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高校受験でインフルエンザになったら?追検査と当日の対応を解説

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kou/教育系Webライター・プロ家庭教師(指導歴10年超)

早稲田アカデミーに通って慶應義塾高等学校に合格し、慶應義塾大学経済学部在学中は同じ早稲田アカデミーで多数の受験生を指導しました。高校受験の直前期に体調を崩した生徒とその保護者に、教室側の立場で何度も向き合ってきた経験があります。この記事では、自治体の公式情報と法令の条文を確認したうえで、現場で実際に何が起きるかを添えて解説します。

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🎯 結論

結論:高校受験でインフルエンザになったら、まず在籍中学校に電話で連絡してください。受験校に直接かけるのでも、無理をして会場へ向かうのでもありません。多くの自治体では、学校感染症で受検できなかった生徒のために「追検査」という受検機会が用意されており、その申請は中学校を経由して進めるのが基本だからです。

❓ この記事で解決できること

  • 受験当日・前日・数日前で、それぞれ何をすればいいのか
  • 「追検査(追試験)」とは何で、誰が受けられるのか
  • 追検査と別室受験は何が違うのか
  • 公立と私立で対応がどう違うのか
  • インフルエンザの出席停止期間はいつまでで、調査書に響くのか
  • いま何をしておけば、当日に慌てずに済むのか

📈 読み終えたあとに得られること

「もし今日インフルエンザだとわかったら、誰に、どの順番で、何を伝えるか」が言葉にできる状態になります。制度の存在を知っているだけで、当日の家庭内のパニックは確実に小さくなります。受験生本人よりも、保護者の方に読んでいただきたい内容です。

📚 この記事の立ち位置と限界

私は塾の教室側として受験直前期の体調不良に対応した経験はありますが、追検査そのものを受検した当事者ではありません。制度に関する記述は、東京都教育委員会の公表資料と学校保健安全法施行規則の条文にあたって執筆しています。制度の詳細は自治体・学校ごとに異なるため、最終確認は必ず受験先の実施要綱・募集要項でお願いします。本記事の作成にあたり、特定の教育機関からの依頼・報酬・便宜供与は一切受けていません。

  1. 高校受験でインフルエンザになったら、まず何をすべきか?
    1. 高校受験当日にインフルエンザが疑われたら、最優先は中学校への連絡
    2. 受験の数日前・前日・当日で、考えるべきことは変わる
    3. 自己判断で受験会場へ向かうことのリスク
  2. 高校受験の追検査(追試験)とは?制度の基本
    1. 追検査とは、感染症等で受検できなかった生徒の受検機会を確保する制度
    2. 都立高校の追検査は国語・数学・英語の3教科と各校が定める検査
    3. 追検査が実施されない入試区分もある
    4. 追検査と別室受験は目的が違う
  3. 公立と私立で違う、インフルエンザ罹患時の対応
    1. 公立高校は都道府県ごとに制度が異なる
    2. 私立高校の対応は学校ごとにさまざま
    3. 併願日程は「1日ずれたらどうなるか」で組む
  4. 学校保健安全法から見た「いつまで休むのか」
    1. インフルエンザの出席停止期間は「発症後5日」かつ「解熱後2日」
    2. 出席停止は欠席扱いにならないが、記載方法は確認を
    3. 解熱したからといって、すぐ受験できるとは限らない
  5. 「受験直前の体調不良」のリアル
    1. 直前期に崩れる受験生には、共通する生活パターンがある
    2. ご家庭がやりがちな、かえって逆効果になる対応
    3. 追検査は「不利ではないが、有利でもない」
  6. 今日からできるインフルエンザ対策と受験当日までの備え
    1. 受験日から逆算した備えのスケジュール
    2. 罹患時に慌てないための「事前準備リスト」
    3. 結局いちばん効くのは、家族全員での対策
  7. よくある質問
  8. まとめ:高校受験でインフルエンザになったら、まず中学校へ連絡を

高校受験でインフルエンザになったら、まず何をすべきか?

