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本記事には広告(アフィリエイトリンク)が含まれます。収益は当サイトの運営に充てられますが、これにより記事の内容・評価の公正性が損なわれることはありません。メリット・デメリットともに公正に情報提供しています。PR表記の考え方は消費者庁・景品表示法のページに準拠しています。
✏️ この記事を書いた人
🎯 結論から先にお伝えします
結論:スタサプ大学受験講座は「講義の質と価格」では他の追随を許さない一方、「管理・添削・質問対応」は自分で埋める前提のサービスです。年21,780円で7教科26科目・約4万本の講義が見放題という条件は、年間数十万円かかる予備校と比べれば圧倒的に安い。ただし安さの理由は、対面指導にかかるコストをすべて省いているからです。
この記事では、公式サイトに載っている合格者の声を「どう読むべきか」まで踏み込んで検証します。私は特定の教育機関に忖度せず、良い点も弱い点も同じ熱量で書きます。
📋 この記事を読むと解決すること
- スタサプ大学受験講座の料金は本当に「安い」のか、総額でいくらかかるのか
- 公式サイトの合格実績・合格者の声は、どこまで信用してよいのか
- 2026年7月時点で「まだ提供されていない講座」は何か
- 塾・予備校と比べて決定的に足りない機能は何か
- 14日間無料体験の落とし穴と、解約・返金の実際の条件
読み終えるころには、「自分(あるいはお子さん)がスタサプで伸びるタイプかどうか」を自分の言葉で判断できるようになるはずです。
📝 情報の取り扱いについて
本記事は公式サイト・公的統計などの一次情報の調査と、私自身の指導経験にもとづいて執筆しています(調査方法と情報の限界は記事末尾に記載しています)。本記事の情報はあくまで一般的な傾向に基づくものです。最終的な進路・教育の選択は、お子様・ご本人と保護者が十分に情報を収集・比較検討したうえで行ってください。
スタサプ大学受験講座とは?
🔰 この章でわかること
「スタサプ」という名前は知っていても、大学受験講座が具体的に何を提供しているのかまで説明できる受験生は多くありません。まずは料金・講座量・レベル設定という骨格を押さえます。ここを理解しておかないと、口コミを読んでも自分に当てはまるかどうか判断できないからです。
スタサプ大学受験講座とは、定額で全学年・全科目が見放題のオンライン講座
📌 サービスの定義
スタディサプリ大学受験講座とは、株式会社リクルートが運営する、月額定額制のオンライン映像学習サービスです。ベーシックコースを契約すると、7教科26科目・約4万本の講義動画がすべて見放題になります。校舎に通う必要はなく、Webブラウザまたはスマートフォンアプリで受講します。
先に前提を1つ。本記事が扱うのは「ベーシックコース」です。スタディサプリには、講義動画を自分で選んで進めるベーシックコースのほかに、担当コーチが学習計画づくりや進捗の伴走を行う合格特訓コースがあります。後述する合格者の声には合格特訓コースの利用者が多く含まれるため、この違いを最初に押さえておいてください。
特徴的なのは、契約が「学年別」になっていないことです。公式サイトによれば、現在の学年や年齢に関わらず小学1年生から高校3年生までの講座をすべて視聴できます。つまり高3生が中学英語まで戻ることも、高1生が受験レベルの講座を先取りすることも、追加料金なしでできる設計になっています。
📊 大学受験講座に含まれるもの(公式サイトより整理)
| 区分 | 内容 |
|---|---|
| 通年・科目別講座 | 英語・数学・国語・理科・社会・情報・小論文を4レベルで提供 |
| 志望校対策講座 | 東大・京大・一橋・北大・東北・名大・阪大・九大・早稲田・慶應ほか |
| 共通テスト対策講座 | リーディング/リスニング/国語/理科/社会/情報など |
| トレーニング機能 | ディクテーション、音読トレーニング |
| テキスト | 講師監修テキストを無料ダウンロード(冊子購入は1冊1,320円) |
| 資格対策講座 | 英検®(3級・準2級・2級)、日商・全商簿記、公務員試験の主要科目 |
| 学習プラン | 志望校に応じた講師監修の学習プランを提示 |
※「英検®」は公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。このコンテンツは、同協会の承認や推奨、その他の検討を受けたものではありません。
