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🎓 この記事を書いた人

kou|教育系Webライター・プロ家庭教師(指導歴10年超)
慶應義塾高等学校・慶應義塾大学経済学部卒。在学中は早稲田アカデミーで多数の受験生を指導。中学受験から大学受験まで国語を含む指導経験があります。
公開日:2026年10月24日/最終更新日:2026年10月24日
※情報変更があった場合は随時更新します。
🎯 結論
結論:大学受験のことわざ・慣用句は、一覧を丸暗記するより「意味の言い換え」と「誤用との区別」で覚えるほうが得点につながります。共通テストに単独の大問はありませんが、小説や評論の語句問題、私大の知識問題、小論文での使い方まで影響する「読解の土台」です。
📋 この記事でわかること
- 大学受験でことわざ・慣用句がどんな形で問われるのか
- 定番のことわざ約45語・慣用句約45語の意味と覚え方
- 本来の意味と逆に使われやすい「誤用注意」の表現
- 類義・対義のペアで一気に整理するコツ
- どの受験生がどこまで時間をかけるべきか
💬 なぜこの記事を書いたのか
「ことわざは小学生の頃に覚えたから大丈夫」と考えている受験生は少なくありません。ところが私がこれまで大学受験生を指導してきた中では、意味は何となく言えるのに、選択肢で別の言葉に言い換えられた途端に迷うケースを何度も見てきました。
この記事では、指導経験から「ここで点を落としやすい」と感じてきたポイントを軸に、一覧と覚え方をまとめています。語の意味は一般的な国語辞典の語義に沿って記述しており、出題頻度についての公的な統計は存在しないため、頻度の断定はしていません。
大学受験で問われることわざ・慣用句とは
🔍 この章のポイント
そもそも「ことわざ」と「慣用句」は何が違うのでしょうか。この章では両者と故事成語の違いを整理したうえで、大学入試でどのような形で問われるのかを確認します。
ことわざ・慣用句・故事成語の違いとは
📌 3つの違いを一言で
ことわざは教訓や生活の知恵を短く言い表した言葉、慣用句は二つ以上の語が結びついて元の語とは別の意味を表す決まった言い回し、故事成語は中国の古典などの故事に由来する言葉です。
| 種類 | 特徴 | 例 |
|---|---|---|
| ことわざ | それだけで一つの教訓・判断になる | 急がば回れ/石の上にも三年 |
| 慣用句 | 文の一部として使い、述語になることが多い | 手を焼く/目に余る |
| 故事成語 | 由来となる話(故事)がある | 他山の石/蛇足 |
※境界があいまいな語もあり、辞書や問題集によって分類が異なる場合があります。
大学入試での出題形式と共通テストの位置づけ
📊 主な出題形式
| 試験 | 問われ方 | 対策の重み |
|---|---|---|
| 共通テスト | 単独の大問はなし。小説・評論の中で語句の意味を問う設問が出ることがある | 読解の土台として必要 |
| 私立大学 | 語句の意味・空欄補充・正しい用法の選択などの小問が出る大学・学部がある | 過去問で出題を確認した大学は重点対策 |
| 国公立二次 | 記述の中で語句の理解が前提になる | 読解・記述の精度に影響 |
| 小論文・面接 | 直接は問われないが、誤用は印象を下げる | 使うなら正確に |
ℹ️ 共通テスト国語の基本構成
共通テストの国語は、2025年度入試から試験時間90分・200点満点となり、近代以降の文章(現代文)110点、古文45点、漢文45点で構成されています(大学入試センター)。ことわざ・慣用句の配点が独立して設けられているわけではありません。
センター試験の小説では、語句の意味を問う設問が定番でした。共通テストでも語句の理解を前提とする設問はありますが、出題の有無や形は年度によって異なります。いずれにしても問われるのは「辞書的な意味」であり、本文の文脈に引きずられて選ぶと外す、という点は変わらないと私は考えています。
