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スタサプの生物は使える?牧島央武講座の実力を元塾講師が解説

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🎓 この記事を書いた人

執筆者kouのプロフィール画像 kou|教育系Webライター・プロ家庭教師(指導歴10年超)
慶應義塾大学経済学部卒。中学時代は早稲田アカデミーに通い慶應義塾高等学校へ進学、大学在学中は同じ早稲田アカデミーで受験生を指導しました。現在はフリーランスとして、中学受験から大学受験、中高一貫校生・浪人生まで幅広く指導しています。スタディサプリを併用している生徒を実際に受け持ってきた立場から、教材そのものではなく「使われ方」まで含めて評価します。

プロフィール運営理念プライバシーポリシーお問い合わせ

公開日:2026年7月31日/最終更新日:2026年7月31日/※情報変更があった場合は随時更新します。

🎯 結論:スタサプの生物は「理解の土台づくり」に強く、演習は別に用意する前提の教材です

結論から言えば、スタディサプリの生物は用語の暗記に偏りがちな生物という科目を「筋道の通った理解」に置き換えるための講義として設計されており、その一点においてはかなり優秀です。担当の牧島央武先生は東大大学院卒で、医療系専門予備校や大手予備校で指導されてきた経歴を公式サイトで公開しています。

一方で、記述・論述の演習量と、大学別対策の網羅性には明確な線引きがあります。生物の志望校別対策講座は東大と京大の2つのみで、それ以外の大学は通年講座と共通テスト対策講座、そして自前の過去問演習で組み立てる必要があります。ここを理解せずに「これ1つで生物は完結する」と思って始めると、秋以降に手が止まります。

📋 この記事を読むと分かること

  • スタサプの生物でどの講座が受けられるのか(学年別・レベル別の全体像)
  • 担当講師の経歴と、講座の作り方から読み取れる指導方針
  • 生物だけを受けたい場合の料金と、テキスト代を含めた実質コスト
  • 演習量・大学別対策・質問対応という3つの限界と、その補い方
  • 学習段階に応じて、どの講座からどの順で受ければよいか

読み終えたときには、「自分の志望校と現在の学力なら、スタサプの生物を主軸にするのか補助に回すのか」を自分で判断できる状態になっているはずです。

📝 情報の扱いについて

私自身は生物を専門に指導する立場ではないため、講座内容は公式サイトの調査に基づき、指導経験に基づく見解とは明確に区別して記しています。掲載データは2026年7月31日時点の公式情報です。

慶應義塾大学経済学部在籍当時の学生証

慶應義塾大学経済学部在籍当時の学生証

私の早稲アカ講師時代の給与明細

早稲アカで働いていた証明として、当時の給与明細を載せておきます。

スタサプの生物講座とは?

📌 このセクションで押さえること

「スタサプの生物」と一口に言っても、実際には生物基礎と生物、そして高1・高2向けと高3向けで中身が分かれています。まずは何が受けられるのかという全体像と、誰が教えているのかをはっきりさせておきましょう。ここが曖昧なまま料金の話に進むと、判断を誤ります。

スタサプの生物講座で受けられる授業の全体像

🔍 スタサプの生物とは

スタサプの生物とは、スタディサプリ高校講座・大学受験講座のなかで提供されている、生物基礎および生物の映像授業と関連講座の総称です。通年の科目別講座、共通テスト対策講座、大学別の志望校対策講座の3種類で構成され、いずれもベーシックコースの契約1つですべて視聴できます。

スタディサプリでは公式サイトが7教科26科目・約4万本の授業が見放題であると案内しており、生物はその理科分野に含まれます。学年をまたいだ視聴も可能なので、高3生が高1向けのベーシックレベル生物に戻ることも、逆に高1生が高3向けの講座を先取りすることもできます。

生物を担当する牧島央武先生はどんな講師か?

