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中学受験の偏差値は30年前と今でどう違う?元塾講師が変化を解説

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kou|教育系Webライター・プロ家庭教師(指導歴10年超)

早稲田アカデミーから慶應義塾高校に合格。慶應義塾大学経済学部在学中は早稲田アカデミーで多数の受験生を指導。現在は中学受験を含む幅広い受験指導を行っています。

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公開日:2026年10月14日/最終更新日:2026年10月14日
※情報変更があった場合は随時更新します。

🎯 この記事の結論

結論:30年前と今の中学受験の偏差値は、模試の受験者層も学校の顔ぶれも変わっているため、数字をそのまま比べることはできません。首都圏の受験者数は2026年に推定52,050人と、1991年の第1のピーク(約51,000人)と同水準にありながら、子どもの数が大きく減ったことで受験率は18.06%と過去3番目の高さです。

「自分のころはこの学校は入りやすかった」という親世代の物差しは、いったんリセットするのが安全です。最新の模試データと、今の学校の姿を自分の目で確かめることが、後悔しない志望校選びの出発点になると私は考えています。

📋 この記事でわかること

  • 30年前(1990年代半ば)と今で、中学受験の偏差値の意味は何が違うのか
  • 首都圏の受験者数・受験率は30年でどう推移したのか
  • 偏差値が大きく上がった学校、新しく台頭した学校の具体例
  • 親世代の「偏差値感覚」を今の数字に読み替えるときの注意点
  • 今から中学受験を考える家庭が最初にやるべきこと

💬 この記事を書く理由

私は中学生のとき早稲田アカデミーに通って慶應義塾高校に合格し、大学時代には同じ早稲田アカデミーで講師として多くの受験生を指導しました。現在もプロ家庭教師として中学受験生を見ています。

ただし、30年前の中学受験を私自身が受験生や講師として経験したわけではありません。当時の状況は、首都圏模試センターの公表データや報道・書籍など公開情報の調査に基づいてお伝えし、私の指導経験から言えることとはっきり分けて書きます。

  1. 中学受験の偏差値は30年前と何が違う?まず押さえたい前提
    1. 30年前(1990年代半ば)の中学受験はどんな時代だったか
    2. 中学受験の偏差値とは?受験者集団の中での位置を示す相対値
    3. 「30年前の偏差値」と今の数字を単純比較できない3つの理由
  2. データで見る30年間の中学受験の変化
    1. 首都圏の中学受験者数・受験率の推移
    2. 子どもの数は約3割減ったのに受験者が減らない理由
    3. 30年間の主な出来事を年表で確認
  3. 30年で偏差値が大きく変わった学校・変わらない学校
    1. 偏差値が20以上上がった例:洗足学園
    2. 開校・共学化・校名変更で台頭した学校
    3. 最難関校は顔ぶれが大きく変わっていないという見方
    4. 高校募集停止が偏差値に与える影響
  4. 親世代の偏差値感覚が今の中学受験で通用しない理由
    1. 元早稲アカ講師が考える「偏差値の物差し」がずれる仕組み
    2. 模試によって同じ学校でも偏差値が大きく違う
    3. 30年前の偏差値表を見るときのチェックポイント
  5. 30年前と比較するときの注意点
    1. ネット上の「昔の偏差値表」は出典を確かめる
    2. 偏差値の上下は学校の良し悪しではない
    3. 親の受験経験を子どもに当てはめすぎない
  6. 中学受験の偏差値と30年前の比較に関するよくある質問
    1. 30年前と比べて中学受験は難しくなったのですか?
    2. 親が昔受けた学校の偏差値が下がっていたら、避けたほうがよいですか?
    3. 30年前の中学受験の偏差値表はどこで見られますか?
    4. 首都圏で中学受験をする小学6年生はどれくらいいますか?
    5. 昔の四谷大塚の偏差値と今のSAPIXの偏差値は比べられますか?
    6. 親世代の偏差値50は、今の偏差値でいくつに相当しますか?
  7. 今から中学受験を考える家庭が最初にやるべきこと
    1. 今の偏差値で現在地と志望校を見直す3ステップ
    2. 塾以外の選択肢も含めて学習手段を比較する
  8. まとめ:中学受験の偏差値は30年前と今で単純比較できない

