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スタサプおすすめ講座|合格者199件の声を元塾講師が分析解説

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🎓 この記事を書いた人

元塾講師のひとりごと運営者kouのプロフィール画像

kou/教育系Webライター・プロ家庭教師(指導歴10年超)
慶應義塾大学経済学部卒。中学時代は早稲田アカデミーに通い慶應義塾高等学校へ進学、大学在学中は同アカデミーで受験生を指導しました。現在は中学受験・高校受験・大学受験に加え、中高一貫校生・浪人生・不登校・発達障害のお子さんの指導も担当しています。スタディサプリを塾や家庭教師と併用している生徒を実際に何人も指導してきた立場から、講座の選び方を書いています。

プロフィール運営理念

🎯 結論

結論:スタサプのおすすめ講座は「人気講師で選ぶ」のではなく、①学年 ②今の理解度に合ったレベル ③最初の1本を決める、の順で選ぶのが最短です。そして受験生については、公式サイトの合格者の声を集計すると英語の文法系講座が突出して挙げられていました

スタサプはベーシックコース1本(月額2,178円・税込)で小1〜高3の全講座が視聴できるため、講座単位で買うサービスではありません。つまり「どれを買うか」ではなく「どれから手をつけるか」が本当の論点です。

📋 この記事でわかること

  • 公式サイトの合格者の声199件を集計してわかった、実際に挙げられている講座の傾向
  • 高校・大学受験/中学/小学の学年別に「最初に受けるべき1本」
  • トップ・ハイ・スタンダード・ベーシックの4レベルの選び分け方
  • 料金・テキスト代・返金など、申し込み前に確認すべき条件
  • 元塾講師の立場から見た、スタサプの講座をおすすめしにくいケース

📝 情報の扱いについて

本記事の講座名・料金・サービス内容は、スタディサプリ公式サイトおよび株式会社リクルートのニュースリリース(いずれも2026年7月26日参照)に基づいています。私自身がスタディサプリの全講座を受講したわけではないため、講義内容そのものの主観的な評価は行わず、公式に公開された情報の再解釈と、併用生徒を指導してきた経験に基づく使い方の助言に限定して執筆しています。

慶應義塾大学経済学部在籍当時の学生証

慶應義塾大学経済学部在籍当時の学生証

私の早稲アカ講師時代の給与明細

早稲アカで働いていた証明として、当時の給与明細を載せておきます。

スタサプのおすすめ講座を選ぶ前に押さえる3つの前提

🔰 まず、前提がひとつ崩れます

「おすすめ講座」を検索する方の多くは、講座を個別に購入するイメージを持っています。しかしスタサプの料金体系はそうなっていません。ここを誤解したまま比較を始めると、選び方そのものがずれてしまいます。まず前提を3つだけ整理します。

スタサプの「講座」とは何を指すのか?

📌 講座=科目とレベルで区切られた映像授業のパッケージ

スタディサプリにおける講座とは、「学年+レベル+科目+単元」で区切られた映像授業のまとまりを指します。たとえば「高1・高2 スタンダードレベル数学I」「ベーシックレベル古文<文法編>」といった単位です。1回あたりの授業は高校講座で約10分、中学講座の基礎講座で約5分に設計されています。

講座ごとに講師が決まっており、すべての講義に講師監修のオリジナルテキストが用意されています。誰がどの科目を担当しているかを先に俯瞰したい方は、全教科の担当講師の顔ぶれと選び方を先に見ておくと、この後の話が立体的に理解できます。

なお、申し込みと受講はアカウントが分かれており、決済者が使う「サポートWeb」と、学習者が使う「学習Web」の2種類があります。保護者が契約し、お子さんが受講するという形が想定された作りです。

いっぽうで、全講座の総本数と、契約期間中の視聴に期限があるかどうかについては、公式サイト上で明確な記載を確認できませんでした。「見放題」という表現だけで消化量を見積もるのは難しいため、この点は無料体験期間中にご自身の目で確かめることをおすすめします。

全講座が月額2,178円で見放題という料金の前提

💰 ベーシックコースの料金(2026年7月26日時点・税込)

支払い方法月あたりの負担総額
12か月一括払い1,815円21,780円
月払い2,178円
アプリ内課金2,800円
テキスト冊子(任意)1冊1,320円(送料込)PDFは無料