受験科目全体の組み立てを確認したい人は、共通テストの科目と配点の一覧もあわせてご覧ください。
📝 ご注意
本記事の情報はあくまで一般的な傾向に基づくものです。出題の有無や形式は大学・学部・年度によって異なります。最終的な進路・教育の選択は、お子様・ご本人と保護者が十分に情報を収集・比較検討したうえで行ってください。
大学受験で押さえたいことわざ一覧
🔍 この章のポイント
ことわざは「どんな場面で使う言葉か」をテーマごとにまとめると記憶に残りやすくなります。ここでは入試問題や問題集で繰り返し扱われる定番のことわざを4つのテーマに分け、意味と注意点を一覧にしました。
努力・忍耐・慎重さを表すことわざ
📋 努力・忍耐・慎重さ
| ことわざ | 意味 | メモ |
|---|---|---|
| 石の上にも三年 | 辛抱強く続ければ、いつかは報われる | 「三年」は長い期間のたとえ |
| 雨垂れ石を穿つ(うがつ) | 小さな力でも根気よく続ければ大きな成果になる | 「穿つ」の読みも問われる |
| 千里の道も一歩から | 大きな事業も手近なことから始まる | ― |
| 塵も積もれば山となる | わずかなものでも積み重なれば大きくなる | ― |
| 急がば回れ | 危険な近道より、確実な遠回りのほうが結局早い | 対義:善は急げ |
| 急いては事を仕損じる | あせると失敗しやすい | 「せいては」と読む |
| 石橋を叩いて渡る | 非常に用心深く物事を行う | 慎重すぎる人への皮肉にも使う |
| 転ばぬ先の杖 | 失敗しないように前もって用心する | 類義:備えあれば憂いなし |
| 果報は寝て待て | 幸運は人の力ではどうにもならないので、あせらず待つのがよい | 「怠けてよい」の意味ではない |
| 好きこそものの上手なれ | 好きなことは熱心に取り組むので上達する | 対義:下手の横好き |
人間関係・処世術を表すことわざ
📋 人間関係・処世術
| ことわざ | 意味 | メモ |
|---|---|---|
| 情けは人のためならず | 人に親切にすれば、巡り巡って自分によい報いがある | 誤用注意(後述) |
| 魚心あれば水心 | 相手が好意を示せば、こちらも好意で応じる気になる | ― |
| 郷に入っては郷に従え | その土地や集団では、そこの習慣に従うのがよい | ― |
| 出る杭は打たれる | 目立つ人は人から憎まれたり邪魔されたりしやすい | ― |
| 李下に冠を正さず(りかに) | 疑われるような行いは避けるべきだ | 類義:瓜田に履を納れず |
| 君子危うきに近寄らず | 賢い人は危険なことに初めから近づかない | 対義:虎穴に入らずんば虎子を得ず |
| 人のふり見て我がふり直せ | 他人の行いを見て、自分の行いを反省し改める | ― |
| 三人寄れば文殊の知恵 | 凡人でも三人集まって相談すれば、よい知恵が出る | ― |
| 能ある鷹は爪を隠す | 実力のある者は、それをむやみにひけらかさない | ― |
| 一寸の虫にも五分の魂 | 小さく弱い者にも意地や考えがあり、侮ってはいけない | ― |
| 渡る世間に鬼はない | 世の中には情け深い人も必ずいる | 対義:人を見たら泥棒と思え |
失敗・戒め・欲張りを表すことわざ
📋 失敗・戒め・欲張り
| ことわざ | 意味 | メモ |
|---|---|---|
| 猿も木から落ちる | その道の名人でも失敗することがある | 類義:弘法にも筆の誤り/河童の川流れ |
| 覆水盆に返らず | 一度してしまったことは取り返しがつかない | ― |
| 後悔先に立たず | 済んだことを後で悔やんでもどうにもならない | ― |
| 二兎を追う者は一兎をも得ず | 同時に二つを狙うと、どちらも得られない | 類義:虻蜂取らず |
