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🎓 この記事を書いた人
🎯 結論
結論:埼玉県立大学の受験は、埼玉県内の高校生なら「学校推薦型選抜」、県外の受験生は「一般選抜前期」が実質的な勝負どころです。推薦は共通テストが免除され、小論文70点・面接と調査書等30点で決まります。一般選抜は共通テスト500点+小論文100点の前期日程のみで、後期日程はありません。
2027年度の学校推薦型選抜の出願期間は2026年11月2日(月)〜11月6日(金)です。この記事の公開日からは約1週間しかないため、推薦を考えている方は今すぐ要項の確認を始めてください。
🔍 この記事で解決できる疑問
- 埼玉県立大学の入試方式は何がある?推薦と一般のどちらを選ぶべき?
- 学科ごとの倍率や共通テストのボーダーはどのくらい?
- 小論文と面接はどれくらい合否に影響する?
- 県外から受験すると学費や条件はどう変わる?
- 今から何を準備すればいい?
💬 この記事の立ち位置
「看護や医療福祉の国公立に行きたいけれど、埼玉県立大学の入試は何から調べればいいのかわからない」という相談は、受験生からも保護者の方からもよく受けます。
私は指導歴10年超の元塾講師として、大学受験生の共通テスト対策や小論文の添削に関わってきました。ただし、埼玉県立大学の入試を自分で受けた経験や、学内を取材した経験はありません。そのため本記事は、大学が公表している2027年度選抜要項と2026年度入試結果を一次資料として読み解き、そこに指導者としての考察を加える形で書いています。特定の塾や予備校に誘導する目的はありません。
埼玉県立大学の受験はどんな試験?まず全体像を押さえる
📌 この章でわかること
埼玉県立大学の入試は、一般的な国公立大学と比べて「方式の数が少なく、県内生と県外生で使える方式が違う」という特徴があります。まずは大学の概要と、2027年度入試の方式・日程を一枚の地図として頭に入れましょう。
埼玉県立大学とは?保健医療福祉学部だけを置く公立大学
🏢 大学の概要
埼玉県立大学は、埼玉県越谷市にある公立大学です。学部は保健医療福祉学部の1学部のみで、看護・リハビリテーション・社会福祉・臨床検査・口腔保健など、医療と福祉の専門職を育てる5学科(専攻を含め8つの募集単位)で構成されています。入学定員は学部全体で395人です。
2027年度の入試方式は「学校推薦型」と「一般選抜前期」の2本柱
📋 2027年度入試の方式
- 学校推薦型選抜:共通テスト免除。小論文70点+面接・調査書等30点の100点満点。埼玉県内の高校在学・県内在住などの要件あり。
- 一般選抜(前期日程):共通テスト500点+小論文100点の600点満点。面接は合否判定に使われます(得点化なし)。
- 社会人を対象とした区分:2026年度は各学科「若干名」で実施されました(全学科で志願者9人・合格者6人)。2027年度の実施内容は大学の発表でご確認ください。
一般選抜に後期日程はありません。学校推薦型の入学手続者が募集人員に満たない場合、その欠員分は一般選抜前期の募集人員に加えられます。
2027年度入試の日程一覧
📊 2027年度入試の主な日程
| 区分 | 出願期間 | 試験日 | 合格発表 |
|---|---|---|---|
| 学校推薦型選抜 | 2026年11月2日(月)〜11月6日(金) | 2026年11月22日(日) | 2026年12月10日(木) |
| 一般選抜前期 | 2027年1月25日(月)〜2月3日(水) | 2027年2月25日(木) | 2027年3月9日(火) |
入学手続期限は、学校推薦型が2026年12月23日(水)、一般選抜前期が2027年3月15日(月)です。出願は最終日17時必着です。出典:2027年度 埼玉県立大学入学者選抜要項(2026年6月24日公表)
