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埼玉県立大学の受験科目を全学科解説|共通テスト配点と小論文対策

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kou(元塾講師・プロ家庭教師)
指導歴10年超。慶應義塾大学経済学部卒。在学中は早稲田アカデミーで多数の受験生を指導し、現在はフリーランスのプロ家庭教師として大学受験・高校受験・中学受験を担当しています。

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公開日:2026年10月24日/最終更新日:2026年10月24日
※情報変更があった場合は随時更新します。

🎯 結論

結論:埼玉県立大学(保健医療福祉学部)の一般選抜は、共通テスト500点+小論文100点の600点満点に、点数化されない面接を加えた方式です。二次試験に学科試験はなく、配点の約83%を共通テストが占めるため、「どの科目で受けるか」と「共通テストで何割取れるか」がほぼ合否を決めます。

一方で、入学定員395人のうち185人(約47%)は共通テスト不要の学校推薦型選抜で募集されます。科目選択と同じくらい、推薦を使うかどうかの判断が大切な大学です。

💬 この記事を書いた理由

「看護学科と理学療法学科で科目が違うの?」「情報Ⅰは受けないといけないの?」——埼玉県立大学は学科・専攻ごとに共通テストの科目の組み合わせが細かく分かれていて、要項を読み慣れていない受験生や保護者の方には分かりにくい大学だと感じています。

私は塾講師・家庭教師として10年以上、共通テストの科目選びや出願戦略の相談に乗ってきました。その経験から、科目の組み合わせを早く確定させた受験生ほど、高3秋以降の学習が安定すると考えています。本記事は、大学が2026年6月24日に公表した2027年度入学者選抜要項などの公開情報をもとに、私が整理・解説したものです。埼玉県立大学の入試を私自身が受験・取材したわけではない点はご了承ください。

📋 この記事でわかること

  • 全7学科・専攻の共通テスト科目と配点の違い
  • 二次試験(小論文・面接)の配点と、面接で不合格になるケース
  • 学校推薦型選抜の配点・出願期間・推薦人数の上限
  • 2026年度一般選抜の学科別倍率と、数字の読み方
  • 理科基礎か専門理科か、地歴公民か情報Ⅰかの選び方

📝 情報の前提

本記事は2027年度(2027年4月入学)入試を対象としています。本記事の情報はあくまで一般的な傾向に基づくものです。最終的な進路・教育の選択は、お子様・ご本人と保護者が十分に情報を収集・比較検討したうえで行ってください。出願にあたっては、必ず大学公式の学生募集要項をご確認ください。

  1. 埼玉県立大学の受験科目の全体像
    1. 埼玉県立大学の入試は「共通テスト+小論文・面接」が基本
    2. 2027年度の募集人員は推薦と一般がほぼ半々
    3. 2027年度入試の日程
  2. 学科・専攻別の共通テスト科目と配点
    1. 全学科共通のルール(国語・英語・数学)
    2. 学科・専攻別の共通テスト科目一覧表
    3. 看護学科・社会福祉子ども学科の科目(5教科型)
    4. 理学療法・作業療法・口腔保健科学の科目(理科重視も選べる型)
    5. 健康情報学・検査技術科学の科目
  3. 個別試験(小論文・面接)と学校推薦型選抜の中身
    1. 一般選抜の個別試験は小論文100点と面接
    2. 面接は点数化されないが「否」なら不合格
    3. 学校推薦型選抜は小論文70点+面接・調査書30点
    4. 小論文で差がつく準備のポイント
  4. 倍率・難易度と学費の目安
    1. 2026年度一般選抜(前期)の学科別実質倍率
    2. 倍率の数字をどう読むか
    3. 入学料・授業料の目安
  5. 元塾講師が考える科目選択と対策の進め方
    1. 理科は「基礎2科目」と「専門科目」のどちらで受けるか
    2. 地歴公民か情報Ⅰかの選び方
    3. 学年別の対策スケジュール
    4. 塾・映像授業をどう組み合わせるか
  6. 受験前に知っておきたい注意点
    1. 一般選抜は前期日程の1回のみ
    2. 志願者が5倍を超えると2段階選抜の可能性
    3. 指定の共通テスト科目を受けていないと出願できない
  7. 埼玉県立大学の受験科目に関するよくある質問
    1. 埼玉県立大学の二次試験に学科試験はありますか?
    2. 埼玉県立大学に後期日程はありますか?
    3. 埼玉県立大学の受験に情報Ⅰは必須ですか?
    4. 埼玉県立大学は理科基礎で受験できますか?
    5. 埼玉県立大学の共通テストの英語の配点はどうなっていますか?
    6. 埼玉県立大学の学校推薦型選抜で共通テストは必要ですか?
  8. まとめ:埼玉県立大学の受験科目は共通テストと小論文で決まる

