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高校受験の勉強は何からすればいい?元塾講師が最初の一歩を解説

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🎓 この記事を書いた人

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kou|教育系Webライター・プロ家庭教師(指導歴10年超)

中学生時代に早稲田アカデミーへ通い慶應義塾高等学校に合格。慶應義塾大学経済学部在学中は早稲田アカデミーで高校受験生を指導し、現在はプロ家庭教師として中学受験・高校受験・大学受験の指導にあたっています。「勉強を何から始めるか」で立ち止まる中学生を、受験する側としても教える側としても数多く見てきました。

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🎯 結論

結論:高校受験の勉強は「教材を買うこと」からではなく、今の自分の失点の中身を教科ごとに把握し、英語と数学の基礎に戻ることから始めてください。

何から始めるかで迷っている時点で、まだ「自分がどこでつまずいているか」が言語化できていない状態です。そこを飛ばして人気の問題集を買っても、レベルが合わずに数ページで止まります。私自身、指導の現場で最初にやるのはいつも答案の読み直しでした。順番さえ間違えなければ、勉強量が同じでも伸び方は変わります。

📌 この記事を読むと解決すること

  • 高校受験の勉強で、いちばん最初にやるべき作業は何か
  • 中1・中2・中3のそれぞれで、始め方はどう変わるのか
  • 5教科のうち、どの教科から手をつけると効率がいいのか
  • 内申点(評定)の対策と受験勉強を、どう両立させるか
  • スタートで失敗しやすい典型パターンと、その避け方

読み終えたときには、「明日の放課後に何をどれだけやるか」まで決まっている状態を目指しています。なお本記事は着手の順番に絞った内容です。教科ごとの詳しい勉強法そのものは、それぞれの教科別記事で扱っています。

📝 執筆の前提と情報の限界

本記事のうち、学習の進め方や優先順位に関する部分は私自身の受験経験と指導経験に基づく見解です。入試制度・語彙数などの制度面は、教育委員会・文部科学省の公開資料を調査したうえで出典を示して記述しています。全国すべての自治体の選抜方法を網羅したものではないため、志望校の詳細は必ず公式の募集要項でご確認ください。本記事に利益相反はありません。

  1. 高校受験の勉強は何からすればいい?答えは「現状把握→英数の基礎→計画」
    1. 最初にやるべきは「今の自分の位置を答案で確認する」こと
    2. なぜ英語と数学から手をつけるべきなのか?
    3. 教材を買う前に決めておく3つのこと
  2. 学年・時期別|今のあなたは何から始めるべきか?
    1. 中1・中2|受験勉強より先に「授業の理解と評定」を取りに行く
    2. 中3春〜夏|中1・中2範囲の総点検と、英数の穴埋め
    3. 中3秋〜冬|過去問中心へ切り替え、失点の型を潰す
    4. 直前期|新しいことを増やさず、取れる問題を確実に取る
  3. 最初の1週間でやることを決める具体的な手順
    1. 1週間で「勉強を始められる状態」を作る5ステップ
    2. 1日の計画は「教材名とページ番号」まで落とす
  4. 5教科それぞれ何から手をつける?教科別の入口
    1. 英語|単語から始めるのが最も外れにくい
    2. 数学|計算と、失点単元の一つ手前まで戻る
    3. 国語|漢字・語句と、記述の型づくり
    4. 理科・社会|英数の目処が立ってから、一問一答で土台を作る
  5. 内申点と受験勉強、どちらを優先すべきか?
    1. 選抜方法によって、優先順位は変わる
  6. スタートで失敗しやすい5つのパターンと避け方
    1. 教材を揃えることが目的化してしまう
    2. 基礎が固まる前に過去問を大量に解く
    3. 勉強時間だけを記録して満足する
    4. 得意教科ばかり進めてしまう
    5. 独学の限界を判断せず粘りすぎる
  7. 一人で進められないときに検討したい選択肢
    1. 3つの選択肢を、必要な自走力で比較する
    2. 塾・家庭教師を検討するなら、比較の軸を先に持つ
  8. よくある質問
  9. まとめ:高校受験の勉強は何からすればいいのかの結論

高校受験の勉強は何からすればいい?答えは「現状把握→英数の基礎→計画」

📌 この章で分かること

「何から」の答えは、教材名でも科目名でもありません。順番があります。ここでは、最初の3手をなぜその順番にするのかを、入試の仕組みと教科の性質の両面から説明します。

