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🎓 この記事を書いた人
kou/教育系Webライター・プロ家庭教師(指導歴10年超)
早稲田アカデミーで高校受験生の指導を担当し、現在は中学受験・高校受験・大学受験の個別指導を行っています。内申点の仕組みが地域ごとにどれだけ違うか、そして受験生と保護者がどこで誤解するかを、現場で繰り返し見てきました。
🎯 結論:内申点が「いつの成績」かは、住んでいる都道府県で決まります
結論:高校受験の内申点がいつの成績で決まるかは全国共通ではなく、「中3のみ」「中2・中3」「中1〜中3」の3パターンに分かれます。そして中3については、3学期制なら2学期末、2学期制なら後期途中までの評定が最終評価になるのが一般的です。
「うちの子は中1だからまだ関係ない」と思っていたら、実は中1の成績がそのまま135点満点に加算される地域だった——このすれ違いは、進路面談の場で毎年のように起きます。まず自分の地域がどのパターンかを確定させることが、対策の出発点です。
📌 この記事を読むと分かること
- 自分の都道府県で内申点の対象になるのは何年生の成績か
- 中3の「いつまで」の成績が締め切られ、調査書に載るのか
- 中1・中2の成績が対象外の地域でも、油断できない理由
- 私立高校の推薦・併願優遇で見られる成績の時期
- 今が中1・中2・中3それぞれの場合に、今日から取れる行動
読み終えるころには、「うちの地域はこの計算式だから、次の通知表までにここを上げる」という具体的な行動計画まで落とし込めるはずです。
📝 執筆の前提と情報の限界
私は東京都の受験生を中心に指導してきたため、都立入試の運用については現場での経験に基づいて書いています。一方、全都道府県の細則を自分の目で運用まで確認したわけではないため、地域別の記述は各教育委員会が公表する入学者選抜実施要項などの公開情報に基づいています。制度は年度ごとに改定されるため、最終的な判断は志望校がある都道府県の最新の要項でご確認ください。
なお本記事は「対象になる時期をどう確定させるか」に絞って解説します。調査書に記載される項目そのものの中身、教科ごとの配点の詳細、内申点が合否をどこまで左右するかという論点は、それぞれ別記事で扱っています。
高校受験の内申点はいつの成績が対象になるのか?
🔰 まずは全体像から
「内申点はいつの成績ですか?」という質問には、実は一つの答えがありません。全国共通のルールが存在しないからです。ここでは、内申点そのものの定義と、対象時期が3パターンに分かれる理由を整理します。
内申点とは調査書に記載された評定の合計のこと
📋 内申点の正体
内申点とは、中学校が作成して高校へ提出する調査書(いわゆる内申書)に記載された、9教科の5段階評定を点数化したものです。「調査書点」と呼ぶ地域もあります。通知表に並んでいる「5・4・3」の数字が、そのまま材料になると考えてください。
ここで押さえるべきは、内申点が入試当日ではなく、中学校生活の途中で確定してしまう点数だということです。だからこそ「いつの成績が使われるのか」が受験戦略を左右します。調査書には評定以外の項目も記載されるため、書類全体の中身については調査書に何が書かれるかの詳細もあわせて確認しておくと理解が深まります。
対象になる時期は大きく3パターンに分かれる
🆚 3つのパターン
| パターン | 対象学年 | 特徴 |
|---|---|---|
| 中3のみ型 | 中3の成績だけ | 実技4教科を2倍するなど傾斜がある場合が多い |
| 中2・中3型 | 中2と中3 | 中3を2倍にして比重を高める例が見られる |
| 3年間型 | 中1〜中3 | 均等合計型と、中3を重くする比率型がある |