| 生兵法は大怪我のもと(なまびょうほう) | 中途半端な知識や技術に頼ると大失敗する | ― |
| 濡れ手で粟(あわ) | 苦労せずに多くの利益を得る | よい意味では使いにくい |
| 犬も歩けば棒に当たる | 出しゃばると思わぬ災難にあう。転じて、何かをしていると思わぬ幸運にあう | 二つの意味がある |
| 紺屋の白袴(こうやのしろばかま) | 他人のことに忙しく、自分のことに手が回らない | 類義:医者の不養生 |
| 灯台下暗し | 身近なことはかえって気づきにくい | 「灯台」は昔の照明器具 |
| 船頭多くして船山に上る | 指図する人が多いと、物事がとんでもない方向に進む | ― |
| 二度あることは三度ある | 同じようなことが二度あれば、もう一度起こりやすい | 対義:三度目の正直 |
価値・比較・効き目のなさを表すことわざ
📋 価値・比較・効き目のなさ
| ことわざ | 意味 | メモ |
|---|---|---|
| 猫に小判 | 価値のわからない者に貴重なものを与えても無駄 | 類義:豚に真珠 |
| 馬の耳に念仏 | いくら言い聞かせても効き目がない | 類義:馬耳東風 |
| 糠に釘(ぬかにくぎ) | 手応えや効き目がまったくない | 類義:暖簾に腕押し/豆腐にかすがい |
| 焼け石に水 | 努力や援助がわずかで、ほとんど効果がない | ― |
| 月とすっぽん | 二つのものの差が非常に大きい | 類義:提灯に釣鐘 |
| 腐っても鯛 | 優れたものは落ちぶれても価値を失わない | ― |
| 枯れ木も山の賑わい | つまらないものでも、ないよりはまし | 自分側の謙遜に使う(後述) |
| 立て板に水 | よどみなく、すらすらと話す | ― |
| 青は藍より出でて藍より青し | 弟子が師より優れるようになる | 故事成語「出藍の誉れ」 |
| 瓢箪から駒(ひょうたんからこま) | 冗談で言ったことが本当になる。意外なところから意外なものが出る | ― |
| 住めば都 | どんな場所でも、住み慣れればよいところに思える | ― |
💡 一覧を見るときのひと工夫
私が生徒によく勧めていたのは、意味を覚える前に「その言葉は褒めているのか、戒めているのか」というプラス・マイナスの向きを先に決めることです。たとえば「濡れ手で粟」は楽に儲けることへの皮肉を含むので、努力をたたえる文脈の選択肢には入りません。向きを決めるだけで、選択肢の半分ほどを落とせる問題は意外に多いと感じています。
四字熟語もあわせて整理したい人は、大学受験の四字熟語と出題傾向の記事が役立ちます。
大学受験で押さえたい慣用句一覧
🔍 この章のポイント
慣用句は「目」「手」「腹」など体の部位を使ったものが多く、部位ごとにまとめると覚えやすくなります。評論・小説の本文にも自然に出てくるため、読解で意味を即座に判断できるかが勝負です。
顔・目・鼻・口・耳を使う慣用句
📋 顔まわりの慣用句
| 慣用句 | 意味 |
|---|---|
| 顔が広い | 付き合いが広く、知り合いが多い |
| 顔に泥を塗る | 名誉を傷つけ、恥をかかせる |
| 頭が上がらない | 引け目があって、対等に振る舞えない |
| 目から鱗が落ちる | 何かをきっかけに、急に物事の本質がわかるようになる |
| 目に余る | 程度がひどくて、黙って見ていられない |
| 目を細める | うれしさやかわいさで、ほほえみを浮かべる |
| 目から鼻へ抜ける | 頭の働きがよく、抜け目がない |
| 鼻にかける | 得意になって自慢する |
| 鼻につく | 飽きて嫌になる。言動がうっとうしく感じられる |
| 口が重い | 口数が少ない |
| 耳が痛い | 自分の弱点を指摘され、聞くのがつらい |
| 耳を疑う | 聞いたことが信じられない |
| 舌を巻く | あまりの見事さに、ひどく感心する |
