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スタサプの小論文講座は使える?全レベルと添削の有無を解説

インフォグラフィック

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🎓 この記事を書いた人

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kou|教育系Webライター・プロ家庭教師
指導歴10年超。慶應義塾大学経済学部在学中から早稲田アカデミーで多数の受験生を指導。現在はフリーランスとして中学受験から大学受験まで担当し、スタサプを併用する生徒の指導経験もあります。

🎯 結論

結論:スタサプの小論文講座は「書き方の型を身につける入口」としては十分に使えますが、答案を提出して添削してもらう仕組みは公式サイトで確認できませんでしたつまり、講義で学ぶ工程は月額2,178円の中に含まれる一方、書いた文章を誰かに直してもらう工程は自分で用意する必要があります。ここを理解しないまま申し込むと「思っていたものと違った」となりやすいので、最初にお伝えしておきます。

📋 この記事で解決できること

  • スタサプの小論文講座は何講あり、誰が担当しているのか
  • ベーシック・ハイ&スタンダード・トップの3段階はどう違うのか
  • 小論文講座を受けるのにいくらかかるのか
  • 添削がないことは、どのくらい致命的なのか
  • 添削の代わりに現実的に何ができるのか
  • 総合型選抜・学校推薦型選抜の対策としてどこまで通用するのか

読み終えるころには、「自分の志望校の入試方式に対して、スタサプの小論文講座を使うべきか」を自分で判断できる状態になります。

📝 前提と情報の限界

私は小論文を含む受験指導を10年以上続けてきましたが、スタサプの小論文講座を受講者として最後まで視聴した立場ではありません。本記事の講座構成・料金・講師情報は、すべてスタディサプリ公式サイトおよび株式会社リクルートの公表資料に基づいて記述し、そこから読み取れることを指導経験のある人間の視点で解釈しています。推測にあたる部分はその旨を明記しています。

慶應義塾大学経済学部在籍当時の学生証

慶應義塾大学経済学部在籍当時の学生証

私の早稲アカ講師時代の給与明細

早稲アカで働いていた証明として、当時の給与明細を載せておきます。

スタサプの小論文講座とは?

📌 スタサプの小論文講座とは

スタサプの小論文講座とは、スタディサプリ高校講座・大学受験講座で提供される映像授業型の小論文対策講座です。ベーシックレベルは全20講で、担当は神﨑史彦講師。ベーシック・ハイ&スタンダード・トップの3段階があり、受講料はコース料金に含まれます(2026年4月時点)。

📌 このセクションで分かること

「スタサプ 小論文」で検索する人の多くは、そもそも小論文の講座が存在するのかどうかから知りたいはずです。結論から言えば、存在します。ただし他教科とは扱いが少し違い、レベル区分の考え方も独特です。まずはその全体像から整理します。

小論文は通年講座の独立した区分として用意されている

✅ 公式ラインナップに明記されている

スタディサプリ高校講座・大学受験講座の通年講座一覧には、英語・数学・国語・理科・社会・情報と並んで「通年/小論文」という独立した区分が設けられています。国語の一部ではなく、独立した枠として扱われている点は押さえておいてよいでしょう。

公式の講座ラインナップ表によれば、この区分に置かれているのはベーシックレベル小論文(20講・神﨑史彦講師)です(2026年4月時点の情報)。さらに高3向けのレベル別講座一覧を見ると、これに加えて高3 ハイ&スタンダードレベル小論文高3トップレベル小論文が掲載されています。

💬 講座数の少なさをどう見るか

他科目と比べると講座本数は控えめです。たとえば英語は文法・読解・長文・英作文と細かく分かれ、講座によっては24講・33講という構成になっています。それに対し小論文はベーシックが20講で、上位レベルも学年限定です。