📌 この章でお伝えすること

受験生の家庭がいちばん判断を誤りやすいのは、熱が出てから最初の30分です。ここでの動き方ひとつで、使えるはずの制度が使えなくなることがあります。連絡の順番と、タイミング別の考え方を整理します。

高校受験当日にインフルエンザが疑われたら、最優先は中学校への連絡

🔰 やるべきことの順番

① 在籍中学校に電話する
受験校ではなく、まず自分の中学校です。追検査等の申請は中学校を経由して案内・処理されるのが一般的で、担任や進路指導担当が受験校とのやり取りを担ってくれます。
② 医療機関を受診し、診断を受ける
「たぶんインフルエンザ」では書類になりません。診断名と発症日が記録された状態にしておくことが、後の申請の土台になります。
③ 中学校の指示に従って書類を用意する
診断書や自治体指定の様式が必要になることがあります。提出期限が短く設定されている場合があるため、様式名と締切を電話口でメモしてください。
④ 受験校からの連絡を待つ/確認する
手続きの最終的な相手は受験校です。中学校経由で確認が取れるまで、自己判断で動かないほうが安全です。

⚠️ 締切が「当日中」のことがあります

追検査の申請には、期限が非常に短く設定されることがあります。たとえば東京都立の中等教育学校・中学校の入学者決定(高校入試とは別の選抜です)では、追検査を希望する場合、指定された日の午後5時までにまず学校へ電話連絡し、意思を伝える必要があると案内されていました。高校入試の申請期限がこれと同じとは限りませんが、「明日落ち着いてから電話しよう」では間に合わない制度設計があり得ると知っておく意味は大きいはずです。土日祝が閉庁日にあたる点にも注意が必要です。実際の期限は、受験する自治体の入学者選抜実施要綱で必ずご確認ください。(出典:東京都教育委員会公表の実施要綱関連案内、2026年8月16日確認)

受験の数日前・前日・当日で、考えるべきことは変わる

📋 タイミング別に見る判断のポイント

タイミング主な論点最初にすること
1週間前〜4日前出席停止期間が受験日に重なるかを逆算する受診し、発症日と解熱日を記録する
3日前〜前日受験日当日に登校(受験)可能な状態かの見極め中学校に状況を共有し、選択肢を確認
当日朝追検査・別室受験の申請が間に合うか中学校へ電話。受診の予約も同時に
受験終了後に発症合格発表・入学手続の日程への影響受験校の指示を中学校経由で確認

💬 現場で見てきたこと

塾で受験生を見ていて感じたのは、「前日の夜に微熱が出た」ケースがいちばん判断に迷うということです。ご家庭は「朝には下がるかもしれない」と考えたくなりますし、その気持ちは痛いほどわかります。ただ、深夜に決断を先送りすると、翌朝は受診も連絡も一斉に混み合います。私は、迷った時点で中学校の緊急連絡先を手元に出しておくだけでも、翌朝の動きがまったく変わると考えています。当日の流れは試験当日に必要な持ち物のチェックリストとあわせて、前日までに家族で共有しておくと安心です。

自己判断で受験会場へ向かうことのリスク

❌ 「黙って受けに行く」を選ぶと起きること

  • 体調不良のまま受験して、本来の得点を取れずに終わる
  • 会場で発熱が判明し、結局その場で対応を協議することになる
  • 受診記録がないため、あとから追検査を申請しようとしても証明ができない
  • 他の受験生に感染を広げてしまう可能性がある

📝 進路選択にあたっての注記

本記事の情報はあくまで一般的な傾向に基づくものです。最終的な進路・教育の選択は、お子様・ご本人と保護者が十分に情報を収集・比較検討したうえで行ってください。体調に関する判断は、必ず医師の診断に従ってください。

高校受験の追検査(追試験)とは?制度の基本

📌 この章でお伝えすること

「追試があるらしい」という話は広く知られていますが、その中身まで正確に把握しているご家庭は多くありません。ここでは東京都立高校の制度を具体例として、追検査が何をどう保障する仕組みなのかを確認します。

追検査とは、感染症等で受検できなかった生徒の受検機会を確保する制度

🔍 定義

追検査とは、インフルエンザ等の学校感染症への罹患や病気による入院などのために本来の入試日に受検できなかった生徒に対し、別日程で受検の機会を確保する制度です。東京都教育委員会は都立高校について、第一次募集を受検できなかった生徒の受検機会を確保することを目的とした追検査を設けていると案内しています。さらに、追検査すら受検できなかった生徒に向けた「追々検査」も用意されています。新型コロナウイルス感染症も対象に含まれます。(出典:東京都教育委員会、2026年8月16日確認)

