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東京海洋大学の受験対策|科目・倍率・難易度を元塾講師が解説

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kou|教育系Webライター・プロ家庭教師(指導歴10年超)

慶應義塾高校・慶應義塾大学経済学部卒。在学中は早稲田アカデミーで講師を務め、現在はフリーランスで中学受験から大学受験・浪人生まで指導しています。

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公開日:2026年10月18日/最終更新日:2026年10月18日
※情報変更があった場合は随時更新します。

🎯 結論

結論:東京海洋大学の受験は、学科ごとに配点の構造が大きく違うため、志望学科の「共通テストと個別試験の比重」と「どの教科に点が乗っているか」を先に読むことが最大の対策です。偏差値の数字だけで学科を選ぶと、得意科目が活きない学科に出願してしまうおそれがあります。

🔍 この記事で解決できる疑問

「海洋大に興味はあるけれど、どの学科なら自分の得意が活きるのか分からない」「倍率やボーダーはどのくらい?」と迷っている受験生・保護者の方に向けて、次の疑問に答えます。

  • 3学部8学科の違いと、受験方式の全体像
  • 2027年度入試の前期・後期の科目と配点
  • 河合塾のボーダーと2026年度の志願倍率
  • 配点から逆算した学科別の対策の立て方
  • 過去問・学費・乗船実習など受験前の注意点

💬 この記事の立ち位置

私は指導歴10年以上、大学受験生の指導にも長く携わってきました。ただし東京海洋大学に在籍したことはなく、海洋大の受験生を指導した具体的な事例をもとに書いているわけでもありません。この記事は、大学公式サイトの入試資料と河合塾の公開データを調査し、そこに国公立受験の指導で培った「配点の読み方」を重ねて執筆しています。特定の大学・予備校との利害関係はありません。

  1. 東京海洋大学の受験とは?3学部8学科と入試方式の全体像
    1. 東京海洋大学とはどんな大学?
    2. 3学部8学科とキャンパスの違い
    3. 入試方式は一般選抜・総合型選抜・学校推薦型選抜の3つ
  2. 東京海洋大学の入試科目と配点【2027年度】
    1. 前期日程の共通テスト・個別試験の科目と配点一覧
    2. 後期日程は「小論文型」と「学科試験型」に分かれる
    3. 配点から見える「共通テスト比重」の学科差
    4. 2027年度入試の主な変更点と確認方法
  3. 東京海洋大学の難易度・倍率・ボーダー
    1. 学科別のボーダー得点率・ボーダー偏差値
    2. 2026年度の志願倍率(前期・後期)
    3. 倍率の数字を読むときの注意点
  4. 東京海洋大学の学科の選び方と向き不向き
    1. 海洋政策文化学科は配点構造が他学科とまったく違う
    2. 海事システム工学科・海洋電子機械工学科と乗船実習
    3. 東京海洋大学の受験が向いている人・向いていない人
  5. 元塾講師が考える東京海洋大学の受験対策
    1. 生命科学部・資源環境学部は「共通テスト英語」の重さに注意
    2. 海洋工学部は二次の数学300点が合否の軸
    3. 独学・映像授業・塾をどう組み合わせるか
    4. 高3秋から入試本番までのスケジュール
  6. 東京海洋大学を受験する前に知っておきたい注意点
    1. 過去問は大学公開の3年分が基本
    2. 要項は紙で発行されない
    3. 学費と経済的な支援制度
  7. 東京海洋大学の受験でよくある質問
    1. 東京海洋大学の偏差値・難易度はどのくらいですか?
    2. 一般選抜で英語資格は必要ですか?
    3. 色覚検査の結果で受験が不利になりますか?
    4. 東京海洋大学の過去問はどこで手に入りますか?
    5. 総合型選抜・学校推薦型選抜と一般選抜は併願できますか?
  8. まとめ:東京海洋大学の受験は学科ごとの配点理解から

東京海洋大学の受験とは?3学部8学科と入試方式の全体像

📌 この章で分かること

「海洋大」と一口に言っても、生物・食品・政策・船舶・物流・環境・資源エネルギーと、学べる分野はかなり幅広いです。まずは学部・学科とキャンパス、入試方式の全体像を押さえましょう。

東京海洋大学とはどんな大学?

