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🎓 この記事を書いた人
kou/教育系Webライター・プロ家庭教師(指導歴10年超)
中学時代は早稲田アカデミーに通い慶應義塾高等学校に進学、慶應義塾大学経済学部を卒業。大学在学中は早稲田アカデミーで高校受験生を指導し、現在はプロ家庭教師として中学受験・高校受験・大学受験を担当しています。高校受験の英語を、教える側と受ける側の両方で経験してきたことが、この記事を書く根拠です。
🎯 結論
結論:高校受験の英語文法は「全単元を均等に」ではなく、入試での問われ方が偏っている数単元から先に固めるのが最短です。
英文法は中1から中3まで積み上がるため範囲が広く、「どこから手をつければいいか分からない」と止まってしまう受験生を、私は何人も見てきました。ただ、実際の入試で英文法が問われる形は、独立した文法問題よりも長文読解と英作文の土台としてのほうが圧倒的に多い。だから優先順位が付けられます。
📌 この記事で解決できること
- 高校受験で問われる英文法の範囲は、結局どこまでなのか
- 限られた時間で先に固めるべき単元はどれか(出る順の優先度)
- 中1・中2・中3で習う文法の全体像と、入試への直結度
- 文法は分かるのに点が伸びない子に、何が起きているのか
- 今日から使える4ステップの勉強法と、時期別のスケジュール
読み終えるころには、「自分は次にどの単元を、どの順で、どうやるか」が具体的に決まっている状態を目指しています。
なお本記事は文法単元の優先順位と勉強法に特化した内容です。単語・長文・リスニングを含む英語全体の進め方については、別の記事で扱っています。
🏷️ 執筆の前提と情報の限界
本記事の勉強法・優先度に関する部分は、私が高校受験生を指導してきた経験に基づく見解です。学習内容・語数に関する記述は文部科学省の公表資料に基づき、出典を明記しています。入試の出題傾向は都道府県・学校によって異なるため、志望校の過去問と募集要項での確認を前提にお読みください。本記事に利益相反はありません。
高校受験の英語文法とは?入試で問われる範囲と役割
🔍 この章で分かること
「英語の文法対策をしたい」と思ったとき、多くの受験生が最初につまずくのは範囲の広さです。まずは、高校受験で問われる文法の範囲がどこまでなのか、そして入試のなかで文法がどんな役割を担っているのかを整理します。ここを取り違えると、勉強量のわりに点が動かない状態になります。
高校受験の英語文法の出題範囲は中1〜中3の全単元
📋 出題範囲の定義
高校受験の英語文法とは、中学3年間で学習する英文法事項の全体を指します。be動詞や一般動詞といった中1の基礎から、関係代名詞・仮定法といった中3の単元まで、原則としてすべてが出題範囲です。
ここで大事なのは、「中3で習ったものが入試に出る」わけではないという点です。中1で習うbe動詞と一般動詞の区別ができていなければ、中3の長文も英作文も成立しません。範囲は3年分ですが、実質的には中1・中2範囲が土台として毎年フル稼働していると考えたほうが実態に合っています。
教科全体でどこまでが範囲になるのかは中1から中3までの出題範囲を整理した記事で確認できます。
文法問題単独より「長文・英作文の土台」として問われる
💬 指導現場で感じてきたこと
私が高校受験生を指導していて、保護者の方から最も多く受けた誤解が「文法問題を落としているから英語の点が低い」というものです。実際に答案を見ると、そうではないケースがかなりあります。
私が指導のなかで扱ってきた公立高校の入試問題では、リスニングと長文読解が大問構成の中心を占め、「次の文の( )に適する語を選べ」といった純粋な文法問題だけで大きく差がつく場面は多くありませんでした。つまり、文法の穴は文法問題ではなく長文と英作文で失点として現れるのです。