🏢 公式プロフィールから分かること

公式サイトの講師紹介ページによると、生物を担当するのは牧島央武(まきしま ひろたけ)先生です。東大大学院卒で、在学中から予備校業界に従事し、医療系専門予備校や大手予備校で指導してきたと紹介されています。掲げている信念は「正しい解釈は、正しい知識の上に成り立つ」というもので、理系だけでなく生物に苦手意識を持つ文系生徒からの支持も紹介文に記されています。

項目公式サイトに掲載されている内容
担当科目生物(生物基礎・生物)
学歴東大大学院卒
指導歴在学中より予備校業界に従事、医療系専門予備校・大手予備校
主な著書『牧島央武の 1冊読むだけで生物の基本&解法が面白いほど身につく本』(KADOKAWA)
その他『全国大学入試問題正解生物』(旺文社)の解答者

💬 経歴の読み方について私が思うこと

講師の経歴で私が最も注目したのは、学歴ではなく『全国大学入試問題正解』の解答者を務めているという一点です。この本は全国の大学入試問題を集めて解答・解説を付す性格のもので、担当するということは、特定の大学の傾向に閉じず、年度ごとに出題される新しい問題を継続的に処理し続けている立場だということを意味します。

入試問題の解答を作る仕事は、答えを出すだけでなく「模範解答としてどこまで書くか」という記述量の線引きを毎年決める作業です。生物の二次試験では、字数指定のある論述で「何を落とすと減点されるのか」が最大の関門になります。その線引きを毎年の実問題で更新し続けている人が講義を担当している——この点は、生物という科目に限っては経歴の華やかさよりずっと実利的な意味を持つと私は考えます。

生物基礎と生物では講座の作りが違う

⚠️ ここを混同すると講座選びを間違えます

受験生から最も多い取り違えが、生物基礎と生物の関係です。生物基礎は、共通テストで理科基礎2科目を選ぶ文系受験生などが使う科目であり、生物は理系受験生が二次試験や私大入試で使う科目です。スタサプでも、この2つは別々の講座として用意されています。

そして重要なのは、用意されているレベルの数が両者で違うことです。生物基礎にはスタンダードレベルとベーシックレベルがありますが、高1・高2向けの通年講座で「生物」として用意されているのはベーシックレベルのみです。この非対称は次のセクションで表にして確認します。理科全体の講座構成については高校講座全体の内容と評判をまとめた記事も参考になります。

講座ラインナップと講義数

📊 このセクションで見えてくること

ここからは公式サイトの講座案内に掲載されている情報をもとに、生物関連の講座を学年別に整理します。高校講座の授業は1回約10分を基本としているため、講義数はそのまま総所要時間の目安になります。数字は2026年4月時点として公式サイトに記載されているものです。なお、これらの講座はすべてベーシックコースという1つの契約で視聴できます。

高1・高2で受けられる生物講座

🔢 通年・科目別講座(理科・生物分野)

講座レベル講義数担当
生物基礎スタンダード12講牧島
生物基礎ベーシック6講牧島
生物ベーシック19講牧島

出典:スタディサプリ公式サイト「通年・科目別講座」(2026年4月時点の情報として掲載、2026年7月31日確認)

参考までに同じ理科の他科目を並べると、物理基礎はスタンダード10講・ベーシック9講、化学基礎はスタンダード8講・ベーシック24講、地学基礎はスタンダード11講・ベーシック12講です。生物基礎のスタンダード12講は、理科基礎4科目のなかで最多です。暗記量が多いと言われる科目に、相対的に厚く時間を割いている構成だと読み取れます。

高3・高卒生で受けられる生物講座

⭕ 高3ではレベルの選択肢が一気に広がる

公式サイトの講座一覧によると、高校3年生向けには次のレベルで生物が開講されています。

  • トップレベル(最難関国公立・最難関私立を目指す方向け)…生物
  • ハイレベル(難関国公立・難関私立を目指す方向け)…生物
  • スタンダードレベル(国公立・私立を目指す方向け)…生物/生物基礎

つまり、生物という科目でトップレベル・ハイレベルの通年講座が用意されるのは高3からです。高1・高2の段階では生物はベーシックレベルのみという構成なので、早期に難関大レベルの生物へ踏み込みたい場合は、高3向け講座を先取りするという使い方になります。学年を超えて視聴できる仕組みなので、これ自体は追加料金なしで可能です。

共通テスト対策・志望校別対策の生物講座

📋 対策系講座で用意されているもの

共通テスト対策講座としては、生物基礎と生物の両方が用意されています。理系科目のなかでは、数学IA・数学IIBCの共通テスト対策講座が2026年秋頃リリース予定とされているのに対し、生物は既に提供されている状態です。

