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🎓 この記事を書いた人
kou/教育系Webライター・プロ家庭教師(指導歴10年超)
早稲田アカデミーで多数の受験生を指導。慶應義塾高等学校・慶應義塾大学経済学部卒。現在は中学受験から大学受験、浪人生・中高一貫校生まで幅広く担当しています。スタディサプリを併用する生徒の指導経験もあります。
🎯 結論:浪人生にとってのスタサプの立ち位置
結論:スタサプに浪人生専用のコースはなく、既卒生も現役生と同じベーシックコース(月額2,178円・税込)を使うことになります。講義の質と網羅性を考えれば、浪人生にとってスタサプは「予備校の代わり」ではなく「土台の埋め直しと弱点補強の道具」として非常に強いというのが私の見解です。
特に注意したいのが、2026年3月30日でコーチング付きの合格特訓コースが終了している点です。浪人で最も難しい「生活と進捗の管理」を外部に委ねる選択肢が、サービス内に存在しなくなりました。
📌 この記事を読むと解決すること
- 浪人生が申し込めるコースと、実際にかかる年間費用
- 合格特訓コース終了が浪人生に与える具体的な影響
- スタサプの返金ルールが既卒生には効きにくい理由
- 宅浪の主軸にすべきケースと、予備校併用にすべきケース
- 浪人の1年でスタサプを使い切るための順序
読み終えるころには、「自分は月2,178円を払う価値があるタイプか」を自分で判断できる状態になっているはずです。
📝 執筆にあたっての前提
私は塾講師・家庭教師として浪人生を指導し、スタディサプリを併用する生徒を見てきた経験があります。一方で、私自身が浪人生としてスタディサプリを1年間受講した経験はありません。料金・コース仕様・返金条件などのサービス情報は、すべて運営元の公式サイトおよび公式発表を確認したうえで記載し、そこから読み取れることと、私の指導経験にもとづく見解を明確に分けて書いています。
スタサプは浪人生に使えるのか?
🔍 まず押さえるべき3つの事実
浪人が決まった直後にスタディサプリというサービスの全体像を調べると、多くの人が「浪人生はどのコースを選べばいいのか」で手が止まります。結論から言えば選択肢は1つしかなく、そして2026年に入って選べる形が1つ減りました。この章では、申し込み前に必ず知っておくべき事実を整理します。
スタサプに浪人生向けのプランは存在しない
📋 既卒生の扱いは「現役生と同じ」
スタディサプリの公式サイトで大学受験生向けに案内されているのはベーシックコースのみで、現役生と浪人生で料金が変わる仕組みや、既卒生専用コースの案内は確認できませんでした。浪人生も、現役生とまったく同じコース・同じ料金で申し込むことになります。なお大学受験講座と高校講座は、いずれもこのベーシックコースの枠内で提供されており、講座名が2つあるからといって契約が分かれるわけではありません。実際に視聴できる講座の範囲は、申し込み前に公式サイトでご確認ください。
浪人生にとってこの「学年の壁がない」という設計は、実はかなり大きな意味を持ちます。詳しくは大学受験講座の実際の評価と講座構成をまとめた記事で触れていますが、現役時に消化しきれなかった単元へ堂々と戻れることが、浪人1年目の前半戦を左右します。
浪人生が申し込むのはベーシックコース一択
📊 ベーシックコースの基本仕様
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 月額 | 2,178円(税込) |
| 12か月一括払い | 21,780円(税込/月あたり1,815円) |
| 無料体験 | 14日間(受講申し込み日を含む) |
| 無料体験の条件 | Webサイトからクレジットカード決済で申し込んだ場合のみ適用 |
| テキスト | 冊子はオプションとして別途費用が発生 |
※スタディサプリ公式サイト(2026年8月4日確認)の記載にもとづきます。
⚠️ 申し込み経路で無料体験が消える