中学受験の偏差値は30年前と何が違う?まず押さえたい前提

🔍 この章のポイント

「昔は偏差値50で入れた学校が、今は60を超えている」――そんな話を耳にして驚いた保護者の方も多いのではないでしょうか。この章では、30年前の中学受験の姿と、そもそも偏差値がどう決まる数字なのかを整理し、単純比較ができない理由を説明します。

30年前(1990年代半ば)の中学受験はどんな時代だったか

📌 1990年代半ばの中学受験

30年前にあたる1990年代半ばは、首都圏の中学受験がバブル期の第1のピーク(1991年・約51,000人)を越えたあとの時期です。首都圏模試センターの公表では、受験者数はその後いったん落ち着き、2007年に第2のピーク(約50,500人)を迎えています。

塾・模試の面では、四谷大塚や日能研が長く存在感を持ち、1989年に設立されたSAPIXが勢力を伸ばし始めた時期にあたります。学校側でも、現在の人気校の中にはこの時期以降に開校・共学化・校名変更をした学校が少なくありません(後の章で具体例を紹介します)。

中学受験の偏差値とは?受験者集団の中での位置を示す相対値

🔰 偏差値の定義

中学受験の偏差値とは、ある模試を受けた集団の中で、その子の得点がどの位置にあるかを示す相対的な数値です。平均点をとると50になり、得点の散らばり(標準偏差)1つ分上なら60、下なら40になります。

学校の偏差値は、その模試を受けた生徒の追跡データから「この偏差値なら合格可能性80%(または50%)」という形で算出されます。つまり学校の偏差値は、模試の受験者集団と、その年の入試結果の両方で決まる数字です。模試ごとの違いや基本の読み方は、中学受験の偏差値の見方と模試4社の違いで詳しく解説しています。

「30年前の偏差値」と今の数字を単純比較できない3つの理由

⚠️ 単純比較ができない理由

理由何が変わったか比較への影響
母集団の変化模試を受ける子の人数・学力層・地域が変わった同じ「偏差値55」でも指す学力が違う
模試の違い主流の模試や塾の勢力図が変わった昔の表と今の表で模試が違えば比較不能
基準の違い合格可能性80%か50%か、資料によって異なる同じ学校でも数値が数ポイント動く

ネットで見かける「30年前の偏差値表」は、この3点が明記されていないものが多いのが実情です。比較するなら、同じ模試・同じ基準の資料どうしに限るのが原則です。

データで見る30年間の中学受験の変化

📊 この章のポイント

子どもの数は減ったのに、中学受験をする子は減っていません。この章では、首都圏模試センターの公表データと人口統計をもとに、30年間で受験の「混み具合」がどう変わったのかを数字で確認します。

首都圏の中学受験者数・受験率の推移

📊 主要年の受験者数・受験率(首都圏の私立・国立中学)

首都圏の中学受験者数と受験率の推移 受験者数は30年以上「約5万人」の高水準 02万4万6万 51,00050,50051,10052,60052,40052,30052,050 17.30%17.86%18.12%18.06% 1991200720222023202420252026 第1のピーク第2のピーク過去最多推定 棒内の%は受験率(公表のある年のみ)。年は入試実施年。灰色は過去のピーク年。 出典:首都圏模試センター公表資料(2022〜2026年各年の速報)をもとに作成

※横軸は等間隔ではなく、公表値を確認できた主要年のみを並べています。

📋 数字で見るポイント

  • 2026年の受験者数は推定52,050人で前年比250人減。それでも過去4番目の多さです。
  • 受験率は18.06%で過去3番目の高さ。2024年の18.12%が過去最高です。
  • 受験者数の過去最多は2023年の52,600人で、バブル期の1991年(約51,000人)を上回りました。

出典:首都圏模試センター「2026年の首都圏私立・国立中学受験者数」速報(2026年2月19日公表、2026年10月14日参照)

子どもの数は約3割減ったのに受験者が減らない理由

🧮 出生数で見る「同学年の人数」

受験した世代生まれた年全国の出生数
30年前の受験生1983〜84年ごろ約149万〜151万人
今の受験生2013〜14年ごろ約100万〜103万人

全国の出生数で見ると、今の受験生世代は30年前の受験生世代より約3割少ない計算になります。それにもかかわらず首都圏の受験者数が5万人台を保っているのは、同じ学年の中で中学受験を選ぶ割合(受験率)が大きく上がったからです。

