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🎓 この記事を書いた人

kou|教育系Webライター・プロ家庭教師。指導歴10年超。早稲田アカデミーで受験生を指導し、現在は大学受験・浪人生を含む個別指導を担当しています。
公開日:2026年10月8日/最終更新日:2026年10月8日
※情報変更があった場合は随時更新します。
🎯 結論
結論:河合塾の突破シリーズは、完成シリーズの後、12月中旬から入試本番までの直前期に置かれた「総仕上げ」の学期です。総復習・大学別対策・共通テスト対策を、本番に近い形式のテストゼミで繰り返すのが中心です。
ただし、直前期は「講座を増やすほど伸びる」時期ではありません。突破シリーズの効果は、12月までに自分の弱点がどれだけ言語化できているかで大きく変わる、というのが私の考えです。
📋 この記事でわかること
- 突破シリーズが1年のどこにあり、何をする期間なのか
- 完成シリーズ・冬期講習・直前講習との違い
- 直前期に伸びる受験生と、崩れてしまう受験生の違い
- 突破シリーズを受ける前に準備しておくべきこと
- 費用や受講条件など、公式情報で確認すべきポイント
✏️ 執筆にあたって
私は早稲田アカデミーで受験生を指導し、現在も家庭教師として浪人生を含む大学受験生の直前期を見ています。一方で、河合塾で講師として働いた経験はなく、突破シリーズを受講した経験もありません。そのため、制度の説明は河合塾公式サイトの情報に基づき、私の指導経験から言えることとは分けてお伝えします。
河合塾の突破シリーズとは?1年の中での位置づけ
📌 この章のポイント
「突破シリーズ」という名前は知っていても、いつ始まり何をするのかは意外と説明されていません。この章では、河合塾公式の年間スケジュールをもとに、突破シリーズの位置づけと中身を整理します。
突破シリーズとは?完成シリーズに続く直前期の学期
🔰 突破シリーズの定義
突破シリーズとは、河合塾大学受験科の1年を構成する学期のうち、12月中旬から入試本番までの直前期にあたる期間です。公式サイトでは、冬期講習・直前講習と並べて「直前期対策」として案内されています。
河合塾の大学受験科は、「シリーズ」と呼ばれる学期と季節ごとの講習を組み合わせて1年が進みます。突破シリーズは、基礎シリーズ・完成シリーズに続く最後の段階です。
年間スケジュールで見る突破シリーズの時期
📊 河合塾大学受験科の1年(2026年度)
出典:河合塾「河合塾での1年・サポート体制」(2026年10月8日参照)をもとに筆者作成。模試・テストの日程は校舎により異なる場合があります。
🔍 図から読み取れること
完成シリーズの終了(2026年度は12月14日)と、共通テスト本番(1月)のあいだは約1か月しかありません。突破シリーズは、この短い期間に「共通テスト」と「私大・国公立二次」の両方を見据えて動く時期だとわかります。
突破シリーズで行われる3つのこと
📋 公式に示されている直前期の中身
| 内容 | ねらい |
|---|---|
| 総復習 | 基礎・完成シリーズで学んだ内容を見直し、抜けを埋める |
| 大学別対策 | 志望大学の出題形式に合わせて得点力を仕上げる |
| 共通テスト対策 | 1月の共通テストに向けて形式・時間配分に慣れる |
本番に近い形式のテストゼミを繰り返すことが特徴として案内されています。
完成シリーズ・冬期講習・直前講習との違い
📌 この章のポイント
直前期の河合塾には「突破シリーズ」「冬期講習」「直前講習」と似た名前の枠が並びます。混同したまま申し込むと、時間割が過密になりかねません。ここでは違いを整理します。
完成シリーズとの違いは「応用演習」か「本番形式の仕上げ」か
🆚 完成シリーズと突破シリーズの比較
| 項目 | 完成シリーズ | 突破シリーズ |
|---|---|---|
| 時期(2026年度) | 9/1〜12/14(全14講) | 12月中旬〜入試本番 |