| 歯に衣着せぬ(きぬきせぬ) | 遠慮せず、思ったことを率直に言う |
手・足・腹・胸・肩などを使う慣用句
📋 体の部位の慣用句
| 慣用句 | 意味 |
|---|---|
| 手を焼く | 扱いに困り、てこずる |
| 手に余る | 自分の能力では処理しきれない |
| 手をこまねく(拱く) | 何もせずに、ただ傍観している |
| 手塩にかける | 自ら世話をして、大切に育てる |
| 足が出る | 予算や収入を超えて赤字になる |
| 二の足を踏む | 思い切れずに、ためらう |
| 足を洗う | よくない仕事や生活をやめる |
| 腹を割る | 本心を隠さず打ち明ける |
| 腹に据えかねる | 怒りを我慢できない |
| 胸を借りる | 実力が上の相手に、練習の相手をしてもらう |
| 胸がすく | 気持ちがすっきりする |
| 肩を持つ | 一方の味方をする |
| 肩で風を切る | 得意そうに、威勢よく振る舞う |
| 骨が折れる | 苦労が多く、大変である |
| 首を長くする | 今か今かと待ちわびる |
動物・道具・その他の慣用句
📋 動物・道具・その他
| 慣用句 | 意味 |
|---|---|
| 猫の額 | 場所が非常に狭い |
| 鶴の一声 | 有力者の一言で物事が決まる |
| 油を売る | 無駄話などをして仕事を怠ける |
| 白羽の矢が立つ | 多くの中から特に選ばれる |
| 一目置く | 相手が優れていると認め、敬意を払う |
| 横車を押す | 道理に合わないことを無理に押し通す |
| 釘を刺す | 後で問題にならないよう、あらかじめ念を押す |
| 匙を投げる | 見込みがないとあきらめる |
| 水を差す | うまくいっている物事に横から邪魔をする |
| 板につく | 経験を積んで、仕事や役柄がよく似合うようになる |
| 棚に上げる | 自分に都合の悪いことには触れずにおく |
| 太鼓判を押す | 間違いないと保証する |
| 襟を正す | 気持ちを引き締め、態度を改める |
| お茶を濁す | いいかげんにその場をごまかす |
| 二つ返事 | ためらわず快く引き受ける |
📖 由来を知ると忘れにくい
意味が抽象的で覚えにくい語ほど、由来とセットにすると定着しやすいと感じています。
- 手をこまねく:「拱く」は腕組みをすること。腕を組んだまま動かない姿から「傍観する」の意味になります。
- 白羽の矢が立つ:神が人身御供に望む少女の家に白羽の矢を立てたという言い伝えに由来し、本来は「犠牲者として選ばれる」意味でした。今は「多くの中から選ばれる」の意で広く使われます。
- 他山の石:中国の古典『詩経』に由来し、よその山の粗悪な石でも自分の玉を磨く役に立つ、というたとえです。だから「お手本」ではなく「反面教師」に近い意味になります。
✏️ 慣用句は「主語」とセットで覚える
慣用句で迷う生徒の多くは、「誰が・何に対して」使う言葉かを意識していません。「胸を借りる」は格下の側が使う言葉、「一目置く」は相手を認める側の言葉です。立場を取り違えると、意味が合っていても用法問題で誤答を選んでしまいます。
慣用句の出題形式をさらに詳しく知りたい人は慣用句が大学受験でどこまで必要かを解説した記事を、基礎から確認したい人は高校受験レベルの慣用句一覧をご覧ください。
意味を取り違えやすいことわざ・慣用句
🔍 この章のポイント
「普段使っている意味」が、実は辞書の意味と逆だったという言葉があります。文化庁の国語に関する世論調査でも、言葉の意味の理解や言い方の揺れは繰り返し調査の対象になっています。入試の選択肢では、この「よくある誤解」がそのまま誤答として並ぶことがあると考えてください。
本来と逆の意味で使われがちな表現
⚠️ 意味の取り違えに注意
| 表現 | 本来の意味 | よくある誤解 |
|---|---|---|
