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kou(教育系Webライター・プロ家庭教師)
指導歴10年超。早稲田アカデミー出身で慶應義塾高校に合格、慶應義塾大学経済学部卒。中学・高校・大学受験の指導経験あり。
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公開日:2026年10月24日/最終更新日:2026年10月24日
※情報変更があった場合は随時更新します。
🎯 結論
結論:北星学園大学の2027年度一般選抜Ⅰ期は、ほとんどの学科が「国語・英語・選択1科目」の3科目300点です。例外は英語200点の文学部英文学科(2科目)と、数学200点の新設・情報科学部情報科学科(400点)の2つだけです。国語は古文・漢文が範囲外で、選択科目は日本史・世界史・地理・政治経済・数学の5つから試験当日に問題を見て1つ選べます。
さらに2027年度は、Ⅰ期の併願が最大3学科から最大8学科へ拡大しました。受験科目そのものは既存学科で変更なしですが、「どの日程で、どの学科を、いくつ受けるか」の設計が合否を左右する年だと私は考えています。
🔍 この記事で解決できる疑問
- 北星学園大学の学科ごとの受験科目・配点・試験時間は?
- 一般選抜Ⅰ期とⅡ期、共通テスト利用選抜では何が違う?
- 選択科目は地歴・政経・数学のどれを選ぶべき?
- 英検は必要?古文・漢文は出る?英語なしで受けられる学科は?
- 2027年度の変更点(情報科学部新設・併願8学科化)で注意することは?
💬 この記事の立ち位置
北海道の私立大学、とくに札幌の北星学園大学を考えている受験生や保護者の方から「結局、何を勉強すればいいのか」「科目の組み合わせで損をしたくない」という声をよく聞きます。私は大学受験生の指導経験はありますが、北星学園大学の入試を受けたことも、同大学の受験指導を専門にしてきたわけでもありません。
そのため本記事は、北星学園大学が公表している2027年度入学試験要項・予告資料を一次資料として読み込み、そこに私の受験指導の経験から「配点の意味」と「科目選びの判断軸」を加える形で書いています。合格最低点や倍率など、要項から読み取れない情報は無理に推測していません。
北星学園大学の受験科目の全体像と2027年度の変更点
📌 この章の概要
北星学園大学には5学部9学科があり、入試方式は大きく4種類に分かれます。まずは「自分はどの方式で受けるのか」を決めないと、科目の話は始まりません。この章では全体像と、2027年度に何が変わったのかを整理します。
北星学園大学の受験科目とは?入試方式は4種類
📋 入試方式ごとの「受験科目」の意味
北星学園大学の受験科目とは、入試方式ごとに課される試験の教科・配点のことです。2027年度は、学力試験を課す一般選抜(Ⅰ期・Ⅱ期)、大学独自の試験を課さない大学入学共通テスト利用選抜(Ⅰ期・Ⅱ期)、書類・小論文・面接などで選考する総合型選抜と学校推薦型選抜の4系統があります。
| 方式 | 主な試験 | 時期(2027年度) |
|---|---|---|
| 総合型選抜 | 書類+小論文・面接・口頭試問など | 11〜12月 |
| 学校推薦型選抜 | 面接・口頭試問など | 11月 |
| 一般選抜Ⅰ期 | 国語・英語・選択科目など(大学独自試験) | 2月6日・7日 |
| 共通テスト利用Ⅰ期 | 共通テストの得点のみ | 出願1月8日〜27日 |
| 一般選抜Ⅱ期 | 大学独自試験(英文・情報科学はⅠ期と構成が異なる) | 3月9日 |
| 共通テスト利用Ⅱ期 | 共通テストの得点のみ | 出願2月10日〜3月5日 |
共通テストの科目そのものの全体像は共通テスト21科目と国公立・私大の科目の違いで整理しています。
🏢 北星学園大学の学部・学科(2027年度)
| 学部 | 学科 |
|---|---|
