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🎓 執筆者プロフィール
kou/教育系Webライター・プロ家庭教師
指導歴10年超。早稲田アカデミーに通い慶應義塾高等学校に合格、慶應義塾大学経済学部を卒業。在学中は早稲田アカデミーで多数の受験生を指導しました。現在はフリーランスとして、中学受験・高校受験・大学受験・中高一貫校・浪人生・不登校・発達障害と幅広く指導しています。スタサプを併用する生徒も担当してきました。
🎯 この記事の結論
結論:スタサプの化学は「理解のきっかけを作る教材」としては価格に対して破格に優秀ですが、答案を仕上げる工程は自力で埋める前提の教材です。化学・化学基礎の講座はすべて坂田薫先生が担当し、理論・無機・有機と共通テスト対策、さらに東大・京大の化学対策講座までが月あたり1,815円(12か月一括払いの場合)の中に含まれています。
一方で、上位レベルの講座構成には見落とされがちな偏りがあり、質問対応や記述答案の添削もありません。本記事は公式サイトの一次情報の読み解きと、スタサプを併用する生徒を見てきた経験に基づいて書いています。
📋 この記事で解決できる疑問
- スタサプの化学ではどんな講座が受けられるのか(講座名・講義数まで)
- 化学だけを申し込めるのか、料金は結局いくらかかるのか
- 理論・無機・有機をどの順番・どのレベルで受ければよいか
- 上位志望者がつまずきやすい、講座ラインナップ上の落とし穴
- スタサプの化学が向いている人・向いていない人の分かれ目
読み終える頃には、「自分(あるいはお子さん)の化学の課題に、この教材が噛み合うのか」を自分の言葉で判断できる状態になっているはずです。
スタサプの化学講座とは?
🔰 まずは全体像から
「スタサプの化学」と一口に言っても、実際には化学基礎・化学(理論・無機・有機)・共通テスト対策・志望校対策と、性格の異なる講座が並んでいます。ここではまず、何がどれだけ用意されているのかを整理します。スタサプというサービス自体の仕組みから知りたい方は、サービス全体の成り立ちと料金体系をまとめた解説を先に読むと理解が早いはずです。
スタサプの化学講座とは、坂田薫先生の映像授業を定額で見放題にできる仕組み
📌 定義:科目単位ではなく「全部込み」の設計
スタサプの化学とは、スタディサプリ高校講座・大学受験講座に含まれる化学および化学基礎の映像授業のことです。化学だけを単科で申し込む仕組みはなく、ベーシックコースを契約すると小1〜高3の全講座が視聴でき、その中に化学の講義群が含まれています。公式サイトによれば、講座全体は7教科26科目・約4万本の授業で構成されています。
つまり「化学の講座を買う」のではなく、「全科目のセットの中に化学が入っている」というのが正確な理解です。この構造は後述する料金の評価にも直結します。
化学を担当するのは坂田薫先生ひとり
🔍 担当講師の情報
スタサプの化学・化学基礎の講座は、坂田薫先生が担当しています。公式サイトでは「暗記化学を解放するマドンナ」と紹介され、大手予備校で長年教壇に立ってきた講師です。学習参考書の著書も多く、技術評論社の『坂田薫のスタンダード化学』シリーズ(理論化学編・無機化学編・有機化学編)、文英堂の『坂田薫の化学講義』シリーズなどを執筆しています。
先生自身は公式サイトのメッセージで、「なんとなく」で流さずひとつずつ理解することを繰り返せば難関大の問題も解けるようになる、という趣旨の学習姿勢を受講者に求めています。授業の設計思想が「暗記の削減」に置かれていることは、後述する向き不向きを考えるうえで重要なポイントです。
💡 講師が1人であることの意味
英語のように複数の講師が並ぶ科目と違い、化学は事実上、坂田先生の授業が合うかどうかがすべてになります。これは裏を返せば、体験段階で判断がつけやすい科目だということです。英語のように「関先生は合うが別の先生は合わない」という揺らぎが起きにくいので、無料体験期間に化学の授業を見て違和感がないかを確かめる、という検証が効率よく機能します。
ただし1講義だけでは判断材料として不十分です。私が生徒に勧めているのは、理論編の最初の2〜3講を連続で受け、テキストをダウンロードして手を動かすところまで一度やってみるという試し方です。授業を見る行為が「負担の軽い日課」として成立するかどうかが、継続できるかをほぼ決めます。