| 情けは人のためならず | 人に親切にすれば、巡り巡って自分に返ってくる | 情けをかけるのは本人のためにならない |
| 役不足 | 本人の力量に比べて役目が軽すぎる | 役目に対して力量が足りない(それは「力不足」) |
| 気が置けない | 遠慮がいらず、気楽に付き合える | 油断できない、気を許せない |
| 流れに棹さす(さおさす) | 時流に乗って勢いをつける | 時流に逆らう |
| 檄を飛ばす(げきを) | 自分の主張を広く知らせ、人々に行動を促す | 元気のない人を叱って励ます |
| 煮詰まる | 議論が出尽くし、結論が出る段階に近づく | 行き詰まって結論が出ない |
| 他山の石 | 他人のよくない言行も、自分を磨く助けになる | 見習うべき立派な手本 |
| 枯れ木も山の賑わい | つまらないものでもないよりはまし(自分側を謙遜して使う) | 人が集まってにぎやかになる、と他人に使う |
※「檄を飛ばす」「煮詰まる」などは、辞書によっては新しい意味を併記しているものもあります。入試では本来の意味で判断するのが安全です。
言い間違えやすい慣用句(汚名挽回など)
❗ 混同による言い間違い
| 本来の形 | よくある言い間違い | 混同の原因 |
|---|---|---|
| 汚名返上/名誉挽回 | 汚名挽回 | 二つの表現が混ざった形 |
| 的を射る | 的を得る | 「当を得る」との混同 |
| 取り付く島もない | 取り付く暇もない | 音の近さ |
| 怒り心頭に発する | 怒り心頭に達する | 「頂点に達する」との混同 |
| 二の舞を演じる | 二の舞を踏む | 「二の足を踏む」との混同 |
| 押しも押されもせぬ | 押しも押されぬ | 「押すに押されぬ」との混同 |
※「的を得る」「二の舞を踏む」は、一部の辞書で許容する記述もあります。ただし入試の答案では、本来の形で書くのが安全です。
📋 例題で確認(筆者作成)
問:「彼とは気が置けない仲だ」の意味として最も適当なものを選びなさい。
- 油断できない間柄
- 遠慮なく打ち解けられる間柄
- 互いに気を遣い合う間柄
- 一定の距離を保つ間柄
正解:2。1は世間でよく見られる誤解そのもので、意味を「何となく」で覚えている人ほど選びやすい誤答です。3・4は「置く」という語感から連想させる誤答として作っています。
💬 誤用こそ「得点源」になる理由
選択肢を作る側の立場で考えると、もっともらしい誤答を作るいちばん簡単な方法は「世間でよく誤解されている意味」をそのまま置くことだと私は考えています。つまり、誤用を知っている人は誤答を見抜けるのに対して、知らない人はむしろ自信をもって誤答を選んでしまいます。
小論文でも同じで、誤用は内容以前の減点理由になりかねません。答案の型を確認したい人は大学受験の小論文の書き方も参考にしてください。
類義・対義のペアで整理すると覚えやすい
🔍 この章のポイント
「意味が反対のものを選べ」「同じ意味のものを選べ」という形式は、私大の知識問題で見られる定番の問い方です。一語ずつ覚えるより、ペアやグループにすると覚える量が減り、判断も速くなります。
意味が反対になることわざの対義ペア
📊 対義ペアのことわざ早見図
左右を隠して、片方から反対側を言えるか試すと、そのまま暗記チェックに使えます。
意味が近いことわざの類義グループ
🆚 類義グループ一覧
| 共通する意味 | グループ |
|---|---|
| 名人も失敗する | 猿も木から落ちる/弘法にも筆の誤り/河童の川流れ/上手の手から水が漏る |
| 手応え・効き目がない | 糠に釘/暖簾に腕押し/豆腐にかすがい/馬の耳に念仏 |
| 価値がわからない者には無駄 | 猫に小判/豚に真珠 |
| 差が非常に大きい | 月とすっぽん/提灯に釣鐘/雲泥の差 |
| 欲張ると失敗する | 二兎を追う者は一兎をも得ず/虻蜂取らず |
| 前もって用心する | 転ばぬ先の杖/石橋を叩いて渡る/備えあれば憂いなし |
