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スタサプ高校講座の口コミ・評判は?元塾講師が本音で徹底解説

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kou/教育系Webライター・プロ家庭教師
指導歴10年超。早稲田アカデミーで多数の受験生を指導し、現在は中学受験から大学受験、中高一貫校生・浪人生・不登校のお子さままで幅広く担当しています。スタディサプリを併用している生徒を指導した経験があるため、「映像授業が実際にどう使われているか」を現場目線でお伝えできます。

プロフィール運営理念

🎯 結論

結論:スタサプ高校講座は「自分で計画を立てて進められる高校生にとって、費用対効果が突出して高い教材」です。逆に、誰かに背中を押してもらわないと机に向かえないタイプの生徒にとっては、価格の安さがそのまま「やめても惜しくない」という離脱のしやすさに変わる——これが、私が現場で見てきたいちばん正直な評価です。

月あたり1,815円という金額だけを見て申し込むと、質問対応が付いていないことや、解約しても返金が原則ないことに後から気づきます。この記事では、公式の一次情報で確認できた事実と、私が指導現場で見てきた使われ方の両方から、判断材料を整理します。

📋 この記事を読むと解決すること

  • スタサプ高校講座の料金は結局いくらで、追加費用は何があるのか
  • 公式に載っている良い評判は、どこまで信じてよいのか
  • 14日間無料体験の「見落としやすい適用条件」
  • 解約・返金・退会のルールと、損をしないタイミング
  • 自分(あるいはお子さま)が向いているタイプかどうかの判定軸
慶應義塾大学経済学部在籍当時の学生証

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私の早稲アカ講師時代の給与明細

早稲アカで働いていた証明として、当時の給与明細を載せておきます。

スタサプ高校講座の基本情報

🔰 口コミが噛み合わない理由

スタサプの評判が人によって正反対になるのは、話しているコースも学年も違うまま「スタサプ」と一括りにされているからです。高1の定期テスト対策として使った人と、高3が志望校対策として使った人では、見ている講座がそもそも別物です。まずサービスの輪郭を揃えます。

スタディサプリ高校講座・大学受験講座とは?

📌 サービスの基本構造

スタディサプリ高校講座・大学受験講座は、株式会社リクルートが運営する定額制の映像授業サービスです。1回あたり約10分前後の授業を、パソコン・スマートフォン・タブレットから視聴でき、すべての講義に講師監修のテキストが用意されています。テキストはダウンロードして無料で使える形が基本です。

公式サイトでは7教科26科目・約4万本の授業が見放題と説明されています。定期テスト対策から共通テスト対策、東京大学・京都大学などの志望校別対策講座まで、同じ料金の中に入っている点がこのサービスの構造上の特徴です。

なお公式サイトの構成上、高1・高2は「高校講座」、高3・高卒生は「大学受験講座」とページが分かれています。高校講座側は学校の授業のつまずき解消と定期テスト対策が前面に、大学受験講座側は志望校別対策・共通テスト対策が前面に置かれた設計です。ただし料金は共通で、どちらの講座もベーシックコース1本で視聴できます。「高校講座」で検索した方が高3向けの内容を見られないということはありません。

⭕ ベーシックコースで使える範囲

公式の説明では、現在の学年・年齢に関わらず小1〜高3の全講座(小学講座・中学講座・高校/大学受験講座)を視聴できるとされています。つまり高2生が中学英語の総復習に戻ることも、高1生が数学IIIを先取りすることも、追加料金なしで可能ということです。

4つのレベル区分(トップ/ハイ/スタンダード/ベーシック)が用意されており、同じ「英語文法」でも最難関大学志望者向けから教科書レベルの基礎固めまで、講座そのものが分かれています。

意外と知られていないのは、通常の科目講座以外も同じ料金に含まれている点です。

含まれるもの内容(公式サイトの記載)
通年・科目別講座7教科26科目を4レベルで展開
志望校・共通テスト対策大学別対策講座、共通テスト対策講座
資格対策講座英検®(3級・準2級・2級)、日商簿記・全商簿記、公務員試験の主要科目
小論文講座神﨑史彦先生によるベーシック〜トップレベルの小論文
学習プラン志望校に応じた講師監修の学習プラン(市販の参考書・問題集も提示)
トレーニング機能リスニング用のディクテーション、音読トレーニング

※「英検®」は公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。

運営会社という「土台」を先に確認しておく

🏢 運営元の基本情報

運営は株式会社リクルート(代表取締役社長 牛田圭一/本社:東京都千代田区丸の内1-9-2)です。特定商取引法に基づく表記も公開されており、問い合わせ窓口の電話番号(0120-500-658/月〜金12:00〜19:00、祝日・年末年始・GW・夏季休業を除く)も明示されています。