📋 大学の概要

東京海洋大学は、海洋に関する生命・食料・環境・資源・エネルギー・物流・政策などを専門的に学ぶ国立大学です。海洋生命科学部・海洋工学部・海洋資源環境学部の3学部8学科で構成され、品川キャンパス(東京都港区)と越中島キャンパス(東京都江東区)の2拠点で学びます。大学の入試Q&Aでは、1年次に練習船での乗船体験があるほか、千葉・静岡・山梨の各ステーションで実験や研修を行うと紹介されています。卒業後は大学院へ進学する学生が多いとされ、「海の現場」と研究の両方に近い大学といえます。

3学部8学科とキャンパスの違い

📊 学部・学科・キャンパス一覧

学部学科キャンパス
海洋生命科学部海洋生物資源学科/食品生産科学科/海洋政策文化学科品川
海洋工学部海事システム工学科/海洋電子機械工学科/流通情報工学科越中島
海洋資源環境学部海洋環境科学科/海洋資源エネルギー学科品川

出典:東京海洋大学「入試Q&A」(試験会場・キャンパスの記載)より作成(2026年10月18日参照)

⚠️ 試験会場も学部で分かれます

一般選抜の試験会場は、海洋生命科学部・海洋資源環境学部が品川キャンパス、海洋工学部が越中島キャンパスです。大学に駐車場はなく、公共交通機関での来場が原則とされています。下見をする場合は、志望学部の会場を確認してから行きましょう。

入試方式は一般選抜・総合型選抜・学校推薦型選抜の3つ

📋 入試方式の概要

  • 一般選抜:共通テスト+個別試験。前期・後期の2回。英語資格は不要
  • 総合型選抜:書類・小論文・面接など。英語資格の提出が3学部とも必須
  • 学校推薦型選抜:学校長の推薦が必要。海洋生命科学部・海洋資源環境学部は英語資格が必須

一般選抜と総合型・学校推薦型は併願できます。総合型と学校推薦型は、試験日が重ならない場合のみ併願が可能です。

💡 2026年10月時点の高3生へ

海洋工学部の2027年度総合型選抜・学校推薦型選抜は、出願期間が2026年8月31日〜9月7日、試験日が10月16日でした。つまりこの記事を読んでいる時点の高3生にとって、工学部の年内入試はすでに出願を終えています。これから準備を始める高3生は一般選抜を軸に、高1・高2生は英語資格の取得も含めて年内入試を選択肢に入れておく、という整理が現実的だと考えます。大学受験全体の年間の流れは大学受験の全体ロードマップで整理しています。

東京海洋大学の入試科目と配点【2027年度】

📌 この章で分かること

同じ大学の中でも、個別試験が「数学+理科」の学科、「英語+数学」の学科、「小論文」の学科があります。科目と配点を一覧で確認し、自分の得意科目と照らし合わせてください。

前期日程の共通テスト・個別試験の科目と配点一覧

📊 前期日程(2027年度入試)

学科募集共通テスト配点個別試験配点
海洋生物資源45外150・数150・国100・理150・地公50・情50(計650)数学150・理科150(計300)
食品生産科学32外250・数100・国100・理100・地公50・情50(計650)数学150・理科150(計300)
海洋政策文化22外250・数200・国200・理/地公(選択型)・情50(計1000)小論文300・数学か理科200・資格業績書(計500)
海事システム工36外100・数200・国200・理200・地公100・情100(計900)英語200・数学300(計500)
海洋電子機械工34外200・数200・国100・理200・地公100・情50(計850)英語100・数学300(計400)
流通情報工20外100・数200・国100・理100・地公100・情50(計750)英語100・数学200(計300)
海洋環境科学37外250・数100・国100・理100・地公50・情50(計650)数学250・理科250(計500)
海洋資源エネルギー27外250・数100・国100・理100・地公50・情50(計650)数学250・理科250(計500)

出典:河合塾Kei-Net「東京海洋大学 入試科目」(2026年10月18日参照)。外=外国語、数=数学、国=国語、理=理科、地公=地歴・公民、情=情報Ⅰ。2段階選抜は全学科・全日程で実施なしと記載。

後期日程は「小論文型」と「学科試験型」に分かれる

📊 後期日程(2027年度入試)