ただ、これは手抜きというより科目の性質上、当然の設計だと私は考えています。小論文は覚える内容そのものが少なく、講義で伝えるべきことは「主張の立て方」「論拠の並べ方」「型の運用」に集約されます。20講あれば、型の解説としては十分な量です。問題は講義の量ではなく、その後の演習をどう回すかにあります。

担当は総合型選抜・小論文・探究の神﨑史彦講師

🏢 公式サイトに掲載されている経歴

小論文講座を担当するのは神﨑史彦講師です。公式の講師紹介ページでは、担当領域が「総合型選抜・小論文・探究」と表記されています。掲載されている経歴のうち、講座の質を判断するうえで意味があるのは次の点です。

項目公式サイトの記載内容
予備校での指導大手予備校で小論文指導を担当
評価基準側の経験通信教育会社で自己アピール文・志望理由書等の評価基準策定に関与
現職大学教員として初年次教育や学びの設計にも従事
主宰総合型選抜対策に特化した「カンザキジュク」を主宰
著書『小論文の完全攻略本』『小論文の完全ネタ本』シリーズ(文英堂)ほか多数

✏️ 指導者として注目したのは「評価基準を作った側」という経歴

私がこの経歴で一番重く見たのは、予備校講師としての実績ではなく「評価基準の策定に関与した」という一行です。

小論文で伸び悩む生徒を見ていると、原因の多くは文章力ではなく採点者が何を見ているかを知らないことにあります。なかでも致命傷になりやすいのが、設問要求の読み違いによる失点です。「あなたの考えを述べよ」に対して課題文の要約で紙面を埋める、「賛否を論じよ」に対してどちらの立場にも立たないまま両論併記で終える——この2つは、文章としては破綻していないのに評価が伸びません。

こうした失点は、独学だと「書けているのに点が来ない」としか認識できず、原因にたどり着けません。だからこそ小論文の講義を選ぶときの判断軸は、話がわかりやすいかどうかではなく採点者が減点する地点を名指しできるかどうかだと考えます。評価基準の策定側に回った経験がある講師が担当しているという事実は、その判断軸に対して確認可能な材料の一つになります。

現代文の小柴大輔講師も小論文指導の経歴を持つ

🔍 見落とされがちな併用ポイント

公式の講師紹介によれば、現代文を担当する小柴大輔講師は、Z会東大進学教室のほかロースクール受験の予備校で一般教養小論文を指導しています。つまりスタサプの中には、小論文の周辺領域を扱える講師が複数いることになります。

小論文が書けない生徒の多くは、課題文の趣旨を取り違えたところでつまずきます。読解が崩れていれば、どれだけ型を覚えても的外れな答案にしかなりません。現代文講座の実力と使い方を先に確認し、読解に不安があるなら小論文より先に現代文を回すべきです。

3段階のレベル構成と、どれを選ぶべきか?

📊 このセクションで分かること

スタサプの小論文講座は3つのレベルに分かれていますが、他教科と違ってすべての学年で全レベルが並んでいるわけではありません。ここを誤解すると「高2なのにトップレベルが見当たらない」と混乱します。公式の記載どおりに整理します。

学年別に見た小論文講座の配置

🔢 公式サイトの記載を整理した対応表

学年掲載されている小論文講座
高1ベーシックレベル小論文
高2ベーシックレベル小論文
高3・高卒生ベーシックレベル小論文/高3 ハイ&スタンダードレベル小論文/高3トップレベル小論文

高1・高2のレベル別講座一覧では、小論文はベーシックレベルのみが掲載されています。上位2レベルが登場するのは高3・高卒生の一覧です。ただしスタサプは学年を問わず小1〜高3の全講座を視聴できる仕組みなので、高2の段階で高3向けの小論文講座を先取りすることも制度上は可能です。

⚠️ 上位レベルの講義数は公表情報から確認できませんでした

通年講座の一覧表に講義数が明記されているのはベーシックレベル小論文の20講のみで、ハイ&スタンダードレベル・トップレベルの講義数は、私が確認した公式ページ上には記載がありませんでした。受講前に本数を知りたい場合は、無料体験期間中にログイン後の講座一覧で直接ご確認ください。

20講という本数は足りるのか?