志望校別の対策講座では、生物は次の2つが公開されています。

講座講義数担当
東京大学 生物対策講座10講義牧島 央武
京都大学 生物対策講座10講義牧島 央武

出典:スタディサプリ公式サイト 志望校対策講座一覧(2026年7月31日確認)

💡 講座内容の並びから読み取れること

東大生物対策講座の講義タイトルには、細胞周期の調節、ゲノム刷り込み、メダカの性決定、選択的スプライシング、マラリア原虫の寄生、植物の光受容体、頻度に依存した淘汰といった項目が並んでいます。京大生物対策講座では、神経細胞の興奮、染色体と遺伝、遺伝子導入とグルコース輸送体、湖沼の生態系、自家不和合と血縁淘汰などが扱われます。

この並びを見ると、単元の総ざらいではなく、実際に出題されたテーマを軸に組み立てられていることが分かります。単元順の目次は「習っていない範囲がある人」向け、テーマ単位の目次は「一通り終えて実戦に入る人」向けであり、この2講座は明確に後者です。

さらに両者を並べると、扱う領域の重心がはっきり違うことに気づきます。東大側は細胞周期の調節・選択的スプライシング・ゲノム刷り込み・植物の光受容体と、分子から個体の調節機構に寄っています。対して京大側は神経細胞の興奮・湖沼の生態系・自家不和合と血縁淘汰と、生態や進化の比重が明確に高い。同じ「難関大の生物」でも要求される守備範囲は同一ではないということであり、両大学を併願する場合は片方の講座だけで足りると考えないほうが安全です。

🗣️ 合格者が挙げた講座から見えること

公式サイトが公開している2025年度の合格体験談には、合格者本人が挙げた「オススメの講座」が併記されています。生物に関して繰り返し名前が挙がっているのは、ベーシックレベル生物と高3 生物——いずれも牧島先生の講座でした。

私が注目したのは、難関大の合格者であってもベーシックレベルの講座名が挙がっている点です。これは講座の質を保証するものではありませんが、少なくとも「基礎レベルの講義を土台づくりに使い、その上に演習を積む」という使われ方が実際に成立していることを示しています。19講で幹を通すという設計と、利用実態が食い違っていない——この整合は、判断材料として小さくありません。なお体験談は運営側が掲載を選んだものであり、母集団の偏りは前提として読む必要があります。

スタサプ「生物」講座カバレッジ表(2026年4月時点の公式情報) 数字=講義数/●=開講(講義数は一覧に記載なし)/—=該当講座なし 区分 トップ ハイ スタンダード ベーシック 高1・高2/生物基礎 12講 6講 高1・高2/生物 19講 高3・高卒/生物基礎 高3・高卒/生物 対策系講座 共通テスト対策講座 生物基礎 ● / 生物 ● ※数学IA・IIBCは2026年秋頃リリース予定 志望校別対策講座 東京大学 10講義 / 京都大学 10講義 ※生物の大学別対策はこの2大学のみ ベーシックレベル通年講座の講義数(理科4科目の比較) 化学 25講 地学 22講 生物 19講 ≒ 8領域を1領域2〜3講で通す 物理 16講 大学別対策で扱うテーマの重心(講義タイトルから分類) 東京大学 生物対策(10講義) 細胞周期・スプライシング・光受容体 → 分子・調節分野に重心 京都大学 生物対策(10講義) 神経興奮・湖沼の生態系・血縁淘汰 → 生態・進化分野の比重が高い 出典:スタディサプリ公式サイト 講座案内・志望校対策講座一覧(講義数は「2026年4月時点」として掲載)

スタサプ生物の料金と参考書・予備校との費用比較

📌 費用を考えるときの前提

スタディサプリは科目ごとの課金ではなく、ベーシックコースという1つの契約ですべての講座が視聴できる仕組みです。したがって「生物だけの料金」という概念は存在せず、生物1科目だけを使っても、7教科すべてを使っても支払額は同じになります。この構造が、費用対効果の考え方を大きく左右します。