ただしこれは全国の入試を集計した結果ではなく、私が見てきた範囲での傾向です。大問構成と配点は都道府県・学校によって異なるため、志望校の過去問で構成を確認したうえで読んでください。
ここを取り違えると、文法問題集ばかり周回して、模試の点数が動かないという状態になります。文法は「得点源」ではなく「読解の解像度」だと捉え直すのが、私の指導方針でした。実際の読解でどう効いてくるかは英語長文の解き方をまとめた記事と合わせて読むと立体的に理解できます。
新学習指導要領で中学英語に加わった文法事項
📊 公的資料が示す変化
現在の中学英語は、以前より扱う内容が増えています。文部科学省の中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 外国語編では、表現をより適切で豊かにする目的から「感嘆文のうち基本的なもの」「現在完了進行形」など複数の文法事項が加えられたことが示されています。あわせて、中学校で扱う語も1600〜1800語程度に改訂されました。
これは、小学校で学習した語(600〜700語程度)と合わせると、中学卒業までに2200〜2500語程度を学ぶ計算になります。従来より扱う語が400〜600語増えた形で、この増加幅から逆算すると、改訂前の中学校分は1200語程度にあたります。
語彙が増えれば、同じ文法事項でも読まされる英文は長く、複雑になります。「文法が難しくなった」というより、文法を運用する負荷が上がったと理解するのが正確だと考えます。
高校受験の英語文法「出る順」優先度マップ
🧭 この章の見方
受験生に残された時間は有限です。ここでは「入試での効き方」を基準に、英文法の単元を3段階の優先度に分けます。並べ替えの根拠は、私が高校受験生の答案を見てきた経験に基づく判断であり、公的な出題頻度統計ではありません。志望校の過去問で必ず答え合わせをしてください。
💬 なぜこの順番だと判断したのか
この優先度は、模試や過去問の答案を生徒と一緒に見直すとき、「どの文法が原因で意味を取り違えたか」を毎回さかのぼって記録していたことから組み立てたものです。統計ではなく、指導記録の積み重ねからの判断です。
その作業を続けて分かったのは、誤読の原因はほぼ例外なく「文の主語と動詞を取り違えた」ところに帰着するということでした。そして主語を見失わせる犯人は、長い名詞のカタマリをつくる関係代名詞と後置修飾、そして動詞のように見えて動詞ではない不定詞・動名詞です。だからこの2つを最優先群に置いています。
逆に、仮定法や感嘆文を落としたことが原因で長文全体を誤読した答案は、私はほとんど見たことがありません。「難しい単元」と「点差を生む単元」は一致しない——これが、優先度を出題難度ではなく誤読の原因で並べている理由です。
最優先の5単元(読解と英作文の両方に効く)
✅ 先に固めるべき5単元とその理由
| 単元 | 入試で効く理由 | まず確認すべきポイント |
|---|---|---|
| 動詞の形 | 時制と活用が曖昧だと、長文で「いつの話か」を誤読する。英作文の減点要因も最多 | 不規則動詞の過去形・過去分詞を、書いて即答できるか |
| 不定詞・動名詞 | 1文の中に高確率で出現する。訳し分けができないと文の骨格を見失う | 動名詞しか取らない動詞・不定詞しか取らない動詞を区別できるか |
| 比較 | as〜as/比較級・最上級の書き換えが定番。長文の主張部分に集中して現れる | 3つの表現(原級・比較級・最上級)で同じ内容を書き換えられるか |
| 受け身 | 過去分詞の運用が絡み、後置修飾の理解に直結する | 能動態から受け身へ、時制を保ったまま変換できるか |