化学基礎・化学・共通テスト・志望校対策の4層構造
📊 化学関連講座の一覧(2026年4月時点の公式サイト情報)
| 区分 | 講座 | 講義数・レベル |
|---|---|---|
| 通年(高1・高2) | 化学基礎 | スタンダード8講/ベーシック24講 |
| 通年(高1・高2) | 化学 | ベーシック25講 |
| 大学受験(高3) | 化学<理論編> | トップ/ハイ/スタンダード |
| 大学受験(高3) | 化学<無機編> | スタンダードのみ(12講義) |
| 大学受験(高3) | 化学<有機編> | トップ/ハイ/スタンダード |
| 共通テスト | 化学基礎/化学 | 各1講座 |
| 志望校対策 | 東京大学/京都大学 化学対策講座 | 各10講義 |
※出典:スタディサプリ公式サイトの講座ラインナップ・志望校対策ページ。講座名・講義数は変更される場合があります。
📌 高3スタンダードレベル 化学<無機編>の中身
無機編(坂田薫先生・12講義)は、酸・塩基、酸化還元反応と沈殿生成反応、錯イオン生成反応、気体、金属単体の反応、イオンの検出、工業的製法、元素別各論という順で構成されています。公式の講座概要では、無機化学は元素別各論を丸暗記する科目と思われがちだが、反応を押さえれば化学反応式が自分で作れるようになり暗記から解放される、という考え方が示されています。
料金は月額1,815円から
💰 この章のポイント
化学の学習コストを判断するうえで最初に押さえるべきは、「化学の料金」という項目が存在しないことです。ここでは公式サイトが表示している金額をそのまま整理し、追加で発生しうる費用まで含めて確認します。料金体系の内訳と請求タイミングを詳しく追った記事もあわせてご覧ください。
ベーシックコースの受講料と支払い方法
🔢 公式表示価格(2026年7月時点)
| 支払い方法 | 金額 | 備考 |
|---|---|---|
| 12か月一括払い | 総額21,780円(月あたり1,815円) | Webサイトでの申し込み価格 |
| 月払い | 月額2,178円 | Webサイトでの申し込み価格 |
| 入会金・初期費用 | 0円 | 公式サイトに記載 |
| 無料体験 | 14日間 | Web+クレジットカード決済のみ |
※出典:スタディサプリ高校講座・大学受験講座 料金ページ(2026年7月24日確認)。
⚠️ アプリから申し込むと価格が変わります
App Store決済・Google Play Store決済はiOS/Androidアプリからのみ利用でき、公式サイトの説明によるとApple・Googleの決済手数料が含まれるためWeb価格とは異なります。また、14日間無料体験はWebサイトかつクレジットカード決済で手続きした場合のみ適用されます。スマホから何気なくアプリで申し込むと、無料体験も割安な年払いも使えないことになりかねません。
テキスト冊子と通信費は別料金
❗ 見落とされやすい追加コスト
- テキストのダウンロードは無料ですが、通信料と印刷代は自己負担です(一部ダウンロードできないテキストもあります)
- 冊子として購入する場合は1冊1,320円(税込・送料込)。化学は分野ごとに講座が分かれるため、複数冊を揃えると受講料の2割前後にあたる追加費用が生じます(講座ごとの冊子販売の有無は公式サイトでご確認ください)
- テキスト冊子の決済はクレジットカードとコンビニ決済のみ
化学は構造式や反応式を書き込みながら進める科目なので、印刷環境をどう確保するかは受講前に決めておいた方がよい論点です。
💡 化学1科目だけのために契約する価値はあるか
「化学だけ直したい」という相談は珍しくありません。その場合、全科目込みの21,780円をどう評価すべきか。私の考え方はこうです。化学1科目のためだけに払う額として妥当かではなく、化学を起点に他科目へ波及させられるかで判断してください。
化学が崩れている生徒は、多くの場合その手前の学習習慣が崩れています。化学の視聴が軌道に乗れば、同じ導線で物理や英語にも手が伸びる。そこまで見込めるなら価格は十分に正当化できますが、化学だけをピンポイントで補いたいのであれば、単価は高くても質問と添削が付く形態の方が結果的に効率がよい場合もあります。