学科別の募集人員と共通テスト科目
📌 この章でわかること
埼玉県立大学では、ほぼすべての学科で定員の4〜5割を学校推薦型選抜で募集しています。どの学科を選ぶかで、推薦枠の大きさも共通テストの科目選択も変わります。
学科・専攻別の募集人員(2027年度)
🔢 学科・専攻別の募集人員
| 学科(専攻) | 入学定員 | 一般前期 | 推薦 |
|---|---|---|---|
| 看護学科 | 130 | 65 | 65 |
| 理学療法学科 | 40 | 20 | 20 |
| 作業療法学科 | 40 | 22 | 18 |
| 社会福祉子ども学科 社会福祉学専攻 | 50 | 28 | 22 |
| 社会福祉子ども学科 福祉子ども学専攻 | 20 | 11 | 9 |
| 健康開発学科 健康情報学専攻 | 45 | 27 | 18 |
| 健康開発学科 検査技術科学専攻 | 40 | 20 | 20 |
| 健康開発学科 口腔保健科学専攻 | 30 | 17 | 13 |
| 合計 | 395 | 210 | 185 |
出典:2027年度 埼玉県立大学入学者選抜要項
一般選抜前期の配点は共通テスト500点+小論文100点
⚖️ 一般選抜前期の配点構造
- 大学入学共通テスト:500点(全学科共通の満点。国語は200点満点を100点に換算)
- 小論文:100点
- 面接:得点化なし(「否」と判定されると不合格)
合計600点のうち約83%が共通テストです。出願者が募集人員の5倍を超えた場合は、共通テストの成績で第1段階選抜(いわゆる足切り)を行うことがあります。
学科ごとに異なる共通テストの科目選択
📋 共通テストの科目(2027年度・一般選抜前期)
全学科で英語(リーディング・リスニング)100点、国語100点、数学1科目100点が軸になります。残り200点分の選び方が学科ごとに違います。
| 学科(専攻) | 英・国・数以外の200点分 |
|---|---|
| 看護 | 理科1科目+「地歴公民または情報Ⅰ」から1科目 |
| 社会福祉学・福祉子ども学 | 地歴公民1科目+「理科または情報Ⅰ」から1科目 |
| 健康情報学 | 理科・地歴公民・情報Ⅰから2科目 |
| 検査技術科学 | 理科2科目(数学の代わりに情報Ⅰも可)。地歴公民は使わない |
| 理学療法・作業療法・口腔保健科学 | 理科・地歴公民・情報Ⅰから選択(理学療法は理科1科目を含むなど条件あり) |
理学療法・作業療法・口腔保健科学は「4教科5科目または5教科5科目」の選択型で、組み合わせの条件が細かく定められています。科目の組み合わせは必ず大学の募集要項で確認してください。出典:2027年度 埼玉県立大学入学者選抜要項、河合塾Kei-Net 埼玉県立大学 入試科目
💡 元塾講師の視点:科目選択は「得点の安定度」で決める
この大学の共通テストは、多くの学科で理科・地歴公民・情報Ⅰの中から得意な科目を選べる設計です。指導の現場では、「看護志望だから生物」「福祉志望だから公共・倫理」と、学科のイメージで科目を決めてしまう生徒をよく見かけます。
しかし、配点上はどの科目も同じ100点です。私が生徒に勧めてきたのは、模試3回分の得点のブレが小さい科目を選ぶことでした。入学後に必要な知識は大学で学び直せますが、共通テストの1点は入試本番でしか取り戻せません。ただし、理学療法学科の「理科1科目必須」のように学科ごとの条件があるため、選択は要項の確認が前提です。
倍率とボーダーから見る埼玉県立大学の難易度
📌 この章でわかること
「埼玉県立大学は難しいのか」という疑問には、学科と方式を分けて答える必要があります。2026年度の公式入試結果を見ると、同じ大学の中でも倍率に0.6倍から3.6倍までの差がありました。
2026年度入試の志願倍率【学科別・方式別】