| 文学部 | 英文学科/心理・応用コミュニケーション学科 |
| 経済学部 | 経済学科/経営情報学科/経済法学科 |
| 社会福祉学部 | 社会福祉学科/心理学科 |
| 国際学部 | グローバル・イノベーション学科(2026年度開設) |
| 情報科学部 | 情報科学科(2027年度新設) |
「心理」と名のつく学科が文学部と社会福祉学部の2つにある点は、出願時に取り違えやすいので注意してください。
2027年度入試の主な変更点(情報科学部新設・併願拡大)
⚠️ 2027年度に変わったこと
- 情報科学部情報科学科を新設:数学200点を軸にした独自の科目構成。
- 一般選抜Ⅰ期の試験日が3日→2日に:2月6日(英文学科・情報科学科)と2月7日(その他7学科)。
- Ⅰ期の最大併願数が3学科→8学科に:英文学科と情報科学科の組み合わせは不可。
- 英文学科の英語資格の出願要件(一般Ⅱ期・総合型):英検CSEスコア1950点以上 →英検2級合格以上。
- 総合型選抜の面接に口頭試問を追加:英文学科・経営情報学科・グローバル・イノベーション学科。
一方で、大学の予告資料では既存学科の一般選抜の試験科目・配点に変更はないとされています。
総合型選抜・学校推薦型選抜の試験内容
📋 公表されている試験内容(抜粋)
| 学科・方式 | 試験内容 |
|---|---|
| 情報科学科・総合型 | 1次:書類(学修計画書・調査書・事前課題)/2次(12月5日):数学の基礎学力の記述100点・30分、小論文100点・60分・800字程度、個人面接100点・10分程度 |
| 情報科学科・学校推薦型 | 11月28日:面接・事前課題に基づく口頭試問 |
| グローバル・イノベーション学科・総合型 | 2026年度は小論文と面接(日本語・英語)。2027年度は面接が「面接・口頭試問」(日本語10分・英語5分程度)に |
| 英文学科・総合型 | 2027年度は「面接・口頭試問」(日本語15分・英語5分程度)。英検2級合格以上などが出願資格 |
| 経営情報学科・総合型 | 2027年度は指定文献の内容に関する口頭試問+面接(10分程度) |
その他の学科の総合型・学校推薦型の詳細は、大学の入学試験要項でご確認ください。方式ごとの違いは指定校・公募・総合型の違いで解説しています。
一般選抜の受験科目と配点【学科別一覧】
📌 この章の概要
受験生の多くが受ける一般選抜Ⅰ期は、9学科が実質「3つの型」に集約されます。この章では型ごとの科目・配点・試験時間と、Ⅱ期・試験日・会場・検定料をまとめます。
一般選抜Ⅰ期の受験科目・配点・試験時間一覧
📊 一般選抜Ⅰ期の3つの型(2027年度)
| 型・対象学科 | 科目と配点(試験時間) | 合計 |
|---|---|---|
| 英文型 (英文学科) | 英語200点(90分・マーク及び記述・リスニングあり) 国語100点(60分) | 300点 |
| 標準3科目型 (心理・応用コミュニケーション/経済/経営情報/経済法/社会福祉/心理/グローバル・イノベーション) | 国語100点(60分) 英語100点(60分・全マーク) 選択1科目100点(60分) | 300点 |
| 情報科学型 (情報科学科) | 数学200点(90分・記述/数学Ⅰ・Ⅱ・A・B) 国語・英語・情報Ⅰから2科目 各100点(各60分) | 400点 |
国語の範囲は「現代の国語」「言語文化(近代以降の文章)」「論理国語」で、古文・漢文は含まれません。英語の範囲は英語コミュニケーションⅠ〜Ⅲ・論理・表現Ⅰ〜Ⅲです。
🔢 学科別の募集人員(2027年度・一般選抜)
| 学科 | Ⅰ期 | Ⅱ期 |
|---|---|---|
| 英文 | 41人 | 3人 |
| 心理・応用コミュニケーション | 32人 | 3人 |
| 経済 | 70人 | 7人 |
| 経営情報 | 46人 | 2人 |
| 経済法 | 40人 | 4人 |
| 社会福祉 | 48人 | 3人 |
