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スタサプは中高一貫校に使える?元塾講師が進度対応を本音解説

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kou|教育系Webライター・プロ家庭教師(指導歴10年超)
早稲田アカデミーで多数の受験生を指導。中学受験・高校受験・大学受験に加え、中高一貫校に在籍する生徒の指導経験があり、スタディサプリを併用している生徒も担当してきました。慶應義塾高等学校を経て慶應義塾大学経済学部卒。

プロフィール運営理念

🎯 結論

結論:スタディサプリ(スタサプ)に中高一貫校専用のコースはありません。それでも中高一貫校生が使う価値があるとすれば、月額定額のまま学年の枠を外して小1〜高3の講座を行き来できる、という一点に尽きます。

中高一貫校に通うご家庭が抱える悩みは、だいたい共通しています。学校の進度が速く、一度つまずくと戻る場所がない。かといって塾に行かせると通塾時間と費用が跳ね上がる。この「戻る場所」と「先へ進む場所」を同じ料金で確保できるのがスタサプの構造です。

📋 この記事を読むと解決すること

  • スタサプに中高一貫校向けのコース・カリキュラムはあるのか
  • 先取り進度の学校で、実際にどの講座をどう使うのか
  • 体系数学・独自教材を使う学校で教科書対応は機能するのか
  • 料金は中学生・高校生でいくらか、塾費用と比べてどうか
  • 中高一貫校生がスタサプで失敗する典型パターンと回避策

読み終えたときに、「うちの子の場合は使える/使えない」を自分で判断できる状態になることをゴールにしています。

📝 執筆にあたっての前提と限界

私は中高一貫校の生徒を指導した経験があり、スタサプを併用している生徒も担当してきました。その経験から言えることは一人称で書いています。一方で、私自身がスタサプの全講座を受講したわけではなく、特定の学校の内部カリキュラムを網羅的に調査したわけでもありません。本記事に記載したサービス仕様・料金・講座構成は、すべて2026年8月2日時点の公式サイトおよび公式ヘルプの記載に基づいています(以降、本文中ではこの基準日を繰り返しません)。私が確認できなかった点は、その旨を本文中に明記します。

慶應義塾大学経済学部在籍当時の学生証

慶應義塾大学経済学部在籍当時の学生証

私の早稲アカ講師時代の給与明細

早稲アカで働いていた証明として、当時の給与明細を載せておきます。

スタサプは中高一貫校生に使えるのか?

🔰 この章でわかること

「中高一貫 スタサプ」と検索する方がまず知りたいのは、専用コースの有無と、なければ何で代用するのかという点だと思います。ここでは公式サイトの仕様を確認したうえで、どういうご家庭に噛み合うかを先にお伝えします。

スタサプに中高一貫校専用コースはない

❌ 期待されがちだが存在しないもの

スタディサプリに中高一貫校専用のコースはありません。公式サイトを確認した限り、「中高一貫コース」「一貫校対応カリキュラム」といった専用プランは用意されておらず、提供されているのはベーシックコース1本です。中高一貫校の独自進度に合わせた学習計画が自動で組まれる、といった機能も見当たりませんでした。

「一貫校向けの何かがあるはず」と探して時間を使うより、汎用サービスをどう自分の学校に合わせて使うかに頭を切り替えたほうが早い、というのが私の見解です。

「学年に関係なく小1〜高3が見放題」が一貫校生に効く理由

✅ 公式が明記している唯一にして最大の武器

公式サイトはベーシックコースについて、現在の学年・年齢に関わらず小1〜高3の講座(小学講座・中学講座・高校/大学受験講座)をすべて視聴でき、学年を超えた復習や先取り学習が可能だと明記しています(出典:スタディサプリ公式サイト)。

ここが中高一貫校生にとって本質的に重要です。一貫校のカリキュラムは「学年」と「学習内容」がズレやすい構造になっており、私が担当した生徒の在籍校にも、中2の段階で高校範囲へ入っていた例がありました。学年でコースが固定される教材だと、この時点で商品として成立しなくなります。学年の壁がないスタサプは、その構造的なズレを最初から吸収できる数少ない教材です。

💬 現場で見てきた「戻り先がない」問題

私が中高一貫校の生徒を担当していて一番厄介だと感じるのは、先取りそのものではなく取りこぼしたときの戻り先がないことです。学校は次の単元へ進み、塾も学校進度に合わせるため、半年前の穴を埋める時間はどこにも用意されていません。