最初にやるべきは「今の自分の位置を答案で確認する」こと

✅ 高校受験の勉強で最初にやること

高校受験の勉強で最初にやるべきことは、直近の定期テストや模試の答案を並べ、教科ごとに「どの単元で、どんな理由で落としたか」を書き出すことです。所要時間は5教科で1〜2時間ほど。この作業を終えてから教材を選ぶと、買うべき1冊が自動的に絞られます。

🔍 失点の理由は4つに分類できる

失点の理由典型的なサイン取るべき対応
知識がないそもそも用語・公式を知らない該当単元を教科書レベルからやり直す
知識はあるが使えない解説を読めば「知っていた」と思う基本問題の反復で運用に慣らす
時間が足りない後半が白紙、見直しができていない解く順番と時間配分の練習
ケアレスミス方針は合っているが答えが違うミスの型を記録して同じ形を潰す

💬 講師として毎回ここから始めていました

私が新しく生徒を担当するとき、最初の授業でやることはほぼ決まっていて、直近の答案を持ってきてもらって一緒に読み直すことでした。理由は単純で、「わからない」と本人が言う場所と、実際に点を失っている場所がずれていることが非常に多いからです。

たとえば「数学の関数が苦手」と言う生徒の答案を見ると、関数の考え方ではなく分数計算と符号処理で落としている、という例をいくつも見てきました。この場合に必要なのは関数の問題集ではなく、計算の作り直しです。本人の自己申告だけで教材を決めていたら、確実に遠回りになっていました。

自分で答案を読むときの見分け方も書いておきます。解説を読む前に、その問題をもう一度解いてみてください。解けたなら「時間切れ」か「ミス」、解けないが解説を読んで理解できたなら「運用不足」、解説を読んでも用語や前提がわからないなら「知識不足」です。この一手間で分類の精度が上がり、次に開くべき教材のページが変わります。

受験勉強を自分で始める場合も同じで、最初の1〜2時間を「診断」に使えるかどうかが、その後の数百時間の効率を決めると私は考えています。

なぜ英語と数学から手をつけるべきなのか?

📊 教科は「積み上げ型」と「独立型」に分かれる

5教科は性質が違います。英語と数学は前の単元を理解していないと次に進めない積み上げ型で、戻る作業に時間がかかります。一方で理科・社会は単元ごとの独立性が高く、直前期でも一定の伸びが期待できる独立型の性質を持ちます。

だからこそ、時間に余裕がある序盤ほど英語と数学に配分する価値があります。逆に、独立型の教科を先に固めても、英数の穴は最後まで残ります。

5教科の着手優先度マップ 積み 上げ 性 高 短期で動きにくい 動きやすい 数学 英語 国語 理科 社会 左上ほど「早く始める価値」が大きい ※筆者の指導経験に基づく整理であり、公的な数値データではありません

💡 「英数から」と言われても、全部やり直す必要はない

英語と数学から、と聞くと中1の教科書を最初のページから読み直そうとする人がいますが、これは高い確率で挫折します。私が現場で使っていた基準は、「戻るのは、直近の答案で実際に失点した単元の前提になっている部分だけ」というものでした。

数学なら、二次方程式で落ちているなら因数分解と平方根まで、一次関数で落ちているなら比例・反比例と文字式まで。英語なら、長文が読めないなら文型と時制、そして単語です。全範囲の総復習ではなく、失点している場所から下に向かって必要な分だけ掘ると考えると、戻る量は思ったより少なくて済みます。

教科ごとの具体的な進め方は時期別・教科別に整理した受験勉強の進め方でも詳しく扱っています。

教材を買う前に決めておく3つのこと

⭕ 先に決めるべき3項目

決めること決め方の目安
志望校の選抜方法学力検査と調査書の比率、試験科目数、独自問題の有無を募集要項で確認
1日の確保可能時間平日・休日それぞれで、確実に机に向かえる時間を実測して決める
最初に潰す単元答案分析で洗い出した失点単元のうち、他の単元の前提になっているもの

この3つが決まると、必要な教材のレベルと冊数が自動的に決まります。順番が逆になると、レベルの合わない本が本棚に増えるだけです。

🔢 確保できる時間から逆算する

1日の勉強時間は、志望校と時期によって現実的な目安が変わります。まずは自分の学年・時期でどのくらいが標準なのかを知ったうえで計画を立てると、無理のない設計になります。学年別・志望校別の目安は受験生の勉強時間の目安をまとめた記事で数値を整理しています。

学年・時期別|今のあなたは何から始めるべきか?