| 関係代名詞・後置修飾 | 長い名詞のカタマリを作る仕組み。ここが読めないと長文の失点が一気に増える | 2文を関係代名詞で1文にまとめ、逆に長い主語を切り出せるか |
この5つに共通するのは、単独の設問としてより「長文のどこにでも埋まっている」という性質です。だから優先度が高い。
次に固めたい単元と、後回しでよい単元
🔢 二段目・三段目の扱い方
次点グループ(現在完了、接続詞・間接疑問文、助動詞、代名詞)は、設問として直接狙われやすいのが特徴です。最優先群と違って「読めれば何とかなる」ではなく、知っているかどうかがそのまま正誤を分けます。逆に言えば、短期間で得点に変換しやすいグループでもあります。
後回し可の仮定法・感嘆文・原形不定詞は、公立入試での出題比重は限定的だと私は見ていますが、「やらなくていい」という意味ではありません。難関私立や自校作成問題では普通に出ます。志望校のレベルによって扱いを変えてください。
⚠️ 優先度を決める前に必ずやること
この優先度はあくまで一般論です。志望校の過去問を1年分だけ先に解いて、どの形式で何点分出ているかを自分の目で確認してください。私立の独自問題では、文法の空所補充が大問1つ分そのまま出る学校もあります。過去問を始める時期の目安は過去問の開始時期をまとめた記事が参考になります。
学年別・高校受験に必要な英文法の全体像
📋 この章の狙い
「どこに穴があるか分からない」という相談は非常に多いです。穴を特定するには、まず3年分の地図を持つ必要があります。ここでは学年ごとに、何を習い、それが入試にどう直結するかを一覧にします。
中1範囲:英語の骨格をつくる文法
🔰 中1で決まる「文の型」
be動詞と一般動詞の使い分け、三単現の-s、複数形、疑問詞、命令文、現在進行形、can。ここは英語という言語の骨組みにあたる部分です。
中1範囲を「簡単だから復習不要」と判断する受験生は多いのですが、私が答案を見てきた限り、入試レベルの英作文でいちばん多い減点は三単現の-sと時制のズレです。難しい文法を知らなくて落とすのではなく、知っているはずの基礎で落ちます。
中2範囲:合否が分かれる「中2の壁」
💬 中2範囲が最重要だと考える理由
過去形、未来表現、助動詞、不定詞、動名詞、比較、受け身、接続詞、SVOO・SVOC。中2は、量・難度ともに3年間で最も負荷が高い学年だと私は考えています。
そして中2は、部活も生活も忙しく、受験の実感がまだない時期です。この「量が最大なのに危機感が最小」というズレが、いわゆる中2の壁の正体だと私は見ています。実際、中3の夏に英語が伸び悩む生徒の穴を診断していくと、その多くが中2範囲、とくに不定詞と比較に行き着きました。
もし今、中3で「どこから復習すべきか分からない」なら、まず中2の不定詞・動名詞・比較を1週間で総点検するところから始めてください。ここが最も投資対効果が高いと考えます。
中3範囲:入試直結だが、習うのが遅い
❗ 学校の進度と入試日程のギャップ
現在完了、現在完了進行形、後置修飾(分詞)、関係代名詞、間接疑問文、仮定法、原形不定詞。入試に最も直結する単元が、学校では中3の後半に配置されているのが高校受験英語の構造的な難しさです。
学校の授業で関係代名詞が終わるころには、もう過去問演習の時期が始まっています。つまり学校の進度に合わせているだけでは、演習量が確保できない。だから、中3範囲は先取りするか、少なくとも学校より半歩早く自習で触れておく必要があります。
先取りの手段としては映像授業が使いやすく、私はスタディサプリ中学講座の実際の使い勝手を検証した記事で、その向き不向きを詳しく書いています。
英文法でつまずく生徒の共通点
✏️ この章は指導現場からの話です
ここからは、公式資料ではなく私が指導のなかで繰り返し見てきたパターンを書きます。文法の知識量は足りているのに点が伸びない生徒には、驚くほど共通の症状があります。