公開されている各地域の制度を見るかぎり、中1から入試の点数に反映される地域は少なくありません。私自身が全47都道府県の要項を逐一検証したわけではないため分布の断定は避けますが、少なくとも「中3から本気を出せばいい」が全国共通で通用する前提でないことは確かです。自分の地域がどれに当たるかは、後述の手順で必ず一次情報から確定させてください。
中3は「学年末」ではなく「2学期末」が最終評価になりやすい
⚠️ 見落とされやすい締め切り
中3が対象になる地域でも、使われるのは中3の1年分すべてではありません。公立高校の願書と調査書を提出するのは、多くの地域で1月ごろです。つまり調査書は12月〜1月の時点で作成されているため、3学期制なら2学期末の評定、2学期制なら後期の途中で出される評定が「最後の数字」になります。
言い換えれば、中3の受験生に残された内申点のチャンスは2学期の通知表までということです。入試日程全体の流れは中3の年間スケジュールと入試の時期で確認しておくと、締め切りの感覚がつかめます。
都道府県別に見る内申点の対象学年と重みづけ
📊 自分の地域はどれに当てはまるか
ここからは、代表的な地域を例に3パターンを具体化します。ただし同じパターンでも満点や傾斜配点は地域ごとに異なります。ここに挙げるのはあくまで代表例で、最終確認は必ず教育委員会の要項で行ってください。
中3の成績だけが対象になる地域(東京都・愛知県など)
🏢 中3のみ型の代表例
東京都の都立高校入試では、対象となるのは中3の成績のみです。9教科の評定をそのまま足した素内申(45点満点)と、実技4教科を2倍して計算する換算内申(65点満点)の2種類があり、一般入試では換算内申が使われます。
愛知県も中3の評定を対象とする地域です。愛知県は独自の複合選抜制度を採っているため、内申点と当日点の組み合わせ方が特殊です。仕組みは愛知県の複合選抜と組み合わせの考え方で整理しています。
このほか静岡県や福岡県も、中3の成績を対象とする地域として案内されています。静岡県の公立入試における内申点の扱いは静岡の公立入試の仕組みと内申点で個別に解説しました。ただし同じ「中3のみ」でも満点や傾斜は県ごとに異なるため、代表例として読んだうえで要項の確認へ進んでください。
🧮 換算内申を実数で見る(東京都の例)
| 評定の状態 | 5教科の合計 | 実技4教科(2倍) | 換算内申 |
|---|---|---|---|
| すべて3 | 15点 | 24点 | 39点/65点 |
| すべて4 | 20点 | 32点 | 52点/65点 |
| 5教科3・実技4 | 15点 | 32点 | 47点/65点 |
同じ「オール3」でも、実技4教科だけを4に上げると換算内申は8点動きます。実技1教科の1ポイントは、5教科1教科の2倍の重みという構造がここに表れます。
出典:東京都教育委員会公表の選抜方法に基づく計算例(2026年8月21日参照)
✏️ 「あと2点」の相談で、私が最初に見ていた場所
中3の秋に「志望校の目安まであと2点足りない」という相談を受けたとき、私が真っ先に開いていたのは5教科のテスト結果ではなく、実技4教科の通知表と提出物の状況でした。理由は単純で、残り時間あたりの回収効率が最も高いからです。
点検の順番は決まっていました。まず実技4教科の中で評定が3の教科を洗い出し、次にその教科の「知識・技能」以外の観点、つまり作品・レポート・振り返りの提出状況を確認します。実技教科で評定が伸び切らない生徒の多くは、実技そのものが苦手なのではなく、制作物の提出が遅れているか、振り返りの記述が形式的で終わっているかのどちらかでした。ここは10月からでも動かせます。
逆に、5教科の評定を秋から1上げるのは容易ではありません。定期テストの残り回数が限られ、しかも母集団の学力が上がっている時期だからです。「実技を軽く見ない」というのは精神論ではなく、残り時間の配分として合理的だ、というのが私の立場です。教科ごとの配点の考え方は内申9教科の配点の仕組みで詳しく扱っています。
中2と中3が対象になる地域(神奈川県など)
🔢 神奈川県の計算式