オンライン教材を検討するとき、私が最初に見るのは授業の中身ではなくこの「運営情報がどこまで開示されているか」です。指導の現場では、解約や返金でトラブルになるサービスほど、この部分の記載が曖昧という傾向を感じてきました。その意味で、スタディサプリは土台の部分については確認しやすいサービスだと考えます。

スタサプ高校講座の料金は月あたり1,815円|本当に安いのか検証

💰 まず数字だけを並べます

「安い」という評判はスタサプの口コミで最も多く見かけるものです。ただし安さの理由と、料金表に載っていない出費を知らないまま申し込むと、印象が変わることがあります。まず公式の数字をそのまま並べます。

12か月一括払いと月払いの料金を比較する

🧮 ベーシックコースの料金(公式サイトの表示)

支払い方法月あたり総額・月額
12か月一括払い1,815円21,780円(年間)
月払い2,178円月額2,178円
入会金・初期費用0円

年間で比べると、一括払いのほうが約4,356円お得になる計算です(2,178円×12=26,136円との差額)。ただしこの表示価格は、Webサイトで受講申し込み手続きをした場合のみ適用されます。

⚠️ アプリから申し込むと価格が変わります

iOSアプリ・Androidアプリからの申し込みは、Apple社・Google社の決済手数料が含まれるため、他の決済方法と価格が異なります。公式サイトの支払いスケジュール例では、アプリ内決済のケースとして月2,800円という金額が示されています。

この2,800円で12か月使うと年間33,600円。Webの12か月一括払い(21,780円)と比べると年間約11,800円、Webの月払い(26,136円)と比べても約7,500円の差になります。スマホで検索してそのままアプリを入れて申し込む——という自然な流れが、そのまま1万円前後の差につながり得ます。

学習塾の平均費用と並べるとどれだけ違うのか?

📊 高校生の年間学習費用の比較

高校生1年間の学習費用|申し込み方法で実質コストは変わる 学習塾(平均) 年間 約380,000円 アプリ内決済 月2,800円×12 年間 33,600円 Web・月払い 月2,178円×12 年間 26,136円 Web・12か月一括 月あたり1,815円 年間 21,780円 同じサービスでも 申し込み経路の違いだけで年間11,820円 の差が出ます。 + テキスト冊子を購入する場合は1冊1,320円(税込・送料込)が別途/PDFの無料ダウンロードは可 出典:スタディサプリ公式サイト料金ページ/学習塾費は同社が文部科学省「令和5年度子供の学習費調査」等に基づき算出した数値(2026年7月22日確認)

公式サイトは、学習塾の年間費用を約38万円、スタディサプリを約2.2万円として比較しています。ただし上の図のとおり、実際に支払う額は申し込み経路と冊子購入の有無で変わります。この38万円という数字は、文部科学省「令和5年度子供の学習費調査」の高等学校(全日制)学習塾費(支出者平均額)に、学校基本調査の児童数で加重平均をかけて作成された、と公式に注記されています。

💬 元塾講師としての受け止め方

この比較を見て「塾は高すぎる」と感じる方は多いと思います。ただ私は、この2つは同じものを比べていないという点を必ずお伝えしています。塾で働いていた側の感覚で月謝の中身を分解すると、おおよそ次の5つに分かれます。

  • ① 授業そのもの(講師が教える時間)
  • ② 教室の運営費(校舎・座席・自習環境)
  • ③ 学習進捗の管理(宿題の確認、やっていない生徒への声かけ)
  • ④ 質問対応と答案の採点
  • ⑤ 進路面談・出願戦略・保護者対応

このうち、スタサプが代替しているのは①だけです。②は自宅で代用でき、④⑤は含まれず、③に至っては誰も担当者がいない状態になります。ですから正しい読み方は「38万円が2.2万円になる」ではなく、「①だけを切り出せば費用は劇的に下がるが、③④⑤の担い手は自分で決める必要がある」です。ここを決めずに申し込んだご家庭が、数か月後に「結局見ていない」と相談に来られる——というのが、私が最も多く見てきたパターンでした。塾との併用や比較を検討している方は、目的別に学習サービスを比較した記事もあわせてご覧ください。

料金表に載っていない追加費用

❗ 別途かかる可能性がある費用

  • テキスト冊子:ダウンロードは無料ですが、製本された冊子を購入する場合は1冊1,320円(税込・送料込)。一部ダウンロードできないテキストもあります。
  • 印刷代:ダウンロードしたテキストを紙で使う場合、印刷にかかる費用は自己負担です。
  • 通信料:インターネット接続のための通信料は別途負担となります。