学科募集共通テスト配点個別試験
海洋生物資源18外200・数200・理200(計600)小論文300
食品生産科学14外200・数200・理200・情100(計700)小論文300
海洋政策文化12外200+他教科から選択(計600)小論文300・書類
海事システム工14外200・数400・国/理/地公から1科目200・情100(計900)英語200・理科300
海洋電子機械工14外200・数200・理100・情50(計550)英語50・理科200
流通情報工14外200・数400・国/理/地公から1科目200(計800)英語200
海洋環境科学14外200・数200・理200・情100(計700)小論文300
海洋資源エネルギー11外200・数200・理200・情100(計700)小論文300

出典:河合塾Kei-Net「東京海洋大学 入試科目」(2026年10月18日参照)

💡 後期は「学部で対策の種類が変わる」

表を見比べると、海洋生命科学部と海洋資源環境学部の後期はすべて小論文、海洋工学部の後期は英語・理科などの学科試験です。前期で数学・理科の記述を仕上げてきた受験生が、生命・資源環境の後期を受けるなら、前期終了後の約2週間で小論文に切り替える必要があります。指導の現場でも、後期の小論文を「前期が終わってから考える」と準備が間に合わないケースは珍しくありません。後期まで視野に入れるなら、共通テスト後の早い時期に小論文の過去問を一度は確認しておくことをおすすめします。

もう一つ見落とされがちなのが、海洋政策文化学科を除く生命科学部・資源環境学部の後期は、共通テストで国語と地歴公民を課さない点です。前期は国語100点・地歴公民50点が必要なので、国語が苦手な理系の受験生にとっては、後期のほうが科目面のハードルが下がります。工学部も、流通情報工学科の後期は共通テスト数学400点+個別は英語200点のみ、海洋電子機械工学科の後期は個別が理科200点中心と、得意科目一本で勝負しやすい形がはっきりしています。前期の出願先を決める段階で後期の候補も一緒に配点を比べておくと、併願の組み立てがぐっと楽になります。

配点から見える「共通テスト比重」の学科差

📊 前期日程の共通テスト:個別試験の比率

前期:総配点に占める共通テストと個別試験の割合 共通テスト 個別試験(内容) 海洋生物資源 食品生産科学 海洋政策文化 海事システム工 海洋電子機械工 流通情報工 海洋環境科学 海洋資源エネルギー 68%(650点)32% 数・理 68%(650点)32% 数・理 67%(1000点)33% 小論・数/理 64%(900点)36% 英・数 68%(850点)32% 英・数 71%(750点)29% 英・数 57%(650点)43% 数・理(500点) 57%(650点)43% 数・理(500点) 資源環境学部の2学科だけ、個別試験が総配点の4割を超える 出典:河合塾Kei-Net「東京海洋大学 入試科目」(2027年度入試・2026年10月18日参照)の配点をもとに筆者算出

💡 配点を「割合」に直すと見えること

配点表をそのまま眺めていると気づきにくいのですが、割合に直すと海洋資源環境学部の2学科は個別試験の比重が約43%と、ほかの学科(29〜36%)より明らかに高くなっています。共通テストで多少出遅れても二次の数学・理科で逆転を狙える構造で、記述力に自信がある受験生には相性の良い学科といえます。逆に流通情報工学科は共通テストが約71%を占めるため、共通テストの出来がほぼ合否を決めると考えて準備するのが安全です。国公立の指導では、偏差値表より先にこの「比重」を一緒に計算するところから志望校の話を始めることが多く、海洋大のように学科間の差が大きい大学ほど、この作業の効果が出やすいと感じています。

2027年度入試の主な変更点と確認方法

⚠️ 変更点は必ず大学の資料で確認を

大学の「入試の主な変更点(予告)」では、2027年度入試について次の2点が予告されています(2026年3月30日掲載)。

  • 海洋生命科学部・海洋資源環境学部:一般選抜に係る変更
  • 海洋工学部:総合型選抜D(商船教員養成コース)の出願要件の変更

生命・資源環境学部の一般選抜の変更内容は大学が公開するPDF資料に記載されていますが、本記事では変更前後の具体的な差分までは確認できませんでした。上の科目表は河合塾が2027年度入試として掲載している内容です。出願前には、大学発行の入学者選抜要項・学生募集要項で最終確認してください。