📌 この章で分かること

「何から」の答えは、中1の6月と中3の11月で当然変わります。ここでは4つの時期に分け、その時期にいちばん効く一手を示します。自分の該当箇所だけ読んでも構いません。

中1・中2|受験勉強より先に「授業の理解と評定」を取りに行く

✅ この時期にやるべきこと

中1・中2の段階で入試用の教材を買い足す必要は、多くの場合ありません。やるべきは「授業でわからなかった箇所をその週のうちに消す」ことと、「定期テストで評定を確保する」ことの2つです。

多くの公立高校入試では調査書(内申書)が合否判定に使われるため、この時期の日々の学習はそのまま受験対策を兼ねます。別枠の受験勉強を作るより、目の前の授業と定期テストの精度を上げるほうが、投資対効果は高いと考えます。

⚠️ ただし英語と数学だけは例外

積み上げ型の英語・数学は、中1・中2で開いた穴が中3の学習効率を直接下げます。定期テストで平均を大きく下回る回が続いている場合は、この時期のうちに戻っておくほうが結果的に楽です。「中3になってから本気を出す」という設計は、英数に限っては通用しにくいというのが私の実感です。

中3春〜夏|中1・中2範囲の総点検と、英数の穴埋め

📋 この時期の優先順位

  1. 中1・中2範囲を対象にした模試や実力テストで、失点単元を洗い出す
  2. 英語・数学の穴を、夏休みが終わるまでに埋める計画を作る
  3. 理科・社会は、既習範囲の一問一答レベルの知識を定着させておく
  4. 志望校の過去問を1年分だけ解き、出題形式と時間配分を体感する

部活動が続いている人も多い時期ですが、確保できる時間が少ないからこそ、配分を英数に寄せる意味が大きくなります。

中3秋〜冬|過去問中心へ切り替え、失点の型を潰す

📌 演習の重心を移す時期

秋以降は、基礎の穴埋めから実戦形式の演習へ重心を移します。過去問や実戦形式の問題集を時間を計って解き、間違えた問題を「知識不足」「運用不足」「時間切れ」「ミス」に分類して記録します。この記録が溜まると、直前期にやるべきことが自分のデータから決まります。

同時に、理科・社会の暗記系は伸びしろが残っている領域です。独立型の教科は、この時期からの上積みが得点に反映されやすいと考えます。

直前期|新しいことを増やさず、取れる問題を確実に取る

❗ 直前期にやってはいけないこと

入試直前に新しい問題集を始めるのは、多くの場合逆効果です。この時期にやるべきは、すでに一度解いた問題のうち間違えたものを解き直すことと、暗記系の最終確認です。

また、生活リズムを試験当日の時間割に合わせておくことも、この時期特有の「やるべきこと」です。得点力そのものより、当日に力を出し切れる状態を作ることを優先してください。

✏️ 「始めるのが遅かった」と思っている人へ

指導していて多かったのが、秋以降に「もう遅いですよね」と聞いてくるケースです。私の見てきた範囲では、遅いかどうかを決めるのは開始時期そのものより、残り時間に対して手を広げすぎないかどうかでした。

残り時間が短いほど、対象範囲を絞る勇気が要ります。5教科すべてを均等に上げようとして全部が中途半端になるより、志望校の配点と自分の失点分布を見て、伸びしろの大きい2教科に寄せたほうが合計点は動きます。遅い時期のスタートで最初にやるべきは、やることを増やすことではなく、捨てる判断をすることだと考えています。