また支払い方法にも制約があります。コンビニ決済は年払いのみで、支払期限は申し込み完了画面の表示から72時間以内。月々の負担を平らにしたい場合はクレジットカード決済を選ぶことになります。

数学や理科のように、書き込みながら使いたい科目が多い受験生の場合、冊子購入や印刷の費用が地味に積み上がります。実質的な年間コストは2.2万円ちょうどではない、と見積もっておくのが現実的です。

❗ コーチが付く上位コースについて

公式サイトに掲載されている合格者の声を読むと、「コーチ」への感謝を述べたものが非常に多く登場します。これはベーシックコースではなく、担当コーチが学習計画づくりや相談に対応する上位コース(合格特訓コース)の利用者による声です。

ただしこの上位コースの料金は、私が確認した公式の料金ページには記載がなく、金額を特定できませんでした。確認できていない数字を推測で書くことはしません。コーチによる伴走を前提に検討している方は、公式の問い合わせ窓口(0120-500-658/月〜金12:00〜19:00、祝日・年末年始・GW・夏季休業を除く)で直接ご確認ください。口コミの「コーチが良かった」は、月1,815円のコースの評価ではありません。

📝 費用に関する注記

本記事の費用情報はあくまで目安です。実際の料金は各サービスの公式サイトまたは直接のお問い合わせでご確認ください。記事掲載時点(2026年7月22日確認)の情報であり、変更の可能性があります。

🆓 まずは料金と講座数を自分の目で確認する

【PR】スタディサプリ高校講座の料金ページを見る

※PR・広告/※料金・キャンペーン内容は変更されることがあります。公式サイトで最新情報をご確認ください。

公式に掲載された合格者の声から読み取れる評判

🔍 何を口コミとして扱うか

ここでは、私が一次情報として確認できた「スタディサプリ公式サイトに掲載されている合格者の声」を扱います。掲載主体が運営会社である以上、良い内容に偏るのは当然です。だからこそ、声の内容そのものより、掲載の条件と声の傾向を読むほうが有益だと考えています。

📝 この記事が扱っていない情報

私はスタディサプリを利用している生徒を指導した経験はありますが、私自身が高校講座を契約者として通年利用したわけではありません。料金・体験期間・解約条件などの事実関係は、すべて公式サイトおよび公式ヘルプの記載で確認しています。

また本記事では、第三者の口コミ投稿サイトやSNS上の評価は収集していません。投稿者の学年・利用コース・利用期間が確認できない評価を件数として扱うと、かえって判断を誤らせると考えたためです。したがって「悪い口コミ◯件」といった集計は本記事にはありません。代わりに、次章以降で私自身の指導経験からデメリットを具体的に書きます。

良い評判に共通する3つのパターン

📈 公式掲載の声を読み分けた傾向

パターン典型的な内容
特定講師への評価英語の関先生・肘井先生、古文の岡本先生、日本史の伊藤先生など、講師名を挙げて「苦手が得意科目になった」と語る声が非常に多い
通塾していない層「塾に通わず」「宅浪で」「通信制高校で」「不登校だった」という前置きから始まる合格報告が目立つ
繰り返し視聴何度も見直せる、スキマ時間に見られる、という視聴形態そのものへの評価

※上記は公式サイト掲載の合格者の声を筆者が読み、傾向として整理したものです。内容は要約しており、原文の引用ではありません。

💡 業界経験者として気になった点

私がこの傾向でいちばん注目したのは、「塾に通っていなかった」という属性の多さです。近隣に予備校がない、経済的に通塾が難しい、集団授業の環境が合わない——こうした事情を抱えた受験生にとって、スタサプは代替品ではなく「これしかなかった選択肢」だったことがうかがえます。

評判が高い理由を「授業が神だから」と要約してしまうと本質を外します。私の見立てでは、従来の予備校では拾われてこなかった層に、初めて質の高い授業が届いたことが、熱量の高い声を生んでいる最大の要因です。

ここから導かれる結論は、読者の立場によって真逆になります。これまで映像授業も個別指導も受けたことがない層にとって満足度は非常に高く、すでに手厚い塾に通っている生徒が乗り換えた場合、同じ満足度は再現されにくい。絶賛の声の多さは、サービスの優劣ではなく「比較対象が何だったか」を映しています。口コミを読むときは、その人が何と比べて良いと言っているのかを必ず確認してください。