生物だけを受けたい場合も料金は同じ

💰 ベーシックコースの受講料

支払い方法金額備考
12か月一括払い月あたり1,815円(総額21,780円)入会金・初期費用は不要
月払い月額2,178円同上
アプリ内決済Web申し込みより高くなる公式の支払い例では月2,800円と提示
無料体験14日間Webサイト+クレジットカード決済が条件

出典:スタディサプリ公式サイト 料金ページ(2026年7月31日確認)。表示価格はWebサイトでの受講申し込み手続きをされた場合のみに適用されます。

🔺 アプリ経由で申し込むと月額が変わります

見落とされやすいのが、iOSアプリ・Androidアプリから申し込むと料金が変わるという点です。公式サイトはこの差について、AppleおよびGoogleの決済手数料を含むためと説明しており、支払い例では月2,800円という金額が示されています。Web経由の月払い2,178円と比べると月あたり600円超の差になり、1年間では小さくない金額です。スマホで検索してそのままアプリで申し込む流れは自然なだけに、意識して避ける必要があります。支払い方法ごとの違いは4種類の決済手段を比較した記事で詳しく整理しています。

テキスト代を含めた実質コスト

💳 授業料の外側にかかるもの

公式サイトによると、すべての講義に講師監修のオリジナルテキストが用意され、無料でダウンロードできます。ただし冊子として購入する場合は別途費用がかかり、支払い方法はクレジットカードまたはコンビニ決済に限られます。また、動画を視聴する以上、通信料金も授業料とは別に発生します。

生物は図やグラフを見ながら書き込む場面が多い科目なので、私は生物に関してはPDFを印刷するか冊子を購入するかを、他科目より優先して検討する価値があると考えています。画面上のテキストを見ながら別のノートに書き写す作業は、生物のような図中心の科目では負荷が大きいからです。テキストを購入すべきかどうかの判断基準は別記事にまとめています。

🧮 理科1科目を外部に頼る場合との比較

公式サイトは、学習塾の年間費用を約38万円、スタディサプリを年間約2.2万円として比較を掲載しています。この学習塾側の数値は、文部科学省「子供の学習費調査(令和5年度)」の高等学校(全日制)学習塾費と「学校基本調査(令和5年度)」の児童数をもとに加重平均して作成したものと注記されています。

ただしこの比較対象は塾全体の平均であり、生物1科目分の費用ではありません。実務的に意味があるのは、「生物だけを予備校や個別指導で追加した場合」との比較です。理科1科目を外部で取れば、多くの場合それだけで年間数万円から十数万円が動きます。年間21,780円という金額は、英語・数学を塾に任せたうえで理科の穴を埋める、という組み合わせ方をしたときに最も納得しやすい水準だと私は考えます。実際、私が受け持ってきた生徒でも、スタサプは予備校の完全な代替ではなく「手薄になった科目を埋める選択肢」として機能しているケースが多数派でした。

📝 費用に関する注記

本記事の費用情報はあくまで目安です。実際の料金は各サービスの公式サイトまたは直接のお問い合わせでご確認ください。記事掲載時点の情報であり、変更の可能性があります。なお公式サイトには、利用停止に伴う残期間分の払い戻しは行っていない旨が記載されています(団体会員への切り替え・高校卒業時は例外的に返金を受けられる場合があります)。詳しい条件は解約と返金条件をまとめた記事をご確認ください。

🧭 まずは講座の中身を自分の目で確かめる

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※PR・広告/※料金・講座内容は変更される場合があります。公式サイトで最新情報をご確認ください。

スタサプ生物が効く人・効きにくい場面

📌 講座数の裏側を読む

ここまでは公式情報の整理でした。このセクションでは、その情報を指導者の目で読み直します。教材は「何が入っているか」だけでなく「どういう順序と分量で組まれているか」に設計思想が現れます。生物という科目の性質と照らし合わせると、この教材が誰に効くのかがはっきりしてきます。

講義数から読み解く「スタサプ生物の設計思想」

✏️ 19講という数字が意味するもの

高1・高2向けのベーシックレベル生物は19講です。同じベーシックレベルで、物理は16講、化学は25講、地学は22講。生物は中間に位置します。ここで、生物という科目が扱う領域を数えてみます。細胞、代謝、遺伝情報、体内環境、動物の反応、植物の反応、生態、進化と系統──おおまかに8つの領域です。19講÷8領域=1領域あたり2〜3講。1回約10分ですから、1つの領域に割かれる時間は20〜30分程度という計算になります。