高校講座との違いは?実は「契約」ではなく「使い方」の違い
⚠️ ここを誤解している人が非常に多い
検索していると「高校講座と大学受験講座、どっちを申し込めばいいですか」という趣旨の疑問をよく見かけます。結論から言うと、ベーシックコースという契約は1種類しかなく、料金も同じです。公式サイトの料金ページも高校講座・大学受験講座で共通の内容になっています。
違いは中身の呼び分けです。高1・高2向けに定期テスト対策や基礎固めの文脈で整理された講座群が「高校講座」、高3・高卒生向けに志望校対策や共通テスト対策を前面に出した講座群が「大学受験講座」として案内されている、という関係です。高1で契約しても志望校対策講座は視聴できますし、高3で契約しても中学範囲まで戻れます。
💡 学年による使い分けは自分で設計する必要がある
私が指導の現場で感じるのは、この「全部見られる」という設計が、自己管理が得意な生徒には最大の武器になり、そうでない生徒には最大の落とし穴になるということです。4万本という数字は、裏を返せば何を見ないかを決めなければ終わらない量でもあります。高1・高2の段階での使い方については高校生がスタサプをどう使えば成績に結びつくかを別記事で詳しく整理しているので、あわせて参考にしてください。
誰が教えているか?講師陣の顔ぶれを確認する
⭕ 市販参考書の著者が並ぶ講師陣
スタサプの講師紹介ページを見ると、大手予備校での指導歴を持ち、書店に並ぶ参考書を執筆している講師が各科目に配置されています。たとえば英語の関正生氏には、著書が合計150冊以上と公式サイトに記載があります。
受験生の立場からすると、書店で参考書を選ぶときに目にする名前が、そのまま映像授業の担当者として並んでいることになります。参考書と講義で同じ講師の説明の筋を通せるのは、独学者にとって地味に大きな利点です。個々の講師がどう評価されているかは、次章の口コミで詳しく扱います。
スタサプ大学受験講座の料金は本当に安いのか?
🧮 この章でわかること
口コミで最も多く語られるのが価格の話です。ただ「安い」で終わらせず、支払い方法によって条件がどう変わるのか、公式が掲げる塾との比較はどう読むべきか、見落とされがちな追加費用は何かまで踏み込みます。
ベーシックコースの料金と支払い方法の全条件
💰 料金の基本(2026年7月22日時点・公式サイトより)
| 項目 | 金額・条件 |
|---|---|
| 12か月一括払い | 21,780円(月あたり1,815円) |
| 月払い | 月額2,178円 |
| 入会金・初期費用 | 不要 |
| 無料体験 | 14日間(初回の方のみ) |
| テキスト冊子 | 1冊1,320円(税込・送料込/ダウンロードは無料) |
| 決済方法 | クレジットカード/コンビニ/App Store/Google Play |
❗ 見落とすと損をする3つの条件
- 表示価格はWebサイト経由の申し込みにのみ適用されます。iOSアプリ・Androidアプリから申し込むとApple・Googleの決済手数料が含まれるため価格が異なり、公式サイトの案内例では月額2,800円と表示されています。Web申し込みの月額2,178円と比べると600円以上高くなる計算です(金額は変更される場合があります)。
- コンビニ決済は年払いのみです。月払いを選びたい場合はクレジットカードかアプリ内決済に限られます。
- 契約は自動更新です。更新の24時間前までに利用停止手続きをしないと次の期間分が請求されます。
塾・予備校との年間費用差をどう読むべきか?
📊 年間費用の比較(公式サイト掲載の比較値)
公式サイトは「学習塾 年間約38万円」に対して「スタサプ 年間約2.2万円」という比較を掲げています。この38万円という数字は、文部科学省「令和5年度子供の学習費調査」の高等学校(全日制)学習塾費(支出者平均額)に、「学校基本調査」の公立・私立の児童数を加重平均して公式が作成した値と注記されています。
💬 この比較を鵜呑みにしてはいけない理由
数字自体は公的統計に基づいており、誇張ではありません。ただし私が指導者として気になるのは、比較されている2つのサービスが、そもそも同じものを売っていないという点です。
学習塾費38万円のなかには、教室・座席・対面での質問対応・進捗管理・保護者面談・自習環境といったコストが含まれています。スタサプが省いているのはまさにこの部分です。つまりこの比較は「同じ商品が17分の1の値段」ではなく、「講義動画という一部分だけを切り出したら17分の1」という話だと理解しておく必要があります。