合格実績の掲載条件を確認するとわかること

🔢 公式が明示している掲載条件

合格実績ページには、掲載対象について次の条件が注記されています。

  • 大学合格報告のある大学のうち、受験直前6か月間に3か月以上の会員登録期間があること
  • かつ、受講時間が30時間以上あった会員の合格校のみ掲載

掲載大学の並び順についても、会員の志望校登録数の順位に基づくと明記されています。

🗣️ この条件をどう読むか

合格実績に条件を付けて開示している点は、私は誠実な姿勢だと受け止めています。何もしていない会員の合格まで数に入れる運用よりずっと健全です。

ただし受験生側の視点に立つと、「6か月で30時間」というのは決して高いハードルではないことにも気づきます。仮に1本を10分として換算すれば約180本、週あたり1時間強のペースです(1本あたりの時間は講座によって異なるため、あくまで目安の試算です)。つまりこの実績一覧は「スタサプを主軸に据えて合格した人の集合」ではなく、「スタサプを何らかの形で使い、合格した人の集合」と読むのが正確です。合格実績の数字は、塾・予備校でも読み方に注意が必要な指標であり、合格実績の正しい読み方をまとめた記事で解説した原則がここにも当てはまります。

講師陣の顔ぶれが評判を支えている理由

📚 主な担当講師と市販書籍

スタディサプリの講師は、市販の学習参考書の著者としても知られる方が多く在籍しています。英語の関正生先生(著書合計150冊以上)、英語の肘井学先生、古文・漢文の岡本梨奈先生、社会の伊藤賀一先生、化学の坂田薫先生、数学の山内恵介先生・堺義明先生などです。

ここが他の格安オンライン教材との決定的な違いだと私は考えます。書店の学参コーナーで名前を確認できるということは、授業の質を契約前に外部から検証できるということです。実際、書籍を読んで「この人の説明はわかる」と感じてから受講を決める、という順番は非常に合理的です。

🎁 相性は14日間で見極められます

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※PR・広告/※無料体験の適用条件は変更される場合があります。公式サイトで最新情報をご確認ください。

元塾講師が指導現場で見たスタサプの強みと限界

✏️ 併用させて最初に気づいたこと

ここからは、私がスタディサプリを併用している生徒を指導してきた経験から書きます。導入して明確に改善したのは、私の指導時間の使い方でした。基本事項の説明を事前視聴に回せるぶん、対面の時間をまるごと演習と答案チェックに充てられるようになったからです。

一方で、まったく改善しなかったものもあります。生徒が自分から机に向かう頻度です。教材の質が上がっても、着手する回数は増えませんでした。この非対称性が、以下に書く強みと限界のすべての出発点になっています。

1回約10分という授業設計が効く生徒・効かない生徒

💬 短時間授業の二面性と、私が課しているルール

1回10分前後という設計は、通学の電車内や部活後の30分といった細切れの時間と非常に相性がいい。ここは疑いようがありません。私が担当した生徒でも、「宿題の前に該当単元を1本だけ見てくる」という使い方をしてもらうと、指導時間を演習に回せて効率が上がりました。

一方で、短さが「わかったつもり」を生みやすいという副作用があります。理由ははっきりしていて、視聴の履歴は残るのに、手が動いた記録はどこにも残らないからです。10分の説明を聞き、視聴済みの印がつき、進んでいる感触だけが積み上がる。私が見てきた失敗例は、ほぼすべてこのパターンでした。

そこで併用する生徒には、最初に次の3つを約束してもらっています。

  • 1本見たら、対応するテキストの問題を最低3問その日のうちに解く(翌日に回さない。翌日には必ず忘れています)
  • ノートの隅に「視聴◯本/解答◯問」を毎日書く。数字が離れていくのが目に見えると、自分で修正が効きます
  • 1.5倍速で見た回は、必ず等速で解き直す。速度変更は復習で威力を発揮しますが、初回の理解には向きません

付随して、通信量を気にする生徒にはWi-Fi環境での動画ダウンロードを設定してもらいます。「外だと通信量が心配だから後で」という言い訳を先に潰しておく、というだけの話ですが、着手率には効きます。

もうひとつ、高1・高2の保護者の方に必ずお伝えしていることがあります。中学講座は9教科で教科書別の対応が明示されていますが、高校講座は同じ形の教科書対応が示されていません。学校の進度や採用教科書にぴったり沿って進むわけではないので、定期テスト対策に使う場合は「試験範囲の単元を自分で選び取る」作業が必要になります。ここを学校の授業の代わりだと思って任せきりにすると、範囲がずれます。

4レベル構成をどう使い分けるか?