埼玉県立大学の受験科目の全体像

📌 この章のポイント

埼玉県立大学は、埼玉県越谷市にキャンパスを置く公立大学で、学部は保健医療福祉学部の1学部のみです。まずは入試方式、募集人員、日程という「全体の地図」を押さえましょう。学科別の細かい科目は次の章で解説します。

埼玉県立大学の入試は「共通テスト+小論文・面接」が基本

🔍 入試方式の概要

埼玉県立大学の2027年度入試は、一般選抜(前期日程)と学校推薦型選抜の2方式です。一般選抜は共通テスト500点と小論文100点の合計600点に面接を加えて判定し、学校推薦型選抜は共通テストを課さずに小論文・面接・調査書等で判定します。

方式共通テスト大学独自の試験満点
一般選抜(前期日程)500点(学科ごとに4〜5教科5科目)小論文100点+面接(点数化なし)600点
学校推薦型選抜免除小論文70点+面接及び調査書等30点100点

🔗 関連情報

入試方式の全体像は、国公立・私立の推薦の違いと合わせて押さえておくと判断が早くなります。指定校・公募・総合型など推薦入試の種類の違いもあわせてご覧ください。

2027年度の募集人員は推薦と一般がほぼ半々

📊 学科・専攻別の募集人員(2027年度)

学科・専攻入学定員一般選抜(前期)学校推薦型
看護学科1306565
理学療法学科402020
作業療法学科402218
社会福祉子ども学科 社会福祉学専攻502822
社会福祉子ども学科 福祉子ども学専攻20119
健康開発学科 健康情報学専攻452718
健康開発学科 検査技術科学専攻402020
健康開発学科 口腔保健科学専攻301713
合計395210185

出典:埼玉県立大学「2027年度 埼玉県立大学入学者選抜要項」(2026年6月24日公表)

💡 元塾講師の見方

この表で私が注目してほしいのは、看護学科・理学療法学科・検査技術科学専攻では、定員のちょうど半分が推薦枠だという点です。一般選抜の枠は思っているより小さく、たとえば理学療法学科の一般枠は20人しかありません。

評定平均がある程度確保できている受験生なら、11月の推薦で一度チャンスを作り、だめなら共通テスト→前期で再挑戦するという「2回受ける設計」が現実的です。ただし、推薦で合格した場合の入学の扱い(専願かどうか)は、要項の出願要件で必ず確認してください。また1校から推薦できる人数には上限(理学療法学科は4人など)があり、校内選考の段階で競争になることもあります。

逆に、評定が足りない場合は早めに一般選抜1本に絞り、共通テストの得点率を上げることに集中したほうが迷いが少なくなります。

2027年度入試の日程

📋 出願・試験・発表の日程

区分出願期間試験日合格発表
学校推薦型選抜2026年11月2日(月)〜11月6日(金)17時必着2026年11月22日(日)2026年12月10日(木)
一般選抜(前期日程)2027年1月25日(月)〜2月3日(水)17時必着2027年2月25日(木)2027年3月9日(火)