浪人生からの相談で意外と多いのが、スマートフォンのアプリストア経由で決済してしまい、14日間の無料体験が適用されなかったというケースです。公式サイトは無料体験の適用条件をWebサイト経由かつクレジットカード決済に限定していると明記しています。スマホしか持っていない場合でも、ブラウザから公式サイトを開いて申し込むのが確実です。条件の全体像は14日間無料トライアルの全条件を整理した記事にまとめています。
合格特訓コースは2026年3月に提供終了している
❌ 浪人生にとって最も影響が大きい変更
リクルートは2025年6月2日の発表で、大学受験講座の合格特訓コースを2026年3月30日をもって終了すると告知しました。合格特訓コースは、志望大学に合わせた学習プランと現役大学生によるコーチングがセットになったコースで、2017年3月から約8年間提供されていたものです。
つまり現時点で、スタサプの中に「毎週の進捗を人が見てくれる仕組み」は存在しません。これは現役生より浪人生に重くのしかかる変更だと私は考えています。終了後の代替案は合格特訓コース終了と代わりの選択肢をまとめた記事で詳しく扱っています。
💬 現場から見た、この変更の重さ
私が浪人生を担当していて痛感するのは、浪人が失敗する原因の多くは「学力の不足」ではなく「1年間の運用の失敗」だということです。そして運用の崩れは、私が見てきた範囲ではほぼ例外なく起床時刻から始まります。4月に朝8時台へ机に向かえていた人が、連休明けに10時になり、6月には昼になる。学力の低下が模試の数字として現れるのはその数か月後なので、本人は原因を教材選びだと誤解し、新しい講座を探し始めます。
早稲田アカデミーで教壇に立っていた頃から現在の家庭教師の仕事まで、私が浪人生に最初に確認するのは志望校でも偏差値でもなく、直近7日間の起床時刻です。ここが崩れた状態で講義を増やしても、視聴履歴が伸びるだけで得点は動きません。
コーチング付きコースがあった時代は、「とりあえずスタサプの中で伴走まで完結させる」という選択が成立していました。それが選べなくなった以上、浪人生はスタサプを契約する前に、進捗管理を誰が担うのかを先に決めておく必要があります。ここを空欄のまま契約すると、講義本数の多さがそのまま迷いに変わります。
浪人生がスタサプを使うときの料金と年間総額
💰 浪人の1年でいくらかかるのか
浪人はただでさえ費用の話が重くのしかかります。ここでは公式サイトに掲載された金額のみを使い、実際に1年間使った場合の総額を計算します。おおよその感覚をつかんだうえで、予備校や個別指導と比べてください。
月額2,178円と年間21,780円、どちらを選ぶべきか?
🧮 支払い方法による総額の違い
| 支払い方法 | 1か月あたり | 12か月の総額 |
|---|---|---|
| 月払い | 2,178円 | 26,136円 |
| 12か月一括払い | 1,815円 | 21,780円 |
差額は年間4,356円です。金額だけを見れば一括払いが有利ですが、浪人生に限っては私は必ずしも一括を勧めません。理由は次の項で説明する返金ルールにあります。支払い手段そのものの比較は支払い方法4種を比較した記事が参考になります。
なお浪人生であっても料金体系そのものは高校生と同一のため、学年別の内訳まで確認したい場合は高校生の月額と総額を整理した記事がそのまま参考になります。
⚠️ 停止のタイミングを外すと1か月分が発生する
公式サイトは、料金の請求が受講申し込み日を基準日として発生すると説明しています。合格発表後に利用を止める浪人生にとって、ここは費用に直結する部分です。
| 項目 | 公式に示されている扱い |
|---|---|
| 請求の起点 | 受講申し込み日が基準日。月払いは1か月ごと、年払いは12か月ごとに請求 |
| 1か月の数え方 | 15日に申し込んだ場合、翌月14日までが1か月分にあたる |
| 無料体験がある場合 | 無料期間満了の翌日が基準日になる |