重要なのは、現在の学年に関わらず小1〜高3の講座(小学講座・中学講座・高校/大学受験講座)すべてを視聴できるという点です。高2の生徒が中学範囲に戻ることも、中3が高校範囲を先取りすることも、追加料金なしでできます。

なお公式サイトは、この価格の位置づけを示す比較として、文部科学省「子供の学習費調査(令和5年度)」および「学校基本調査(令和5年度)」を出典とする学習塾費・通信教育費との対比を掲載しています。金額の妥当性を運営元の主張だけで判断せず、こうした公的統計の水準と突き合わせて見ると納得しやすくなります。

📝 費用に関する注記

本記事の費用情報はあくまで目安です。実際の料金は各サービスの公式サイトまたは直接のお問い合わせでご確認ください。記事掲載時点の情報であり、変更の可能性があります。表示価格はWebサイトでの受講申し込み手続きをされた場合のみに適用されます。

💬 業界の仕組みから見た、この料金体系の本質

塾業界の単科講座は、原則として「学期単位・年間単位で座席を押さえる」契約構造になっています。時間割とクラス編成が先に確定するため、途中で「この先生は合わないから隣のクラスへ」という変更が制度上できないのです。講師の異動や教室の定員が絡むので、これは各社の親切さの問題ではなく、集団指導という形式が抱える構造的な制約です。

だから塾での講座選びは、事実上一発勝負になります。私が保護者面談で「体験授業では担当講師を必ず確認してください」と念を押してきたのも、後から変えられないことを知っているからです。

この観点で見ると、スタサプの月額定額制がもたらす本当の価値は「安さ」ではありません。講座選択が可逆になる、という点にこそ価値があります。合わなければ翌日に別の講師・別のレベルへ移れる。だから私は生徒に「完璧な1本を探すな、2〜3本試して合う講師を見つけろ」と伝えています。この可逆性は、料金表の数字を眺めているだけでは見えてこない評価軸です。詳しい内訳は月額2,178円の内訳と注意点にまとめています。

2026年3月で終了したコースがある点に注意

⚠️ 終了済みのサービス(リクルート公式発表)

サービス終了日
大学受験講座「合格特訓コース」2026年3月30日
個別指導塾オンライン中学講座2025年3月30日

合格特訓コースは、志望大学に合わせた講師陣監修の学習プランと現役大学生によるコーチングがセットになったコースで、2017年3月から提供されていました。コーチング付きプランを前提にした解説を載せている記事は、すでに情報が古いということになります。おすすめ講座を検討するうえでも、「今は自走前提のベーシックコースしかない」という認識が出発点になります。

合格者の声199件を集計してわかったスタサプの人気講座

🔍 根拠のある話をします

「おすすめ講座」を語る記事は多いのですが、根拠が書かれていないものがほとんどです。そこで私は、公式サイトの2025年度大学合格実績ページに掲載されている合格者の声を全件確認し、そこに記載された「オススメの講座」欄を199件分すべて手作業で集計しました。以下はその集計結果です。

合格者が挙げた講座は英語が約半数を占めた

📊 合格者が挙げた講座の教科別内訳(n=199)

合格者が「オススメの講座」に挙げた教科(n=199件) ※1件が複数教科にまたがる場合あり/講座名に含まれる教科名で分類 英語98件(49.2%) 世界史22件(11.1%) 古文19件(9.5%) 化学17件(8.5%) 日本史14件(7.0%) 物理6件(3.0%) 生物5件(2.5%) 現代文4件(2.0%) 数学4件(2.0%) 地理4件(2.0%) 出典:スタディサプリ公式「2025年度 大学合格実績」掲載の合格者の声より筆者集計(2026年7月26日参照) ※合格報告のうち公式の掲載基準を満たした会員のみが対象のため、全受講者の傾向とは異なる可能性があります

💡 なぜ英語に偏り、数学が沈んだのか

英語49.2%に対して数学4件。この落差を「英語の講師が優秀だから」で説明するのは雑だと私は考えます。原因は教科の知識構造の形にあります。

英語は、文法→読解→長文と学習項目の依存関係がほぼ一直線に並びます。品詞と文型が入れば準動詞に進め、その先に構文解釈があり、最後に長文がある。順路が一本道の教科は、あらかじめ順序が固定された映像授業と極めて相性が良いのです。実際、合格者が挙げた上位10講座のうち3つが英語の<文法編>でした。入口が明確で、視聴した効果を自覚しやすい。