都立高校の追検査は国語・数学・英語の3教科と各校が定める検査

🔢 都立高校の追検査の主な仕様

項目内容
対象学校感染症の罹患・病気による入院等で第一次募集を受検できなかった生徒
検査内容国語・数学・英語の3教科の学力検査+各学校が定める検査
日程分割後期募集・全日制第二次募集と同日程
問題分割後期募集・全日制第二次募集と同一のもの
実施しない学校分割募集を実施する学校(同日程で分割後期募集を行うため)
実施しない選抜推薦入試、海外帰国生徒等対象の入試など

(出典:東京都教育委員会公表資料をもとに整理。2026年8月16日確認)

💡 講師視点で押さえておきたい一点

ここでいちばん見落とされやすいのが、追検査は5教科ではなく3教科で行われるという点です。理科・社会を得点源にして合格ラインを組み立ててきた受験生にとっては、勝負の土俵が変わることを意味します。逆に3教科型で伸びてきた受験生には不利にならないこともあります。制度を「救済」とだけ捉えると、この構造の違いを見落とします。なお、各学校が定める検査の内容は公表範囲が限られるため、中学校の先生または受験校に確認するよう案内されています。

追検査が実施されない入試区分もある

❗ 「どの入試でも追試がある」わけではありません

東京都立高校の場合、推薦入試や海外帰国生徒等を対象とした入試では追検査は実施されないと案内されています。また、分割募集を実施する学校では、同日程で分割後期募集を行う関係上、追検査そのものが実施されません。推薦入試を第一志望として組み立てている場合は、この点をあらかじめ知っておく必要があります。推薦の仕組みそのものについては推薦入試の仕組みと内申の扱いを整理した記事もあわせてご覧ください。

🔺 「追検査に定員はあるのか」は公表されていません

受験生からもっとも多く出るのがこの疑問ですが、率直に申し上げると、合否判定の具体的な基準や配点は公表されていないため、本記事では「わかりません」とお答えするほかありません。東京都立高校については、各学校が定める検査の内容を含め、中学校の先生または都立高校に確認するよう案内されています。ネット上には「追検査の枠は各校1名」といった説明も見られますが、私が確認した公的資料の範囲では、その根拠となる記載は見つけられませんでした。出所の不明な数字を前提に不安を膨らませるより、募集案内の該当箇所を中学校の先生と一緒に読むほうが確実です。

追検査と別室受験は目的が違う

🆚 2つの制度の違い

観点追検査別室受験
受験日本試験とは別日程本試験と同じ日
想定される状況受検できない状態にある受験は可能だが配慮が必要
典型的な対象感染症罹患・入院等体調不良、けが、その他の事情
事前連絡中学校経由で申請中学校を通して受験校へ事前連絡

別室受験の申し出方法は、受験校の募集要項で定められます。私が確認した範囲では、受験生本人や保護者が直接申し出るのではなく、中学校を通して事前に連絡する運用を案内している例が見られましたが、全国共通のルールとして公表された規定は確認できませんでした。また、感染症で出席停止の対象になっている場合、別室であっても受験自体を認められないことがあります。「別室ならいける」と早合点せず、必ず中学校と受験校に確認してください。

公立と私立で違う、インフルエンザ罹患時の対応

📌 この章でお伝えすること

ここまで東京都の例を挙げてきましたが、追検査は全国一律の制度ではありません。公立は自治体単位、私立は学校単位でルールが決まります。併願校を複数持つ受験生ほど、確認すべき窓口が増えます。

公立高校は都道府県ごとに制度が異なる

🔺 確認できたこと・確認できないこと

本記事では東京都教育委員会の公表資料を一次情報として確認しました。一方で、47都道府県すべての実施要綱を確認したわけではありません。制度の名称(追検査/追試験/追加検査など)、対象範囲、検査教科数、申請期限は自治体ごとに異なるため、「東京都と同じはず」という前提での判断は避けてください。お住まいの都道府県の教育委員会サイトで「入学者選抜実施要綱」を検索するのが、もっとも確実な確認方法です。

🧭 自治体の情報を自分で確認する手順

① 「〇〇県 教育委員会 入学者選抜 実施要綱」で検索する
民間の解説サイトではなく、教育委員会の公式ページを開きます。
② 「追検査」「感染症」「罹患」で要綱内を検索する
PDF内検索(Ctrl+F/端末の検索機能)が有効です。
③ 申請期限・提出書類・提出先の3点をメモする
この3点が揃っていれば、当日の電話でも落ち着いて話せます。