| 心理 | 32人 | 3人 |
| グローバル・イノベーション | 40人 | 3人 |
| 情報科学 | 44人 | 5人 |
出典:北星学園大学「2027年度 入学試験要項(一般選抜・大学入学共通テスト利用選抜)」(2026年10月24日参照)
選択科目は5科目から試験当日に1つ選べる
📋 標準3科目型の選択科目
- 日本史探究
- 世界史探究
- 地理探究
- 政治・経済
- 数学(数学Ⅰ・数学A/記述式)
要項では、試験当日に問題を見てから選択科目を決められる一方、最終的に提出できるのは1科目のみとされています。また、選択科目間で平均点に著しい差があり、それが問題の難易差によると認められる場合は、大学独自の計算式で得点調整を行うことがあるとしています。
📝 合否判定の共通ルール
- 合否は総合点で判定(同点者は同じ扱い)
- 全学科で科目ごとの基準点(足切り点)は設けていない
- 選択科目の得点調整は「行うことがある」とされ、計算式は非公表
一般選抜Ⅱ期の受験科目と英文学科の出願資格
📊 一般選抜Ⅱ期(3月9日・札幌会場のみ)
| 学科 | 科目と配点 |
|---|---|
| 英文 | 国語100点・英語100点(リスニングなし)の計200点 |
| 標準3科目型の7学科 | 国語・英語・選択1科目 各100点の計300点 |
| 情報科学 | 国語100点・英語100点・数学200点(60分・記述/数学Ⅰ・A)の計400点 |
※情報科学科Ⅱ期は、2027年度入学試験要項と情報科学科の予告資料では上記の構成ですが、大学の「各種選抜の主な変更点」資料では「数学200点・90分+国語・英語・情報Ⅰから2科目」と記載されており、公式資料間で表記が異なります。出願前に最新の要項で必ずご確認ください。
❗ 英文学科Ⅱ期は英語資格が出願の条件
英文学科の一般選抜Ⅱ期は、通常の出願資格に加えて、次のいずれかを満たす必要があります。
- 実用英語技能検定(英検)2級合格以上
- GTEC 930点以上(オフィシャルスコア)
- ケンブリッジ英語検定 140点以上
- IELTS(Academic)オーバーオール4.0以上
- TOEFL iBT 42点以上(Test Date Scoresのみ)
- TOEIC L&R+S&W 1150点以上(S&Wは2.5倍して合算)
Ⅰ期で不合格だった場合に「Ⅱ期の英文学科」を考えている人は、資格の有無を早めに確認しておく必要があります。
試験日・試験会場・検定料
💰 日程と検定料(2027年度)
| 項目 | 一般Ⅰ期 | 一般Ⅱ期 |
|---|---|---|
| Web出願 | 1月8日〜22日 | 2月22日〜26日 |
| 試験日 | 2月6日(土)英文・情報科学 2月7日(日)その他7学科 | 3月9日(火) |
| 会場 | 札幌・旭川・帯広・函館・東京(駿台予備学校お茶の水校) | 札幌のみ |
| 合格発表 | 2月22日 | 3月16日 |
| 検定料 | 1学科目30,000円、2学科目以降15,000円(最大8学科) | 1学科目30,000円、2学科目15,000円(最大2学科) |
共通テスト利用選抜の検定料は1学科12,000円(併願割引なし)。このほか支払いごとに事務手数料がかかります。他大学との受験料の比較は私立大学の受験料の相場が参考になります。
📝 費用・日程についての注記
本記事の費用情報はあくまで目安です。実際の料金は大学の公式サイトまたは入試課への直接のお問い合わせでご確認ください。記事掲載時点(2026年10月24日)の情報であり、変更の可能性があります。
共通テスト利用選抜の受験科目と配点
📌 この章の概要
共通テスト利用選抜は大学独自の試験がなく、共通テストの得点を1科目200点(英文学科の英語は400点)に換算して判定します。Ⅰ期とⅡ期で必要な科目数が違う点が最大のポイントです。
学科別の利用教科・配点一覧