出典:国立社会保障・人口問題研究所「人口統計資料集」(原資料:厚生労働省「人口動態統計」)(2026年10月14日参照)。千人単位の公表値をもとに記載。

💡 元塾講師の見方:「人数」より「割合」を見てほしい

保護者の方が「受験者数は昔と同じくらいなら、難しさも同じだろう」と考えるのは自然です。ただ私は、見るべきは人数よりも割合だと考えています。

同学年の母数が減っている中で受験者数が変わらないということは、かつてなら中学受験をしなかった層の子どもも模試を受けているということです。この層の広がりが模試の母集団を変え、学校ごとの偏差値の分布にも影響します。倍率についても同じ考え方が必要で、出願倍率と実質倍率の違いは中学受験の倍率の見方で整理しています。

30年間の主な出来事を年表で確認

📊 中学受験をめぐる主な出来事(首都圏)

中学受験30年の年表 1986198919911996200220072008〜2021〜2220232026 渋谷教育学園幕張中学校が開校SAPIX(サピックス)が設立受験者数が第1のピーク(約51,000人)【約30年前】渋谷教育学園渋谷中学校が共学校として開校公立学校で完全学校週5日制が始まる受験者数が第2のピーク(約50,500人)リーマン・ショック後、受験者数は減少局面へ本郷・豊島岡女子学園が高校募集を停止受験者数が過去最多(52,600人)【現在】受験率18.06%(推定)で過去3番目の高さ (同年、順心女子学園が広尾学園へ改称し共学化)(中学からの6年一貫教育に一本化する動き) 出典:首都圏模試センター公表資料、各校公式サイト、PRESIDENT Online(2019年1月10日)ほかをもとに作成

※年表には、学校の開校・改称や受験者数のピークなど、偏差値を比べる前提が変わった出来事を並べています。受験者数のグラフと重ねて見ると、30年間の変化の流れがつかみやすくなります。

30年で偏差値が大きく変わった学校・変わらない学校

🔍 この章のポイント

親世代が受験したころは存在しなかった学校が、今では最難関クラスに名を連ねています。この章では、報道や書籍で数字が確認できた事例と、学校の成り立ちそのものが変わった事例を分けて紹介します。

偏差値が20以上上がった例:洗足学園

📈 洗足学園の偏差値の変化

時点偏差値
1992年40.5
2018年ごろ62

文春オンラインの記事(2018年7月3日)は、安浪京子氏の著書『中学受験 大逆転の志望校選び』の比較表をもとに、洗足学園の偏差値が約26年で20ポイント以上上昇したと紹介しています。同じ記事は、聖光学院(1992年時点で63.5)が今では栄光学園を上回る位置にあることにも触れています。

出典:文春オンライン(2018年7月3日)(2026年10月14日参照)。記事本文では比較に使った模試名は明記されていません。2018年時点の比較のため、現在の位置は最新の偏差値表で見てください。

開校・共学化・校名変更で台頭した学校

🏢 30年前には「今の形」で存在しなかった人気校

学校主な変化30年前の状況
渋谷教育学園幕張中学は1986年開校開校当初は千葉県立の上位校の併願先という位置づけだったと報じられています
渋谷教育学園渋谷1996年に共学の中高一貫校として開校ちょうど開校した年
広尾学園2007年に順心女子学園から改称・共学化旧校名の女子校

渋谷教育学園幕張は、2000年に東大合格者13人だったのが2018年には48人に増え、開成や桜蔭と比べて選ぶ家庭も出てきたとPRESIDENT Onlineは報じています。30年前の偏差値表に名前がない、あるいは別の名前で載っている――これが親世代の感覚とずれる大きな理由の一つです。

出典:PRESIDENT Online(2019年1月10日)、渋谷教育学園渋谷中学高等学校、広尾学園中学校・高等学校公式サイト(いずれも2026年10月14日参照)

最難関校は顔ぶれが大きく変わっていないという見方

✏️ 元早稲アカ講師の見解

洗足学園のような急上昇の例が目立つ一方、開成・桜蔭といった最難関校は、30年を通じて最上位圏にいる学校だと私は受け止めています。ただし最上位圏の中でも、聖光学院が栄光学園を上回る位置に来たように順位の入れ替わりは起きています。顔ぶれは保たれ、順番は動くのが最上位層の特徴です。最も変動が大きいのは、中堅〜上位の「第2グループ」だと考えるのが実態に近いでしょう。