いっぽう数学は、単元間の依存が網の目状に広がります。二次関数でつまずく原因が因数分解にあることも、場合の数の理解不足にあることもある。つまずきの原因が一意に定まらない教科では、順序が固定された映像は「どこに戻ればいいか」を教えてくれません。加えて数学は、手を動かした時間そのものが成績を左右します。私が見てきた併用生徒でも、数学が伸びた子は例外なく「視聴時間より演習時間が長い」使い方をしていました。数学での具体的な使い方はスタサプで数学は伸びるのかの検証記事で整理しています。

具体的にどの講座名が多く挙がったか?

✅ 合格者の声で挙げられた回数が多かった講座(上位10)

講座名件数
高3 スタンダードレベル英語<文法編>34
高3 トップ&ハイレベル世界史<通史編>20
高3 古文<文法編>17
【英語音声付き】高3 スタンダードレベル英語<読解編>14
高3 トップ&ハイレベル日本史<通史編>13
高3 ハイレベル英語<文法編>13
高3 トップレベル英語<文法編>11
【英語音声付き】高3 トップレベル英語<読解編>6
高3 トップ&ハイレベル物理6
高3 スタンダードレベル化学<理論編>6

上位10講座のうち5つが英語、しかも文法編が3つを占めました。「最初の1本を決めかねている受験生は、志望校帯に合ったレベルの英語<文法編>から入る」というのが、この集計から導ける最も再現性の高い結論です。

英語に次いで多かったのが世界史の通史編(20件)でした。暗記科目は独学でも進められると思われがちですが、実際には流れをつかむ段階で最も脱落が起きます。世界史講座の内容と勉強法もあわせてご確認ください。

🔢 挙げられた講座のレベル分布

レベル表記出現数
スタンダードレベル69
ハイレベル62
トップレベル25
ベーシックレベル6

※講座名に含まれるレベル表記の出現数です。「トップ&ハイレベル」という名称の講座はトップとハイの双方に計上されるため、合計は199件を超えます。また「高3 古文<文法編>」のようにレベル表記を持たない講座名も存在するため、母数全体をカバーする分布ではありません。傾向を見るための参考値としてご覧ください。

それでも読み取れることはあります。最難関を意識したトップレベルよりも、スタンダードレベルとハイレベルが圧倒的に多いという点です。難関大学に合格した先輩たちが、必ずしも最上位レベルの講座を主戦力にしていたわけではない、ということになります。

講師別に見ると関正生講師が3分の1を占めた

🔢 合格者の声に記載された担当講師の内訳(n=183)

講師件数併記されていた講座の教科
関 正生61(33.3%)英語
肘井 学22(12.0%)英語
村山 秀太郎22(12.0%)世界史
岡本 梨奈19(10.4%)古文
伊藤 賀一18(9.8%)日本史
坂田 薫17(9.3%)化学
中野 喜允6(3.3%)物理
牧島 央武5(2.7%)本記事では特定していません

※合格者の声199件のうち、講師名の記載があった183件を集計(2026年7月26日参照)。右列は合格者の声の中で講師名とともに記載されていた講座名の教科であり、その講師の担当科目の全体像を示すものではありません。本記事は出現頻度のみを扱い、各講師の経歴や指導スタイルの評価には踏み込みません。

🗣️ 人気講師が自分に合うかを、視聴中に判定する方法

関講師は公式プロフィールでも、予備校時代に250人教室で立ち見が出る講座を持ち、朝6時からの整理券配布に行列ができた人気講師として紹介されています。集計結果はその実績と整合します。担当講座の詳細は関先生の担当講座と活用法にまとめました。

ただし講師の人気は、自分の現在地とは無関係です。人気講師の授業は情報量が多くテンポも速いため、基礎が固まらないまま飛び込むと「わかった気になって解けない」という典型的な失敗に陥ります。問題は、この失敗が本人には自覚できないことです。授業が面白いほど、理解した感触だけが残ります。

そこで私は、生徒に次の3つを視聴中の自己判定基準として渡しています。

  • 冒頭5分で、一時停止せずについていけるか。3回以上止めないと処理できないなら、その講座は現時点で1段階上です。
  • 講師が使った用語を、自分の言葉で言い換えられるか。「つまり〇〇ということ」と口に出せなければ、聞き流しています。
  • 視聴後、テキストを閉じた状態で確認テストを解けるか。テキストを見ながらなら解ける、は解けないと同義です。