逆に言えば、対面のサポートを必要としない生徒にとっては、支払わなくてよいコストを削れる合理的な選択になります。判断の分かれ目は価格そのものではなく、削られた機能を自分で埋められるかどうかです。
同じオンラインでも、講師が1対1で付くサービスになると費用の桁が変わります。価格帯の感覚をつかむにはオンライン家庭教師の高校生料金の内訳を見ておくと、映像授業がどの位置にあるのかを整理しやすくなります。
見落とされがちな追加コストを先に計算しておく
🔺 受講料以外にかかるお金
- 通信料:動画視聴の通信費は自己負担です。公式はWi-Fi環境での事前ダウンロード機能を案内しており、これを使えば外出先の通信量を抑えられます。
- テキスト冊子代:ダウンロードは無料ですが、印刷の手間を省いて冊子を購入する場合は1冊1,320円です。科目数が増えれば無視できない額になります。
- 市販の参考書・問題集:公式の学習プランには、スタサプの講座だけでなく市販の参考書や問題集も提示されると明記されています。理解の定着や実践力の養成には別途教材が必要になる前提です。
📝 費用に関する注記
本記事の費用情報はあくまで目安です。実際の料金は各サービスの公式サイトまたは直接のお問い合わせでご確認ください。記事掲載時点の情報であり、変更の可能性があります。
🆚 比較検討するなら、どの類型と並べるべきか
スタサプを他社と比べるとき、価格だけを横に並べると判断を誤ります。私は次の2つの軸に分けて考えることをすすめています。
- 価格帯が近いのは通信教育型:月額数千円で教材や講義が届く形式。添削の有無、教材の到達レベル、進捗管理の仕組みで差が出ます。
- 機能が近いのは映像授業型の予備校:講義動画で学ぶ点は同じですが、校舎・担任・添削が付く分だけ費用が上がります。
本記事では他社の料金やサービス内容を独自に確認していないため、社名を挙げた数値比較は行いません。検討する際は、「添削の有無」「質問対応の有無」「進捗管理の有無」の3点だけを各社の公式サイトで揃えて確認すると、価格差の理由が自分の言葉で説明できるようになります。
🧭 まずは講座ラインナップを自分の目で確認する
料金の話は、実際にどれだけの講座が使えるかとセットで見ないと判断できません。志望校対策講座や共通テスト対策講座の一覧は公式サイトで公開されています。
【PR】スタサプ大学受験講座の講座ラインナップを公式サイトで見る※PR・広告/※料金・講座内容は変更される場合があります。公式サイトで最新情報をご確認ください。
スタサプ大学受験講座の口コミ・評判から見えてくること
🔍 この章でわかること
ここが本記事の中心です。ただし最初にお断りしておきます。私は本記事の執筆にあたり、独立系の口コミ掲示板やSNSの投稿を統計的に集計する調査は行っていません。信頼できる形で検証できたのは公式サイトに掲載されている合格者の声であり、それを「どういう性質のデータなのか」を明らかにしたうえで読み解くという方法をとります。
公式掲載の合格者の声に共通する3つのパターン
📈 パターン1:通塾しなかった/できなかった層からの評価が厚い
2025年度の合格報告を読んでいくと、塾や予備校に通わずに合格したという趣旨の記述が繰り返し登場します。宅浪だったという人、通信制高校に在籍していた人、部活で通塾の時間が取れなかった人、体調や環境の事情で通塾が難しかった人。「近くに選択肢がない」「通う時間がない」という制約を、価格と時間の自由度で解いたという構図です。
これは私の実感とも一致します。地方在住で映像授業以外に選択肢が乏しい生徒にとって、月2千円弱で最難関大対策の講義まで届くという事実は、それだけで教育機会の格差を一段縮めています。
⭕ パターン2:講師名で語られる評価が圧倒的に多い
もう一つ目立つのが、サービス全体ではなく特定の講師の名前を挙げて評価していることです。英語の関氏・肘井氏、古文の岡本氏、日本史の伊藤氏、世界史の村山氏、化学の坂田氏、数学の山内氏・堺氏、現代文の小柴氏・柳生氏。「暗記が苦手だったが暗記に頼らない教え方で助かった」「苦手科目が得点源になった」といった趣旨の記述が並びます。
映像授業サービスの評判は、往々にしてシステムの使いやすさや料金に集中しがちです。そこを飛び越えて講師個人の名前が出てくるのは、講義そのものの質が満足度の中心にあることを示す指標だと私は考えています。