ここから読み取れる設計は明快です。この講座は網羅する教材ではなく、幹を通す教材であるということ。生物を初めて学ぶ人が全体像を掴む、あるいは学校の進度に対して抜けている単元を素早く埋める、という使い方に最適化されていると私は判断します。逆に、隅々まで拾い切る辞書的な役割は期待できません。

スタサプ併用のリアル

🗣️ 伸びた生徒と止まった生徒の分かれ目

私はスタディサプリを併用している生徒を家庭教師として複数受け持ってきました。科目は生物に限りませんが、映像授業という形式に対する生徒の反応には、はっきりした共通パターンがあります。

伸びた生徒に共通していたのは、視聴後に必ず何かをアウトプットしていたことです。テキストの問題を解き直す、白紙に図を描き直す、翌日に誰かへ説明する。何でも構わないのですが、視聴と別の作業を挟んでいました。逆に止まった生徒は、視聴そのものを勉強と見なしていました。分かりやすい授業ほど、聞いた瞬間の納得感が強く、「理解した」と錯覚しやすい。これは講義の質が高いことの副作用でもあります。

この点で、スタサプには使いようによって強みになる仕掛けがあります。学習状況の画面では、講義を見ただけの状態と、確認テストまで到達した状態が別々に記録されます。「視聴済み」だけが並んでいる画面と、達成を示すマークが並んでいる画面は、まったく別の意味を持つということです。生物は用語と因果関係の量が多く、理解した気になる錯覚が最も起きやすい科目のひとつだと私は感じています。だからこそ、視聴本数ではなく達成の数で進捗を測る——この基準の置き換えを、最初の1週間で習慣にしてしまうことを強くお勧めします。

生物という科目の特性とスタサプの相性

📖 「暗記科目」という誤解が損をさせる

生物は暗記科目だと言われがちですが、私が指導現場で見てきた限り、模試や入試で失点が集中するのは知識問題ではなく、初見の実験設定を読んで結論を導く考察問題でした。覚えた量ではなく、覚えたものを使えるかどうかで差がつく——これが生物という科目に対する私の理解です。

この観点で見ると、公式サイトが掲げる「暗記を理解に変える」というスタディサプリ全体のコンセプトは、生物と相性がよい方向を向いています。牧島先生が掲げる「正しい解釈は、正しい知識の上に成り立つ」という信念も、知識と解釈を分けて扱う姿勢の表明として読めます。

ただし、講義が理解を作れても、考察問題を解く力は演習の中でしか育ちません。ここが次のセクションで扱う限界に直結します。理科の他科目については化学の坂田薫講座を検証した記事物理の中野講座を扱った記事もあわせてご覧ください。

🗝️ 自分の学習スタイルと合うか、講義を見て比べる

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スタサプ生物の注意点・向いていない人

📌 ここは正直にお伝えします

どんな教材にも守備範囲があります。この記事は広告を含みますが、だからこそ、始めてから気づくと痛いポイントは先にお伝えしておきます。以下の4点は、私がこの教材を勧めるかどうかを判断するときに、必ず生徒の状況と照らし合わせている項目です。

演習量は自分で補う必要がある

❌ 講義中心という構造上の限界

スタディサプリの主軸は映像講義であり、演習は講師監修のテキストと講義内の問題を中心に構成されています。しかし、二次試験の記述・論述に必要な量の演習を、この教材だけで確保することは難しいと考えるべきです。実際、公式サイトの学習プランの説明にも、スタディサプリの講座だけでなく市販の参考書や問題集を提示していると明記されています。

つまり運営側自身が、講義+市販教材という組み合わせを前提としているわけです。この前提を共有せずに始めると、「授業は分かるのに問題が解けない」という状態に陥ります。

高1・高2でハイレベルの生物講座は用意されていない

⚠️ 早期に難関レベルを求める人は要確認

先の表のとおり、高1・高2の通年講座で生物として用意されているのはベーシックレベルの19講のみです。英語や数学が高1・高2の段階からトップレベル・ハイレベルを揃えているのと比べると、理科は明確に高3集中型の構成になっています。