1つでも引っかかったら、同じ単元をひとつ下のレベルで受け直す。乗り換えに追加費用がかからないのがこのサービスの利点なのですから、使わない手はありません。

🧭 まずは講座ラインナップを自分の目で確認する

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※PR・広告/※料金・講座内容は変更される場合があります。公式サイトで最新情報をご確認ください。

高校生・大学受験生におすすめの講座とレベルの選び方

📌 講座選びは、レベル選びで9割決まります

高校講座・大学受験講座は4つのレベルに分かれています。ここを外すと、どんなに評判のいい講師の講座でも効果が出ません。レベルの定義と、迷ったときの決め方を整理します。

4つのレベルの位置づけと対応科目

📋 高校講座・大学受験講座のレベル区分(公式サイトの記載に基づく)

レベル公式の想定対応科目の広さ
トップレベル最難関国公立・最難関私立英語(文法/読解/長文)、数学IAIIB+C
ハイレベル難関国公立・難関私立英語、数学I・A・II・B+C
スタンダードレベル国公立・私立英語、数学、国語、理科基礎、情報I
ベーシックレベル基礎理解英語・数学・国語・理科・社会・情報I・小論文

注目したいのは、上位レベルほど科目が絞られ、ベーシックレベルが最も科目数が多いという構造です。トップ・ハイレベルは英数に集中しており、社会科目はベーシックレベル側に歴史総合・地理総合・公共・世界史探究・日本史探究・地理探究が揃っています。「トップレベルを取れば全教科カバーできる」わけではない、という点は申し込み前に理解しておくべきところです。

また、この4レベルとは別枠の講座も存在します。私が集計した合格者の声の中には「京都大学 現代文対策講座」が3件現れており、大学名を冠した対策講座が用意されていることがうかがえます。ただし対象大学の一覧や開講範囲までは公式サイト上で確認できなかったため、志望校の対策講座があるかどうかは無料体験期間中にご自身で検索して確かめてください。

迷ったときのレベル決定フロー

🧮 レベル選択の判断手順

志望校ではなく「今の理解度」から決めるレベル選択フロー STEP1 教科書の例題を、何も見ずに人に説明できる? (英語なら文の構造を、数学なら解法の理由を) いいえ → ベーシックレベル はい STEP2 定期テストで平均点以上を安定して取れる? (1回ではなく直近3回の平均で判断する) いいえ → スタンダードレベル はい STEP3 志望校帯は? 模試の判定ではなく、実際に出願する可能性のある大学で考える 難関 → ハイレベル 最難関 → トップレベル 迷ったら1段階下げる。合格者の声で最多だったのは「スタンダードレベル英語<文法編>」34件。 レベル区分の定義は公式サイトの記載、件数は公式「2025年度 大学合格実績」より筆者集計(2026年7月26日参照) ※本フローは筆者の指導経験に基づく判断基準であり、スタディサプリ公式が定めた基準ではありません。

📖 高1・高2は、先取りより「戻る」を優先してほしい

ここまでの集計データは高3向け講座に偏っています。合格者の声という性質上、当然そうなります。ただ、それをそのまま非受験学年に当てはめるのは危険です。

高校講座には「高1・高2 スタンダードレベル英語<文法・読解編>」「高1・高2 ハイレベル英語<文法編>」「高1・高2 トップレベル数学IAIIB+C(ベクトル)」といった学年帯を明示した講座が用意されています。さらに集計では「高1・高2・高3 地理」「高1・高2・高3 化学基礎」のように、学年を横断する通年型の講座名も現れました。つまり高1・高2の段階から使える設計にはなっているということです。

そのうえで私が高1・高2の生徒に伝えているのは、「先取りに使うより、直前の学年の取りこぼしを埋めるほうが投資対効果が高い」という一点です。小1〜高3の全講座が視聴できるという仕様は、先取りのためだけの機能ではありません。高1で英文法が崩れている生徒に中学範囲の総復習講座を渡せることのほうが、実務上はるかに価値があります。高2の秋に「今から中学英語に戻れ」と言われる屈辱を、私は何度も生徒に味わわせてきました。高1のうちなら、それは単なる復習で済みます。

教科別に「最初の1本」をどう選ぶか?