🗣️ 講師で評価が決まることの、裏側にあるリスク
ここは肯定的な話だけで終わらせたくありません。満足度が講師個人に強く紐づいているということは、相性が合わなかったときに逃げ場が必要になるということでもあります。対面の塾なら担当変更を申し出られますが、映像授業にはその交渉相手がいません。
救いは、同一科目にトップ・ハイ・スタンダード・ベーシックの4レベルが用意され、レベルによって担当講師や講座構成が変わる科目があることです。数学は山内氏と堺氏、現代文は小柴氏と柳生氏というように、複数の説明の型に触れられる余地があります。「合わない」と感じたら科目ごと諦めるのではなく、別レベルの講座を開いて講師を変えてみるのが、この構造を使いこなす前提の動き方です。
⚠️ パターン3:「コーチ」への言及が非常に多い=ベーシックコースの声とは限らない
ここは受験生と保護者に必ず知っておいてほしい点です。合格者の声を読み進めると、担当コーチへの感謝を述べているものが相当な割合を占めます。計画を一緒に立ててもらった、模試の結果に合わせて修正してもらった、落ち込んだときに励ましてもらった、といった内容です。
しかし、コーチが付くのはベーシックコースではなく、合格特訓コースという別のコースです。私が今回確認した公式ページ(高校講座・大学受験講座の料金ページ)には、ベーシックコースの料金しか掲載されておらず、合格特訓コースの料金は本記事では確認できませんでした。つまり、口コミの満足度の一部は、年21,780円のプランでは手に入らないサポートに対する評価だということです。ここを混同したまま契約すると、期待と実際の落差につながります。
悪い評判はなぜ見つかりにくいのか?その構造を説明する
❌ 公式サイトに否定的な声が載らないのは当然のこと
当たり前ですが、企業が自社サイトに掲載する利用者の声は、掲載する側が選んだものです。公式にも「ご報告時の内容をそのまま掲載しています」という趣旨の注記はありますが、報告のなかから何を載せるかを決めているのは運営側です。したがって「悪い口コミが見当たらない=不満がない」ではありません。
私が本記事で誠実にお伝えできるのは、「公式に載っていない不満」を推測で書くことではなく、サービスの構造上どうしても起こりうる不満は何かを、公式情報から論理的に特定することです。それは次章のデメリットとしてまとめました。
合格実績の掲載条件を読むと、数字の意味が変わる
🛡️ 公式が明記している2つの掲載条件
- 掲載されている大学は、スタディサプリ会員の志望校登録数の順位に基づいて掲載されている
- 合格報告のある大学のうち、受験直前6か月間に3か月以上の会員登録期間があり、受講時間が30時間以上あった会員の合格校のみ掲載している
出典:スタディサプリ「2025年度 大学合格実績」ページ(2026年7月22日確認)
🗣️ ここを読み解けるかどうかで、評価の精度が変わります
私はこの注記を、むしろ誠実な開示だと評価しています。多くの塾の合格実績は、そもそもどういう関与度の生徒を数えているのかが示されません。「講習に1回だけ参加した生徒」まで数えているのか、それとも通年在籍者だけなのか。そこがブラックボックスのまま数字だけが並ぶ広告は、業界に山ほどあります。
一方でスタサプは、受講30時間以上・登録3か月以上という基準を明示しています。これは裏返せば、「受講30時間程度でも合格報告としてカウントされうる」ということでもあります。受験勉強全体の時間量からすれば30時間は決して多くありません。つまりこの実績は「スタサプだけで受かった人の数」ではなく「スタサプを一定量使った合格者の数」として読むのが正確です。
この視点は他社を検証するときにも使えます。塾の合格実績を見たら、①在籍期間の下限が書かれているか ②季節講習だけの受講者を含むか ③模試や教材のみの利用者を含むかの3点を、注記や小さな但し書きから探してください。3点とも書かれていない実績は、そもそも比較の材料になりません。
合格実績の読み方そのものについては、私が複数の塾・家庭教師を同じ基準で比較した記事でも共通の視点として扱っています。他社の数字を見るときにも使える見方なので、あわせて読んでいただけると判断の軸が定まるはずです。
🆓 評判を確かめる最短の方法は、自分で講義を1本見ること
ここまで読んで「講師の質が中心なら、自分に合うかは見てみないと分からない」と感じた方は、その直感が正しいと思います。相性は文章では判定できません。初回の方は14日間の無料体験が用意されています。