| 利用停止後 | 支払い済みの契約期間は、有効期限まで引き続き利用できる |
| 同月内の再申し込み | 別の決済手段で再度申し込むと、月額料金が重複して生じる |
停止しても支払い済みの期間はそのまま使えるため、進路が決まった時点で早めに停止手続きを済ませておくのが無駄のない運用です。
❗ 一括払いの返金ルールは、浪人生に効きにくい
公式の返金ポリシーでは、お客様都合による中途解約と残期間分の返金は原則として受け付けていないとされています。例外として12か月一括払いには、①団体契約への乗り換えに伴う解約、②高校・高専の卒業に伴う解約、の2つが挙げられています。
ここが重要です。②には「在学中に申し込み・更新が発生した契約に限る」という条件が付いています。高校を卒業してから新規に契約した浪人生は、この卒業特例の対象になりません。さらに、決済発生日から10か月以上経過している場合は返金が発生しないとも明記されています。
そのため、途中で予備校に切り替える可能性が残っているうちは、月払いで始めて必要な時期に一括へ切り替える判断のほうが、リスクが小さいと私は考えます。
テキスト代を含めた実質の年間コスト
💳 見落とされがちな追加費用
公式サイトは、通信料および追加テキスト冊子などのオプション費用が別途発生することを明記しています。つまり、受講料に含まれる範囲と、冊子を追加した場合の費用は分けて考える必要があります。冊子を追加するかどうかで、1年間の総額は変わります。
- 冊子を追加しない場合:受講料は年間21,780円〜26,136円
- 冊子を追加する場合:受講科目数に応じて費用が上乗せされる
- 自宅印刷の場合:用紙・インク代が実費として発生する
浪人生は科目数が多くなりがちなので、テキストを買うべきか判断する基準をまとめた記事を先に読んでから決めると無駄が減ります。
費用の桁が違うことをどう受け止めるか?
📈 公式が提示する費用比較
スタディサプリ公式サイトは、学習塾の年間費用を約38万円、スタディサプリを年間約2.2万円として比較を掲載しています。この数字は同社が示す目安ですが、桁が1つ違うという事実自体は、浪人生の家計判断において無視できない材料です。
✏️ 元塾講師として、この差額の読み方
私はこの比較を「だからスタサプが優れている」とは読みません。金額差は、そのままサービスに含まれていない機能の差です。差額のおよそ35万円分に相当するのは、教室という強制力、質問できる相手、答案を見る目、模試と出願のデータ、そして同じ目標を持つ人が周りにいる環境です。
浪人生に伝えているのは、「この差額分を自分で用意できるか」を先に考えてほしいということです。そのうえで、自力で代替しにくい順に並べると、私の答えははっきりしています。
最も代替が難しいのは「強制力」です。質問できる相手は参考書やオンラインの質問サービスである程度代わりが利き、答案を見る目も添削サービスを単発で買えば補えます。ところが「毎朝そこへ行かないと気まずい」という環境だけは、お金を払って場所に所属しない限り、自作がほぼ不可能でした。次に代替が難しいのが答案を見る目、最も代替しやすいのが講義そのものです。
つまりスタサプが埋めてくれるのは、この序列でいちばん代替しやすい部分だということになります。差額は浮くのではなく、代替の難しいものから順に自分の負担へ振り替わる。そう理解したうえで契約するかどうかが分かれ目だと考えます。
📝 費用に関する注記
本記事の費用情報はあくまで目安です。実際の料金は各サービスの公式サイトまたは直接のお問い合わせでご確認ください。記事掲載時点の情報であり、変更の可能性があります。
なお、予備校の浪人生向け本科コースは、高校生向けの通年コースとは料金体系そのものが異なります。本記事では確認できた範囲を超える金額を記載しないため、比較検討される場合は各予備校の公式サイトで年間の納入金額をご確認ください。
🆓 まずは費用をかけずに中身を確かめる
金額の比較だけでは、自分に合うかどうかは判断できません。講義の話し方やレベル設定が肌に合うかは、実際に数本見ればすぐに分かります。