⭕ 教科別・最初に手をつける講座の考え方

教科最初の1本の選び方
英語志望校帯に合ったレベルの<文法編>から。読解・長文は文法の後に回す
古文<文法編>が先。読解編を先に見ても用言・助動詞が入っていないと解けない
世界史・日本史通史編を通しで。合格者の声でも通史編が突出して多かった
化学理論編から。有機・無機は理論の理解を前提に構成されている
物理基礎が不安なら物理基礎の講座から。公式の暗記でつまずいている人ほど戻る価値がある
数学講座視聴より問題演習の時間を確保。詰まった単元のみピンポイントで視聴する

✏️ 見落とされがちな「小論文」と「情報I」

ベーシックレベルには小論文と情報Iの講座も用意されています。この2つは講座ランキング型の記事ではまず取り上げられませんが、私は実務上かなり重要だと考えています。

理由は、小論文を専門的に見られる指導者は、そもそも母数が少ないからです。英数の指導者は多くても、論理構成と設問要求の読み取りを添削できる人は限られます。総合型選抜・学校推薦型選抜という進路が一般化した現在、この需給の偏りは家庭の側からは動かしようがありません。

そのうえで線を引くと、映像授業が担えるのは「型の習得」までです。設問の型、構成の型、字数配分の型。ここは独学で身につきます。逆に、書いた答案が設問に答えているかどうかの判定は、映像では絶対に代替できません。型は映像で、添削は人で。この分業を最初に決めておくかどうかで、推薦入試の準備効率は大きく変わります。

古文の講座構成を詳しく知りたい方は古文講座の実力を検証した記事をご覧ください。

化学については坂田薫講座の評価で、理論・無機・有機の進め方を整理しています。

中学生・小学生におすすめの講座と使い分け

📌 ここから先は、前提が変わります

中学講座・小学講座は高校講座とレベル構成の考え方が違います。同じ「おすすめ講座」でも、優先すべきものが変わります。学年別に整理します。

中学生は定期テスト対策講座を軸に組み立てる

📈 中学講座で優先度が高い3つの講座

① 定期テスト対策講座:中1〜中3の各学年に用意され、教科書に対応。英作文や数学の発展問題まで含む予想問題で高得点を狙う設計です。
② 実技4教科の演習:映像授業は5教科ですが、演習問題は技術・家庭、美術、保健体育を含む9教科に対応。内申点に直結する実技教科を1人で対策できる点は貴重です。
③ 高校受験対策の応用講座:基礎講座が1回約5分なのに対し、応用力を養成する講座は1回約27分の本格的な解説です。入試問題に向けた思考の流れを追えます。

💬 「5分の授業」に、どれだけの演習を足すべきか

中学生の相談で圧倒的に多いのが「1回5分だから全部見られる気がして、結局何も定着しない」というパターンです。ここは公式情報から逆算して考えると、必要な演習量が見えてきます。

公式サイトは、1回約5分の授業を通常50分の授業の要点を凝縮したものと説明しています。学校の50分授業を思い出してください。あの中身は、おおむね導入と説明が3分の1、残りが演習と確認です。つまり50分のうち30分以上は、生徒が自分で手を動かす時間に充てられていた計算になります。

スタサプの5分授業が凝縮しているのは、この前半部分だけです。後半の30分に相当する演習は、丸ごと自分で用意しなければ授業として完結しません。私が生徒に「5分見たら最低15分は解け」と言っているのは、学校の授業時間の内訳から逆算した最低ラインです。本来は30分あってしかるべきで、15分でも譲歩した数字だと思っています。

この点で、演習問題が実技を含む9教科ぶん用意されていることには大きな意味があります。視聴と演習が同じ画面の中で完結するからです。実際の受講者がどう感じているかは、中学講座の口コミ・評判で具体的な声を整理しています。

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小学生は基礎レベルと応用レベルの目的が違う

🆚 小学講座の2レベル比較

項目基礎レベル講座応用レベル講座
目的学校の授業の理解・先取り中学受験準備・得意分野の伸長
対応教科4教科(国・算・理・社)4教科(国・算・理・社)
理科の担当冨山 篤 講師相馬 英明 講師
社会の担当玉田 久文 講師玉田 久文 講師
テキスト冊子購入可(1冊1,320円)PDFは無料ダウンロード