📊 2026年度入試結果(志願者数と合格者数)
| 学科(専攻) | 前期 志願/合格 | 推薦 志願/合格 |
|---|---|---|
| 看護 | 140/72 | 184/65 |
| 理学療法 | 66/22 | 45/21 |
| 作業療法 | 79/28 | 15/15 |
| 社会福祉学 | 52/36 | 18/18 |
| 福祉子ども学 | 28/12 | 15/8 |
| 健康情報学 | 69/44 | 10/7 |
| 検査技術科学 | 63/21 | 56/20 |
| 口腔保健科学 | 27/19 | 25/13 |
| 合計 | 524/254 | 368/167 |
出典:埼玉県立大学「2026年度入学者選抜試験結果一覧表」。一般前期の合格者数は、入学辞退を見込んで募集人員より多くなっています。
共通テストのボーダー得点率の目安
📊 一般選抜前期のボーダー得点率(共通テスト500点満点)
| 学科(専攻) | ボーダー得点 | 得点率 |
|---|---|---|
| 理学療法 | 325点 | 65% |
| 看護 | 320点 | 64% |
| 検査技術科学 | 310点 | 62% |
| 福祉子ども学 | 305点 | 61% |
| 社会福祉学 | 300点 | 60% |
| 口腔保健科学 | 280点 | 56% |
| 作業療法 | 270点 | 54% |
| 健康情報学 | 270点 | 54% |
出典:河合塾Kei-Net掲載のボーダー得点(参照日:2026年10月24日)。予備校が推定した合格可能性50%ラインの予想値で、大学が公表した数値ではありません。
📊 一般選抜前期の合格最低点・最高点(600点満点)
| 学科(専攻) | 最低点(得点率) | 最高点 |
|---|---|---|
| 理学療法 | 406.0点(67.7%) | 471.6点 |
| 福祉子ども学 | 388.3点(64.7%) | 448.5点 |
| 検査技術科学 | 386.8点(64.5%) | 455.4点 |
| 看護 | 381.8点(63.6%) | 474.9点 |
| 作業療法 | 373.5点(62.3%) | 440.1点 |
| 口腔保健科学 | 357.8点(59.6%) | 432.6点 |
| 社会福祉学 | 352.0点(58.7%) | 444.8点 |
| 健康情報学 | 347.6点(57.9%) | 397.6点 |
出典:河合塾Kei-Net「埼玉県立大学 入試結果」掲載の直近年度の値(参照日:2026年10月24日)。得点率は筆者が600点で割って算出。平均点は掲載されていません。
🧮 元塾講師の試算:ボーダーちょうどなら小論文で何点必要か
合格最低点から共通テストのボーダー得点を引くと、「共通テストがボーダーちょうどだった人が、小論文で取らなければならない点数」の目安が見えてきます。
- 社会福祉学:352.0−300=約52点
- 看護:381.8−320=約62点
- 検査技術科学・健康情報学・口腔保健科学:約77〜78点
- 理学療法:406.0−325=約81点
- 福祉子ども学:388.3−305=約83点
- 作業療法:373.5−270=約104点(小論文満点でも届かない計算)
年度や算出方法が異なる数値どうしの単純計算なので、あくまで目安です。それでも、多くの学科で「ボーダーぴったり」では小論文で7〜8割が必要になる点は、指導者として強調しておきたいところです。小論文で安定して7割を取るのは簡単ではありません。私が共通テストの目標を「ボーダー+3〜5%」と勧めるのは、この差を共通テスト側で埋めておくためです。
数字から読み解く「狙い目」と「激戦区」
💡 元塾講師の考察:倍率表は「方式」と「出身地」で読む