💡 本数ではなく、演習回数がボトルネックになる

「20講で足りるのか」という疑問は当然出てきますが、私はこの問いの立て方自体をずらすべきだと考えています。

通塾型の小論文講座も、週1回・数か月というペースで運営されるものが一般的で、講義の回数だけを見れば大きな差はありません。差がつくのは講義の本数ではなく、その講義で得た型を何本の答案に適用し、何本を直したかです。20講を2周しても、答案を1本も書かなければ得点は動きません。逆に、10講しか見ていなくても10本書いて直した生徒のほうが、確実に仕上がります。

つまり本数を評価軸にする限り、判断を誤ります。見るべきは「この講座を受けたあと、自分は演習を回せる状態にあるか」です。

📝 公式ページで確認できなかった項目

  • ハイ&スタンダードレベル・トップレベルの講義数と担当講師(ベーシックのみ20講・神﨑史彦講師と明記)
  • 小論文講座の各講のタイトル・扱うテーマ(他科目の講座紹介にある「講座内容」の記載が見当たりませんでした)
  • 小論文講座に確認テストが付属するかどうか

なお、テキストについては公式サイトに「すべての講義に講師監修のオリジナルテキストが用意されている」旨の記載があり、ダウンロードは無料です。詳細はログイン後の講座一覧でご確認ください。

どのレベルから入るべきか?

💡 私の考える選び方は「志望校のレベル」ではなく「書いた経験の有無」

他教科では志望校の難易度でレベルを選ぶのが基本です。しかし小論文に限っては、志望校の偏差値ではなく「これまで小論文を何本書いたか」で選ぶべきだと考えます。

理由は単純で、小論文には英語や数学のような積み上げ式の前提知識がほとんどないからです。難関大志望であっても、答案を1本も書いたことがない生徒がトップレベルの講義から入ると、扱われている題材の抽象度に振り回されて、肝心の「型」が身につかないまま終わります。逆に、学校で何本も書いてきた生徒がベーシックから始めても退屈するだけです。

🧭 レベル選択の目安

① 小論文を書いた経験がほぼない
→ ベーシックレベル小論文(20講)から。型と評価軸を先に入れます。
② 学校の授業や模試で数本は書いたことがある
→ 高3 ハイ&スタンダードレベル小論文へ。設問タイプ別の対応を学びます。
③ 書き慣れていて、難関大の課題文型・資料読解型に挑む
→ 高3トップレベル小論文。ただし添削を別途確保することが前提です。

総合型選抜対策との組み合わせ

📌 合格者の声から確認できる併用パターン

公式サイトの2025年度合格実績ページには、横浜国立大学教育学部に学校推薦型選抜で合格した受験生の声が掲載されています。そこには小論文対策講座のベーシックとハイ・スタンダードの一部を小論文対策に、総合型選抜対策講座<面接編>を面接対策に使ったという趣旨の記述があります。

この一件から読み取れるのは、①上位レベルを丸ごとではなく必要な講だけ抜き出す使い方が現実的であること、②小論文以外に面接編の講座も存在すること、の2点です。なお総合型選抜対策講座は、私が確認した通年講座ラインナップ表には掲載されていませんでした。

小論文のために払う費用はいくらか?