ただし、上の表がそのまま当てはまるのは中〜高学年です。低学年帯は構成そのものが異なります。

学年帯教材の形学べる教科
小1・小21回約5分のドリル演習中心/自動採点・アニメーション解説算数・国語
小3ドリル演習中心(自動採点・解説つき)算数・国語・理科・社会
小4以上映像授業+演習(基礎レベル・応用レベル)算数・国語・理科・社会

低学年で「講師の映像授業を期待して申し込んだら、ドリル中心だった」という認識のずれが起きやすいのはこの構造が理由です。なお、中学講座の担当講師の顔ぶれについては、大手予備校での登壇経験を持つ講師を含む厳選講師陣という公式の説明までは確認できましたが、教科ごとの担当講師の一覧は本記事の調査範囲では特定できませんでした。

🔺 応用レベルは「中学受験対策そのもの」ではない

公式サイトでも応用レベルは「中学受験準備・得意分野を伸ばすなら」という位置づけで紹介されています。私の経験上も、難関中学の入試問題に必要な処理量・時間配分は、映像授業だけでは埋まりません。中学受験を本気で目指すなら、進学塾の補助として苦手単元を潰す用途に絞るのが現実的です。低学年からの家庭学習の入口としては優秀ですが、期待値の置き方を誤ると「思ったより伸びない」となります。

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おすすめ講座を選ぶ前に知っておきたい注意点

🛡️ ここからは短所の話です

ここまで講座の選び方を書いてきましたが、スタサプが合わない人も確実にいます。当サイトはいかなる教育機関にも忖度しない方針で運営しているため、私が実際に懸念している点を包み隠さず書きます。

講座選びの前に確認すべき契約条件

❌ 見落とすと損をする4つの条件

  • 中途解約の返金は原則なし。お客様都合による中途解約と残期間分の返金は原則として受け付けられていません。次回請求を止めたい場合は利用停止の操作が必要です。
  • 返金の例外は限定的。12か月一括払い契約で「団体契約への乗り換え」「高校・高専卒業に伴う解約」の場合に限り対応の可能性がありますが、決済発生日から10か月以上経過していると返金はありません。
  • アプリ内課金は割高。App Store・Google Play決済は手数料が加算され月額2,800円になります。Webサイト経由で申し込んでもアプリの利用は可能です。
  • 無料体験の適用条件。14日間には受講申し込み日が含まれ、Webサイトかつクレジットカード決済で手続きした場合のみ適用されます。

解約手順を先に把握しておきたい方は返金条件と失敗しない解約手順を、無料体験の全条件は14日間の無料トライアルの解説をご確認ください。

📊 自走を支える機能はある(過信は禁物)

伴走者がいないと書きましたが、進捗を可視化する仕組みまで無いわけではありません。学習状況は次の形で確認できます。

指標表示される内容
視聴時間視聴した講義の合計時間
視聴回数学習日に閲覧したチャプター数(同日に同じチャプターを重複視聴してもカウントされない)
回答数・正答率確認テストの解答数と「正解数÷回答数×100」
王冠マーク確認テストを全問正解すると付与。全問正解でない場合はチェックマークのみ

保護者の方に特にお伝えしたいのは、視聴時間ではなく正答率と王冠の数を見てくださいということです。視聴時間は「座っていた時間」しか表しません。正答率はその日に解答した確認テストの合計で計算されるため、全問正解しない限り100%にはならない設計になっています。ここが伸びていない限り、学習は進んでいないと判断して差し支えありません。

おすすめしにくい人の特徴

📉 私がスタサプを第一候補に挙げないケースと、その理由

①自分で計画を立てられない受験生。コーチング付きの合格特訓コースが2026年3月に終了した結果、契約形態としてベーシックコースしか残っていません。前述のまなレポは「結果の可視化」はしてくれますが、「次に何をやるか」の指示は出しません。可視化と指示は別物です。

②記述答案の添削が必要な人。国公立二次の記述、難関大の英作文、志望理由書は、いずれも「自分では正誤を判定できない」という共通点を持ちます。確認テストのような客観式で自己採点できる領域とは、必要な仕組みがそもそも違います。