| 疑われる行いを避ける | 李下に冠を正さず/瓜田に履を納れず(かでんにくつをいれず) |
| 専門家が自分のことをおろそかにする | 紺屋の白袴/医者の不養生 |
元塾講師が勧める覚え方と注意点
🔍 この章のポイント
一覧を何周も眺めているのに、問題になると解けない。そんな経験はありませんか。この章では、私の指導経験から見えた「伸びない覚え方」と、今日から始められる手順を紹介します。
一覧の丸暗記だけでは伸びにくい理由
🗣️ 指導現場で見てきたつまずき
大学受験の語句問題では、意味が一覧と同じ言葉で書かれていることはまずありません。「手をこまねく」が「事態を前に有効な手を打たずにいる」のように言い換えられると、一覧の文言だけを覚えた生徒は手が止まります。
私が指導で重視してきたのは、意味を自分の言葉で20字前後に言い換えられるかという基準です。言い換えられる語は選択肢の表現が変わっても対応でき、言い換えられない語は「知っているつもり」の段階だと判断していました。
今日からできることわざ・慣用句の覚え方3ステップ
🔰 覚え方の3ステップ
一覧の意味を隠し、20字前後で説明できるかを確認します。言えなかった語にだけ印をつけます。
褒め言葉か戒めか、誰が誰に使う言葉かをメモし、短い例文を一つ作ります。
問題集や過去問、現代文の本文で出会った語を印の語と照らし合わせ、間違えた語だけを「誤答ノート」に移します。
💡 語彙は読解の中で増やす
ことわざ・慣用句だけを単独で詰め込むより、現代文の学習の中で出会った語を拾うほうが、文脈と一緒に記憶に残ると私は考えています。高1・高2で基礎から学び直したい人はスタサプ高校講座の実態が参考になります。
受験学年で現代文の読み方から固めたい人はスタサプ大学受験講座の評判と注意点が参考になります。
国語以外も含めた学年ごとの全体計画は、高1〜高3の大学受験ロードマップで確認できます。
時間をかけすぎないほうがよい人の注意点
⚠️ 優先度を見誤らないために
- 共通テストのみで国語を使う人:独立した配点はないため、読解演習を優先し、一覧は出てきた語の確認用にとどめるのが効率的です。
- 国語を受験に使わない人:小論文や面接で誤用しない程度に、誤用注意の表を一度確認すれば十分です。
- 私大の過去問で知識問題が毎年出る人:逆に、一覧と誤用表を確実に仕上げる価値があります。
どの大学で語句の知識問題が出るかは年度によって変わるため、必ず志望校の過去問で確認してください。
大学受験のことわざ・慣用句に関するよくある質問
❓ よくある疑問をまとめました
受験生や保護者の方から寄せられやすい疑問に、一問一答でお答えします。志望校の状況によって答えが変わる部分は、その旨を明記しています。
大学受験の共通テストでことわざは出ますか?
❓ Q&A
A. 共通テストの国語に、ことわざや慣用句だけを問う大問はありません。ただし、小説や評論の中で語句の意味を問う設問が出ることがあり、文章中のことわざ・慣用句の意味を知らないと本文の読み取りでつまずくことがあります。
大学受験で覚えるべきことわざ・慣用句は何語くらいですか?
❓ Q&A
A. 公的に決められた語数はありません。私の考える目安は、本記事の一覧程度の定番語を意味と使い方まで確実にしたうえで、志望校の過去問や問題集で出会った語を足していくことです。語数を増やすより、意味を自分の言葉で言い換えられる精度を優先してください。
問題集選びに迷う場合は大学受験の国語問題集の選び方も参考にしてください。
高校受験で覚えたことわざ・慣用句だけで大学受験は足りますか?
❓ Q&A
A. 土台としては十分役立ちますが、大学受験では意味を「選択肢の言い換え」で見抜く力や、本来の意味と誤用を区別する力が求められます。高校受験の知識を、誤用例と類義・対義の整理で一段深めるのが効率的です。
ことわざ・慣用句・故事成語の違いは何ですか?