神奈川県の公立高校入試では、中2の学年末の9教科評定(45点満点)+中3の9教科評定×2(90点満点)=135点満点という形で計算されます。中3が2倍になるため、中3の比重が明確に大きい設計です。
注意したいのは、評価のスタートが中2の1年間だという点です。中2の3学期に出る評定は、その学年全体の学習を踏まえた数字になります。つまり中2の春の時点で内申点の勝負は始まっていることになります。
出典:神奈川県(2026年8月21日参照)
中1から3年間すべてが対象になる地域(千葉県・埼玉県・大阪府など)
📈 3年間型の2つの顔
千葉県・埼玉県は中1〜中3の9教科の評定を対象とし、基本形は3年間×9教科×5段階=135点満点です。3年間が同じ重みで積み上がるため、中1の1つの「3」が最後まで残り続けるのがこの型の特徴です。
一方、大阪府は同じ3年間型でも中1:中2:中3を1:1:3の比率で扱い、450点満点として計算します。中1から対象でありながら中3の比重が突出しているため、「早く始めるほど有利、それでも中3が本番」という性格を持ちます。
📝 数値情報についての注記
ここで示した満点・比率は記事作成時点で公開されている制度に基づく代表例です。同じ都道府県内でも高校・学科・選考枠によって傾斜が加わることがあり、制度は年度ごとに改定される可能性があります。最終的な進路の選択は、お子様・ご本人と保護者が十分に情報を収集・比較検討したうえで行ってください。
自分の地域のルールを確実に確認する手順
🧭 3ステップで確定させる
「〇〇県 公立高校 入学者選抜 実施要項」で検索し、必ず教育委員会の公式ページのものを開きます。塾やメディアの要約は年度がずれていることがあります。
対象学年と教科ごとの倍率、満点がここに書かれています。数字を紙に書き出しておくと、通知表が出るたびに計算できます。
同じ県内でも、調査書と学力検査の比率は高校・学科ごとに違うことがあります。「内申が何割か」はここで初めて確定します。
中3のどの時点で内申点が締め切られるのか?
📌 「いつまで」を正確に押さえる
対象学年が分かったら、次は締め切りです。中3の成績が使われる地域でも、実際に反映されるのは学年の途中まで。ここを勘違いすると、対策の残り時間を大きく読み違えます。
3学期制と2学期制で「最後の評定」が変わる
🔍 学期制による違い
| 学期制 | 最終評価になりやすい時期 | 実質的な勝負どころ |
|---|---|---|
| 3学期制 | 中3の2学期末(12月ごろ) | 2学期の定期テストと提出物 |
| 2学期制 | 中3の後期の途中(12月ごろ) | 後期中間テストまで |
どちらの場合も、12月には数字が固まるという点は共通しています。3学期制の中学校に通っているなら「2学期の中間・期末が最後のチャンス」、2学期制なら「後期中間が最後のチャンス」と考えるのが実務的です。
中3の学年末の成績は使われないことが多い
❗ 3学期に挽回はできない
「3学期に頑張って内申を上げる」という発想は、公立入試に関してはほぼ成立しません。願書提出が1月であれば、その時点で調査書は完成しているからです。3学期の成績は高校入学後の資料としての意味は持ちますが、合否判定の材料にはならない地域が一般的です。
だからこそ、中3の2学期は提出物・小テスト・授業内の取り組みを一つも落とさない期間になります。ここでの1点は、3学期の努力では取り返せません。
私立高校の推薦・併願優遇はもっと早く動く
⚠️ 12月より前に決着することがある
私立高校の推薦入試や併願優遇の基準は、各校が個別に定めています。多くの学校では中3の2学期(または前期)の評定が基準になりますが、中2からの評定を合算する学校もあります。
実務上さらに重要なのは、12月の段階で中学校と私立高校の間で事前相談が行われる地域があることです。この場合、基準を満たしているかどうかは11月〜12月に判断されます。推薦の仕組み全体は推薦入試の仕組みと内申の扱いにまとめています。
内申点は何によって決まるのか?