【PR】スタディサプリ大学受験講座の料金・講座を公式サイトで確認する※PR・広告/※料金・キャンペーン内容は変更される場合があります。公式サイトで最新情報をご確認ください。
浪人生がスタサプを使うメリット
⭕ 浪人という状況だからこそ効く3つの強み
スタサプの長所は一般論として語られがちですが、浪人生に限定すると効き方が変わります。現役生には小さな利点でも、既卒生には決定的に効くものがあるからです。
科目を追加しても受講料の金額が変わらない
✅ 科目を絞らなくていいという価値
予備校では科目を追加するほど費用が上がりますが、スタサプの受講料はベーシックコースの月額に一本化されており、受講する科目を増やしても料金表上の金額は変わりません。浪人生は現役時に手が回らなかった科目を抱えていることが多く、「理科の2科目目を秋から始めたい」「共通テストの社会をもう1科目替えたい」といった軌道修正が起こりがちです。
この軌道修正に追加費用がかからないのは、浪人の1年においてかなり大きい。私が受ける相談でも、夏以降に選択科目の変更を検討するケースは毎年一定数あります。その判断に追加費用の心配が絡まないことは、決断を先送りさせない要因になると考えます。どの講座から手をつけるかはおすすめ講座を合格者の声から分析した記事が判断材料になります。
現役時に理解が浅かった単元へ堂々と戻れる
📈 「戻る」ことのハードルが消える
浪人生の学力の穴は、多くの場合ずっと手前にあります。数学が伸びない浪人生の答案を見ていくと、原因が高2の単元、ときには高1の単元にあることは珍しくありません。ところが予備校の浪人生クラスは、原則としてそのクラスのレベルで進みます。
スタサプはレベル別に講座が分かれているため、周囲の目を気にせず戻れます。教室で高1レベルの授業を受けるのは心理的に難しくても、自室で動画を再生するだけなら抵抗はずっと小さい。この心理的コストの低さは、浪人生にとって実用上の最大の利点だと私は考えています。
浪人生が戻り先として使うのは高校講座の範囲になることが多いため、その中身の評価は高校講座の口コミ・評判を検証した記事が判断材料になります。
通学時間がゼロになり、可処分時間が増える
⭕ 1日の設計を自分で握れる
- 移動時間がそのまま学習時間に置き換わる
- 倍速視聴で、既知の単元を短時間で流せる
- 体調や集中の波に合わせて時間割を組み替えられる
ただしこれは、裏を返せば時間割を自分で作らなければ何も始まらないということでもあります。この点は次章で正面から扱います。
浪人生がスタサプだけで戦うときの限界
📉 契約前に必ず知っておくべき4つの弱点
ここは省略できない章です。私は月額2,178円という価格に対して講義の質は十分に見合っていると考えていますが、浪人生が必要とするもののうち、サービスに含まれていない領域がはっきりあるからです。誠実に書きます。
なお「動画授業だけで受験を完結できるか」という一般論ではなく、ここでは既卒生であるがゆえに効いてくる条件に絞って整理します。
演習量と添削は自前で用意するしかない
❌ 「見ただけ」で止まる典型パターン
浪人生の1年は、講義を聞く時間より、手を動かす時間のほうが圧倒的に長くなければいけません。ところが動画は再生すれば進んでしまうため、視聴時間が学習時間だと錯覚しやすいという構造的な弱点があります。保護者の方から「本当に見ているのか分かるのか」と聞かれることも多く、その仕組みは視聴状況の見え方を整理した記事にまとめています。
さらに、記述答案や小論文を第三者が採点してくれる仕組みはサービスに含まれていません。国公立二次や難関私大の記述で戦う浪人生にとって、これは自分で埋めるしかない穴です。演習量の実態については問題演習の量と市販教材の併用術をまとめた記事で具体的に整理しています。
生活リズムを管理する仕組みが存在しない
📉 合格特訓コース終了で、この穴が広がった