予備校の化学単科と比べたときの位置づけ
🧮 費用の桁が違う理由
公式サイトは、文部科学省「令和5年度子供の学習費調査」の高等学校(全日制)学習塾費と「学校基本調査」の児童数から加重平均した学習塾費を年間約38万円とし、スタサプの年間約2.2万円と対比しています。調査結果は文部科学省のページで確認できます。
ただし、この38万円は全科目・全形態を含む平均であり、化学1科目の単科講座と直接比較できる数字ではありません。比較として実務的に意味があるのは、「予備校の化学単科1講座を取る費用」対「全科目見放題の21,780円」という構図です。この比較軸で見る限り、費用面での優位は動きません。
📝 費用に関する注記
本記事の費用情報はあくまで目安です。実際の料金は各サービスの公式サイトまたは直接のお問い合わせでご確認ください。記事掲載時点の情報であり、変更の可能性があります。
レベル別・分野別の選び方と受講順序
🧭 迷いやすいのは「どこから入るか」
見放題であることは自由度であると同時に、選択の負荷でもあります。化学は理論・無機・有機で必要な思考が異なるため、順序を誤ると効率が大きく落ちます。ここでは公式の講座構成を踏まえた組み立て方を示します。大学受験講座全体の使い勝手については受験学年での実態を検証した記事で扱っています。
4つのレベルはどこで線引きされているか?
📋 公式が示すレベルの対象
| レベル | 想定される志望校 |
|---|---|
| トップレベル | 最難関国公立・最難関私立大学 |
| ハイレベル | 難関国公立・難関私立大学 |
| スタンダードレベル | 一般的な国公立・私立大学 |
| ベーシックレベル | 教科書レベルの基礎項目を学びたい人 |
化学講座のレベル×分野マトリクス
⚠️ 高3のベーシックレベルには理科がありません
公式の高3レベル別講座一覧を見ると、ベーシックレベルに設定されているのは英語超入門・数学III・数学C・情報I・小論文で、理科は含まれていません。高3から基礎レベルで化学を学び直したい場合は、高1・高2向けの通年講座(化学25講・化学基礎24講)に遡ることになります。全学年見放題なので受講自体は可能ですが、「受験学年の講座一覧に化学の基礎講座が見当たらない」と戸惑う人は少なくないはずです。
受講順序の組み立て方
📋 迷ったときの標準ルート
未習・不安ありならベーシック24講、既習で確認だけならスタンダード8講。ここを飛ばすと理論で必ず止まります。
理論は無機・有機の土台になるため最優先。反応の原理が入っていないと、無機の暗記量が跳ね上がります。
理論の直後が最も効率的。工業的製法や元素別各論は、理論の記憶が新しいうちに接続します。
独立性が高いため後回しでも成立しますが、私大・二次での配点が大きいので早めの着手が安全です。
共通テスト対策講座 化学/化学基礎、東大・京大志望なら化学対策講座(各10講義)へ。なお公式サイトによれば共通テスト対策講座の数学IA・IIBCは2026年秋頃リリース予定とされており、理科は先に提供済みです。
📝 確認できなかった情報
化学の1講義あたりの再生時間、テキストに収録された問題数、化学を1周するのに必要な総学習時間については、公式の一般公開ページに記載がなく、本記事では確認できませんでした(高校講座の授業は1回約10分と案内されていますが、化学の各講義に個別に適用される数値かどうかは確認できていません)。学習計画を立てるうえで重要な数値なので、無料体験期間にご自身で確認されることをおすすめします。高校講座全体の使用感をまとめた記事もあわせて参考にしてください。
公式情報から読み解いたスタサプ化学の実像
🗣️ 前提として、私の立場を明確にします
私は化学を専門に指導してきたわけではなく、化学そのものの教え方を論じる立場にはありません。したがってここで書くのは「坂田先生の授業内容の是非」ではなく、10年以上受験指導に関わり、スタサプを併用する生徒を見てきた立場から、公式情報の構成をどう読むかです。化学の内容評価については、実際に授業を見て判断していただくのが確実だと考えています。
上位2レベルに無機編がないという構造をどう読むか?