始める時期の考え方そのものについては、受験勉強の開始時期を学年別に整理した記事で詳しく扱っています。

最初の1週間でやることを決める具体的な手順

📌 この章で分かること

ここまでの内容を、実際の行動に落とし込みます。所要時間の目安は初日に2時間、以降は毎日の学習に組み込む形です。今日から着手できる粒度まで分解しました。

1週間で「勉強を始められる状態」を作る5ステップ

🔰 最初の1週間の進め方

① 答案を集める(初日・30分)
直近の定期テスト、実力テスト、模試の答案と問題用紙を5教科分そろえます。返却されていないものは学校で確認してください。
② 失点を分類する(初日・60分)
教科ごとに、落とした問題を「知識不足」「運用不足」「時間切れ」「ミス」の4つに分けます。ノート1ページに教科名と単元名だけ書けば十分です。
③ 志望校の条件を調べる(2日目・30分)
志望校の募集要項で、学力検査と調査書の比率、試験科目、独自問題の有無を確認します。都道府県の教育委員会サイトが一次情報です。
④ 最初に潰す単元を3つ決める(3日目)
②で洗い出した失点単元のうち、他の単元の前提になっているものを英語・数学から2つ、残り1つを得点源にしたい教科から選びます。
⑤ 教材を1教科1冊だけ用意する(4日目以降)
④で決めた単元が載っていて、自力で7割解けるレベルのものを選びます。書店で数ページ解いてから買うのが確実です。

🔺 ステップ⑤でつまずく人が多い

教材選びで手が止まる最大の原因は、「一番いい1冊」を探そうとすることです。私の考えでは、自分の失点単元が載っていて、レベルが合っていれば、市販の主要な問題集の差は思われているほど大きくありません。差がつくのは、選んだ1冊を最後まで回せるかどうかです。選び方の基準は参考書選びで失敗しないための判断基準にまとめています。

1日の計画は「教材名とページ番号」まで落とす

✅ 続く計画と続かない計画の違い

続かない書き方続く書き方
英語をやる単語帳p.12〜13を音読→赤シート確認
数学の復習問題集p.30の例題1〜6を解き直す
理科を進める一問一答の「化学変化」を1周

着手のハードルは、内容の難しさより「何をするか考える手間」で決まります。前日の夜に翌日の3行を書いておくだけで、机に向かってからの立ち上がりが変わります。

5教科それぞれ何から手をつける?教科別の入口

📌 この章で分かること

教科ごとに「最初の一手」は違います。ここでは5教科それぞれについて、着手点と、そこから何につながるのかを整理します。

英語|単語から始めるのが最も外れにくい

✅ 英語の最初の一手

英語で迷ったら、単語から始めてください。文法や長文と違って毎日一定量を積める作業であり、勉強のリズムを作る役割も果たします。並行して、文型と時制という文法の土台を確認していきます。単語・文法・長文をどの順番で回すかという全体像は、英語勉強法の正しい順番を解説した記事で時期別に整理しています。

📊 中学英語で扱う語数は改訂で増えている

文部科学省の中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 外国語編では、中学校で扱う語数が従来の1200語程度から1600〜1800語程度に改訂されたことが示されています(旧課程の語数は、平成20年告示の学習指導要領に基づく比較値です)。加えて小学校で600〜700語程度を扱う設計になっているため、高校入試の時点で前提とされる語彙量は以前より大きくなっています。

高校入試までに前提とされる英単語数 0 1000 2000 3000 1200 旧課程 中学のみ 1600〜1800 現行課程 中学のみ 2200〜2500 現行課程 小+中の累計 出典:文部科学省「中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 外国語編」ほか(2026年8月23日参照)

📚 出典

文部科学省「中学校学習指導要領解説」(2026年8月23日参照)。語数はあくまで指導要領上の目安であり、実際の入試で必要な語数は志望校の出題傾向によって異なります。単語帳の選び方は高校受験の英単語について整理した記事も参考にしてください。

数学|計算と、失点単元の一つ手前まで戻る

✅ 数学の最初の一手

数学は計算の精度確認から入ります。文字式・方程式・平方根の基本計算を時間を計って解き、正答率が9割を切るならそこが最初の課題です。計算が安定してから、答案で失点していた単元の一つ手前に戻ります。

応用問題を最初から追うより、標準レベルの問題を確実に取り切るほうが、合計点への貢献は大きくなりやすいと考えます。進め方の詳細は数学の伸ばし方をまとめた記事で扱っています。

国語|漢字・語句と、記述の型づくり

📌 国語の最初の一手

国語は「センスの科目」と思われがちですが、入口は明確です。まず漢字・語句という確実に取れる配点を固め、次に記述問題の書き方を型として練習します。読解力そのものを短期で上げるより、この2つのほうが着手しやすく効果も見えやすい領域です。詳しくは国語の伸ばし方を解説した記事をご覧ください。

理科・社会|英数の目処が立ってから、一問一答で土台を作る

📋 理科・社会の着手順

  • 理科:単元の独立性が高いため、既習範囲の用語と現象の理解を一問一答レベルで固めることから。計算を含む分野は数学の計算力と連動します。
  • 社会:地理・歴史・公民のうち、既習で失点が多い分野から。用語の暗記だけでなく、因果関係とセットで覚えると記述問題にも対応できます。

ただし、この2教科を「後回しでいい」と解釈しすぎるのは危険です。後回しにするのは優先度であって、着手時期ではありません。既習範囲の知識確認は、序盤から少量ずつ並行させておくのが安全です。

内申点と受験勉強、どちらを優先すべきか?