💰 このセクションで分かること

小論文だけを目当てに契約する価値があるのかは、費用構造を知らないと判断できません。スタサプは科目単位の課金ではないため、計算の仕方が塾とはまったく違います。

ベーシックコースの料金と小論文の実質単価

💳 公式サイトに掲載されている料金

支払い方法金額
12か月一括払い21,780円(月あたり1,815円)
月払い月額2,178円
テキスト冊子1冊1,320円(税込・送料込/ダウンロードは無料)
入会金・初期費用不要
無料体験14日間(申し込み日を含む)

表示価格はWebサイトからの申し込み手続きをした場合に適用されます。iOS/Androidアプリ経由の申し込みは決済手数料が含まれるため価格が異なり、14日間の無料体験もWebサイトかつクレジットカード決済の場合のみ適用される点にご注意ください。

💬 「小論文だけのために2万円」は正しい計算ではない

ここで多くの人が誤解します。スタサプは科目別課金ではなく、契約すると小1〜高3の全講座が視聴できる定額制です。7教科26科目4万本の授業がすべて含まれます。

したがって「小論文20講に21,780円」という計算は成立しません。正しくは「英数国理社情報と小論文をまとめて年間21,780円」です。小論文単体で他社と比べるのではなく、他教科も含めた総合的な使い方を前提に判断してください。逆に言えば、本当に小論文しか使わないなら割高になる可能性もあります。

年間費用の比較(高校生・1年あたり) 学習塾(全日制高校の平均) 約380,000円 スタディサプリ ベーシックコース(12か月一括) 21,780円 出典:学習塾費=文部科学省「子供の学習費調査(令和5年度)」高等学校(全日制)学習塾費の支出者平均額に 「学校基本調査(令和5年度)」公立・私立の児童数を加重平均してスタディサプリ公式サイトが作成した数値。 スタサプ料金=同社公式サイト掲載の12か月一括払い価格(Webサイト申し込み時/2026年8月確認)。

📝 費用に関する注記

本記事の費用情報はあくまで目安です。実際の料金は各サービスの公式サイトまたは直接のお問い合わせでご確認ください。記事掲載時点の情報であり、変更の可能性があります。

【PR】小論文講座を含む講座構成を公式サイトで確認する

※PR・広告/※料金・講座構成は変更される場合があります。公式サイトで最新情報をご確認ください。

❗ 解約時の返金は原則ありません

公式の特定商取引法に基づく表記によれば、解約時の返金制度は原則としてありません。条件を整理すると次のとおりです。

  • 原則:利用停止に伴う残期間分の払い戻しはなし
  • 例外:団体契約への切り替えを目的とした解約、高校卒業に伴う解約など、利用規約に特別の定めがある場合
  • 例外に該当しても自動では返金されない(申請が必要)
  • 日割り返金は行われない/月額プランは返金対象外
  • 解約手続きは更新日の24時間前までに行う必要がある

「小論文だけ数か月使う」という想定なら、12か月一括ではなく月払いを選ぶほうが損失は小さくなります。料金の内訳は月額2,178円の内訳と注意点で詳しく整理しています。

最大の弱点は添削がないこと

🔍 このセクションで分かること

ここが本記事の中心です。小論文という科目は他教科と決定的に違う性質を持っており、その違いが映像授業サービスとの相性を左右します。まず事実関係を確認し、そのうえで指導者としての解釈をお伝えします。

公式サイトで答案添削の記載は確認できなかった

❌ 事実確認の結果

スタディサプリ高校講座・大学受験講座の公式サイト、講座ラインナップ、料金ページ、特定商取引法に基づく表記を確認しましたが、受講者が書いた小論文の答案を提出し、講師が添削して返却するサービスについての記載は見つかりませんでした(2026年8月時点の調査)。

公式に明示されているのは、映像授業と講師監修のダウンロード用テキスト、そして講座内の確認テストです。小論文講座においても、この提供形態から外れる記述は確認できていません。

🔺 「ない」と断定はしていません

公式サイトに記載がないことと、サービスが存在しないことは厳密には同じではありません。ログイン後の機能まではこちらで確認できていないため、添削の有無を最終判断したい方は、14日間の無料体験中にご自身の目で確かめることをおすすめします。14日間の無料体験でどこまで使えるかを先に把握しておくと、確認作業がスムーズです。