📊 共通テスト利用選抜(2027年度)
| 学科 | Ⅰ期 | Ⅱ期 |
|---|---|---|
| 英文 | 国語200+英語400(R320・L80)=600点 | Ⅰ期の2科目+選択1科目200=800点 |
| 心理・応用コミュニケーション | 国語200+英語R200+選択1科目200=600点 | 国語200+英語R200+選択2科目400=800点 |
| 経営情報/経済法/社会福祉/心理/グローバル・イノベーション | 国語200+英語R200+選択1科目200=600点 | 国語200+英語200(R160・L40)+選択2科目400=800点 |
| 経済 | 国語(近代以降)・国語(古典)・英語R・地歴公民・数学・理科から3教科=600点 | Ⅰ期の区分に情報Ⅰを加えて3教科=600点 |
| 情報科学 | 数学200(必須)+国語・英語・地歴公民・数学・情報・理科から2教科400=600点 | Ⅰ期と同じ |
「選択」は地歴・公民・数学・情報・理科から選ぶ科目です。国語は「近代以降の文章」を利用します(経済学科は古典も区分として選択可)。R=リーディング、L=リスニング。
🔢 共通テスト利用選抜の募集人員(2027年度)
Ⅰ期は学科ごとに6〜12人、Ⅱ期は2〜4人です。もっとも多いのは経済学科(Ⅰ期12人・Ⅱ期4人)で、Ⅱ期はほとんどの学科が2人という狭き門です。
💡 募集人員から見える「主戦場」
一般選抜Ⅰ期と共通テスト利用Ⅰ期の募集人員を並べると、経済学科は70人対12人、社会福祉学科は48人対6人です。どの学科も一般選抜Ⅰ期の枠が共通テスト利用のおよそ4〜8倍あります。
私はこの数字を、「北星学園大学の合否は一般選抜Ⅰ期で決まる」というメッセージとして読んでいます。共通テスト利用は出願の手間が少ない分、少ない枠に国公立志望者なども集まりやすい方式です。共通テスト利用は「上乗せのチャンス」と位置づけ、勉強の軸は一般選抜Ⅰ期の3科目に置くのが現実的だと考えます。
共通テストの制度そのものは大学入試センターの公式サイトで確認できます。
多く受けた科目は高得点の科目が採用される
ℹ️ 科目の採用ルール
要項では、必要な数より多くの科目を共通テストで受験した場合、1科目指定の学科は最高得点の科目を、複数指定の学科は教科ごとの最高得点の科目を高得点の教科から順に使うとされています。つまり、共通テストで地歴・数学・情報などを幅広く受けておけば、自動的に良い方の点数で判定されます。
自分の得点で届きそうかの見当をつけるには、共通テストボーダーの見方と注意点も参考にしてください。
英語を使わずに出願できる学科・少ない科目で出せる学科
🆚 科目の組み合わせで見る「出しやすさ」
| 条件 | 該当する学科・期 |
|---|---|
| 英語なしで出願可能 | 経済学科(必須科目なし)、情報科学科(数学必須+2教科選択) |
| 2科目で出願可能 | 英文学科Ⅰ期(国語+英語) |
| 古文・漢文の得点を使える | 経済学科(国語の古典を1区分として選択可) |
2科目で受けられる入試の考え方は2科目で受かる入試の判断基準で詳しく解説しています。
元塾講師が読み解く配点の特徴と選択科目の選び方
📌 この章の概要
科目表を眺めるだけでは「何を優先して勉強すべきか」は見えてきません。ここからは要項の数字を、受験指導をしてきた立場から読み解きます。
配点比率で見る学科ごとの「重視科目」
📊 方式別の配点比率(2027年度・Ⅰ期)
バーの長さは各方式の合計点に占める比率です。
💡 配点から見える「学科の性格」
この図を作ってみて、私がまず目を留めたのは英文学科だけが一般でも共通テスト利用でも英語の比重が3分の2になっている点です。標準3科目型なら英語の1問は300点中の数点ですが、英文学科では同じ1問の重みがおよそ2倍になります。英語で稼げる人には有利、英語で崩れる人には逃げ場がない、という構造です。