出典:埼玉県立大学「2027年度 埼玉県立大学入学者選抜要項」。入学手続は推薦が12月23日(水)まで、一般が3月15日(月)までです。

⚠️ 推薦の出願は11月上旬

本記事の公開時点(2026年10月下旬)から見ると、学校推薦型選抜の出願締切まで約2週間です。推薦は高校の校内選考を経る必要があるため、受験を考えている場合はすぐに担任の先生へ相談してください。

🔗 関連情報

高1から入試本番までの全体の流れを先に把握したい方は、高1〜高3でやるべきことを時系列でまとめた大学受験ロードマップが役立ちます。

学科・専攻別の共通テスト科目と配点

📌 この章のポイント

同じ保健医療福祉学部でも、共通テストの「教科・科目の組み合わせ」は学科・専攻ごとに異なります。どの学科も満点は500点で、国語・数学・英語の3教科は全学科共通です。違いが出るのは、理科・地歴公民・情報Ⅰの扱いです。

全学科共通のルール(国語・英語・数学)

📋 全学科・専攻で共通すること

  • 国語:必須。200点満点を100点に換算
  • 外国語(英語):必須。リーディングとリスニングを3対1(75点:25点)で換算して100点。リスニング免除者はリーディングの得点を使用
  • 数学:「数学Ⅰ、数学A」または「数学Ⅱ、数学B、数学C」から1科目・100点(検査技術科学専攻は数学と情報Ⅰの選択)
  • 理科:基礎を付した科目は2科目で1科目分として扱う
  • 合計:どの学科・専攻も500点満点

💡 配点の換算から見える戦略

換算率で見ると、英語のリーディングは素点の0.75倍、国語は0.5倍で得点に反映されます。リスニングは25点分しかありません。この大学では、英語リーディングの得点が全体の点数を大きく左右します。

私はこのような配点の大学を志望する生徒には、高3の夏以降、英語は長文読解の演習量を優先するよう伝えています。リスニングは毎日短時間の継続にとどめる配分です。国語は200点満点が半分に圧縮されるため、苦手でも大崩れさえしなければ挽回しやすい教科だと考えます。

学科・専攻別の共通テスト科目一覧表

🆚 学科・専攻別の科目の組み合わせ(2027年度)

学科・専攻教科・科目数必須選択
看護学科5教科5科目国語・数学・英語・理科地歴公民・情報Ⅰから1
理学療法学科4〜5教科5科目国語・数学・英語・理科地歴公民・情報Ⅰから1(理科2科目受験で条件を満たせば理科2科目を採用)
作業療法学科4〜5教科5科目国語・数学・英語地歴公民・理科・情報Ⅰから2
社会福祉子ども学科(両専攻)5教科5科目国語・数学・英語・地歴公民理科・情報Ⅰから1
健康情報学専攻5教科5科目国語・数学・英語地歴公民・理科・情報Ⅰから2(同じ教科からは1まで)
検査技術科学専攻4教科5科目国語・英語・理科2科目(基礎不可)数学・情報Ⅰから1
口腔保健科学専攻4〜5教科5科目国語・数学・英語地歴公民・理科・情報Ⅰから2

出典:埼玉県立大学「2027年度 埼玉県立大学入学者選抜要項」の教科・科目数、旺文社「大学受験パスナビ」の科目掲載をもとに筆者作成(2026年10月24日参照)。各科目100点、検査技術科学専攻の理科は2科目で200点。

看護学科・社会福祉子ども学科の科目(5教科型)

🔍 必ず5教科そろえる学科

看護学科と社会福祉子ども学科は、どちらも5教科5科目で受験します。国語・数学・英語に加えて、看護学科は理科が必須で残り1科目を地歴公民か情報Ⅰから選び、社会福祉子ども学科は地歴公民が必須で残り1科目を理科か情報Ⅰから選ぶ形です。