東京海洋大学の難易度・倍率・ボーダー

📌 この章で分かること

「海洋大はどのくらいの学力が必要?」という疑問に、河合塾のボーダーと実際の志願倍率という2つの数字で答えます。あわせて、数字を読むときの落とし穴も解説します。

学科別のボーダー得点率・ボーダー偏差値

📊 河合塾の予想ボーダー(2027年度入試)

学科前期 共テ得点率前期 偏差値後期 共テ得点率後期 偏差値
海洋生物資源72%60.079%—
食品生産科学71%55.074%—
海洋政策文化67%55.080%—
海事システム工64%52.569%52.5
海洋電子機械工64%50.070%52.5
流通情報工66%52.575%55.0
海洋環境科学73%57.573%—
海洋資源エネルギー68%52.573%—

出典:河合塾Kei-Net(2026年10月18日参照)。「—」は小論文など偏差値の設定がない日程。ボーダーは合格可能性50%の目安で、合格を保証するものではありません。

💡 ボーダーの見方のコツ

前期の共通テスト得点率は64〜73%の範囲に収まっていて、国公立理系としては「共通テストで7割前後」が一つの目安になります。ただ、同じ7割でも海洋生物資源学科は偏差値60.0、海洋資源エネルギー学科は52.5と、二次で求められる水準に差があります。共通テストの得点率だけで学科を横並びに比べないことが大切です。ボーダーの意味や使い方は共通テストボーダーの正しい見方で詳しく解説しています。

2026年度の志願倍率(前期・後期)

📊 学科別の志願倍率(2026年度・確定値)

2026年度 志願倍率(前期 vs 後期) 前期 後期 024681012倍 海洋生物資源食品生産科学海洋政策文化海事システム工海洋電子機械工流通情報工海洋環境科学海洋資源エネ 4.59.6 4.16.7 2.511.1 3.79.1 3.98.2 2.87.2 5.17.4 3.05.8 出典:河合塾Kei-Net「2026年度 東京海洋大学 出願状況」確定値(2026年10月18日参照)。志願倍率=志願者数÷募集人員

🔢 大学全体の数字

2026年度の志願倍率は、前期計3.9倍(募集253人・志願977人)、後期計8.2倍(募集111人・志願911人)、大学全体で5.2倍でした。後期は募集人員が前期の半分以下にもかかわらず、志願者数はほぼ同じ規模です。

出典:河合塾Kei-Net「2026年度 東京海洋大学 出願状況」(2026年10月18日参照)

倍率の数字を読むときの注意点

⚠️ 志願倍率=実際の競争率ではない

  • 後期の倍率は割り引いて読む:後期は前期で合格した人が受験しないため、実際に受験する人数は志願者より少なくなるのが一般的です。
  • 前年からの振れ幅が大きい:海洋政策文化学科の前期は4.3倍→2.5倍、流通情報工学科の後期は10.9倍→7.2倍と、1年で大きく動いています。募集人員が20人前後の学科は、志願者が数十人増減するだけで倍率が大きく変わります。
  • 前年に低かった学科は翌年に上がることもある:倍率の低さだけを理由に出願先を決めるのはおすすめしません。

合格者の最低点・平均点は大学の「入試情報開示」で公開されていますが、本記事では学科別の数値までは確認していません。出願の判断には、共通テスト後の共通テストリサーチの判定の見方もあわせて活用してください。

東京海洋大学の学科の選び方と向き不向き

📌 この章で分かること

学科選びで後悔しないためには、入試の科目だけでなく「入学後に何をするか」も確認しておく必要があります。特に注意したい2つのポイントと、向き不向きを整理します。

海洋政策文化学科は配点構造が他学科とまったく違う

💡 文理どちらからも狙える学科

海洋政策文化学科の前期は、共通テストが1000点満点で外国語250・数学200・国語200と文系科目にも厚く配点され、個別試験は小論文300点が中心です。理科と地歴公民は選択型で、個別も「数学か理科」の選択です。純粋な理系学科とは対策の中身が大きく異なるため、国語や小論文が得意な受験生ほど相対的に有利になりやすい構造だと読めます。一方で、2026年度の前期倍率が2.5倍まで下がった反動で、翌年に志願者が戻る可能性も考えておくべきでしょう。