「用語で覚える」子ほど点が伸びない
💬 用語は道具であって、答えではない
「これは不定詞の副詞的用法です」と正しく言えるのに、いざ長文になると訳がめちゃくちゃになる。この現象を私は何度も見ました。
原因は、用語という「ラベル」を覚えることが目的化していることにあります。to不定詞が出てきたときに必要なのは分類名ではなく、「この to以下は、直前の名詞を説明しているのか/動詞の目的を述べているのか」という意味の判断です。
私が指導で徹底していたのは、単元名を言えるかではなく、その文法を含む例文を自分の口で1つ言えるかを確認することでした。例文が出てこない単元は、理解できていないと判断して戻ります。
和訳はできるのに英作文が書けない理由
💬 「読める」と「書ける」は別の能力
和訳は、単語の意味とだいたいの語順から推測が効きます。しかし英作文は推測が効きません。語順・時制・単複・冠詞のすべてを自分で決める必要があるからです。
だから、文法が本当に定着しているかを測る最も正確なテストは「日本語を見て英語を書けるか」だと私は考えています。問題集の選択肢を選べた、という状態は、定着の証明にはなりません。
実際、生徒に「昨日から雨が降り続いています」を英語で書かせると、現在完了進行形の理解度がその場で分かります。選択問題では見えなかった穴が、一瞬で可視化されるのです。
文法を「知識」で止めている状態から抜け出す
⭕ 知識を運用に変える3つのチェック
- 例文が言えるか:その単元を含む短文を、何も見ずに1つ口に出せる
- 和文英訳ができるか:日本語を見て、その文法を使って英語で書ける
- 長文中で気づけるか:読んでいる途中で「これは関係代名詞だ」と反応できる
この3つが揃って、初めて「その単元は仕上がった」と判断していました。1つ目しかできない状態を「理解した」と誤認するのが、最も多い落とし穴です。
高校受験の英語文法の勉強法【4ステップ】
🧭 手順の全体像
ここまでの内容を、実際に手を動かす順番に落とし込みます。この4ステップは単元ごとに1周する設計です。全単元を通しで進めるのではなく、優先度の高い単元から1つずつ回してください。
単元ごとに回す4ステップ
📋 英文法の学習手順
参考書か映像授業で、その文法が「何を表すためのものか」を確認します。ここに時間をかけすぎないこと。目安は1単元15〜30分です。
問題を解く前にこれをやります。例文が頭にあると、問題を解く速度と精度が変わります。この工程を飛ばす受験生が非常に多い。
1周目の正答率は気にしなくて構いません。重要なのは、どこが分かっていないかの特定です。
印をつけた問題の日本語だけを見て、英語を書きます。書けたら仕上がり、書けなければ②に戻る。この往復が定着をつくります。
科目全体の進め方は英語の勉強法を時期別にまとめた記事で、単語・長文・リスニングとの配分も含めて解説しています。
中3の1年間・時期別スケジュールの目安
📈 時期別の重心の置き方
| 時期 | 文法でやること | 重心 |
|---|---|---|
| 春〜6月 | 中1・中2範囲の総点検。特に不定詞・動名詞・比較 | 穴の特定 |
| 夏休み | 中2範囲を完成させ、現在完了・受け身まで先取り | 最大の投資期 |
| 9〜11月 | 関係代名詞・後置修飾・間接疑問文を演習で固める | 読解へ接続 |
| 12月〜入試 | 過去問で出た文法だけを潰す。新しい教材は増やさない | 失点の回収 |
ポイントは、12月以降に文法の網羅学習をしないことです。この時期の主戦場は過去問演習であり、文法はそこで露出した穴を埋める作業に切り替えます。残り時間が少ない状態からの立て直し方は、残り約80日からの逆算勉強法をまとめた記事が参考になります。
参考書・問題集は何冊必要か?