理由は、改革や共学化、大学合格実績の伸びが偏差値に反映されやすいのがこの層だからです。逆に言えば、親世代が「中堅」と認識していた学校ほど、今の位置が大きく変わっている可能性が高いということです。今の各校の位置づけは中学受験の偏差値ランキング2027で模試別に確認できます。

高校募集停止が偏差値に与える影響

ℹ️ 「中学からしか入れない」学校が増えた

本郷(2021年度)や豊島岡女子学園(2022年度)のように、高校からの募集をやめて中学入試に一本化する私立校が出てきました。高校からの入口がなくなると、その学校を目指す家庭は中学受験で挑むしかありません。

こうした入口の変化は中学入試の受験者層や人数に影響しうるため、30年前の「高校からでも入れた時代」の感覚で偏差値を見ると判断を誤りやすい点に注意が必要です。

親世代の偏差値感覚が今の中学受験で通用しない理由

💬 この章のポイント

ご自身が中学受験を経験した保護者の方ほど、当時の偏差値の記憶が志望校選びの基準になりがちです。この章では、指導者の立場から「どこがずれやすいのか」と「どう読み替えればよいのか」をお伝えします。

元早稲アカ講師が考える「偏差値の物差し」がずれる仕組み

📖 指導経験から言えること

私は早稲田アカデミーで受験生を教えていたころから、偏差値は「学校の価値」ではなく「その年・その模試の集団の中での入りやすさ」を示す数字だと考えて指導してきました。この前提に立つと、30年前の数字と今の数字がずれるのは当然のことになります。

ずれ方には3つのパターンがあると考えています。①母集団が広がり、同じ学力でも偏差値の出方が変わる。②学校自体が変わり、受験生の評価が変わる。③模試の主流が変わり、そもそも物差しが別物になる。親世代の記憶にある数字は、この3つすべてで今とずれている可能性があります。

模試によって同じ学校でも偏差値が大きく違う

🆚 主な模試と受験者層のイメージ

模試主な受験者層偏差値の出方
SAPIXオープンSAPIX生中心で上位層が厚い同じ学校でも低めに出やすい
四谷大塚 合不合判定テスト四谷大塚・提携塾など幅広い層中間的
日能研 全国公開模試日能研生中心中間的
首都圏模試中堅層の受験生が多い同じ学校でも高めに出やすい

※受験者層と偏差値の出方は一般的な傾向としての目安で、学校や年度によって差の大きさは異なります。

同じ年でもこれだけ違うのですから、「30年前の四谷大塚の偏差値」と「今のSAPIXの偏差値」を比べることには意味がありません。比較したいときは、模試をそろえて同じ年度どうしで見るのが鉄則です。

30年前の偏差値表を見るときのチェックポイント

📋 古い偏差値表の確認リスト

  • 模試名が書かれているか(四谷大塚・日能研・首都圏模試など)
  • 年度が入試年か模試実施年か、はっきりしているか
  • 合格可能性の基準(80%か50%か)が明記されているか
  • 男女別・入試回(2月1日午前/午後など)の区別があるか
  • 出典が書籍・公式資料など確かなものか

どれか一つでも欠けていれば、その表は「雰囲気をつかむ参考」程度にとどめるのが安全です。

💡 塾選びも「昔の評判」で決めない

偏差値と同じく、塾の勢力図や指導スタイルも30年で大きく変わりました。保護者の方が通っていた塾が今も最適とは限りません。今の大手塾の違いは中学受験の塾選びのおすすめ基準で、家庭教師も含めた比較は学習塾・家庭教師のおすすめランキングで、それぞれ私の視点からまとめています。

30年前と比較するときの注意点

⚠️ この章のポイント

昔と今の偏差値を比べること自体は、学校の変化を知るうえで役に立ちます。ただし使い方を誤ると、お子さんの志望校選びを狭めてしまうことがあります。ここでは特に気をつけたい3点をお伝えします。

ネット上の「昔の偏差値表」は出典を確かめる

❗ 出典不明の表に注意

掲示板や個人ブログで共有されている古い偏差値表は、模試名・年度・基準が抜けていたり、記憶をもとに書かれていたりするものもあります。私が今回調べた範囲でも、模試会社が1990年代の偏差値表を体系的に一般公開している状況は確認できませんでした。数字の根拠が追えない表を、志望校判断の材料にしないことをおすすめします。