どちらも理科は「基礎2科目」か「専門1科目」のどちらでも受けられるため、文系寄りの受験生でも出願しやすい組み合わせです。

理学療法・作業療法・口腔保健科学の科目(理科重視も選べる型)

🔍 理科2科目で受ける道もある学科

この3つは4〜5教科5科目で、選び方によって理科を2科目使えます。理学療法学科は理科必須のうえで地歴公民か情報Ⅰを1科目選びますが、理科を2科目受験し、その2科目がどちらも地歴公民・情報Ⅰより高得点の場合は理科2科目(200点)が採用されます。

作業療法学科と口腔保健科学専攻は、地歴公民・理科・情報Ⅰから2科目を自由に組み合わせられます。ただし「歴史総合,日本史探究」と「歴史総合,世界史探究」を両方受けた場合、採用されるのは高得点の1科目だけです。

健康情報学・検査技術科学の科目

🔍 健康開発学科の2専攻

健康情報学専攻は5教科5科目で、地歴公民・理科・情報Ⅰから2科目を選びますが、同じ教科から2科目は選べません。つまり必ず3教科のうち2教科を使う形です。

検査技術科学専攻は学部内で唯一、理科は物理・化学・生物・地学から2科目(基礎科目は不可)が必須です。その代わり地歴公民は不要で、数学と情報Ⅰのどちらか1科目を選びます。臨床検査技師を目指す専攻らしく、理系型の構成です。

🔗 関連情報

高1・高2のうちは、どの学科でも必須になる国語・数学・英語の基礎固めが最優先です。学校の授業の復習に映像授業を使いたい方は、スタサプ高校講座の評判と使いどころも参考にしてください。

個別試験(小論文・面接)と学校推薦型選抜の中身

📌 この章のポイント

二次試験で学科試験がない分、「小論文と面接は何をどこまで準備すればいいのか」が気になるところです。一般選抜と推薦では、同じ小論文でも配点の重みがまったく違います。

一般選抜の個別試験は小論文100点と面接

📊 一般選抜600点の内訳

一般選抜(前期日程)の個別試験は、全学科・専攻共通で小論文100点と面接です。600点満点のうち小論文は約17%で、残り約83%は共通テストです。

一般選抜と推薦の配点構成一般選抜(前期)600点国語100数学100英語100選択2科目200小論文100共通テスト 500点(83%)17%+面接(点数化なし・「否」は不合格)学校推薦型選抜 100点小論文70点(70%)面接・調査書等30点※検査技術科学専攻の選択は「理科2科目200」、学科により組み合わせは異なる

出典:埼玉県立大学「2027年度 埼玉県立大学入学者選抜要項」をもとに筆者作成

面接は点数化されないが「否」なら不合格

⚠️ 面接を軽く見ない

一般選抜の面接に配点はありません。しかし要項では、本学で学ぶ水準を満たしているかを確認するものとされ、「否」と判定されると共通テストや小論文の点数にかかわらず不合格になります。

看護・リハビリ・福祉・検査など、人と向き合う専門職を養成する学部です。志望理由と、その職業を選んだ理由を自分の言葉で説明できるよう準備しておくことが大前提だと考えます。

学校推薦型選抜は小論文70点+面接・調査書30点

📋 学校推薦型選抜の概要(2027年度)

  • 共通テスト:免除
  • 配点:小論文70点+面接及び調査書等30点=100点
  • 面接:アドミッション・ポリシーに基づいた質問
  • 出願要件:全体の評定平均値3.5以上などの条件あり(詳細は要項で確認)
学科・専攻1校あたりの推薦人数の上限
看護学科10人
理学療法学科4人
作業療法学科6人
社会福祉学専攻5人
福祉子ども学専攻4人
健康情報学・検査技術科学・口腔保健科学の各専攻4人