私立高校の対応は学校ごとにさまざま

🏢 私立高校で見られる主な対応パターン

  • 追試験・再試験を実施する……別日程で受験機会を設ける
  • 別室受験で対応する……同日に隔離された教室で受験
  • 他日程への振り替えを認める……入試日が複数回設定されている学校で再出願が可能な場合がある

私立高校は入試日が複数回設けられている場合も多く、再出願という選択肢が残ることがあります。ただしこれも学校ごとの判断であり、統一ルールはありません。

併願日程は「1日ずれたらどうなるか」で組む

✏️ 業界経験からの提案

受験校の日程を並べるとき、多くのご家庭は「合格可能性」と「通学時間」で組み立てます。私はそこに「連続する2〜3日に受験が固まっていないか」という観点を足すことをおすすめしています。理由は単純で、インフルエンザの出席停止期間は数日単位で発生するため、日程が密集していると1回の発症で複数校を同時に失うからです。逆に日程が分散していれば、1校を追検査に回しても他校で受験機会が残ります。日程が読めない段階から学習計画を組み直す必要が出た場合の考え方は、時期別の進め方をまとめた勉強法の記事が参考になるはずです。

学校保健安全法から見た「いつまで休むのか」

📌 この章でお伝えすること

「何日休めばいいのか」は、感覚ではなく法令で基準が定められています。ここを正確に理解すると、受験日に間に合うかどうかを自分で逆算できるようになります。誤解が非常に多い部分でもあるので、図で確認します。

インフルエンザの出席停止期間は「発症後5日」かつ「解熱後2日」

⚖️ 法令上の位置づけ

インフルエンザ(特定鳥インフルエンザを除く)は、学校保健安全法施行規則第18条で第二種の感染症に分類されています。同規則第19条により、出席停止の期間の基準は「発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日(幼児にあっては3日)を経過するまで」と定められています。参考までに、新型コロナウイルス感染症は「発症した後5日を経過し、かつ、症状が軽快した後1日を経過するまで」と、別の基準が設定されています。(出典:学校保健安全法施行規則/文部科学省通知、2026年8月16日確認)

インフルエンザ 出席停止期間の早見図 2つの条件のうち「遅いほう」まで休む。発症日は0日目と数える。 0日目12345678 ケースA 1日目に解熱 出席停止(発症後5日の条件で決まる) 6日目から登校可 解熱 発症後5日 → 6日目から可/解熱後2日 → 4日目から可。遅いのは前者。 ケースB 4日目に解熱 出席停止(解熱後2日の条件で決まる) 7日目から可 解熱 発症後5日 → 6日目から可/解熱後2日 → 7日目から可。遅いのは後者。 つまり:解熱が早くても、発症から最低6日目までは登校できない 受験日から逆算すると、受験7日前より後の発症は当日に影響する可能性があります。 出典:学校保健安全法施行規則 第18条・第19条(e-Gov法令検索、2026年8月16日確認)。上記は基準の目安であり、 実際の登校可否は医師の診断および学校長の判断によります。

出席停止は欠席扱いにならないが、記載方法は確認を

✅ 内申・調査書への影響

学校保健安全法に基づく出席停止は、学校長が感染拡大を防ぐために講じる措置であり、生徒本人の都合による欠席とは性質が異なります。そのため一般に、出席停止の日は欠席日数には算入されません。ただし調査書への具体的な記載方法は、自治体や中学校の運用に委ねられている部分があります。不安な場合は担任の先生に直接確認してください。出席日数と合否の関係については出席日数が入試でどう見られるかを解説した記事で詳しく扱っています。

🔗 関連する基礎知識

そもそも調査書に何が書かれ、どこが合否に影響するのかを整理しておくと、体調不良時の不安の多くは解消します。調査書の中身と内申点への影響のまとめもあわせてご確認ください。

解熱したからといって、すぐ受験できるとは限らない

⚠️ 誤解しやすいポイント

「熱が下がった=もう大丈夫」と考えてしまうご家庭は少なくありません。しかし基準は2つの条件を両方満たすことであり、解熱後2日を満たしても発症後5日を満たしていなければ、出席停止は続きます。上の図のケースAがまさにその状況です。受験は在籍中学校ではなく受験校で行われますが、感染症の拡大防止という観点から、受験校側も同様の考え方で対応を判断するのが通例です。