📋 レベル区分と対象(公式の区分)

レベル公式の想定対象
トップレベル最難関国公立・最難関私立大学を目指す方向け
ハイレベル難関国公立・難関私立大学を目指す方向け
スタンダードレベル一般的な国公立・私立大学を目指す方向け
ベーシックレベル教科書レベルの基礎項目をしっかり学びたい方向け

🔺 レベル選びで最も多い失敗

志望校のレベルに合わせて上位講座から入ってしまう、という選び方です。志望校がハイレベル相当だからハイレベル英語から——これで挫折する生徒を何人も見てきました。

講座のレベルは志望校ではなく、現在の理解度に合わせるものです。全講座が見放題である以上、下のレベルから始めても金銭的な損はありません。

💡 私が使っているレベル判定の物差し

私は模試の偏差値でレベルを決めません。使うのは「学校の教科書の例題を、解説を見ずに最後まで書けるか」という一点です。

  • 書けない → ベーシックレベル(用語と公式の意味から)
  • 書けるが、章末問題で手が止まる → スタンダードレベル
  • 章末問題まで通る → ハイレベル以上

偏差値を使わない理由は単純で、偏差値は「他人と比べてどうか」しか示さず、「何がわかっていないか」を一切示さないからです。志望校がハイレベル相当だからハイレベルから、という選び方をした生徒が、3週間で視聴を止めてしまう場面を何度も見てきました。下のレベルから入って早送りするほうが、上から入って止まるよりはるかに速く終わります。

志望校対策講座と共通テスト対策講座の位置づけ

📌 大学別対策講座のラインナップ

公式サイトには、東京大学・京都大学・一橋大学・北海道大学・東北大学・名古屋大学・大阪大学・九州大学・早稲田大学・慶應義塾大学などの大学別対策講座、および難関国公立大/関東・関西難関私大などの大学群別講座が掲載されています。共通テスト対策講座も7教科26科目に対応しており、リスニング用のディクテーションや音読トレーニングの機能も用意されています。

なお共通テスト対策講座の数学IA・数学IIBCについては、公式サイトに2026年秋頃リリース予定との注記があります。数学で共通テスト対策を主軸に置きたい受験生は、この点を申し込み前に必ず確認してください。

💡 大学別講座に過度な期待をしないほうがよい理由

大学別対策講座はおおむね5〜12講義程度で構成されています。これは過去問演習の「入口」としては優秀だが、演習量としては足りない分量です。傾向の掴み方と解法の型を学ぶ講座であって、志望校対策のすべてがここで完結するわけではありません。

私が受験生に伝えているのは、「大学別講座を見た後、赤本で最低5年分を自力で回すところまでが対策」という線引きです。ここを誤解したまま「志望校対策も入っている」と受け取ると、直前期に演習不足が表面化します。映像型の予備校全般に共通する構造で、映像授業を主軸にする予備校を比較した記事でも同じ論点を扱いました。

デメリットと注意点|申し込む前に必ず知っておきたいこと

📉 ここが本記事の核心です

スタサプは価格が安いぶん、「合わなかったときの損失が小さい」と誤解されがちですが、実際には支払い方法と解約のタイミングによって1万円以上の差が生まれます。良い評判だけを読んで申し込むと確実に見落とす部分を、順に挙げます。

強制力がないので、自走できないと止まる

❌ 最大のデメリット

決まった時間に教室へ行く必要がなく、宿題の提出も、欠席の連絡もありません。この自由度は最大の長所であり、同時に最大の弱点です。

私の実感として、映像授業だけで学習が継続する高校生は多数派ではありません。特に、これまで「言われたからやってきた」経験しかない生徒が、いきなり自己管理型の教材に移行するのは難しい。価格が安いことが、皮肉にも「今月は見なくてもいいか」というブレーキの弱さにつながります。

🧭 続けるための現実的な工夫

① 視聴する曜日と時間を固定する
「毎週火・木の21時から英語」のように、時間割を自分で作ってしまう。自由度を自ら削るのが継続のコツです。
② 見た本数ではなく解いた問題数を記録する
視聴履歴は達成感を過剰に演出します。ノートに解いた問題数を書くほうが実態を映します。
③ 人の目を1つだけ確保する
保護者への週1回の報告でも、オンライン自習室のようなサービスでも構いません。誰も見ていない状態を避けるだけで継続率は変わります。

質問対応・答案添削は含まれていない

❌ ベーシックコースの範囲外になるもの

ベーシックコースは映像授業とテキスト、演習問題が中心のサービスです。個別の質問への回答や、記述答案の添削は含まれていません

これが致命的になるのは、国公立二次試験の記述、英作文、小論文といった「自分では採点できない領域」です。動画を何度見ても、自分の答案の何点が引かれるかはわかりません。ここを人に見てもらう手段を別に持っていない受験生は、直前期に必ず行き詰まります。

💬 科目を2つに仕分けるだけで設計できます

私が担当する生徒に使っている切り分けは、とても単純です。「自分で採点できる科目」と「自分では採点できない科目」で分ける——これだけです。

スタサプで完結させる人に見てもらう手段を確保する
英文法・語法、古典文法、漢文句法英作文(和文英訳・自由英作文)
社会(用語・流れの理解)国公立二次の記述・論述
数学の典型問題、理科の基本問題現代文の記述解答
共通テスト形式のマーク演習小論文、志望理由書