公式の入試結果を並べてみて、私が受験生に必ず伝えたいと感じたのは次の3点です。
- 前期は県外生が中心の戦い:2026年度の前期合格者254人のうち196人(約77%)が県外でした。推薦が県内生限定である以上、県外生にとっては前期が唯一の入口です。
- 推薦は学科で「別の試験」に見えるほど差がある:看護は184人が65枠を争った一方、作業療法・社会福祉学は志願者全員が合格しています。ただし健康情報学のように志願者が定員を下回っても不合格者が出た学科もあり、「定員割れ=全員合格」ではありません。
- 前期の倍率は毎年の振れ幅が大きいと考えるべき:募集人員が11〜65人と小さいため、志願者が数十人増減するだけで倍率は大きく動きます。1年分の倍率だけで「狙い目」と決めつけるのは危険です。
塾講師として多くの受験生を見てきた経験から言うと、倍率表を見て学科を変える生徒は、入学後に「やりたいことと違った」と悩みやすい傾向があります。医療福祉系は資格に直結する学部です。倍率は「どの方式で受けるか」を決める材料に使い、「どの学科に行くか」は職業から決めるのが、私の一貫したアドバイスです。
推薦と一般、どちらで埼玉県立大学を受験するべきか
📌 この章でわかること
県内の高校生にとって最大の分かれ道は、「11月の推薦に出すか、2月の前期に絞るか」です。両方式は試験の性質がまったく違うため、向き不向きを先に整理しておきましょう。
学校推薦型選抜と一般選抜前期の違い
🆚 方式別の比較(2027年度)
| 項目 | 学校推薦型選抜 | 一般選抜前期 |
|---|---|---|
| 出願できる人 | 県内の高校在学・県内在住などの要件あり | 全国から出願可 |
| 評定平均 | 全体3.5以上 | 条件なし |
| 共通テスト | 免除 | 500点 |
| 小論文 | 70点 | 100点 |
| 面接 | 面接・調査書等で30点 | 得点化なし(合否判定に使用) |
| 合格後 | 入学確約が条件 | 他大学との比較が可能 |
| 1校あたりの推薦人数 | 看護10人・作業療法6人など上限あり | ― |
出典:2027年度 埼玉県立大学入学者選抜要項
学校推薦型選抜が向いている人
✅ 推薦が向いている人
- 埼玉県内の高校に在学している(または県内在住などの要件を満たす)
- 評定平均が3.5以上あり、高校の推薦を受けられる見込みがある
- 埼玉県立大学が第一志望で、合格したら必ず入学する意思がある
- 卒業後に埼玉県内で医療・福祉の仕事に就くことを考えている
- 共通テスト型の学力試験より、文章で考えを伝えるほうが得意
一般選抜前期が向いている人
✅ 一般選抜前期が向いている人
- 県外在住で、推薦の要件を満たさない
- 共通テストで安定して6割台前半以上を狙える学力がある
- 私立大学や他の国公立大学と比較してから進学先を決めたい
- 評定平均が3.5に届かず、推薦の出願資格がない
💬 元塾講師の視点:県内生は「推薦+前期」の二段構えが基本
県内生で要件を満たすなら、推薦に出願しつつ共通テストの勉強も止めないのが現実的な戦略だと考えます。推薦の合格発表は12月10日、共通テストは1月中旬です。推薦に向けた小論文対策は前期の小論文100点にもそのまま活きるため、準備が無駄になりません。
指導の現場でいちばん避けてほしいと感じてきたのは、推薦の結果待ちの間に勉強のペースを落とし、不合格だったときに共通テストまで1か月しか残っていない状態になることです。「推薦は加点のチャンス、本命の準備は前期」くらいの心構えがちょうどよいと思います。
埼玉県立大学の受験対策|小論文・共通テスト・面接
📌 この章でわかること
埼玉県立大学の入試は、どの方式でも小論文が必ず課される点が最大の特徴です。ここからは、配点の構造から逆算した対策の優先順位を整理します。
小論文対策:推薦では配点の7割を占める最重要科目