小論文だけは「授業を受ける」では完成しない

🗣️ 指導現場で繰り返し見てきたこと

10年以上の受験指導のなかで小論文の相談を受けてきた範囲で実感しているのは、小論文は「わかる」と「書ける」の距離が全科目のなかで最も遠い科目だということです。

数学なら、解説を理解して自分で解き直せば、正解と自分の答案を照合できます。英語の和訳も同じで、模範解答と照らせばズレは自分で見つかります。ところが小論文は、模範解答と違っていても正解でありうるし、模範解答と似ていても不合格答案でありうる。自己採点が原理的に成立しにくい科目なのです。

だからこそ、生徒が独学で小論文に取り組むとき、私が最も警戒するのは「書いた気になっている状態」です。型を覚え、それらしい構成で字数を埋め、本人は手応えを感じている。しかし答案としては機能していない——この状態は、他人に読まれるまで本人にはまず見えません。

自己採点で検知できない典型は、次の3つです。

  • 論拠が主張と別の方向を向いている/一つひとつの文は正しいのに、結論を支えていない
  • 具体例が抽象度を下げていない/例を出したつもりが、主張の言い換えで終わっている
  • 反対意見への言及が形式だけ/「という意見もある」で置いただけで、反論も再反論もしていない

この3つはいずれも、書いた本人にとっては「書けている」ように見えます。演習量そのものの確保についても課題があり、講義以外の問題演習をどう補うかは演習量の実態と市販教材の併用術で整理しています。

小論文学習の5工程と、スタサプがカバーする範囲 学習の工程 講座で完結 自分で用意 ① 課題文を正確に読む 現代文講座・小論文講義で扱われる ② 論点を立てて考える 思考の手順として講義で解説される ③ 構成の型を知る ベーシック20講の中心的な内容 ④ 実際に制限字数で書く 書く場と時間は受講者が確保する 必要 ⑤ 他者に読ませて直す 公式サイトで添削サービスの記載は確認できず × 最重要 出典:スタディサプリ公式サイトの講座構成・提供形態(2026年8月確認)をもとに筆者が指導経験に基づき分類。

合格特訓コースの終了が意味すること

📉 伴走の仕組みが1つ減った

株式会社リクルートは、2025年6月2日付のニュースリリースで、スタディサプリ大学受験講座の「合格特訓コース」の提供を2026年3月30日をもって終了すると発表しました。同コースは2017年3月から提供され、志望校に合わせた学習プランと現役大学生によるコーチングがセットになったコースでした。

これは小論文に限った話ではありませんが、影響を最も強く受けるのは小論文のように「自分では進捗を管理しにくい学習」です。英単語なら進み具合が数で見えますが、小論文は何本書いたかを自分で数え、書きっぱなしにしない仕組みを自分で作らなければなりません。その伴走役が公式サービスから消えた事実は、正確に認識しておくべきです。詳しい経緯と代替案は合格特訓コース終了後の選択肢にまとめています。

添削の代わりに現実的にできる3つのこと

⭕ 私が生徒に提案してきた補い方

① 高校の先生を「専属添削者」として確保する
最も費用がかからず、かつ最も見落とされている手段です。総合型選抜・学校推薦型選抜を受ける生徒は志望理由書で必ず先生と関わります。そのタイミングで小論文も見てもらう約束を取り付けておくと、講義で入れた型を答案に落とし込む工程が回り始めます。
② 同じ設問を、間隔を空けて2回書く
他者の目が確保できない場合の次善策です。1本目を書いた直後ではなく、1週間空けてから読み返し、その後もう一度書く。自分の答案を他人の文章として読める程度まで記憶を薄れさせるのがポイントで、この方法なら添削者なしでも論理の飛躍には気づけます。
③ 講義の型を使って過去問の設問を分解する
書く前に、設問が何を要求しているのかを箇条書きで書き出す訓練です。答案を丸ごと書くより負荷が低く、短時間で回数を稼げます。小論文で落ちる答案の多くは文章力ではなく設問の読み違いなので、この工程だけでも得点は動きます。
④ 講座の学習状況表示を進捗管理に流用する
スタサプには視聴状況や確認テストの結果に応じた学習状況の表示があり、他教科では進み具合の可視化に使えます。小論文は答案の本数が可視化されないぶん、講義の視聴記録と自作の「書いた本数メモ」を並べて管理すると、書きっぱなしを防げます。伴走役が公式サービスから消えた以上、この自己管理の設計こそが合否を分けます。