中高一貫校で理科の進度が速い生徒や、高2の段階で難関大の生物に取り組みたい生徒にとっては、学年別の講座をそのまま辿るのではなく、高3向け講座を先取りする判断が必要になります。追加料金は発生しませんが、「学年どおりに受ければ自動的に難関レベルに届く」という設計ではないことは知っておくべきです。

志望校別対策は東大・京大に限られる

📉 大学別対策の網羅性は科目によって差がある

公式サイトの志望校対策講座一覧を見ると、英語は東大・京大に加えて北大・東北大・名大・阪大・九大・早稲田・慶應・難関国公立・関東難関私大・関西難関私大などが並びます。一方、生物は東京大学と京都大学の2講座のみです。

医学部をはじめ、生物を二次試験で使う受験生は東大・京大以外にも数多くいますが、医学部向けの生物対策講座は用意されていません。そうした受験生にとっては、大学別の詰めの部分は通年講座と共通テスト対策講座、そして自分で用意した過去問で組み立てるほかありません。ここは期待値を正しく設定しておくべきポイントです。

質問できる相手がいない

❌ 映像授業に共通する構造的な弱点

ベーシックコースは講義視聴と演習が中心で、個別に質問して疑問を解消する仕組みは含まれていません。かつては担当コーチが付く大学受験講座の合格特訓コースが提供されていましたが、現在このコースは提供を終了しており、質問対応を伴うプランは選べません終了の経緯と代わりの選択肢はこちら)。

生物では、たとえば「なぜこの実験でその結論が導けるのか」という筋道の部分でつまずくことが多く、これは自力での解決が難しい種類の疑問です。学校の先生に聞ける環境があるか、質問できる相手を別に確保できるか。ここが確保できない場合、映像授業だけで押し切るのはリスクが高いと私は考えます。

📉 向いていない可能性が高い人

  • 自分で学習計画を立てて進めることが現時点で難しく、伴走者が必要な人
  • 疑問点をその場で解消しないと前に進めないタイプの人
  • 東大・京大以外で、生物の大学別対策までを1つの教材で完結させたい人
  • 演習教材を別途用意する時間的・金銭的余裕がない人

これらに当てはまる場合、映像授業単体ではなく、対人指導を組み合わせる形を検討したほうが結果につながりやすいと考えます。選択肢の比較は学習塾・家庭教師をプロが比較したランキング記事が参考になります。

スタサプ生物の効果的な使い方と始め方

📌 使い方を決めてから登録する

ここまでの内容を踏まえて、実際にどう使うかを具体化します。映像授業は「とりあえず登録して探しながら決める」と続かない教材の典型です。受ける講座と1週間の本数を先に決めてから始めたほうが、確実に成果につながります。

生物の学習段階別・講座の選び方

📈 状況別のおすすめルート

あなたの状況受ける講座組み合わせるもの
共通テストで生物基礎のみ使う生物基礎(ベーシック→スタンダード)→共通テスト対策講座 生物基礎共通テストの過去問・予想問題
理系だが生物が未習・苦手ベーシックレベル生物 19講で全体を通す教科書傍用問題集
一通り終えて標準〜難関を狙う高3のスタンダード/ハイレベル生物入試標準レベルの問題集
共通テストで生物を使う共通テスト対策講座 生物過去問・実戦形式の演習
東大・京大を志望東京大学/京都大学 生物対策講座(各10講義)該当大学の過去問

共通する原則は、講義で幹を作り、演習で枝葉を伸ばすという役割分担です。この分担を意識しないまま講義だけを積み上げても、得点は動きません。

14日間の無料体験で確認すべきポイント

🆓 体験期間中にやっておきたいこと

  • 牧島先生の講義を実際に1〜2本見て、話すテンポと説明の粒度が自分に合うか確かめる(生物は説明の順序が合うかどうかで理解効率が大きく変わります)
  • テキストをダウンロードして、印刷が必要な分量かどうかを確認する
  • 自分の志望校で必要な講座が実際に用意されているかを講座一覧で確認する
  • 視聴速度の変更やダウンロード機能など、自分の生活リズムで使える機能かを試す