🔍 「いつ」の次は「何で」
対象時期が分かっても、評定の付き方を誤解していると対策がずれます。ここでは、現在の中学校で評定がどう決まっているのかを整理します。
評定は3つの観点から総合的に付けられる
📋 観点別評価の3観点
現行の学習指導要領のもとでは、各教科の評価は「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の3観点で行われ、その総括として5段階の評定が付けられます。
つまり定期テストの点数は評定の材料の一部にすぎません。レポート、実技の成果物、授業での取り組み、提出物の期限と質も、それぞれの観点の材料になります。
出典:文部科学省(学習評価に関する資料/2026年8月21日参照)
テストの点数が同じでも評定が割れる理由
💬 現場で見てきたこと
同じ80点なのに片方が「4」で片方が「3」——この相談は、私が指導してきた中で最も多いものの一つです。答え合わせをすると、差が出ていたのはほぼ例外なくテスト以外の部分でした。提出物が期限に間に合っていない、記述の欄が空白のまま出されている、実技のレポートが最低限で終わっている、といった積み重ねです。
特に「主体的に学習に取り組む態度」は、挙手の回数のような曖昧なものではなく、学習の見通しを立てて振り返っているかを記録から読み取る観点です。ワークの直しをやり切っているか、振り返りシートに自分の言葉が書けているか。この差が、点数が同じ生徒の評定を分けます。
出席日数や欠席は評定にどう関わるか?
ℹ️ 評定とは別欄で記録される
調査書には出欠の記録欄があり、評定とは別に記載されます。欠席が多いと授業内の評価材料が集まりにくくなるため、間接的に評定へ影響する場面はありますが、欠席日数そのものが評定を直接下げる仕組みではありません。基準の考え方は出席日数・欠席日数の目安で整理しています。
「いつの成績か」を誤解して起きる失敗と注意点
🛡️ ここが本題です
制度そのものより、制度の受け止め方で差がつきます。ここでは、私が現場で繰り返し見てきた誤解と、その修正の仕方を率直にお伝えします。
「中3だけが対象=中1・中2は捨ててよい」は成り立たない
✏️ 元塾講師としての見解
東京都のように中3のみが対象の地域では、「では中1・中2の内申は無視でいい」と考える方が一定数います。制度上の点数計算だけを見ればその通りです。ただし私は、この判断を勧めません。理由は3つあります。
第一に、私立高校の推薦・併願優遇の基準は都道府県の公立ルールとは別で、中2の評定を見る学校があります。公立第一志望でも、併願校の確保で必ず私立を使います。
第二に、数学と英語は積み上げ型で、中1・中2の評定が低い状態は「その範囲が定着していない」ことの表示です。中3の成績だけ上げようとしても、土台がなければ上がりません。
第三に、評定を取る力は提出物を期限内に整えて出す習慣そのものです。中3の4月から急に身につくものではありません。中3のみ対象の地域でも中1・中2の評定を「練習」として扱うのが、私の考える現実的な線です。
逆に、3年間型の地域で中1に失敗したときの考え方
💡 取り返せる部分を先に計算する
3年間型の地域で中1の成績が振るわなかったとき、多くの方が「もう終わった」と受け止めます。ですが、まず落ち着いて計算してほしいのです。均等合計の135点満点なら、中1で失った点は全体の3分の1の範囲にとどまります。大阪府のような1:1:3の比率であれば、中1の失点は全体の約9分の1にすぎません。
私が保護者面談で必ず伝えていたのは、「取り返せない点数」と「これから取れる点数」を紙に分けて書くことです。感情ではなく残りの満点で考えると、やるべきことが具体的になります。内申点が合否にどこまで効くのかについては、内申点は本当に合否を左右するのかという論点もあわせて読むと冷静になれるはずです。
内申点が届かないときに検討できる選択肢