しかも穴が露見する場所には偏りがあります。私が見てきた範囲では、数学は二次関数と三角比、英語は準動詞と関係詞で一気に表面化しました。いずれも中学範囲の等式変形や文の要素の理解が浅いまま先へ進んだ結果で、その場で解説しても翌週にはまた崩れます。必要なのは、半年前の単元を丸ごと引き直す時間です。

この点で、中1の生徒が中学講座の該当単元まで戻り、翌週には高校講座の先取り部分を見る、という往復が同一料金でできる設計は、指導者側から見ても扱いやすい道具だと考えます。中高一貫校生にとってスタサプの価値は「先取り」より「いつでも戻れる」側にある、というのが私の実感です。

向いている中高一貫生・向いていない中高一貫生

⚖️ 相性の判断軸

タイプ相性理由
特定科目だけ穴が空いている良い単元指定で戻れる。全科目を契約し直す必要がない
得意科目を学校より先へ進めたい良い高3講座まで追加料金なしで視聴できる
通塾時間を削りたい・部活が忙しい良い移動ゼロ。中学講座は1回約5分の授業が中心
自分で学習計画を立てられない厳しい一貫校の進度に合わせた計画は自動生成されない
学校の定期テストの点数だけを最短で上げたい条件付き独自教材採用校では予想問題が噛み合わない
質問して解決したいタイプ厳しい映像授業のため個別の質問対応はない

⚠️ 先に伝えておきたいこと

上の表で「厳しい」に複数当てはまるお子さんの場合、スタサプ単体での解決はおすすめしません。伴走者が必要な状態だからです。その場合は塾や家庭教師を含めて比較したほうが結果的に早いので、指導形態ごとの費用と向き不向きを比較した記事もあわせてご覧ください。

中高一貫校の学習進度とスタサプの相性を検証する

🔍 この章の論点

相性を語るには、学校側の進度とサービス側の講座配列を突き合わせる必要があります。ここでは一般的な一貫校の進み方を整理したうえで、どの講座がどこに当たるのかを図で示します。

中高一貫校の先取り進度はどのくらい速いのか?

📌 進度は学校ごとに異なるという前提

まず前提として、「中高一貫校の進度」を一律に定義することはできません。高2までに高校範囲を終える学校もあれば、高1相当までは公立と大差ない学校もあります。私立と公立中高一貫校でも設計思想が違います。

そのうえで、私が指導してきた生徒の学校で共通していた傾向は、数学と英語だけが突出して速いことでした。理科・社会・国語は学年相当のまま、数英だけ1年前後先へ進むという構成です。したがってスタサプの使いどころも、まず数学と英語に集中させるのが現実的だと考えます。

中高一貫校生の学年 × スタサプ講座の使い分けマップ 帯の中に「使う目的」と「次へ切り替える判断材料」を併記。下段の帯はすべて同一料金の範囲内 中1中2中3 高1高2高3 学校の進度 (数学・英語の例) 先取りの度合いは学校ごとに異なる 高校範囲の学習と演習が中心に 中学講座 目的:つまずいた単元へ戻る(学年不問) 切替の判断:確認テストで王冠が付いたら次へ 高校講座 目的:学校が高校範囲に入った単元の理解(4レベル・7教科26科目) 切替の判断:学校の教材が自力で解けたら1段上のレベルへ 大学受験講座 目的:志望校レベル別の受験対策 切替の判断:模試で安定したら過去問へ 上の3本すべてがベーシックコース月額2,178円の範囲内(追加料金なし) 12か月一括払いなら月あたり1,815円/Webサイト申込時の表示価格 ※ 講座の視聴可否・料金・確認テストの仕様はスタディサプリ公式サイトおよび公式ヘルプの記載に基づく。 ※ 「学校の進度」は中高一貫校で見られる傾向を示したもので、全校共通の基準ではない。 ※ 「切替の判断」は著者が指導の現場で用いている目安であり、公式が定めた基準ではない。 ※ 実際の進度は学校ごとに異なるため、在籍校のシラバスで必ず確認すること。

中1で中学講座と高校講座を行き来する使い方

✏️ 公式が紹介している一貫校生の事例から読み取れること

公式サイトには、公立中高一貫校に通う中2生の保護者インタビューが掲載されています。5教科合計281点から406点へ伸びた事例で、英数を中心に利用したこと、より発展的な解説を求めて高校講座の授業を視聴していたことが語られています(出典:スタディサプリ公式サイト・定期テスト点数アップの声)。