💡 家庭で決めておくと効く「逆算日」の話

この基準を知っている家庭と知らない家庭では、直前期の行動がまったく違ってきます。私が保護者面談でおすすめしていたのは、受験日から7日前の日付をカレンダーに書き込み、その日を「ここから先は無理をさせない日」と家庭内で決めておくという方法です。上の図の通り、解熱が早くても発症から最低6日目までは登校できません。つまり受験7日前を過ぎてからの発症は、当日に届かない可能性が出てきます。7日前という具体的な日付が家族の共通認識になっていると、「今日は塾を休ませる」という判断が、罪悪感なしに下せるようになります。直前期にどこまで勉強量を積むべきかで迷う場合は、時期別の勉強時間の目安をまとめた記事も判断材料にしてください。

「受験直前の体調不良」のリアル

📌 この章でお伝えすること

制度の話はここまでです。ここからは、教室側で受験直前期の生徒と保護者に向き合ってきた経験から、公式情報には書かれていないことをお伝えします。

直前期に崩れる受験生には、共通する生活パターンがある

🗣️ 教室で繰り返し見てきた光景

早稲田アカデミーで受験生を担当していたころ、私が直前期にいちばん注視していたのは模試の偏差値ではなく、授業中の「反応の速さ」と、質問に来る時間帯でした。演習の手が止まる、指名への反応が半拍遅れる、それまで授業後すぐ質問に来ていた生徒が来なくなる。この3つが重なった生徒は、その後に体調を崩す確率が体感として明らかに高く、私は保護者へ連絡して就寝時刻を確認していました。直前2週間の睡眠削減は、得点の上積みよりも罹患リスクの上昇のほうが大きいと私は考えています。理由は、この時期に伸びるのは新しい知識ではなく既習事項の処理速度であり、処理速度は睡眠を削った瞬間に落ちるからです。入試は当日に受けられて初めて成立する競技でもあります。

ご家庭がやりがちな、かえって逆効果になる対応

📉 善意が裏目に出るパターン

やりがちな対応なぜ逆効果になりやすいか
本人に隠して受験させようとする制度の申請機会を自ら手放すことになる
受験校に直接電話で交渉する中学校を経由する手続きが定められている場合、話が二重になり混乱する
「気合いで治せ」と精神論で押す本人が症状を申告しなくなり、発見が遅れる
家族が受診を後回しにする家庭内感染で受験生本人の発症が受験日に重なる

💬 私の見解

この中でもっとも影響が大きいと感じるのは、最後の「家族の受診の後回し」です。受験生本人の体調管理には全力を注ぐご家庭でも、保護者やきょうだいの微熱は「仕事があるから」「たいしたことないから」と流されがちです。しかしインフルエンザは家庭内で広がる感染症です。私は、受験生を守る最短ルートは、家族全員が早めに受診する体制をつくることだと考えています。

追検査は「不利ではないが、有利でもない」

📖 制度をどう受け止めるか

追検査は受検機会を確保するための制度であって、罰でも救済の恩恵でもありません。ただ、東京都の例のように検査教科が3教科になる場合、5教科型で戦ってきた受験生は戦い方の再設計を迫られます。ここを「不利だ」と嘆いても得点は増えません。私が生徒に伝えてきたのは、追検査が決まった時点で、残り日数を3教科に全振りする判断を即座に下すことです。そう考える理由は、得点の伸び方の構造にあります。理科・社会は暗記量が得点に直結するため直前の上積みが効きやすい一方、国語・数学・英語は積み上げに時間がかかり、短期間で戻すには集中投下が要ります。5教科型の受験生ほど、直前期の時間配分を理社に厚く置いているため、そのまま3教科の検査に臨むと最も準備の薄い状態でぶつかることになるのです。制度の性質を知っていれば、この切り替えが数日早くなります。ただし検査教科は自治体・学校によって異なるため、まず自分の受験先の要綱を確認したうえで配分を決めてください。

🔍 学習体制を短期で立て直すときの選択肢

出席停止期間は自宅にいながら学習を続けられる時間でもあります。体調が戻り次第、映像授業で必要な単元だけを拾い直す方法は、感染リスクを避けつつ進度を戻せる現実的な手段です。中学生向け講座の実態は中学生向けオンライン講座の内容と限界を検証した記事で詳しく解説しています。対面で個別に立て直したい場合は、個別指導塾の口コミを1000件超分析した記事も判断材料になるはずです。