向いている人と向いていない人

⚖️ このセクションで分かること

ここまでの内容を、判断できる形に整理します。同じ講座でも、置かれている状況によって評価は正反対になります。

向いている人

✅ こういう人には価値がある

  • 小論文を一度も書いたことがなく、まず型を知りたい人/20講で全体像がつかめます
  • 他教科でもスタサプを使う予定がある人/小論文は追加費用ゼロで付いてきます
  • 学校の先生に添削を頼める環境がある人/講義と添削の役割分担が成立します
  • 志望校で小論文が課されるか未確定の人/必要になったときすぐ着手できる保険になります
  • 共通テストや一般選抜と並行して推薦も検討している人/全教科込みの定額制と相性が良い状況です

向いていない人・注意が必要な人

❌ 期待とズレる可能性が高い状況

  • 添削してもらうこと自体が目的の人/提供形態が根本的に合いません
  • 入試まで残り数週間しかない人/型を入れて書き慣れる時間が足りません
  • 小論文以外の講座をまったく使わない人/定額制のメリットを受け取れません
  • 医学部・看護系など、分野特有の頻出テーマ対策を求める人/分野別の専用講座は公式ラインナップでは確認できませんでした
  • 誰かに進捗を管理してもらわないと続かない人/伴走役だった合格特訓コースは終了しています

📌 添削を有料で確保するという選択肢

学校の先生に頼れず、独学の精度にも不安が残る場合は、添削指導を含むサービスを併用する判断もあります。有料で添削を受ける場合の費用感を比較する材料として、早稲田塾の小論文指導の料金と向き不向きを検証していますので、金額の相場を確認したうえで判断してください。

そのうえで指導形態ごとに費用対効果を横断的に比べたい方は、プロが厳選比較した学習塾・家庭教師おすすめランキングも参考になります。

📝 進路選択に関する注記

本記事の情報はあくまで一般的な傾向に基づくものです。最終的な進路・教育の選択は、お子様・ご本人と保護者が十分に情報を収集・比較検討したうえで行ってください。

入試制度から見た小論文対策の位置づけ

📌 このセクションで分かること

そもそも小論文にどれだけ時間を割くべきかは、志望校の入試方式で決まります。制度側の要求を確認しておくと、優先順位を間違えずに済みます。

総合型選抜では小論文等の活用が求められている

🛡️ 文部科学省の実施要項が定めていること

文部科学省が通知する大学入学者選抜実施要項では、総合型選抜において知識・技能や思考力・判断力・表現力等を適切に評価するため、調査書等の出願書類だけでなく、大学入学共通テストまたはその他の評価方法のうち少なくとも一つを必ず活用し、その旨を募集要項に明記するよう求めています。その他の評価方法の例として、小論文等・プレゼンテーション・口頭試問・実技などが挙げられています。

詳細は文部科学省の入学者選抜実施要項のページで原文をご確認ください。制度上、小論文は「あれば有利な加点要素」ではなく、年内入試を受けるなら遭遇する確率が高い評価方法の一つだと理解しておくべきです。

一般選抜志望でも無視できない理由

💡 併願戦略として小論文が効く場面

私が指導していて「もっと早く言っておけばよかった」と感じるのは、秋になって急に推薦を検討し始める生徒のケースです。一般選抜一本で走ってきた生徒が、模試の判定を見て学校推薦型選抜も出願すると決める。ところがそこから小論文をゼロから仕上げるのは、共通テスト対策と並行しては現実的ではありません。