私が注目したのは点数の伸びより後半です。中2の生徒が「中学講座では物足りない」と判断して自力で高校講座へ移っている——これは一貫校生の使い方として非常に象徴的です。学年で区切られた教材ではこの動きは起こりません。ただしこれは公式が掲載した個別事例であり、すべての利用者に同じ結果が出ることを示すものではない点は付け加えておきます。

そのうえで、私の経験から言えることがひとつあります。学年を越えて上の講座へ移れる生徒には、ほぼ例外なく動画を途中で止めて自分でノートを取る習慣が先にありました。逆にこの習慣がないまま高校講座に手を出した生徒は、難しい授業を眺めただけで満足して戻ってきます。学年の壁がない設計は、この習慣の有無をそのまま結果の差に変えてしまう、という側面もあります。利用者全体の評価傾向は全4講座の実態を検証した口コミ記事で確認できます。

🧭 学年をまたぐときの目安

状況見るべき講座
学校の授業が理解できない中学講座の該当単元(学年不問)
授業は追えるが定着が浅い中学講座の演習・確認テスト
学校が高校範囲に入った高校講座ベーシック/スタンダードレベル
難関大を意識し始めた高校講座ハイ/トップレベル

高校講座はトップ・ハイ・スタンダード・ベーシックの4レベルに分かれており、同じ「数学I」でも難度の異なる講座が用意されています。学校の教材が難しい一貫校生ほど、この4段構えは使い勝手が良いはずです。各講座の実際の中身は高校講座の内容とレベル別の使い分けを検証した記事で詳しく扱っています。

体系数学・独自教材を使う学校との相性

🔺 ここは正直に伝えます

中学講座の売りのひとつは教科書対応です。公式サイトの対応表には英語(東京書籍・開隆堂・三省堂ほか)、数学(啓林館・東京書籍ほか)、国語(光村図書)など検定教科書の出版社名が並んでおり、中高一貫校で採用例のある独自教材は記載されていません。対応表にない教科書を使う場合は「共通版」講座を使うよう案内されています。

つまり「定期テストの厳選予想問題がそのまま学校のテストに効く」という使い方は、独自教材採用校では成立しにくいということです。ここを期待して契約すると、ほぼ確実に落胆します。

💡 では独自教材の学校では無意味なのか

そうは考えていません。教材が違っても、一次関数の考え方も、関係代名詞の構造も、中身は同じだからです。私が独自教材の学校の生徒を教えるときも、市販の参考書で概念を補うことは日常的にやります。スタサプの映像授業はその補助線として使えます。

整理すると、独自教材採用校での期待値は次のように分けて考えるのが妥当だと考えます。

  • 概念理解の補助:十分機能する
  • 単元の戻り学習:十分機能する
  • 先取りのインプット:十分機能する
  • 教科書準拠のテスト予想:期待しない

スタサプを中高一貫校生が使う場合の料金と講座内容

🔢 この章で扱う数字

費用は判断の中心です。ここでは公式サイトに掲載されている金額をそのまま提示し、決済方法による差と、塾費用との比較まで整理します。

月額・年額はいくらか?

💰 ベーシックコースの料金(2026年8月2日時点)

支払い方法金額備考
月払い(Web)月額2,178円Webサイトでの申込時の表示価格
12か月一括(Web)21,780円
(月あたり1,815円)
月払いより2か月分(4,356円)お得
アプリ決済月額2,800円Apple・Googleの決済手数料を含むため割高
テキスト冊子1冊1,320円
(税込・送料込)
PDFは学習Web内で無料ダウンロード可
入会金・初期費用不要公式サイトに明記

中学生でも高校生でも、学年が上がっても料金は同額です。中1から高3まで6年間使っても値上がりしないという点は、6年間同じ環境で過ごす中高一貫校のご家庭にとって計算しやすい要素だと思います。決済方法ごとの細かな差額や請求サイクルは本記事の主題から外れるため、料金の内訳と注意点を整理した記事に譲ります。金額は公式の料金ページで最新のものをご確認ください。

📝 費用に関する注記

本記事の費用情報はあくまで目安です。実際の料金は公式サイトまたは直接のお問い合わせでご確認ください。記事掲載時点の情報であり、変更の可能性があります。表示価格はWebサイトで受講申し込み手続きをされた場合のみ適用され、通信料や追加のテキスト冊子代は別途発生します。

🧭 まずは情報収集の段階として

料金体系や講座ラインナップは公式サイトが一次情報です。判断材料を集める段階では、まず公式の記載をそのまま確認してみてください。

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※PR・広告/※公式サイトで最新情報をご確認ください

学校から配られている場合と個人契約はどう違うか?