📖 冊数より「2周目の正答率」
私の考えでは、基礎の薄い問題集1冊+志望校レベルの入試演習1冊で足ります。冊数を増やすほど、1冊あたりの解き直し回数が減り、結果として定着が浅くなります。
次のレベルに進む判断基準は「同じ1冊の2周目で正答率9割」。これを下回っているうちに新しい問題集を買うのは、私が見てきた限り最も典型的な失敗パターンです。レベル別の選び方は英語問題集の選び方をまとめた記事で詳しく整理しています。
高校受験の英語文法で注意すべき点・向いていない勉強法
❌ 成果が出にくい勉強法
ここは、あえてデメリットと失敗パターンを正直に書きます。文法の勉強は、やり方を間違えると努力量がそのまま無駄になる領域だからです。
文法書を頭から1周する勉強は成果が出にくい
📉 「網羅」が目的化する罠
分厚い文法書を最初のページから順に進める勉強は、すでに分かっている中1範囲に最も時間を使い、本当に必要な中3範囲に到達する前に息切れする構造になっています。
私が見てきた範囲でも、文法書の途中、ちょうど不定詞のあたりで手が止まっている受験生が目立ちました(数を集計したものではなく、印象の域を出ません)。網羅は手段であって目的ではありません。優先度の高い単元から、必要なページだけ開く使い方に切り替えてください。文法を完璧にしても、英語の得点は頭打ちになる
⚠️ 文法は必要条件であって十分条件ではない
これは正直にお伝えしておきたい点です。文法を完璧にしても、単語が足りなければ長文は読めませんし、リスニングは1点も伸びません。
入試英語の得点は、文法・語彙・読解速度・リスニングの複合で決まります。文法だけに時間を集中させる戦略は、ある地点から確実に頭打ちになります。語彙量の目安は高校受験に必要な英単語数を検証した記事、音声面はリスニング対策の手順をまとめた記事を併読してください。
独学が向いていない人の特徴
📉 一人では抜け出しにくいパターン
- 自分がどこで間違えたか説明できない:誤答の原因が特定できないと、同じミスが再生産される
- 解説を読んでも納得できない状態が続く:文法は積み上げなので、下の階層に原因があることが多い
- 計画を立てても3日で崩れる:文法は継続量が結果に直結するため、外部の管理が効きやすい
これらに当てはまる場合、独学にこだわらないほうが結果的に早いと私は考えます。とはいえ、まず独学で試したい方は塾なし受験で起きやすい失敗パターンをまとめた記事で、事前に回避策を確認しておくと安全です。
📝 進路選択についての注記
本記事の情報はあくまで一般的な傾向に基づくものです。最終的な進路・教育の選択は、お子様・ご本人と保護者が十分に情報を収集・比較検討したうえで行ってください。
よくある質問
❓ 指導のなかで実際によく聞かれた質問
ここでは、保護者の方や受験生から繰り返し受けてきた質問に答えます。
Q1. 英語文法はいつから本格的に始めればいいですか?
❓ 回答
A. 中3の夏までに中1・中2範囲の総復習を終えるのが一つの目安です。関係代名詞や現在完了など入試頻出の単元は中3の後半に学校で習うため、既習範囲の穴を先に埋めておくと、秋以降の演習に集中できます。中3の秋から始める場合は、優先度の高い単元に絞る戦略が現実的だと考えます。
Q2. 文法用語は覚える必要がありますか?
❓ 回答
A. 用語そのものが直接得点になる場面は多くありません。ただし参考書・問題集・授業はすべて用語で書かれているため、意味と結びついた最低限の用語理解は学習効率を大きく左右します。用語を暗記するのではなく、用語と具体例文をセットで持っておく形が実用的です。
Q3. 英文法だけを完璧にすれば英語は解けますか?
❓ 回答
A. 解けません。公立高校の入試英語は長文読解とリスニングの比重が大きく、文法は得点そのものというより読解・英作文の土台として機能します。文法の定着は必要条件ですが十分条件ではない、という位置づけで学習計画を立てることをおすすめします。
Q4. 中学で習う文法事項は以前より増えたのですか?
❓ 回答
A. はい。文部科学省の中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 外国語編では、現在完了進行形や感嘆文のうち基本的なものなどが新たに加えられ、中学校で扱う語も1600〜1800語程度に改訂されました。小学校で学習した語と合わせると、中学卒業時までに2200〜2500語程度を学ぶ計算になります。
Q5. 英文法の問題集は何冊必要ですか?
❓ 回答
A. 基本は「薄い基礎問題集1冊+志望校レベルの入試演習1冊」で足ります。冊数を増やすより、同じ1冊を解き直して正答率を上げるほうが定着します。手持ちの1冊で2周目の正答率が9割を超えてから、次のレベルに進む判断が安全です。
Q6. 英検を取っていれば文法対策になりますか?