✏️ 私の見立て
公式のレベル別講座一覧を並べると、高3のトップレベル・ハイレベルの理科には「化学<理論編>」「化学<有機編>」はありますが、無機編は設定されていません。無機編はスタンダードレベルにのみ存在します。
化学の内容面から是非を論じるのは私の役割ではありませんが、講座構成の読み方は示せます。公式の無機編の講座概要には、元素別各論を個別に覚えるのではなく反応を押さえることで化学反応式が作れるようになる、という趣旨の説明があります。この設計であれば、志望校の難易度で講座を分ける必然性は小さくなります——というのが、講座構成から推測できる範囲の解釈です。あくまで構成からの推測であり、公式が理由を明言しているわけではありません。
ただし受講者側の実務としては、難関大志望でも無機はスタンダードレベルを受けるという前提を最初に理解しておく必要があります。「ハイレベルに無機がない=スタサプは無機が弱い」と早合点して他教材を買い足すのは、費用の面でも時間の面でももったいない判断です。
高1・高2の通年講座にベーシックしかないことの実務的影響
💬 先取りしたい層には物足りない可能性
通年・科目別講座の理科を見ると、高1・高2で受けられる「化学」(化学基礎ではない方)はベーシックレベル25講のみです。化学基礎はスタンダード8講とベーシック24講の2段構えですが、化学本体は1レベルしかありません。
意欲的な高2生が「難関大レベルで化学を先取りしたい」と考えた場合、選択肢は高3向けの理論編・有機編を前倒しで受けることになります。全学年見放題なのでこれは可能ですが、公式が示す学習プランの想定からは外れる進め方です。ここで無理に上位レベルへ飛んで消化不良を起こす生徒を、私は科目を問わず何度も見てきました。停滞の型はほぼ決まっています。最初の3〜4講は既習範囲と重なるので手応えを感じ、未習範囲に入った途端に一時停止と巻き戻しの回数が跳ね上がり、1講あたりの所要時間が倍以上になる。そこから視聴の間隔が空き、自然消滅する——という経路です。上位レベルは既習を前提に説明を省くため、この落差が大きく出ます。ベーシック25講を確実に1周する方が、結果的に速いことの方が多いというのが実感です。
志望校別の化学対策が東大・京大に限られる意味
📖 ここは期待値を正しく設定すべき箇所
志望校対策講座のラインナップを見ると、化学の大学別対策は東京大学と京都大学のみです。北海道大学・東北大学・名古屋大学・大阪大学・九州大学の対策講座は英語と数学に限られ、化学はありません。早慶についても化学の大学別講座はありません。
つまり旧帝大・難関私大の化学は、通年講座+自分の過去問演習で仕上げる設計です。なぜ英語と数学だけ大学別対策が厚いのか。指導者の感覚で言えば、この2科目は同じ学力帯でも大学ごとに出題形式の個性が強く、対策の当たり外れが得点差に直結します。一方で理科は、範囲と問われ方が大学間で比較的そろっており、分野別の通年講座で代替しやすい。講座の厚みの差は科目の性質の差を反映していると考えるのが自然です。なお共通テストの出題教科・科目の枠組みは大学入試センターの公式サイトで確認できます。英語を担当する関先生の講座群のように大学別対策が厚い科目もあるので(英語の担当講座と活用法はこちら)、科目ごとに手厚さが違う点は最初に把握しておくべきでしょう。ここを知らずに「志望校対策が全科目にある」と思って契約すると、期待とのズレが生じます。
デメリットと向いていない人
❌ 価格の安さと引き換えに失われているもの
ここは契約前に最も真剣に読んでいただきたい章です。スタサプは安価ですが、その安さは何かを削ることで成立しています。何が削られているのかを正確に知れば、判断を誤りません。
質問できない・記述答案を見てもらえない
📉 ベーシックコースの範囲
- ベーシックコースは映像授業とテキスト、演習問題が中心で、個別に質問して答えてもらう仕組みは含まれません
- 二次試験で問われる記述答案・計算過程を添削してもらう機能もありません
- 化学の記述は「なぜその反応が進むか」を言語化する力が問われるため、答案の点検を誰かに頼む手段は別途必要です
学校の先生に質問できる環境がある生徒なら、この弱点は十分に補えます。逆に、質問できる相手が誰もいない状態でスタサプだけに頼るのは、化学に限らず危うい構成です。
なお、ここで述べているのはベーシックコースを前提とした話です。公式の合格者の声には、担当コーチが学習計画を支援するコース(合格特訓コース)の利用者が数多く含まれています。同コースの料金や提供条件は今回の調査範囲では確認できませんでしたが、伴走が必要だと感じる場合は、その選択肢も含めて公式サイトで比較してください。