📌 この章で分かること

「何から」を考えるとき、多くの人が見落とすのが調査書(内申書)の存在です。ここでは制度の仕組みを確認したうえで、両立の考え方を示します。

選抜方法によって、優先順位は変わる

⚖️ 学力検査と調査書の比率は自治体・学校で異なる

公立高校入試では、当日の学力検査の得点と、中学校が作成する調査書の点数を組み合わせて合否が判定されます。この比率は自治体や学校によって異なります。

たとえば東京都立高校の一般入試(第一次募集・分割前期募集)では、東京都教育委員会の入学者選抜実施要綱により、原則として学力検査と調査書の比率が7対3と定められています。この場合、学力検査は700点、調査書点は300点に換算されます。調査書点をどの教科の評定からどう算出するかも自治体ごとに定められており、実技教科の扱いが学科試験の教科と異なる例もあります。仕組みそのものは調査書の内容と内申点への影響を解説した記事で確認できます。

📚 出典と注記

東京都教育委員会「東京都立高等学校入学者選抜実施要綱」(2026年8月23日参照)。比率や換算方法は年度・学校により変更される場合があります。また東京都以外の自治体では制度設計が大きく異なるため、必ずお住まいの都道府県の教育委員会が公表する最新の資料をご確認ください。

⭕ 両立の考え方

期間優先すること
定期テスト3週間前〜当日テスト範囲の対策に寄せ、評定を確保する
それ以外の期間入試範囲の基礎固めと、既習範囲の穴埋め
提出物・授業態度期間に関係なく常に確保(後から取り戻せない)

「どちらか」ではなく「時期で切り替える」と考えると、判断に迷う場面が減ります。

💬 内申を軽視して後悔するケースを見てきました

指導していて印象に残っているのは、実力テストの点数は取れるのに評定が伸びない生徒でした。原因は学力ではなく、提出物の未提出と、授業内の小テストを軽く扱っていたことでした。

この2つは学力の問題ではないぶん、取り返しがつきにくいのが厄介なところです。テストの点は次の機会に上げられますが、出していない提出物は後から出せません。だからこそ、受験勉強を「何から始めるか」を考える段階で、日常の提出物と小テストを「すでに走っている受験対策」として計画に組み込むべきだと考えています。

内申点が合否にどう効くのかについては、内申点と入試の関係を整理した記事で仕組みから解説しています。

📝 進路選択についての注記

本記事の情報はあくまで一般的な傾向に基づくものです。最終的な進路・教育の選択は、お子様・ご本人と保護者が十分に情報を収集・比較検討したうえで行ってください。個別の受験制度については、学校や教育委員会の窓口にご相談ください。

スタートで失敗しやすい5つのパターンと避け方

📌 この章で分かること

ここまでは「やるべきこと」を扱ってきましたが、始め方の失敗にも典型があります。誠実にお伝えすると、この5つのどれかに当てはまる受験生は少なくありません。

教材を揃えることが目的化してしまう

❌ よくある失敗

1教科につき複数冊を買い、どれも数ページで止まるパターンです。買った瞬間は前に進んだ感覚がありますが、実際の学習量は増えていません。1教科1冊を最後まで回すほうが、3冊を各3分の1やるより定着します。

問題集の冊数と選び方については5教科の問題集の選び方をまとめた記事で具体的に扱っています。

基礎が固まる前に過去問を大量に解く

📉 なぜ効果が出ないのか

基礎が不十分な段階で過去問を何年分も解くと、解説を読んでも理解できず、答えを覚えるだけになります。過去問は「実力を測る道具」であって、実力を作る道具ではありません。序盤に解くなら1年分だけ、形式と時間配分を知る目的でと割り切ってください。