❓ 回答
A. 英検3級・準2級の学習範囲は中学英文法とかなり重なるため、対策の一部にはなります。ただし出題形式が入試とは異なり、英作文や記述の書式も別物です。優遇制度の有無は学校ごとに異なるため、志望校の募集要項で必ず確認してください。詳しくは高校受験における英検優遇の実態を調べた記事にまとめています。
Q7. 塾に通ったほうが文法は伸びますか?
❓ 回答
A. 「誤答の原因を自分で特定できるか」が分かれ目です。それが難しい場合、質問できる環境の価値は大きくなります。一方で、集団授業は進度が固定なので、穴の位置が人によって違う文法の復習とは相性が悪い場面もあります。個別指導という選択肢の実態は、1000件超の口コミを分析した個別指導キャンパスの検証記事が判断材料になります。
まとめ:高校受験の英語文法は「出る順」で固めるのが最短

🎯 この記事の結論
英文法は全単元を均等にやるものではなく、入試での効き方が大きい単元から順に固める科目です。
- 出題範囲は中1〜中3の全単元だが、実質的に稼働しているのは中1・中2の土台
- 文法は独立した設問より、長文と英作文の失点として現れる
- 先に固めるのは動詞の形・不定詞と動名詞・比較・受け身・関係代名詞の5単元
- 定着の判定は選択問題ではなく和文英訳ができるかで行う
- 12月以降は網羅学習をやめ、過去問で出た穴だけを潰す
✅ この勉強法が向いている人
- 英語の勉強時間はあるのに、模試の点が動かない
- どの単元に穴があるか、自分で把握できていない
- 中3で、残り時間から逆算した優先順位を知りたい
- 文法問題は解けるのに、長文と英作文で崩れる
❌ この記事だけでは足りない人
- 単語が圧倒的に不足している(先に語彙を優先すべき段階)
- 難関私立・自校作成問題が第一志望(過去問ベースの個別戦略が必要)
- そもそも学習計画を継続する仕組みが作れていない
🔗 次に読むと理解が深まる記事
🎓 執筆者プロフィール
kou/教育系Webライター・プロ家庭教師(指導歴10年超)
専門領域:中学受験・高校受験・大学受験/中高一貫校・浪人生・不登校・発達障害のある生徒の指導
中学時代に早稲田アカデミーへ通い慶應義塾高等学校へ進学、慶應義塾大学経済学部を卒業。大学在学中は早稲田アカデミーで多数の高校受験生を指導しました。現在はフリーランスのプロ家庭教師として指導を続けています。
この記事を書く資格がある理由:高校受験の英語を、自分自身が受験生として通過し、その後10年以上にわたって教える側として見てきました。本記事の優先度や勉強法は、その指導のなかで実際に成果が確認できた考え方に基づいています。
📝 調査概要
| 調査対象 | 中学校で扱う英文法事項の範囲と、高校受験における位置づけ |
| 調査方法 | 文部科学省の公表資料(学習指導要領解説)の確認/著者の指導経験に基づく分析 |
| 調査実施日 | 2026年8月30日 |
| 情報の限界 | 全国の公立高校入試について、単元別の出題頻度を集計した公的統計は確認できませんでした。本記事の「出る順」は著者の指導経験に基づく判断であり、統計的裏付けはありません。また、都道府県別・学校別の出題傾向は個別に確認していません。 |
| 利益相反 | 本記事に広告・アフィリエイトリンクは含まれず、特定の企業・サービスからの依頼・報酬もありません |
📚 参考文献・引用元
- 文部科学省「中学校学習指導要領(平成29年告示)解説」(2026年8月30日参照)
- 文部科学省「中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 外国語編」(PDF・2026年8月30日参照)
- 消費者庁「景品表示法」(2026年8月30日参照)
🏷️ 記事情報
公開日:2026年8月30日/最終更新日:2026年8月30日
※情報変更があった場合は随時更新します。