🔺 学校経由で使っている場合は先に確認を

中高一貫校では、学校がスタディサプリを団体契約で導入しているケースがあります。すでに学校からIDが配られている場合、個人で契約すると同じ内容に二重で支払う可能性があるため、まず在籍校に利用範囲を確認してください。

公式ヘルプには、ベーシックコースの12か月一括払いを契約している方が団体契約へ乗り換える場合、中途解約と返金の対応が可能な場合があると記載されています。ただし決済発生日から10か月以上が経過している場合、返金は発生しません。

一方で、学校配布のアカウントで個人講座と同じ範囲がすべて視聴できるのかについては、公式サイト上で確認できませんでした。導入形態は学校ごとに異なるため、この点は在籍校または公式の問い合わせ窓口でご確認ください。

使える講座(中学講座・高校講座・大学受験講座)の中身

📊 契約1本で開く3つの扉

講座主な内容一貫校生の使いどころ
中学講座映像授業5教科/演習は実技含む9教科。定期テスト対策(厳選予想問題・スピード暗記)取りこぼした単元の復習
高校講座7教科26科目・4万本の授業。4レベル制学校進度に合わせた先取り
大学受験講座志望校レベル別の受験対策高2以降の本格対策
小学講座国算理社の基礎・応用算数の土台に不安がある場合

中学講座には高校受験向けの「受験対策実践」講座もありますが、公式の注記どおり公立高校入試を想定した内容のため、高校受験をしない一貫校生には基本的に不要です。ここを見に行って「うちには合わない」と判断してしまうのは、少しもったいないと感じます。

逆に一貫校生と相性が良いのに見落とされやすいのが、英検®対策の講座と、志望校に応じて今やるべき講座を示す講師監修の学習プランです。高校受験がない分、中学生のうちに外部検定へ手が回るのは一貫校生の構造的な強みで、対策動画・過去問演習・単語レッスンが同じ契約の範囲に含まれています。テキストは学習Web内でPDFを無料ダウンロードでき、冊子は1冊1,320円(税込・送料込)。冊子を買うべきかどうかの判断基準は別記事で整理しています。(英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。本記事は同協会の承認等を受けたものではありません。)

🗣️ 講師陣について気づいたこと

公式の講師紹介を読んでいて目に留まったのが、中学講座で英語を担当する竹内健先生の経歴です。複数の私立中高一貫校で教壇に立ち、中1から高3まで幅広く担当していると紹介されています(出典:スタディサプリ公式サイト・講師紹介ページ)。

一貫校の英語がどこでつまずくかを日常的に見ている講師が、中学講座側に配置されている。これは地味ですが、意味のある情報だと考えます。検定教科書の配列と一貫校の独自教材の配列は順序が違うため、教科書の並びに強く依存した説明をする講師の授業は、順序が入れ替わった瞬間に使いにくくなります。一貫校で中1から高3までを通して教えている講師であれば、そうした順序の入れ替わりを前提とした説明になっている可能性が高い、という見立てです。講師の顔ぶれ全体は担当科目ごとの講師と選び方をまとめた記事で確認できます。

塾・予備校の費用と比べるとどうか?

年間の学習塾費とスタサプ年額の比較 6年間通うことを前提にすると、この差は積み上がります 中学校の学習塾費 年間 約35万円 高等学校の学習塾費 約38万円 スタサプ(年額) 21,780円 6年間の概算:塾 約219万円(35万円×3年+38万円×3年)/スタサプ 約13万円 ※ 提供されるサービスの中身が異なるため、金額だけの単純比較はできません 出典:学習塾費は文部科学省「令和5年度子供の学習費調査」の学習塾費(支出者平均額)をもとに スタディサプリ公式サイトが加工・公表している概算値(2026年8月2日確認)。加重平均の算出には 同省「学校基本調査」を使用。6年間の概算は上記2値の単純合算で、著者が計算したもの。