出典:埼玉県立大学「2027年度 埼玉県立大学入学者選抜要項」

小論文で差がつく準備のポイント

✏️ 元塾講師の小論文対策

私がこれまで小論文を見てきて感じるのは、「書く練習」より「添削を受けて書き直す回数」で伸びが決まるということです。最初の答案は誰でも論点がぼやけます。第三者に「結論はどこか」「根拠は具体的か」を指摘してもらい、同じテーマで書き直す——この往復を、本番までに複数のテーマで繰り返すことが大切です。

特に推薦では小論文が配点の7割を占めます。一般選抜でも小論文は100点あり、共通テストで数点差の受験生が並ぶ層では、小論文の出来が順位に直結すると考えます。医療・福祉系のテーマ(高齢化、地域医療、チーム医療、子どもの貧困など)について、自分の意見を400〜800字程度でまとめる練習から始めるのが現実的です。

🔗 関連情報

小論文の基礎を映像で学ぶ方法もあります。スタサプの小論文講座のレベルと添削の有無で、独学に使えるかを確認できます。

添削を対面で受けたい場合は、個別指導キャンパスの口コミ分析のように、個別指導塾の実態を比較してから選ぶのがおすすめです。

倍率・難易度と学費の目安

📌 この章のポイント

科目が決まったら、次に気になるのは「どのくらい競争があるのか」と「いくらかかるのか」です。ここでは2026年度一般選抜の実績と、2027年度の学費を整理します。

2026年度一般選抜(前期)の学科別実質倍率

📊 学科別の実質倍率(受験者÷合格者)

2026年度 学科別実質倍率理学療法作業療法検査技術科学福祉子ども学看護社会福祉学健康情報学口腔保健科学全体2.7倍2.7倍2.7倍2.3倍1.8倍1.4倍1.4倍1.3倍1.9倍出典:河合塾Kei-Net「埼玉県立大学 入試結果」(2026年10月24日参照)
学科・専攻募集志願者受験者合格者実質倍率
看護65140126721.8
理学療法206660222.7
作業療法227975282.7
社会福祉学285249361.4
福祉子ども学112827122.3
健康情報学276960441.4
検査技術科学206357212.7
口腔保健科学172725191.3
合計2105244792541.9

出典:河合塾Kei-Net「埼玉県立大学 入試結果」(2026年度一般選抜・前期、2026年10月24日参照)

倍率の数字をどう読むか

💡 倍率が低い=易しい、ではない

グラフを見ると、看護学科(1.8倍)や社会福祉学専攻(1.4倍)は倍率が低めに見えます。ただ、国公立の前期日程は共通テストの自己採点を見たうえで出願する受験生が中心で、最初から「届きそうな層」だけが集まる点に注意が必要です。私が出願相談を受けるときも、倍率より先に「自己採点がボーダーから何点離れているか」を必ず確認するようにしています。

また、募集人員が11人の福祉子ども学専攻や20人の理学療法学科は、志願者が十数人増えるだけで倍率が大きく動きます。前年の倍率は「目安の一つ」にとどめ、共通テストの得点率と予備校のボーダーを合わせて判断することをおすすめします。

もう一つ表から読み取れるのが、合格者数と募集人員の差です。健康情報学専攻は募集27人に対して合格者44人(約1.6倍)、社会福祉学専攻は28人に対して36人(約1.3倍)と、募集を大きく上回る合格者が出ています。入学手続をしない合格者を見込んだ結果と考えられます。倍率だけでなく「合格者÷募集人員」も見ると、実際の門の広さがつかみやすくなります。

🔗 関連情報

ボーダーの数字の見方には癖があります。共通テストボーダーの見方と注意点を確認しておきましょう。なお、ボーダー得点率は本記事には掲載していません。最新値は河合塾Kei-Netのボーダーページで確認できます。