勉強時間だけを記録して満足する

⚠️ 記録すべきは時間ではなく内容

学習時間の記録は有用ですが、時間だけを追うと、単語帳を眺めていた30分と、間違えた問題を解き直した30分が同じ扱いになります。記録するなら「何を、どこまで、正答率いくつで」まで残してください。この記録が、直前期に何をやるかを決める材料になります。

得意教科ばかり進めてしまう

🔺 心地よさと効率は一致しない

得意教科は解けるので気持ちよく進みます。しかし合計点で見ると、90点を95点にするより、40点を60点にするほうが上げ幅は大きくなります。着手する教科は、気分ではなく失点分布で決めてください。ただし、苦手教科ばかりで手が止まるなら、得意教科を「立ち上がり用」に使うのは有効です。

独学の限界を判断せず粘りすぎる

❌ 見極めのサイン

独学は費用がかからず、自分のペースで進められる有力な選択肢です。一方で、「解説を読んでも理解できない問題が積み上がっている」「計画を立てても2週間続かない状態が繰り返されている」という状態が続くなら、独学の設計を見直す時期だと考えます。

独学で高校受験を進める場合の条件と注意点は、塾なし受験の進め方を解説した記事で正直に整理しています。

一人で進められないときに検討したい選択肢

📌 この章で分かること

「何から始めるか」が決まっても動けない場合、意志の問題ではなく環境の問題であることが多いです。ここでは選択肢を、費用と向き不向きの観点から比較します。

3つの選択肢を、必要な自走力で比較する

🆚 選択肢の比較

選択肢必要な自走力向いている状況
独学(市販教材)高い計画を自分で立てて実行できる
映像授業・通信教育中〜高授業の理解には不安があるが、机には向かえる
塾・家庭教師低〜中時間と場所を固定しないと着手できない

費用は原則としてこの順に上がります。大切なのは、自分に必要なのが「教材」なのか「解説」なのか「強制力」なのかを見極めることです。

💡 私が「まず映像授業」を勧めることが多い理由

相談を受けたとき、いきなり塾を勧めることはあまりありません。理由は、つまずきの正体が「授業内容の理解不足」なのか「学習習慣の欠如」なのかで、必要な打ち手がまったく違うからです。

前者であれば、月額数千円の映像授業で解決することが少なくありません。後者であれば、いくら良質な講義を用意しても再生ボタンが押されないので、時間と場所が固定される環境が要ります。この見極めを飛ばして高い選択肢から入ると、費用に見合った変化が起きないことがあります。

映像授業の実力と限界についてはスタディサプリ中学講座の口コミと実態を検証した記事で、通塾との比較も含めて本音で書いています。

塾・家庭教師を検討するなら、比較の軸を先に持つ

🧭 次の一歩

塾や家庭教師を検討する場合も、まず比較の軸を持ってから資料請求や体験に進んでください。指導形態、料金体系、自習環境、講師の質のどれを重視するかが決まっていないと、営業トークの印象で決めてしまいがちです。

形態別の特徴と選び方は学習塾・家庭教師のおすすめを比較したランキング記事で整理しています。低価格帯の個別指導が実際どうなのかを具体的に知りたい方は、個別指導キャンパスの口コミを1000件超分析した記事も参考になるはずです。

よくある質問

❓ 高校受験の勉強を何から始めるかに関するQ&A

Q1. 高校受験の勉強はまず何から手をつければいいですか?

A. 最初にやるべきは教材選びではなく現状把握です。直近の定期テストや模試の答案を見返し、どの単元でどんな理由で失点したかを教科ごとに書き出します。そのうえで、積み上げ型で戻る作業に時間がかかる英語と数学の基礎から着手するのが、遠回りに見えて最短です。

Q2. 中1・中2でも受験勉強を始めるべきですか?

A. 中1・中2の段階では、入試向けの特別な勉強を追加するより、学校の授業内容をその都度理解し切ることと、定期テストで評定を確保することが最優先です。多くの公立高校入試では調査書が合否判定に使われるため、日々の学習がそのまま受験対策を兼ねます。

Q3. 英語と数学のどちらを先に始めればいいですか?

A. どちらも積み上げ型ですが、着手の順番に迷うなら英語を先に動かすことをおすすめします。英語は単語・文法という毎日積める作業があり、勉強のリズムを作りやすいためです。数学は計算と、失点単元の前提になる基本単元に絞って並行して進めます。

Q4. 最初から過去問を解いてもいいですか?