| 目的 | 基礎を土台に応用力を高める | 総復習と志望校別の仕上げ |
| 授業の形 | 本番を意識した演習 | 本番に近いテストゼミの反復 |
| 並行する講習 | なし(夏期講習の後に開講) | 冬期講習・直前講習 |
出典:河合塾公式「河合塾での1年・サポート体制」(2026年10月8日参照)
冬期講習・直前講習との違いと申込の注意
⚠️ 講習は別枠で考える
公式サイトでは、春期講習について受講には別途申込が必要と明記されています。冬期講習・直前講習も「講習」として学期とは別に並べられています。このことから、シリーズの授業とは別に選ぶ枠である可能性が高いと私は考えていますが、申込方法の明記は確認できませんでした。校舎で確認したうえで、突破シリーズの時間割を見てから講習を重ねるようにしてください。
講習の選び方や受講数の目安は、河合塾の直前講習の選び方で詳しく解説しています。
突破シリーズの時期にチューターが行うサポート
🏢 直前期のサポート(公式案内より)
- 12月:冬期面談(三者面談)、第3回共通テスト対応力トレーニング
- 1月:共通テスト・共通テストリサーチ、国公立大学の出願面談(二者面談)
- 2月:志望大学別対策、面接対策と受験期のサポート
チューターは授業を担当する講師とは別の立場で、出願や学習計画を支える役割です。役割の詳細は河合塾のチューターの役割と面談でまとめています。
元講師の視点で見る直前期の伸び方
📌 この章のポイント
どんな塾の直前講座でも、同じ授業を受けて伸びる人と伸びない人に分かれます。ここからは河合塾の制度説明を離れ、私が受験生を指導してきた経験から、直前期の「伸び方」についてお話しします。
直前期に伸びる生徒と崩れる生徒の違い
💬 指導経験から見えたこと
早稲田アカデミーで直前期の受験生を見ていて感じたのは、最後の1か月で伸びる生徒は「新しいことを覚えた生徒」ではなく「間違い方を固定できた生徒」だということです。
伸びた生徒は、テストのたびに「計算の符号ミス」「設問条件の読み落とし」のように、自分のミスを短い言葉でノートに残していました。逆に崩れた生徒は、点数だけを見て一喜一憂し、次の演習にすぐ移ってしまう傾向がありました。
突破シリーズのように本番形式のテストゼミが続く環境は、前者には最高の練習台になりますが、後者には「毎回点数に振り回される場所」になりかねません。
セルフチェック:直近の模試で間違えた問題について、ミスの理由をそれぞれ一言で説明できるか確かめてみてください。説明できない問題が多いほど、テストゼミの前に振り返りの時間が必要です。
テストゼミ形式で点が伸びる理由と限界
💡 テストゼミをどう捉えるか
本番形式の演習で点が伸びるのは、知識が増えるからではなく、時間配分と「捨て問」の判断が体に入るからだと考えています。これは高校受験でも大学受験でも同じでした。
一方で限界もあります。テストゼミは「今ある力を点に変える」練習であって、基礎の穴を埋める仕組みではありません。12月の時点で基本事項に大きな抜けがある場合は、テストゼミの解説を聞くより、テキストの例題に戻るほうが得点につながるケースを何度も見てきました。
私が生徒に勧めているのは、1問にかけた時間が「配点から逆算した目安時間」の1.5倍を超えたら印をつけて飛ばすというルールです。テストゼミの後の解説では、全問を聞き直すのではなく、印をつけた問題が「時間をかければ解けたのか」「そもそも解けなかったのか」だけを確認する。この仕分けが、直前期の限られた時間で最も得点に直結すると考えています。
突破シリーズの注意点と向いていない人
📌 この章のポイント
突破シリーズは直前期の柱ですが、使い方を誤ると時間を消耗します。ここでは、申込前に知っておいてほしい注意点を正直にお伝えします。
講座を重ねすぎると復習が回らない
⚠️ 直前期の過密スケジュール
突破シリーズに冬期講習・直前講習を重ね、さらに共通テストの過去問や模試の解き直しを入れると、1日の中で「復習の時間」が消えがちです。授業を受けた時間ではなく、自分で解き直した時間が得点になることを前提に、受講数を決めてください。