【PR】14日間の無料体験で講義との相性を試してみる※PR・広告/※無料体験の適用条件は変更される場合があります。公式サイトで最新情報をご確認ください。
スタサプ大学受験講座の実力
📌 この章でわかること
ここからは、公式情報の裏側にある設計思想を、指導者の立場から読み解きます。宣伝文句をなぞるのではなく、「なぜその設計なのか」「その設計だと誰が困るのか」まで踏み込みます。
1回10分という講義設計が意味していること
💡 短さは「手軽さ」ではなく「編集」の結果
公式は高校講座の講義を1回約10分と案内しています。学校の1コマが50分前後であることを踏まえると、5分の1以下の長さです。
この短さを「気軽に見られる」という利便性として受け取る人が多いのですが、私は別の見方をしています。10分に収めるということは、板書を写す時間・生徒に考えさせる時間・雑談で緊張をほぐす時間を、すべて削ぎ落としているということです。教室で50分授業を組み立ててきた人間の感覚で言えば、あの余白は無駄ではなく、理解を定着させるための装置でもありました。
つまりスタサプの講義は「授業」ではなく「解説の圧縮ファイル」に近い。だからこそ、視聴後に自分で手を動かして解凍する作業をしない限り、学力にはなりません。公式サイト自身も、学校の授業で習った内容の復習を前提に、概念を凝縮して要点を説明していると注記しています。この構造を正直に述べたものだと私は受け取っています。
そこで私が生徒に指定している目安が、視聴10分に対して演習20分という比率です。1本見たら必ずテキストの該当問題を閉じた状態で解き、詰まった箇所だけ巻き戻す。この比率を守れず「今日は5本見た」で終わる日が続くと、進捗の実感だけが積み上がって成績が動かない状態になります。映像授業でつまずく生徒の典型がこれです。
志望校対策講座のラインナップに現れるはっきりした濃淡
🆚 志望校別対策の科目カバー状況(公式の講座一覧より整理)
| 大学 | 用意されている対策講座の科目 |
|---|---|
| 東京大学・京都大学 | 英語・数学・現代文・物理・化学・生物 |
| 北大・東北大・名大・阪大・九大 | 英語・数学 |
| 一橋大学 | 数学 |
| 早稲田大学 | 英語・現代文・古文 |
| 慶應義塾大学 | 英語 |
| 私大の大学群別 | 関東難関私大:英語・現代文・古文/関西難関私大:英語・古文/私大:英語 |
| 国公立大の大学群別 | 難関国公立大:英語・数学III+C・現代文/国公立大:英語 |
⚠️ 難関国公立志望者が確認すべき現実
この表は、公式サイトの志望校対策ページに掲載されている講座を並べただけのものです。しかし並べてみると、大学別の踏み込んだ対策が用意されているのは、事実上「東大・京大」と「英語・数学」に集中していることが分かります。
たとえば阪大の国語、九大の理科、一橋の英語といった科目には、大学名を冠した講座が見当たりません。難関国公立大向けの汎用講座や通年講座で補う設計です。旧帝大の二次試験は大学ごとに出題の癖が強く、そこを埋めるのが予備校の大学別講座の存在意義でした。スタサプ単独で二次対策を完結させようとすると、この部分が空白になります。
ただし埋める手はあります。阪大の国語なら「難関国公立大 現代文対策講座」と「国公立大・私立大 古文対策講座<設問形式別演習>」、九大の理科なら各科目のトップ&ハイレベル講座、一橋の英語なら「難関国公立大 英語対策講座」で土台を作り、大学固有の出題形式は過去問演習で直接埋めるという組み立てです。私が指導で組む順番も同じで、大学別講座がない場合は「汎用講座で解法を固める→過去問で形式に慣れる→答案を第三者に見てもらう」の3段階に分解します。最後の段階だけは、スタサプの外で確保する必要があります。
大学別の対策や総合型選抜まで含めて任せたいなら、大学受験に特化した通塾型の塾がどこまで面倒を見てくれるのかを確認したうえで、費用差に見合うかを判断するほうが現実的です。
2026年7月時点で共通テスト数学の対策講座はまだ提供されていない
📉 見落とされがちな、しかし致命的になりうる注記
公式の共通テスト対策講座の一覧には、数学IA・数学IIBCの講座に「2026年秋頃リリース予定」という注記が付いています。つまり本記事執筆時点(2026年7月22日)では、共通テスト形式に特化した数学の対策講座は視聴できません。