予備校の浪人生本科が提供している価値のうち、講義と同じくらい大きいのが「毎朝そこへ行く理由」です。決まった時刻に決まった場所へ通うだけで、生活は自動的に整います。スタサプにはこの強制力がありません。
2026年3月30日に合格特訓コースが終了したことで、サービス内で伴走を得る選択肢も消えました。浪人生がスタサプを主軸にする場合、生活と進捗の管理は完全に自分の責任範囲になります。この前提を受け入れられるかどうかが、最初の分岐点です。
模試・出願戦略の情報は自分で取りに行く必要がある
⚠️ 既卒生は情報から切り離されやすい
現役生には学校があり、担任がいて、進路指導があり、模試の申し込みも学校経由で処理されます。浪人生、特に宅浪の場合、この全てが自分の作業になります。模試の個人申し込み、出願方式の確認、共通テストの出願手続き。1つ抜けるだけで1年が無になり得る作業が、誰にも管理されない状態で並びます。
大学入学者には高校を過年度に卒業した既卒者が含まれており、文部科学省「学校基本調査」でも現役生と区分して集計されています。制度上まったく珍しい立場ではないのですが、情報の流通経路だけが学校から切り離される点が、浪人生の構造的な不利になります。
スタサプはこの領域をカバーするサービスではありません。カレンダーに締切を先に書き込む、保護者と共有する、といった仕組みを自分で作る必要があります。
返金ルールが既卒生には適用されにくい
🔺 契約前に理解しておきたい条件
| 項目 | 公式ポリシーの内容 |
|---|---|
| 原則 | お客様都合の中途解約・残期間分の返金は承っていない |
| 例外の対象 | ベーシックコース12か月一括払いの契約 |
| 例外の条件 | 団体契約への乗り換え/高校・高専の卒業(在学中の申し込み・更新に限る) |
| 期間の制限 | 決済発生日から10か月以上経過している場合は返金なし |
| 返金額の計算 | 支払額 −(通常月額 × 利用月数)。0円以下なら返金は発生しない |
卒業後に新規契約する浪人生は、卒業を理由とした例外に当てはまりません。「合わなければ途中でやめて返してもらう」という前提は成り立たないと考えて契約するのが安全です。だからこそ、14日間の無料体験で見極める意味が大きくなります。
💡 それでも浪人生には月払いを勧める理由
年間4,356円の差を捨ててでも、私は浪人生には月払いから始めることを勧めています。理由は節約ではなく、撤退の自由を手元に残すためです。
浪人の1年で最も危険なのは、5月や6月の時点で「この方法では届かない」と薄々気づいているのに、すでに払ってしまったという理由で軌道修正を先送りする状態です。一括払いは、この先送りの言い訳を1つ増やします。金額としては小さくても、判断を鈍らせる効果は確実にあるというのが、浪人生を見てきての実感です。
一方で、高校在学中から契約を続けている方は事情が異なります。在学中に申し込みや更新が発生した契約であれば卒業に伴う例外の対象になり得るため、自分の契約がいつ発生したものかを先に確認する価値があります。継続の手続きが必要かどうかも含め、判断に迷う場合は公式の問い合わせ窓口で自分の契約状況を確認してください。
浪人生のタイプ別・向き不向きの判断
🆚 「使えるか」ではなく「どう位置づけるか」
ここまでの内容を踏まえると、判断すべきは「スタサプが良いか悪いか」ではありません。自分の自己管理力と、必要な演習・添削の量という2軸で、スタサプをどこに置くかが決まります。
宅浪の主軸として使えるケース
✅ この条件が揃っているなら現実的
- 朝起きる時刻と勉強の開始時刻を、自分で固定できる
- 志望校の配点が共通テスト寄り、または記述の比重が軽い
- 図書館など、自宅以外に勉強できる場所を確保している
- 主要な模試を、自分で申し込んで受ける意思がある
この4つが揃うなら、年間2万円台で講義環境が整うのは大きな利点です。スタサプだけで大学受験に挑む際の限界と使い方も併せて読むと、想定すべき負担がより具体的になります。
予備校や個別指導との併用が向いているケース
📌 併用で成果が出やすい組み合わせ