左側は解答が一意に決まるので、映像授業と解説だけで自己完結します。右側は「自分の答案が何点引かれるか」を自分では判定できないため、必ず第三者が要ります。学校の先生に週1回持っていくだけでも成立しますし、それが難しければ高校生向けのオンライン家庭教師を右側の科目だけ薄く使う方法もあります。全部を一つのサービスで賄おうとしないほうが、結果的に費用は抑えられるというのが私の考えです。

解約・返金のルールは思ったより厳しい

⚠️ 公式が明示している返金ポリシー

公式ヘルプの返金ポリシーには、お客様都合による中途解約および残期間分の返金は原則として承っていないと明記されています。利用停止の手続きをした場合も、支払い済みの契約期間は満了までサービスを利用できる、という扱いです。

例外として、ベーシックコース12か月一括払いの契約者に限り、次の2ケースでは対応が可能な場合があるとされています。

  • 団体契約への乗り換えに伴う中途解約および返金
  • 高校・高専の卒業に伴う中途解約および返金(在学中に申し込み・更新が発生した契約に限る)

ただしこの場合も、決済発生日から問い合わせまでに10か月以上経過していると返金は発生しません。返金額は「支払額 −(通常月額 × 利用月数)」で算出され、1か月未満の日数は1か月分としてカウントされます。計算結果が0円以下なら返金なしです。

💡 この計算式が意味すること

注目すべきは、返金の計算に使われるのが割引後の「月あたり1,815円」ではなく「通常月額」と定められている点です。なお、この通常月額として具体的にいくらが適用されるのかは、私が確認した公式の返金ポリシーページ上では金額表が読み取れず、特定できませんでした。ここは推測で書きません。

ただし式の構造だけははっきりしています。一括払いで得られる割引が、中途解約時にそのまま保全される保証はないということです。

したがって私の見解はこうです。1年間続ける自信が固まっていない段階では、月払いから始めるほうが安全。年間で見れば約4,356円高くつきますが、数か月で合わないと判断した場合の負担は一括払いより小さく収まる可能性が高い。年間1万円台の教材で数千円の保険料を払うかどうか、という判断です。

❗ 「解約」と「退会」は別の手続きです

スタディサプリには学習Webとサポートウェブの2種類のアカウントがあり、公式ヘルプの退会案内では次の3ステップが必要と説明されています。

ステップ1:有料コースの利用停止(解約)手続きを行う
ステップ2:学習アカウントを削除する(学習Webの退会)
ステップ3:サポートウェブの退会手続きを行う

解約手続きは更新日の24時間前までに行う必要があり、それ以降だと次回分が請求される場合があります。「やめたつもりが請求が続いていた」というトラブルは、この24時間ルールとステップの取り違えから起こります。

あわせて、契約まわりで見落とされやすい点を2つ補足します。

  • 個人契約から学校契約への引き継ぎはできません。公式ヘルプによれば2026年2月26日以降、個人で利用していたアカウントを学校利用に引き継ぐことはできず、個人契約を利用停止したうえで新たに学校契約を行う形になります(12か月一括払いから学校契約へ乗り換える場合に限り、中途解約と返金が認められることがあります)。
  • 支払基準日が更新月に存在しない場合は、その月の最終日までが1か月として扱われます。月末に申し込むと、更新日が月によって前後します。

無料体験の適用条件に落とし穴がある

⚠️ 14日間無料体験の条件

  • Webサイトから、かつクレジットカード決済で受講申し込み手続きをした場合のみ適用
  • 14日間には「受講申し込み日」が含まれる(申し込んだ当日が1日目)

コンビニ決済やアプリ内決済を選ぶと14日間無料体験の対象外です。また「14日間」と聞くと申込日の翌日から数えたくなりますが、初日を含むため、実質的な猶予は13日間と考えて予定を組むのが安全です。

スマホしか使わない高校生が、アプリから申し込んで無料体験を逃すというのは、実際に起こり得る取り違えです。申し込みはブラウザ+クレジットカード——この一点だけは、保護者の方に確認していただく価値があります。

💡 14日間で「授業を見る」のは半分もったいない

体験期間を授業の品定めだけに使う方が多いのですが、私は「運用が回るかを試す期間」として使うことを勧めています。授業の質は、講師の市販書籍を書店で立ち読みすればある程度わかります。わからないのは、自分の生活の中でそれが継続するかどうかのほうです。私が提案している配分は次のとおりです。