⚠️ この比較の読み方には注意が必要です

金額差はたしかに大きいのですが、「安いから塾より優れている」という結論にはなりません。塾の費用には教室・講師の人件費・進捗管理・質問対応・入試情報が含まれています。スタサプの料金に含まれるのは映像授業と演習コンテンツです。比べているのは価格であって、同じ商品ではありません。

私の立場から言えば、この差額をどう使うかのほうが重要です。全科目を塾に預けるのではなく、スタサプで自走できる科目を作り、浮いた費用を苦手科目の個別指導に集中投下する。中高一貫校生にはこの配分がよく効きます。元データは文部科学省の令和5年度子供の学習費調査の結果概要で確認できます。

中高一貫校生の実践的な使い方

🧮 この章の位置づけ

ここまでで「使えるかどうか」は判断できるはずです。ここからは実際に契約したあと、何をどの順で見るかという運用の話に移ります。

学年ではなく単元で講座を決める手順

📋 最初の1週間でやること

① 直近の定期テストを1枚だけ持ってくる
点数ではなく、間違えた問題がどの単元かを見ます。学年は無視してかまいません。
② 間違いを「今の単元」と「過去の単元」に仕分ける
一貫校生の失点は、過去の単元が原因であることが多いのが実感です。
③ 過去の単元は中学講座、今の単元は高校講座で探す
講座一覧は学年別に並んでいるので、単元名で当たりをつけます。
④ 1単元だけ通しで視聴し、確認テストまで解く
確認テストは全問正解すると王冠マークが付く仕様です。全問正解でない場合はチェックマークのみが付きます。
⑤ 王冠が付くまで再挑戦してから次の単元へ進む
ここを飛ばすと「見ただけ」で終わります。

王冠マークの仕様は公式ヘルプに記載されています。確認テストと王冠マークの使い方を先に理解しておくと、視聴が学習に変わります。

定期テスト対策としての使い方と限界

💬 一貫校の定期テストで私が伝えていること

私が担当した生徒の学校では、定期テストが学校のプリントや独自教材から出題される割合の高い傾向がありました。だからこそテスト直前にスタサプを開くのは、いちばん効率の悪い使い方だと私は考えています。理由は、一貫校のテスト範囲が講座1本と一対一で対応しないからです。該当する講座を探すだけで30分が溶け、その30分は本来なら演習に充てられた時間でした。直前期に必要なのは新しいインプットではなく、手を動かす時間です。

効くのはテスト前ではなく、授業でわからなかった日の夜に、その単元の講座を1本見ておくという使い方です。中学講座の授業は1回約5分の要点解説が中心(教科書対応の基礎講座の平均時間から公式が算出した表記)なので、部活のあとでも回せます。この積み重ねがテスト前の演習を軽くします。

高校受験がない時期の中だるみをどう見張るか?

📊 保護者側から見える情報を使う

中高一貫校で最も学習が緩みやすいのは、高校受験という外圧が存在しない中2から中3にかけての時期です。この期間は「やっているつもり」と実態がずれやすく、テスト結果が出てから気づくと半年分の遅れになります。

スタサプには保護者向けに「まなレポ」が用意されており、学習時間や受講状況がメールで届き、保護者用の管理画面(サポートWeb)からも確認できます。指標としては視聴時間・視聴回数・確認テストの回答数と正答率が表示される仕様です。

  • 正答率を毎日見ない:日単位の数字は揺れます。見るなら週単位の推移で十分です
  • 視聴時間より確認テストの回答数を見る:見ただけの学習はここに現れません
  • 通学時間を使う:Wi-Fi環境で動画をダウンロードしておけば、通信量を抑えて移動中に視聴できます(オフライン視聴の手順と注意点
  • 倍速再生を活用する:理解済みの単元は速度を上げ、苦手な単元だけ等速に戻す使い分けが現実的です

低学年向けにはコインを貯めてキャラクターを育てる「サプモン」という仕組みもありますが、中高一貫校生の学習動機として当てにできるものではない、というのが私の見方です。

大学受験に向けたレベル選択の順序

📈 4レベルをどう上げていくか

レベル想定切り替えの目安
ベーシック基礎理解用語と公式の意味が説明できるまで
スタンダード国公立・私立大学校の教材が単独で解けるようになったら
ハイ難関国公私立模試で安定して得点できるようになったら
トップ最難関過去問に入る前の仕上げとして