演習量は自分で確保する前提
⚠️ 「わかる」と「解ける」の距離
公式サイトも、学習プランではスタサプの講座だけでなく市販の参考書や問題集を提示していると明記しています。運営側も、映像授業だけで完結する設計だとは言っていないということです。
化学は特にこの距離が長い科目だと感じます。理論の授業を見て納得しても、モル計算や平衡の問題を手を動かして解かなければ得点にはなりません。授業の視聴時間だけが積み上がって成績が動かない、という失敗が最も起きやすいのがこのパターンです。
解約と返金の条件は事前に理解しておく
🔺 原則として残期間の返金はありません
公式の返金ポリシーでは、お客様都合による中途解約と残期間分の返金は原則として承っていないと明記されています。例外は12か月一括払いのうち、団体契約への切り替えに伴う場合と、高校・高専の卒業に伴う場合などに限られ、さらに決済発生日から10か月以上経過していると返金は発生しません。
また契約は自動更新で、更新の24時間前までに利用停止手続きが必要です。解約と退会の手順を段階ごとに整理した記事で、学習Web・サポートWebの2種類のアカウントを含めた流れを確認しておくと安全です。
❌ こういう人には向きません
- 自分で計画を立てて視聴を継続することが難しい
- 疑問が出たその場で質問しないと前に進めない
- 記述答案の添削まで含めた指導を求めている
- 映像を見ただけで演習をしない習慣がついている
これらに当てはまる場合でも本人を否定する必要はまったくありません。単に、対面での伴走がある形態の方が噛み合うというだけのことです。
合格者の声から見えるスタサプ化学の実際の使われ方
📊 公式掲載データの読み方から
スタディサプリ公式の合格実績ページには、化学の講座に触れた合格者コメントが複数掲載されています。ただしその前に、掲載条件を確認しておく必要があります。公式は受験直前6か月間に3か月以上の会員登録期間があり、受講時間が30時間以上あった会員の合格校のみを掲載していると明記しています。
つまりここに並ぶのは「一定量きちんと使った人」の声であり、途中で離脱した人の声は構造的に含まれません。加えて、コメントの多くはコーチが付く合格特訓コースの利用者によるものです。この2点を踏まえて読むのが正しい姿勢です。
💬 「30時間以上」という条件が示していること
この掲載条件は、私にはむしろ有益な指標に見えます。受験直前6か月で受講30時間以上——化学1科目に限れば、理論編を1周するかしないか程度の量です。裏を返せば、この程度の量すら積めずに終わる利用者が一定数いることを、条件の存在自体が示唆しています。
映像教材の成否は、教材の質より「視聴時間を確保できるか」で決まる場面が多いというのが、10年以上見てきた実感です。契約前に「週に何時間、いつ見るか」を決められない場合、価格の安さは意味を持ちません。
苦手科目からの立て直しに使われている
⭕ 公式に掲載された声(要約)
- 九州大学に合格した方は、理科が苦手だったが坂田先生の化学で根本から組み立て直し、得意科目にできたと述べています
- お茶の水女子大学に合格した方は、共通テスト対策に加えて化学は二次試験まで対応できる力がついたと振り返っています
- 電気通信大学に合格した方は、数学の堺先生と化学の坂田先生に助けられたとして、塾に通わず共通テスト8割超えと第一志望合格を報告しています
受講されている講座に偏りがある
🔍 名前が挙がる講座
公式ページで具体名が挙がっている化学関連の講座は、スタンダードレベル化学<理論編>、トップ&ハイレベル化学<理論編>、トップ&ハイレベル化学<有機編>、高3化学<無機編>、ベーシックレベル化学、高1・高2・高3化学基礎、共通テスト対策講座 化学と幅広く分布しています。
興味深いのは、理論編を挙げる声が目立つことです。化学のつまずきが理論に集中しているという私の実感とも一致します。逆に言えば、理論で手応えを得られなかった場合、その先の投資対効果は落ちる可能性があります。全4講座の口コミを横断的に検証した記事もあわせて読むと、科目間の評価差が見えてきます。
🆓 判断材料を増やす次の一歩
ここまでで「構造は分かった、あとは授業が合うか」という段階まで来たはずです。理論編の1講義を見てみるのが、最も確度の高い検証方法です。
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よくある質問
❓ Q1. スタサプは化学だけを申し込むことができますか?
