに書ける状態にするほうが得点に直結しやすいと考えます。

英作文の対策はいつから始めればよいですか?

❓ Q&A

Q. 英作文の対策はいつから始めればよいですか?

A. 英文法と基本単語がひと通り固まった段階、目安として高2の終わりから高3の春に例文暗記を始め、高3の夏以降に演習書、秋以降に過去問へ進む流れが無理のない進め方です。英作文が出ない大学のみを受ける場合は、優先順位を下げてかまいません。

共通テストに英作文は出ますか?

❓ Q&A

Q. 共通テストに英作文は出ますか?

A. 大学入学共通テストの英語はリーディングとリスニングで構成されており、英文を自分で書く記述式の英作文は出題されていません。英作文は主に国公立大学の二次試験や一部の私立大学の個別試験で出題されます。

英作文は独学でも伸ばせますか?

❓ Q&A

Q. 英作文は独学でも伸ばせますか?

A. 例文暗記と、文法・語法のミスを自分で確認する段階までは独学で十分進められます。一方で、自由英作文の論理の通り方や、和文英訳での自然な言い換えは自分では判断しにくいため、学校の先生や塾・家庭教師などの添削を一部で取り入れることをおすすめします。

和文英訳と自由英作文はどちらから始めるべきですか?

❓ Q&A

Q. 和文英訳と自由英作文はどちらから始めるべきですか?

A. 多くの場合は和文英訳の基礎(例文暗記)から始めるのが効率的です。自由英作文も、結局は正確な英文を組み立てる力の上に成り立つため、まず減点されない一文を書けるようにしてから、意見と理由を組み立てる練習に進むと安定します。

解答例が難しすぎて真似できないときはどうすればよいですか?

❓ Q&A

Q. 解答例が難しすぎて真似できないときはどうすればよいですか?

A. 解答例をそのまま覚えようとせず、自分が書ける語彙と構文に置き換えて書き直すことをおすすめします。入試の英作文は、難しい表現よりも文法的に正しく意味が伝わる英文が評価されやすいと考えます。受験生が書きやすいレベルの解答例を載せた参考書を選ぶのも一つの方法です。

英検のライティング対策と兼ねられますか?

❓ Q&A

Q. 英検のライティング対策と兼ねられますか?

A. 例文暗記で身につく「正確な一文を書く力」は、英検のライティングにも共通して役立ちます。ただし、英検の意見論述と大学入試の自由英作文では語数や設問形式が異なるため、仕上げの段階ではそれぞれの形式に合わせた練習が必要です。両方を受ける場合は、まず入試の形式を優先し、英検は過去問で形式に慣れておくのが効率的だと考えます。

今日から始める英作文対策の第一歩

📌 この章の要点

ここまで読んで「何から手をつけるか」が見えてきたら、あとは動くだけです。この章では、今日すぐにできる3つの行動と、英作文以外の英語学習とのつなげ方を紹介します。

今日やるべき3つのこと

🧭 今日の行動リスト

① 志望校の過去問を1年分だけ開く
英作文が出るか、和文英訳か自由英作文か、語数はどれくらいかをメモします。
② 書店で候補の参考書を2冊見比べる
解答例が自分で書けそうなレベルか、別冊や音声があるかを確認します。
③ 選んだ1冊の最初の5文を、日本語から書いてみる
完璧を目指さず、まず「自分がどこで止まるか」を知ることが目的です。

英作文の解説を映像授業で補う選択肢

🔍 参考書と映像授業の組み合わせ

参考書の解説を読んでも理解しにくい場合は、映像授業で講師の説明を聞くのも一つの方法です。たとえばスタディサプリには大学受験向けの講座があり、講座の中身や向き不向きはスタサプ大学受験講座の口コミ・評判で詳しく解説しています。

高1・高2で学校の英語の授業内容から復習したい場合は、スタサプ高校講座の口コミ・評判も参考になります。

サービス全体の特徴を比べたい場合はスタサプ全4講座の実態解説をご覧ください。

📝 進路選択に関する注記

本記事の情報はあくまで一般的な傾向に基づくものです。最終的な進路・教育の選択は、お子様・ご本人と保護者が十分に情報を収集・比較検討したうえで行ってください。入試の出題形式は変更されることがあるため、最新情報は各大学の公式サイト・募集要項でご確認ください。

まとめ:大学受験の英作文参考書は出題形式から選ぶのがおすすめ

🎯 この記事の結論

英作文参考書は「例文暗記用1冊」+「志望校の出題形式に合う演習用1冊」に絞り、1冊を何も見ずに書けるまで繰り返すことが、遠回りしない英作文対策の基本です。

  • 共通テストに英作文はなく、出題されるのは国公立二次・一部私大の個別試験
  • 和文英訳は「日本語の言い換え」、自由英作文は「書ける内容を選ぶ力」がカギ
  • ルートは「例文暗記→形式別の演習→過去問」の3段階
  • 独学の弱点は添削。自己チェックリストで文法ミスを減らし、過去問段階では誰かに見てもらう

⭕ 英作文参考書での独学が向いている人

  • 英文法と基本単語がひと通り身についている人
  • 志望校の出題形式をすでに把握している人
  • 1冊を繰り返し解くことが苦にならない人

❌ 参考書だけでは不安が残る人

  • 英文法の基礎がまだ固まっていない人
  • 難関大で配点の高い自由英作文が出る人(添削の併用を推奨)
  • 自分の答案の正誤をまったく判断できない状態の人

🗝️ 最後に

英作文は、正しい1冊を正しい順番で繰り返せば、着実に「減点されない答案」に近づける分野です。まずは今日、志望校の過去問を開いて出題形式を確かめるところから始めてみてください。参考書の最新の版や内容は、各出版社の公式サイトで確認できます。

🎓 著者プロフィール

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kou|教育系Webライター・プロ家庭教師

指導歴10年超。中学時代に早稲田アカデミーに通い慶應義塾高校に合格、慶應義塾大学経済学部を卒業。在学中は早稲田アカデミーで多数の受験生を指導しました。現在はフリーランスのプロ家庭教師として、中学受験・高校受験・大学受験・中高一貫校生・浪人生のほか、不登校や発達障害のあるお子さんの指導も担当しています。

この記事を書く理由:大学受験生の英語指導の中で、英作文は「どの参考書を、どの順番で使うか」で伸び方が大きく変わる分野だと感じてきました。特定の出版社に偏らず、志望校の形式から逆算して選べる情報を届けたいと考え、本記事を執筆しています。

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📝 調査概要

  • 調査対象:大学受験向けの英作文参考書(和文英訳・自由英作文・直前対策)
  • 調査方法:出版社公式サイト・出版社プレスリリースの調査/書店の書誌情報の調査/大学入試センター・文部科学省の公開情報の調査/著者の指導経験に基づく考察
  • 調査実施日:2026年10月24日
  • 情報の限界:紹介した11冊すべてを本記事のために通読・比較したものではありません。④⑤⑧⑨は書誌情報(著者・版・刊行時期)の範囲で紹介しており、収録問題数などの詳細は確認できていません。価格は一部の書籍のみ確認できました。各大学の英作文の出題形式は年度により変わる可能性があります。
  • 利益相反の有無:なし(本記事にアフィリエイト広告はなく、紹介した出版社・書籍との利害関係はありません)

公開日:2026年10月24日/最終更新日:2026年10月24日
※情報変更があった場合は随時更新します。