1〜3日目:講師との相性を見る
最も時間を割く予定の科目で、レベル違いの講座を2〜3本ずつ視聴。説明の速度と板書の量が自分に合うかを確認します。
4〜10日目:普段どおりの生活で「実測」する
気合いを入れずに、いつもの1週間を過ごしてください。この7日間で実際に何本見られたかが、契約後の現実的なペースです。ここで週2本なら、年間で100本前後が上限だと考えて計画を立てます。
11〜13日目:テキスト運用を決める
ダウンロードして印刷するのか、冊子を買うのか、画面で見るのか。ここが決まらないと演習が始まりません。実際に1単元分を印刷して解いてみます。

初日を含めて14日間ですから、判断は13日目までに。この使い方をした生徒は、契約後に「思ったより見ていない」と落ち込むことがほとんどありませんでした。見込みが最初から現実的だからです。

向いている人・向いていない人の見分け方

⚖️ 判断できる形に落とし込みます

ここまでの事実と見解を、意思決定に使える形にまとめます。以下は私の指導経験に基づく判定軸であり、絶対的な基準ではありません。当てはまらない項目があっても、ご本人の状況で答えは変わります。

スタサプ高校講座が向いている人

✅ 相性がよいと考えられるケース

  • 自分で計画を立てて実行した経験がある高校生(定期テスト前に自主的に範囲を割り振れる、など)
  • 通える範囲に選択肢のある塾・予備校が少ない、あるいは通学時間が長すぎる
  • 集団授業のペースが合わず、自分の速度で進めたい
  • 特定の科目・単元だけを補強したい(学校の授業で取っていない科目を独学する場合を含む)
  • 塾に通いつつ、苦手単元の穴埋めに補助教材が欲しい
  • まず基礎まで戻りたい。中学範囲の復習に抵抗がない

向いていない人と、その場合の考え方

❌ 慎重に検討したほうがよいケース

  • 学習の習慣がまだなく、誰かが横で管理しないと机に向かえない
  • わからない箇所をその場で質問しないと止まってしまう
  • 国公立二次や難関私大の記述・論述が主戦場で、添削が不可欠
  • 「安いから、とりあえず」で決めようとしている(目的が定まっていない)

ここに当てはまる方を否定したいわけではありません。むしろ大半の高校生は、程度の差こそあれ管理を必要とします。問題はスタサプの良し悪しではなく、管理役を誰が担うかを決めていないことです。

🗣️ 併用という第三の選択肢

私が実際にいちばん多く提案するのは、二者択一ではなく組み合わせです。授業と教材はスタサプ、管理と質問は別の手段。前章の仕分け表でいえば、右側の科目にだけ人の手を入れる形です。全科目を通塾で賄う場合と比べれば、対象を絞るぶん費用を抑えやすくなります。

大学受験を個別指導で進める場合の費用感や向き不向きについては個別指導塾の大学受験対応をまとめた記事を、現役時よりも自己管理の負荷が上がる浪人生の学習環境づくりについては別記事を判断材料にしてください。

よくある質問

❓ 回答の根拠について

以下はすべて、公式サイト・公式ヘルプで確認できた記載をもとに回答しています。確認できなかった事項は「確認できなかった」と書きます。制度は変更される可能性があるため、申し込み前には必ず公式の最新表示をご確認ください。

❓ Q1. スタサプ高校講座の料金はいくらですか?

A. ベーシックコースは12か月一括払いが総額21,780円(月あたり1,815円)、月払いが月額2,178円です。入会金・初期費用はかかりません。この価格はWebサイトから受講申し込みをした場合に適用され、アプリ内決済では価格が異なります。

❓ Q2. 14日間の無料体験には条件がありますか?

A. あります。14日間無料体験は、Webサイトから、かつクレジットカード決済で受講申し込み手続きをした場合のみ適用されます。また14日間には受講申し込み日そのものが含まれます。

❓ Q3. 高校講座を申し込むと大学受験講座も見られますか?

A. 見られます。ベーシックコースでは現在の学年や年齢に関わらず、小学講座・中学講座・高校講座・大学受験講座のすべてを視聴できます。学年をさかのぼった復習も、先取り学習も追加料金なしで可能です。

❓ Q4. 途中で解約したら返金されますか?

A. 原則として返金はありません。利用停止の手続きをしても、支払い済みの契約期間は満了までサービスを利用できる形になります。12か月一括払いの場合に限り、団体契約への乗り換えや高校・高専の卒業に伴う中途解約では返金が認められる場合がありますが、決済発生日から10か月以上経過していると返金は発生しません。

❓ Q5. 解約すれば退会も完了しますか?

A. 完了しません。スタディサプリには学習Webとサポートウェブの2種類のアカウントがあり、有料コースの利用停止を行ったうえで、学習アカウントの削除とサポートウェブの退会手続きをそれぞれ行う必要があります。

❓ Q6. スタサプだけで大学受験は乗り切れますか?