逆に標準3科目型は国語・英語・選択科目が完全に同じ100点です。私が大学受験生を指導してきた経験では、こういう均等配点の入試は「1科目の大爆発」より「苦手科目で大きく落とさないこと」のほうが合否に効きやすい傾向があります。得意科目を伸ばすより、3科目の中で一番低い科目を底上げするほうが、投下した時間に対する得点の伸びは大きいと考えます。
情報科学科は真逆で、一般Ⅰ期は数学が半分を占めます。しかも90分の記述式で、範囲は数学Ⅱ・Bまで含みます。文系7学科の選択数学(数学Ⅰ・Aのみ)とは別物の試験と考えたほうが安全です。
選択科目は地歴・政経・数学のどれを選ぶべきか
⚖️ 選択科目の比較(標準3科目型)
| 科目 | 向いている人 | 注意点 |
|---|---|---|
| 日本史・世界史探究 | 高校で履修済みで、通史を一周できている人 | 範囲が広く、高3から始めると仕上げが遅れやすい |
| 地理探究 | 統計・地図の読み取りが得意な人 | 暗記だけでは対応しにくい資料問題への慣れが必要 |
| 政治・経済 | 地歴を履修していない人、現代社会に関心がある人 | 時事的な内容は直前の更新が必要 |
| 数学(Ⅰ・A) | 数学が得意で、途中式まで書ける人 | 記述式のため、答えだけ合わせる練習では得点が安定しない |
文系科目の選び方の一般論は国公立・私立の文系科目の選び方にまとめています。
✏️ 「当日選べる」をどう使うか
「問題を見てから選択科目を決められる」と聞くと、2科目用意しておけば保険になると考える人がいます。ですが私は、この制度を「2科目準備してよい理由」にはしないほうがよいと考えています。
理由は単純で、60分で100点の1科目に、2科目分の勉強時間を割くのは割に合わないからです。しかも大学は、選択科目間の平均点に著しい差があれば得点調整を行うことがあるとしています。「当日、簡単そうな方を選ぶ」という作戦は、調整によって効果が薄まる可能性があります。
私のおすすめは、主力の1科目を決め切ったうえで、すでに高校で履修済みの科目があれば「当日の最終確認用」として位置づける程度にとどめることです。たとえば日本史を主力にしつつ、学校の授業で政治・経済を学んでいるなら、当日日本史の問題に強い違和感があったときだけ切り替えを検討する、という使い方です。
主力科目を独学で仕上げる場合は、映像授業だけで大学受験を乗り切れる条件を先に確認しておくと、途中で手段を迷わずに済みます。
世界史を選ぶ場合の時期別の進め方は世界史の大学受験勉強法で解説しています。
国語に古文・漢文がないことの意味
💬 現代文だけの100点は「差がつきにくい」
一般選抜の国語は近代以降の文章のみで、古文・漢文は出ません。古典が苦手な受験生にはうれしい条件ですが、私は指導の現場で「現代文は勉強しても点が安定しない科目」だと何度も感じてきました。暗記で積み上げにくく、問題との相性で上下しやすいからです。
そのため、標準3科目型では国語で大きな差をつけるのは難しく、英語と選択科目で取り切るという戦略が現実的だと考えます。現代文は「解き方の型」を作って失点を抑える科目、と割り切るのがよいでしょう。具体的には、60分の中で「設問を先に読む→本文の論理の転換点に印をつける→選択肢は本文の言い換えを根拠に消す」という手順を毎回同じ順で回し、手順を崩さないことを優先してください。
情報科学部は2027年度が初年度入試である点に注意
📖 新設学部ならではの難しさ
情報科学部情報科学科は2027年度に初めて入試を行うため、同学科の過去問・合格最低点・倍率はまだ存在しません。大学の予告資料も当初は「設置構想中のため予定であり変更の可能性がある」としていました(2026年8月31日に、設置認可に伴う入学試験要項の更新が告知されています)。
過去問がない入試では、私は出題範囲が同じ他大学の問題で「時間配分の練習」をすることを勧めています。数学Ⅰ・Ⅱ・A・Bの記述90分という条件に近い私大の過去問を数年分解き、記述の書き方と時間感覚をつかんでおくと、初見の形式でも崩れにくくなります。