共通テスト後は共通テストリサーチの判定を使った出願校の決め方を参考にしてください。

入学料・授業料の目安

💰 2027年度入学者の入学料・授業料

項目金額
入学料(埼玉県内の者)211,500円
入学料(上記以外の者)423,000円
授業料(年額)621,000円

公立大学のため、埼玉県内の者かどうかで入学料が2倍違う点が特徴です。「県内の者」の具体的な要件(本人または保護者の住所など)は、要項で必ず確認してください。

入学検定料(受験料)は、今回参照した選抜要項の範囲では確認できませんでした。出願前に学生募集要項でご確認ください。

出典:埼玉県立大学「2027年度 埼玉県立大学入学者選抜要項」

📝 費用情報の注意

本記事の費用情報はあくまで目安です。実際の料金は各サービスの公式サイトまたは直接のお問い合わせでご確認ください。記事掲載時点の情報であり、変更の可能性があります。

元塾講師が考える科目選択と対策の進め方

📌 この章のポイント

埼玉県立大学は選択の自由度が高い分、「何で受けるか」を決めきれずに高3の秋を迎えてしまう受験生も少なくありません。ここからは、私の指導経験をもとに、科目選択と学習計画の考え方をお伝えします。

理科は「基礎2科目」と「専門科目」のどちらで受けるか

⚖️ 理科の受け方の比較

比較軸基礎2科目(例:化学基礎+生物基礎)専門1科目(例:生物)
学習範囲2科目の基礎範囲1科目の全範囲(基礎を含む)
向いている人文系寄り・理科に時間を割けない人理系クラスで専門科目を履修中の人
使える学科検査技術科学専攻以外全学科(検査技術科学は2科目必要)
注意点2科目の合計で1科目分の扱い範囲が広く仕上がりが遅れやすい

💬 私の考え方

私は、高校で専門科目をすでに履修しているなら専門1科目、そうでなければ基礎2科目を基本に考えるよう伝えています。高3から新たに専門科目を始めると、共通テストまでに全範囲を一周するだけで精一杯になりがちだからです。

一方、理学療法学科を志望していて物理・生物など専門2科目を学んでいる受験生は、理科2科目を受けておく価値があります。2科目とも地歴公民・情報Ⅰより高得点なら理科2科目が採用されるため、得意科目を最大限に生かせる仕組みです。

地歴公民か情報Ⅰかの選び方

💡 選ぶ基準は「模試の点」と「学習時間」

看護学科や理学療法学科では、地歴公民と情報Ⅰのどちらか1科目を選べます。情報Ⅰは2025年度から共通テストに加わった科目で、高校で全員が履修しているため、暗記量の多い地歴公民より負担が軽いと感じる受験生もいます。

ただし、私は「新しい科目だから得」と決めつけるのはおすすめしません。高3の夏までに受ける共通テスト模試で、両方の得点を比べてから決めるのが確実です。社会福祉子ども学科のように地歴公民が必須の学科もあるため、併願先の科目もあわせて確認しておきましょう。情報Ⅰを選ぶ場合、私立大学やほかの国公立大学では情報Ⅰを使えない入試方式もあります。併願先まで含めて、損をしない組み合わせかどうかを確かめることが大切です。

学年別の対策スケジュール

🧭 合格までのステップ

① 高1〜高2:国語・数学・英語の基礎を固める。特に英語はリーディング比重が高いため、単語・文法を早めに仕上げる
② 高3の春:志望学科の科目の組み合わせを確定。理科・地歴公民・情報Ⅰの受け方を決め、推薦を使うかどうかも担任と相談する
③ 高3の夏〜秋:共通テスト型の問題演習に移行。推薦受験者は9〜10月に小論文と面接の対策を集中させる
④ 共通テスト後:自己採点とボーダーを比較して出願を判断。2月25日の個別試験に向けて小論文・面接を仕上げる

塾・映像授業をどう組み合わせるか

💬 共通テスト中心の大学だからこそ

二次試験に学科試験がない埼玉県立大学は、難関大の記述対策のような高度な指導を必要としません。共通テストレベルの講義と演習を安く・反復できる環境が合っていると考えます。