海事システム工学科・海洋電子機械工学科と乗船実習

🔍 航海士・機関士を目指す学科の特徴

海事システム工学科・海洋電子機械工学科で航海士・機関士を目指す場合、船舶実習が必修です。受験者は出願前に確認書を提出します。大学の入試Q&Aによれば、健康診断の基準を満たさず実習を受けられない場合は代替科目を受講でき、色覚検査で基準を満たさなくても出願や試験には影響しないとされています。

また、海技教育財団の入学準備金貸与制度を利用できる場合があります。

❗ 将来の資格取得は別途確認を

「出願・試験に影響しない」ことと、「卒業後に海技免状を取得できるか」は別の問題です。航海士・機関士を目指す方は、海技士の身体検査基準について、大学や国土交通省などの公式情報を事前に確認しておくと安心です。本記事ではその基準の詳細までは調査していません。

東京海洋大学の受験が向いている人・向いていない人

✅ 向いている人

  • 水産・食品・海洋環境・船舶・物流など、学びたい分野が具体的に決まっている
  • 練習船での乗船や臨海実習など、フィールドでの学びに魅力を感じる
  • 共通テスト7割前後を安定して取れ、二次の数学・理科(または英語)を伸ばす余地がある
  • 首都圏の国立大学で、学費を国立水準に抑えたい

❌ 慎重に考えたい人

  • 「海が好き」以外に学びたい内容がまだ固まっていない
  • 船酔いや屋外での実習に強い不安がある
  • 幅広い学部から入学後に専攻を選びたい(学部・学科の分野がはっきり分かれています)

当てはまるからといって不向きと決まるわけではありません。オープンキャンパスや大学説明会で、実際の学びを確かめてから判断するのがおすすめです。

💬 推薦・総合型を考えるなら

海洋大の年内入試は英語資格が必須となる区分が多く、出願の数か月前には資格を手元にそろえておく必要があります。高1・高2のうちから英検などの取得計画を立てておくと選択肢が広がります。塾の要否については総合型選抜で塾が必要な人・不要な人の記事も参考にしてください。

元塾講師が考える東京海洋大学の受験対策

📌 この章で分かること

ここからは、配点表をもとに私が考える「点の取り方の優先順位」を学部別にまとめます。大学の公式見解ではなく、国公立受験の指導経験にもとづく私見である点をご了承ください。

生命科学部・資源環境学部は「共通テスト英語」の重さに注意

💡 英語250点が占める意味

食品生産科学科・海洋環境科学科・海洋資源エネルギー学科の前期は、共通テスト650点のうち外国語が250点(約38%)を占めます。一方で個別試験に英語はなく、数学と理科だけです。つまり英語は共通テスト一発勝負で、ここを落とすと二次で取り返す手段がありません。理系の受験生は二次の数学・理科に時間を割きがちですが、これらの学科を志望するなら、共通テスト英語(リーディング・リスニング)を秋以降も週単位で演習し続けることが欠かせないと考えます。食品生産科学科を例にとると、共通テスト英語の250点は、個別試験の数学150点・理科150点のどちらよりも大きい配点です。なお海洋生物資源学科は外国語150点・数学150点・理科150点と比較的バランス型です。

海洋工学部は二次の数学300点が合否の軸

💡 工学部前期は「英語+数学」

海洋工学部の前期は3学科とも個別試験が英語と数学で、理科がありません。特に海事システム工学科と海洋電子機械工学科は数学が300点と個別試験の6〜7割を占めます。数学Ⅲは選択可能で、選ばなくても有利・不利はないと大学が説明しているため、数学Ⅲの完成度に不安がある受験生は、数学Ⅰ・Ⅱ・A・B・Cの範囲を確実に仕上げる戦略も十分に成り立ちます。また共通テストでは海事システム工学科の国語200点が見落とされやすいポイントです。理系だからと国語を後回しにすると、思った以上に差がつく配点になっています。

🔍 工学部は素点に傾斜をかけて判定

大学の入試Q&Aによれば、海洋生命科学部・海洋資源環境学部は理科の科目間で偏差値換算を行うため、科目選択による有利不利はありません。一方、海洋工学部は素点に傾斜をかけて判定します。工学部の後期(理科)を受ける場合は、得点しやすい科目を選ぶ意味が生命・資源環境学部より大きいと考えられます。