❌ やってはいけない対処
- 3学期の成績で挽回できると考えて、2学期の提出物を後回しにする
- 地域の計算式を確認しないまま、他県の情報を前提に対策する
- 内申点が低いというだけで、学力検査重視の選考枠を検討せずに志望校を下げる
✅ 現実的に取れる打ち手
- 志望校の選抜方法を調べ、学力検査と調査書の比率を確認する
- 学力検査の比重が大きい高校・学科・選考枠を候補に加える
- 不登校や長期欠席がある場合は、出欠の扱いが異なる選抜枠の有無を中学校に相談する(不登校からの高校受験で使える進路の考え方)
今が中1・中2・中3のそれぞれで、今日からできること
🧭 学年別の行動指針
ここまでで「いつの成績か」は確定したはずです。最後に、今の学年ごとに何から手をつけるべきかを整理します。共通するのは、次の通知表までの期間を単位に考えることです。
中1・中2なら、評定の取り方そのものを整える
⭕ この時期の優先順位
- まず地域の計算式を確定させ、自分の成績を当てはめて現在地を数値化する
- 提出物の期限を教科ごとに一覧化し、遅れをゼロにする
- 3年間型の地域なら、評定が下がっている教科を1つ選んで次の学期で1上げる
- 中3のみ対象の地域でも、数学・英語の未定着範囲を今のうちに戻して埋める
この段階で学習習慣が整わないと感じる場合、外部の力を借りる判断も選択肢です。塾を始める時期の考え方は高校受験の塾はいつから通うべきかの判断基準で解説しています。
中3なら、残された通知表から逆算する
🔢 逆算の手順
志望校の選抜方法から、調査書点が何点分あるかを把握します。
直近の通知表を地域の式に当てはめ、目標との差を出します。
実技が2倍になる地域なら実技から、均等型なら伸びしろの大きい教科から割り振ります。
差が埋まらないと判断できた時点で、残り時間を当日点の対策へ移します。
定期テスト対策と受験勉強を両立させる
🗝️ 手段を選ぶときの視点
内申点の対策は定期テスト対策と直結するため、受験勉強と時間の奪い合いになりがちです。学校の進度に沿った復習を安価に回したいなら映像授業という手があり、実際の使い勝手は中学生向け映像授業サービスの評判の検証にまとめました。対面で提出物の管理まで見てほしい場合は、個別指導塾の口コミを1000件規模で分析した記事が判断材料になります。
どの手段が合うかは、内申点の不足が「理解不足」なのか「習慣の問題」なのかで変わります。ここを取り違えると費用だけがかさむため、先に原因を切り分けてください。
よくある質問
❓ Q1. 高校受験の内申点はいつの成績が使われますか?
A. 公立高校入試では都道府県ごとに対象学年が定められており、中3のみ、中2と中3、中1から中3の3パターンに大きく分かれます。中3については、3学期制なら2学期末、2学期制なら後期の途中までの成績が最終的な評定になるのが一般的です。正確な範囲はお住まいの都道府県教育委員会が公表する入学者選抜実施要項でご確認ください。
❓ Q2. 中1の成績は高校受験に関係ありますか?
A. 千葉県・埼玉県・大阪府など中1から対象になる地域では、直接点数に反映されます。東京都・愛知県のように中3のみが対象の地域では、中1の評定が公立一般入試の点数に直接加算されることはありません。ただし私立高校の推薦・併願基準では中2や中3の評定が使われることが多く、積み上げ型の教科は中1の理解が中3の成績を左右するため、無関係とは言えません。
❓ Q3. 中3の3学期・学年末の成績は内申点に入りますか?
A. 多くの地域では入りません。公立高校の願書と一緒に調査書を提出する時期が1月前後であるため、3学期制の中学校では2学期末の評定が最終評価として扱われるのが一般的です。学年末の評定は高校入学後の資料にはなりますが、合否判定に使われないケースが多く、詳細は各都道府県の実施要項に従います。
❓ Q4. 自分の内申点はいつ、どうやって確認できますか?