共通テストの数学は、思考力を問う独特の出題形式で受験生を苦しめてきた科目です。ここの対策講座が秋まで出そろわないという事実は、今年度の受験生にとって無視できない情報だと私は考えます。通年の数学講座で土台は作れますが、形式対策は別途、市販の問題集や過去問で補う計画を最初から立てておくべきです。
数学だけを短期で補強したいなら、科目を絞って個別指導を併用する方法もあります。全科目を通塾に戻す必要はなく、穴が空いた1科目だけ外注するという発想です。
なおリリース時期は変更される可能性があります。申し込み前に公式サイトの共通テスト対策講座ページで最新の提供状況を必ずご確認ください。
デメリットと「向いていない人」を正直に書きます
📋 この章でわかること
良いところだけを並べた記事は、読者の判断を助けません。ここでは私が公式情報から特定した弱点と、それを踏まえた向き不向きを整理します。読んでいて耳が痛い部分があるかもしれませんが、否定するつもりはありません。合わないなら別の選択肢を選べばいいだけの話です。
構造上避けられない4つのデメリット
❌ デメリット1:質問できる相手がいない
私が確認した高校講座・大学受験講座の料金ページおよび講座案内には、ベーシックコースに講師への質問対応が含まれるという記載は見当たりませんでした。一方で合格者の声には「科目サポーター」を利用したという報告もあり、どのコースで質問できるのかまでは公式の該当ページで確認できませんでした。ここは断定を避けます。
いずれにせよ、分からない箇所が出たときの解決手段として「もう一度講義を見る」「学校の先生に聞く」を想定しておくのが安全です。実際、公式の合格者の声にも、疑問点は学校の先生に質問して乗り切ったという趣旨の報告があります。質問対応の有無を重視する方は、申し込み前に公式サイトで対象コースを直接ご確認ください。
❌ デメリット2:記述答案を採点してもらえない
国公立二次の論述、英作文、小論文は、他人に読まれて初めて弱点が見えます。講座として小論文や論述編は用意されていますが、自分の答案を評価してもらう仕組みは含まれていません。難関国公立や医学部を狙う場合、ここは学校の先生や別サービスで必ず補う必要があります。
❌ デメリット3:強制力がまったく働かない
校舎に行く必要がなく、時間割もなく、誰にも見られていない。この自由度は最大の長所であると同時に、最大のリスクです。私が現場で見てきたかぎり、映像授業で成果を出せなかった生徒のほぼ全員が、教材の質ではなく「見る習慣が続かなかった」ことでつまずいています。契約した時点では誰もが続けられるつもりでいます。
❌ デメリット4:中途解約しても返金は原則ない
公式の返金ポリシーには、お客様都合による契約の中途解約および残期間分の返金は原則として承っていない、と明記されています。12か月一括払いを選んで途中で使わなくなった場合、支払った金額は基本的に戻りません。詳しい条件は次章で扱います。
向いている人・向いていない人
✅ 向いていると考えられる人
- 学校の授業と課題である程度回っていて、苦手単元をピンポイントで潰したい人
- 近くに志望校レベルに対応した塾・予備校がない人
- 部活や通学時間の関係で、決まった時間に通うのが難しい人
- 参考書での独学ができるが、独学だと理解が浅くなる科目が1〜2つある人
- 浪人生・通信制・不登校など、自分のペースで学習環境を作りたい人
📉 向いていない可能性が高い人
- 「勉強しなさい」と言われないと机に向かえない状態が続いている人
- 何をやるかを自分で決めるのが極端に苦手な人(4万本から選ぶ設計が逆効果になります)
- 記述・論述の比重が高い難関国公立を、他の添削手段なしで目指す人
- 質問できる相手がいないと勉強が止まってしまう人
後者に当てはまる場合、映像授業そのものを否定する必要はありません。対面で管理してもらえる個別指導塾の大学受験対策のように、学習時間と進捗を他人が握ってくれる仕組みと組み合わせるほうが、結果的に費用対効果は高くなります。
始め方と解約・返金の条件を先に把握しておく
🗝️ この章でわかること
申し込みの手順そのものは3ステップで完了します。むしろ重要なのは、始める前に「やめ方」を知っておくことです。自動更新のタイミングと返金条件を理解しないまま契約すると、想定外の請求につながります。
申し込みから受講開始までの3ステップ
📌 公式が案内している手順
会員登録ボタンから登録情報を入力し、登録を完了します。初回の方は14日間の無料お試しが適用されます(Webサイト+クレジットカード決済の場合)。