A. 科目単位の申し込みはありません。ベーシックコースひとつで小1〜高3の全講座が視聴でき、化学もその中に含まれます。化学だけを安く契約する仕組みはない代わりに、化学以外の科目を追加費用なしで併用できます。
❓ Q2. スタサプの化学は誰が教えていますか?
A. 化学・化学基礎の講座は坂田薫先生が担当しています。大手予備校で長年教壇に立ち、化学の学習参考書を多数執筆している講師です。東京大学・京都大学の化学対策講座も坂田先生が担当しています。
❓ Q3. スタサプの化学の料金はいくらですか?
A. 化学単体の料金設定はなく、ベーシックコースの受講料に含まれます。公式サイトの表示価格は12か月一括払いで総額21,780円(月あたり1,815円)、月払いは月額2,178円で、入会金・初期費用はかかりません。アプリ内決済は価格が異なります(2026年7月時点)。
❓ Q4. 化学基礎と化学は、どちらから受ければよいですか?
A. 化学基礎を未習または不安がある場合は化学基礎から始めるのが基本です。化学基礎はベーシックレベル24講とスタンダードレベル8講が用意されており、既習で用語だけ確認したい人はスタンダードレベル8講から入ると短時間で通せます。
❓ Q5. 無機化学はどのレベルの講座で学べますか?
A. 大学受験講座で無機化学を単独で扱うのは、高3スタンダードレベルの化学<無機編>(12講義)です。トップレベル・ハイレベルには理論編と有機編はありますが無機編は設定されていないため、上位志望者もスタンダードレベルの無機編を使う設計になっています。
❓ Q6. スタサプの化学だけで難関大の二次試験に対応できますか?
A. 東京大学・京都大学の化学対策講座は用意されていますが、記述答案を添削してもらう仕組みはありません。過去問演習と答案の点検は、学校の先生や別の手段で補う前提で考えるのが安全です。
❓ Q7. 途中でやめた場合、残りの期間は返金されますか?
A. 公式の返金ポリシーでは、お客様都合による中途解約と残期間分の返金は原則として受け付けていません。12か月一括払いのうち、団体契約への切り替えや高校・高専の卒業に伴う解約など、限られた条件の場合のみ返金対象になることがあります。
まとめ:スタサプの化学はあなたにとって最適解か?