A. 確定値は調査書が作成される時点ですが、生徒本人が見られるのは通知表の評定です。中3の2学期の通知表が出た時点で、地域の計算式に当てはめればほぼ確定に近い数値が把握できます。三者面談で担任から示される数字は見込みであることが多いため、その場で対象学年と計算方法を確認しておくと誤解を避けられます。
❓ Q5. 私立高校の内申点はいつの成績を見ますか?
A. 私立高校は各校が独自に基準を定めており、推薦や併願優遇では中3の2学期(または前期)の評定を基準とする学校が多い一方、中2からの評定を合算する学校もあります。基準は学校説明会や入試要項で公表されるため、志望校ごとに直接確認する必要があります。
❓ Q6. 内申点が低いと志望校は諦めるしかないのでしょうか?
A. 諦める必要はありません。公立入試は学力検査との合計で判定されるのが一般的で、学力検査の比重が大きい地域や、学力検査重視の選考枠を設けている高校もあります。内申点の比率が実際にどの程度かを志望校の選抜方法で確認し、残り時間を学力検査対策に配分する判断が有効な場合があります。
まとめ:高校受験の内申点はいつの成績かを確定させてから動く

🎯 この記事の結論
- 内申点がいつの成績かは都道府県で異なり、中3のみ/中2・中3/中1〜中3の3パターンに分かれる
- 中1から対象になる地域は少なくなく、「中3から本気を出す」が全国共通の前提にはならない
- 中3が対象の地域でも、実質的な締め切りは12月ごろ。3学期での挽回はほぼできない
- 評定はテストの点数だけでなく、3つの観点による総合評価で決まる
- 私立の推薦・併願優遇は公立とは別基準で、11月〜12月に判断されることがある
- 内申点が届かないときは、学力検査の比重が大きい選考枠を先に確認する
⭕ 内申点対策を優先すべき人
- 中1〜中3すべてが対象の地域に住んでいて、まだ中1・中2である
- 公立高校が第一志望で、志望校の調査書の比率が高い
- 私立の併願優遇を確保したいと考えている
- 定期テストの点は取れているのに評定が伸びていない
❌ 内申点より当日点を優先したほうがよい人
- すでに中3の2学期を終えていて、評定が確定している
- 志望校が学力検査重視の選考枠を設けている
- 内申点を対象としない私立高校の一般入試が第一志望である
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🎓 執筆者プロフィール
kou/教育系Webライター・プロ家庭教師(フリーランス)
専門領域:中学受験・高校受験・大学受験・中高一貫校・浪人生・不登校・発達障害の指導
この記事を書く資格があると考える理由:中学生時代に早稲田アカデミーへ通い慶應義塾高等学校に進学、慶應義塾大学経済学部在学中には同アカデミーで多数の受験生を指導しました。指導歴は10年を超え、通知表の評定がどう積み上がり、どこで受験生が誤解するかを現場で見続けてきました。現在もプロ家庭教師として中学生の指導を続けています。
公開日:2026年8月21日/最終更新日:2026年8月21日/※情報変更があった場合は随時更新します。
📚 調査概要
- 調査対象:高校入試の調査書(内申点)における対象学年・対象時期と、評定の付け方に関する制度
- 調査方法:各都道府県および教育委員会の公開情報の調査、文部科学省の学習評価に関する公開資料の確認、著者の指導現場での業界知見
- 調査実施日:2026年8月21日
- 情報の限界:全47都道府県すべての実施要項を逐条で確認したわけではなく、本記事で扱ったのは代表的な地域です。また、私立高校の推薦・併願優遇の基準は学校ごとに非公開の運用を含むため、個別校の基準は確認できていません。著者が直接経験しているのは主に東京都の受験指導であり、他地域の運用は公開情報に基づく記述です。
- 利益相反の有無:本記事に広告・アフィリエイトリンクはなく、特定の教育機関から報酬や便宜の提供を受けていません。