中高一貫校生がやりがちな失敗は、学校が難しい教材を使っているからという理由だけでトップレベルから入ることです。学校の教材が難しいことと、自分がその難度で理解できることは別問題です。1段下から入って早く抜ける、が結局は最短だと考えます。レベル別の講座構成は大学受験講座の中身を検証した記事で詳しく扱っています。

💡 1段下から入った生徒に起きたこと

学校で難しい教材を渡されている生徒ほど、易しいレベルの講座を選ぶことに抵抗を示します。「今さらこれを見るのは時間の無駄だ」という理屈です。私が担当した中高一貫校の生徒にも、同じ主張をした子が何人もいました。

実際にやってみると、易しいレベルの講座は飛ばし見ができるぶん、消化が速いのです。既知の部分は倍速で流し、あやふやな箇所だけ止める。結果として、上のレベルに正面から挑んで1講あたり数日かかっていた生徒が、下から入り直したときは同じ範囲を1週間で抜けました。難度を落とすことは遠回りではなく、既知と未知を仕分ける作業です。

📝 合格実績の数字を読むときの前提

公式サイトの大学合格実績ページには、掲載条件が明記されています。掲載対象は受験直前6か月間に3か月以上の会員登録期間があり、受講時間が30時間以上あった会員の合格校に限られ、掲載大学は会員の志望校登録数の順位に基づいて並んでいます。

つまりこの一覧は、一定量を実際に使った会員の結果を集めたものであり、利用者全体の合格率を示すものではありません。また中高一貫校在籍者に限定した集計も公開されていないため、この数字から一貫校生の合格可能性を読み取ることはできません。

🗝️ 比較検討の段階に進んだ方へ

ここまで読んで「うちの子の使い方が具体的に見えた」という段階まで来たら、次は実際の講座画面を確認する番です。高校範囲の先取りを視野に入れるなら高校・大学受験講座側から見るのが早いです。

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中高一貫校生がスタサプで失敗しやすい注意点

🛡️ この章を飛ばさないでください

ここまで使い方を書いてきましたが、合わないケースを知らずに契約するほうが損失は大きくなります。私が見てきた失敗パターンと、公式仕様上の注意点を並べます。

学校の進度と講座の並びがズレる場面

❌ 「今日の授業の続き」は出てこない

スタサプの講座は学年別の標準的な課程に沿って配列されています。中高一貫校の独自シラバスに沿って並んでいるわけではありません。そのため「今日学校でやった範囲」を探すのに手間がかかる場面が必ず出ます。

特に数学は、学校側が単元を組み替えて教えていることがあり、講座名と学校の単元名が一致しないことがあります。ここで探すのが面倒になって使わなくなる、というのが最も多い離脱パターンです。保護者の方が最初の数回だけ一緒に講座を探してあげると、この山は越えやすくなります。

🗣️ 講座が見つからないときの探し方

私が生徒に伝えているのは、学校のプリントに書かれた単元名で探さないということです。独自教材の単元名は学校側の呼び方であって、講座一覧の表記とは一致しません。

代わりに使うのは、その日に解けなかった問題の「操作」です。式を因数分解しようとして止まったのなら因数分解、辺の比を求めて止まったのなら相似や三角比。問題そのものではなく手が止まった操作の名前で探すと、講座はたいてい一発で見つかります。数学の講座構成については数学講座の中身と使い方をまとめた記事も参考になるはずです。

演習量が足りなくなるケース

📉 映像授業の構造的な弱点

中学講座には確認テストや定期テスト対策の演習が用意されていますが、中高一貫校の進度で難関大を目指す場合、演習量としては不足すると考えます。映像授業は理解のための道具であって、演習量を担保する道具ではないからです。

私が併用生を指導するときは、スタサプで概念を入れて、演習は学校の教材か市販の問題集で積むという分担にしています。演習量の実態と市販教材の併用の考え方もあわせて確認しておくと、契約後のギャップが減ります。

途中解約と返金のルールに注意

❗ 契約前に必ず知っておくべき条件

公式のヘルプページには、お客様都合による中途解約および残期間分の返金は原則として受け付けていないと明記されています。次回請求を止めたい場合は利用停止の手続きが必要で、手続き後も支払い済みの期間は有効期限まで利用できます。