💡 受講数を決めるときの私の目安
私が直前期の生徒に伝えているのは、授業1コマにつき、少なくとも同じ時間の復習枠を先に時間割へ書き込むことです。復習枠が書き込めない日は、講座が多すぎるサインです。講習を追加するかどうかは、この「空き」が残るかで判断すると失敗が減ります。
突破シリーズが向いていない人の特徴
❌ 効果が出にくいケース
- 12月時点で、教科書レベルの基本事項に大きな抜けが残っている
- 集団授業のペースについていけず、質問もしにくいと感じている
- 志望校の出題形式が特殊で、個別の過去問対策に時間を割きたい
こうした場合は、突破シリーズの受講を絞り、個別指導や家庭教師で弱点だけを補う選択肢もあります。大学受験向けの塾の種類は大学受験の個別指導塾のタイプ別の選び方で比較しています。
費用・受講条件は公式で個別に確認が必要
❗ 公式サイトで確認できなかったこと
河合塾公式の年間スケジュールのページでは、突破シリーズの費用が年間授業料に含まれるかどうか、講座の選択方法、校舎ごとの開講日は確認できませんでした。申込前に、募集要項や校舎窓口で必ず確認してください。年間の学費の目安は河合塾の入塾金・授業料・年間総額で整理しています。
📝 費用・進路情報についての注記
本記事の費用情報はあくまで目安です。実際の料金は各サービスの公式サイトまたは直接のお問い合わせでご確認ください。記事掲載時点の情報であり、変更の可能性があります。本記事の情報はあくまで一般的な傾向に基づくものです。最終的な進路・教育の選択は、お子様・ご本人と保護者が十分に情報を収集・比較検討したうえで行ってください。
突破シリーズを最大限活かす使い方
📌 この章のポイント
突破シリーズの価値は、受ける前の準備でほぼ決まります。ここでは12月までにやっておきたいことと、直前期の動き方を具体的に紹介します。
12月までに「解き直しリスト」を作っておく
✏️ 私が生徒に必ず作らせるもの
私は直前期に入る生徒に、模試と完成シリーズで間違えた問題を1冊にまとめた「解き直しリスト」を作ってもらっています。科目ごとに「解けなかった理由」を1行で添えるだけで十分です。
このリストがあると、突破シリーズのテストゼミで間違えた問題が「新しい弱点」なのか「前から続く弱点」なのかが一目でわかります。前者は解説で解消し、後者はリストに戻って根本から直す、という仕分けができるようになります。
共通テスト前後の切り替え手順
🧭 直前期の3ステップ
共通テスト形式の演習を軸に、時間配分を固定する。私大・二次の対策は「解き直しリスト」の復習にとどめる。出題科目や試験の最新情報は大学入試センターで確認する。
自己採点を正確に行い、共通テストリサーチで出願先を確定する。チューターとの出願面談をここで活用する。
志望大学別の対策に一本化し、過去問の形式に合わせて演習する。
自己採点の手順は河合塾の自己採点のやり方で解説しています。
出願先の判断には、共通テストリサーチの判定の見方が役立ちます。
共通テスト形式の演習量を増やしたい場合は、河合塾の黒本の使い方と時期も参考にしてください。
河合塾以外の選択肢と比べたいとき
⚖️ 直前期の補強手段
集団授業だけでは弱点が埋まらない場合、映像授業で単元を復習したり、個別指導で過去問の添削を受けたりする方法もあります。映像授業の例としては、スタディサプリの講座の実態が参考になります。
塾・家庭教師を広く比べたい場合は、学習塾・家庭教師のおすすめ比較をご覧ください。
河合塾の突破シリーズに関するよくある質問
❓ よくある質問
Q1. 河合塾の突破シリーズはいつから始まりますか?
A. 河合塾公式の大学受験科の年間スケジュールでは、完成シリーズ(2026年度は12月14日まで)の後、12月中旬から入試本番までが突破シリーズ・冬期講習・直前講習の時期として案内されています。具体的な開講日は校舎・コースの案内で確認してください。
Q2. 突破シリーズは年間の授業料に含まれていますか?