映像授業を軸にするなら、スタサプ大学受験講座の実際の評判が判断材料になります。

ただし映像授業だけでは小論文・面接の対策と学習管理が手薄になりやすいので、スタサプだけで大学受験を乗り切れるかの限界も確認しておきましょう。

対面で管理してほしい場合は、学習塾・家庭教師の比較ランキングから、小論文添削に対応できるところを探すのが近道です。

受験前に知っておきたい注意点

📌 この章のポイント

科目と配点を理解していても、出願の仕組みを見落とすと受験そのものができなくなることがあります。ここでは、要項を読んで私が特に注意が必要だと感じた点をまとめます。

一般選抜は前期日程の1回のみ

⚠️ 後期日程の募集はない

2027年度の選抜要項に掲載されている募集区分は、学校推薦型選抜と一般選抜(前期日程)の2つだけです。前期で不合格だった場合、同じ年度に埼玉県立大学を再受験する機会はありません。国公立の後期日程や私立大学の併願先を、共通テスト前の段階で決めておく必要があります。

志願者が5倍を超えると2段階選抜の可能性

⚠️ 第1段階選抜の基準

一般選抜では、志願者数が募集人員の5倍を超えた学科・専攻で、共通テストの成績による第1段階選抜を行う場合があります。2026年度の志願倍率は最も高い学科でも3〜4倍程度(理学療法66人/募集20人=3.3倍、作業療法79人/22人=約3.6倍)で、5倍には届いていません。ただし、募集人員が少ない学科ほど年度による変動は大きくなります。

指定の共通テスト科目を受けていないと出願できない

❌ よくある失敗

一般選抜の出願資格には、志望学科・専攻が指定する共通テストの教科・科目を受験していることが含まれます。たとえば、地歴公民を受けずに情報Ⅰと理科だけで共通テストに臨むと、地歴公民必須の社会福祉子ども学科には出願できません。共通テストの出願(例年9〜10月)の段階で、埼玉県立大学と併願先の両方を満たす科目を登録しておくことが重要です。

📝 科目情報の確認について

学科別の科目の組み合わせは、大学公式の選抜要項に記載された教科・科目数と、大手入試情報サイトの掲載内容を照合して整理しました。理科の第1解答科目の扱いなど細かな条件もあるため、出願前には大学公式サイトの学生募集要項で最終確認をしてください。

埼玉県立大学の受験科目に関するよくある質問

❓ よくある質問

受験生や保護者の方から出やすい疑問を、2027年度の要項にもとづいてまとめました。

埼玉県立大学の二次試験に学科試験はありますか?

❓ Q&A

A. ありません。2027年度の一般選抜(前期日程)の個別試験は、全学科・専攻共通で小論文(100点)と面接です。面接は点数化されませんが、本学で学ぶ水準に達していないと判断されると、ほかの得点にかかわらず不合格になります。

埼玉県立大学に後期日程はありますか?

❓ Q&A

A. 2027年度入学者選抜要項に記載されている募集区分は、学校推薦型選抜と一般選抜(前期日程)の2つです。後期日程の募集人員は記載されていないため、一般選抜で受験できるのは前期日程の1回と考えて併願計画を立てる必要があります。

埼玉県立大学の受験に情報Ⅰは必須ですか?

❓ Q&A

A. 学科・専攻によって異なります。多くの学科では情報Ⅰは地歴・公民や理科などとの選択科目の一つとして扱われ、検査技術科学専攻では数学との選択です。出願前に必ず大学公式の選抜要項の配点表で確認してください。

埼玉県立大学は理科基礎で受験できますか?

❓ Q&A

A. 検査技術科学専攻を除く学科・専攻では、基礎を付した科目2つ(例:化学基礎と生物基礎)で理科1科目分として受験できます。検査技術科学専攻は物理・化学・生物・地学から2科目が必要で、基礎科目は使えません。

埼玉県立大学の共通テストの英語の配点はどうなっていますか?