今日からできるインフルエンザ対策と受験当日までの備え

📌 この章でお伝えすること

ここまでは「なってしまったら」の話でした。最後に、いま何をしておけば当日に慌てずに済むかを、逆算の形でまとめます。制度は知っていて初めて使えます。

受験日から逆算した備えのスケジュール

📊 時期別にやっておきたいこと

時期やっておくこと
秋(10〜11月)予防接種の要否を家族で相談し、かかりつけ医に確認する
12月受験校の募集要項で追検査・別室受験の記載を確認しておく
1月上旬中学校の緊急連絡先、受験校の連絡先を1枚にまとめる
入試2週間前睡眠時間を確保する生活に戻す。人混みへの外出を減らす
入試前日体温を測り記録する。翌朝の連絡手順を家族で口頭確認する

📝 医療に関する注記

予防接種や服薬に関する判断は、必ず医師・薬剤師にご相談ください。本記事は制度と手続きの解説を目的としており、医療上の助言を行うものではありません。

罹患時に慌てないための「事前準備リスト」

⭕ 紙1枚にまとめておくと当日が変わります

  • 在籍中学校の電話番号(担任・進路指導・学校代表)
  • 受験校それぞれの受験生向け問い合わせ先
  • 受験票番号・出願した入試区分
  • かかりつけ医の診療時間と休診日
  • 受験する自治体の実施要綱のURL(追検査の記載箇所)
  • 追検査申請の期限(分かっていれば日付を記入)

結局いちばん効くのは、家族全員での対策

💡 講師としての実感

受験生本人だけが対策をしても、家庭内に感染源があれば意味が薄れます。手洗い、換気、体調の共有といった基本を家族全員で回すこと。そして誰か1人でも症状が出たら、その時点で受験生との接触を減らす判断を早めに下すこと。地味ですが、私が見てきた範囲では、これができている家庭ほど直前期のトラブルが少なかったという印象があります。学習面の体制づくりで迷っている場合は、目的別に塾と家庭教師を比較したランキング記事で選択肢を整理しておくと、直前期の判断が速くなります。

よくある質問

📌 この章でお伝えすること

受験生と保護者から寄せられやすい疑問を6つ取り上げます。制度の細部は自治体・学校で異なるため、最終確認先も併記しました。

❓ Q1. 高校受験の当日にインフルエンザになったら、もう受験できないのですか?

A. 受験機会そのものがなくなるとは限りません。東京都立高校のように、インフルエンザ等の学校感染症で第一次募集を受検できなかった生徒のために追検査を用意している自治体があります。ただし制度の有無・名称・対象範囲は都道府県や私立高校ごとに異なります。まずは自己判断で会場へ向かわず、在籍中学校に電話で連絡し、受験校への連絡と手続きを中学校経由で進めてください。

❓ Q2. 追検査を受けると、合格しにくくなりますか?

A. 追検査は受検機会を確保するための制度であり、不利益を与えることを目的としたものではありません。ただし東京都立高校の追検査は国語・数学・英語の3教科の学力検査と各学校が定める検査を組み合わせて実施され、第一次募集とは実施形態が異なります。教科数や配点、判定方法が本検査と同一とは限らないため、有利にも不利にもなり得ると考えて準備するのが現実的です。

❓ Q3. インフルエンザの検査を受けずに、そのまま受験してもいいのでしょうか?

A. おすすめしません。医療機関で診断を受けていないと、追検査や別室受験の申請に必要な証明書類を用意できないことがあります。また高熱のまま受験しても本来の実力は発揮しにくく、他の受験生への感染リスクもあります。診断を受けずに受験して制度を使えなくなるほうが、失うものは大きいと考えます。

❓ Q4. 追検査を申請するのに診断書は必要ですか?

A. 多くの自治体・学校で、医師の診断書や指定様式の証明書の提出が求められます。様式・提出期限・提出先は自治体ごとに異なり、申請の意思表示を電話で先に行うよう定めている例もあります。受験する自治体の入学者選抜実施要綱と受験校の募集要項で、必ず事前に確認してください。

❓ Q5. インフルエンザで学校を休んだら、内申点(調査書)に響きますか?