例外として、12か月一括払いの契約で「団体契約への乗り換え」「高校・高専の卒業に伴う解約」に該当する場合は対応可能なことがありますが、決済発生日から10か月以上経過している場合は返金がないとされています(出典:スタディサプリ公式ヘルプ)。

12か月一括は月あたり単価が下がる一方、途中でやめても戻らない——この非対称性を理解したうえで選んでください。合うかどうかを見極めてから一括に切り替える、という順番が安全だと考えます。

🔺 無料体験の条件も確認を

14日間の無料体験は、Webサイトかつクレジットカード決済で申し込んだ場合のみ適用され、14日間には受講申し込み日が含まれます。継続しない場合は終了の24時間前までに利用停止の手続きが必要です。条件の細部は14日間無料体験の全条件を整理した記事で確認できます。

入学後に成績が下位で固定された状態を単独で戻すのは難しい

📖 これは経験から言えることです

中高一貫校で成績が下位に沈み、学習意欲そのものが落ちてしまった状態——いわゆる深海魚化した生徒を、私は何人も担当してきました。この状態でスタサプを渡しても、私が担当した範囲では、渡しただけで使われた例はほとんどありませんでした。理由は単純で、自分で講座を選んで自分で再生ボタンを押す、という行為自体が今いちばん難しいことだからです。

この段階に来ている場合、必要なのは教材ではなく一緒に机に向かってくれる人です。まず伴走者を用意し、学習が回り始めてからスタサプを補助教材として足す。順番を逆にしないでください。ここを見誤ると、月額2,178円が6か月分そのまま無駄になります。

📝 進路選択にあたって

本記事の情報はあくまで一般的な傾向に基づくものです。最終的な進路・教育の選択は、お子様・ご本人と保護者が十分に情報を収集・比較検討したうえで行ってください。学校ごとのカリキュラムや必要な学習量は在籍校にご確認ください。

よくある質問

❓ Q1. スタサプに中高一貫校専用のコースはありますか?

A. 2026年8月時点の公式サイトを確認した限り、専用のコースやカリキュラムは用意されていません。提供されているのはベーシックコース1本で、小学講座・中学講座・高校講座/大学受験講座のすべてを学年や年齢に関係なく視聴できる設計です。専用コースがない代わりに、学年の枠を外して単元単位で講座を選べる点が中高一貫校生にとっての利用価値になります。

❓ Q2. 中高一貫校の進度が速くてもスタサプで追いつけますか?

A. 内容の先取りという意味では追いつけます。ベーシックコースは現在の学年に関係なく高3までの講座を視聴できるため、中2で高校範囲を見ることも可能です。ただし講座の並び順は学校の教科書ではなく学年別の標準課程に沿っているため、学校の進度表と一対一で対応してはいません。単元名で必要な講座を探す手間はかかると考えてください。

❓ Q3. 中1で高校講座を見ることはできますか?追加料金はかかりますか?

A. できます。公式サイトはベーシックコースについて、現在の学年・年齢に関わらず小1〜高3の講座すべてを視聴でき、学年を超えた復習や先取り学習が可能だと明記しています。学年をまたいだ視聴に追加料金は発生しません。別途かかるのは受講料と、必要な場合のテキスト冊子代(1冊1,320円・税込送料込)、通信料のみです。

❓ Q4. 体系数学やニュートレジャーを使う学校でも役に立ちますか?

A. 教科書対応という観点では期待しないほうが安全です。中学講座の教科書対応は東京書籍・啓林館・三省堂などの検定教科書が対象で、対応表にない教科書の場合は「共通版」講座を使うよう案内されています。一方、扱う内容そのものは共通するため、単元単位で理解の穴を埋める使い方であれば十分機能します。定期テストの予想問題を当てにする使い方には向きません。

❓ Q5. スタサプだけで中高一貫校生の大学受験対策は完結しますか?

A. 科目や志望校にもよりますが、演習量と第三者による管理という2点で不足が出やすいと考えます。高校講座は4レベルで7教科26科目をカバーしており講義面の守備範囲は広いのですが、記述答案の添削や進捗管理の機能はありません。市販の問題集や学校の課題、必要に応じて個別指導との併用が現実的です。

❓ Q6. 中高一貫校生が試すなら何から始めればよいですか?