パソコンからログイン画面に進むか、スマートフォン・タブレットで受講する場合は専用アプリをダウンロードします。
メニューの「講座一覧」から科目とレベルを選び、単元を選択。テキストを表示しながら受講します。
なお公式サイトでは、申し込み前に使える無料の導線として「LINEで学習診断」も案内されています。今の自分に必要な受験対策を確認するだけなら課金は発生しないため、いきなり会員登録するのはためらう、という場合の第一歩として使えます。
💬 無料体験の条件は、事前に知っているかどうかで結果が変わります
「14日間には受講申し込み日を含みます」という一文は、公式サイトに何度も繰り返し書かれています。それだけトラブルになりやすい部分だということでしょう。月末に申し込むと更新日の扱いも変わるため、体験だけで判断したい人は月の前半に申し込んでおくほうが安全です。適用条件の詳細は14日間無料体験の全条件をまとめた記事で整理しています。
解約と返金の条件を契約前に確認しておく
❗ 返金ポリシーの要点(公式のヘルプページより)
- お客様都合による中途解約・残期間分の返金は原則として行われない
- 例外はベーシックコース12か月一括払いの契約で、①団体契約への乗り換え ②高校・高専の卒業に伴う解約のみ
- 例外に該当しても、決済発生日から問い合わせまで10か月以上経過している場合は返金なし
- 返金額の計算は「支払額 −(通常月額 × 利用月数)」。1か月未満の日数は1か月分とみなされる
(試算例:21,780円を支払い5か月利用した場合、21,780円 − 2,178円×5 = 10,890円。公式の計算式に当てはめた目安です) - 月額プランは返金対象外。日割り返金も行われない
- 返金はCASH POSTというサービス経由で行われ、クレジットカード会社経由の返金はできない
🗣️ 一括払いは「安いから」ではなく「続く確信があるから」選ぶ
12か月一括払いは月払いより月あたり363円安く、年間では約4,356円の差になります。この差だけを見れば一括が得です。しかし返金の実態を踏まえると、話は変わります。
私が保護者の方に伝えているのは、まず月払いか無料体験で1〜2か月使ってみて、「本人が自分から開いているか」を確認してから一括に切り替えるという順序です。年2万円台のサービスとはいえ、使われずに終われば費用対効果はゼロになります。解約手順そのものについては無料トライアルの解約・退会手順の解説も参考にしてください。
よくある質問
❓ 検討段階で寄せられることの多い5つの疑問
ここまでで触れきれなかった論点を、質問形式で整理します。いずれも公式サイトで確認できる範囲の情報にもとづいて回答しています。
スタサプ大学受験講座の料金はいくらですか?
💰 回答
ベーシックコースは12か月一括払いで21,780円(月あたり1,815円)、月払いは月額2,178円です。入会金・初期費用はかかりません。この価格はWebサイトで受講申し込み手続きをした場合に適用され、iOS・Androidアプリからの申し込みは決済手数料を含むため価格が異なります。テキスト冊子を購入する場合は1冊1,320円(税込・送料込)が別途必要です。
14日間の無料体験には条件がありますか?
⚠️ 回答
あります。14日間無料体験は初回の方が対象で、Webサイトから、かつクレジットカード決済で受講申し込み手続きをした場合のみ適用されます。コンビニ決済やアプリ内決済では適用されません。また14日間には受講申し込み日そのものが含まれるため、3月1日に申し込むと3月14日までが無料期間となります。
スタサプだけで大学受験に合格できますか?
💬 回答
公式サイトには塾や予備校に通わずに合格したという報告が複数掲載されています。ただし掲載されているのは合格者の声であり、利用者全体の成功率を示すものではありません。講義と学習プランは提供されますが、質問対応や答案添削はベーシックコースの案内に記載がないため、記述式の採点や進捗管理を自力または学校で補える人ほど向いていると考えます。
途中で解約したら返金されますか?
❌ 回答
原則として中途解約による残期間分の返金は行われていません。例外はベーシックコース12か月一括払いの契約で、団体契約への乗り換えに伴う場合と、高校・高専の卒業に伴う場合のみです。この場合も決済発生日から10か月以上経過していると返金は発生せず、返金額は支払額から通常月額×利用月数を差し引いて算出されます。月額プランは返金対象外です。
高校講座と大学受験講座は別料金ですか?