無料体験は初回の方が対象で、14日間には受講申し込み日そのものが含まれます。適用条件はWebサイト、かつクレジットカード決済で申し込み手続きをした場合です。条件の詳細は14日間無料体験の全条件をまとめた記事で確認できます。

登録から受講開始までの手順

🔰 3ステップで受講開始

① 新規会員登録
会員登録ボタンから登録情報を入力し、登録を完了します。無料体験の条件を満たすため、Webサイトからクレジットカード決済で手続きします。
② ログイン
パソコンからログイン画面に進むか、スマートフォン・タブレットの場合は専用アプリをダウンロードします。
③ 講座を選んで視聴開始
メニューの「講座一覧」から科目とレベルを選び、生物または生物基礎の該当単元を選択します。テキストを表示しながら受講できます。

📝 進路選択についての注記

本記事の情報はあくまで一般的な傾向に基づくものです。最終的な進路・教育の選択は、お子様・ご本人と保護者が十分に情報を収集・比較検討したうえで行ってください。

よくある質問

❓ 読者から寄せられやすい疑問に答えます

ここでは、生物での利用を検討する方が特に気にされる点をまとめました。いずれも公式サイトで確認できる範囲の事実と、指導者としての判断を分けて記載しています。

❓ スタサプの生物だけを受講することはできますか?

科目単位の契約という仕組みはありませんが、ベーシックコースに申し込めば小1〜高3の全講座が視聴でき、そのなかから生物だけを選んで受けることは可能です。料金は受講科目数に関わらず一定なので、1科目だけの利用でも金額は変わりません。裏を返せば、他科目も使うほど費用対効果は上がります。

❓ スタサプの生物の担当講師は誰ですか?

公式サイトの講師紹介ページでは、生物の担当講師として牧島央武先生が掲載されています。東大大学院卒で、在学中から予備校業界に従事し、医療系専門予備校や大手予備校で指導されてきた講師です。講師陣全体の顔ぶれは全教科の講師を一覧で解説した記事にまとめています。

❓ スタサプの生物で難関大学の二次試験に対応できますか?

高3向けにはトップレベル生物・ハイレベル生物が用意され、志望校別では東京大学 生物対策講座と京都大学 生物対策講座(各10講義)が公開されています。ただし生物の大学別対策はこの2大学のみで、他大学は通年講座と共通テスト対策講座、および過去問演習で補う設計です。二次対策を完結させたい場合は、演習教材の準備が前提になります。

❓ 生物基礎と生物のどちらから始めるべきですか?

共通テストで生物基礎のみを使う場合は生物基礎の講座で完結します。二次試験や私大で生物を使う場合は、生物基礎の内容が土台になるため、生物基礎を終えてから生物へ進む順序が無理がありません。すでに学校で生物基礎を履修済みなら、ベーシックレベル生物から入って、抜けを感じた単元だけ生物基礎に戻る使い方も有効です。

❓ スタサプの生物のテキストは無料ですか?

公式サイトによると、すべての講義に講師監修のオリジナルテキストが用意され、無料でダウンロードできます。冊子として購入する場合は別途費用が発生し、支払い方法はクレジットカードまたはコンビニ決済に限られます。詳しくは教材とテキストの費用をまとめた記事をご覧ください。

❓ スタサプの生物だけで演習量は足りますか?

各講義には講師監修のテキストが付き、講義内で問題にも取り組みます。ただし記述・論述が中心の二次試験対策としては、市販の問題集や過去問での演習を別途組み合わせる前提で考えるのが現実的です。公式サイトの学習プランでも、市販の参考書や問題集が併せて提示されています。

❓ スタサプの生物は14日間の無料体験で試せますか?

初回の方は14日間の無料体験が利用できます。適用条件はWebサイト、かつクレジットカード決済で申し込み手続きをした場合で、14日間には申し込み日そのものが含まれます。アプリ経由の申し込みでは条件が異なる点に注意してください。

まとめ:スタサプの生物はあなたに向いているか?