③質問しないと止まってしまう人。映像授業は「わからない」を検知してくれません。私の指導経験では、詰まったときに30分以上手が止まる生徒は、その30分で学習そのものへの意欲を失っていきます。止まる時間の長さより、止まったまま放置される構造のほうが問題です。

④机に向かう習慣がない小中学生。視聴時間だけが積み上がり、学習した気になる典型パターンです。習慣づけは映像コンテンツの守備範囲外で、ここは人が介入するしかないと私は考えています。

こうしたケースでは、映像授業以外の選択肢も含めて比較したほうが納得できます。当サイトではプロが厳選比較した学習塾・家庭教師のおすすめランキング10選で、指導形態ごとの向き不向きを整理しています。

合格実績データを読むときの前提

⚠️ 本記事の集計データにも限界があります

公式サイトは合格実績の掲載条件について、合格報告があった大学のうち、受験直前6か月間に3か月以上の会員登録期間があり、受講時間が30時間以上あった会員の合格校のみを掲載していると明記しています。つまり本記事で集計した199件は、一定以上使い込んだ人だけが母集団です。

したがって「この講座を取れば合格率が上がる」という因果関係は、この数字からは導けません。読み取れるのは「継続して使い切った合格者たちが、どの講座を手応えのあるものとして挙げたか」という傾向までです。ここを混同した記事が多いので、あえて明記しておきます。

📝 進路選択に関する注記

本記事の情報はあくまで一般的な傾向に基づくものです。最終的な進路・教育の選択は、お子様・ご本人と保護者が十分に情報を収集・比較検討したうえで行ってください。

よくある質問

❓ Q1. スタサプで最初に受けるべきおすすめ講座は?

A. 受験学年なら、公式サイトの合格者の声で最も多く挙げられていた英語の文法系講座から入るのが無難です。合格者199件の集計では英語関連の講座が98件と約半数を占めました。ただし現在の学力が学校の授業についていけない状態なら、レベルを下げてベーシックレベルから始めるほうが結果的に速く進みます。

❓ Q2. 合格特訓コースは今も申し込めますか?

A. 申し込めません。リクルートは2025年6月2日の発表で、スタディサプリ大学受験講座の合格特訓コースを2026年3月30日をもって終了すると告知しています。そのため現在の個人向け有料プランはベーシックコースのみで、コーチングを含むプランを前提にした古い解説記事は情報が古くなっています。

❓ Q3. 講座のレベルはどう選べばいいですか?

A. 高校講座のレベルは志望校帯で分かれており、公式サイトではトップレベルが最難関国公立・最難関私立、ハイレベルが難関国公立・難関私立、スタンダードレベルが国公立・私立、ベーシックレベルが基礎理解と位置づけられています。志望校ではなく、今の教科書内容を自力で説明できるかどうかで選ぶと失敗しにくいと私は考えます。

❓ Q4. テキストは購入したほうがいいですか?

A. テキストPDFは学習Web内から無料でダウンロードできるため、必須ではありません。冊子版は1冊1,320円(税込・送料込)です。書き込みながら演習する習慣がある人や、印刷環境がない家庭では冊子版の費用対効果が高くなります。判断に迷う場合はテキスト購入の判断基準もご覧ください。

❓ Q5. スタサプの講座だけで大学受験に合格できますか?

A. 映像授業と確認テストは揃っていますが、答案の添削や進捗管理を行う人は付きません。公式サイトの合格実績ページも、直前6か月間に3か月以上の会員期間があり受講時間30時間以上の会員の合格校のみを掲載していると注記しています。自分で計画を立てて回せる人でなければ、演習と添削を別で確保する前提で使うことをおすすめします。

❓ Q6. 中学生におすすめの講座はどれですか?

A. 定期テストの点数を先に上げたい場合は、教科書に対応した定期テスト対策講座から入るのが効率的です。中学講座は映像授業が5教科、演習問題が実技を含む9教科に対応しており、実技4教科の対策ができる点は市販教材では代替しにくい部分です。

❓ Q7. 無料体験の14日間で何を確認すればいいですか?