独学・映像授業・塾をどう組み合わせるか

💬 私のおすすめの考え方

海洋大の前期は「共通テスト7割前後+二次の数学・理科(または英語・数学)」という標準的な国公立理系の型です。基礎が固まっている受験生なら、市販の参考書と映像授業で十分に戦えると考えます。映像授業を軸にする場合の講座の選び方はスタサプ大学受験講座の評判と実態で整理しています。

一方で、高1・高2で数学や英語の基礎に穴がある場合は、まず教科書レベルの総復習が先です。その段階ならスタサプ高校講座の使い方と注意点が参考になるはずです。

ただし、記述答案の添削や小論文の指導は映像授業だけでは補いにくい部分です。スタサプだけで大学受験は可能かも読んだうえで、足りない部分だけを塾・家庭教師・学校の先生の添削で補うのが、費用と効果のバランスが良いと感じています。

高3秋から入試本番までのスケジュール

🔰 一般選抜までの流れ(2027年度入試)

① 10〜12月:共通テスト形式の演習を週単位で継続しつつ、志望学科の二次科目(数学・理科/英語・数学)の過去問に着手
② 2027年1月16日(土)・17日(日):共通テスト本試験。終了後すぐに自己採点し、ボーダーと比較して出願先を最終決定
③ 1月下旬〜2月:前期の個別試験対策に集中。後期で小論文の学科を受ける場合は、この時期に過去問を一度確認
④ 2月下旬〜3月:前期・後期の個別試験。国公立大学の個別試験は、前期が2月下旬、後期が3月中旬に行われるのが一般的です

共通テストの日程はリセマム(2026年5月20日)の報道にもとづく。海洋大の個別試験の正確な日程・出願期間は、大学の募集要項で必ずご確認ください。

東京海洋大学を受験する前に知っておきたい注意点

📌 この章で分かること

対策の中身と同じくらい大切なのが「情報の取り方」と「お金の準備」です。見落としやすい3つの注意点をまとめます。

過去問は大学公開の3年分が基本

⚠️ 過去問の入手方法

大学はホームページで過去3年分の入試問題を公開し、附属図書館にも問題のみ3年分を配架しています。郵送での配布はありません。また、途中点の有無や設問ごとの配点、解答用紙のサイズは公表されていません。3年分だけでは演習量が足りないため、同じレベル帯の国公立理系の過去問や記述模試の問題で補うのが現実的です。

要項は紙で発行されない

⚠️ 出願はインターネットのみ

入学者選抜要項・学生募集要項は大学のホームページで公開され、紙の冊子は発行されません。出願もインターネット出願で、受理後は志望学部・学科や選択科目を変更できません。登録内容の誤りに気づいたら、大学の入試課入試第一係へ早めに連絡してください。

学費と経済的な支援制度

💰 学部の学費(2026年10月時点)

項目金額
検定料17,000円
入学料282,000円
授業料(年額)535,800円
4年間の合計(入学料+授業料×4年)2,425,200円(筆者試算)

住民税非課税世帯などを対象にした国の修学支援制度(給付型奨学金+入学料・授業料の減免)のほか、家計が急変した学生向けに大学独自の経済支援給付制度(最高25万円・返還不要)があります。

出典:東京海洋大学「学費・奨学金等」(2026年10月18日参照)。4年合計は教材費・実習費・生活費を含みません。

📝 費用情報についての注記

本記事の費用情報はあくまで目安です。実際の料金は大学の公式サイトまたは直接のお問い合わせでご確認ください。記事掲載時点の情報であり、在学中に授業料が改定された場合は改定後の額が適用されます。

💬 塾・家庭教師にかける費用の考え方

国立大学は4年間の学費が私立理系より抑えやすい一方、受験期の塾代が大きな負担になるご家庭も少なくありません。塾や家庭教師を検討する場合は、苦手科目の添削など「独学で補えない部分」に絞って選ぶのがおすすめです。比較の軸は学習塾・家庭教師の比較ランキングでまとめています。

東京海洋大学の受験でよくある質問

📌 この章で分かること

受験生・保護者の方から出やすい疑問を、大学の入試Q&Aや公開データをもとにQ&A形式でまとめました。

東京海洋大学の偏差値・難易度はどのくらいですか?

❓ 回答

河合塾の2027年度入試用の予想では、個別試験のボーダー偏差値は50.0〜60.0、共通テストのボーダー得点率は64〜80%です。前期は64〜73%、後期は69〜80%と、後期のほうが高めに設定されています。

一般選抜で英語資格は必要ですか?