併用で最も効果が出るのは、役割を明確に分けたときです。予備校のクラスと同じ範囲を同じ深さでもう一度見るのは、時間の重複でしかありません。
| 予備校・個別指導が担う役割 | スタサプが担う役割 |
|---|---|
| 生活リズムと進捗の管理 | 手前の単元への戻り学習 |
| 記述答案の添削 | クラスで扱わない科目の補完 |
| 模試・出願の情報提供 | 欠席した回の穴埋め |
浪人生に対応できるサービスの選択肢は、学習塾・家庭教師のおすすめランキングで条件別に比較しています。オンライン家庭教師を検討するなら、浪人生の利用条件と料金を検証した記事も判断材料になります。
スタサプを主軸にすべきでないケース
❌ 正直に申し上げると、向いていません
- 現役時、自宅では勉強がほとんど手につかなかった
- 医学部医学科や難関国公立で、記述の比重が非常に重い
- 「何から手をつけるか」を自分で決められない状態が続いている
- 浪人が2年目以降で、原因が学習法ではなく生活面にある
この場合、月2,178円を節約した結果として1年を失うリスクのほうが大きい。ここは費用ではなく、成功確率で判断すべき場面だと考えます。
🧭 自分がどの位置にいるか、14日間で確かめる
マトリクスのどこに自分がいるかは、頭で考えるより実際に使ってみたほうが早く分かります。2週間で講義を回せなかったなら、それが答えです。
【PR】14日間の無料体験で自分に回せるか試してみる※PR・広告/※無料体験の適用条件は変更される場合があります。公式サイトで最新情報をご確認ください。
浪人生のためのスタサプ活用手順
🔰 契約してから最初にやること
浪人生がつまずくのは、講座数の多さの前で立ち止まる瞬間です。私が担当した生徒に必ずやらせている順序を、そのまま公開します。
無料体験期間の14日間でやるべきこと
📋 2週間の使い方
アプリストア決済では無料体験が適用されません。申し込み日が14日間に含まれる点も踏まえ、月初などの区切りで始めると管理が楽になります。
得意科目の応用講座から見ると、必ず気持ちよく終わって判断を誤ります。判定すべきは「戻り学習が耐えられるか」です。
視聴40分なら、その日のうちに80分の演習を入れる。これができなければ、動画は積み上がるだけになります。
惰性で継続日を迎えないよう、判断日をカレンダーに先に書いておきます。
浪人1年の中でのスタサプの使い分け
📊 時期ごとに役割を変える
| 時期 | スタサプの主な役割 |
|---|---|
| 4〜6月 | 手前の単元へ戻り、穴を特定して埋める。倍速で網羅を優先 |
| 7〜8月 | 視聴量を絞り、演習と復習に時間配分を移す |
| 9〜11月 | 過去問演習で判明した弱点単元だけを、ピンポイントで再視聴 |
| 12〜1月 | 共通テスト対策講座に絞る。新規の視聴は原則止める |
| 2月以降 | 視聴は行わず、演習と体調管理に集中する |
重要なのは、秋以降にスタサプを「見る道具」から「引く道具」へ切り替えることです。この切り替えができないまま視聴を続けてしまう浪人生を、私は何人も見てきました。具体的な学習サイクルの作り方は継続と復習の手順をまとめた記事が参考になります。
他の受講者の評価も確認しておく
🗣️ 判断材料は一つに絞らない
私の見解は指導者側から見たものなので、受講者の評価とは重心がずれます。そのずれが最も大きく出るのが「講義の満足度」と「成績の上昇」の関係です。口コミで高く評価されるのは分かりやすさですが、私が見てきた範囲では、分かりやすいと感じた講義ほど「理解できた」で満足して復習が省かれやすく、結果として得点に結びつかないことが少なくありません。
ですから、受講者の満足度は講義の質を、成績は演習量を反映していると分けて読むのが安全です。そのうえで良い評価と悪い評価の両方を並べて判断してください。全4講座の口コミ・評判を検証した記事で、称賛と批判の双方を整理しています。
よくある質問
❓ Q1. 浪人生専用のスタサプのコースはありますか?