偏差値の上下は学校の良し悪しではない

📉 「偏差値が下がった=悪い学校」ではない

偏差値が下がった学校は、教育の質が落ちたとは限りません。人気校の新設や共学化で受験生が分散したり、入試日程や入試方式を変えたりしただけで、数値は動きます。

反対に、偏差値が上がった学校がお子さんにとって合う学校とは限りません。偏差値はあくまで「入りやすさ」の目安であり、校風や通学時間、カリキュラムとの相性は別に確かめる必要があります。

親の受験経験を子どもに当てはめすぎない

✏️ 指導者として伝えたいこと

受験を経験した保護者の方の知識は、子どもにとって大きな支えになります。一方で、「自分のころは偏差値50で入れたのに」という言葉は、今の子どもにとって励ましになりにくいと私は考えています。母集団も学校も違う中で同じ数字を求めると、子どもは努力が正当に評価されていないと感じやすいからです。

昔の数字は「学校がどう変わってきたか」を知る材料として使い、お子さんの評価は今の模試の数字で行う。この切り分けが、親子で受験を乗り切るうえで大切だと考えます。

📝 進路選択についての注記

本記事の情報はあくまで一般的な傾向に基づくものです。最終的な進路・教育の選択は、お子様・ご本人と保護者が十分に情報を収集・比較検討したうえで行ってください。

中学受験の偏差値と30年前の比較に関するよくある質問

❓ この章のポイント

30年前との比較について、保護者の方から寄せられやすい疑問をまとめました。気になる質問から読んでみてください。

30年前と比べて中学受験は難しくなったのですか?

❓ Q&A

Q. 30年前と比べて中学受験は難しくなったのですか?

A. 首都圏の受験者数は2026年が推定52,050人で、1991年の第1のピーク(約51,000人)と同水準です。一方で子どもの数は大きく減っているため、受験率は18.06%と過去3番目の高さです。同学年の中で受験に挑む割合が高まり、上位校を中心に競争は厳しくなっていると私は考えます。

親が昔受けた学校の偏差値が下がっていたら、避けたほうがよいですか?

❓ Q&A

Q. 親が昔受けた学校の偏差値が下がっていたら、避けたほうがよいですか?

A. 偏差値の上下だけで判断する必要はありません。偏差値は模試の受験者集団の中での入りやすさを示す相対値で、教育内容の良し悪しを直接示すものではないからです。説明会や授業見学で今の校風・カリキュラムを確かめてから判断することをおすすめします。

30年前の中学受験の偏差値表はどこで見られますか?

❓ Q&A

Q. 30年前の中学受験の偏差値表はどこで見られますか?

A. 模試会社が1990年代の偏差値表を体系的に一般公開している状況は、調査の範囲では確認できませんでした。書籍や雑誌記事に掲載された比較表が手がかりになりますが、模試名・年度・合格可能性の基準(80%か50%か)が明記されているかを必ず確認してください。

首都圏で中学受験をする小学6年生はどれくらいいますか?

❓ Q&A

Q. 首都圏で中学受験をする小学6年生はどれくらいいますか?

A. 首都圏模試センターの推定では、2026年の首都圏の私立・国立中学受験者数は52,050人、受験率は18.06%です。おおむね小6の5〜6人に1人が受験している計算になります。

昔の四谷大塚の偏差値と今のSAPIXの偏差値は比べられますか?

❓ Q&A

Q. 昔の四谷大塚の偏差値と今のSAPIXの偏差値は比べられますか?

A. 比べられません。偏差値は模試ごとの受験者集団で決まるため、模試が違えば同じ学校でも数値は大きく変わります。さらに年代が違えば受験者層も変わるので、模試と年度をそろえた比較だけが意味を持ちます。

親世代の偏差値50は、今の偏差値でいくつに相当しますか?