A. インフルエンザは学校保健安全法施行規則で第二種感染症に位置づけられ、学校長の判断で出席停止の措置が取られます。出席停止は欠席とは扱いが異なり、通常は欠席日数に算入されません。ただし調査書の記載方法は自治体・中学校の運用によるため、心配な場合は担任の先生に直接確認するのが確実です。

❓ Q6. 私立高校の入試日にインフルエンザになった場合はどうなりますか?

A. 私立高校の対応は学校ごとに大きく異なります。追試験を実施する学校、別室受験で対応する学校、複数回ある入試日程への振り替えを認める学校などがあり、統一ルールはありません。出願前の段階で募集要項の該当箇所を確認し、記載が見当たらなければ学校へ直接問い合わせておくことをおすすめします。

まとめ:高校受験でインフルエンザになったら、まず中学校へ連絡を

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🎯 この記事の結論

高校受験でインフルエンザになったら、受験校でも会場でもなく、まず在籍中学校に電話をしてください。そのうえで医療機関を受診し、診断名と発症日を記録に残す。この2つが揃っていれば、追検査という選択肢を残したまま次の判断に進めます。

📋 記事のポイント

  • 連絡の順番は「中学校 → 受診 → 書類 → 受験校」。自己判断で会場へ向かわない
  • 追検査は感染症等で受検できなかった生徒の受検機会を確保する制度
  • 東京都立高校の追検査は国語・数学・英語の3教科+各校が定める検査
  • 推薦入試や分割募集実施校など、追検査が実施されない区分もある
  • 制度は自治体・学校ごとに異なるため、実施要綱での確認が必須
  • 出席停止は「発症後5日」かつ「解熱後2日」の遅いほうまで
  • 出席停止は通常、欠席日数には算入されない

✅ 早めに準備しておいたほうがよい方

  • 公立高校を第一志望にしていて、併願日程が数日に固まっている
  • 受験校の募集要項をまだ最後まで読んでいない
  • きょうだいや保護者に受験期と重なる持病・通院がある
  • 推薦入試を主軸に据えている(追検査が実施されない場合がある)

❌ この記事だけで判断しないでいただきたいこと

  • お住まいの都道府県の具体的な申請期限・提出書類
  • 受験する私立高校ごとの個別の振替・追試ルール
  • 受験当日に登校(受験)可能かどうかの医学的判断

いずれも、教育委員会の実施要綱・受験校の募集要項・医師の診断が最終的な判断根拠になります。

🎓 執筆者プロフィール

元塾講師・プロ家庭教師kouのプロフィール画像

kou/教育系Webライター・プロ家庭教師(フリーランス)|指導歴10年超

専門領域:中学受験・高校受験・大学受験、中高一貫校生・浪人生・不登校・発達障害のある生徒の指導

この記事を書く資格がある理由
中学生時代に早稲田アカデミーへ通い慶應義塾高等学校に合格。慶應義塾大学経済学部在学中は、同じ早稲田アカデミーで多数の高校受験生を指導しました。教室側の立場として、直前期に体調を崩した受験生とその保護者への対応に何度も立ち会っています。本記事は、その現場経験に加え、東京都教育委員会の公表資料および学校保健安全法施行規則の条文を確認したうえで執筆しました。

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📝 調査概要

調査対象高校入試における学校感染症罹患時の受検機会確保制度(追検査・別室受験)、および学校保健安全法上の出席停止の基準
調査方法公的機関の公式サイト調査(東京都教育委員会、文部科学省、e-Gov法令検索)、法令条文の確認、著者の学習塾勤務時の業界知見
調査実施日2026年8月16日
情報の限界47都道府県すべての入学者選抜実施要綱、および各私立高校の募集要項を網羅的に確認したものではありません。制度の詳細な条件(申請期限・提出書類・検査教科)は自治体・学校ごとに異なります。また著者自身は追検査を受検した当事者ではなく、受検当事者への個別ヒアリングも実施していません。医学的判断に関する記述は行っていません。
利益相反本記事の作成にあたり、特定の教育機関・企業からの依頼、報酬、便宜供与は一切受けていません。本記事にアフィリエイト広告は掲載していません。

🏷️ 更新情報

公開日:2026年8月16日/最終更新日:2026年8月16日
※情報変更があった場合は随時更新します。