A. ありません。公式サイトで案内されているのはベーシックコースで、既卒生専用コースの案内は確認できませんでした。浪人生も現役生と同じコース・同じ料金で申し込むことになります。実際に視聴できる講座の範囲については、申し込み前に公式サイトでご確認ください。
❓ Q2. 浪人生でもスタサプの14日間無料体験は使えますか?
A. 初めて申し込む方であれば利用できます。ただし14日間には受講申し込み日が含まれ、Webサイトからクレジットカード決済で手続きした場合のみ適用されます。アプリストア経由の決済では無料体験が適用されないため、申し込み経路には注意が必要です。
❓ Q3. 浪人生がスタサプだけで大学受験に合格することはできますか?
A. 講義の網羅性という点では、主要科目を一通り学び直す土台としては十分な水準にあります。ただし答案の添削、模試の受験、出願戦略、生活リズムの管理はサービスに含まれないため、これらを自力または別の手段で補える人でなければ主軸にするのは難しいと考えます。
❓ Q4. スタサプの合格特訓コースは浪人生でも申し込めますか?
A. 申し込めません。リクルートは2025年6月2日の発表で、大学受験講座の合格特訓コースを2026年3月30日をもって終了すると告知しており、現在はコーチング付きのコースを新規に契約することはできません。伴走が必要な場合は別のサービスで補う必要があります。
❓ Q5. 浪人生が途中で使わなくなった場合、返金してもらえますか?
A. 原則として中途解約による残期間分の返金は行われません。12か月一括払いには例外規定がありますが、卒業に伴う返金は在学中に申し込みや更新が発生した契約に限られるため、高校卒業後に新規契約した浪人生は基本的に対象外です。月払いを選ぶかどうかの判断材料になります。
❓ Q6. 予備校とスタサプを併用するのは無駄ですか?
A. 無駄になりやすいのは、予備校の授業と同じ範囲を同じ深さでもう一度視聴する使い方です。予備校のクラスより下のレベルに戻って土台を埋める、あるいは予備校で開講されていない科目を補う、といった役割を明確に分ければ、月額2,178円の追加は費用対効果の合う投資になり得ると考えます。
まとめ:スタサプは浪人生にとって主役か補強か?