❓ Q&A

A. 全学科・専攻とも外国語(英語)は100点満点で、リーディングとリスニングを3対1の比率(75点と25点)で換算します。リスニングを免除された場合はリーディングの得点を用います。

埼玉県立大学の学校推薦型選抜で共通テストは必要ですか?

❓ Q&A

A. 不要です。学校推薦型選抜は共通テストが免除され、小論文70点と面接及び調査書等30点の合計100点で選抜されます。2027年度入試の出願期間は2026年11月2日から11月6日(17時必着)、試験日は11月22日です。

まとめ:埼玉県立大学の受験科目は共通テストと小論文で決まる

🎯 記事のまとめ

  • 一般選抜は共通テスト500点+小論文100点=600点満点。二次に学科試験はない
  • 国語・数学・英語は全学科共通。違いは理科・地歴公民・情報Ⅰの扱い
  • 検査技術科学専攻だけは専門理科2科目が必須(基礎不可)
  • 面接は点数化されないが「否」は不合格
  • 定員の約47%は共通テスト不要の学校推薦型選抜(小論文70点)
  • 後期日程はなく、一般選抜は前期1回のみ

科目の組み合わせを高3の春までに確定させ、共通テストの得点率を上げることが、合格へのいちばんの近道です。

✅ 埼玉県立大学の入試方式が向いている人

  • 共通テスト型の勉強が得意で、記述式の二次対策に時間を割きたくない人
  • 看護・リハビリ・福祉・検査など、志望する職業がはっきりしている人
  • 評定平均を確保できており、推薦でもチャンスを作れる人
  • 埼玉県内在住で、学費を抑えたい人

🔺 注意が必要な人

  • 二次試験の記述力で逆転を狙いたい人(配点の8割強が共通テストのため)
  • 文章を書くことに強い苦手意識がある人(小論文対策に時間が必要)
  • 前期日程1回に絞ることに不安がある人(併願計画を早めに立てる必要あり)

🎓 著者プロフィール

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kou(教育系Webライター・プロ家庭教師)

中学時代に早稲田アカデミーに通い、慶應義塾高等学校に合格。慶應義塾大学経済学部を卒業しました。大学在学中は早稲田アカデミーで多数の受験生を指導し、現在はフリーランスのプロ家庭教師として指導歴は10年を超えます。中学受験・高校受験・大学受験のほか、中高一貫校生、浪人生、不登校や発達障害のあるお子さんの指導経験もあります。

この記事を書く理由:大学受験生の共通テストの科目選択や出願戦略、小論文・面接の指導に長く携わってきたため、公式要項の情報を受験生目線で読み解き、判断に必要な形で整理できると考えています。

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📝 調査概要

  • 調査対象:埼玉県立大学 2027年度入学者選抜(学校推薦型選抜・一般選抜前期日程)
  • 調査方法:大学公式サイト(選抜要項PDF)の調査/大手入試情報サイトの掲載内容との照合/著者の指導経験に基づく考察
  • 調査実施日:2026年10月24日
  • 情報の限界:著者は埼玉県立大学を受験・取材しておらず、在学生・教員への聞き取りも行っていません。学科別の科目の組み合わせは、公式要項の表と入試情報サイトを照合して整理しており、細部は公式の学生募集要項での確認が必要です。入学検定料は本記事の調査範囲では確認できなかったため掲載していません。
  • 利益相反の有無:なし(本記事にアフィリエイト広告はありません)

🏷️ 記事情報

公開日:2026年10月24日/最終更新日:2026年10月24日
※情報変更があった場合は随時更新します。

慶應義塾大学経済学部在籍当時の学生証

慶應義塾大学経済学部在籍当時の学生証

私の早稲アカ講師時代の給与明細

早稲アカで働いていた証明として、当時の給与明細を載せておきます。

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