A. 志望校帯に合うレベルの講座を1本、最後まで通して視聴し、確認テストまで解き切れるかを試すのが最も判断材料になります。14日間には受講申し込み日が含まれ、Webサイトかつクレジットカード決済で申し込んだ場合のみ適用されるため、アプリ内課金で申し込まないよう注意してください。確認テストと王冠マークの仕組みを先に知っておくと、体験期間を無駄にしません。

まとめ:スタサプのおすすめ講座は自分の現在地から選ぶ

インフォグラフィック

🎯 この記事の結論

  • 合格者の声199件の集計では、英語関連の講座が98件(49.2%)と約半数を占めた。迷ったら志望校帯に合ったレベルの英語<文法編>が最初の1本。
  • 講師別では関正生講師が61件(33.3%)と最多。ただし人気は自分の現在地とは無関係で、基礎不足のまま上位レベルに入ると効果が出にくい。
  • スタサプは講座単位の購入ではなく、月額の範囲で小1〜高3の全講座が見放題。講座選択が可逆になることが、金額以上に大きい利点。
  • コーチング付きの合格特訓コースは2026年3月30日で終了済み。自走できるかどうかが向き不向きの分かれ目になっている。
  • 中途解約の返金は原則なし。アプリ内課金は割高になるため、申し込みはWebサイト経由が基本。

⭕ 向いている人

  • 自分で学習計画を立てて、決めた分量をこなせる
  • 学校や塾の授業で理解しきれなかった単元を、自分のペースで埋め直したい
  • 学年を超えた復習や先取りをしたい(小1〜高3が対象範囲)
  • 内申点対策として実技教科の演習も確保したい中学生
  • 推薦入試に向けて小論文の基礎を低コストで押さえたい高校生

❌ 向いていない人

  • 進捗を管理してくれる伴走者がいないと続かない
  • 記述答案の添削が合否を左右する志望校を受ける
  • 詰まったときにその場で質問できる環境が必要
  • 難関中学受験の本格対策を1本で完結させたい

🗝️ 最後に

ここまで読んで「自分は自走できる側だ」と思えたなら、あとは実際の授業を1本見て、講師との相性を確認するだけです。相性は文字情報では判断できません。無料体験期間中に利用停止すれば料金はかかりません。

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※PR・広告/※無料体験の条件・料金は変更される場合があります。公式サイトで最新情報をご確認ください。

🎓 執筆者プロフィール

元塾講師のひとりごと運営者kouのプロフィール画像

kou/教育系Webライター・プロ家庭教師(フリーランス)
専門領域:中学受験・高校受験・大学受験・中高一貫校生・浪人生・不登校および発達障害のお子さんの学習支援

この記事を書く資格について:私は中学生時代に早稲田アカデミーへ通い慶應義塾高等学校に合格、慶應義塾大学経済学部を卒業しました。大学在学中は早稲田アカデミーで多数の受験生を指導し、現在はプロ家庭教師として指導歴10年を超えています。スタディサプリを併用している生徒を実際に担当してきた経験があるため、「講座の中身」だけでなく「その講座が実際に消化されるかどうか」という運用面から評価できる立場にあります。

当サイトはいかなる教育機関にも忖度せず、実体験と一次情報に基づき、メリットだけでなくデメリットも誠実に開示する方針で運営しています。

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📋 調査概要

  • 調査対象:スタディサプリ(運営:株式会社リクルート)の小学講座・中学講座・高校講座/大学受験講座の講座構成、料金、および公式サイト掲載の2025年度大学合格実績
  • 調査方法:公式サイトの記載内容の調査/株式会社リクルートのニュースリリースの確認/公式合格実績ページに掲載された合格者の声の「オススメの講座」欄199件の筆者による全件集計/著者の指導経験に基づく考察
  • 調査実施日:2026年7月26日
  • 情報の限界:筆者はスタディサプリの全講座を受講しておらず、個々の講義内容の質を体験に基づいて評価してはいません。合格者の声の集計は公式サイトに掲載された範囲に限られ、掲載には「受験直前6か月間に3か月以上の会員登録期間があり受講時間30時間以上」という公式の条件があるため、全受講者の傾向を代表するものではありません。また同一講座名の表記ゆれや複数教科にまたがる講座名の分類には、筆者の判断が含まれます。講座ラインナップおよび料金は変更される可能性があります。
  • 利益相反の有無:本記事にはアフィリエイトリンクを含みます。成果発生時に当サイトへ報酬が支払われますが、記事内容・評価はスタディサプリ運営会社の関与を一切受けていません。

公開日:2026年7月26日/最終更新日:2026年7月26日
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