🎯 この記事の結論
スタサプは、浪人生にとって「安い予備校」ではなく「戻り学習と弱点補強に特化した、極めて費用対効果の高い講義ライブラリ」です。
年間2万円台で全科目・全レベルの講義が使えることは、現役時の穴を抱えた浪人生にとって明確な武器になります。一方で、生活の管理・演習量の確保・答案の添削・出願情報の取得という、浪人の成否を分ける4領域はサービスに含まれていません。合格特訓コースが2026年3月30日で終了したことで、この前提はさらに明確になりました。
📌 記事の要点
- 浪人生専用コースはなく、ベーシックコース(月額2,178円・税込)を利用する
- 12か月一括払いは21,780円(月あたり1,815円)だが、返金の例外は既卒生に適用されにくい
- 14日間の無料体験は、Webサイト+クレジットカード決済が条件
- 合格特訓コースは2026年3月30日で提供終了、コーチングは外部で調達する必要がある
- 自己管理力と必要な演習量の2軸で、主軸にするか補強にするかを決める
⭕ 向いている浪人生のチェックリスト
- 高校在学中から利用しており、教材の使い勝手をすでに把握している
- 現役時の穴が高1〜高2の単元にあると自覚している
- 志望校の入試で、記述・論述の比重が軽い、または中程度まで
- 予備校に通いつつ、戻り学習の手段だけを探している
❌ 向いていない浪人生のチェックリスト
- 自宅ではほとんど勉強が手につかない自覚がある
- 記述答案の添削を継続的に受ける必要がある
- 学習計画を自分で立てた経験がほとんどない
- 浪人が2年目以降で、課題が生活面にある
ここに複数当てはまる方は、費用よりも管理の仕組みを優先してください。それは決して能力の問題ではなく、環境設計の問題です。
🗝️ 最後に:判断は2週間で下せます
ここまで読んで「戻り学習の道具として使えそうだ」と感じたなら、迷っている時間のほうが浪人生には高くつきます。合わなければ14日以内に判断すればよく、その判断材料は実際に講義を1本見れば手に入ります。
【PR】スタディサプリ大学受験講座の公式サイトで申し込む※PR・広告/※料金・無料体験の条件は変更される場合があります。公式サイトで最新情報をご確認ください。
📝 進路選択に関する注記
本記事の情報はあくまで一般的な傾向に基づくものです。最終的な進路・教育の選択は、ご本人と保護者が十分に情報を収集・比較検討したうえで行ってください。
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🎓 執筆者プロフィール
kou/教育系Webライター・プロ家庭教師(フリーランス)
専門領域:中学受験・高校受験・大学受験・中高一貫校・浪人生・不登校・発達障害のある生徒の指導
この記事を書く資格:指導歴10年超。中学生時代に早稲田アカデミーへ通い慶應義塾高等学校に合格、慶應義塾大学経済学部を卒業。在学中は早稲田アカデミーで多数の受験生を指導しました。現在はプロ家庭教師として浪人生の指導にあたっており、スタディサプリを併用する生徒を継続的に見てきた経験から、動画講義が機能する条件と機能しない条件を実感として把握しています。
運営方針:いかなる教育機関にも忖度せず、メリットとデメリットの双方を誠実に開示することを原則としています。
公開日:2026年8月4日/最終更新日:2026年8月4日
※情報変更があった場合は随時更新します。
📋 調査概要
- 調査対象:スタディサプリ 大学受験講座・高校講座(ベーシックコース)の料金体系、無料体験条件、返金ポリシー、コース提供状況
- 調査方法:運営元の公式サイトおよび公式ヘルプページの調査、株式会社リクルートのプレスリリースの確認、著者の塾講師・家庭教師としての業界知見
- 調査実施日:2026年8月4日
- 情報の限界:著者自身が浪人生としてスタディサプリを1年間受講した経験はありません。また、浪人生に限定した合格率・継続率などの内部データは公開されておらず、確認できませんでした。予備校各社の浪人生向けコースの費用についても、本記事では具体的な金額を記載していません(各社の公式サイトでご確認ください)。本記事の向き不向きの判断は、公開情報と著者の指導経験にもとづく見解であり、合否を保証するものではありません。
- 利益相反の有無:本記事にはアフィリエイトリンクを含みます。成果発生により当サイトが報酬を得る場合がありますが、記載内容は公式情報と著者の判断にもとづいており、報酬の有無によって評価を変えていません。
📚 参考文献・引用元
- スタディサプリ 公式サイト「高校講座・大学受験講座」(料金・無料体験条件・コース仕様、2026年8月4日参照)
- スタディサプリ 公式ヘルプ「返金ポリシー」(2026年8月4日参照)
- 株式会社リクルート「『スタディサプリ大学受験講座』の『合格特訓コース』、サービス終了のお知らせ」(2025年6月2日)(2026年8月4日参照)
- 消費者庁「景品表示法」(2026年8月4日参照)