A. 14日間の無料体験期間を使い、今つまずいている単元をひとつ決めて講座を通しで視聴するのが最も判断しやすい方法です。無料体験はWebサイトからクレジットカード決済で申し込んだ場合に適用され、申込日を含む14日間が対象です。継続しない場合は終了24時間前までに利用停止の手続きが必要で、忘れると自動更新されます。

まとめ:中高一貫校生のスタサプとの付き合い方

インフォグラフィック

🎯 この記事の結論

中高一貫校専用のコースはない。しかし「学年で区切られない」という一点だけで、一貫校生にとって検討する価値のある教材です。

  • 専用コース・専用カリキュラムは存在しない(2026年8月時点)
  • ベーシックコースで小1〜高3の全講座が追加料金なしで視聴できる
  • 料金は月額2,178円、12か月一括なら年額21,780円(Web申込時の表示価格)
  • 学年が上がっても料金は同額で、6年間の費用が読みやすい
  • 独自教材採用校では教科書準拠のテスト対策は期待できない
  • 演習量と進捗管理は別途補う前提で設計する必要がある
  • 中途解約・残期間分の返金は原則なし。まず無料体験で見極める

⭕ 向いている中高一貫校生

  • □ 特定科目だけ穴が空いていて、戻る場所を探している
  • □ 得意科目を学校より先へ進めたい
  • □ 部活や課題で忙しく、通塾時間を削りたい
  • □ 塾費用を抑えて、苦手科目に予算を集中させたい
  • □ 自分で講座を選んで再生する程度の自走力がある
  • □ 学校からスタサプが配られていないことを確認済み

❌ 向いていない中高一貫校生

  • □ 学習意欲が落ちていて、机に向かうこと自体が難しい
  • □ 質問しながらでないと理解が進まない
  • □ 学校の定期テストの点数だけを最短で上げたい(独自教材採用校)
  • □ 学習計画を誰かに設計してほしい

向いていないと感じた方を否定するつもりはまったくありません。教材との相性は能力の問題ではなく設計の問題です。合わない道具を無理に使うより、伴走者のいる形を選んだほうが結果は出ます。

🎁 最後に:判断するなら実物を見てから

ここまでお読みいただいた方は、もう「使えるかどうか」ではなく「うちの子の場合どう使うか」を考えている段階だと思います。であれば、あとは14日間の無料体験で1単元だけ試すのが最短です。合わなければ期間内に停止すれば料金はかかりません。

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🎓 執筆者プロフィール

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kou|教育系Webライター・プロ家庭教師
専門領域:中学受験・高校受験・大学受験・中高一貫校の学習設計

この記事を書く資格がある理由
指導歴は10年を超えます。中学生時代に早稲田アカデミーへ通い慶應義塾高等学校に合格、慶應義塾大学経済学部に進学。在学中は早稲田アカデミーで多数の受験生を指導しました。現在はフリーランスのプロ家庭教師として、中高一貫校在籍の生徒、浪人生、不登校・発達障害のあるお子さんまで幅広く担当しています。スタディサプリを併用している生徒の指導経験があり、映像教材が機能する場面と機能しない場面を現場で見てきました。いかなる教育機関にも忖度せず、メリットとデメリットの双方を開示することを運営方針としています。

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📚 調査概要

  • 調査対象:スタディサプリ ベーシックコース(小学講座・中学講座・高校講座/大学受験講座)の仕様・料金・講座構成、および中高一貫校在籍者の利用可否
  • 調査方法:公式サイト調査(サービス概要・料金ページ・講師紹介・利用者事例)、公式ヘルプページ調査(返金ポリシー・学習状況の見方)、公的統計の確認、著者の指導経験に基づく考察
  • 調査実施日:2026年8月2日
  • 情報の限界:著者はスタディサプリの全講座を受講しておらず、本記事の講座内容に関する記述は公式サイトの記載に基づきます。また、個別の中高一貫校のシラバス・採用教材を網羅的に調査したものではありません。中高一貫校の進度に関する記述は、著者が指導した範囲での傾向であり、全校に当てはまる基準ではありません。定期テストの点数アップ事例は公式サイト掲載の個別事例であり、効果を保証するものではありません。
  • 利益相反の有無:本記事にはアフィリエイトリンクを含みます。リンク経由の申込により当サイトが報酬を得る場合がありますが、評価内容に影響は与えていません。

📚 参考文献・引用元

🏷️ 記事情報

公開日:2026年8月2日/最終更新日:2026年8月2日
※情報変更があった場合は随時更新します。