A. 自分で学習計画を立てて実行できる受験生であれば、講座の網羅性という点では十分な量があります。ただしベーシックコースには質問対応や答案添削は含まれないため、記述式の採点や日々の進捗管理を人に頼りたい場合は、別の手段を組み合わせる前提で考えることをおすすめします。私の指導経験からも、この一点を最初に設計できたかどうかで結果は大きく変わりました。

📝 進路選択についての注記

本記事の情報はあくまで一般的な傾向に基づくものです。最終的な進路・教育の選択は、お子様・ご本人と保護者が十分に情報を収集・比較検討したうえで行ってください。個別の契約条件や返金の可否については、公式の問い合わせ窓口にご確認ください。

まとめ:スタサプ高校講座の口コミ・評判と申し込み前の最終チェック

インフォグラフィック

🎯 この記事の結論

スタサプ高校講座は「授業を安く手に入れる手段」としては非常に優秀で、「学習を管理してもらう手段」としては設計されていません。この線引きを理解して申し込めば、月あたり1,815円という価格は納得のいく投資になります。

  • 料金は12か月一括で年間21,780円、月払いで月額2,178円。入会金なし
  • 申し込みはWebサイト+クレジットカードでないと14日間無料体験の対象外
  • 小1〜高3の全講座が見放題。大学別・共通テスト対策講座も同一料金内
  • 中途解約時の返金は原則なし。迷いがあるなら月払いから始めるのが安全
  • 質問対応・添削は含まれないため、記述対策の相手は別に確保する

✅ 申し込み手続きの最終チェックリスト

向き不向きの判定は前章のとおりです。ここでは、手続き段階で損をしないための確認事項だけを挙げます。

  • □ 申し込みはブラウザから、クレジットカードで行いますか(アプリ経由・コンビニ決済は14日間無料体験の対象外)
  • □ 14日間は申し込み当日を1日目として数えることを把握していますか
  • □ 一括払いと月払い、どちらが自分の継続見込みに合うか決めましたか
  • □ 志望校の受験科目に必要な講座が、現時点で提供されているか確認しましたか(共通テスト対策の数学IA・IIBCはリリース時期の注記あり)
  • □ 更新日の24時間前という解約期限と、解約と退会が別手続きであることを理解していますか

そのうえで、体験の14日間は「授業を見る期間」ではなく「運用できるか試す期間」として使ってください。

🗝️ 判断がついたら、次の一歩へ

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※PR・広告/※料金・無料体験の条件は変更される場合があります。申し込み前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。

🎓 執筆者プロフィール

執筆者kouのプロフィール画像

kou/教育系Webライター・プロ家庭教師(フリーランス)
専門領域:中学受験・高校受験・大学受験・中高一貫校・浪人生・不登校・発達障害の指導

この記事を書く資格がある理由:指導歴は10年を超えます。中学生時代に早稲田アカデミーへ通って慶應義塾高等学校に合格し、慶應義塾大学経済学部に在学中は同じ早稲田アカデミーで多数の受験生を指導しました。現在はプロ家庭教師として、集団指導・個別指導・オンライン教材のいずれも使う生徒を並行して担当しています。スタディサプリを併用する生徒の指導経験があるため、映像授業が現場でどう機能し、どこで止まるのかを実感を持って書くことができます。

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🔍 調査概要

  • 調査対象:スタディサプリ高校講座・大学受験講座(株式会社リクルート運営)
  • 調査方法:公式サイト調査(料金ページ・講座案内・講師紹介・合格実績ページ)、公式ヘルプおよび特定商取引法に基づく表記の確認、著者の業界知見(スタディサプリ利用生徒の指導経験を含む)
  • 調査実施日:2026年7月22日
  • 情報の限界:著者は当サービスを契約者として通年利用した経験はありません。各講座の内容評価は、公開されている講座概要・講義一覧・講師情報の範囲での判断です。また、口コミとして参照できたのは公式サイト掲載の合格者の声のみで、独立した第三者プラットフォーム上の評価データは本記事では収集していません。コーチが付く上位コース(合格特訓コース)の料金体系については、公式の料金ページで金額を確認できなかったため、本記事では存在と確認先の案内にとどめ、金額の推測は行っていません。また、返金計算に用いられる「通常月額」の具体額も確認できませんでした。
  • 利益相反の開示:本記事にはアフィリエイトリンクを含みます。掲載にあたり運営会社からの記事内容への関与・確認は一切受けていません。

📝 更新情報

公開日:2026年7月22日/最終更新日:2026年7月22日
※情報変更があった場合は随時更新します。