その点、全教科が定額で見放題という設計は、入試方式を後から変更する余地を残せるという意味を持ちます。高2のうちにベーシックレベル小論文を眺めておくだけでも、選択肢の幅が変わります。スタサプだけで大学受験を完結させられるかという論点はスタサプだけで大学受験は可能かで別途検証しています。

🔺 小論文に着手すべき時期の目安

時期この時点でやっておきたいこと
高2の冬まで志望校の入試方式を確認し、小論文が課される可能性があるかを把握する
高3の春ベーシックレベルを通しで視聴し、型と評価軸を頭に入れておく
高3の夏過去問の設問分解を開始し、添削してくれる相手を確保する
高3の9月年内入試を受けるならここが実質的な着手の最終ライン
高3の10月以降ゼロからの仕上げは困難。書ける範囲の型に絞り、無理に手を広げない

表の時期はあくまで一般的な目安であり、志望校の出題形式や本人の学習状況によって前後します。最終的な計画は学校の進路指導の先生とご相談ください。

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よくある質問

❓ Q1. スタサプに小論文の添削サービスはありますか?

A. 公式サイトを調査した範囲では、書いた答案を提出して添削を受けるサービスは確認できませんでした。小論文講座は映像授業と講師監修テキストが中心です。添削が必要な場合は、学校の先生や別のサービスを併用する前提で考えてください(2026年8月時点)。

❓ Q2. スタサプの小論文講座は何講ありますか?

A. 公式の講座ラインナップでは、ベーシックレベル小論文が20講、担当は神﨑史彦講師と記載されています(2026年4月時点の情報)。高3向けにはハイ&スタンダードレベル小論文とトップレベル小論文も用意されています。

❓ Q3. 小論文講座だけを単体で申し込めますか?

A. 科目単位での販売は確認できません。ベーシックコースに申し込むと小1〜高3の全講座を視聴でき、小論文講座もその中に含まれます。料金は12か月一括払いで21,780円、月払いで月額2,178円です。

❓ Q4. 総合型選抜や学校推薦型選抜の対策にも使えますか?

A. 小論文講座に加えて、公式サイトの合格者の声には「総合型選抜対策講座<面接編>」を受講したという報告が掲載されています。ただし志望理由書の個別添削や模擬面接は含まれないため、書類と面接は学校や外部サービスで補う必要があります。

❓ Q5. 高1・高2から小論文講座を受ける意味はありますか?

A. ベーシックレベル小論文は高1・高2の講座一覧にも掲載されており、学年を問わず視聴できます。ただし優先順位としては英語・数学・現代文の基礎固めが先で、小論文は志望校の出題有無が見えてから着手しても遅くないと考えます。

❓ Q6. 合格特訓コースの終了は小論文対策に影響しますか?

A. リクルートの発表によれば、合格特訓コースは2026年3月30日で提供を終了しました。学習計画と進捗をコーチが伴走する仕組みがなくなったため、小論文のように「書く・直す」の管理が難しい学習は、自分で運用する前提が強まっています。

❓ Q7. スタサプの小論文講座だけで難関大に合格できますか?

A. 講義で書き方の型と考え方は学べますが、答案を他者に評価してもらう工程がサービス内に組み込まれていないため、それだけで完結させるのは難しいと考えます。講義で型を入れ、添削は学校の先生など別の手段で確保する組み合わせが現実的です。

まとめ:スタサプの小論文講座をどう使うか?