A. 現状把握のために1年分だけ解いて出題形式と時間配分を知るのは有効です。ただし基礎が固まらないうちに何年分も解き続けると、解説を読んでも理解できず答えを覚えるだけになりがちです。過去問を演習の中心に据えるのは、基礎の穴を埋めたあとが適切だと考えます。

Q5. 内申点と受験勉強はどちらを優先すべきですか?

A. 志望校の選抜方法によって答えが変わります。たとえば東京都立高校の一般入試では、原則として学力検査と調査書の比率が7対3と定められています。まず志望校の募集要項で比率を確認し、定期テスト前は評定確保、それ以外の期間は入試範囲の基礎固めと切り分けるのが現実的です。

Q6. 何から始めるか決めても続きません。どうすればいいですか?

A. 続かない原因の多くは、やる気ではなく計画の粒度が粗すぎることにあります。「英語をやる」ではなく「単語帳の21〜40番を音読して赤シートで確認する」まで落とし込むと着手のハードルが下がります。それでも動けない場合は、時間と場所が固定される環境を外部に用意する選択も検討してください。

まとめ:高校受験の勉強は何からすればいいのかの結論

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🎯 この記事の結論

高校受験の勉強は、答案の読み直しによる現状把握から始め、英語と数学の基礎に必要な分だけ戻り、その内容を教材名とページ番号まで落とした計画に変える——この3手が最短の入口です。

  • 最初の1〜2時間を「診断」に使えるかどうかが、その後の効率を決める
  • 積み上げ型の英数は序盤に、独立型の理社は少量並行から後半に重心を移す
  • 戻る範囲は全範囲ではなく、失点単元の前提になっている部分だけでよい
  • 調査書の比率は自治体・学校で異なるため、募集要項の確認を最初の週に行う
  • 提出物と小テストは、すでに走っている受験対策として計画に組み込む

✅ この進め方が向いている人

  • やる気はあるが、何から手をつけるか決められずに時間が過ぎている
  • 教材を買ったものの、途中で止まった経験がある
  • 部活などで時間が限られており、配分を間違えたくない
  • 志望校がまだ固まっていないが、動き出したい

❌ この進め方だけでは足りない人

  • すでに基礎が固まっており、志望校の出題傾向に特化した対策が必要な段階にいる
  • 診断も計画もできているが、一人だと机に向かえない(環境面の手当てが先)
  • 解説を読んでも理解できない問題が積み上がっている(説明してくれる相手が必要)

当てはまる場合でも、現状把握の手順そのものは無駄になりません。診断の結果をもとに、次の手段を選んでください。

🗝️ 今日やること

この記事を閉じたら、まず直近の定期テストの答案を5教科分そろえて、失点した単元名だけをノートに書き出してください。所要時間は30分ほどです。それが終われば、明日やることは自然に決まります。

🎓 執筆者プロフィール

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kou|教育系Webライター・プロ家庭教師
専門領域:中学受験・高校受験・大学受験/学習塾・家庭教師の比較/中高一貫校・浪人生・不登校・発達障害のある生徒の指導

この記事を書く資格がある理由
中学生時代に早稲田アカデミーへ通い、自身も高校受験を経験して慶應義塾高等学校に合格しました。慶應義塾大学経済学部在学中は早稲田アカデミーで多数の受験生を指導し、卒業後はプロ家庭教師として指導歴10年超。「何から始めればいいかわからない」という状態の生徒を、実際に何十人と受け持ってきた経験に基づいて執筆しています。本記事の執筆に関して、特定の塾・教材事業者との資本関係はなく、いかなる教育機関にも忖度しない立場で書いています。

プロフィール運営理念プライバシーポリシーお問い合わせ

📋 調査概要

調査対象高校受験に向けた学習の着手順序、公立高校入試における調査書の取り扱い、中学校英語の語彙数に関する制度
調査方法文部科学省・東京都教育委員会の公開資料の調査、著者の受験経験および指導経験に基づく分析
調査実施日2026年8月23日
情報の限界全国47都道府県すべての選抜方法を個別に確認したものではありません。入試制度の具体例として参照したのは東京都のみで、他自治体では比率・換算方法が大きく異なります。また本記事のために新たな取材・アンケート・現地調査は実施していません。学習の優先順位に関する記述は、著者の経験に基づく見解であり、効果を保証するものではありません。
利益相反なし(本記事にアフィリエイト広告は掲載していません)

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公開日:2026年8月23日/最終更新日:2026年8月23日
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