もう1つ、初年度は志願者数が読めないため、情報科学科だけに絞らず、2月7日の他学科か共通テスト利用と組み合わせるのが堅実です。ただし一般Ⅰ期では英文学科との併願はできません。
受験科目で後悔しないための注意点
⚠️ この章の概要
北星学園大学の入試は科目がシンプルな分、「思い込み」によるミスが起こりやすいと私は感じています。ここでは、要項を読んで気づいた落とし穴と、この入試が合わない人の特徴を正直にお伝えします。
併願8学科に広がったことの落とし穴
🧮 併願数を増やすほど得とは限らない
2027年度から、2月7日に試験がある7学科は1日の受験で併願できるようになりました。検定料は1学科目30,000円、2学科目以降15,000円なので、たとえば2月7日の7学科すべてに出願すると30,000円+15,000円×6=120,000円(事務手数料別)になります。
合格のチャンスが増えるのは確かですが、私が気になるのは「入りたい学科」ではなく「受かりそうな学科」を集める出願になりやすい点です。経済法学科と社会福祉学科と心理学科では、入学後に学ぶ内容がまったく違います。併願先は「合格したら本当に通うか」で絞り込み、2〜3学科程度に整理するほうが、費用面でも入学後の満足度でも後悔が少ないと考えます。
英文学科志望の人は、試験日が2月6日なので2月7日の学科と併願すると2日連続の受験になります。英語200点・リスニングありの英文学科と、英語100点・全マークの心理・応用コミュニケーション学科では求められる英語力の出し方が違うため、2日目は「国語と選択科目で取り切る日」と意識を切り替える準備をしておくと崩れにくいはずです。
英語資格・リスニングの条件を見落としやすい
❌ よくある見落とし
- 英文学科Ⅰ期にはリスニングがあるが、Ⅱ期にはない(その代わり英語資格が出願条件)
- 英文学科の英語資格要件は2027年度から「英検2級合格以上」に変更。CSEスコアだけで考えていた人は要確認
- 共通テスト利用Ⅱ期は、経営情報・経済法・社会福祉・心理・グローバル・イノベーションでリスニングも配点に入る(Ⅰ期はリーディングのみ)
- 英文学科と情報科学科は一般Ⅰ期の試験日が2月6日で、他学科と同じ日ではない
英検の証明書類の扱いは英検合格証明書の原本・コピーの違いで確認できます。
北星学園大学の入試方式が合いにくい人
📉 向いていない可能性がある人
- 古文・漢文で得点を稼ぎたい人:一般選抜の国語に古典がないため、古典の得意が生かせません(共通テスト利用の経済学科は例外)。
- 英語が極端に苦手で一般選抜を受けたい人:情報科学科以外の一般選抜は英語が必須です。
- 国公立型の5教科を広く得点源にしたい人:共通テスト利用でもⅡ期の最大4科目までしか使いません。
こうした方は、共通テスト利用の経済学科・情報科学科を検討するか、他大学の方式と比べてみるのがよいと思います。どれが正解というより、自分の得点源と入試の形が合っているかを確かめることが大切です。
🔍 偏差値・倍率・合格最低点について
北星学園大学の2027年度入学試験要項・予告資料には、学科別の合格最低点や倍率は掲載されていませんでした。本記事では推測による数値は記載していません。前年度の入試結果は大学の入試情報サイトや、オープンキャンパス・入試相談で確認するのが確実です。新設の情報科学科は前年度データ自体がありません。
📝 進路選択についての注記
本記事の情報はあくまで一般的な傾向に基づくものです。最終的な進路・教育の選択は、お子様・ご本人と保護者が十分に情報を収集・比較検討したうえで行ってください。出願前には必ず北星学園大学の最新の入学試験要項をご確認ください。
北星学園大学の受験科目に関するよくある質問
❓ この章の概要
受験生・保護者の方が迷いやすい点を、要項の記載に沿って一問一答でまとめました。
北星学園大学の一般選抜は何科目で受験しますか?