✏️ 元塾講師の小論文指導から言えること
推薦では100点中70点、前期でも100点が小論文です。特に推薦は学力試験がないため、小論文の出来がそのまま合否を左右する構造になっています。
私がこれまで大学受験生の小論文を添削してきて、最も多かった失点パターンは「知識不足」ではなく、設問の要求からずれた答案でした。医療・福祉系の小論文では、高齢化や地域医療などのテーマに対して「思いの強さ」を書いてしまいがちですが、評価されるのは課題文や資料を正確に読み取ったうえで、根拠を示して自分の考えを述べる力です。
- まず過去問で出題形式を確認する(課題文型か、資料読み取り型か、字数と時間はどれくらいか)
- 週1本は時間を計って書き、第三者の添削を受ける(学校の先生で構いません)
- 書き直しまでを1セットにする(添削を読むだけでは伸びません)
過去問の公開の有無や入手方法は、埼玉県立大学の公式サイトの入試情報でご確認ください(本記事の調査では公開範囲までは確認できていません)。出題形式は年度によって変わる可能性があるため、本記事では特定の形式を断定せず、最新の公開資料で確認することをおすすめします。
共通テスト対策:まず6割台前半を安定して取る
🔍 共通テストの目標設定
Kei-Netのボーダー得点率は学科により54〜65%です。前期では共通テストが600点中500点を占めるため、志望学科のボーダー+3〜5%を目標に置くと、小論文で多少失点しても戦える計算になります。
英語・国語・数学の3教科で300点分を占めるため、まずはこの3教科の土台を固めることが先決です。科目選択の幅がある学科では、情報Ⅰを選べる学科もあります。試験日程や出題教科の最新情報は、大学入試センターの公式サイトで確認できます。
💬 独学か、サポートを使うか
共通テスト6割台は、学校の授業と映像授業をうまく組み合わせれば独学でも届く水準だと私は考えています。たとえば月額制の映像授業を使う場合、スタサプ大学受験講座の評判と向いている人は事前に把握しておくと判断しやすくなります。一方で、小論文の添削や面接練習は映像授業だけでは補いにくいため、スタサプだけで大学受験に挑む場合の限界も知ったうえで計画を立ててください。
面接対策:点数化されなくても「否」は不合格
⚠️ 前期の面接を軽く見ないこと
一般選抜前期の面接は得点化されませんが、本学で学ぶ水準に達していないと判断されると、共通テストと小論文の点数にかかわらず不合格になります。推薦では、アドミッションポリシーに基づく質問がされると要項に明記されています。
💬 面接指導の経験から
高校受験・大学受験の面接練習を担当してきて感じるのは、医療福祉系の面接で差がつくのは「志望理由の熱意」より「なぜこの大学で、なぜこの職種なのか」を一貫して説明できるかだという点です。埼玉県立大学の推薦では、卒業後に県内で関連職に就く意志が出願資格に含まれています。そのため、埼玉の医療・福祉にどう関わりたいかを自分の言葉で話せるよう準備しておくことが大切だと考えます。
今日から始める受験準備ステップ
🧭 2027年度入試に向けた準備の流れ
💬 全体の学習計画を立てたい方へ
高1・高2で、まだ受験まで時間がある方は、大学受験の学年別ロードマップで全体像を先につかんでおくと、評定平均の管理と共通テスト対策を両立しやすくなります。
埼玉県立大学を受験する前に知っておきたい注意点
❗ この章でわかること
埼玉県立大学の入試には、知らずに出願すると後悔しかねない制度上の特徴がいくつかあります。メリットだけでなく、ここで挙げる注意点もあわせて判断材料にしてください。
一般選抜は前期日程のみで後期での再挑戦はできない
❌ 後期日程がない
2027年度の一般選抜は前期日程のみです。前期で不合格になった場合、同じ年度に埼玉県立大学を受け直す一般選抜の機会はありません。国公立の後期日程や私立大学の併願先を、出願前に必ず決めておく必要があります。