❓ Q&A
A. ことわざは教訓や生活の知恵を短く言い表した言葉、慣用句は二語以上が結びついて元の語とは別の意味を表す決まった言い回し、故事成語は中国の古典などの故事に由来する言葉です。入試ではまとめて「語句の知識」として問われることが多いです。
小論文でことわざを使ってもいいですか?
❓ Q&A
A. 使うこと自体は問題ありませんが、意味を取り違えると内容以前に減点の対象になりかねません。また、書き出しをことわざで飾るだけでは論証の中身が増えないため、使うなら意味に確信がある語に限り、主張の補強として一度使う程度にとどめるのが無難です。
ことわざ・慣用句の勉強はいつから始めればいいですか?
❓ Q&A
A. 高1・高2のうちは、現代文の読解や問題集で出会った語をその都度確認する形で十分です。高3では、志望校の過去問で語句の知識問題が出るかを確認し、出る大学を受ける人だけ一覧で集中的に仕上げるのが効率的です。
映像授業を中心に自分で進める場合の注意点は、スタサプだけで大学受験に挑めるかの検証記事にまとめています。
まとめ:大学受験のことわざ・慣用句一覧は意味の言い換えで覚える
🎯 この記事のまとめ
- 共通テストに単独の大問はないが、語句の意味は小説・評論の読解と私大の知識問題で問われる
- 一覧は「テーマ別」「体の部位別」に整理すると覚えやすい
- 「情けは人のためならず」「役不足」などの誤用は誤答選択肢になりやすい
- 対義ペア・類義グループでまとめると覚える量が減る
- 覚えた基準は「意味を自分の言葉で言い換えられるか」
✅ この覚え方が合う人
- 私大の過去問で語句の知識問題が出ている人
- 現代文の選択肢で、語句の意味を取り違えて失点した経験がある人
- 小論文や面接で言葉の使い方に自信を持ちたい人
❌ 優先度を下げてよい人
- 国語を共通テストだけで使い、読解の基礎がまだ固まっていない人(先に読解演習を)
- 国語を受験科目に使わない人(誤用表の確認だけで十分)
🧭 次の一歩
まずは本記事の誤用注意の表を隠して、本来の意味を言えるか試してみてください。言えなかった語から覚え始めるのが、最も無駄のない第一歩です。そのうえで、志望校の過去問に語句の知識問題があるかを確認しましょう。
🎓 著者プロフィール

kou|教育系Webライター・プロ家庭教師(フリーランス)
中学時代に早稲田アカデミーに通い、慶應義塾高等学校に合格。慶應義塾大学経済学部卒業。在学中は早稲田アカデミーで多数の受験生を指導し、指導歴は10年を超えます。中学受験・高校受験・大学受験・中高一貫校・浪人生・不登校・発達障害のお子さまの指導経験があります。
この記事を書く理由:国語を含む受験指導の中で、語句の意味の取り違えによる失点を数多く見てきました。その経験から、一覧だけで終わらない「点につながる覚え方」を、どの教育機関にも偏らない立場でお伝えしています。
📝 調査概要
- 調査対象:大学受験で扱われる代表的なことわざ・慣用句の意味と用法、共通テスト国語の構成
- 調査方法:公的機関の公式サイト調査/国語辞典による語義確認/著者の指導経験に基づく知見
- 調査実施日:2026年10月24日
- 情報の限界:ことわざ・慣用句の大学別・年度別の出題頻度について、公的な統計は確認できませんでした。そのため本記事では頻度の数値を示していません。また、語の意味は辞書によって記述や新しい用法の扱いが異なる場合があります。
- 利益相反の有無:本記事にアフィリエイト広告はなく、特定の教材・サービスから対価を受けていません。
📚 参考文献・引用元
- 独立行政法人大学入試センター「大学入学共通テスト」(参照日:2026年10月24日)
- 文化庁「国語に関する世論調査」(参照日:2026年10月24日)
🏷️ 記事情報
公開日:2026年10月24日/最終更新日:2026年10月24日
※情報変更があった場合は随時更新します。