❓ Q. 一般選抜は何科目?
A. 2027年度一般選抜Ⅰ期は、文学部英文学科が国語・英語の2科目300点、情報科学部情報科学科が数学+選択2科目の400点、それ以外の7学科が国語・英語・選択1科目の3科目300点です。
北星学園大学の一般選抜で古文・漢文は出題されますか?
❓ Q. 古文・漢文は出る?
A. 一般選抜の国語は「現代の国語」「言語文化(近代以降の文章)」「論理国語」が範囲で、古文・漢文は出題範囲に含まれていません。共通テスト利用選抜の経済学科では、国語の古典を選択区分の1つとして使えます。
北星学園大学は数学で受験できますか?
❓ Q. 数学で受けられる?
A. 文系7学科の一般選抜では選択科目として数学(数学Ⅰ・数学A、記述式)を選べます。情報科学科は数学が必須で、一般選抜Ⅰ期は数学Ⅰ・Ⅱ・A・Bから200点・90分で出題されます。
北星学園大学の受験に英検は必要ですか?
❓ Q. 英検は必要?
A. 一般選抜Ⅰ期と共通テスト利用選抜では英検は不要です。文学部英文学科の一般選抜Ⅱ期と総合型選抜では、英検2級合格以上などの英語外部検定の基準を満たすことが出願資格になります。
共通テスト利用選抜で英語を使わずに出願できる学科はありますか?
❓ Q. 英語なしで共通テスト利用は出せる?
A. 2027年度の要項では、経済学科は必須科目がなく選択区分から3教科を選ぶ方式、情報科学科は数学必須+2教科選択の方式のため、英語を選ばない組み合わせも可能です。その他の学科は国語と英語が必須です。
一般選抜で選択科目による有利・不利はありますか?
❓ Q. 選択科目で有利・不利は?
A. 大学は、選択科目間の平均点に著しい差があり問題の難易差によると認められる場合に、独自の計算式で得点調整を行うことがあるとしています。ただし調整の有無や計算式は公表されていないため、得意科目で選ぶのが基本です。
一般選抜は何学科まで併願でき、検定料はいくらですか?
💰 Q. 併願数と検定料は?
A. 2027年度一般選抜Ⅰ期は英文学科と情報科学科の組み合わせを除き最大8学科まで併願でき、検定料は1学科目30,000円、2学科目以降15,000円です。Ⅱ期は最大2学科、共通テスト利用選抜は1学科12,000円です。
受験科目が決まったら今日からできる対策
🧭 この章の概要
科目がわかったら、次は「いつまでに何を仕上げるか」です。2027年度入試まで残り時間が限られている受験生を想定して、優先順位を整理します。
出願方式と科目を確定させる3ステップ
📋 やることの順番
2月6日(英文・情報科学)か2月7日(その他7学科)か。併願は「合格したら通う学科」に限定します。
高校での履修状況と現在の得点から主力を決め、2科目並行は避けます。
共通テストを受けるなら、Ⅰ期の出願締切(1月27日)までに出願学科を確定。多めに受けた科目は高得点が採用されます。入試当日までの逆算は大学受験の年間スケジュール表で確認できます。
残り期間に合わせた学習手段の選び方
💡 科目数が少ない入試ほど「穴」を作らない
3科目300点の入試は、1科目の穴がそのまま合否に響きます。私が指導してきた受験生でも、残り数か月で伸びたのは「苦手科目の基礎を一気に埋めた」ケースでした。高1〜高3までの全体の流れは大学受験完全攻略ロードマップで整理しています。
独学で選択科目(とくに政治・経済や数学Ⅰ・A)を補うなら、映像授業は費用を抑えやすい選択肢です。共通テストや私大対策の講座内容はスタサプ大学受験講座の実態で解説しています。
高1・高2範囲の基礎から学び直したい場合は、スタサプ高校講座の評判も比較材料になります。