推薦は「入学確約」と「埼玉県内での就業意志」が条件
⚠️ 推薦の出願前に確認したいこと
- 合格した場合は入学を確約できることが出願資格です
- 卒業後、埼玉県内で本学の関連職業に従事する強い意志が求められます
- 高校1校あたりの推薦人数に上限があり、校内選考が行われる場合があります
「とりあえず出しておく」使い方はできません。なお、推薦で不合格になった人が一般選抜前期に出願できないとする記載は、2027年度選抜要項では確認できませんでした。二段構えで受験する場合は、一般選抜の募集要項(2026年10月上旬以降公表)で出願資格を必ず確かめてください。
県外生は入学料が2倍になる
💰 学費の目安(2027年度選抜要項より)
| 項目 | 県内の方 | 県外の方 |
|---|---|---|
| 入学料 | 211,500円 | 423,000円 |
| 授業料(年額) | 621,000円 | 621,000円 |
| 初年度合計(入学料+授業料) | 832,500円 | 1,044,000円 |
「県内の方」の定義は募集要項で定められています。初年度合計は筆者が入学料と授業料を足した概算で、教科書代・実習費などは含みません。本学は高等教育の修学支援新制度(文部科学省)の対象校です。
📝 費用情報についての注記
本記事の費用情報はあくまで目安です。実際の料金は大学の公式サイトまたは直接のお問い合わせでご確認ください。記事掲載時点の情報であり、変更の可能性があります。
倍率は年によって大きく変動する
🔺 1年分のデータで判断しない
本記事で紹介した倍率は2026年度の1年分です。募集人員が小さい学科ほど、前年の倍率が低かったことで翌年に志願者が集まる「隔年現象」が起きることがあります(一般的な入試動向にもとづく私の見方です)。推薦で志願者が定員を下回った学科も、翌年に同じ状況になるとは限りません。
埼玉県立大学の受験に関するよくある質問
❓ よくある質問の前に
受験生や保護者の方から寄せられやすい疑問を、2027年度選抜要項と2026年度入試結果にもとづいて回答します。
埼玉県立大学に後期日程はありますか?
❓ Q. 後期日程はある?
A. 2027年度入試の一般選抜は前期日程のみで、後期日程の募集は大学の選抜要項に記載されていません。前期で不合格だった場合に同大学で再挑戦する機会はないため、併願校を前提に出願計画を立てる必要があります。
県外の受験生でも埼玉県立大学を受験できますか?
❓ Q. 県外からも受験できる?
A. 一般選抜前期は県外からも受験できます。2026年度の前期合格者254人のうち196人が県外の受験生でした。一方、学校推薦型選抜には埼玉県内の高校に在学していることや県内に住所があることなどの要件があります。
学校推薦型選抜の評定平均の基準はいくつですか?
❓ Q. 推薦に必要な評定平均は?
A. 2027年度は、出願時までの全体の評定平均値3.5以上が出願資格です。あわせて、合格した場合に入学を確約できることや、卒業後に埼玉県内で関連する職業に従事する強い意志があることなども求められます。
面接は点数に入りますか?
❓ Q. 面接の扱いは?
A. 一般選抜前期の面接は点数化されませんが、本学で学ぶ水準に達していないと判断されると、共通テストと小論文の点数にかかわらず不合格になります。学校推薦型選抜では、面接と調査書等で30点が配点されています。
埼玉県立大学の学費はいくらですか?
❓ Q. 学費はいくら?
A. 2027年度の選抜要項によると、入学料は埼玉県内の方が211,500円、それ以外の方が423,000円、授業料は年額621,000円です。金額は変更される可能性があるため、最新情報は大学の公式発表で確認してください。
2段階選抜は実施されますか?
❓ Q. 足切りはある?