⭕ 回答
別料金ではありません。ベーシックコースを契約すると、現在の学年や年齢に関わらず小学1年生から高校3年生までの講座、すなわち小学講座・中学講座・高校講座・大学受験講座のすべてを視聴できます。学年をさかのぼった復習も、先取り学習も追加料金なしで可能です。
まとめ:スタサプ大学受験講座の口コミ・評判と後悔しない選び方

🎯 この記事の結論
スタサプ大学受験講座は、講義の質と価格に関しては現時点で極めて競争力の高いサービスです。一方で、質問・添削・強制力という「人がやる部分」は完全に省かれています。この2つを同時に理解できた人だけが、年21,780円を投資として回収できます。
公式サイトの評判は、講師個人への評価と、通塾できない環境を克服したという文脈に集中していました。逆に言えば、通える塾があり、そこで管理してもらったほうが伸びる生徒にとっては、必ずしも第一選択にはなりません。
記事の要点をもう一度整理します
📋 記事の要点
- 料金は12か月一括21,780円・月払い2,178円、入会金なし。Web申し込み限定価格
- 公式の「学習塾年間約38万円」との比較は公的統計に基づくが、比較対象のサービス内容は同一ではない
- 合格実績は「受講30時間以上・登録3か月以上」の会員が対象という条件が明示されている
- 合格者の声に頻出する「コーチ」はベーシックコースには含まれない
- 共通テスト対策の数学IA・IIBCは2026年秋頃リリース予定で、執筆時点では未提供
- 大学別の対策講座は東大・京大と英語・数学に厚く、その他は汎用講座で補う設計
- 中途解約による返金は原則なし。一括払いは慎重に
向いている人・向いていない人の最終確認
✅ 申し込む前のチェックリスト
| 確認項目 | 判断の目安 |
|---|---|
| 学習時間の管理 | 自分で計画を立てて実行できる/できないなら別の手当てが必要 |
| 質問できる相手 | 学校の先生に聞ける環境があるか |
| 記述・論述対策 | 志望校で必要なら、添削手段を別に確保できるか |
| 共通テスト数学 | 秋のリリースまでの代替教材を決めてあるか |
| 支払いプラン | いきなり一括ではなく、まず無料体験・月払いで継続性を確認 |
🎁 最後に:判断材料がそろったら、あとは試すだけです
ここまでで、良い点も弱い点もお伝えしました。最終的に相性を決めるのは講義を見たときの手応えです。初回の方は14日間の無料体験が用意されているので、合わなければ更新前に利用停止すれば費用はかかりません。
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🎓 執筆者プロフィール
kou/教育系Webライター・プロ家庭教師(フリーランス)
専門領域:中学受験・高校受験・大学受験・中高一貫校・浪人生・不登校・発達障害のある生徒の学習支援
この記事を書く資格があると考える理由
中学時代に早稲田アカデミーへ通い慶應義塾高等学校に合格。慶應義塾大学経済学部に在学中は、その早稲田アカデミーで多数の受験生を指導しました。卒業後も指導歴は10年を超え、現在はプロ家庭教師として個別に受験生を担当しています。教室で授業を組み立てる側の経験と、家庭で1対1の学習設計をする側の経験の両方を持ち、スタディサプリを併用している生徒の指導にも携わってきました。だからこそ、映像授業の長所と、それだけでは埋まらない部分の両方を、宣伝抜きで言語化できると考えています。
📝 調査概要
- 調査対象:スタディサプリ 大学受験講座(高校講座を含むベーシックコース)
- 調査方法:スタディサプリ公式サイト(講座案内・料金・講師紹介・志望校対策・合格実績)、リクルート公式サイト(会社概要・特定商取引法に基づく表記)、スタディサプリ公式ヘルプページ(返金ポリシー・解約手順)の調査、および著者の指導経験に基づく分析
- 調査実施日:2026年7月22日
- 情報の限界:著者はスタディサプリ大学受験講座を受講者として契約した経験はなく、運営会社への取材も行っていません。独立系口コミサイトやSNSの投稿を統計的に集計する調査も実施していないため、本記事で扱った利用者の声は公式サイトに掲載されたものに限られます。また、合格特訓コースの料金・サービス内容、および合格者の声に登場する「科目サポーター」の対象コースは公式の該当ページで確認できなかったため、断定を避けています。講座数・提供状況・料金は変更される可能性があります。
- 利益相反の有無:本記事にはアフィリエイトリンクを掲載しており、リンク経由の申し込みが成立した場合に当サイトへ報酬が発生します。ただし報酬の有無によって評価内容を変更しておらず、デメリットも同様に記載しています。
📚 参考文献・引用元
- スタディサプリ 高校講座・大学受験講座 料金ページ(https://studysapuri.jp/course/high/pricing/)2026年7月22日参照
- スタディサプリ 大学受験講座(https://studysapuri.jp/course/entrance-exam/)2026年7月22日参照
- スタディサプリ 2025年度 大学合格実績(https://studysapuri.jp/course/entrance-exam/result/)2026年7月22日参照
- スタディサプリ 特定商取引法に基づく表記(https://studysapuri.jp/info/transaction/)2026年7月22日参照
- スタディサプリ 返金ポリシー(https://recruit-help.jp/sapuri/s/article/100003971)2026年7月22日参照
- 文部科学省「令和5年度子供の学習費調査 結果の概要」(https://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa03/gakushuuhi/kekka/k_detail/mext_00002.html)2026年7月22日参照
- 消費者庁「景品表示法」(https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/fair_labeling)2026年7月22日参照
🏷️ 更新情報
公開日:2026年7月22日/最終更新日:2026年7月22日
※情報変更があった場合は随時更新します。