インフォグラフィック

🎯 この記事の結論

スタサプの小論文講座は「型を入れる装置」として優秀で、「答案を仕上げる装置」ではありません。この役割を正しく認識し、添削の確保を別途セットにできる人にとっては、追加費用ゼロで手に入る強力な選択肢になります。

📋 記事全体のポイント

  • 小論文は通年講座の独立した区分として存在し、ベーシックレベルは20講・神﨑史彦講師が担当(2026年4月時点)
  • 高3向けにはハイ&スタンダードレベルとトップレベルもあるが、講義数は公式ページ上で確認できなかった
  • 担当講師は評価基準の策定に関与した経歴を持ち、採点者側の視点を伝えられる立場にある
  • 料金は科目別ではなく定額制で、12か月一括21,780円・月払い2,178円
  • 答案添削サービスの記載は公式サイトで確認できず、書く・直すの工程は自分で用意する必要がある
  • 伴走役だった合格特訓コースは2026年3月30日で提供終了
  • 総合型選抜では小論文等の活用が制度上求められており、年内入試を視野に入れるなら備えておく価値がある

🆚 向き不向きの最終チェック

判断当てはまる状態
向いているこれから小論文を始める/他教科でもスタサプを使う/添削を頼める先生がいる/推薦と一般の両にらみ
向いていない添削してもらうこと自体が目的/入試まで残り時間がない/小論文以外は使わない/管理されないと続かない

⚠️ 判断が割れるのはこの3ケース

  • 添削を頼めるか分からない場合/先に学校の先生に打診し、返事を得てから契約を判断する。順序を逆にすると、講義だけ見て終わる可能性が高くなります
  • 志望校で小論文が課されるか未定の場合/全教科込みの定額制なので、他教科を使う前提なら契約しても小論文分の追加負担は生じません。この場合は迷わず契約側に倒して問題ありません
  • 高3の秋に検討を始めた場合/型を入れる時間は残っていても、書いて直す回数は確保しにくい時期です。講義の視聴範囲を絞り、志望校の出題形式に一致する講だけを選ぶ運用に切り替えてください

💬 最後に、指導者としての一言

小論文で本当に差がつくのは、書いた本数ではなく「直した本数」です。講義で型を入れることは出発点にすぎません。まずは無料体験期間中に1講だけ視聴し、その型で1本書いてみて、読んでくれる人を確保できるかどうかを確かめる。ここまでやってから継続を判断すれば、契約してから後悔することはまずないはずです。

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🎓 執筆者プロフィール

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kou|教育系Webライター・プロ家庭教師
専門領域:中学受験・高校受験・大学受験/中高一貫校・浪人生・不登校・発達障害のある生徒の指導

この記事を書く資格:中学生時代に早稲田アカデミーへ通い慶應義塾高等学校に合格。慶應義塾大学経済学部在学中から早稲田アカデミーで多数の受験生を指導し、指導歴は10年を超えます。現在はフリーランスのプロ家庭教師として、スタサプを併用する生徒の指導も行っています。特定の教育機関に所属せず、忖度のない立場から情報を発信しています。

プロフィール運営理念プライバシーポリシーお問い合わせ

公開日:2026年8月3日/最終更新日:2026年8月3日/※情報変更があった場合は随時更新します。

📋 調査概要

  • 調査対象:スタディサプリ高校講座・大学受験講座の小論文関連講座、料金体系、講師情報、コース提供状況
  • 調査方法:スタディサプリ公式サイトの講座ラインナップ・料金・講師紹介・合格実績・特定商取引法に基づく表記の調査、株式会社リクルートの公表資料の調査、文部科学省の公表資料の調査、著者の指導経験に基づく分析
  • 調査実施日:2026年8月3日
  • 情報の限界:著者はスタディサプリの小論文講座を受講者として全講視聴した立場ではありません。ログイン後にのみ確認できる機能・講義数・テキスト内容は調査対象外です。また、答案添削サービスについては「公式サイト上に記載を確認できなかった」という事実を記述しており、サービスの不存在を確認したものではありません。ハイ&スタンダードレベル・トップレベルの講義数と担当講師、各講の具体的な講座内容、総合型選抜対策講座の詳細な構成、および医学部・看護系など分野別の小論文講座の有無についても、公式ページ上では確認できませんでした。
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