❓ Q&A

Q. 親世代の偏差値50は、今の偏差値でいくつに相当しますか?

A. 換算する方法はありません。30年前と今では模試の受験者集団が異なり、同じ子どもが両方の時代の模試を受けたデータも存在しないためです。親世代の数字は学校の変化を知る参考にとどめ、お子さんの位置は今の模試で判断してください。

同じ理由で、中学受験と高校受験の偏差値も単純には比べられません。詳しくは中学受験と高校受験の偏差値の違いで解説しています。

今から中学受験を考える家庭が最初にやるべきこと

🧭 この章のポイント

30年前との違いがわかったら、次は「今のわが家」の判断材料をそろえる段階です。昔の数字に振り回されず、現在地から志望校を考えるための手順を紹介します。

今の偏差値で現在地と志望校を見直す3ステップ

🔢 志望校を見直す手順

① 最新の模試を受けて現在地を知る
通っている塾の模試、または外部の公開模試を受け、今の母集団の中での位置を確認します。
② 同じ模試の偏差値表で志望校を並べる
昔の記憶や別の模試の数字は混ぜず、受けた模試の最新の偏差値表だけで学校を比べます。
③ 説明会・過去問で「今の学校」を確かめる
校風やカリキュラム、出題傾向は30年で大きく変わっています。親の記憶ではなく、今の学校の姿を見て判断します。

学年ごとにいつ何をすればよいかは、中学受験の学年別ロードマップで全体像を確認できます。

塾以外の選択肢も含めて学習手段を比較する

🔍 学習手段の選択肢は30年前より広い

30年前は「集団塾に通う」以外の選択肢が限られていましたが、今は映像授業や個別指導、家庭教師などを組み合わせる家庭も増えています。費用や目的に合わせて比べてみてください。

💡 元塾講師から最初の一歩の提案

私がおすすめしたい最初の一歩は、保護者の方が「自分の受験期の偏差値表」をいったん忘れ、お子さんと一緒に今の学校の説明会へ足を運ぶことです。昔の印象と今の学校の姿の違いを親子で確かめることが、偏差値に振り回されない志望校選びにつながると考えています。

まとめ:中学受験の偏差値は30年前と今で単純比較できない

🎯 この記事のまとめ

  • 偏差値は模試の受験者集団で決まる相対値で、30年前と今の数字はそのまま比べられない
  • 首都圏の受験者数は2026年に推定52,050人と、30年以上5万人前後の高水準を維持
  • 子どもの数が約3割減った中で受験率は18.06%に上昇し、受験の裾野が広がった
  • 洗足学園のように偏差値が20ポイント以上上がった学校や、開校・共学化で台頭した学校がある
  • 志望校選びは「今の模試」と「今の学校の姿」で判断するのが基本

✅ 昔の偏差値を参考にしてよい人

  • 学校が30年でどう変わったかを知りたい
  • 模試名・年度が明記された資料を使える
  • 最終判断は最新の模試と説明会で行うつもりがある

❌ 昔の偏差値を判断材料にしないほうがよい人

  • 自分の受験期の偏差値で今の志望校を決めようとしている
  • 出典のわからない古い表をもとに考えている
  • お子さんの成績を当時の数字と比べてしまいがち

🎓 著者プロフィール

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kou|教育系Webライター・プロ家庭教師(フリーランス)

中学時代に早稲田アカデミーに通い、慶應義塾高校に合格。慶應義塾大学経済学部卒業。在学中は早稲田アカデミーで多数の受験生を指導。指導歴は10年を超え、中学受験・高校受験・大学受験のほか、中高一貫校生・浪人生・不登校・発達障害のあるお子さんの指導経験があります。

この記事を書く資格がある理由:大手進学塾で講師として受験生と保護者に偏差値の読み方を伝えてきた経験と、現在もプロ家庭教師として中学受験生を指導している立場から、数字の背景にある仕組みを解説できるためです。

いかなる教育機関にも忖度せず、実体験と一次情報に基づいて、メリットだけでなくデメリットも誠実にお伝えすることを方針としています。

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📚 調査概要

  • 調査対象:首都圏の私立・国立中学受験の受験者数・受験率の推移、30年前と現在の学校別偏差値の変化、主な学校の沿革
  • 調査方法:公的統計・模試運営会社の公表資料の調査/報道記事・書籍情報の調査/著者の指導経験に基づく考察
  • 調査実施日:2026年10月14日
  • 情報の限界:著者は30年前の中学受験を受験生・講師として経験していません。1990年代の学校別偏差値は、模試会社による体系的な公開資料を確認できなかったため、報道で確認できた事例のみを掲載しています。1995〜96年単年の受験者数・受験率も公表資料で確認できなかったため掲載していません。
  • 利益相反の有無:本記事で紹介する学校・塾・模試会社との利害関係はありません。

🏷️ 記事情報

公開日:2026年10月14日/最終更新日:2026年10月14日
※情報変更があった場合は随時更新します。