🎯 この記事の結論
スタサプの化学は、理解の入口を作る教材としては費用対効果が非常に高く、答案を仕上げる工程は別に用意する必要がある教材です。坂田薫先生による理論・無機・有機と共通テスト対策、東大・京大の化学対策講座までが、月あたり1,815円(12か月一括払い)の中に含まれています。
- 化学だけの契約はできず、全講座見放題のベーシックコースに含まれる形
- 上位2レベルに無機編はなく、難関大志望でも無機はスタンダードレベルを使う
- 大学別の化学対策は東大・京大のみ。他大学は通年講座+過去問で仕上げる
- 質問対応・記述添削はなく、演習量は自分で確保する前提
- 中途解約時の返金は原則なし。自動更新の停止は更新24時間前まで
⭕ 向いている人
- 化学の用語や反応を丸暗記しようとして行き詰まっている
- 学校の授業で化学が取れない、または進度が合わない
- 質問できる相手(学校の先生など)が別に確保できている
- 映像を見た後、自分で問題集に取り組む習慣がある
- 化学以外の科目もまとめて費用を抑えたい
❌ 向いていない人
- 記述答案の添削まで含めた指導を求めている
- 疑問をその場で質問できないと学習が止まる
- 自分で視聴計画を管理し続けることが難しい
- 東大・京大以外の大学別化学対策を期待している
📝 進路選択にあたって
本記事の情報はあくまで一般的な傾向に基づくものです。最終的な進路・教育の選択は、お子様・ご本人と保護者が十分に情報を収集・比較検討したうえで行ってください。料金・講座内容は変更される場合があるため、申し込み前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。
🧭 最後に、行動に移すなら
ここまで読んで「構造は理解できた」という段階なら、あとは実際の授業との相性だけです。14日間の無料体験はWebサイトからクレジットカード決済で申し込んだ場合に適用されます。
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🎓 執筆者について(詳細)
kou/教育系Webライター・プロ家庭教師
専門領域:中学受験・高校受験・大学受験・中高一貫校・浪人生・不登校・発達障害の学習指導。
中学生時代に早稲田アカデミーへ通い慶應義塾高等学校に合格。慶應義塾大学経済学部在学中は早稲田アカデミーで多数の受験生を指導し、卒業後はフリーランスのプロ家庭教師として指導歴10年を超えました。スタサプを併用する生徒も担当しており、映像教材が機能する条件と機能しない条件を現場で見てきています。
この記事を書く資格:10年以上にわたり受験生の学習設計に関わり、スタサプ併用生徒の伸び方と停滞の要因を見てきました。本記事は化学の内容評価ではなく、講座構成・料金・契約条件という「教材選びの判断材料」に絞って公式情報を読み解いています。いかなる教育機関にも忖度せず、メリットと同じ密度でデメリットを開示することを運営理念としています。
📋 調査概要
- 調査対象:スタディサプリ高校講座・大学受験講座における化学・化学基礎関連講座、料金体系、特定商取引法に基づく表記、返金ポリシー、2025年度大学合格実績
- 調査方法:公式サイト調査(studysapuri.jp、recruit-help.jp)、文献調査、著者の業界知見
- 調査実施日:2026年7月24日
- 情報の限界:著者は化学特化の指導者ではなく、坂田薫先生の授業内容そのものを専門的に評価する立場にありません。また会員向けの講座一覧は未確認のため、公式の一般公開ページに記載された講座名・講義数に基づいています。合格特訓コースの料金・提供条件、および講義の再生時間・演習問題数は確認できませんでした。受講者への直接ヒアリングや現地取材は実施していません。
- 利益相反の有無:本記事にはアフィリエイトリンクを掲載しており、成約時に当サイトへ報酬が発生します。ただし報酬の有無が評価内容に影響しないよう、デメリットも同等の分量で記載しています。
📚 参考文献・引用元
- スタディサプリ 高校講座・大学受験講座 料金(2026年7月24日参照)
- スタディサプリ 通年・科目別講座(2026年7月24日参照)
- スタディサプリ 大学受験講座(2026年7月24日参照)
- スタディサプリ 講師紹介 坂田薫(2026年7月24日参照)
- スタディサプリ 2025年度大学合格実績(2026年7月24日参照)
- 特定商取引法に基づく表記(2026年7月24日参照)
- スタディサプリ 返金ポリシー(2026年7月24日参照)
- 文部科学省「令和5年度子供の学習費調査」結果の概要(2026年7月24日参照)
- 独立行政法人 大学入試センター(2026年7月24日参照)
- 消費者庁 景品表示法(2026年7月24日参照)
🏷️ 公開情報
公開日:2026年7月24日/最終更新日:2026年7月24日
※情報変更があった場合は随時更新します。