A. 河合塾公式の年間スケジュールのページでは、突破シリーズの費用区分は確認できませんでした。春期講習は別途申込と明記されているため、冬期・直前講習との区分を含め、募集要項や校舎窓口で個別に確認することをおすすめします。
Q3. 現役の高校生も突破シリーズを受けられますか?
A. 公式サイトでは、突破シリーズは大学受験科(高卒生)の1年の流れの中で案内されています。高校生が直前期に河合塾を利用する場合は、冬期講習・直前講習の案内を確認するのが基本です。
Q4. 突破シリーズのテキストは市販されていますか?
A. 突破シリーズのテキストを一般向けに販売しているという公式情報は確認できませんでした。市販の河合出版の問題集とは別物として考えるのが安全です。
Q5. 突破シリーズの時期に自習室は使えますか?
A. 河合塾は大学受験科の塾生向けに自習室を案内していますが、利用開始時期や形態は校舎によって異なるとされています。直前期の開室時間も校舎ごとに確認してください。
Q6. 共通テストが終わった後も授業や対策はありますか?
A. 公式の年間スケジュールでは、2月に志望大学別対策や面接対策、受験期のサポートを行うと案内されています。共通テスト後も、私大・国公立二次に向けた対策期間が続く設計です。
まとめ:河合塾の突破シリーズは直前期の総仕上げ
🎯 まとめ
- 突破シリーズは、完成シリーズの後12月中旬から入試本番までの直前期の学期
- 中身は総復習・大学別対策・共通テスト対策で、本番形式のテストゼミが中心
- 冬期講習・直前講習は別枠として、時間割を見てから重ねる
- 費用区分や開講日は公式サイトで確認できないため、校舎で個別に確認する
突破シリーズは「新しいことを学ぶ場」ではなく、「これまでの弱点を本番形式で潰す場」です。12月までに解き直しリストを作り、受講数を絞って臨むことをおすすめします。
✅ 突破シリーズが向いている人
- 基礎・完成シリーズで学んだ内容が一通り身についている
- 本番形式の演習で時間配分を固めたい
- チューターと相談しながら出願まで進めたい
❌ 突破シリーズが向いていない人
- 基本事項の抜けが大きく、まず基礎から戻る必要がある
- 講座を詰め込み、復習の時間が取れない
- 特殊な出題形式の大学に絞って個別対策をしたい
🎓 著者プロフィール

kou|教育系Webライター・プロ家庭教師(フリーランス)
- 指導歴10年超。中学受験・高校受験・大学受験・中高一貫校・浪人生・不登校・発達障害の指導経験あり
- 中学時代に早稲田アカデミーに通い、慶應義塾高等学校に合格。慶應義塾大学経済学部卒業
- 大学在学中、早稲田アカデミーで多数の受験生を指導
この記事を書く理由:集団塾の講師として直前期の受験生を指導し、現在も家庭教師として浪人生を含む大学受験生の学習計画に関わっているため。特定の教育機関に忖度せず、公式情報と指導経験を分けてお伝えします。
📝 調査概要
- 調査対象:河合塾大学受験科の突破シリーズおよび直前期の学習・サポート体制
- 調査方法:公式サイト調査/著者の指導経験に基づく考察
- 調査実施日:2026年10月8日
- 情報の限界:著者は河合塾での勤務・受講経験がなく、突破シリーズの授業内容・テキスト・費用区分・校舎別の開講日は公式サイトで確認できませんでした。
- 利益相反の有無:河合塾を含む特定の教育機関との利害関係はありません。本記事にアフィリエイト広告は含まれません。
📚 参考文献
- 河合塾「河合塾での1年・サポート体制」(2026年10月8日参照)
- 消費者庁「表示対策」(2026年10月8日参照)
🏷️ 記事情報
公開日:2026年10月8日/最終更新日:2026年10月8日
※情報変更があった場合は随時更新します。