ただし、記述式数学の答案添削や現代文の解き方の矯正は、映像授業だけでは限界があるのも事実です。自分に足りないのが「授業」なのか「添削・管理」なのかを見極めてください。
まとめ:北星学園大学の受験科目は「学科の型」と併願設計で決まる
🎯 この記事のまとめ
- 一般選抜Ⅰ期は7学科が国語・英語・選択の3科目300点、英文学科は英語200点の2科目、情報科学科は数学200点の400点。
- 国語は古文・漢文なし。選択科目は日本史・世界史・地理・政経・数学から当日1つ選べるが、主力1科目に絞るのが得策。
- 共通テスト利用はⅠ期3科目600点が基本。経済学科・情報科学科は英語なしの組み合わせも可能。
- 2027年度はⅠ期併願が最大8学科に。数を増やすより「通いたい学科」に絞る。
- 英文学科Ⅱ期・総合型は英検2級合格以上などが必要。
科目の負担が軽い入試だからこそ、苦手科目の底上げと出願の設計で差がつきます。最終確認は必ず大学の入学試験要項の公式ページで行ってください。
✅ 北星学園大学の入試が向いている人
- 英語・国語に加えて得意な1科目を持っている人
- 古典より現代文・英語で勝負したい人
- 北海道内の会場(札幌・旭川・帯広・函館)で受験したい人
- 数学Ⅱ・Bまで記述で戦える人(情報科学科)
❌ 慎重に検討したほうがよい人
- 古文・漢文を最大の得点源にしたい人(共通テスト利用の経済学科を除く)
- 英語が極端に苦手で一般選抜を考えている人
- 5教科の幅広い得点力を最大限生かしたい人
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🎓 著者プロフィール

kou(教育系Webライター・プロ家庭教師/フリーランス)
- 指導歴10年超。中学受験・高校受験・大学受験・中高一貫校・浪人生・不登校・発達障害の指導経験あり
- 中学時代に早稲田アカデミーへ通い慶應義塾高等学校に合格、慶應義塾大学経済学部卒業
- 在学中は早稲田アカデミーで多数の受験生を指導
この記事を書く理由:受験指導の現場で、科目の選び方や出願の組み方ひとつで結果が変わる場面を見てきました。大学の公表資料を一次情報として読み込み、どの教育機関にも忖度せずに判断材料をお届けします。
📚 調査概要
- 調査対象:北星学園大学の2027年度入学者選抜(一般選抜・大学入学共通テスト利用選抜・総合型選抜・学校推薦型選抜)の試験科目・配点・日程・検定料
- 調査方法:大学公式サイト・入学試験要項・予告資料の調査/著者の受験指導の知見
- 調査実施日:2026年10月24日
- 情報の限界:著者は北星学園大学の入試を受験・指導した経験はありません。合格最低点・倍率・偏差値、共通テスト利用の情報Ⅰ・理科の個別の換算方法、得点調整の計算式は公表資料から確認できなかったため記載していません。総合型・学校推薦型は一部学科のみ記載しています。
- 利益相反の有無:なし(北星学園大学および記事内で言及した教育サービスから対価を受けていません)
📚 参考文献・引用元
- 北星学園大学「2027年度 入学試験要項(一般選抜・大学入学共通テスト利用選抜)」(参照日:2026年10月24日)
- 北星学園大学「2027(令和9)年度各種選抜の主な変更点について」(参照日:2026年10月24日)
- 北星学園大学「情報科学部情報科学科の入学者選抜について」(参照日:2026年10月24日)
- 北星学園大学「国際学部グローバル・イノベーション学科の選抜について(予告)」(参照日:2026年10月24日)
- 北星学園大学「入学者選抜の予告・変更点」(参照日:2026年10月24日)
🏷️ 記事情報
公開日:2026年10月24日/最終更新日:2026年10月24日
※情報変更があった場合は随時更新します。