❓ 回答

一般選抜では3学部とも英語資格は不要です。総合型選抜では3学部とも必須、学校推薦型選抜では海洋生命科学部と海洋資源環境学部で必須とされています。

色覚検査の結果で受験が不利になりますか?

❓ 回答

大学の入試Q&Aでは、色覚検査で基準を満たさなくても出願や試験に影響はないとされています。ただし海事システム工学科・海洋電子機械工学科の受験者は事前に確認書を提出します。

東京海洋大学の過去問はどこで手に入りますか?

❓ 回答

大学のホームページで過去3年分が公開され、附属図書館にも問題のみ3年分が配架されています。郵送での配布は行っていません。

総合型選抜・学校推薦型選抜と一般選抜は併願できますか?

❓ 回答

併願できます。総合型選抜と学校推薦型選抜は試験日が重ならない場合のみ併願できます。

📝 進路選択についての注記

本記事の情報はあくまで一般的な傾向に基づくものです。最終的な進路・教育の選択は、お子様・ご本人と保護者が十分に情報を収集・比較検討したうえで行ってください。

まとめ:東京海洋大学の受験は学科ごとの配点理解から

🎯 この記事のまとめ

  • 東京海洋大学は3学部8学科。生命科学部・資源環境学部は品川、工学部は越中島で受験する
  • 前期の共通テストボーダーは64〜73%。ただし二次の偏差値は学科で50.0〜60.0と差がある
  • 資源環境学部は個別試験が約43%と重く、流通情報工学科は共通テストが約71%を占める
  • 生命・資源環境学部は共通テスト英語が最大250点で、二次に英語がない
  • 工学部前期は二次が英語+数学。数学Ⅲは選択しなくても有利不利なし
  • 後期は生命・資源環境が小論文、工学部が学科試験。志願倍率は前期の約2倍

偏差値表を見る前に、まず志望学科の配点を割合に直してみてください。自分の得意科目が活きる学科が見えてくるはずです。

✅ 東京海洋大学の受験が向いている人

  • 学びたい海洋分野が具体的に決まっている
  • 乗船・臨海実習などフィールドでの学びに前向き
  • 共通テスト7割前後が見えていて、二次科目を伸ばす余地がある

❌ もう少し検討したい人

  • 学びたい分野がまだ漠然としている
  • 屋外・船上での実習に強い不安がある
  • 入学後に幅広い分野から専攻を選びたい

🧭 次にやること

まずは大学公式サイトで、東京海洋大学の学部入試ページから最新の入学者選抜要項と過去問を確認しましょう。そのうえで、志望学科の配点に合わせて残りの期間の学習配分を見直すのがおすすめです。

🎓 著者プロフィール

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kou|教育系Webライター・プロ家庭教師(フリーランス)

中学時代に早稲田アカデミーに通い、慶應義塾高校に合格。慶應義塾大学経済学部を卒業。在学中から早稲田アカデミーで多数の受験生を指導し、指導歴は10年を超えます。中学受験・高校受験・大学受験・中高一貫校生・浪人生のほか、不登校や発達障害のあるお子さんの指導経験もあります。

この記事を書く理由:大学受験生の志望校選びでは、偏差値より先に配点構造を読むことが合否を左右する場面を何度も見てきました。東京海洋大学は学科ごとの配点の差が大きく、その視点が特に役立つ大学だと考え、公式情報を整理しました。

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📋 調査概要

  • 調査対象:東京海洋大学の学部一般選抜(2027年度入試)、2026年度の出願状況、学費・経済支援制度
  • 調査方法:大学公式サイト調査/河合塾Kei-Netの公開データ調査/著者の大学受験指導の知見による分析
  • 調査実施日:2026年10月18日
  • 情報の限界:著者は東京海洋大学の在籍経験・同大学受験生の指導事例をもとにしていません。2027年度の生命科学部・資源環境学部の一般選抜の変更内容の詳細、一般選抜の個別試験日・出願期間、海技士の身体検査基準は本記事では確認できていません。科目・配点・ボーダーは河合塾の掲載内容にもとづき、予定を含む可能性があります。
  • 利益相反の有無:なし(本記事に広告・アフィリエイトリンクはありません)

公開日:2026年10月18日/最終更新日:2026年10月18日
※情報変更があった場合は随時更新します。