インフォグラフィック

🎯 この記事の結論

スタサプの生物は、生物の全体像を筋道立てて理解し直すための講義としては信頼できる水準にあり、月あたり1,815円からという費用を考えれば選択肢として十分に成立します。担当は東大大学院卒で入試問題の解答者も務める牧島央武先生、共通テスト対策も生物基礎・生物の両方が揃っています。

一方で、演習量と大学別対策には明確な線引きがあり、東大・京大以外を志望する場合は問題集と過去問を自分で組み合わせる前提が必須です。この役割分担を理解して使えば強力な教材ですが、これ1つで完結すると考えると期待を裏切られます。

📋 この記事のポイント

  • 生物の担当は牧島央武先生。東大大学院卒、『全国大学入試問題正解生物』の解答者
  • 高1・高2の生物はベーシック19講のみ。生物基礎はスタンダード12講・ベーシック6講
  • 高3ではトップ・ハイ・スタンダードの生物が開講され、レベルの選択肢が広がる
  • 共通テスト対策講座は生物基礎・生物の両方あり
  • 志望校別の生物対策は東大・京大の2講座(各10講義)のみ
  • 料金は12か月一括で月あたり1,815円、月払いで2,178円。アプリ決済は2,800円
  • 講義に付くテキストはダウンロード無料、冊子購入は別途費用

⭕ 向いている人

  • 生物を独学で始める、または学校の進度に追いつきたい
  • 用語の丸暗記で行き詰まっていて、理解の筋道を作り直したい
  • 共通テストで生物基礎または生物を使う
  • 問題集や過去問は自分で用意して進められる
  • 生物以外の科目でも映像授業を活用したい

❌ 向いていない人

  • 疑問をその場で質問して解消したい
  • 東大・京大以外で、生物の大学別対策まで1つの教材で完結させたい
  • 学習計画の管理を自分で行うことが現時点で難しい
  • 演習教材を別に用意する余裕がない

🎁 判断がついたら、あとは実際に触れてみる

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※PR・広告/※料金・無料体験の条件は変更される場合があります。公式サイトで最新情報をご確認ください。

🎓 執筆者プロフィール

執筆者kouのプロフィール画像 kou|教育系Webライター・プロ家庭教師
中学生時代に早稲田アカデミーへ通い、慶應義塾高等学校に合格。慶應義塾大学経済学部を卒業し、在学中は早稲田アカデミーで多数の受験生を指導しました。指導歴は10年を超え、中学受験・高校受験・大学受験に加え、中高一貫校生、浪人生、不登校のお子さま、発達障害のあるお子さまの指導経験があります。現在はフリーランスの教育系Webライター兼プロ家庭教師として活動しています。

この記事を書ける理由:スタディサプリを併用している生徒を実際に受け持ち、映像授業がどのように使われ、どこで機能しどこで止まるのかを継続的に観察してきました。私自身は生物を専門に教える立場ではないため、講座内容については公式情報の調査に徹し、教材と学習者の関係については自分の経験として記しています。この線引きを明示することが、読者の判断材料として最も誠実だと考えています。

運営姿勢:いかなる教育機関にも忖度せず、メリットだけでなくデメリットも誠実に開示し、読者の自立した選択を支援します。

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📋 調査概要

  • 調査対象:スタディサプリ高校講座・大学受験講座における生物基礎・生物関連の講座、料金体系、講師情報
  • 調査方法:公式サイト調査(講座案内・料金ページ・講師紹介ページ・志望校対策講座一覧)、著者の指導経験に基づく考察
  • 調査実施日:2026年7月31日
  • 情報の限界:著者は生物を専門に指導する立場ではなく、生物講座を受講した経験もありません。したがって講義そのものの内容評価は行わず、公開されている講座構成・講義数・講師情報からの分析に留めています。高3向けトップレベル・ハイレベル生物およびスタンダードレベル生物の講義数は、公式サイトの一覧に記載を確認できませんでした。また、受講者へのヒアリングや現地取材は実施していません。
  • 利益相反の有無:本記事にはアフィリエイトリンクを含みます。リンク経由での申し込みにより当サイトに収益が発生しますが、記載内容は公式情報および著者の判断に基づいており、評価の方向性に影響を与えていません。

📚 参考文献・引用元

公開日:2026年7月31日/最終更新日:2026年7月31日/※情報変更があった場合は随時更新します。