A. 一般選抜前期で出願者数が募集人員の5倍を超えた場合に、共通テストの成績で第1段階選抜を行うことがあります。2026年度の前期志願倍率は、最も高い作業療法学科でも3.6倍でした。
まとめ:埼玉県立大学の受験は「方式選び」と「小論文」で差がつく
🎯 この記事の結論
埼玉県立大学の受験は、県内生は「推薦+前期」の二段構え、県外生は「前期一本」で、どちらも小論文の準備が合否を分けます。
- 2027年度入試は学校推薦型選抜と一般選抜前期の2方式。後期日程はない
- 推薦は県内要件・評定3.5以上・入学確約が条件で、小論文70点が中心
- 前期は共通テスト500点+小論文100点。ボーダー得点率の目安は54〜65%
- 2026年度は前期合格者の約77%が県外生。推薦は学科によって倍率に大きな差があった
- 県外生は入学料が423,000円と県内生の2倍になる
✅ 埼玉県立大学の受験に向いている人
- 看護・リハビリ・福祉・臨床検査・口腔保健などの専門職を目指している
- 小論文の練習を継続的に積める
- (推薦の場合)卒業後に埼玉県内で働くことを前向きに考えられる
❌ 慎重に考えたい人
- 医療・福祉以外の分野も含めて、幅広い学部から進路を選びたい
- 後期日程を含め、同じ大学に複数回挑戦したい
- 小論文の準備に時間を割けない
💬 最後に、元塾講師から
埼玉県立大学の入試は、方式がシンプルな分、早く動いた人ほど選択肢が残る入試だと感じます。推薦の出願が目前の方は今週中に担任の先生へ相談を、前期一本の方は共通テストと小論文の両輪で準備を進めてください。学習のサポートを検討するなら、塾・家庭教師を比較した記事も判断材料になるはずです。最終的な進路の選択は、ご本人と保護者の方が十分に話し合ったうえで決めてください。
📝 進路情報についての注記
本記事の情報はあくまで一般的な傾向に基づくものです。最終的な進路・教育の選択は、お子様・ご本人と保護者が十分に情報を収集・比較検討したうえで行ってください。入試制度の詳細は必ず大学の最新の募集要項でご確認ください。
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🎓 著者プロフィール

kou|教育系Webライター・プロ家庭教師
中学生時代に早稲田アカデミーに通い、慶應義塾高等学校に合格。慶應義塾大学経済学部卒業。在学中から早稲田アカデミーで多数の受験生を指導し、指導歴は10年を超えます。現在はフリーランスのプロ家庭教師として、中学受験・高校受験・大学受験・中高一貫校生・浪人生のほか、不登校や発達障害のあるお子さまの指導にも携わっています。
この記事を書く理由:大学受験生の共通テスト対策・小論文添削・面接練習に関わってきた経験から、公表資料を「受験生が実際に使える判断材料」に読み替えてお届けできると考えています。どの教育機関にも忖度しない立場で、デメリットも含めて情報を開示しています。
📋 調査概要
- 調査対象:埼玉県立大学 保健医療福祉学部の2027年度入学者選抜および2026年度入試結果
- 調査方法:大学公式資料の調査/大手予備校が公開する入試情報の調査/著者の受験指導経験にもとづく考察
- 調査実施日:2026年10月24日
- 情報の限界:著者は埼玉県立大学の受験経験・在籍経験がなく、学内取材や在学生・合格者へのヒアリングも行っていません。小論文の具体的な出題内容と、2027年度の一般選抜募集要項(10月以降公表)の細部は本記事では扱っていません。ボーダー得点率は予備校による推定値です。
- 利益相反の有無:本記事に関して、埼玉県立大学および記事内で触れた教育サービスから報酬は受け取っていません。
📚 参考文献・引用元(参照日:2026年10月24日)
🏷️ 記事情報
公開日:2026年10月24日/最終更新日:2026年10月24日 ※情報変更があった場合は随時更新します。

